ロミオとジュリエット【2】
2012年8月30日 宝塚(月)この2週間、仕事が信じられないほど忙しくて、だいぶ間があいてしまいました(T T)。
その間に、次回花組公演演目(なんとびっくり「オーシャンズ11」再演!)とか、2013年カレンダー掲載メンバー発表とか、ブックマークの発表とか、、、、そして、白薔薇の君の訃報(ご冥福をお祈りいたします)とか。
その都度いろいろ思うことはあったのですが、タイミングを逸するとどうにも書きにくい……しょぼん
といいつつ、ひとつだけ。
一順目の花組で「オーシャンズ11」再演は意外でした(@ @)。
公演期間の長い、後半の宙組か花組で再演するかもなー、と漠然と思っていたのですが……宙はともかく、来年後半の花組は何をやるんだろうなあ。ショースターの蘭トムさんに連続で1本立てがくるとも思えないし。
2本立てで長期公演……まさかの ノバ・ボサ・ノバか!?
ヨタ話はそのくらいにして、月組公演「ロミオとジュリエット」について。
ロミオとジュリエットについては少し書いたので、今日はベンヴォーリオとマーキューシオについて。
大劇場で本公演を観た時に、モンタギュー側のロミオ・ベンヴォーリオ・マーキューシオの演出…というか、関係性の解釈が、星組版や雪組版よりもむしろ、外部の東宝版によく似ているな、という印象を持ちました。
ベンヴォーリオがカラ回りしがちな「粗忽者」で、マーキューシオが「女タラシ」である、というあたりが特に。
星組・雪組では、ベンヴォーリオが3人の中で一番「大人」でマーキューシオが悪戯っ子というイメージだったのですが、東宝版と月組版では、どちらかというとコメディ担当がベンヴォーリオで、マーキューシオはクレバーなペシミストという感じだったんですよね。
「愛されたがり」で「周りを見ずに突っ走る」まさおロミオが真ん中にいるバージョンの星条ベンヴォーリオの立ち位置は、やんちゃなお兄ちゃん(^ ^)。ちょっと亡羊として、弟同然のロミオを目に入れても痛くないほど可愛がっていて。
そんな“可愛い”ロミオが偉そうに自分たちにお説教を始めたときに、ちょっと吃驚しているように見えたのが印象的でした。でも、決闘の中で彼の言うことを理解したとき、二人は同じビジョンを共有するようになる、というところが一番わかりやすい組み合わせだったような気がします。
紅い闇に沈んだ街、地を覆うように大量の骸が転がる廃墟に独り遺されるという悪夢。
決闘の後の「ヴェローナ市街」で、累々と若者たちが倒れ伏した中に独り立ち竦む自分。それは、幼いころからロミオの心の中にあった光景と同じもの。
そんなものが「彼」の心の中にあることを全く気付いていなかったベンヴォーリオも、ヴェローナに独り遺された今となっては、その意味がよくわかる。判り過ぎるほどに。だからこそ、次の悲劇が起った時に自分が何をするべきなのかは最初からわかっているんですよね。
「どうやって伝えよう」と嘆きながらも。
「思慮深い大人」のみりおロミオが真ん中にいるバージョンでは、ベンヴォーリオも同年代か、あるいはロミオの方が年は下なんだけど主導権を握ってる、って感じ。
仲良しの友達で、なにをするにも一緒で、長いこと同じ時間を過ごしてきたけれども、腹の底で何を考えているのかをさらけ出したことは一度もない、、、そんな二人。別に仲が悪いとか距離があるとかいうのではないけれども、お互いに「相手の中の自分の知らない部分」を尊重しているような気がしました。
決闘でロミオが初めて自分の主張を打ち出してきたとき、ベンヴォーリオには、すぐに分かったんだな、と思いました。ロミオが今まで何を考えていたのか、どんなビジョンの中で生きてきたのか、が。……だけど彼は、ロミオのビジョンを共有したわけではないんですよね。理解したし共感もしたけど、「共有」はしていない。骸に覆われた紅い街の光景は、あくまでもベンヴォーリオだけの幻視であって、みりおロミオの視ていた悪夢はもっと「闇」なんだと思うんですよね。あるいは、もっとストレートに「死」なのかな。。。とにかく、みりおロミオと星条ベンヴォーリオはキャラクターの根幹が違う、という印象でした。いろんな意味で。
マギーのベンヴォーリオは、正直、観るまではかなり心配だった配役の一人でした。
割と暴走しやすい役者が、こういう暴走しやすい役をやったら、絶対やりすぎちゃうよ……と思っていたので。
でも、大劇場で観たらすごく良かったんですよね。身体の大きさ(ロミオ・マーキューシオとの身長差)がすごく良かったし、ちょっと情けない、コメディタッチな役づくりもわざとらしくなくて自然だったし、なにより、マギーにしてはすごく抑えた芝居で、暴走なんて全然していなかったし。
東宝で何度か観ているうちに、ちょっと暴走し始めちゃったかな?と思ったこともありますが、とりあえず私が観た回はどれもすごく良かったです。「アリスの恋人」のナイトメア、「エドワード八世」のまりもの旦那、そして今回と面白い役が続いているマギー。学年も上がってきたし、このあたりでぜひ一皮むけてほしいなあ、と思います。
そういえば。
星組の初演の涼さんも、化けたのはベンヴォーリオだったんですよね。2年前の夏以降、涼さんは本当に当たり役続きで、どれも大好きだったんですが……あれだけ続くということは、たぶん「偶然当たり役を貰った」のではなく、「涼さんが当たり役にした」んだと。
マギーもベンヴォーリオ役をきっかけに殻を破ってくれるといいなあ、と、祈らずにはいられません。
新人公演のベンヴォーリオは、本公演で大公役に大抜擢されたまゆぽん(輝月)。
たまきち(珠城)ロミオとの相性でいうと、どちらかといえばまさきロミオ&マギーに近かった、かな。根幹が良く似ていて、同じビジョンを共有できる二人、という感じでした
ただ、本公演と違うのは、とにかく二人の並びが自然で、あまりにも「普通」すぎて、逆にマーキューシオが一人ちょっと浮いて見えたこと、、、ですかね(^ ^)。
2幕のソロは、ちょっと期待しすぎてしまったのでちょっと残念なところもありましたが、2枚目で押し出しも良くて、すごく良かったと思います!ただ、若干ちょっと……「若々しい」とか「溌剌とした」みたいな形容詞がつかないところが、良くも悪くも個性だな、と思いました。
ベンヴォーリオとしては、そういうキャラでも違和感はなくつくれる役のはずなんですが……細かい作りこみがちょっと中途半端だったかも。あの学年で、本公演で大抜擢されて、かつ新人公演でも大役、、、となると、時間的にも精神的にも余裕がないのかもしれませんね。
大公とベンヴォーリオで声や口調を変えようとしていた努力も買いたいです。ただ、場面によってトーンが変わるのは違和感があったので、もう少し安定して狙った語り口で話せるようになればなあ~と思いました。
本公演の美弥マーキューシオは、ロミオがどちらでもマーキューシオ自身のイメージはそんなに変わらなかった、、、ような気がします。
みりおロミオの時は、どうしても観ている側に「同期」という先入観があるから、すごく「仲良し」に見えるような気がするんですが、やってることはそんなに違わないんですよね。
ただまあ、やっぱり大劇場で観た時は、みりおロミオの方が美弥さんがやりやすそうだな、とは思いました。これも先入観なのかもしれないけど、やっぱり組替えしたばかりで、観客側も慣れてないし、組子側もまだ取扱方法がよくわからない…みたいなところは見えたような気がするんですよ。
東宝に来てからは、そんなことも思わなくなりましたが。
クレバーなペシミスト。道化の仮面を被った負けず嫌い。「やんちゃな悪戯坊主」なんていうイメージではなくて、完全に確信的な「不良」なんですよね。
なのに根っこは優等生(!)、という。 すごい萌キャラ……じゃない、複雑なキャラクター造形で、面白いなあ、と観るたびに思います。
新人公演の朝美さんは、すごく東宝の良知マーキューシオを思い出しました。
朝美さん、東宝版はご覧になったのかなあ。作品(演出)が違うので、似ているといっても具体的にどこが、と問われると答えにくいのですが、、、作品の中でのマーキューシオ役の存在感というか、立ち位置が似ている気がしました。
そう。星組・雪組版と東宝・月組版でベンヴォーリオとマーキューシオのキャラクターが変わった気がする……という話は最初の方でも書きましたが、特に朝美さんと良知さんの「マーキューシオ」に対するアプローチは、すごく似てるような気がします。他のキャラクターは結構違うのに、不思議なくらいに。
……良知マーキューシオに一発で陥ちた身としては、、、単純に「朝美さんのマーキューシオがとても好き」というだけのことなんじゃないの、と思いつつ。
いやはや、歌も芝居もとっても良かったです(*^ ^*)えへへ。化粧は、元が派手目の美人さんなので、もう少し控えめでも映えるんじゃないの、と思いつつ、でも綺麗だからまあいいか……と思ったりもします。
まゆぽんの腕のなかにひっそりと納まっている姿が似合いすぎて、ちょっとときめいた(^ ^)。
「ピエロ」でキレる美弥マーキューシオと、「臆病者」でキレる朝美マーキューシオ。
確信犯的に「ピエロの仮面」を被っている美弥さんの役づくりも面白いし、
「ピエロ」として生きる自分を卑下しない朝美さんの解釈も、しっかりしててわかりやすいな、と思いました。
ロミオとの距離感は、新人公演が一番遠かったかな。なんというか、「普通」の青年である珠城ロミオに対するコンプレックスみたいなものを感じるマーキューシオだったな、と思いました。
本公演では、「ピエロの仮面」を被ることによって、そういう醜い感情を遠ざけているのかな、なんて思ったりもしたのですが、新人公演のマーキューシオは、痛いくらいに「ロミオ」を意識していて、モンタギューの跡取りであるロミオをどう扱っていいのかわからない……みたいな感じも見えた気がしました。
久しぶりに書いたら、なんか思ったより長くなってしまった……(^ ^;ゞ
まだまだ書きたいことがたくさんあるのですが。いつになるやら(←すみません)
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その間に、次回花組公演演目(なんとびっくり「オーシャンズ11」再演!)とか、2013年カレンダー掲載メンバー発表とか、ブックマークの発表とか、、、、そして、白薔薇の君の訃報(ご冥福をお祈りいたします)とか。
その都度いろいろ思うことはあったのですが、タイミングを逸するとどうにも書きにくい……しょぼん
といいつつ、ひとつだけ。
一順目の花組で「オーシャンズ11」再演は意外でした(@ @)。
公演期間の長い、後半の宙組か花組で再演するかもなー、と漠然と思っていたのですが……宙はともかく、来年後半の花組は何をやるんだろうなあ。ショースターの蘭トムさんに連続で1本立てがくるとも思えないし。
2本立てで長期公演……まさかの ノバ・ボサ・ノバか!?
ヨタ話はそのくらいにして、月組公演「ロミオとジュリエット」について。
ロミオとジュリエットについては少し書いたので、今日はベンヴォーリオとマーキューシオについて。
大劇場で本公演を観た時に、モンタギュー側のロミオ・ベンヴォーリオ・マーキューシオの演出…というか、関係性の解釈が、星組版や雪組版よりもむしろ、外部の東宝版によく似ているな、という印象を持ちました。
ベンヴォーリオがカラ回りしがちな「粗忽者」で、マーキューシオが「女タラシ」である、というあたりが特に。
星組・雪組では、ベンヴォーリオが3人の中で一番「大人」でマーキューシオが悪戯っ子というイメージだったのですが、東宝版と月組版では、どちらかというとコメディ担当がベンヴォーリオで、マーキューシオはクレバーなペシミストという感じだったんですよね。
「愛されたがり」で「周りを見ずに突っ走る」まさおロミオが真ん中にいるバージョンの星条ベンヴォーリオの立ち位置は、やんちゃなお兄ちゃん(^ ^)。ちょっと亡羊として、弟同然のロミオを目に入れても痛くないほど可愛がっていて。
そんな“可愛い”ロミオが偉そうに自分たちにお説教を始めたときに、ちょっと吃驚しているように見えたのが印象的でした。でも、決闘の中で彼の言うことを理解したとき、二人は同じビジョンを共有するようになる、というところが一番わかりやすい組み合わせだったような気がします。
紅い闇に沈んだ街、地を覆うように大量の骸が転がる廃墟に独り遺されるという悪夢。
決闘の後の「ヴェローナ市街」で、累々と若者たちが倒れ伏した中に独り立ち竦む自分。それは、幼いころからロミオの心の中にあった光景と同じもの。
そんなものが「彼」の心の中にあることを全く気付いていなかったベンヴォーリオも、ヴェローナに独り遺された今となっては、その意味がよくわかる。判り過ぎるほどに。だからこそ、次の悲劇が起った時に自分が何をするべきなのかは最初からわかっているんですよね。
「どうやって伝えよう」と嘆きながらも。
「思慮深い大人」のみりおロミオが真ん中にいるバージョンでは、ベンヴォーリオも同年代か、あるいはロミオの方が年は下なんだけど主導権を握ってる、って感じ。
仲良しの友達で、なにをするにも一緒で、長いこと同じ時間を過ごしてきたけれども、腹の底で何を考えているのかをさらけ出したことは一度もない、、、そんな二人。別に仲が悪いとか距離があるとかいうのではないけれども、お互いに「相手の中の自分の知らない部分」を尊重しているような気がしました。
決闘でロミオが初めて自分の主張を打ち出してきたとき、ベンヴォーリオには、すぐに分かったんだな、と思いました。ロミオが今まで何を考えていたのか、どんなビジョンの中で生きてきたのか、が。……だけど彼は、ロミオのビジョンを共有したわけではないんですよね。理解したし共感もしたけど、「共有」はしていない。骸に覆われた紅い街の光景は、あくまでもベンヴォーリオだけの幻視であって、みりおロミオの視ていた悪夢はもっと「闇」なんだと思うんですよね。あるいは、もっとストレートに「死」なのかな。。。とにかく、みりおロミオと星条ベンヴォーリオはキャラクターの根幹が違う、という印象でした。いろんな意味で。
マギーのベンヴォーリオは、正直、観るまではかなり心配だった配役の一人でした。
割と暴走しやすい役者が、こういう暴走しやすい役をやったら、絶対やりすぎちゃうよ……と思っていたので。
でも、大劇場で観たらすごく良かったんですよね。身体の大きさ(ロミオ・マーキューシオとの身長差)がすごく良かったし、ちょっと情けない、コメディタッチな役づくりもわざとらしくなくて自然だったし、なにより、マギーにしてはすごく抑えた芝居で、暴走なんて全然していなかったし。
東宝で何度か観ているうちに、ちょっと暴走し始めちゃったかな?と思ったこともありますが、とりあえず私が観た回はどれもすごく良かったです。「アリスの恋人」のナイトメア、「エドワード八世」のまりもの旦那、そして今回と面白い役が続いているマギー。学年も上がってきたし、このあたりでぜひ一皮むけてほしいなあ、と思います。
そういえば。
星組の初演の涼さんも、化けたのはベンヴォーリオだったんですよね。2年前の夏以降、涼さんは本当に当たり役続きで、どれも大好きだったんですが……あれだけ続くということは、たぶん「偶然当たり役を貰った」のではなく、「涼さんが当たり役にした」んだと。
マギーもベンヴォーリオ役をきっかけに殻を破ってくれるといいなあ、と、祈らずにはいられません。
新人公演のベンヴォーリオは、本公演で大公役に大抜擢されたまゆぽん(輝月)。
たまきち(珠城)ロミオとの相性でいうと、どちらかといえばまさきロミオ&マギーに近かった、かな。根幹が良く似ていて、同じビジョンを共有できる二人、という感じでした
ただ、本公演と違うのは、とにかく二人の並びが自然で、あまりにも「普通」すぎて、逆にマーキューシオが一人ちょっと浮いて見えたこと、、、ですかね(^ ^)。
2幕のソロは、ちょっと期待しすぎてしまったのでちょっと残念なところもありましたが、2枚目で押し出しも良くて、すごく良かったと思います!ただ、若干ちょっと……「若々しい」とか「溌剌とした」みたいな形容詞がつかないところが、良くも悪くも個性だな、と思いました。
ベンヴォーリオとしては、そういうキャラでも違和感はなくつくれる役のはずなんですが……細かい作りこみがちょっと中途半端だったかも。あの学年で、本公演で大抜擢されて、かつ新人公演でも大役、、、となると、時間的にも精神的にも余裕がないのかもしれませんね。
大公とベンヴォーリオで声や口調を変えようとしていた努力も買いたいです。ただ、場面によってトーンが変わるのは違和感があったので、もう少し安定して狙った語り口で話せるようになればなあ~と思いました。
本公演の美弥マーキューシオは、ロミオがどちらでもマーキューシオ自身のイメージはそんなに変わらなかった、、、ような気がします。
みりおロミオの時は、どうしても観ている側に「同期」という先入観があるから、すごく「仲良し」に見えるような気がするんですが、やってることはそんなに違わないんですよね。
ただまあ、やっぱり大劇場で観た時は、みりおロミオの方が美弥さんがやりやすそうだな、とは思いました。これも先入観なのかもしれないけど、やっぱり組替えしたばかりで、観客側も慣れてないし、組子側もまだ取扱方法がよくわからない…みたいなところは見えたような気がするんですよ。
東宝に来てからは、そんなことも思わなくなりましたが。
クレバーなペシミスト。道化の仮面を被った負けず嫌い。「やんちゃな悪戯坊主」なんていうイメージではなくて、完全に確信的な「不良」なんですよね。
なのに根っこは優等生(!)、という。 すごい萌キャラ……じゃない、複雑なキャラクター造形で、面白いなあ、と観るたびに思います。
新人公演の朝美さんは、すごく東宝の良知マーキューシオを思い出しました。
朝美さん、東宝版はご覧になったのかなあ。作品(演出)が違うので、似ているといっても具体的にどこが、と問われると答えにくいのですが、、、作品の中でのマーキューシオ役の存在感というか、立ち位置が似ている気がしました。
そう。星組・雪組版と東宝・月組版でベンヴォーリオとマーキューシオのキャラクターが変わった気がする……という話は最初の方でも書きましたが、特に朝美さんと良知さんの「マーキューシオ」に対するアプローチは、すごく似てるような気がします。他のキャラクターは結構違うのに、不思議なくらいに。
……良知マーキューシオに一発で陥ちた身としては、、、単純に「朝美さんのマーキューシオがとても好き」というだけのことなんじゃないの、と思いつつ。
いやはや、歌も芝居もとっても良かったです(*^ ^*)えへへ。化粧は、元が派手目の美人さんなので、もう少し控えめでも映えるんじゃないの、と思いつつ、でも綺麗だからまあいいか……と思ったりもします。
まゆぽんの腕のなかにひっそりと納まっている姿が似合いすぎて、ちょっとときめいた(^ ^)。
「ピエロ」でキレる美弥マーキューシオと、「臆病者」でキレる朝美マーキューシオ。
確信犯的に「ピエロの仮面」を被っている美弥さんの役づくりも面白いし、
「ピエロ」として生きる自分を卑下しない朝美さんの解釈も、しっかりしててわかりやすいな、と思いました。
ロミオとの距離感は、新人公演が一番遠かったかな。なんというか、「普通」の青年である珠城ロミオに対するコンプレックスみたいなものを感じるマーキューシオだったな、と思いました。
本公演では、「ピエロの仮面」を被ることによって、そういう醜い感情を遠ざけているのかな、なんて思ったりもしたのですが、新人公演のマーキューシオは、痛いくらいに「ロミオ」を意識していて、モンタギューの跡取りであるロミオをどう扱っていいのかわからない……みたいな感じも見えた気がしました。
久しぶりに書いたら、なんか思ったより長くなってしまった……(^ ^;ゞ
まだまだ書きたいことがたくさんあるのですが。いつになるやら(←すみません)
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