MAGNIFIQUE
2014年2月2日 ミュージカル・舞台銀河劇場にて、笹本玲奈コンサート「MAGNIFIQUE」を観劇いたしました。
デビュー15周年記念コンサート。あの「ピーターパン」のチラシをみて可愛い子だなと思ってから、もう15年もたつのかー、と非常に感慨深かったです。
13歳で「ピーターパン」でデビュー、19歳で「レ・ミゼラブル」のエポニーヌ役を勝ち取り、、、今や押しも押されもせぬミュージカル界のトップスターの一人である玲奈ちゃん。可愛い可愛いと思っていましたが、「ウーマン・イン・ホワイト」のマリアあたりからぐっと大人っぽくなって、「ジキル&ハイド」のエマの包容力には本気で感心しました。
普段から、玲奈ちゃんが出る舞台はなるべく観るようにしていますが、、、残念ながらコンサートには縁がなく、今回が初参加でした。
素晴らしかった!!
一幕だけでも、「ロック・オブ・エイジズ」から「ミス・サイゴン」まで、10曲。
名作の大役、大曲だらけの1時間。柔らかなソプラノから力強い「ON My OWN」「命をあげよう」まで、どの曲も想いが籠められて、一曲ごとに世界が完成されて、本当に素晴らしかった。
どの曲も良かったですが、JAZZアレンジの「もし私がベルなら」と、シェーンベルクの2曲が特に印象に残りました。
「ピーターパン」から「もし私がベルなら」「ランベス・ウォーク」の3曲は、トークを挟みながら“大人っぽく”をテーマにJAZZアレンジで歌ってくれたのですが、適度な色気と元気が良い感じにミックスされて、とても印象的でした。
「28歳、アラサーですー」「笹本玲奈、大人になりました!」と何度も繰り返していたトークはボケボケで、とても面白かったです。「ずっと『玲奈ちゃん』だったのに、最近『玲奈さん』とか『笹本さん』とか呼ばれちゃうことがあって、すごく抵抗がある」「若い出演者が敬語で話しかけてきたら罰金って言ってるんです」と大真面目に語っていたのが面白かったです。……ミュージカル界の女王が何を言ってるんだか。。。いやもう、本当に可愛かったなあ~(*^ ^*)。
「ピーターパンでデビューしてからの15年間、半分以上を一緒に歩いてきたエポニーヌ」と幸せそうに語ってから歌ってくれた「ON MY OWN」。デビュー当時にも観ましたが、一直線で元気で、頭が良すぎて切ない、そんなエポニーヌだなあと思ったことを思い出しました。あの時はあまり意識していなかったけど、こうやってあらためて観ると、長身でしっかり肉のついたきれいなスタイルは、それまでエポニーヌを演じていた島田歌穂・本多美奈子とは全然違ってたんだなあ。。。
いまさら言うまでもないような気もしますが、本当に素晴らしかった。切なくて寂しくて、いろいろこみ上げてくるものがありました。
面白トークを散々聞かせてくれた後に、一幕最後の「命をあげよう」は、力強く。
初めて演じたときは何もわかっていなかったけれども、その後可愛い甥っ子が生まれて、“子供”という存在の意味とか、姉が息子に向ける表情とかをみて、世界が替わった……と語ってから歌ってくれたのですが、これはもう、本当に素晴らしかった!!
今夏のミス・サイゴン、何が何でも観にいかなくては!!と思いました。
2幕は、ラフマニノフとピアソラを歌った後、同い年のミュージカル俳優・山崎育三郎氏をゲストに迎えて、トーク&ライブ。
この二人が同い歳(同学年)だとは知らなかったので、ちょっと驚きました。玲奈ちゃんがピーターパンでデビューした1998年に、山崎くんはアルゴミュージカル「フラワー」で主演デビューしたそうですが、その時にアートスフィアで公演があったそうで、、、玲奈ちゃんの15周年コンサートで久しぶりに銀河劇場に立てたことが、とても嬉しそうでした(^ ^)。
そんな話を聞きながら、、、アルゴ時代の玲奈ちゃんを知っているってことは、もしかして山崎くんって天寿さん(加賀千尋)とも知り合いだったりするのかしら……?なんて妄想してしまいました(^ ^)。天寿さんは「フラワー」には出てないはずだから、共演はしていないのかもしれないけど。。。縁だなあ(感動)。
なんてイロイロ感慨に耽りつつ聞いていたトークは……ぐだぐだでした。「New Wave ~月~」のトークなんざ目じゃないくらいのとんでもないぐだぐだぶり(^ ^)。お互い話をよく聞いていないし、ぜんぜん接続詞がつながってないし、、、いやでも、気の置けない「幼馴染」感がすごく温かくて、楽しいトークでしたけどね! よっ、喧嘩するほど仲が良いってホントだね!!!
歌は、「世界が終わる夜のように」(デュエット)と、「This Is The Moment」(山崎くんのソロ)。
サイゴンは、まあ、、、持ち歌なので素敵で当たり前、と思いますが、、、「This Is The Moment」は意外でした。でも、良かったです!全曲聞いてみたいな、と思いました。
ゲストコーナーの後は、中島みゆきの「糸」、「Sea Of Dream」、「The Girl In 14G」、「Someone To Watch Over Me」、「私だけに」。トークをはさみながら、一曲ずつ、丁寧に聴かせてくれました。
一番印象に残ったのは、「The Girl In 14G」かなあ。「ウィキッド」のオリジナルグリンダ、チェノウェシュのCDで聴いた曲で、大好きだったのです(*^ ^*)。歌唱力というか、声と音域のヴァリエーションの限界に挑戦するような曲で、本当に面白かった。ハートと技術が伴うと、こんなにキュートで魅力的なナンバーが歌いこなせるんだなあ、と。
今回のコンサートは「15周年」ということで、今までに演じてきた役のナンバーが多かったのですが、またいつか、“歌う機会のない唄”を中心にしたコンサートをやってみてほしいな、と思いました。「ウィキッド」「アイーダ」などのディズニーミュージカル、「オペラ座の怪人」や「ウェストサイド物語」など、素晴らしい作品だけど玲奈ちゃんが歌う機会は当分なさそうな作品は沢山あるので、、、(^ ^)。
コンサートと名のつくものに参加するのも久しぶりでしたが、とても充実した、素晴らしい時間でした♪
最後に、客席にいらっしゃった大空祐飛さんが、とても綺麗で普通に女性で、マスクもサングラスもなにもしていなくて、、、幕間休憩でふつーにロビーでお話されていたのですが、まさかそんなところでお逢いできるとは思わずとても吃驚したことを付け加えて、終わりたいと思います(^ ^)
そういえば祐飛さん、年末の「月雲の皇子」も観にいらしてたなあ。。。銀河劇場がお好きなのかしら(^ ^;ゞ。
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デビュー15周年記念コンサート。あの「ピーターパン」のチラシをみて可愛い子だなと思ってから、もう15年もたつのかー、と非常に感慨深かったです。
13歳で「ピーターパン」でデビュー、19歳で「レ・ミゼラブル」のエポニーヌ役を勝ち取り、、、今や押しも押されもせぬミュージカル界のトップスターの一人である玲奈ちゃん。可愛い可愛いと思っていましたが、「ウーマン・イン・ホワイト」のマリアあたりからぐっと大人っぽくなって、「ジキル&ハイド」のエマの包容力には本気で感心しました。
普段から、玲奈ちゃんが出る舞台はなるべく観るようにしていますが、、、残念ながらコンサートには縁がなく、今回が初参加でした。
素晴らしかった!!
一幕だけでも、「ロック・オブ・エイジズ」から「ミス・サイゴン」まで、10曲。
名作の大役、大曲だらけの1時間。柔らかなソプラノから力強い「ON My OWN」「命をあげよう」まで、どの曲も想いが籠められて、一曲ごとに世界が完成されて、本当に素晴らしかった。
どの曲も良かったですが、JAZZアレンジの「もし私がベルなら」と、シェーンベルクの2曲が特に印象に残りました。
「ピーターパン」から「もし私がベルなら」「ランベス・ウォーク」の3曲は、トークを挟みながら“大人っぽく”をテーマにJAZZアレンジで歌ってくれたのですが、適度な色気と元気が良い感じにミックスされて、とても印象的でした。
「28歳、アラサーですー」「笹本玲奈、大人になりました!」と何度も繰り返していたトークはボケボケで、とても面白かったです。「ずっと『玲奈ちゃん』だったのに、最近『玲奈さん』とか『笹本さん』とか呼ばれちゃうことがあって、すごく抵抗がある」「若い出演者が敬語で話しかけてきたら罰金って言ってるんです」と大真面目に語っていたのが面白かったです。……ミュージカル界の女王が何を言ってるんだか。。。いやもう、本当に可愛かったなあ~(*^ ^*)。
「ピーターパンでデビューしてからの15年間、半分以上を一緒に歩いてきたエポニーヌ」と幸せそうに語ってから歌ってくれた「ON MY OWN」。デビュー当時にも観ましたが、一直線で元気で、頭が良すぎて切ない、そんなエポニーヌだなあと思ったことを思い出しました。あの時はあまり意識していなかったけど、こうやってあらためて観ると、長身でしっかり肉のついたきれいなスタイルは、それまでエポニーヌを演じていた島田歌穂・本多美奈子とは全然違ってたんだなあ。。。
いまさら言うまでもないような気もしますが、本当に素晴らしかった。切なくて寂しくて、いろいろこみ上げてくるものがありました。
面白トークを散々聞かせてくれた後に、一幕最後の「命をあげよう」は、力強く。
初めて演じたときは何もわかっていなかったけれども、その後可愛い甥っ子が生まれて、“子供”という存在の意味とか、姉が息子に向ける表情とかをみて、世界が替わった……と語ってから歌ってくれたのですが、これはもう、本当に素晴らしかった!!
今夏のミス・サイゴン、何が何でも観にいかなくては!!と思いました。
2幕は、ラフマニノフとピアソラを歌った後、同い年のミュージカル俳優・山崎育三郎氏をゲストに迎えて、トーク&ライブ。
この二人が同い歳(同学年)だとは知らなかったので、ちょっと驚きました。玲奈ちゃんがピーターパンでデビューした1998年に、山崎くんはアルゴミュージカル「フラワー」で主演デビューしたそうですが、その時にアートスフィアで公演があったそうで、、、玲奈ちゃんの15周年コンサートで久しぶりに銀河劇場に立てたことが、とても嬉しそうでした(^ ^)。
そんな話を聞きながら、、、アルゴ時代の玲奈ちゃんを知っているってことは、もしかして山崎くんって天寿さん(加賀千尋)とも知り合いだったりするのかしら……?なんて妄想してしまいました(^ ^)。天寿さんは「フラワー」には出てないはずだから、共演はしていないのかもしれないけど。。。縁だなあ(感動)。
なんてイロイロ感慨に耽りつつ聞いていたトークは……ぐだぐだでした。「New Wave ~月~」のトークなんざ目じゃないくらいのとんでもないぐだぐだぶり(^ ^)。お互い話をよく聞いていないし、ぜんぜん接続詞がつながってないし、、、いやでも、気の置けない「幼馴染」感がすごく温かくて、楽しいトークでしたけどね! よっ、喧嘩するほど仲が良いってホントだね!!!
歌は、「世界が終わる夜のように」(デュエット)と、「This Is The Moment」(山崎くんのソロ)。
サイゴンは、まあ、、、持ち歌なので素敵で当たり前、と思いますが、、、「This Is The Moment」は意外でした。でも、良かったです!全曲聞いてみたいな、と思いました。
ゲストコーナーの後は、中島みゆきの「糸」、「Sea Of Dream」、「The Girl In 14G」、「Someone To Watch Over Me」、「私だけに」。トークをはさみながら、一曲ずつ、丁寧に聴かせてくれました。
一番印象に残ったのは、「The Girl In 14G」かなあ。「ウィキッド」のオリジナルグリンダ、チェノウェシュのCDで聴いた曲で、大好きだったのです(*^ ^*)。歌唱力というか、声と音域のヴァリエーションの限界に挑戦するような曲で、本当に面白かった。ハートと技術が伴うと、こんなにキュートで魅力的なナンバーが歌いこなせるんだなあ、と。
今回のコンサートは「15周年」ということで、今までに演じてきた役のナンバーが多かったのですが、またいつか、“歌う機会のない唄”を中心にしたコンサートをやってみてほしいな、と思いました。「ウィキッド」「アイーダ」などのディズニーミュージカル、「オペラ座の怪人」や「ウェストサイド物語」など、素晴らしい作品だけど玲奈ちゃんが歌う機会は当分なさそうな作品は沢山あるので、、、(^ ^)。
コンサートと名のつくものに参加するのも久しぶりでしたが、とても充実した、素晴らしい時間でした♪
最後に、客席にいらっしゃった大空祐飛さんが、とても綺麗で普通に女性で、マスクもサングラスもなにもしていなくて、、、幕間休憩でふつーにロビーでお話されていたのですが、まさかそんなところでお逢いできるとは思わずとても吃驚したことを付け加えて、終わりたいと思います(^ ^)
そういえば祐飛さん、年末の「月雲の皇子」も観にいらしてたなあ。。。銀河劇場がお好きなのかしら(^ ^;ゞ。
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宝塚大劇場にて、花組公演「ラスト・タイクーン/TAKARAZUKA夢眩」初日を観劇いたしました!
いやはや、生田大和さんのファンとしては、大劇場デビューの初日は何が何でも観たい!!ということで、はりきって行ってまいったわけですが、、、、
完璧なまでに、“イクタ”と“サイトー”でした!幸せでした!(真顔)
私は、何度か書いていますが、本当に生田さんの作品のファンでして(^ ^)大劇場公演の初日、きちんとスーツを着てロビーでお客さまにご挨拶している生田さんにご挨拶できて、握手もしていただけて、ものすごくテンションがあがりました(^ ^)。
バウ公演「BUND NEON~上海」「ランスロット」「春の雪」「the WILD meets the WILD」、涼紫央ディナーショー「HOME」、そして大劇場公演「ラスト・タイクーン」……いまのところ、全作品コンプリートしてます。さすがに新人公演は観てないものもありますが、観た作品はどれも、役者にあわせた役づくりとキメ細かい演出が印象に残るものばかりで、この人がバウデビューしたら絶対に観に行こう!と思ったのも随分前です(^ ^)。
とはいえ、オリジナルの「BUND NEON」と「the WILD meets the WILD」の気持ちいいほどの破綻ぶりと、原作のある「ランスロット」「春の雪」の名作っぷりを観てきて、未完の作品を原作とした「ラスト・タイクーン」はいったいどうなることか、と心配していたわけですが。。。
未完の物語を未完のまま、すべての伏線を拾うことなくそのまま投げ捨ててくれました。
すごい。生田さんって本当にすごい。。。震撼。
原作とはずいぶん設定を変えていましたが、ラストの作り方がまさに「未完」で、、、その思い切りの良さに、本当に感動しました……すごい、すごすぎる。これは、もしかしたら大物になるかもしれない。。。(大袈裟な)
「映画」を「人生を賭けた夢」と言い切るプロデューサー、モンロー・スター(蘭寿とむ)。
同じような時代の、同じような過去をもつ人を題材にした原田さんの「華やかなりし日々」との違いは、モンロー(≒生田さん)の見た夢の美しさ、でしょうか。それとも、鮮烈さ、でしょうか。
オープニングの演出が「シニョール・ドンファン」や「クラシコ・イタリアーノ」にそっくりだったり、
他にもそこかしこに先行作品へのインスパイアが感じられて、この人は本当にタカラヅカが好きなんだなあ、と思ったりもしました。植田景子さんや小池さんの演出助手を多くやっていた印象がありますが、やっぱり演出技法といった面の影響は大きいものだな、と。
ただ、作品づくりのやり方というか、方向性は全然違うんですけどね(^ ^)。
「妄想が世界を回している」と言い切った「the WILD meets the WILD」に続く、今作の名言は、「過剰な会話(説明)は想像力を固定する」。モンローが映画に興味のない小説家ボックスレー(華形)に「映画」の見せる夢を説明する場面の台詞ですが、これこそが、生田作品の本質で、植田景子さんや小池さんとは一番違うところだな、と。
そして、一見のツアー客も多い大劇場で、この手法をどこまで貫けるかが彼の「宝塚の演出家」としての今後に大きな意味をもつわけですが、それをデビューだからといって中途半端にこっそり試そうとするのではなく、最初から全面的に出してくるその勇気に、拍手を送りたいです。
……初日に観た作品は、まだ大劇場の観客を納得させるレベルにはなっていないな、というのが正直な印象ではありますが。
たとえば、モンロー・スターの前半生(ミナとの結婚~死)は、もっと回想らしく処理したほうが良かったのではないか、とか。
「ミナ」は現実に存在しない幻で、モンローが愛したのは彼が創りだした「ミナ」ではなく、生命力に溢れ、違うと思えばスター女優にも平気で反論する「ジェシカ」であった、という話にするなら最初の場面だけでいいと思うし……そもそも、モンローが愛したのはあくまでも「ミナ」に見えるので……。
それなりの尺を取るなら、もっと彼女と愛を深めていく過程を見せてほしいと思ったんですよね。
逆に、パットがモンローに対して抱く感情について、もう少し想像を促すきっかけになる場面があっても良いんじゃないかな、と。いまは完全に観客の想像に任されているのですが、単なるサリエリとモーツァルト的な関係ではなく、もっと身内的な距離感があるんじゃないかと思うし、そのあたり、もうちょっと共通認識を持てれば、ラストの印象もまとまるんじゃないかな、と。
いや、そこは観客の想像にゆだねられていることは判っているのですが、、、もうちょっとだけ。
ああでも、それは、本来ならみりおくんの芝居でクリアするべきものなのかな。。。
ミナについては、「the WILD meets the WILD」でのモニカ(彩花まり)の処理が実に見事だったので、あのくらい印象的に処理しちゃっても良かったのではないかと思いました。
モンローの「幸福」の記憶のすべてでもあり、今の彼をしばりつける存在でもあるミナ。
大劇場公演だから「わかりやすく」することも大事なんですが、必要なのは「想像のきっかけ」であって、「説明」じゃないんですよね。映画だけじゃなく、演劇においてもそれが真理であることにかわりはないので。だったら、あんなに「ミナ」をリアルに出す必要はないのになあ、と。
それよりも、もっと前、モンローとパット(明日海)の出会いの場面とか、そのあたりを見せてほしかったなあ、と。ほら、「映画を創りたいんだ!」と懇願する少年モンローと、それを受け容れる青年パット、とか……観てみたいじゃないですか(*^ ^*)。
もとい。
まだ初日あけてすぐなので、探り探りな部分もありましたが、蘭寿さんがご挨拶で仰ったとおり、
ここから深めていくのは役者の仕事なのかもしれないな、と思いました。
たとえば、みりおくん(明日海)。不倫場面の後は、もうちょっと髪とか乱して出てきたらいいのに、とか……同じ場面で、くまちゃん(芽吹)の髪を撫でつける仕草の色っぽさに撃ち抜かれつつ、そんなことを考えておりました(←念のため補足。くまちゃんとみりおくんが不倫するわけではありません)
……とはいえ、生田さんのことなので、休演日明けにがらっとラストが変わったりしても驚きませんが!(^ ^;ゞ
いろいろ思うところはありますが、東京でお待ちしておりますので、どうぞ練り上げて持ってきてくださいますように。
ショーは、前半は楽しく明るくマニアックに進み、スパニッシュの中詰めをはさんで、後半は美しく流麗にクラシックに、、、という、齋藤さんの良いところと蘭寿さんの見せたい花組らしさを“良いところどり”をしたようなショーでした。
宝塚の定番からは微妙に外れた構成でしたが、息もつかせぬ見事な展開で、すごく良かったです。
鳴り物入りで招聘されたケント・モリさん振付の場面は、死ぬほど恰好良かった……!!
蘭寿さんの銀狼もMEGAKILLERみりおも素敵なんですが、J-BOY/GIRLやCITY BOY/GIRLのダンスが凄すぎて、なかなか真ん中を観られなかった……(←なので、ストーリーがよくわかってないかも)
……東京ではがんばります。
娘役で大活躍だったのは、まず、なんといってもきらりん(華耀)。スパニッシュで丸々一場面センターで踊る場面があって、美しすぎて驚きました。銀狼のJ-GIRLのダンスは凄い迫力!!だったし、プロローグのロックな衣装にあわせた鬘のセンスがまた素晴らしい。美しいは正義。
3RD STAGE「MUGEN TOURES」の「女の子」役で楽しそうに跳ね回っていた真彩希帆ちゃんも可愛かったなあ~!!あの場面、希帆ちゃんが「♪にゃー、にゃー」と歌っていたように聴こえたのですが気のせいでしょうか。猫は死ぬかと思いました(滝汗)。
春妃うららちゃんはダンサーですねえ。銀狼の黒い衣装にアシンメトリーボブも死ぬほど似合っていたし、7TH STAGE「夢眩少女」の人形のダンスも素晴らしかった。後半、髪をほどいてみりおくんの周りを踊るダンスの迫力も凄かった!もちろん、プロローグのピンクスパイダーは素敵です。ええ。可愛いも正義。
べーちゃん(桜咲)は、どの場面もとにかく可愛かったけど、出色は人魚でしょうか。だいもんと踊る姿がとてもキュートで、New Waveを思い出しました(^ ^)。
春花きららちゃんと美花梨乃ちゃんのCITY GIRLがすごく美しくて迫力があって、MUGEN LOVERSの紗愛せいらちゃんの美しさにうっとりして、スパニッシュの遼かぐらさんの颯爽ぶりや、少女プリンセスの凪咲星南さんたと少年騎士の花蝶しほちゃんの温かな空気感に涙して、、、とにかく!!娘役が大活躍のショーでした!!(*^ ^*)
卒業生には、それぞれの場面で個別に餞別場面を与えつつ、8TH STAGE「無限の愛」の中で短いながらも全員のピックアップ場面をつくったあたり、、、齋藤さんらしい、優しい配慮だなと思いました。
賛否あるとは思いますし、ケント・モリ氏の場面など、まだ踊り切れていないメンバーがいる場面もありましたが、東京に来るころにはすごく盛り上がるだろうな、と予想できる、素敵なショーだと思います。
蘭寿さん、よっち(月央)、ネコちゃん(彩城)、遼、花蝶、凪咲、、、彼らを応援してきた皆さんにとっても、素敵な思い出になりますように。
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いやはや、生田大和さんのファンとしては、大劇場デビューの初日は何が何でも観たい!!ということで、はりきって行ってまいったわけですが、、、、
完璧なまでに、“イクタ”と“サイトー”でした!幸せでした!(真顔)
私は、何度か書いていますが、本当に生田さんの作品のファンでして(^ ^)大劇場公演の初日、きちんとスーツを着てロビーでお客さまにご挨拶している生田さんにご挨拶できて、握手もしていただけて、ものすごくテンションがあがりました(^ ^)。
バウ公演「BUND NEON~上海」「ランスロット」「春の雪」「the WILD meets the WILD」、涼紫央ディナーショー「HOME」、そして大劇場公演「ラスト・タイクーン」……いまのところ、全作品コンプリートしてます。さすがに新人公演は観てないものもありますが、観た作品はどれも、役者にあわせた役づくりとキメ細かい演出が印象に残るものばかりで、この人がバウデビューしたら絶対に観に行こう!と思ったのも随分前です(^ ^)。
とはいえ、オリジナルの「BUND NEON」と「the WILD meets the WILD」の気持ちいいほどの破綻ぶりと、原作のある「ランスロット」「春の雪」の名作っぷりを観てきて、未完の作品を原作とした「ラスト・タイクーン」はいったいどうなることか、と心配していたわけですが。。。
未完の物語を未完のまま、すべての伏線を拾うことなくそのまま投げ捨ててくれました。
すごい。生田さんって本当にすごい。。。震撼。
原作とはずいぶん設定を変えていましたが、ラストの作り方がまさに「未完」で、、、その思い切りの良さに、本当に感動しました……すごい、すごすぎる。これは、もしかしたら大物になるかもしれない。。。(大袈裟な)
「映画」を「人生を賭けた夢」と言い切るプロデューサー、モンロー・スター(蘭寿とむ)。
同じような時代の、同じような過去をもつ人を題材にした原田さんの「華やかなりし日々」との違いは、モンロー(≒生田さん)の見た夢の美しさ、でしょうか。それとも、鮮烈さ、でしょうか。
オープニングの演出が「シニョール・ドンファン」や「クラシコ・イタリアーノ」にそっくりだったり、
他にもそこかしこに先行作品へのインスパイアが感じられて、この人は本当にタカラヅカが好きなんだなあ、と思ったりもしました。植田景子さんや小池さんの演出助手を多くやっていた印象がありますが、やっぱり演出技法といった面の影響は大きいものだな、と。
ただ、作品づくりのやり方というか、方向性は全然違うんですけどね(^ ^)。
「妄想が世界を回している」と言い切った「the WILD meets the WILD」に続く、今作の名言は、「過剰な会話(説明)は想像力を固定する」。モンローが映画に興味のない小説家ボックスレー(華形)に「映画」の見せる夢を説明する場面の台詞ですが、これこそが、生田作品の本質で、植田景子さんや小池さんとは一番違うところだな、と。
そして、一見のツアー客も多い大劇場で、この手法をどこまで貫けるかが彼の「宝塚の演出家」としての今後に大きな意味をもつわけですが、それをデビューだからといって中途半端にこっそり試そうとするのではなく、最初から全面的に出してくるその勇気に、拍手を送りたいです。
……初日に観た作品は、まだ大劇場の観客を納得させるレベルにはなっていないな、というのが正直な印象ではありますが。
たとえば、モンロー・スターの前半生(ミナとの結婚~死)は、もっと回想らしく処理したほうが良かったのではないか、とか。
「ミナ」は現実に存在しない幻で、モンローが愛したのは彼が創りだした「ミナ」ではなく、生命力に溢れ、違うと思えばスター女優にも平気で反論する「ジェシカ」であった、という話にするなら最初の場面だけでいいと思うし……そもそも、モンローが愛したのはあくまでも「ミナ」に見えるので……。
それなりの尺を取るなら、もっと彼女と愛を深めていく過程を見せてほしいと思ったんですよね。
逆に、パットがモンローに対して抱く感情について、もう少し想像を促すきっかけになる場面があっても良いんじゃないかな、と。いまは完全に観客の想像に任されているのですが、単なるサリエリとモーツァルト的な関係ではなく、もっと身内的な距離感があるんじゃないかと思うし、そのあたり、もうちょっと共通認識を持てれば、ラストの印象もまとまるんじゃないかな、と。
いや、そこは観客の想像にゆだねられていることは判っているのですが、、、もうちょっとだけ。
ああでも、それは、本来ならみりおくんの芝居でクリアするべきものなのかな。。。
ミナについては、「the WILD meets the WILD」でのモニカ(彩花まり)の処理が実に見事だったので、あのくらい印象的に処理しちゃっても良かったのではないかと思いました。
モンローの「幸福」の記憶のすべてでもあり、今の彼をしばりつける存在でもあるミナ。
大劇場公演だから「わかりやすく」することも大事なんですが、必要なのは「想像のきっかけ」であって、「説明」じゃないんですよね。映画だけじゃなく、演劇においてもそれが真理であることにかわりはないので。だったら、あんなに「ミナ」をリアルに出す必要はないのになあ、と。
それよりも、もっと前、モンローとパット(明日海)の出会いの場面とか、そのあたりを見せてほしかったなあ、と。ほら、「映画を創りたいんだ!」と懇願する少年モンローと、それを受け容れる青年パット、とか……観てみたいじゃないですか(*^ ^*)。
もとい。
まだ初日あけてすぐなので、探り探りな部分もありましたが、蘭寿さんがご挨拶で仰ったとおり、
ここから深めていくのは役者の仕事なのかもしれないな、と思いました。
たとえば、みりおくん(明日海)。不倫場面の後は、もうちょっと髪とか乱して出てきたらいいのに、とか……同じ場面で、くまちゃん(芽吹)の髪を撫でつける仕草の色っぽさに撃ち抜かれつつ、そんなことを考えておりました(←念のため補足。くまちゃんとみりおくんが不倫するわけではありません)
……とはいえ、生田さんのことなので、休演日明けにがらっとラストが変わったりしても驚きませんが!(^ ^;ゞ
いろいろ思うところはありますが、東京でお待ちしておりますので、どうぞ練り上げて持ってきてくださいますように。
ショーは、前半は楽しく明るくマニアックに進み、スパニッシュの中詰めをはさんで、後半は美しく流麗にクラシックに、、、という、齋藤さんの良いところと蘭寿さんの見せたい花組らしさを“良いところどり”をしたようなショーでした。
宝塚の定番からは微妙に外れた構成でしたが、息もつかせぬ見事な展開で、すごく良かったです。
鳴り物入りで招聘されたケント・モリさん振付の場面は、死ぬほど恰好良かった……!!
蘭寿さんの銀狼もMEGAKILLERみりおも素敵なんですが、J-BOY/GIRLやCITY BOY/GIRLのダンスが凄すぎて、なかなか真ん中を観られなかった……(←なので、ストーリーがよくわかってないかも)
……東京ではがんばります。
娘役で大活躍だったのは、まず、なんといってもきらりん(華耀)。スパニッシュで丸々一場面センターで踊る場面があって、美しすぎて驚きました。銀狼のJ-GIRLのダンスは凄い迫力!!だったし、プロローグのロックな衣装にあわせた鬘のセンスがまた素晴らしい。美しいは正義。
3RD STAGE「MUGEN TOURES」の「女の子」役で楽しそうに跳ね回っていた真彩希帆ちゃんも可愛かったなあ~!!あの場面、希帆ちゃんが「♪にゃー、にゃー」と歌っていたように聴こえたのですが気のせいでしょうか。猫は死ぬかと思いました(滝汗)。
春妃うららちゃんはダンサーですねえ。銀狼の黒い衣装にアシンメトリーボブも死ぬほど似合っていたし、7TH STAGE「夢眩少女」の人形のダンスも素晴らしかった。後半、髪をほどいてみりおくんの周りを踊るダンスの迫力も凄かった!もちろん、プロローグのピンクスパイダーは素敵です。ええ。可愛いも正義。
べーちゃん(桜咲)は、どの場面もとにかく可愛かったけど、出色は人魚でしょうか。だいもんと踊る姿がとてもキュートで、New Waveを思い出しました(^ ^)。
春花きららちゃんと美花梨乃ちゃんのCITY GIRLがすごく美しくて迫力があって、MUGEN LOVERSの紗愛せいらちゃんの美しさにうっとりして、スパニッシュの遼かぐらさんの颯爽ぶりや、少女プリンセスの凪咲星南さんたと少年騎士の花蝶しほちゃんの温かな空気感に涙して、、、とにかく!!娘役が大活躍のショーでした!!(*^ ^*)
卒業生には、それぞれの場面で個別に餞別場面を与えつつ、8TH STAGE「無限の愛」の中で短いながらも全員のピックアップ場面をつくったあたり、、、齋藤さんらしい、優しい配慮だなと思いました。
賛否あるとは思いますし、ケント・モリ氏の場面など、まだ踊り切れていないメンバーがいる場面もありましたが、東京に来るころにはすごく盛り上がるだろうな、と予想できる、素敵なショーだと思います。
蘭寿さん、よっち(月央)、ネコちゃん(彩城)、遼、花蝶、凪咲、、、彼らを応援してきた皆さんにとっても、素敵な思い出になりますように。
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タカラヅカ MUST GO ON !!
2014年2月12日 宝塚(雪)雪組トップスターの壮一帆さんが、次回大劇場公演で卒業するとの発表がありました。
全く予想もしてなかった、とは言いません。
その可能性があることはわかっていたつもりです。
全ツの主演者が発表されたときから、最大でも4作なんだろうな、という覚悟はきめていたし、もしかしたら3作かもしれない、というのも、考えたくなかったから目をそらしていたけれども、可能性があることはわかっていました。
でも。それでもなお、最大でも4作だけど、最低でも4作やってくれるに違いない、と、何の根拠もなく思っていたんですよね。
……「思っていた」のじゃなくて、「信じたかった」、のかな。
3日前、「Shall we ダンス?/Congrturations of TAKARAZUKA」の千秋楽で。お芝居のラスト前、壮ちゃんが銀橋で歌う「CHANGE]を聴きながら。
ああ、もうこの歌を聴くのも最期か、次にこの曲を銀橋で歌う壮ちゃんに逢えるとしたら、サヨナラショーなんだな……と思ったら、ものすごく泣けてしまった自分を、鮮明に思いだしました。
「♪ありがとうの言葉を勇気に変え/明日への道 走りだそう」
の歌詞と共に胸を叩く手の力強さにキュンとして、
「♪ありがとうの気持ちをこの手に込めて/差し出す 君への思い/Shall we dance?」
と差し出される手の優しさに、胸がギュッとなって、、、もう本当に、壮ちゃん大好き!!と叫び出しそうになって。
これだけの「主役力」、、、というか、演じた役の心情に観客を巻き込む「共感力」を持っている役者は、けっこう稀有なんじゃないかなあ、と思ったのでした。
今にして思えば、組子は知っていたんでしょうか。
「CHANGE」の前の路上ダンスもノリノリでしたが、お芝居中盤の「残業PARTY NIGHT」の最後、盆が回っていくところで、壮ちゃんを囲んだみんなが「ヘイリーさん!ヘイリーさん!(えりたんとも聴こえましたが…?)」とコールしていたんですよね。観ていた時は笑っていたのですが、、、そういうことだったのかな、と思ったりもして。
他にも、けっこう、卒業生だけじゃなくて、組子たちがやたらに壮ちゃんに絡んでるなあ、とは思ったんですよね。観ているときはキュンキュンしていただけでしたが、みんななりに、メッセージをくれていたのかなあ……(T T)。
「若き日の唄は忘れじ」「ベルサイユのばら」「Shall We ダンス?」「心中・恋の大和路」「一夢庵風流記」。まだまだ、壮ちゃんで再演してほしかった作品や、演じてほしかった役や、壮ちゃんのために宛書きしてほしかった演出家がたくさんいたのですけれども。
それでもなお、この5本(若き日×2で6本?)の芝居を観ることができた幸せに、心から感謝しています。
壮ちゃん、
宝塚に入ってくれて、雪組トップになってくれて、たくさんの素敵な役に逢わせてくれて、本当にありがとう。
8月31日まで半年とちょっと。
さいごまで、壮ちゃんらしくドSに、下級生たちに突っ込みつつ、元気いっぱい走り抜けてくださいますように。
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シアターサンモールにて、スタジオライフ公演「少年十字軍」Navisチームを観劇いたしました。
原作は、皆川博子の「少年十字軍」。残念ながら未読ですが、この少年十字軍の十年前に行われた第4次十字軍(1202年)については、塩野七生氏の本で読んでいたので、世界観含めて、だいたいついていけた……かな?
ヨーロッパの片田舎で、羊飼いの少年エティエンヌが大天使ガブリエルに抱かれ、「エルサレムへ行け」との神の声を聴く。それを聴いた子供たちは「エティエンヌが居るから大丈夫!」と聖地への長く危険な旅に同道することを望み、大人たちは、「純粋な子供たちによる十字軍」という夢に酔い、贖罪のための寄付を差し出す。。。
当時は、まだ第4次農業革命前の、三圃制が主流の時代ですよね。牧草栽培や舎飼い技術も確立されておらず、冬には大量の家畜を屠殺していた頃。この物語の主人公エティエンヌは、流れの羊飼いである伯父と共に村から村へ旅をしている、という設定のようなので、農業に従事する農民とは別の、牧畜の専門家がいたということなのでしょうか。農民たちが三圃のうち二圃の世話をしている間に、休閑地で放牧される家畜の世話をする人々(家畜の持ち主は農民)。
流れの専門家は、土地に縛られた農民にとって「マレビト」であり、何らかの特殊能力や特異な道具を持っていると考えられる。エティエンヌも、聖遺物が仕込まれた杖を持ち、それを媒介に天からエネルギーを得て、人や動物の怪我や病気を治すことができる「神に選ばれた無垢なマレビト」として舞台に登場する。
彼は鏡となって人々の心根を映しだし、その醜さを、その美しさを、分け隔てなく受け容れる。
神に選ばれた器。繰り返される「エティエンヌがいるから大丈夫!」という率直な憧憬に、眉ひとつ動かさずに歩き続ける……未来へ向かって。関わるすべての人への愛を持ちつづけて。そんな、「天使」の存在感が、とても見事でした。
それでは、出演者について簡単に。
・エティエンヌ(久保優二)
プラチナブロンドが白い肌に自然に映えて、まさに天使のようでした。つい見惚れてしまった。。。顔だちが幼いのもあるので、ぜひエーリク(「トーマの心臓」)を観てみたいなあ、と思いました。
割と無口なキャラなので、芝居の巧拙はよくわかりませんでしたが、声自体は聴きやすくて良かったし、これからの活躍を楽しみにしています。
・ガブリエル(松本慎也)
私はやっぱり、松本くんは男役のほうが似合うと思う。。。顔だちが男っぽいんですよね。今回は役柄的なものもあってキツめのメークでしたが、シャープな貌によく映えて、素敵でした。
記憶を喪って僧院の庭に倒れていたガブリエル。2幕の終盤で明らかになる彼の過去が、演出的にちょっと唐突だったのが残念でしたが、松本くん自身はすごく良かったです!
・サルガタナス(山本芳樹)
吃驚しました!ものすごくぴったりだったと思います。山本さんが演じる異常さというか、特異な雰囲気は抜群で、Fluctosで同じ役を演じる松本くんのイメージがまったくわかないくらいでした。
……逆に、Fluctusで山本くんが演じるガブリエルも、あまりにも想像力の外すぎて……観てみたいような、怖いような(←いや、観る予定は残念ながらないのですが)。
・アンヌ(宇佐見輝)
エティエンヌと親しい農民の少女。親によって人買いに売られそうになり、家を逃げ出してエティエンヌの十字軍に参加する。
見た目も可愛らしく、芯の強さのある可愛い女の子で、とても良かったと思います。この人も「トーマの心臓」で何か役がつくといいなあ。もっともっとお芝居を観てみたいです。
・ル―(千葉健玖)
「森」で生きていた青年。たぶんに妖精的な、エティエンヌを慕う子供たちの中でも特別な存在でしたが、ちょっと野生的な雰囲気といい、本能的な優しさといい、存在感があってとても良かったです。
とても役の多い作品でしたが、どれも適役で、皆さんとても良かったと思います。
笠原さんが、すべての場面で違う役、みたいな感じに修道院長やら領主やら、偉そうな役を次からつぎと演じた上で、最後に悪役までやってしまうあたり、その芝居の幅広さを見せてもらって、とても素敵でした(^ ^)。また外部出演しないかなあ。。。
倉田さんの演出は、相変わらず暗転+音楽⇒次景、の繰り返しで、そろそろ違う手法も試してみたほうがいいのではないかと思ったりもしました。客席の使い方とかはだいぶ良くなったなあと思うのですが。。。十回以上はありそうな場面展開をすべて同じパターンでやられると、どうしても「またか」と思ってしまうんですよね。
一度、盆のある劇場(載せ盆でもいいいけど)で公演してみたらどうだろう、と思ったりしました。
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原作は、皆川博子の「少年十字軍」。残念ながら未読ですが、この少年十字軍の十年前に行われた第4次十字軍(1202年)については、塩野七生氏の本で読んでいたので、世界観含めて、だいたいついていけた……かな?
ヨーロッパの片田舎で、羊飼いの少年エティエンヌが大天使ガブリエルに抱かれ、「エルサレムへ行け」との神の声を聴く。それを聴いた子供たちは「エティエンヌが居るから大丈夫!」と聖地への長く危険な旅に同道することを望み、大人たちは、「純粋な子供たちによる十字軍」という夢に酔い、贖罪のための寄付を差し出す。。。
当時は、まだ第4次農業革命前の、三圃制が主流の時代ですよね。牧草栽培や舎飼い技術も確立されておらず、冬には大量の家畜を屠殺していた頃。この物語の主人公エティエンヌは、流れの羊飼いである伯父と共に村から村へ旅をしている、という設定のようなので、農業に従事する農民とは別の、牧畜の専門家がいたということなのでしょうか。農民たちが三圃のうち二圃の世話をしている間に、休閑地で放牧される家畜の世話をする人々(家畜の持ち主は農民)。
流れの専門家は、土地に縛られた農民にとって「マレビト」であり、何らかの特殊能力や特異な道具を持っていると考えられる。エティエンヌも、聖遺物が仕込まれた杖を持ち、それを媒介に天からエネルギーを得て、人や動物の怪我や病気を治すことができる「神に選ばれた無垢なマレビト」として舞台に登場する。
彼は鏡となって人々の心根を映しだし、その醜さを、その美しさを、分け隔てなく受け容れる。
神に選ばれた器。繰り返される「エティエンヌがいるから大丈夫!」という率直な憧憬に、眉ひとつ動かさずに歩き続ける……未来へ向かって。関わるすべての人への愛を持ちつづけて。そんな、「天使」の存在感が、とても見事でした。
それでは、出演者について簡単に。
・エティエンヌ(久保優二)
プラチナブロンドが白い肌に自然に映えて、まさに天使のようでした。つい見惚れてしまった。。。顔だちが幼いのもあるので、ぜひエーリク(「トーマの心臓」)を観てみたいなあ、と思いました。
割と無口なキャラなので、芝居の巧拙はよくわかりませんでしたが、声自体は聴きやすくて良かったし、これからの活躍を楽しみにしています。
・ガブリエル(松本慎也)
私はやっぱり、松本くんは男役のほうが似合うと思う。。。顔だちが男っぽいんですよね。今回は役柄的なものもあってキツめのメークでしたが、シャープな貌によく映えて、素敵でした。
記憶を喪って僧院の庭に倒れていたガブリエル。2幕の終盤で明らかになる彼の過去が、演出的にちょっと唐突だったのが残念でしたが、松本くん自身はすごく良かったです!
・サルガタナス(山本芳樹)
吃驚しました!ものすごくぴったりだったと思います。山本さんが演じる異常さというか、特異な雰囲気は抜群で、Fluctosで同じ役を演じる松本くんのイメージがまったくわかないくらいでした。
……逆に、Fluctusで山本くんが演じるガブリエルも、あまりにも想像力の外すぎて……観てみたいような、怖いような(←いや、観る予定は残念ながらないのですが)。
・アンヌ(宇佐見輝)
エティエンヌと親しい農民の少女。親によって人買いに売られそうになり、家を逃げ出してエティエンヌの十字軍に参加する。
見た目も可愛らしく、芯の強さのある可愛い女の子で、とても良かったと思います。この人も「トーマの心臓」で何か役がつくといいなあ。もっともっとお芝居を観てみたいです。
・ル―(千葉健玖)
「森」で生きていた青年。たぶんに妖精的な、エティエンヌを慕う子供たちの中でも特別な存在でしたが、ちょっと野生的な雰囲気といい、本能的な優しさといい、存在感があってとても良かったです。
とても役の多い作品でしたが、どれも適役で、皆さんとても良かったと思います。
笠原さんが、すべての場面で違う役、みたいな感じに修道院長やら領主やら、偉そうな役を次からつぎと演じた上で、最後に悪役までやってしまうあたり、その芝居の幅広さを見せてもらって、とても素敵でした(^ ^)。また外部出演しないかなあ。。。
倉田さんの演出は、相変わらず暗転+音楽⇒次景、の繰り返しで、そろそろ違う手法も試してみたほうがいいのではないかと思ったりもしました。客席の使い方とかはだいぶ良くなったなあと思うのですが。。。十回以上はありそうな場面展開をすべて同じパターンでやられると、どうしても「またか」と思ってしまうんですよね。
一度、盆のある劇場(載せ盆でもいいいけど)で公演してみたらどうだろう、と思ったりしました。
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タカラヅカ MUST GO ON !!【2】
2014年2月15日 宝塚(雪) コメント (4)CSニュースで、壮一帆さんの記者会見を視ました。
なんか、壮ちゃんらしかった!
「雪組に組替え(=トップ就任)を言われた時に、3作と決めました」ときっぱり言ってのける壮ちゃん。
(蘭寿さんには相談した?)「相談はしません。決めてたんで。報告したら、『早くね?』って言われました」と爽やかな笑顔の壮ちゃん。
私も同じこと言いたい……(でも、もう決めてたんだから仕方ないけど……)
でも。
短距離ランナーのように、短い期間にすべてを燃やしつくす、と言い切った壮ちゃんの、、、もともと細身で頬骨の高い人ではありましたが、それにしても驚くほどの細さ、頭蓋骨の線がくっきり見える貌……さすがに怖くなりました。
3作、1年8カ月。短いけれども、本当にそこに全てを賭けてくれているんだな、と感じて。むしろ、あと半年、本当にもつのか?と心配になったくらい(←余計な心配ですみません)。
それは、「ラストタイクーン」Now On Stageの蘭寿さんも同じで。舞台を観た時はそんなに感じなかったのですが、こんなに痩せていたのか、と。。。祐飛さんも、最後の数ヶ月は凄かったけど、蘭寿さんも壮ちゃんも……やっぱり、研19とか21とか、「大人の芝居」を見せてもらうには、ある程度の学年にならないと難しい面もあるけれども、体力的には相当に厳しいんだろうな、と、改めて思ったのでした……フェアリーだから年齢はないけど、体力に限界はあるよね、やっぱり。
もう一度、木村作品で主演する壮ちゃんを……「外伝・虞美人ー劉邦篇ー」とかじゃなくて、ちゃんとした作品がいいけど、とにかく、壮ちゃんトップ時代に、絶対に木村作品をやるだろうと思っていました。
3作目が大野さんと発表されたときに、「あ、じゃあ4作やるんだな」と素直に思ったくらいには。
まあ、そんな繰り言をいくら言っても仕方がない。壮ちゃんにしても、他の組子にしても、今は次の公演のことしか考えていないだろうし、私も、通えるだけ通うつもりでいます。
大好きな壮ちゃん。まずは忠兵衛を、楽しみにしています!!
ところで。
壮ちゃん、最後にディナーショーしないの!?
(どうせチケット取れないだろうけど!でも、努力くらいは!)
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なんか、壮ちゃんらしかった!
「雪組に組替え(=トップ就任)を言われた時に、3作と決めました」ときっぱり言ってのける壮ちゃん。
(蘭寿さんには相談した?)「相談はしません。決めてたんで。報告したら、『早くね?』って言われました」と爽やかな笑顔の壮ちゃん。
私も同じこと言いたい……(でも、もう決めてたんだから仕方ないけど……)
でも。
短距離ランナーのように、短い期間にすべてを燃やしつくす、と言い切った壮ちゃんの、、、もともと細身で頬骨の高い人ではありましたが、それにしても驚くほどの細さ、頭蓋骨の線がくっきり見える貌……さすがに怖くなりました。
3作、1年8カ月。短いけれども、本当にそこに全てを賭けてくれているんだな、と感じて。むしろ、あと半年、本当にもつのか?と心配になったくらい(←余計な心配ですみません)。
それは、「ラストタイクーン」Now On Stageの蘭寿さんも同じで。舞台を観た時はそんなに感じなかったのですが、こんなに痩せていたのか、と。。。祐飛さんも、最後の数ヶ月は凄かったけど、蘭寿さんも壮ちゃんも……やっぱり、研19とか21とか、「大人の芝居」を見せてもらうには、ある程度の学年にならないと難しい面もあるけれども、体力的には相当に厳しいんだろうな、と、改めて思ったのでした……フェアリーだから年齢はないけど、体力に限界はあるよね、やっぱり。
もう一度、木村作品で主演する壮ちゃんを……「外伝・虞美人ー劉邦篇ー」とかじゃなくて、ちゃんとした作品がいいけど、とにかく、壮ちゃんトップ時代に、絶対に木村作品をやるだろうと思っていました。
3作目が大野さんと発表されたときに、「あ、じゃあ4作やるんだな」と素直に思ったくらいには。
まあ、そんな繰り言をいくら言っても仕方がない。壮ちゃんにしても、他の組子にしても、今は次の公演のことしか考えていないだろうし、私も、通えるだけ通うつもりでいます。
大好きな壮ちゃん。まずは忠兵衛を、楽しみにしています!!
ところで。
壮ちゃん、最後にディナーショーしないの!?
(どうせチケット取れないだろうけど!でも、努力くらいは!)
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41歳葛西「悔しさが動機」 世界トップで居続ける理由(朝日新聞)
2014年2月16日 時事ニュース
葛西選手、銀メダルおめでとうございます!!
なんというか。
長野もすっかり遠くなったなと思っていたのに、葛西さんがこれだけ見事なV字飛行とテレマークを見せてくれると、なんだかもう、、、涙とかじゃなくて、本当に感動が湧きあがってきます。
日本ジャンプ界、久々のメダル。しかも、葛西さんご本人にとって、個人でのメダルは初なんですよね、実は。カミカゼ・カサイとして、ワールドカップで勝ちまくっていたころのイメージがあるので、たくさんメダルを取っているかと思っていたのに。
日本は数十年ぶりの大雪で大混乱ですが(山梨のみなさまが何事もありませんように……)、
日の丸飛行隊、どうぞ団体戦も、楽しんでくださいますように。
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なんというか。
長野もすっかり遠くなったなと思っていたのに、葛西さんがこれだけ見事なV字飛行とテレマークを見せてくれると、なんだかもう、、、涙とかじゃなくて、本当に感動が湧きあがってきます。
日本ジャンプ界、久々のメダル。しかも、葛西さんご本人にとって、個人でのメダルは初なんですよね、実は。カミカゼ・カサイとして、ワールドカップで勝ちまくっていたころのイメージがあるので、たくさんメダルを取っているかと思っていたのに。
日本は数十年ぶりの大雪で大混乱ですが(山梨のみなさまが何事もありませんように……)、
日の丸飛行隊、どうぞ団体戦も、楽しんでくださいますように。
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東京宝塚劇場にて、星組公演「眠らない男」を観劇いたしました!
まず、大劇場公演との変更点。いや、ちょっとした歌詞とか、掛け合いのタイミングとか、小さな変更は山ほどあったような気がするのですが、大劇場公演の間にも日々変わっていたようなので、そのあたりはちょっと置いといて、大きな変更点だけ。
戴冠式で、ナポレオンが銀橋に出るようになりました!
大劇場では、下手花道から登場してそのまま本舞台の上手奥、ローマ法王(瀬稀)が待つ壇にあがり、そこで「私に冠を授けるのは、法王ではなく民衆だ」という歌を歌って自分で戴冠し、ローマ法王が「神をも恐れぬ…」と歌い、、、あれこれあって、そのままジョゼフィーヌと共に上手花道からはけていってたのですが。
東宝では、まず上手花道からナポレオンだけが登場して銀橋に出て、銀橋中央で、観客に向かって「私に冠を授けるのは、法王ではなく民衆だ」と歌うようになりました。
大劇場で観た時も、せっかくの超豪華衣装(←本当に凄い!)なのに銀橋に出てこないなんて勿体無いなと思っていたし、実際銀橋に出てくると、自分自身が彼を皇帝に選んだ「民衆」の一人になったような気がして、すごく世界に入りやすくなったので、良い演出変更だと思います。
ただ、音楽の流れは変わらないため、法王の「神をも恐れぬ…」の歌が戴冠の前になってしまうんですよね。あと、ナポレオンのそのソロから、本舞台に戻って奥の壇まで行って戴冠式の画を作るまでにだいぶ間があくので、そのあたりは、大劇場での流れを知らないと「ん?」って感じかもなー、と思ったりしました。
うーん、小池さんもここは迷ったところなのかもしれませんね。。。
変更点はそんな感じかな。
そして、大劇場公演の初日を観劇したときの日記はこちらです。
http://80646.diarynote.jp/?day=20140101
あらためて読み返すと、ああ、そうだったなあ、と思いだしますね……(^ ^)。いや、いまはもう、段取りを考えているっぽく見える人はいないと思います。いまはもう、というか、、、大劇場公演の後半に観た時に、既にそう思ったのですが。
ただ、今日の時点では、大劇場とは違う音響にちょっととまどい気味かな?という気がしました。っていうか、東宝の1階席ってすごく音響が悪いから、それだけのことだったのかもしれませんが。2階席のほうが音響良いんですよね、東宝は。特に、コーラスの厚みにはだいぶ差があるなといつも思うので、この公演は、1階席だとちょっと不利かも(^ ^)。
「今後に期待」と書いたマルモン(紅)は、期待以上の進化をしていると思います。まだ途上だとは思いますが、初日のどうしようもなさを思えば、別人のよう(^ ^)。老マルモン(英真)の諦念や包容力にはまだ直接つながってはいませんが……でも、「大勢を守るためです!」と、言い訳ではなく、ちゃんと前を視て、ナポレオンを視て言えた彼が、銀橋を歩くナポレオンを見送った後、どんな人生を送ってじゅんこさんになったのか……それを想像したくなるマルモンにはなっていたなと思います。(←じゅんこさんになるわけではなく、グランマルモンになるんですが!でも!!あれはじゅんこさんだもん!)
ただ。演出的に、戴冠式の場面からマルモンのソロにつながるところが完全な暗転になってしまったのが、“戴冠式の中で疎外感を感じているマルモン”がわかりにくくなってしまって、勿体無いなーと思いました。あそこは演出的に暗転しないといけない場面ではない(マルモンにピンスポを当てつつ暗幕を下ろす大劇場と同じでいい)と思うのですが……なんで暗転になっちゃったのかな。。。
ブリュメール18日のクーデター後の行動(ナポレオン憲法の発布)や、そのあたりの歌を聴いていると、要するに小池さんの考える「ナポレオン」は、「革命の理想」という正義をスピーディーに実現するために独裁を選んだ……というイメージなのでしょうか。
「理想」というのは厄介なもので、ひとりひとり、それぞれの人生に応じて違う「理想」を持っているもの。それをすり合わせて共通項を見出して行くことが本来の「民主主義」の手続きなわけですが、その「すり合わせ」にかける時間が、彼には勿体無かったんだろうか、と。
そんなことを考えながらこの作品を観ていると、もしかして、小池さんは「銀河英雄伝説」のラインハルトからナポレオンを創ったんじゃないか、とさえ思ってしまいます。もちろん、ナポレオンは田中芳樹の描いたラインハルトのモデルの一人ではあったでしょうし、その連想に違和感はないのですが……ただ、ちょっと単純すぎるような気もします。
それと、ちょっと思ったのは……「即断即行が彼のモットー」だ、というのが、台詞でしか説明されていないんですよね。恋愛に関しての即断即行ぶりは芝居として提示されているけれども、それ以外の部分は、単なる我侭にしか見えなくなっている……このあたり、礼音くんだからこそこのキャラクターに説得力があるけれども、演じる人が変わったときにちゃんと伝わるのかな?というのが気になりました。
とりあえず、新人公演で違う人が演じるナポレオンを観るわけですが……不器用でぶっきらぼうで即断即行で人の意見を聞かない、という、ある意味素の「柚希礼音」そのものにしか見えないあのキャラクターを、礼くんがどう見せるのか……月末の新人公演が、とても楽しみです!
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まず、大劇場公演との変更点。いや、ちょっとした歌詞とか、掛け合いのタイミングとか、小さな変更は山ほどあったような気がするのですが、大劇場公演の間にも日々変わっていたようなので、そのあたりはちょっと置いといて、大きな変更点だけ。
戴冠式で、ナポレオンが銀橋に出るようになりました!
大劇場では、下手花道から登場してそのまま本舞台の上手奥、ローマ法王(瀬稀)が待つ壇にあがり、そこで「私に冠を授けるのは、法王ではなく民衆だ」という歌を歌って自分で戴冠し、ローマ法王が「神をも恐れぬ…」と歌い、、、あれこれあって、そのままジョゼフィーヌと共に上手花道からはけていってたのですが。
東宝では、まず上手花道からナポレオンだけが登場して銀橋に出て、銀橋中央で、観客に向かって「私に冠を授けるのは、法王ではなく民衆だ」と歌うようになりました。
大劇場で観た時も、せっかくの超豪華衣装(←本当に凄い!)なのに銀橋に出てこないなんて勿体無いなと思っていたし、実際銀橋に出てくると、自分自身が彼を皇帝に選んだ「民衆」の一人になったような気がして、すごく世界に入りやすくなったので、良い演出変更だと思います。
ただ、音楽の流れは変わらないため、法王の「神をも恐れぬ…」の歌が戴冠の前になってしまうんですよね。あと、ナポレオンのそのソロから、本舞台に戻って奥の壇まで行って戴冠式の画を作るまでにだいぶ間があくので、そのあたりは、大劇場での流れを知らないと「ん?」って感じかもなー、と思ったりしました。
うーん、小池さんもここは迷ったところなのかもしれませんね。。。
変更点はそんな感じかな。
そして、大劇場公演の初日を観劇したときの日記はこちらです。
http://80646.diarynote.jp/?day=20140101
あらためて読み返すと、ああ、そうだったなあ、と思いだしますね……(^ ^)。いや、いまはもう、段取りを考えているっぽく見える人はいないと思います。いまはもう、というか、、、大劇場公演の後半に観た時に、既にそう思ったのですが。
ただ、今日の時点では、大劇場とは違う音響にちょっととまどい気味かな?という気がしました。っていうか、東宝の1階席ってすごく音響が悪いから、それだけのことだったのかもしれませんが。2階席のほうが音響良いんですよね、東宝は。特に、コーラスの厚みにはだいぶ差があるなといつも思うので、この公演は、1階席だとちょっと不利かも(^ ^)。
「今後に期待」と書いたマルモン(紅)は、期待以上の進化をしていると思います。まだ途上だとは思いますが、初日のどうしようもなさを思えば、別人のよう(^ ^)。老マルモン(英真)の諦念や包容力にはまだ直接つながってはいませんが……でも、「大勢を守るためです!」と、言い訳ではなく、ちゃんと前を視て、ナポレオンを視て言えた彼が、銀橋を歩くナポレオンを見送った後、どんな人生を送ってじゅんこさんになったのか……それを想像したくなるマルモンにはなっていたなと思います。(←じゅんこさんになるわけではなく、グランマルモンになるんですが!でも!!あれはじゅんこさんだもん!)
ただ。演出的に、戴冠式の場面からマルモンのソロにつながるところが完全な暗転になってしまったのが、“戴冠式の中で疎外感を感じているマルモン”がわかりにくくなってしまって、勿体無いなーと思いました。あそこは演出的に暗転しないといけない場面ではない(マルモンにピンスポを当てつつ暗幕を下ろす大劇場と同じでいい)と思うのですが……なんで暗転になっちゃったのかな。。。
ブリュメール18日のクーデター後の行動(ナポレオン憲法の発布)や、そのあたりの歌を聴いていると、要するに小池さんの考える「ナポレオン」は、「革命の理想」という正義をスピーディーに実現するために独裁を選んだ……というイメージなのでしょうか。
「理想」というのは厄介なもので、ひとりひとり、それぞれの人生に応じて違う「理想」を持っているもの。それをすり合わせて共通項を見出して行くことが本来の「民主主義」の手続きなわけですが、その「すり合わせ」にかける時間が、彼には勿体無かったんだろうか、と。
そんなことを考えながらこの作品を観ていると、もしかして、小池さんは「銀河英雄伝説」のラインハルトからナポレオンを創ったんじゃないか、とさえ思ってしまいます。もちろん、ナポレオンは田中芳樹の描いたラインハルトのモデルの一人ではあったでしょうし、その連想に違和感はないのですが……ただ、ちょっと単純すぎるような気もします。
それと、ちょっと思ったのは……「即断即行が彼のモットー」だ、というのが、台詞でしか説明されていないんですよね。恋愛に関しての即断即行ぶりは芝居として提示されているけれども、それ以外の部分は、単なる我侭にしか見えなくなっている……このあたり、礼音くんだからこそこのキャラクターに説得力があるけれども、演じる人が変わったときにちゃんと伝わるのかな?というのが気になりました。
とりあえず、新人公演で違う人が演じるナポレオンを観るわけですが……不器用でぶっきらぼうで即断即行で人の意見を聞かない、という、ある意味素の「柚希礼音」そのものにしか見えないあのキャラクターを、礼くんがどう見せるのか……月末の新人公演が、とても楽しみです!
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4年間やってきたことが出せた〜浅田真央(日本テレビ)
2014年2月21日 スポーツ
ソチオリンピック フィギュアスケートの競技も、今夜のエキシビションを残すのみ。
男子初の金メダルとなった羽生選手をはじめ、選手団のみなさま、本当にお疲れさまでした。
感動をありがとうございました(^ ^)。
メダルには届かなかったけど、男子シングルの高橋選手、町田選手、女子シングルの浅田選手もエキシビションには出場されるとのこと。昔はフィギュアのエキシビションに日本人選手が複数出るなんて考えられなかったのに、4人か。。。本当にすごいなあ(感動)
フィギュアの醍醐味はなんといってもエキシビションなので、すごく楽しみです(^ ^)。
それにしても、、、
浅田選手のフリーの演技は、素晴らしかった!!
もちろん、鈴木選手や村上選手の演技も素晴らしかったけど、、、なんというか、世界が違ってた。自然に涙が出てきて、ああ、いま、日本にはこうして起きている人がたくさんいて、今の自分と同じ感動を感じている人も、きっとたくさんいるんだろうな、、、と思ったら、余計に涙が止まらなくなりました。
SPでの点差が大きすぎて、どんなに神がかった演技をしてもメダルは難しいだろうと解ってはいましたが、それでもフリーはトップでもおかしくないよ!と思いました。
冒頭のトリプルアクセルから、最後までにあれだけのジャンプを跳び、最後のステップも美しくのびやかで素晴らしくて……もう少し出ても良いだろうに、というのは、贔屓目なんでしょうか。
猫は、4年前にこんなつぶやきを書きました。
http://80646.diarynote.jp/?day=20100228
そして、いまでも、状況は全く変わらないんだな……と、あらためて感じた次第です。
トリプルアクセルをきちんと跳んで、基礎点を獲得するよりも、ダブルアクセルを美しく素晴らしく跳んで加点をもらうほうが、リスクもないし高得点を出しやすい。今の採点方式ってそういうことだと思うんです。
でも、それって、スポーツなんだろうか。。。と思ってしまうんですよ。
金メダルを取ったソトニコワ選手の演技は素晴らしかったし、SPとの総合で彼女の金メダルにはなんら疑問はありませんが、フリーで浅田選手とあんなに点差がつくとは思わなかったのもまた、正直なところ。
やっぱり、トリプルアクセルの基礎点って難度の割に低すぎるんだと思うんですよ……。
浅田選手しか跳べない(跳ばない)トリプルアクセル。
あの技に挑戦する人は、今後しばらく出てこないのかもしれないな、と思いました。リスクと価値のバランスが悪すぎて、挑戦しがいがなさすぎる。
……人間(女子)の限界なんですかね、トリプルアクセルって。
なんだか残念だなあ。。。
何はともあれ、エキシビションに出場される4選手、そして、一緒に闘ってこられた選手団のみなさま、本当に、たくさんの感動をありがとうございました。
最後まで、オリンピックを満喫してくださいますように。
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男子初の金メダルとなった羽生選手をはじめ、選手団のみなさま、本当にお疲れさまでした。
感動をありがとうございました(^ ^)。
メダルには届かなかったけど、男子シングルの高橋選手、町田選手、女子シングルの浅田選手もエキシビションには出場されるとのこと。昔はフィギュアのエキシビションに日本人選手が複数出るなんて考えられなかったのに、4人か。。。本当にすごいなあ(感動)
フィギュアの醍醐味はなんといってもエキシビションなので、すごく楽しみです(^ ^)。
それにしても、、、
浅田選手のフリーの演技は、素晴らしかった!!
もちろん、鈴木選手や村上選手の演技も素晴らしかったけど、、、なんというか、世界が違ってた。自然に涙が出てきて、ああ、いま、日本にはこうして起きている人がたくさんいて、今の自分と同じ感動を感じている人も、きっとたくさんいるんだろうな、、、と思ったら、余計に涙が止まらなくなりました。
SPでの点差が大きすぎて、どんなに神がかった演技をしてもメダルは難しいだろうと解ってはいましたが、それでもフリーはトップでもおかしくないよ!と思いました。
冒頭のトリプルアクセルから、最後までにあれだけのジャンプを跳び、最後のステップも美しくのびやかで素晴らしくて……もう少し出ても良いだろうに、というのは、贔屓目なんでしょうか。
猫は、4年前にこんなつぶやきを書きました。
http://80646.diarynote.jp/?day=20100228
そして、いまでも、状況は全く変わらないんだな……と、あらためて感じた次第です。
トリプルアクセルをきちんと跳んで、基礎点を獲得するよりも、ダブルアクセルを美しく素晴らしく跳んで加点をもらうほうが、リスクもないし高得点を出しやすい。今の採点方式ってそういうことだと思うんです。
でも、それって、スポーツなんだろうか。。。と思ってしまうんですよ。
金メダルを取ったソトニコワ選手の演技は素晴らしかったし、SPとの総合で彼女の金メダルにはなんら疑問はありませんが、フリーで浅田選手とあんなに点差がつくとは思わなかったのもまた、正直なところ。
やっぱり、トリプルアクセルの基礎点って難度の割に低すぎるんだと思うんですよ……。
浅田選手しか跳べない(跳ばない)トリプルアクセル。
あの技に挑戦する人は、今後しばらく出てこないのかもしれないな、と思いました。リスクと価値のバランスが悪すぎて、挑戦しがいがなさすぎる。
……人間(女子)の限界なんですかね、トリプルアクセルって。
なんだか残念だなあ。。。
何はともあれ、エキシビションに出場される4選手、そして、一緒に闘ってこられた選手団のみなさま、本当に、たくさんの感動をありがとうございました。
最後まで、オリンピックを満喫してくださいますように。
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新しい波~月~【4】
2014年2月27日 宝塚(月) コメント (2)月組バウホール公演「New Wave~月~」。
気がつけば2月も終わりが近づき、、、公演が終わってからとっくに1ヶ月が過ぎちゃったんですね。
だいぶ記憶も薄れてきましたが、でもやっぱり、まだまだ鮮明に残っています。楽しい公演だったなあ(*^ ^*)
それでは、1幕は先日最後まで書いたので、2幕を。
■ムーン・クロニクル
まず、カゲコーラスによる「ごらんなさい」。
花組ではべーちゃん(桜咲)の「もう涙とはおさらばさ」で始まりましたが、月組はカゲコーラスなのでプログラムにも名前が載らず、、、残念。綺麗なコーラスでした。
緞帳があがると主演の4人(美弥、宇月、鳳月、珠城)による「月組自慢」トーク。1914年の劇団創立から7年後に花組と月組がわかれ……そして、「ベルばら」も「風共」も「ME AND MY GIRL」も、みんな月組が初演しました!!と自慢げに(^ ^)。
他の3人はともかく、月組に来て二年にもならないみやるりが、誰よりも自慢げにコメントしていたのはちょっと面白かったです。さすが(^ ^)。
その後は、「ハート・ジャック」から「With A Song In My Heart」まで、月組公演の音楽をメドレーで。マミさん(真琴)、リカさん(紫吹)時代の作品がメインだったので、私の記憶に刻まれた音楽も多く、懐かしかったです♪
印象に残ったのはちなつちゃん(鳳月)の「故郷の歌」でしょうか。コーラスも含めて、雰囲気があってとても良かった。あと、違う意味で、からんちゃん(千海)の「ミッドサマーイヴ」は驚きました……再演が決まっている作品の主題歌って、こういうところであまり歌わないイメージだったんですが。でも、からんちゃんがあまりにもイメージぴったりで、聴けて良かったなあと思いました(*^ ^*)。
あとは、「ヴァンパイア・レクイエム」のまゆぽん(輝月)! 踊る淑女のくらげちゃん(海乃)も可愛くて、短いながらいい場面でした!
■ラテン・フィーバー
ちなつちゃんの踊る女S------っっ!!!
ぜえはあ。
……いや、すみません。勝手に興奮しておいてなんですが、たとえ、ちなつちゃんの脚や小尻が無かったとしても、たぶん名場面として印象に残ったと思います。なんといっても、佐藤洋介さんの振付が、本当に恰好良かった……!!ぜひ次は本公演のショーでがっつり振付していただきたいなと思いました。
場面の最初に、白いスーツにソフト帽で登場するたまきち(珠城)も本当に恰好よくて、がっちりしてみえる体型にスーツが良く似合ってて、素敵でした(はぁと)。続けて登場するまんちゃん(貴千)、からんちゃん、星輝くん、あーさ(朝美)の4人もすごく良かったし、もちろん娘役さんたちも可愛かったー!!白のリリアンダルマがみんな良く似合ってて、早い振りを綺麗にキメていて、とても良かったです。くらげちゃん、ほっそいのに腰回りがしっかりあって、ダルマが映えるなあ(*^ ^*)。
ちなつちゃんが登場してからは、もう最後までちなつちゃん(&たまきち)しか観れないくらい集中してしまいましたが、本当に何度観ても飽きることのない場面でした。。。マイクを受け渡すところが大好きだった(←伝わらない)たまちな最強。
■El Tango!
「ベサメ・ムーチョ」が終わって舞台が暗転すると、客席後方のドアがあいて、みやるりが登場。客席を通って舞台へと歩きながら、しみじみと「黒き汝が瞳」を熱唱。
本舞台に上がって「黒い瞳」を歌いながら軽く一人で踊っているところに、さち花(白雪)が登場。曲が「エル・チョクロ」に変わり、色っぽく歌うみやるりとさち花。バックで踊るとしちゃんとちゅーちゃん(咲希)……いやー、素敵でした(*^ ^*)。
しかし、「タンゴ」の本番はここから。
「エル・チョクロ」が極まると美弥さんが抜けて、としちゃんセンターで「リベル・タンゴ」。宝塚に限らず、あらゆる舞台作品でしょっちゅう使われる(フィギュアスケートでも使われてましたね!)名曲中の名曲。直近では蘭寿さんの「Streak Of Light」が印象的ですが、パッと思いつくだけでも他にもいくつもあって。。。
でも、今回のとしちゃんの「リベル・タンゴ」は、そのストイックさとシンプルさに突き抜けたものがあったと思います。振付は名倉加代子さん。洗練されたシンプルなステップで、男女が組まずに群舞で踊るタンゴ。本当に美しかった……大劇場のショーであのくらいのダンスシーンがあってもいいと思うんだけどな。。。
歌はくらげちゃん。いい声だなあ。次の新人公演、楽しみです。行けますように!!
タンゴ・コーナーのラストは、美弥さんとたまきち、(咲妃)みゆちゃんの「月下の蘭」。
微妙に色の違う赤紫の衣装に身を包んだ3人が絡み合いながら踊る、、、色っぽくて素敵な場面でした……が!!ラストの、大きく身体を反らしたみゆちゃん、その胸に顔をうずめた美弥さん、唇を重ねるたまきち、というポーズが衝撃的で、途中の記憶が飛んだような気がします。。。おや?
すごくどうでもいいことなんですが。前場の「リベルタンゴ」で歌手をしていたくらげちゃんが、群舞に戻る時に小階段の途中にマイクを置いていくのを、あのマイクどうするんだろうー?と思いながら観ていたんですよね。……たまきちが階段を上がってマイクを拾って歌いだした時、思わず手を打ちそうになりました(^ ^;ゞ
■JAZZ MANIA
前場のラストのポーズに吃驚(@ @)しているうちに、舞台はさっと暗転して……灯りが入ると、そこにはスーツのちなつちゃんと、舞台の前方中央に逆さに立てられたトランペット。暗くなっている時間は本当にわずかなのに、いつの間に誰がトランペット置いたんだろう?と思っていたのですが、前方席で視たときに、ちなつちゃんが自分で持ってきて置いているのがしっかり見えました(^ ^)。最初、なんかちょとぐらついていたのを心配そうに視るちなつちゃんがめっちゃツボでした。
マミさんが初演してリカさんで再演し、全ツにも何度も持っていったショー「JAZZ MANIA」の「間奏曲」の再演を伸びやかに踊るちなつちゃん、とても恰好良かったです!!……祐飛さんファン的には若干トラウマになっている場面なので、慣れるまで少し時間がかかりましたが(苦笑)
花組でいえば「モータウンメドレー」をやっていたあたり……になるんですよね、たぶん。月組のテーマは「JAZZ」ということで、間奏曲に続いて「JAZZ MANIA」の場面をひとくさり。懐かしかったー!ただ、1幕のとしちゃんの場面も「JAZZ MANIA」からの再演だったので、なんだか「New Wave ~月~」全体が「JAZZ MANIA」な気がしてしまって、、、実際にはヴァラエティに富んだショーだったのに、なんだかちょっと勿体無かったかも、という気もしてしまいました。
とはいえ、一幕の客席降りがいまひとつ盛り上がりにくい曲だったので、ここで客席降りがあったのはとても嬉しかったです(^ ^)。
■Song&Dance
最初は燕尾服のちなつちゃんと、コーラス4人で「ムーンライト・セレナーデ」。こうやって思い出してみると、ちなつちゃんって場面の最初に盛り上げる役をすることが多かったんですね。
次はとしちゃんの「You Raise Me Up」。これがまた素晴らしかった……この作品全体で五指に入る印象的な一曲だったと思います。「Dancin’ Hero!」のラストに歌った「奇跡」を思い出させる、伸びやかで優しい、風のような声。元々大好きな声なのに、なかなかこういうテンションで歌わせてもらうことがないので、とても幸せでした。コーラスの4人(朝美・蓮・海乃・叶羽)も良かったです。
次はたまきちの「That’s Life」。懐かしい!!やっぱりこの曲好きだなあと思いながら。たまきちの声にもよく合ってて、良かったと思います。
ここから、コーラスはさち花・ちゅーちゃん・からんちゃん・まゆぽんという豪華メンバーに。いやー、みんなカッコイイよ……。
続いて美弥さんの「Unchain My Heart」。さらに、としちゃん以下の3人も加わっての「Unchained Melody」。この一連、大好きでした。“もうすぐ終わっちゃうー!!”と寂しく思いながら。
■フィナーレ
みゆちゃんの「Amazing Grace」で始まる場面は、ほぼほぼ花組版と同じ流れ。花組でゆきちゃん(仙名)が胸声で歌っていた「If It’s Over」は、はーちゃん(晴音)。ゆきちゃんの胸声の迫力は素晴らしかったな、と思いつつ、はーちゃんのソプラノも綺麗でした♪
ちょっと駆け足になってしまいましたが、そんな感じでしょうか。
この公演を最後に組替えしたみゆちゃんが、雪組っ子になってはや一ヶ月。全ツが観られないのがとても残念ですが、がんばってくれているでしょうか。
月組っ子のみなさんは、お稽古も山場な頃でしょうか。どうぞ、「New Wave!」でしかできなかった経験を生かしつつ、万全の体調で、楽しくお稽古してくれていますように。
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気がつけば2月も終わりが近づき、、、公演が終わってからとっくに1ヶ月が過ぎちゃったんですね。
だいぶ記憶も薄れてきましたが、でもやっぱり、まだまだ鮮明に残っています。楽しい公演だったなあ(*^ ^*)
それでは、1幕は先日最後まで書いたので、2幕を。
■ムーン・クロニクル
まず、カゲコーラスによる「ごらんなさい」。
花組ではべーちゃん(桜咲)の「もう涙とはおさらばさ」で始まりましたが、月組はカゲコーラスなのでプログラムにも名前が載らず、、、残念。綺麗なコーラスでした。
緞帳があがると主演の4人(美弥、宇月、鳳月、珠城)による「月組自慢」トーク。1914年の劇団創立から7年後に花組と月組がわかれ……そして、「ベルばら」も「風共」も「ME AND MY GIRL」も、みんな月組が初演しました!!と自慢げに(^ ^)。
他の3人はともかく、月組に来て二年にもならないみやるりが、誰よりも自慢げにコメントしていたのはちょっと面白かったです。さすが(^ ^)。
その後は、「ハート・ジャック」から「With A Song In My Heart」まで、月組公演の音楽をメドレーで。マミさん(真琴)、リカさん(紫吹)時代の作品がメインだったので、私の記憶に刻まれた音楽も多く、懐かしかったです♪
印象に残ったのはちなつちゃん(鳳月)の「故郷の歌」でしょうか。コーラスも含めて、雰囲気があってとても良かった。あと、違う意味で、からんちゃん(千海)の「ミッドサマーイヴ」は驚きました……再演が決まっている作品の主題歌って、こういうところであまり歌わないイメージだったんですが。でも、からんちゃんがあまりにもイメージぴったりで、聴けて良かったなあと思いました(*^ ^*)。
あとは、「ヴァンパイア・レクイエム」のまゆぽん(輝月)! 踊る淑女のくらげちゃん(海乃)も可愛くて、短いながらいい場面でした!
■ラテン・フィーバー
ちなつちゃんの踊る女S------っっ!!!
ぜえはあ。
……いや、すみません。勝手に興奮しておいてなんですが、たとえ、ちなつちゃんの脚や小尻が無かったとしても、たぶん名場面として印象に残ったと思います。なんといっても、佐藤洋介さんの振付が、本当に恰好良かった……!!ぜひ次は本公演のショーでがっつり振付していただきたいなと思いました。
場面の最初に、白いスーツにソフト帽で登場するたまきち(珠城)も本当に恰好よくて、がっちりしてみえる体型にスーツが良く似合ってて、素敵でした(はぁと)。続けて登場するまんちゃん(貴千)、からんちゃん、星輝くん、あーさ(朝美)の4人もすごく良かったし、もちろん娘役さんたちも可愛かったー!!白のリリアンダルマがみんな良く似合ってて、早い振りを綺麗にキメていて、とても良かったです。くらげちゃん、ほっそいのに腰回りがしっかりあって、ダルマが映えるなあ(*^ ^*)。
ちなつちゃんが登場してからは、もう最後までちなつちゃん(&たまきち)しか観れないくらい集中してしまいましたが、本当に何度観ても飽きることのない場面でした。。。マイクを受け渡すところが大好きだった(←伝わらない)たまちな最強。
■El Tango!
「ベサメ・ムーチョ」が終わって舞台が暗転すると、客席後方のドアがあいて、みやるりが登場。客席を通って舞台へと歩きながら、しみじみと「黒き汝が瞳」を熱唱。
本舞台に上がって「黒い瞳」を歌いながら軽く一人で踊っているところに、さち花(白雪)が登場。曲が「エル・チョクロ」に変わり、色っぽく歌うみやるりとさち花。バックで踊るとしちゃんとちゅーちゃん(咲希)……いやー、素敵でした(*^ ^*)。
しかし、「タンゴ」の本番はここから。
「エル・チョクロ」が極まると美弥さんが抜けて、としちゃんセンターで「リベル・タンゴ」。宝塚に限らず、あらゆる舞台作品でしょっちゅう使われる(フィギュアスケートでも使われてましたね!)名曲中の名曲。直近では蘭寿さんの「Streak Of Light」が印象的ですが、パッと思いつくだけでも他にもいくつもあって。。。
でも、今回のとしちゃんの「リベル・タンゴ」は、そのストイックさとシンプルさに突き抜けたものがあったと思います。振付は名倉加代子さん。洗練されたシンプルなステップで、男女が組まずに群舞で踊るタンゴ。本当に美しかった……大劇場のショーであのくらいのダンスシーンがあってもいいと思うんだけどな。。。
歌はくらげちゃん。いい声だなあ。次の新人公演、楽しみです。行けますように!!
タンゴ・コーナーのラストは、美弥さんとたまきち、(咲妃)みゆちゃんの「月下の蘭」。
微妙に色の違う赤紫の衣装に身を包んだ3人が絡み合いながら踊る、、、色っぽくて素敵な場面でした……が!!ラストの、大きく身体を反らしたみゆちゃん、その胸に顔をうずめた美弥さん、唇を重ねるたまきち、というポーズが衝撃的で、途中の記憶が飛んだような気がします。。。おや?
すごくどうでもいいことなんですが。前場の「リベルタンゴ」で歌手をしていたくらげちゃんが、群舞に戻る時に小階段の途中にマイクを置いていくのを、あのマイクどうするんだろうー?と思いながら観ていたんですよね。……たまきちが階段を上がってマイクを拾って歌いだした時、思わず手を打ちそうになりました(^ ^;ゞ
■JAZZ MANIA
前場のラストのポーズに吃驚(@ @)しているうちに、舞台はさっと暗転して……灯りが入ると、そこにはスーツのちなつちゃんと、舞台の前方中央に逆さに立てられたトランペット。暗くなっている時間は本当にわずかなのに、いつの間に誰がトランペット置いたんだろう?と思っていたのですが、前方席で視たときに、ちなつちゃんが自分で持ってきて置いているのがしっかり見えました(^ ^)。最初、なんかちょとぐらついていたのを心配そうに視るちなつちゃんがめっちゃツボでした。
マミさんが初演してリカさんで再演し、全ツにも何度も持っていったショー「JAZZ MANIA」の「間奏曲」の再演を伸びやかに踊るちなつちゃん、とても恰好良かったです!!……祐飛さんファン的には若干トラウマになっている場面なので、慣れるまで少し時間がかかりましたが(苦笑)
花組でいえば「モータウンメドレー」をやっていたあたり……になるんですよね、たぶん。月組のテーマは「JAZZ」ということで、間奏曲に続いて「JAZZ MANIA」の場面をひとくさり。懐かしかったー!ただ、1幕のとしちゃんの場面も「JAZZ MANIA」からの再演だったので、なんだか「New Wave ~月~」全体が「JAZZ MANIA」な気がしてしまって、、、実際にはヴァラエティに富んだショーだったのに、なんだかちょっと勿体無かったかも、という気もしてしまいました。
とはいえ、一幕の客席降りがいまひとつ盛り上がりにくい曲だったので、ここで客席降りがあったのはとても嬉しかったです(^ ^)。
■Song&Dance
最初は燕尾服のちなつちゃんと、コーラス4人で「ムーンライト・セレナーデ」。こうやって思い出してみると、ちなつちゃんって場面の最初に盛り上げる役をすることが多かったんですね。
次はとしちゃんの「You Raise Me Up」。これがまた素晴らしかった……この作品全体で五指に入る印象的な一曲だったと思います。「Dancin’ Hero!」のラストに歌った「奇跡」を思い出させる、伸びやかで優しい、風のような声。元々大好きな声なのに、なかなかこういうテンションで歌わせてもらうことがないので、とても幸せでした。コーラスの4人(朝美・蓮・海乃・叶羽)も良かったです。
次はたまきちの「That’s Life」。懐かしい!!やっぱりこの曲好きだなあと思いながら。たまきちの声にもよく合ってて、良かったと思います。
ここから、コーラスはさち花・ちゅーちゃん・からんちゃん・まゆぽんという豪華メンバーに。いやー、みんなカッコイイよ……。
続いて美弥さんの「Unchain My Heart」。さらに、としちゃん以下の3人も加わっての「Unchained Melody」。この一連、大好きでした。“もうすぐ終わっちゃうー!!”と寂しく思いながら。
■フィナーレ
みゆちゃんの「Amazing Grace」で始まる場面は、ほぼほぼ花組版と同じ流れ。花組でゆきちゃん(仙名)が胸声で歌っていた「If It’s Over」は、はーちゃん(晴音)。ゆきちゃんの胸声の迫力は素晴らしかったな、と思いつつ、はーちゃんのソプラノも綺麗でした♪
ちょっと駆け足になってしまいましたが、そんな感じでしょうか。
この公演を最後に組替えしたみゆちゃんが、雪組っ子になってはや一ヶ月。全ツが観られないのがとても残念ですが、がんばってくれているでしょうか。
月組っ子のみなさんは、お稽古も山場な頃でしょうか。どうぞ、「New Wave!」でしかできなかった経験を生かしつつ、万全の体調で、楽しくお稽古してくれていますように。
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