100万回のおめでとう
2014年1月1日 宝塚(星)2014年、新年明けましておめでとうございます!
いよいよ宝塚も百周年。その、100年に一度のおめでたい元旦初日に、はるばる遠征してまいりました!
ミレニアムの時は全国的にいろんなイベントがあって盛り上がってましたが、今回は宝塚だけで、世間一般は普通の新年なんだよね、な~んてことを思いながらも、こうして百周年という記念すべき年に宝塚ファンとして、みなさんと一緒に祝える幸運は、ありがたいことだなあとしみじみ思いました(^ ^)。
星組公演「眠れない男~ナポレオン~」は、小池さん演出、プレスギュルヴィック氏作曲の新作。ナポレオンの士官学校時代から、ロシア遠征で失敗し、1814年に巴里を同盟軍に奪われるまでを、ジョゼフィーヌとの愛を主軸に、息もつかせぬ2時間半にまとめた作品。
正直、私は大劇場公演の初日というものを観るのが初めてで、どのあたりにハードルをおいておけばいいのかさっぱり見当もつかないままの観劇だったのですが、、、まあ壮大な舞台稽古でしたねー(真顔)。全員がものすごく集中して、段取りを考えながら演じているのが丸わかりでしたし、静かなシーンなのに、幕裏で指示を出しているスタッフさんの声がB席にまで聴こえてきたし。
人間関係にまで踏み込んだ表現ができていた人はごくわずかで、芝居としてはあまり成立していなかったかもしれないな、というのが正直な感想です。
それでも、音楽はどれも場面のイメージを膨らませてくれる素晴らしいものでしたし、小池さんらしい大胆なセットと贅沢な人の使い方が華やかで、豪華絢爛たる衣装と共に、詰め込みすぎで重厚な作品をスピーディーに魅力的に見せてくれました。
今日は舞台稽古でしたけど、これは面白い作品になるんじゃないかな、という期待感は高いです。
本筋の展開は、「よくわかる世界史」的で、「ベルサイユのばら」「スカーレット・ピンパーネル」「愛と革命の詩」「二都物語」「トラファルガー」など、、、あまたの既存作品をそこここで思い出しながら、複雑な政治の流れが、すっきりと整理されていたと思います。
一番わかりにくいのは、ナポレオンが「革命の理想」を実現するために帝政を布かなくてはならなかった矛盾でしょうか。。。それはおそらく、「銀河英雄伝説」の原作本の他にも、いたるところで語られてきた「理想的な君主の許での君主制と、腐った民主主義(共和制)では、どちらが人を幸せにできるか」という議論において、前者を選ぼうとした結果だと思うんですよね。
そして、ナポレオンが前者を選ぶことができたのは、圧倒的な民衆の支持があったから。だとしたら、彼が選んだ道は民主主義によって選択された帝政ということになる……理想的な君主の許での君主制と、腐った民主主義と。こうしてあらためて考えると、その結論は、21世紀の今になっても、真の意味では出ていないんだな、と思います。
あと、最後のタレーラン(北翔)の選択も、観ているときは疑問に思わず観ていたのですが、いま思い返すと、なぜあえて王政復古を選んだのかな、と思ったりしました。赤児のナポレオン2世をたてて傀儡政権を樹立する手もあっただろうに……。結局のところ、なぜ彼がナポレオンを裏切るのか、彼が望んだ「理想の体制」が何なのか、は語られていないんですよね。いや、それは歴史で決まっていることなんですけど(^ ^;ゞ。
キャストは皆、まだまだ段取りに追われてる感が強くて物足りない部分も多かったのですが、その中では、ジョセフィーヌ(夢咲)の色香、6歳年上の経験豊富な未亡人で愛人、という特殊な存在感は抜群でした。
猪突猛進な若い恋人に対するとまどいと、その反動としての意地の張り方がひどくリアルで、一歩間違えれば単なる「嫌な女」になるキャラクターを、歳上ゆえの悩みに昇華し、最後の離別の歌まで持っていった手腕はさすがでした。そして、ラストの痛々しい姿……。なかなかあそこまでやれるトップ娘役はいないと思うので、ひたすら感心するばかりでした。
2番手のマルモン(紅)は、今後に期待。初日はミュラ(真風)と同格っぽい扱いに見えましたが、脚本的にはミュラよりずっと書きこまれている役だと思うので、もっともっと存在感を出して、作品全体の語り部である老マルモン(英真)につながる芝居を見せてほしい、と思います。
憧れ、心酔していたナポレオンを裏切るまでの心理について、小池さんの解釈は、名馬に乗り続ける勇気のない男だった、というものなんですね。織田信長に対する明智光秀みたいなイメージなのかな。ミュラへの嫉妬をあからさまに見せたり、結構リアルな役だなと思いました。いずれにしても、紅さんの優しさと弱さに宛書きされた、良い役だと思うので、回を重ねるごとの進化を、楽しみにしています!
逆に、初日がすごく良かったので、このまま下手に色を足さず、今の芝居を保ってもらいたいのがタレーラン(北翔)。黒幕としての存在感や悪意の見せ方など、ちょうどいい感じでした。いつもやり過ぎて自爆しているみっちゃんですが、明日からも今の調子で、周りの呼吸にあわせて芝居を組み立ててほしいなと思います。
物語が語られるのは、皇帝ナポレオン1世がエルバ島へ追放されてから17年後、1831年のウィーン。
メッテルニヒ(美城)がライヒシュタット侯フランツ(ナポレオン2世/天寿)の許へ連れてくる客人は、老マルモン(英真)。老といっても、たった17年しか経過していないので、1774年生まれの彼はまだ57歳ですが(汗)、、、まあ、とにかく、かつてのマルモン元帥。
逢ったことのない偉大な父親に憧れ、資料を読みあさるフランツに、ウィーン宮廷は決して良い顔はしないけれども、止め立てする理由もない……といった冷ややかな空気の中に、放り込まれた一つの爆弾が、語り部としての老マルモン。彼もまた、ナポレオン先輩を崇拝し、ひたすら後をついていった一人の青年だった……という語りだしが秀逸でした。世代の違う二人が、「ナポレオンへの憧れ」という感情を共有し、それぞれの視点で一人の人物を再構築しようとする。ラストに、語り終えたマルモンに問いかけるフランツの叫びが痛々しくて、切なくて。「逢ったことのない英雄」を父親に持つ皇子の苦しみを、「追いつけなかった先輩」への憧憬と悔恨と諦念のままに優しく包み込むマルモン老元帥とのやり取りが、とても印象に残りました。
フランツは、観る前に懸念していたよりはずっと出番も多く、また、単なる狂言回しではなく、物語全体の大枠を支える“物語の聴き手”でした。思ったよりずっと、演じ甲斐のある役だなあ、と。
作品にとっても、この二人の芝居は非常に重要なファクターなのですが、まあ、ダンスやセットの段取りに惑わされることがないぶん、他のメンバーよりはちょっと先を歩いている印象でした。これから、本筋のメンバーがどんどん深化していくと思うので、それをうけて彼らがどういう化学反応を起こすのか、それも楽しみです。
百周年元旦のタカラヅカ。
鏡開きではじまり、轟さん+10組のトップコンビによる口上、新作初演と、盛りだくさんで充実した一日でした。
作品もこれから面白くなりそうだし、なんというか良い新年でした(^ ^)
最後に、大事なことなのでもう一度。
宝塚百周年、明けましておめでとうございました!!
今年も、どうぞよろしくお願いいたします!
.
いよいよ宝塚も百周年。その、100年に一度のおめでたい元旦初日に、はるばる遠征してまいりました!
ミレニアムの時は全国的にいろんなイベントがあって盛り上がってましたが、今回は宝塚だけで、世間一般は普通の新年なんだよね、な~んてことを思いながらも、こうして百周年という記念すべき年に宝塚ファンとして、みなさんと一緒に祝える幸運は、ありがたいことだなあとしみじみ思いました(^ ^)。
星組公演「眠れない男~ナポレオン~」は、小池さん演出、プレスギュルヴィック氏作曲の新作。ナポレオンの士官学校時代から、ロシア遠征で失敗し、1814年に巴里を同盟軍に奪われるまでを、ジョゼフィーヌとの愛を主軸に、息もつかせぬ2時間半にまとめた作品。
正直、私は大劇場公演の初日というものを観るのが初めてで、どのあたりにハードルをおいておけばいいのかさっぱり見当もつかないままの観劇だったのですが、、、まあ壮大な舞台稽古でしたねー(真顔)。全員がものすごく集中して、段取りを考えながら演じているのが丸わかりでしたし、静かなシーンなのに、幕裏で指示を出しているスタッフさんの声がB席にまで聴こえてきたし。
人間関係にまで踏み込んだ表現ができていた人はごくわずかで、芝居としてはあまり成立していなかったかもしれないな、というのが正直な感想です。
それでも、音楽はどれも場面のイメージを膨らませてくれる素晴らしいものでしたし、小池さんらしい大胆なセットと贅沢な人の使い方が華やかで、豪華絢爛たる衣装と共に、詰め込みすぎで重厚な作品をスピーディーに魅力的に見せてくれました。
今日は舞台稽古でしたけど、これは面白い作品になるんじゃないかな、という期待感は高いです。
本筋の展開は、「よくわかる世界史」的で、「ベルサイユのばら」「スカーレット・ピンパーネル」「愛と革命の詩」「二都物語」「トラファルガー」など、、、あまたの既存作品をそこここで思い出しながら、複雑な政治の流れが、すっきりと整理されていたと思います。
一番わかりにくいのは、ナポレオンが「革命の理想」を実現するために帝政を布かなくてはならなかった矛盾でしょうか。。。それはおそらく、「銀河英雄伝説」の原作本の他にも、いたるところで語られてきた「理想的な君主の許での君主制と、腐った民主主義(共和制)では、どちらが人を幸せにできるか」という議論において、前者を選ぼうとした結果だと思うんですよね。
そして、ナポレオンが前者を選ぶことができたのは、圧倒的な民衆の支持があったから。だとしたら、彼が選んだ道は民主主義によって選択された帝政ということになる……理想的な君主の許での君主制と、腐った民主主義と。こうしてあらためて考えると、その結論は、21世紀の今になっても、真の意味では出ていないんだな、と思います。
あと、最後のタレーラン(北翔)の選択も、観ているときは疑問に思わず観ていたのですが、いま思い返すと、なぜあえて王政復古を選んだのかな、と思ったりしました。赤児のナポレオン2世をたてて傀儡政権を樹立する手もあっただろうに……。結局のところ、なぜ彼がナポレオンを裏切るのか、彼が望んだ「理想の体制」が何なのか、は語られていないんですよね。いや、それは歴史で決まっていることなんですけど(^ ^;ゞ。
キャストは皆、まだまだ段取りに追われてる感が強くて物足りない部分も多かったのですが、その中では、ジョセフィーヌ(夢咲)の色香、6歳年上の経験豊富な未亡人で愛人、という特殊な存在感は抜群でした。
猪突猛進な若い恋人に対するとまどいと、その反動としての意地の張り方がひどくリアルで、一歩間違えれば単なる「嫌な女」になるキャラクターを、歳上ゆえの悩みに昇華し、最後の離別の歌まで持っていった手腕はさすがでした。そして、ラストの痛々しい姿……。なかなかあそこまでやれるトップ娘役はいないと思うので、ひたすら感心するばかりでした。
2番手のマルモン(紅)は、今後に期待。初日はミュラ(真風)と同格っぽい扱いに見えましたが、脚本的にはミュラよりずっと書きこまれている役だと思うので、もっともっと存在感を出して、作品全体の語り部である老マルモン(英真)につながる芝居を見せてほしい、と思います。
憧れ、心酔していたナポレオンを裏切るまでの心理について、小池さんの解釈は、名馬に乗り続ける勇気のない男だった、というものなんですね。織田信長に対する明智光秀みたいなイメージなのかな。ミュラへの嫉妬をあからさまに見せたり、結構リアルな役だなと思いました。いずれにしても、紅さんの優しさと弱さに宛書きされた、良い役だと思うので、回を重ねるごとの進化を、楽しみにしています!
逆に、初日がすごく良かったので、このまま下手に色を足さず、今の芝居を保ってもらいたいのがタレーラン(北翔)。黒幕としての存在感や悪意の見せ方など、ちょうどいい感じでした。いつもやり過ぎて自爆しているみっちゃんですが、明日からも今の調子で、周りの呼吸にあわせて芝居を組み立ててほしいなと思います。
物語が語られるのは、皇帝ナポレオン1世がエルバ島へ追放されてから17年後、1831年のウィーン。
メッテルニヒ(美城)がライヒシュタット侯フランツ(ナポレオン2世/天寿)の許へ連れてくる客人は、老マルモン(英真)。老といっても、たった17年しか経過していないので、1774年生まれの彼はまだ57歳ですが(汗)、、、まあ、とにかく、かつてのマルモン元帥。
逢ったことのない偉大な父親に憧れ、資料を読みあさるフランツに、ウィーン宮廷は決して良い顔はしないけれども、止め立てする理由もない……といった冷ややかな空気の中に、放り込まれた一つの爆弾が、語り部としての老マルモン。彼もまた、ナポレオン先輩を崇拝し、ひたすら後をついていった一人の青年だった……という語りだしが秀逸でした。世代の違う二人が、「ナポレオンへの憧れ」という感情を共有し、それぞれの視点で一人の人物を再構築しようとする。ラストに、語り終えたマルモンに問いかけるフランツの叫びが痛々しくて、切なくて。「逢ったことのない英雄」を父親に持つ皇子の苦しみを、「追いつけなかった先輩」への憧憬と悔恨と諦念のままに優しく包み込むマルモン老元帥とのやり取りが、とても印象に残りました。
フランツは、観る前に懸念していたよりはずっと出番も多く、また、単なる狂言回しではなく、物語全体の大枠を支える“物語の聴き手”でした。思ったよりずっと、演じ甲斐のある役だなあ、と。
作品にとっても、この二人の芝居は非常に重要なファクターなのですが、まあ、ダンスやセットの段取りに惑わされることがないぶん、他のメンバーよりはちょっと先を歩いている印象でした。これから、本筋のメンバーがどんどん深化していくと思うので、それをうけて彼らがどういう化学反応を起こすのか、それも楽しみです。
百周年元旦のタカラヅカ。
鏡開きではじまり、轟さん+10組のトップコンビによる口上、新作初演と、盛りだくさんで充実した一日でした。
作品もこれから面白くなりそうだし、なんというか良い新年でした(^ ^)
最後に、大事なことなのでもう一度。
宝塚百周年、明けましておめでとうございました!!
今年も、どうぞよろしくお願いいたします!
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Shall we タカラヅカ?
2014年1月8日 宝塚(雪)東京宝塚劇場にて、雪組公演「Shall we ダンス?/CONGRATULATIONS 宝塚!!」を観劇いたしました。
楽しすぎた!!
年末に書いた「2013年のMy BEST 宝塚作品」では、お芝居の一位は花組の「愛と革命の詩」にしたのですが、、、東宝公演同士で比べたら、やっぱりこっちの方が上位になりそうです。「愛と…」は、東宝の後半にどんどんボルテージが上がっていったけど、「Shall…」は開幕直後の今の時点でこれだもの!!楽が近づく頃には、いったいどうなってしまうのだか。
だって、ねえ?今でもこんなに楽しいのに!!ですよ(^ ^)。
元々の映画が名作なのは間違いありませんが、その良さは、決して宝塚的な良さではないと思うんですよね。それなのに、その良さを殺さずに、宝塚作品として見事に成功させた小柳さんの手腕は、大したものだと思います。
(関係ないけど、今の小柳さんなら、萩尾望都作品にもう一度挑戦してみてもいいのでは、、、と思ったりしています)
壮ちゃんがいつの間にか身につけた、燦然と輝く主役力というものが、フェルゼンや文四郎のような役だけでなく、ヘイリーのような“普通の二枚目”でも十分発揮されていたことに、本当に感動しました。
観ている間中、壮ちゃんすごい、壮ちゃん格好良い、壮ちゃん素敵、壮ちゃんすごい、と繰り返してしまったくらい、本当に魅力的な「普通の男」でした。役所さんの素敵さとはまた違う、ちゃんと「タカラヅカのトップスター」としての輝きをもった上で、「普通の男」を舞台の上に描き出す。ヘイリー・ハーツという名前を持つ一人の男を、一人の夫、一人の父親を、ごく普通に、当たり前に。
優しくて真面目で、家族想いで……でも、ふとしたはずみに「日常」の扉を開いて「冒険」に飛び込でしまうやんちゃな一面にも説得力があるんですよね。不思議なスターだなと思います。スターっていうか、役者、でしょうか。。。いやもう、本当に素敵でした(*^ ^*)。
そして、まっつ(未涼)。まっつ、復帰おめでとうございます!!
やっぱり、本役は全然違うんだなと思いました。アルバートさんの一言一言の説得力が全然違うんですよね。エラ役のチギちゃん(早霧)との芝居の相性は、ベルばらのオスカルとアンドレでもすごく感じましたが、、、いやもう、本当に良かった。
エキシビションでの登場場面で、「若きプリンス」と紹介されたときはちょっと笑いそうになったりもしましたが(←ごめんなさい)、内面は落ち着いて一見老成して見えるけれども、実年齢は若い(エラより歳下)、実力派スターという風にちゃんと見えたのが凄いな、と。そして、そういうキャラなのに、本領ではないアイドルダンスでそれなりに客席を魅了している、という情景にすごく説得力があって。ちょっと斜に構えた歌の表現もすごく素敵でした(はぁと)。
その後のエラとの会話の誠実さ、毒を吐くミハエル(蓮城)やバーバラ(大湖)に対する批判的な視線、バーバラが倒れた時の驚愕と、病院での上着を脱いだ立ち姿。表面上はクールに見えて、その中身はとても包容力のある、率直で誠実で熱血な正義漢、、、という二面性の面白さ。
こういう役だったのか、という驚きと、こういう役だからこそ、ラストのパーティーでエラに手を差し出すキャラクターに説得力があるんだな、と思いました。立ち位置はどう見てもエラより“目下”なのに、その瞬間に発揮される包容力。「ブラックジャック」で見せた、ツンデレがふとした瞬間に見せる包容力の凄まじい大波に、何もかも持って行かれたなと思いました。
本格的な女役に挑戦したチギちゃん。チギちゃんの魅力でもある「不器用」な感じがすごく生きた、魅力的な役でした。ヘイリーさんが見惚れるに足る美しさ、「ラプンツエル」と呼びかけたくなる神秘性があるのがすごくいいな、と。
不器用で、自分自身を守るためにハリネズミのようになっていた女の子が、競技会でヘイリーとバーバラを拳を握りこんで応援する姿。その可愛らしさがアルバートの心を動かしたんだろうなと思うと、なんだか本当に愛おしくなります。
まあ、競技会があんな事故で中断してしまった後で、笑顔で銀橋を渡りながら歌う歌の内容にはちょっと疑問もありますが(^ ^)、でも、わかるような気もするんですよね、彼女の気持ちは。ダンスが楽しい、という気持ち、踊ることで人を幸せにする人が存在することの意味。それを教えてくれたヘイリーへの、まっすぐな想いがとても美しく見えました。
ヘイリーの妻ジョセリン(愛加)と、その娘エミリア(星乃)。可愛らしくてキュートで優しくて行動力があって勘がいい、この妻とこの娘がいたら、浮気はしない(できない)と心の底から納得できる、そんな素敵な家族。
競技会での事故の後、彼が心底反省したのは、この家族に心配をかけていたことに気がついたから、なんですよね。あの瞬間まで、彼はジョセリンが自分の行動に気づいているとは思っていなかったのだから。それでも、男はもう一度だけ扉をあける。自分が飛びこんだ小さな冒険の、後始末をするために。そして、もう一度「新しい明日」に向かって歩き出すために。
眼鏡女子なあんりちゃんも、「ミッキサーミッキサーミッキミッキサー♪」と歌いながらはけていくあゆっちも、本当に本当に可愛くて、宝塚ってすごい……と思いました。
物語の鍵を握る愛されキャラ、ドニー役のともみん(夢乃)と、バーバラ役のせしるの圧倒的な迫力も素敵でした。映画のキャラクターをそのままではなく、作品(物語)における彼らの存在意義を整理して、タカラジェンヌが演じるべき役に仕上げた小柳さんのセンス、その設定をきちんと生かして、作品をもりあげてくれた役者たち。いろんなものが「噛み合ってるなあ」と随所で感じることのできた作品でした。
それぞれの理由でダンス教室に通い、ヘイリーたちと共に競技会を目指すジャン(鳳翔)とレオン(彩風)、エラの個人レッスンの生徒であるザッキー(大澄)、教室でダンスを教えるシーラ(梨花)やアーカム(香稜)、ドニーやヘイリーの同僚キャシー(透水)、バーバラの娘コニー(桃花)、、、本当に、魅力的なキャラクターを上げ始めたらキリがないです。エラの父親(香音)も素敵でした(さすが)し、色んな場面で通行人として存在する老夫婦(央雅・白渚)も、とても良かった!!
一人ずつ挙げていてもキリがないので、最後に、あまりにもあまりにも印象的だった探偵さん(奏乃)を。
誠実な胡散臭さ という絶妙なバランスを崩さない、探偵らしいといえばあまりにも探偵らしいし、やりすぎだといえばあまりにもやり過ぎで、なのに、素敵といえばこの上もなく素敵なクリストファー・ジョーンズ。あまりにも胡散臭すぎて、シーラにばれるのも当たり前だという納得感がまた面白かったです。
そして、探偵助手のポール(大劇場では帆風、東宝では彩凪)。大劇場で観たホタテのポールがあまりにも嵌り役すぎて、これは本役の翔くんは大変だろうなーと心配していたのですが、よく頑張っていたと思います。助手として探偵に絡んでいるところは、可愛くて良かったと思います!
ただ、あの役は「語り手」なので、説明部分の台詞がもう少し自然だと良いんだけど、という気はしましたね。まあ、まだ初日があいたばかりなので、これからだと思いますが(^ ^)。
他にもまだ、会社員も教室の生徒たちもダンサーチームも、一人ずつ語りたいくらいなのですが。
とりあえず。エキシビションのダンサーチーム、まなはる(真那)とひーこ(笙乃)のカップルダンスは必見です!!とだけ。下手側のセンターよりで踊っていたのですが、ひーこの軽やかさとまなはるの濃さが良いバランスで、同期ならではの遠慮のなさが良い意味で目を惹きました。
……いやあの、6組全部、どれも本当に素敵なんですけどねっ!(*^^*)
お芝居も楽しくて、ショーも楽しくて盛り上がりまくりで、とにかく楽しい二本立てでした。
チケットは完売のようですが、ちらほらサバキも出ていたので、ぜひぜひ早いタイミングで一度観に行ってくださいね!絶対リピートしたくなっちゃうと思うけど!(^ ^)
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楽しすぎた!!
年末に書いた「2013年のMy BEST 宝塚作品」では、お芝居の一位は花組の「愛と革命の詩」にしたのですが、、、東宝公演同士で比べたら、やっぱりこっちの方が上位になりそうです。「愛と…」は、東宝の後半にどんどんボルテージが上がっていったけど、「Shall…」は開幕直後の今の時点でこれだもの!!楽が近づく頃には、いったいどうなってしまうのだか。
だって、ねえ?今でもこんなに楽しいのに!!ですよ(^ ^)。
元々の映画が名作なのは間違いありませんが、その良さは、決して宝塚的な良さではないと思うんですよね。それなのに、その良さを殺さずに、宝塚作品として見事に成功させた小柳さんの手腕は、大したものだと思います。
(関係ないけど、今の小柳さんなら、萩尾望都作品にもう一度挑戦してみてもいいのでは、、、と思ったりしています)
壮ちゃんがいつの間にか身につけた、燦然と輝く主役力というものが、フェルゼンや文四郎のような役だけでなく、ヘイリーのような“普通の二枚目”でも十分発揮されていたことに、本当に感動しました。
観ている間中、壮ちゃんすごい、壮ちゃん格好良い、壮ちゃん素敵、壮ちゃんすごい、と繰り返してしまったくらい、本当に魅力的な「普通の男」でした。役所さんの素敵さとはまた違う、ちゃんと「タカラヅカのトップスター」としての輝きをもった上で、「普通の男」を舞台の上に描き出す。ヘイリー・ハーツという名前を持つ一人の男を、一人の夫、一人の父親を、ごく普通に、当たり前に。
優しくて真面目で、家族想いで……でも、ふとしたはずみに「日常」の扉を開いて「冒険」に飛び込でしまうやんちゃな一面にも説得力があるんですよね。不思議なスターだなと思います。スターっていうか、役者、でしょうか。。。いやもう、本当に素敵でした(*^ ^*)。
そして、まっつ(未涼)。まっつ、復帰おめでとうございます!!
やっぱり、本役は全然違うんだなと思いました。アルバートさんの一言一言の説得力が全然違うんですよね。エラ役のチギちゃん(早霧)との芝居の相性は、ベルばらのオスカルとアンドレでもすごく感じましたが、、、いやもう、本当に良かった。
エキシビションでの登場場面で、「若きプリンス」と紹介されたときはちょっと笑いそうになったりもしましたが(←ごめんなさい)、内面は落ち着いて一見老成して見えるけれども、実年齢は若い(エラより歳下)、実力派スターという風にちゃんと見えたのが凄いな、と。そして、そういうキャラなのに、本領ではないアイドルダンスでそれなりに客席を魅了している、という情景にすごく説得力があって。ちょっと斜に構えた歌の表現もすごく素敵でした(はぁと)。
その後のエラとの会話の誠実さ、毒を吐くミハエル(蓮城)やバーバラ(大湖)に対する批判的な視線、バーバラが倒れた時の驚愕と、病院での上着を脱いだ立ち姿。表面上はクールに見えて、その中身はとても包容力のある、率直で誠実で熱血な正義漢、、、という二面性の面白さ。
こういう役だったのか、という驚きと、こういう役だからこそ、ラストのパーティーでエラに手を差し出すキャラクターに説得力があるんだな、と思いました。立ち位置はどう見てもエラより“目下”なのに、その瞬間に発揮される包容力。「ブラックジャック」で見せた、ツンデレがふとした瞬間に見せる包容力の凄まじい大波に、何もかも持って行かれたなと思いました。
本格的な女役に挑戦したチギちゃん。チギちゃんの魅力でもある「不器用」な感じがすごく生きた、魅力的な役でした。ヘイリーさんが見惚れるに足る美しさ、「ラプンツエル」と呼びかけたくなる神秘性があるのがすごくいいな、と。
不器用で、自分自身を守るためにハリネズミのようになっていた女の子が、競技会でヘイリーとバーバラを拳を握りこんで応援する姿。その可愛らしさがアルバートの心を動かしたんだろうなと思うと、なんだか本当に愛おしくなります。
まあ、競技会があんな事故で中断してしまった後で、笑顔で銀橋を渡りながら歌う歌の内容にはちょっと疑問もありますが(^ ^)、でも、わかるような気もするんですよね、彼女の気持ちは。ダンスが楽しい、という気持ち、踊ることで人を幸せにする人が存在することの意味。それを教えてくれたヘイリーへの、まっすぐな想いがとても美しく見えました。
ヘイリーの妻ジョセリン(愛加)と、その娘エミリア(星乃)。可愛らしくてキュートで優しくて行動力があって勘がいい、この妻とこの娘がいたら、浮気はしない(できない)と心の底から納得できる、そんな素敵な家族。
競技会での事故の後、彼が心底反省したのは、この家族に心配をかけていたことに気がついたから、なんですよね。あの瞬間まで、彼はジョセリンが自分の行動に気づいているとは思っていなかったのだから。それでも、男はもう一度だけ扉をあける。自分が飛びこんだ小さな冒険の、後始末をするために。そして、もう一度「新しい明日」に向かって歩き出すために。
眼鏡女子なあんりちゃんも、「ミッキサーミッキサーミッキミッキサー♪」と歌いながらはけていくあゆっちも、本当に本当に可愛くて、宝塚ってすごい……と思いました。
物語の鍵を握る愛されキャラ、ドニー役のともみん(夢乃)と、バーバラ役のせしるの圧倒的な迫力も素敵でした。映画のキャラクターをそのままではなく、作品(物語)における彼らの存在意義を整理して、タカラジェンヌが演じるべき役に仕上げた小柳さんのセンス、その設定をきちんと生かして、作品をもりあげてくれた役者たち。いろんなものが「噛み合ってるなあ」と随所で感じることのできた作品でした。
それぞれの理由でダンス教室に通い、ヘイリーたちと共に競技会を目指すジャン(鳳翔)とレオン(彩風)、エラの個人レッスンの生徒であるザッキー(大澄)、教室でダンスを教えるシーラ(梨花)やアーカム(香稜)、ドニーやヘイリーの同僚キャシー(透水)、バーバラの娘コニー(桃花)、、、本当に、魅力的なキャラクターを上げ始めたらキリがないです。エラの父親(香音)も素敵でした(さすが)し、色んな場面で通行人として存在する老夫婦(央雅・白渚)も、とても良かった!!
一人ずつ挙げていてもキリがないので、最後に、あまりにもあまりにも印象的だった探偵さん(奏乃)を。
誠実な胡散臭さ という絶妙なバランスを崩さない、探偵らしいといえばあまりにも探偵らしいし、やりすぎだといえばあまりにもやり過ぎで、なのに、素敵といえばこの上もなく素敵なクリストファー・ジョーンズ。あまりにも胡散臭すぎて、シーラにばれるのも当たり前だという納得感がまた面白かったです。
そして、探偵助手のポール(大劇場では帆風、東宝では彩凪)。大劇場で観たホタテのポールがあまりにも嵌り役すぎて、これは本役の翔くんは大変だろうなーと心配していたのですが、よく頑張っていたと思います。助手として探偵に絡んでいるところは、可愛くて良かったと思います!
ただ、あの役は「語り手」なので、説明部分の台詞がもう少し自然だと良いんだけど、という気はしましたね。まあ、まだ初日があいたばかりなので、これからだと思いますが(^ ^)。
他にもまだ、会社員も教室の生徒たちもダンサーチームも、一人ずつ語りたいくらいなのですが。
とりあえず。エキシビションのダンサーチーム、まなはる(真那)とひーこ(笙乃)のカップルダンスは必見です!!とだけ。下手側のセンターよりで踊っていたのですが、ひーこの軽やかさとまなはるの濃さが良いバランスで、同期ならではの遠慮のなさが良い意味で目を惹きました。
……いやあの、6組全部、どれも本当に素敵なんですけどねっ!(*^^*)
お芝居も楽しくて、ショーも楽しくて盛り上がりまくりで、とにかく楽しい二本立てでした。
チケットは完売のようですが、ちらほらサバキも出ていたので、ぜひぜひ早いタイミングで一度観に行ってくださいね!絶対リピートしたくなっちゃうと思うけど!(^ ^)
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ハウステンボスに歌劇団 劇場新設、宝塚OGら参加(日本経済新聞)
2014年1月10日 時事ニュース
長崎のハウステンボスが、常設の劇場と専属の歌劇団を結成するそうです!!
2010年に就任してからわずか一年で、18年続いた赤字を黒字転換し、この10月に来期で退任の可能性を示唆した沢田社長の、最後のチャレンジになるのでしょうか。「ディズニーの真似をしない」「オンリーワンかナンバーワンか」といってきた名社長は、次は「宝塚の真似をしない」というのかな。
百周年を迎えた宝塚と、処女航海に出発したばかりのハウステンボス歌劇団。なかなか佐世保まで観にいくのは難しいですが、以前からハウステンボスには一度行ってみたいと思っていたので、機会があればぜひ観てみたいですね。
このニュースのおかげで、研ちゃん(優雅さん/研ルイス)の元気そうな顔がみれて良かったです。宝塚とは違う、オンリーワンの歌劇団を目指して、がんばってほしいなと思います(^ ^)。
受けて立つ(?)宝塚も、2014年の大劇場公演の演目を発表しました。
明日海りおのお披露目となる8月の花組公演は「エリザベート」。
噂には聞いていましたが、本当だったんだなあ~。普通に、「みりおくん、お披露目はタイトルロールかぁ」と思ってしまったのですが、違いますよね(汗)、みりおくんはトートで、蘭ちゃんがシシィですよね。
周りのキャストはいつごろ発表されるのでしょうか。一花がゾフィーは固いと思うのですが、だいもんは何をするのかな。フランツ?ルキーニ?ルドルフの役替りとかもありそうだし、詳細の発表が楽しみです。
とりあえず、ルナちゃんは黒天使ですよね!!CSで黒天使対談がありますように。
続く9月の月組は、「PUCK/CRYSTAL TAKARAZUKA」。
私は「PUCK」の初演は観ていませんが、話はよく聞くし、「真夏の夜の夢」はさんざん観ているので、とても楽しみです。ちゃぴのハーミア、絶対可愛いですよね!!(*^ ^*)月組で再演するという噂は聞いていましたが、本当だったんだなあ。
そして、久しぶりの中村尭ショー!めっちゃ楽しみです。いい作品になりますように。
ところで。
「エリザベート」も「PUCK」も小池さんですが……いつから小池さんは二人に増殖したのでしょうか……?
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2010年に就任してからわずか一年で、18年続いた赤字を黒字転換し、この10月に来期で退任の可能性を示唆した沢田社長の、最後のチャレンジになるのでしょうか。「ディズニーの真似をしない」「オンリーワンかナンバーワンか」といってきた名社長は、次は「宝塚の真似をしない」というのかな。
百周年を迎えた宝塚と、処女航海に出発したばかりのハウステンボス歌劇団。なかなか佐世保まで観にいくのは難しいですが、以前からハウステンボスには一度行ってみたいと思っていたので、機会があればぜひ観てみたいですね。
このニュースのおかげで、研ちゃん(優雅さん/研ルイス)の元気そうな顔がみれて良かったです。宝塚とは違う、オンリーワンの歌劇団を目指して、がんばってほしいなと思います(^ ^)。
受けて立つ(?)宝塚も、2014年の大劇場公演の演目を発表しました。
明日海りおのお披露目となる8月の花組公演は「エリザベート」。
噂には聞いていましたが、本当だったんだなあ~。普通に、「みりおくん、お披露目はタイトルロールかぁ」と思ってしまったのですが、違いますよね(汗)、みりおくんはトートで、蘭ちゃんがシシィですよね。
周りのキャストはいつごろ発表されるのでしょうか。一花がゾフィーは固いと思うのですが、だいもんは何をするのかな。フランツ?ルキーニ?ルドルフの役替りとかもありそうだし、詳細の発表が楽しみです。
とりあえず、ルナちゃんは黒天使ですよね!!CSで黒天使対談がありますように。
続く9月の月組は、「PUCK/CRYSTAL TAKARAZUKA」。
私は「PUCK」の初演は観ていませんが、話はよく聞くし、「真夏の夜の夢」はさんざん観ているので、とても楽しみです。ちゃぴのハーミア、絶対可愛いですよね!!(*^ ^*)月組で再演するという噂は聞いていましたが、本当だったんだなあ。
そして、久しぶりの中村尭ショー!めっちゃ楽しみです。いい作品になりますように。
ところで。
「エリザベート」も「PUCK」も小池さんですが……いつから小池さんは二人に増殖したのでしょうか……?
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宝塚バウホールにて、月組公演「New Wave ~月~」を観劇いたしました。
楽しかった!!
美弥さん、としちゃん(宇月)、ちなつちゃん(鳳月)、たまきち(珠城)、そしてゆうみちゃん(咲妃)の主演陣はもちろん、さち花(白雪)、ちゅーちゃん(咲希)、まんちゃん(貴千)の91期トリオ以下、出演者全員が本当にキラキラ輝いていて、自分にできる精一杯の最上のものを見せてくれたなーと思います。
細かいことを言いだせばキリがないけど、まだ公演は始まったばかり。あと一週間、どんどん進化し、深化していくであろう月組っ子を、楽しみにしています(^ ^)。
構成は花組版とは全く違っていて、同じだったのは2幕後半の「Amazing Grace」からの流れだけ、かな。
1幕前半も、流れだけなら似ていましたが、楽器演奏もなかったし、、、だいぶ違ってた印象です。
とはいえ、主演者たちのMC(日替わりで下級生を紹介)は花組と同じようにやっていたのですが、トークの内容がだいぶ違ったなあ。月組は、全体にトークはぐだぐだでしたね……だいもん(望海)は本当にしっかりしてたんだなあ(^ ^;ゞ いや、そんなところも月組らしくて愛おしいですが(真顔)。
月組は、むしろ呼ばれた下級生のほうがしっかりしていた印象。蓮つかさくんの仕切りのうまさには、ちょっと感動してしまいました(←タモリさんの拍手仕切りをやってくれました。本人的には「博徳先生の仕切り」だったようですが)
それに続く主演者たちの客席降りは、ちなつちゃんだけ「次の場面の用意があるので」ということでひっこんでしまい、3人だけでした。ちなつちゃんの客席釣りも観てみたかった!!残念!!
あの場面は、星組じこみの「お客さまと踊る」技を繰り出してきた美弥さんが一歩リード。そういえば、花組も最初にアレをやり始めたのはキキちゃん(芹香)だったっけ……星組こわい。
なんて言ってるけど、としちゃんも、最初は「ありがとうございました、ありがとうございました」と、まるで選挙活動か何かのように握手して回っていたのに、ふと気がついたらお客さまの手にキスして耳元で何かささやきかけていたし、たまきちは、通路から離れた席のお客さまにロックオンしてウインクして投げキッスして……月組も怖いよーーーー。
後ろの方の席でまったり観ていた私も、だいぶ体温が上がりました(^ ^)。やっぱりちなつちゃんも……(残念)
その後は、ちなつちゃん、たまきち、としちゃん、美弥さんの順に一場面ずつ。
どれもみんな恰好良かったです………!!でも、「クライマックス」からわずか1年半で、あの大階段黒燕尾の「月光」を、全く違うコンセプトの場面に、全く同じ編曲(音源?)で使いまわすのはどうかと思いますよ……!!>>三木さん
まあ、よくあることなのかもしれませんが、しかし(混乱)
……もとい。
2幕は、月組の過去の作品のメドレーと、いくつか場面をはさんで、花組で「モータウンメドレー」だったところが「JAZZ MANIA」。いやー、懐かしかったり恰好よかったりときめいたりで忙しかったです。
2幕全体の雰囲気は、1幕以上に花組とは全然違っていて、ストイックで生真面目で色っぽい、かなり大人なショーという感じでした。
いろいろ書きたいことはたくさんあるのですが、詳しくはまた後日に書かせていただくとして、今日のところは2つだけ。
まず!2幕のとしちゃんが恰好良すぎた!!
「リベルタンゴ」も、その直前の「エル・チョクロ」でのちゅーちゃんとのタンゴも、「You Raise Me Up」も……本当に、素敵すぎて目眩がしました。惚れなおしましたわ(真顔)。
ストイックに真正面から音に向き合う姿勢は、下級生の頃から本当に変わらないんだけど、、、研10を超え、上級生になったいま、滲み出る男の色気と余裕が素晴らしかったです。一つ一つの動きに全く無駄がなくて、なめらかで、洗練されていて、、、後ろで踊っている下級生たちが、どれだけ勉強になっているだろうか、と。95期の朝美くんとか、ずーっと「リベルタンゴ」でとしちゃんの真後ろで踊っているんですが、、、公演期間は短いけど、しっかり学んでくれ!!と思いました。
いやもう、本当に、あのタンゴを観てしまったらMCがどんなにぐたぐたでも許せてしまう。。。いや、美弥さんのためにも、上級生なんだからもう少しがんばってほしいけどね(-^ ^)。
もう一つ印象に残ったのは……それはもう!ダルマのちなつちゃんとスーツたまきちの「ベサメ・ムーチョ」です!!
あまりの美しさと色っぽさと迫力に、客席でひれ伏したくなりました。。。。ちなつちゃんをダルマにした三木さん、Good Job!!
……願わくば、ダルマなちなつちゃんの単体と、たまきちとのツーショット、舞台写真で両方発売されますように(祈)
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楽しかった!!
美弥さん、としちゃん(宇月)、ちなつちゃん(鳳月)、たまきち(珠城)、そしてゆうみちゃん(咲妃)の主演陣はもちろん、さち花(白雪)、ちゅーちゃん(咲希)、まんちゃん(貴千)の91期トリオ以下、出演者全員が本当にキラキラ輝いていて、自分にできる精一杯の最上のものを見せてくれたなーと思います。
細かいことを言いだせばキリがないけど、まだ公演は始まったばかり。あと一週間、どんどん進化し、深化していくであろう月組っ子を、楽しみにしています(^ ^)。
構成は花組版とは全く違っていて、同じだったのは2幕後半の「Amazing Grace」からの流れだけ、かな。
1幕前半も、流れだけなら似ていましたが、楽器演奏もなかったし、、、だいぶ違ってた印象です。
とはいえ、主演者たちのMC(日替わりで下級生を紹介)は花組と同じようにやっていたのですが、トークの内容がだいぶ違ったなあ。月組は、全体にトークはぐだぐだでしたね……だいもん(望海)は本当にしっかりしてたんだなあ(^ ^;ゞ いや、そんなところも月組らしくて愛おしいですが(真顔)。
月組は、むしろ呼ばれた下級生のほうがしっかりしていた印象。蓮つかさくんの仕切りのうまさには、ちょっと感動してしまいました(←タモリさんの拍手仕切りをやってくれました。本人的には「博徳先生の仕切り」だったようですが)
それに続く主演者たちの客席降りは、ちなつちゃんだけ「次の場面の用意があるので」ということでひっこんでしまい、3人だけでした。ちなつちゃんの客席釣りも観てみたかった!!残念!!
あの場面は、星組じこみの「お客さまと踊る」技を繰り出してきた美弥さんが一歩リード。そういえば、花組も最初にアレをやり始めたのはキキちゃん(芹香)だったっけ……星組こわい。
なんて言ってるけど、としちゃんも、最初は「ありがとうございました、ありがとうございました」と、まるで選挙活動か何かのように握手して回っていたのに、ふと気がついたらお客さまの手にキスして耳元で何かささやきかけていたし、たまきちは、通路から離れた席のお客さまにロックオンしてウインクして投げキッスして……月組も怖いよーーーー。
後ろの方の席でまったり観ていた私も、だいぶ体温が上がりました(^ ^)。やっぱりちなつちゃんも……(残念)
その後は、ちなつちゃん、たまきち、としちゃん、美弥さんの順に一場面ずつ。
どれもみんな恰好良かったです………!!でも、「クライマックス」からわずか1年半で、あの大階段黒燕尾の「月光」を、全く違うコンセプトの場面に、全く同じ編曲(音源?)で使いまわすのはどうかと思いますよ……!!>>三木さん
まあ、よくあることなのかもしれませんが、しかし(混乱)
……もとい。
2幕は、月組の過去の作品のメドレーと、いくつか場面をはさんで、花組で「モータウンメドレー」だったところが「JAZZ MANIA」。いやー、懐かしかったり恰好よかったりときめいたりで忙しかったです。
2幕全体の雰囲気は、1幕以上に花組とは全然違っていて、ストイックで生真面目で色っぽい、かなり大人なショーという感じでした。
いろいろ書きたいことはたくさんあるのですが、詳しくはまた後日に書かせていただくとして、今日のところは2つだけ。
まず!2幕のとしちゃんが恰好良すぎた!!
「リベルタンゴ」も、その直前の「エル・チョクロ」でのちゅーちゃんとのタンゴも、「You Raise Me Up」も……本当に、素敵すぎて目眩がしました。惚れなおしましたわ(真顔)。
ストイックに真正面から音に向き合う姿勢は、下級生の頃から本当に変わらないんだけど、、、研10を超え、上級生になったいま、滲み出る男の色気と余裕が素晴らしかったです。一つ一つの動きに全く無駄がなくて、なめらかで、洗練されていて、、、後ろで踊っている下級生たちが、どれだけ勉強になっているだろうか、と。95期の朝美くんとか、ずーっと「リベルタンゴ」でとしちゃんの真後ろで踊っているんですが、、、公演期間は短いけど、しっかり学んでくれ!!と思いました。
いやもう、本当に、あのタンゴを観てしまったらMCがどんなにぐたぐたでも許せてしまう。。。いや、美弥さんのためにも、上級生なんだからもう少しがんばってほしいけどね(-^ ^)。
もう一つ印象に残ったのは……それはもう!ダルマのちなつちゃんとスーツたまきちの「ベサメ・ムーチョ」です!!
あまりの美しさと色っぽさと迫力に、客席でひれ伏したくなりました。。。。ちなつちゃんをダルマにした三木さん、Good Job!!
……願わくば、ダルマなちなつちゃんの単体と、たまきちとのツーショット、舞台写真で両方発売されますように(祈)
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詩人の吉野弘さん死去(NHK)
2014年1月21日 時事ニュース
吉野弘さんの訃報にふれて、久しぶりに昔のことを思い出しました。
すごく個人的な思い出なのですが、ちょっとだけ。
私は学生時代に混声合唱をやっていたのですが、吉野さんの詩による、高田三郎さん作曲の組曲「心の四季」は、とても好きな作品の一つでした。
中でも「雪の日に」が好きで、よく一人で勝手に歌っていたんですよね。。。
雪がはげしく ふりつづける/雪の白さを こらえながら
そんなフレーズではじまるこの作品は、詩集「感傷旅行」所収。元々合唱からはいったせいもあって、私が彼の詩集に触れたのはずいぶん後なのですが、『言葉そのものが哀しいほど美しい』というよりは、『浮かぶ情景や心情がリアルでひどく辛い』という印象の詩が多かったような気がします。
詩というより、一遍の物語のような、、、いやむしろ、呟きのような?
どこに 純白な心など あろう/どこに 汚れぬ雪など あろう
合唱曲として、一曲のクライマックスにあたるこのフレーズは、叩きつけるような激しいメロディと共に、いままでも何かあるたびに思い出していました。
雪は 汚れぬものとして/いつまでも白いものとして/空の高みに生まれたのだ
その悲しみを どうふらそう
白くあらねばならない悲しみ、自分はいつまでも白くはいられないのに、他人から白くあることを求められる苦しみ、その期待に応えられない悔しさ。そういう矛盾や切なさを、
記事に書かれている「夕焼け」が、「心の四季」の吉野さんと同じだと気がついたのは、実はずいぶん後でした(^ ^;ゞ。あの詩も好きでしたし、当時の国語教師がいくつか彼の詩をピックアップして教えてくれたりしたのも、けっこうよく覚えています。私はどちらかといえば抒情的な詩が好きだったはずなのですが、吉野さんの作品は、「詩」というよりは「物語」と受け止めていたような気がします。
雪はおのれを どうしたら/欺かないで生きられるだろう
彼が言葉で描きだす、優しくて温かくて残酷な心象風景が、とても好きでした。
ずっと大ファンで詩集を何度も読んで、、、ということは無かったのですが、いま、ニュースにふれていろいろ思い出してみると、意外に私の感覚の根っこのどこかに彼の詩があるんだな、と、あらためて思ったりして、、、
雪の上に 雪が/その上から 雪が
あの時期に、ちゃんと彼の「詩集」を読んでいたら、どうなっていたかな、なんて考えたりします。
いや、たぶんなにも変わらないんでしょうけれども。
かさねられていく/かさなっていく かさねられていく
だって私は、私にしかなれなかったのだから。
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すごく個人的な思い出なのですが、ちょっとだけ。
私は学生時代に混声合唱をやっていたのですが、吉野さんの詩による、高田三郎さん作曲の組曲「心の四季」は、とても好きな作品の一つでした。
中でも「雪の日に」が好きで、よく一人で勝手に歌っていたんですよね。。。
雪がはげしく ふりつづける/雪の白さを こらえながら
そんなフレーズではじまるこの作品は、詩集「感傷旅行」所収。元々合唱からはいったせいもあって、私が彼の詩集に触れたのはずいぶん後なのですが、『言葉そのものが哀しいほど美しい』というよりは、『浮かぶ情景や心情がリアルでひどく辛い』という印象の詩が多かったような気がします。
詩というより、一遍の物語のような、、、いやむしろ、呟きのような?
どこに 純白な心など あろう/どこに 汚れぬ雪など あろう
合唱曲として、一曲のクライマックスにあたるこのフレーズは、叩きつけるような激しいメロディと共に、いままでも何かあるたびに思い出していました。
雪は 汚れぬものとして/いつまでも白いものとして/空の高みに生まれたのだ
その悲しみを どうふらそう
白くあらねばならない悲しみ、自分はいつまでも白くはいられないのに、他人から白くあることを求められる苦しみ、その期待に応えられない悔しさ。そういう矛盾や切なさを、
記事に書かれている「夕焼け」が、「心の四季」の吉野さんと同じだと気がついたのは、実はずいぶん後でした(^ ^;ゞ。あの詩も好きでしたし、当時の国語教師がいくつか彼の詩をピックアップして教えてくれたりしたのも、けっこうよく覚えています。私はどちらかといえば抒情的な詩が好きだったはずなのですが、吉野さんの作品は、「詩」というよりは「物語」と受け止めていたような気がします。
雪はおのれを どうしたら/欺かないで生きられるだろう
彼が言葉で描きだす、優しくて温かくて残酷な心象風景が、とても好きでした。
ずっと大ファンで詩集を何度も読んで、、、ということは無かったのですが、いま、ニュースにふれていろいろ思い出してみると、意外に私の感覚の根っこのどこかに彼の詩があるんだな、と、あらためて思ったりして、、、
雪の上に 雪が/その上から 雪が
あの時期に、ちゃんと彼の「詩集」を読んでいたら、どうなっていたかな、なんて考えたりします。
いや、たぶんなにも変わらないんでしょうけれども。
かさねられていく/かさなっていく かさねられていく
だって私は、私にしかなれなかったのだから。
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「ベルサイユのばら」配役
2014年1月22日 宝塚(宙)宙組公演「ベルサイユのばら オスカル篇」の主な配役が発表されました。
オスカル 凰稀 かなめ
ロザリー 実咲 凜音
ここまでは良いとして。
役替りは組内のみで、アンドレ、ジェローデル、アランの3役。
アンドレ 朝夏 まなと/緒月 遠麻
ジェローデル 七海 ひろき/朝夏 まなと
アラン 緒月 遠麻 /七海 ひろき
てっきり他組トップの特出があるとばかり思っていたので、組内だけだったことにびっくりしました……!!
まあ、言われてみれば、直前の月組公演にも特出があるし、そんなには続けないですね、確かに。
他組トップ特出がある前提で、組内アンドレはまぁくん固定とばかり思っていたのですが、、、特出がないとなると組内でアンドレを役替りするしかないのかあ。
だったら、ともちん(悠未)のアンドレが観たかったのにーーーーっ!!(繰り言ですすみません)
かいちゃんの本役はジェローデルなんですね。アランはともかく、ジェローデルって、、、なんか想像できないけど(- -;ゞ。 まあ、かいちゃんだからきっとなんとかしてくれるでしょう!!(言い聞かせ)
個人的には、どちらかといえばBパターンが楽しみです。まぁくんのジェローデル、似合うだろうし(はぁと)。。。樹里さんのアンドレが大好きだった私としては、キタロウにもがんばってほしいなと思います。
ただ、去年まっつアンドレを観たばかりだからなあ。。。比べちゃうだろうなあ。。。(ごめんね)
ところで。
月組版のときにあった、若い衛兵隊士の役替りは無しなんですかね。。。やればいいのになあ。というか、娘役も役替りしてほしい。。。無い役は替われないけど、ね!!
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オスカル 凰稀 かなめ
ロザリー 実咲 凜音
ここまでは良いとして。
役替りは組内のみで、アンドレ、ジェローデル、アランの3役。
アンドレ 朝夏 まなと/緒月 遠麻
ジェローデル 七海 ひろき/朝夏 まなと
アラン 緒月 遠麻 /七海 ひろき
てっきり他組トップの特出があるとばかり思っていたので、組内だけだったことにびっくりしました……!!
まあ、言われてみれば、直前の月組公演にも特出があるし、そんなには続けないですね、確かに。
他組トップ特出がある前提で、組内アンドレはまぁくん固定とばかり思っていたのですが、、、特出がないとなると組内でアンドレを役替りするしかないのかあ。
だったら、ともちん(悠未)のアンドレが観たかったのにーーーーっ!!(繰り言ですすみません)
かいちゃんの本役はジェローデルなんですね。アランはともかく、ジェローデルって、、、なんか想像できないけど(- -;ゞ。 まあ、かいちゃんだからきっとなんとかしてくれるでしょう!!(言い聞かせ)
個人的には、どちらかといえばBパターンが楽しみです。まぁくんのジェローデル、似合うだろうし(はぁと)。。。樹里さんのアンドレが大好きだった私としては、キタロウにもがんばってほしいなと思います。
ただ、去年まっつアンドレを観たばかりだからなあ。。。比べちゃうだろうなあ。。。(ごめんね)
ところで。
月組版のときにあった、若い衛兵隊士の役替りは無しなんですかね。。。やればいいのになあ。というか、娘役も役替りしてほしい。。。無い役は替われないけど、ね!!
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若人たちの「Shall We…?」
2014年1月23日 宝塚(雪) コメント (2)東京宝塚劇場にて、雪組新人公演「Shall we ダンス?」を観劇いたしました。
非常にレベルの高い、楽しい新人公演でした(はぁと)
演出は本公演と同じく小柳奈穂子さん。本公演と同じ演出家が新人公演を演出すると、「ああ、本当はこういう風に作りたかったのかなあ」と思うことが多いのですが、今回はあまりそんなこともなく……本公演も楽しいけど、新人公演もすっごく楽しい!!と素直に幸せになれる、そんな感じでした。
ヘイリー・ハートの月城かなとくん。
初主演おめでとうございます!!美貌、長身、歌唱力、台詞回し、どこにも穴のない、貴重な新進スター。落ち着いた、地に足のついた温かな空気感が、この温かな作品にぴったりだったなと思います。
まだ若いのに、大人っぽくてさりげない色気もある「ハンサム」ぶり。歌唱力があるのは知っていたつもりでしたが、銀橋を一人で渡るソロで場を持たせられたのはさすがでした。すごいなー!!
ただ、「芝居の厚み」とか「人物の深み」とかいう面では、やっぱりまだまだ若いんだな、と思ったりはしました。月城くんが悪いわけではないのですが、時間を味方につけないと出来ないことというのはあるな、と。
なまじ、若くても落ち着きのある大人っぽいハンサムで、本役と大きく役の方向性を変える必要のないタイプだったうえに、役柄的に若さや直情っぷりがあまりプラスにならない役だったので、足りないところが鮮明に見えてしまった気はしました。それでも、実力にものをいわせて破綻なくまとめたところはさすがで、研5の初主演としては十分な出来だったと思います(*^ ^*)。
エラの星乃あんりちゃん。
ヒロイン役は何度か演じている人ですが、いままでは可愛いイメージの役が多くて、こういう大人っぽい、近寄りがたい空気をもつ役は初めてみたような気がします。
本公演のエラが見せる孤独感や人間不信、内向的な性向とは少し違う、どちらかといえば攻撃的な、苛々が表に出た人物像。役づくりに苦労したんだろうなあ、というのが随所にみえたような気もしますが、過去に起こった事実としての“リーダーの裏切り”に対して、人間不信から自己嫌悪に向かった本役と、怒りが勝った新人公演の違いが興味深かったです。
どちらもありだと思うし、その違いに対する、小柳さんのアプローチも面白かったですね。本公演は、ヘイリーの人物としての厚みや信頼するに足る誠実さがエラの人間不信を融かしたんだな、と思いましたし、新人公演は、ヘイリーの真っ直ぐさや温かさが、エラの怒りを鎮めて目を醒まさせたという印象でした。
本公演では眼鏡をかけて「生意気な子供」役を演じているあんりちゃん。エラは、化粧も髪型もとてもきれいで大人っぽくて、窓際に佇む姿を見初められるのもわかる美しさでした。ただ、、、この役については、もうちょっと神秘性があるといいのになあ、とは思いました。なにがどう、と具体的に何かあるわけではないのですが。
あ、でも、歌はもうちょっと精進を祈ります。。。がんばれ!!
アルバートの彩風さん。
いやはや、恰好良かったです。物語のキーになる役。まっつの絶妙のバランス(実年齢はエラより歳下だけど、精神年齢は上、という感じ)をなぞるのではなく、エラより少し歳下の、すこし粋がった若者感が新鮮でした。
すっきり痩せて恰好良くなって、自然に視線を惹きつける魅力が出てきたな、と、ちょっとほくほくしました(^ ^)。新人公演を卒業して、これからのご活躍がまた楽しみです♪
ドニーのホタテ(帆風)。
巧過ぎる………っっっ!!!
普段のぺったりと七三に撫でつけた髪もあやしげで(^ ^)良かったし、踊っているときの、ちょっと長めのドレッドっぽい鬘も似合っていました(*^ ^*)。芝居の間も歌も、そして競技会でのパワフルなダンスも、なにもかも良かったです。
なんでもできるホタテ。なんでもできるからこそ、ドニーもできて当たり前的なイメージがあって、こういうタイプもちょっと損だなあと思ったりもしました。アルバートとか、あるいはミハエルみたいな役も一度観てみたかったような気もします。いや、これから本役でやってくれればいいのですが!!(期待)
まずはここまで。他の方も後日書きたいです。。。
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非常にレベルの高い、楽しい新人公演でした(はぁと)
演出は本公演と同じく小柳奈穂子さん。本公演と同じ演出家が新人公演を演出すると、「ああ、本当はこういう風に作りたかったのかなあ」と思うことが多いのですが、今回はあまりそんなこともなく……本公演も楽しいけど、新人公演もすっごく楽しい!!と素直に幸せになれる、そんな感じでした。
ヘイリー・ハートの月城かなとくん。
初主演おめでとうございます!!美貌、長身、歌唱力、台詞回し、どこにも穴のない、貴重な新進スター。落ち着いた、地に足のついた温かな空気感が、この温かな作品にぴったりだったなと思います。
まだ若いのに、大人っぽくてさりげない色気もある「ハンサム」ぶり。歌唱力があるのは知っていたつもりでしたが、銀橋を一人で渡るソロで場を持たせられたのはさすがでした。すごいなー!!
ただ、「芝居の厚み」とか「人物の深み」とかいう面では、やっぱりまだまだ若いんだな、と思ったりはしました。月城くんが悪いわけではないのですが、時間を味方につけないと出来ないことというのはあるな、と。
なまじ、若くても落ち着きのある大人っぽいハンサムで、本役と大きく役の方向性を変える必要のないタイプだったうえに、役柄的に若さや直情っぷりがあまりプラスにならない役だったので、足りないところが鮮明に見えてしまった気はしました。それでも、実力にものをいわせて破綻なくまとめたところはさすがで、研5の初主演としては十分な出来だったと思います(*^ ^*)。
エラの星乃あんりちゃん。
ヒロイン役は何度か演じている人ですが、いままでは可愛いイメージの役が多くて、こういう大人っぽい、近寄りがたい空気をもつ役は初めてみたような気がします。
本公演のエラが見せる孤独感や人間不信、内向的な性向とは少し違う、どちらかといえば攻撃的な、苛々が表に出た人物像。役づくりに苦労したんだろうなあ、というのが随所にみえたような気もしますが、過去に起こった事実としての“リーダーの裏切り”に対して、人間不信から自己嫌悪に向かった本役と、怒りが勝った新人公演の違いが興味深かったです。
どちらもありだと思うし、その違いに対する、小柳さんのアプローチも面白かったですね。本公演は、ヘイリーの人物としての厚みや信頼するに足る誠実さがエラの人間不信を融かしたんだな、と思いましたし、新人公演は、ヘイリーの真っ直ぐさや温かさが、エラの怒りを鎮めて目を醒まさせたという印象でした。
本公演では眼鏡をかけて「生意気な子供」役を演じているあんりちゃん。エラは、化粧も髪型もとてもきれいで大人っぽくて、窓際に佇む姿を見初められるのもわかる美しさでした。ただ、、、この役については、もうちょっと神秘性があるといいのになあ、とは思いました。なにがどう、と具体的に何かあるわけではないのですが。
あ、でも、歌はもうちょっと精進を祈ります。。。がんばれ!!
アルバートの彩風さん。
いやはや、恰好良かったです。物語のキーになる役。まっつの絶妙のバランス(実年齢はエラより歳下だけど、精神年齢は上、という感じ)をなぞるのではなく、エラより少し歳下の、すこし粋がった若者感が新鮮でした。
すっきり痩せて恰好良くなって、自然に視線を惹きつける魅力が出てきたな、と、ちょっとほくほくしました(^ ^)。新人公演を卒業して、これからのご活躍がまた楽しみです♪
ドニーのホタテ(帆風)。
巧過ぎる………っっっ!!!
普段のぺったりと七三に撫でつけた髪もあやしげで(^ ^)良かったし、踊っているときの、ちょっと長めのドレッドっぽい鬘も似合っていました(*^ ^*)。芝居の間も歌も、そして競技会でのパワフルなダンスも、なにもかも良かったです。
なんでもできるホタテ。なんでもできるからこそ、ドニーもできて当たり前的なイメージがあって、こういうタイプもちょっと損だなあと思ったりもしました。アルバートとか、あるいはミハエルみたいな役も一度観てみたかったような気もします。いや、これから本役でやってくれればいいのですが!!(期待)
まずはここまで。他の方も後日書きたいです。。。
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新しい波~月~【2】
2014年1月28日 宝塚(月) コメント (2)バウホール公演「New Wave~月~」、千秋楽おめでとうございます。
ゆうみちゃん(咲妃)、胸を張って雪組へ行ってください。ご活躍をお祈りしています。
さすがに千秋楽は観られませんでしたが、週末にMy楽を観てまいりました。
とにかく楽しかった!1週間前とは別物の舞台だった、という以前に、土曜日と日曜日でさえ別物で(^ ^)。指数関数的に盛り上がっていくさまを観ていると、最後の二日間が観られないのがとても残念に思えました。
まあ、でも、仕方がない。CSニュースの放送が楽しみです(^ ^)。
それでは、場面ごとに簡単に。
■オープニング
良く耳に馴染んだ「情熱の翼」の前奏と共に幕があがり、鮮やかなブルーと金のラテン衣装に身を包んだみやるり(美弥)と、青いレオタードに金の後ろスカートを巻いた娘役さんたちが階段に板付き。花組版では金とピンクの組み合わせだった場面。月組では黄色になるのかと思ったのですが、青でしたね。
「情熱の翼」でテンションMAXに振りきれる猫は、やっぱり月組ファンなんだなあと思いました(^ ^)。「ル・ボレロ・ルージュ」から「ジャズマニア」……私が「宝塚」に嵌った最初の時代と公演のメインの時代が丁度かぶっていたので、特にそう感じた気がします。
マミさんとリカさんがいた時代、月組93年の歴史のなかではごくごく短い一時期なんですけどね。
みやるりが階段を降りて踊りだすと、次はとしちゃん(宇月)、ちなつちゃん(鳳月)、たまきち(珠城)の3人が壇上に登場。2コーラス目を歌いながらおりてきて、女役男役も全員登場しての群舞に。情熱的だけれども落ち着きのある大人っぽいナンバーをきちんと表現していて、なんというのか。。。すごく月組らしいなとしみじみ思いました。
一回極まって、次はしっとりと「UNO」。みやるり×ゆうみちゃん、としちゃん×さち花(白雪)、ちなつちゃん×ちゅーちゃん(咲希)、たまきち×はーちゃん(晴音)の4組カップルでデュエットダンス。なんだかとっても、良い雰囲気でした。
次の曲は「エル・ビエント」。出演者全員が舞台に戻って総踊りして、客席降りに。展開そのものは花組と同じなのですが、曲がマイナーコードのゆるやかな曲なので、客席も盛り上がりようがないというか……いや、それなりにちゃんと盛り上がるのですが、花組の自由奔放ぶりを観てきた身としては、ちょっと物足りない気がしたのが正直なところ。出演者もちょっとやりにくそうでしたし、客席降りのときはもう少し盛り上がる音楽を使ってあげればいいのにな、と思いました。
出演者紹介と、「♪つ、つ、月組最高、最高!」をはさんで、下級生を一人ずつ(初日だけ二人)紹介するコーナー。
初日週に観た時は本当にぐたぐたで、どちらかといえば下級生が仕切ってくれていた印象もあったくらいでしたが、さすがに一週間が経ち、それなりに秩序ができていた……ような気がしました。
上級生二人が下級生を弄って、無茶ぶりして、、、下級生二人(ちなつ・たまきち)は、それをフォローしたりスル―して上級生に突っ込まれたり……(^ ^)。花組の場合は、キキちゃんが弄ってだいもんがまとめてあきらが黙って笑ってる、みたいな役割分担がはっきりしていたけど、月組はあんまりはっきりはしていなかったかなあ。
土曜日の11時公演がまゆぽん(輝月)の番だったそうなのですが、「専科さんのような貫録がある」「専科から特出ありがとうございます」などと大盛り上がりしたらしく、、、、その話が日曜日になってもまだ引っ張られていたので、おそらくはそのまま千秋楽まで続いたのではないかと思います(^ ^)。
私はその回は観られず、その日の14時半を観たのですが、、、はーちゃん(晴音)の紹介の途中で、突然まゆぽんの話で盛り上がられた時には、だいぶ戸惑ってしまいました(^ ^;ゞ。。。いちおう、11時を観た友人から噂は聞いていたので、なんとかついていけましたが。
そういえば、月組は、下級生の「夢」も、「どんな男役(娘役)になりたいか」みたいなお題があったので、あんまり吹っ飛んだものはなかったですね。花組は結構バリエーションが豊富でしたが。
あ、でも、私が観ていない回ではイロイロあったようですが。あーさ(朝美)は、「バウホールの真ん中で愛を叫ぶ」だったそうだし。
……花組の時も思ったけど、下級生紹介だけでも全部流してくれないかなあーーー。
とりあえず、プロローグはここまで、でしょうか。
次はちなつちゃんメインの「ハーフムーン」から。(←終わるの?)
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ゆうみちゃん(咲妃)、胸を張って雪組へ行ってください。ご活躍をお祈りしています。
さすがに千秋楽は観られませんでしたが、週末にMy楽を観てまいりました。
とにかく楽しかった!1週間前とは別物の舞台だった、という以前に、土曜日と日曜日でさえ別物で(^ ^)。指数関数的に盛り上がっていくさまを観ていると、最後の二日間が観られないのがとても残念に思えました。
まあ、でも、仕方がない。CSニュースの放送が楽しみです(^ ^)。
それでは、場面ごとに簡単に。
■オープニング
良く耳に馴染んだ「情熱の翼」の前奏と共に幕があがり、鮮やかなブルーと金のラテン衣装に身を包んだみやるり(美弥)と、青いレオタードに金の後ろスカートを巻いた娘役さんたちが階段に板付き。花組版では金とピンクの組み合わせだった場面。月組では黄色になるのかと思ったのですが、青でしたね。
「情熱の翼」でテンションMAXに振りきれる猫は、やっぱり月組ファンなんだなあと思いました(^ ^)。「ル・ボレロ・ルージュ」から「ジャズマニア」……私が「宝塚」に嵌った最初の時代と公演のメインの時代が丁度かぶっていたので、特にそう感じた気がします。
マミさんとリカさんがいた時代、月組93年の歴史のなかではごくごく短い一時期なんですけどね。
みやるりが階段を降りて踊りだすと、次はとしちゃん(宇月)、ちなつちゃん(鳳月)、たまきち(珠城)の3人が壇上に登場。2コーラス目を歌いながらおりてきて、女役男役も全員登場しての群舞に。情熱的だけれども落ち着きのある大人っぽいナンバーをきちんと表現していて、なんというのか。。。すごく月組らしいなとしみじみ思いました。
一回極まって、次はしっとりと「UNO」。みやるり×ゆうみちゃん、としちゃん×さち花(白雪)、ちなつちゃん×ちゅーちゃん(咲希)、たまきち×はーちゃん(晴音)の4組カップルでデュエットダンス。なんだかとっても、良い雰囲気でした。
次の曲は「エル・ビエント」。出演者全員が舞台に戻って総踊りして、客席降りに。展開そのものは花組と同じなのですが、曲がマイナーコードのゆるやかな曲なので、客席も盛り上がりようがないというか……いや、それなりにちゃんと盛り上がるのですが、花組の自由奔放ぶりを観てきた身としては、ちょっと物足りない気がしたのが正直なところ。出演者もちょっとやりにくそうでしたし、客席降りのときはもう少し盛り上がる音楽を使ってあげればいいのにな、と思いました。
出演者紹介と、「♪つ、つ、月組最高、最高!」をはさんで、下級生を一人ずつ(初日だけ二人)紹介するコーナー。
初日週に観た時は本当にぐたぐたで、どちらかといえば下級生が仕切ってくれていた印象もあったくらいでしたが、さすがに一週間が経ち、それなりに秩序ができていた……ような気がしました。
上級生二人が下級生を弄って、無茶ぶりして、、、下級生二人(ちなつ・たまきち)は、それをフォローしたりスル―して上級生に突っ込まれたり……(^ ^)。花組の場合は、キキちゃんが弄ってだいもんがまとめてあきらが黙って笑ってる、みたいな役割分担がはっきりしていたけど、月組はあんまりはっきりはしていなかったかなあ。
土曜日の11時公演がまゆぽん(輝月)の番だったそうなのですが、「専科さんのような貫録がある」「専科から特出ありがとうございます」などと大盛り上がりしたらしく、、、、その話が日曜日になってもまだ引っ張られていたので、おそらくはそのまま千秋楽まで続いたのではないかと思います(^ ^)。
私はその回は観られず、その日の14時半を観たのですが、、、はーちゃん(晴音)の紹介の途中で、突然まゆぽんの話で盛り上がられた時には、だいぶ戸惑ってしまいました(^ ^;ゞ。。。いちおう、11時を観た友人から噂は聞いていたので、なんとかついていけましたが。
そういえば、月組は、下級生の「夢」も、「どんな男役(娘役)になりたいか」みたいなお題があったので、あんまり吹っ飛んだものはなかったですね。花組は結構バリエーションが豊富でしたが。
あ、でも、私が観ていない回ではイロイロあったようですが。あーさ(朝美)は、「バウホールの真ん中で愛を叫ぶ」だったそうだし。
……花組の時も思ったけど、下級生紹介だけでも全部流してくれないかなあーーー。
とりあえず、プロローグはここまで、でしょうか。
次はちなつちゃんメインの「ハーフムーン」から。(←終わるの?)
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新しい波~月~【3】
2014年1月29日 宝塚(月)月組バウホール公演「New Wave~月~」。
■ハーフムーン
まずは、ちなつちゃん(鳳月)メインの場面。
観る前は、「女二人でちなつちゃんを取り合う」(CSの稽古場レポートかなにかでそんな話があったような……)と思っていたのですが、、、実際に観てみたら、ちゅーちゃん(咲希)は最初からまったく相手にされてなかった(T T)。正直なこといえば、初日は「えええーーーっ、ちゅーちゃんの方が綺麗なのになんでーーっ!?」と思ってしまいました(←ごめんなさい)。いや、公演も終盤になれば、ちなつちゃんに愛されるくらげちゃん(海乃)もとても可愛くなってきて、違和感は消えたのですが。
くらげちゃんといえば、「春の雪」で、たまきち(珠城)を翻弄する房子役を演じていたのが印象深い人ですが、、、公演初日からわずか一週間で、化粧も表情も別人のように垢抜けて進化していたことに驚きました。細くてしなやかで、伸びやかな青い草の葉のような身体つきに、細面の小さな顔。挑戦的な瞳が仇っぽくて、そのギャップが魅力的だな、と思いました。いまのくらげちゃんで房子を観てみたいな、と。
ちなつちゃんは、「ESP!」でリカさん(紫吹)が着ていた、ツナギっぽい衣装。サイドの編み編み模様が印象的で、スタイルの良い人でないと着こなせない衣装ですが、、、いやもう、ちなつちゃんは今回スタイル担当でしたね!(真顔)
ちゅーちゃんは美しくてダンスもさすがで、ちなつちゃんは彼女に何の不満があって振るのかと問いただしたいくらい素敵でした。。。プロローグではあんなにラブラブで踊っているのにー!(←場面が違います)
3人でひとしきり踊って、ちなつちゃんとくらげちゃんが組んでポーズを極めたところで、檀上にからんちゃん(千海)、まゆぽん(輝月)、颯希くんが登場し、「サマータイム」を熱唱。からんちゃんやまゆぽんは定評がありますが、颯希くんも良い声で、とても良かったです(^ ^)。
平舞台にはまんちゃん(貴千)が登場してちゅーちゃんを口説き、同時に星輝&晴音、朝美&楓、夢奈&可羽の3組カップルが登場して色っぽく踊りはじめる。5組のカップルが順番に一組ずつピックアップで踊るところがとても恰好よくて、素敵でした(はぁと)。
そういえば、舞台セットは、基本的には花組と同じだったと思います。階段と、その両脇のミラーボールと、スライド式のセットと。この場面では、舞台奥の壁面に穴をあけて月を表現していたのですが、、、ハーフムーンというには少し丸い、下弦の月……だったかな。途中で色や位置が変化するのも雰囲気があって、綺麗でした。
■クレセントムーン
次は、たまきちとゆうみちゃん(咲妃)メインの場面。
月の姫・ゆうみちゃんが、まだみたことのない「新しい世界」への憧れを語り、その母親であるらしい月の女神・さち花(白雪)がその背を後押しする。。。「月の光」のメロディを歌うゆうみちゃんの透明感のある声と、さち花の包容力のある柔らかな声がとても素敵でした。
けれども、新しい世界に降りてきた姫を迎えるのは、クレールたち(貴千、千海、星輝、朝美、夢奈、蓮)。
黒いシンプルな衣装に身を包み、御織さんの色っぽい振付で、ゆうみちゃんを取り囲んで妖しく踊るクレールたちはとても素敵でした。特に印象的だったのは、あーさの挑戦的な瞳かな。。。?
黒金の衣装に紫のロングの鬘で登場するクレールS・たまきちとゆうみちゃんのデュエットダンス。怯えていたゆうみちゃんが、たまきちの優しい、ちょっと寂しげな瞳に気がついて心を寄せるまでの芝居がとても自然で、、、本当にお似合いの二人だなあ、と、今更ながら組替えが惜しくなりました。
たまきちは恰好いいし、ゆうみちゃんは美しいし、とても魅力的な場面だったと思うのですが、、、いかんせん「クライマックス」の黒燕尾で使われた「月光」が編曲そのままで使われていたので、大空ファンとしてはなかなか受け容れられなかったことも書かせていただきます。特に初見からしばらくは違和感が先に立ってしまい、、、“音”の記憶って深いものだなあ、と(- -;ゞ
「月光」がフィナーレに向かう盛り上がりの中でふたたびクレールたちが登場し、ボスに「その女をどうするのか」と問うた……のでしょうか。
NOWONでは、「愛しすぎたゆえに殺してしまう」、とたまきちが説明していましたが、、、んー、たまきちはあまり破滅的なタイプではないので、どちらかといえば“共に居るために解放する”的なイメージで観てました。そんな場面でもたまきちの手は優しいな、と思いながら。
ところで。
舞台奥の月は、三日月……だったっけ?下弦の月(デクレセントムーン)じゃなかった……?(うろ覚え)
■ブルームーン
次は、としちゃん(宇月)メインの場面。
としちゃん、GIの軍服の似合うことといったら!!「It don’t mean a thing」から「チリビンビン」にかけて、次々とカップルが再会して幸せそうに踊る中で、恋人が見つからなくてしょぼんと肩を落とすのが死ぬほど可愛かったです(はぁと)。香寿さんのも紫吹さんのも観ていますが、あんなにしょんぼりしてたっけ……?と思うほどの可愛らしさでした。
そして、遅れて登場して「It’s Magic」を歌い出す、紅いドレスに赤い靴、白いソックスのはーちゃん(晴音)の可愛いこと!! いやぁ、この二人が「春の雪」で遣る瀬無い逢引をしていた二人なのかと思うと、あらためてタカラジェンヌって凄いなあ、としみじみ。本当に可愛かったなぁー!!
他のGIメンバーもみんな軍服が似合ってて素敵でした♪ 中でも、ちゅーちゃんと組んでいたまゆぽんの恰好良さにちょっと惚れました。まゆぽんは大柄なので、ちゅーちゃんが凄く小柄で可憐な娘役さんに見えるんですよね(*^^*)学年差も感じなかったし、本当に可愛かったなあ~。
「ジャズマニア」のGIの場面をとしちゃんで再現、と聞いていたので、てっきり「Steppin’ Out」までやるものと思っていたのですが、「It’s Magic」の次は「ムーンライトロマンス」になったのでびっくりしました。いやー、「クレセントムーン」の「月光」もそうですが、音の記憶って身体の深いところにあるものなんですね……。
この場面は、タイトルこそ「ブルームーン」ですが、、、あまり関係は無かったなあ……。この場面だけ再演だったし、背景の月もなかったし、コンセプト的にも、場面の雰囲気的にも、他の3場面と並べてみると若干の違和感を感じたりもしました。
としちゃんのGIはとても似合って恰好良かったし、この場面の再演自体は良かったと思うのですけれども、“三木さんがとしちゃんのために作る新場面”も観てみたかったなあ、と思ったりはしました。
■ニュームーン
1幕ラストは、みやるり(美弥)メインの場面。
みやるり一人で歌う「Moon River」から、仮面をつけた女たちに囲まれての「No Moon At All」。……そうか、「のーむなとーる」って何だろう?と思っていたのですが、単純に「No Moon At All」って言ってただけか、、、(恥)
仮面をつけた女たちが色っぽくて、もっとみやるりと絡んで踊ればいいのに、と思いました。
その後、まゆぽんが壇上で「愛はるかに」を熱唱し、いかにも「タカラヅカ」らしい群舞になるところが好きでした。みんな良い貌で踊ってたなあ。「愛はるかに」って良い曲ですよね。すごく聞き覚えがあって、何の曲だろう……?と思っていたのですが、初出は大地さんの時代のショーだそうですね。
私が覚えたのは、どうやら「ロックオン!」のようですが(^ ^)。
理想の恋人を探し求めるみやるりの前にあらわれるゆうみちゃんが、衣装は他の人たちとそんなに違わないのに、まさに輝くばかりに美しくて、神々しいほど雰囲気があって、、、あの場面、とても好きでした。
Full Moonを背景に立つ姿の迫力というか、にじみ出る何かがすごいな、と。
ゆうみちゃん……雪組に行っても、がんばってね……(; ;)
以上で一幕は終わり。少し短めで、45分くらいだったような(後半はトークタイムがどんどん伸びて、収拾つかなくなってましたが)。
ハード(ちなつ)⇒ダーク(たまきち)⇒ポップ(とし)⇒タカラヅカ(みや)、という構成が、とても面白かったと思います。気になるところもイロイロありましたが、、、いやでも、やっぱり楽しかったです!
つ、つ、月組最高、最高!つ、つ、月組OK、OK!
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■ハーフムーン
まずは、ちなつちゃん(鳳月)メインの場面。
観る前は、「女二人でちなつちゃんを取り合う」(CSの稽古場レポートかなにかでそんな話があったような……)と思っていたのですが、、、実際に観てみたら、ちゅーちゃん(咲希)は最初からまったく相手にされてなかった(T T)。正直なこといえば、初日は「えええーーーっ、ちゅーちゃんの方が綺麗なのになんでーーっ!?」と思ってしまいました(←ごめんなさい)。いや、公演も終盤になれば、ちなつちゃんに愛されるくらげちゃん(海乃)もとても可愛くなってきて、違和感は消えたのですが。
くらげちゃんといえば、「春の雪」で、たまきち(珠城)を翻弄する房子役を演じていたのが印象深い人ですが、、、公演初日からわずか一週間で、化粧も表情も別人のように垢抜けて進化していたことに驚きました。細くてしなやかで、伸びやかな青い草の葉のような身体つきに、細面の小さな顔。挑戦的な瞳が仇っぽくて、そのギャップが魅力的だな、と思いました。いまのくらげちゃんで房子を観てみたいな、と。
ちなつちゃんは、「ESP!」でリカさん(紫吹)が着ていた、ツナギっぽい衣装。サイドの編み編み模様が印象的で、スタイルの良い人でないと着こなせない衣装ですが、、、いやもう、ちなつちゃんは今回スタイル担当でしたね!(真顔)
ちゅーちゃんは美しくてダンスもさすがで、ちなつちゃんは彼女に何の不満があって振るのかと問いただしたいくらい素敵でした。。。プロローグではあんなにラブラブで踊っているのにー!(←場面が違います)
3人でひとしきり踊って、ちなつちゃんとくらげちゃんが組んでポーズを極めたところで、檀上にからんちゃん(千海)、まゆぽん(輝月)、颯希くんが登場し、「サマータイム」を熱唱。からんちゃんやまゆぽんは定評がありますが、颯希くんも良い声で、とても良かったです(^ ^)。
平舞台にはまんちゃん(貴千)が登場してちゅーちゃんを口説き、同時に星輝&晴音、朝美&楓、夢奈&可羽の3組カップルが登場して色っぽく踊りはじめる。5組のカップルが順番に一組ずつピックアップで踊るところがとても恰好よくて、素敵でした(はぁと)。
そういえば、舞台セットは、基本的には花組と同じだったと思います。階段と、その両脇のミラーボールと、スライド式のセットと。この場面では、舞台奥の壁面に穴をあけて月を表現していたのですが、、、ハーフムーンというには少し丸い、下弦の月……だったかな。途中で色や位置が変化するのも雰囲気があって、綺麗でした。
■クレセントムーン
次は、たまきちとゆうみちゃん(咲妃)メインの場面。
月の姫・ゆうみちゃんが、まだみたことのない「新しい世界」への憧れを語り、その母親であるらしい月の女神・さち花(白雪)がその背を後押しする。。。「月の光」のメロディを歌うゆうみちゃんの透明感のある声と、さち花の包容力のある柔らかな声がとても素敵でした。
けれども、新しい世界に降りてきた姫を迎えるのは、クレールたち(貴千、千海、星輝、朝美、夢奈、蓮)。
黒いシンプルな衣装に身を包み、御織さんの色っぽい振付で、ゆうみちゃんを取り囲んで妖しく踊るクレールたちはとても素敵でした。特に印象的だったのは、あーさの挑戦的な瞳かな。。。?
黒金の衣装に紫のロングの鬘で登場するクレールS・たまきちとゆうみちゃんのデュエットダンス。怯えていたゆうみちゃんが、たまきちの優しい、ちょっと寂しげな瞳に気がついて心を寄せるまでの芝居がとても自然で、、、本当にお似合いの二人だなあ、と、今更ながら組替えが惜しくなりました。
たまきちは恰好いいし、ゆうみちゃんは美しいし、とても魅力的な場面だったと思うのですが、、、いかんせん「クライマックス」の黒燕尾で使われた「月光」が編曲そのままで使われていたので、大空ファンとしてはなかなか受け容れられなかったことも書かせていただきます。特に初見からしばらくは違和感が先に立ってしまい、、、“音”の記憶って深いものだなあ、と(- -;ゞ
「月光」がフィナーレに向かう盛り上がりの中でふたたびクレールたちが登場し、ボスに「その女をどうするのか」と問うた……のでしょうか。
NOWONでは、「愛しすぎたゆえに殺してしまう」、とたまきちが説明していましたが、、、んー、たまきちはあまり破滅的なタイプではないので、どちらかといえば“共に居るために解放する”的なイメージで観てました。そんな場面でもたまきちの手は優しいな、と思いながら。
ところで。
舞台奥の月は、三日月……だったっけ?下弦の月(デクレセントムーン)じゃなかった……?(うろ覚え)
■ブルームーン
次は、としちゃん(宇月)メインの場面。
としちゃん、GIの軍服の似合うことといったら!!「It don’t mean a thing」から「チリビンビン」にかけて、次々とカップルが再会して幸せそうに踊る中で、恋人が見つからなくてしょぼんと肩を落とすのが死ぬほど可愛かったです(はぁと)。香寿さんのも紫吹さんのも観ていますが、あんなにしょんぼりしてたっけ……?と思うほどの可愛らしさでした。
そして、遅れて登場して「It’s Magic」を歌い出す、紅いドレスに赤い靴、白いソックスのはーちゃん(晴音)の可愛いこと!! いやぁ、この二人が「春の雪」で遣る瀬無い逢引をしていた二人なのかと思うと、あらためてタカラジェンヌって凄いなあ、としみじみ。本当に可愛かったなぁー!!
他のGIメンバーもみんな軍服が似合ってて素敵でした♪ 中でも、ちゅーちゃんと組んでいたまゆぽんの恰好良さにちょっと惚れました。まゆぽんは大柄なので、ちゅーちゃんが凄く小柄で可憐な娘役さんに見えるんですよね(*^^*)学年差も感じなかったし、本当に可愛かったなあ~。
「ジャズマニア」のGIの場面をとしちゃんで再現、と聞いていたので、てっきり「Steppin’ Out」までやるものと思っていたのですが、「It’s Magic」の次は「ムーンライトロマンス」になったのでびっくりしました。いやー、「クレセントムーン」の「月光」もそうですが、音の記憶って身体の深いところにあるものなんですね……。
この場面は、タイトルこそ「ブルームーン」ですが、、、あまり関係は無かったなあ……。この場面だけ再演だったし、背景の月もなかったし、コンセプト的にも、場面の雰囲気的にも、他の3場面と並べてみると若干の違和感を感じたりもしました。
としちゃんのGIはとても似合って恰好良かったし、この場面の再演自体は良かったと思うのですけれども、“三木さんがとしちゃんのために作る新場面”も観てみたかったなあ、と思ったりはしました。
■ニュームーン
1幕ラストは、みやるり(美弥)メインの場面。
みやるり一人で歌う「Moon River」から、仮面をつけた女たちに囲まれての「No Moon At All」。……そうか、「のーむなとーる」って何だろう?と思っていたのですが、単純に「No Moon At All」って言ってただけか、、、(恥)
仮面をつけた女たちが色っぽくて、もっとみやるりと絡んで踊ればいいのに、と思いました。
その後、まゆぽんが壇上で「愛はるかに」を熱唱し、いかにも「タカラヅカ」らしい群舞になるところが好きでした。みんな良い貌で踊ってたなあ。「愛はるかに」って良い曲ですよね。すごく聞き覚えがあって、何の曲だろう……?と思っていたのですが、初出は大地さんの時代のショーだそうですね。
私が覚えたのは、どうやら「ロックオン!」のようですが(^ ^)。
理想の恋人を探し求めるみやるりの前にあらわれるゆうみちゃんが、衣装は他の人たちとそんなに違わないのに、まさに輝くばかりに美しくて、神々しいほど雰囲気があって、、、あの場面、とても好きでした。
Full Moonを背景に立つ姿の迫力というか、にじみ出る何かがすごいな、と。
ゆうみちゃん……雪組に行っても、がんばってね……(; ;)
以上で一幕は終わり。少し短めで、45分くらいだったような(後半はトークタイムがどんどん伸びて、収拾つかなくなってましたが)。
ハード(ちなつ)⇒ダーク(たまきち)⇒ポップ(とし)⇒タカラヅカ(みや)、という構成が、とても面白かったと思います。気になるところもイロイロありましたが、、、いやでも、やっぱり楽しかったです!
つ、つ、月組最高、最高!つ、つ、月組OK、OK!
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今日の毎日新聞に、4月の「新版・天守物語」の最新の広告が出ていたそうです!
残念ながら家に帰ってから知ったので手には入らなかったのですが、出演者情報だけいただきました(^ ^)
まだ公演の公式サイトにも、ご本人たちのブログにも出てはいないようですが、、、宝塚OGでは、祐飛さんのほかに、あーちゃん(花瀬みずか)、ちや姉(風莉じん)、初姫さあや、春風弥里が出演されるそうです………!!
いやはや、驚きました(@ @)。
West Side Storyの新人公演っで愛するマリアだったあーちゃん、花組で優しく迎えてくれたさあや、宙組で一緒に笑って泣いてくれたみーちゃんとちや姉、、、なんてこったい!!もっと観たい!!どうして東京で3回しかやらないの(T T)もっとやってーーー!!
そして。
この出演者をみると、つい現役時代の気分になって、祐飛さんは図書助だっけ?と思ってしまいますね(*^ ^*)。
違う違う、祐飛さんは富姫!と言い聞かせつつ(^ ^)。
今日はもう一つ、5月6月の星組の振り分けも発表されました。
私は、この演目がでたときに、こんな日記を書きました。
http://80646.diarynote.jp/?day=20131207
天寿さんとはるこちゃん、二人揃ってバウ!!
これは、、、期待してもいいのでしょうか?はるこちゃんのアルカージナ&天寿さんのトリゴーリンを……!!(*^ ^*)
もちろん、はるこちゃんがニーナでも全然おかしくないけど。
でも、城妃美伶ちゃんが出演するなら、ニーナは美伶ちゃんに任せて、はるこちゃんは是非アルカージナを……!!小柳さん、お願いします!
そして、天寿さん。小柳さんが「かもめ」をどういう風に脚色するつもりなのかわかりませんが、、、でも、どう考えてもトリゴーリンですよね?ね? 宝塚百周年、男役十年の節目に、初の髭役!!
トリゴーリンは本当に面白い、やりがいのある役だと思うので!!ここで新しい挑戦をさせてもらえたら、すごく幸せだろうなと思います。小柳さん、本当に本当に、お願いします(祈)
で。いまの猫が一番気になっていることは、、、
星組は「New Wave」いつやるの!? 今でしょっ!?(真顔)
残念ながら家に帰ってから知ったので手には入らなかったのですが、出演者情報だけいただきました(^ ^)
まだ公演の公式サイトにも、ご本人たちのブログにも出てはいないようですが、、、宝塚OGでは、祐飛さんのほかに、あーちゃん(花瀬みずか)、ちや姉(風莉じん)、初姫さあや、春風弥里が出演されるそうです………!!
いやはや、驚きました(@ @)。
West Side Storyの新人公演っで愛するマリアだったあーちゃん、花組で優しく迎えてくれたさあや、宙組で一緒に笑って泣いてくれたみーちゃんとちや姉、、、なんてこったい!!もっと観たい!!どうして東京で3回しかやらないの(T T)もっとやってーーー!!
そして。
この出演者をみると、つい現役時代の気分になって、祐飛さんは図書助だっけ?と思ってしまいますね(*^ ^*)。
違う違う、祐飛さんは富姫!と言い聞かせつつ(^ ^)。
今日はもう一つ、5月6月の星組の振り分けも発表されました。
私は、この演目がでたときに、こんな日記を書きました。
http://80646.diarynote.jp/?day=20131207
天寿さんとはるこちゃん、二人揃ってバウ!!
これは、、、期待してもいいのでしょうか?はるこちゃんのアルカージナ&天寿さんのトリゴーリンを……!!(*^ ^*)
もちろん、はるこちゃんがニーナでも全然おかしくないけど。
でも、城妃美伶ちゃんが出演するなら、ニーナは美伶ちゃんに任せて、はるこちゃんは是非アルカージナを……!!小柳さん、お願いします!
そして、天寿さん。小柳さんが「かもめ」をどういう風に脚色するつもりなのかわかりませんが、、、でも、どう考えてもトリゴーリンですよね?ね? 宝塚百周年、男役十年の節目に、初の髭役!!
トリゴーリンは本当に面白い、やりがいのある役だと思うので!!ここで新しい挑戦をさせてもらえたら、すごく幸せだろうなと思います。小柳さん、本当に本当に、お願いします(祈)
で。いまの猫が一番気になっていることは、、、
星組は「New Wave」いつやるの!? 今でしょっ!?(真顔)