宙組東宝公演千秋楽、おめでとうございます!



半年前から、いいえたぶん、もっとずっと前から、私はこの日には何を思うんだろうか、と考えていました。

そうして、今日こそ、その日。
……いつもと同じ一日でした。

愛と感謝に満ちあふれて、光り輝く、だけど、いつもと同じ、いちにち。



大好きな祐飛さんの輝く笑顔は、これからもずっと、私の胸に残るでしょう。



今日、家に帰ったらニュースで千秋楽の映像が流れていました。
すごいなあ。東宝の楽って翌日に流れるのかー!スカステさん、すごい!!
あの時間に収録して、ムラに戻って編集してくれたってことですよね。本当にすごいなあ、頭が下がります。

舞台観てもそんなに泣かなかったのに、ニュース映像を視て泣くほど、私は純粋じゃないみたいですが。
あの空間、あの時間、あの瞬間が、まるで他人事のようにテレビで流れている。
その不思議さに若干とまどいながらも、でもやっぱり、嬉しかったです。

そして、翌日にもう速報を流してくれるスカイステージの姿勢に、ちょっと泣けちゃいました(^ ^;ゞ




最後に。

テルくん、宙組トップスター就任、おめでとうございます!!

祐飛さんの愛した宙組を、よろしくお願いします(^ ^)。
もちろん、絶対に観に行くからね!!



赤坂ACTシアターにて、ミュージカル「サンセット大通り」を観劇いたしました。


私がこの作品を最初に知ったのは、CDの「The Very Best of Andrew Lloyd=Webber」……だと思います。
このCDに収録されていたタイトル曲「Sunset Blvd.」をはじめとする3曲(他2曲は「With One Look」「As If We Neber Say Good-bye」)が本当に大好きで、即行でロンドンオリジナルキャストのCDも買ったくらい、私の中で「Jekyl&Hyde」なみの大ブームになった作品でした。
その昔、仕事がらみでカリフォルニアに行ったときも、サンセット大通りをふらふら歩くだけで幸せで(^ ^)。タイトル曲を口ずさみながら、「ああ~、私は今サンセット大通りにいるんだ!!」と叫びたい気持ちでいっぱいでした。

でも、残念ながら私がNYに行ったときは上演していなくて、舞台を観ることはできず(涙)。
原作の映画は、むかーし夜中にTVで流れたときに視たのですが、舞台は結局、今回のホリプロ公演が初見となりました。



上演が決まる前は、ノーマもジョーもベティも希望のキャストがあったのですが……(この日記にも何度か書いたかも)、
まあ、いまさらそんなことを言っても仕方がないので、まずは観劇しての感想を。





オープニングシーンは、ハリウッドのサンセット大通りにある邸宅の大捜索。
銃声があった、という通報で駆け付けた警官たちが、プールに浮かぶ若い青年の死体を発見する。

オリジナル演出でのこの場面は、セットの豪華さで有名でした。一部のミュージカルファンの間では、「Sunset Blvd.」が日本で上演されないのは、あのセット(屋上のプールがセリ上がると、豪華絢爛な邸宅があらわれる……というものらしい)が可能な劇場が無いからだ、と、まことしやかに語られていたくらいです。

でも、上演が決まった劇場は、そもそもセリのない赤坂ACT。いったいどうするんだろう?と思っていたら、なんと!虚仮おどしの演出はいっさいなかった!


演出は、自転車キンクリートの鈴木裕美。
「愛と青春の宝塚」「宝塚BOYS」「ザ・ミュージック・マン」……こうして並べてみると、セットや動きはシンプルに徹して、「役者」を、あるいは「役者の芝居」を見せる演出をする人だったなー、という印象があります。

「サンセット大通り」という、そもそも異様な世界観を扱った非日常の物語を綴るのに、なぜ彼女だったんだろう……?と思っていたのですが。

役の人物の心情を大切にした、シンプルな演出の力によって、物語としては映画よりもずっと共感できたような気がします。
たとえ、日本のどこかで年に一回くらいは起こっていそうな、ありきたりな“年の差カップルの恋愛のもつれ”というメロドラマが、あの名曲の数々によるドラマティックな盛り上がりについていけなかったとしても。


音楽と芝居を重視し、セットや衣装を簡素化することによって物語の共感性(=身近さ)を強める。それは一つの戦略だと思います。その代償として、元々持っていたはずの異常性・非日常性・別世界感を喪ったとしても、間口の狭いカルト作品を普遍性のある共感性の高い作品に仕上げて観客のすそ野を広げた、という言い方は出来ると思う。

そして、そういう世界観を成立させるために、安蘭けいという役者をノーマ役に抜擢したのは、誰かの炯眼だったのだと思いました。彼女の、芯の弱さを外殻の鎧で覆うことで護っているかのような独特の個性は、心弱い繊細なノーマに、想像以上に似合っていたのではないかと思います。



サイレント映画の大女優ノーマ・デズモンド。
映画のグロリア・スワンソンは、まあ、今にして思えば61歳にしては若かったかも、と思いますが、それでも、普通ならこの人は恋愛対象外だよね、という印象でした。
でも、トウコさんが演じるノーマは、普通に恋愛の対象としてアリだなあ、と思ったんですよね。もちろん、実年齢がノーマを演じるには若いというのもあるけど、もともとトウコさんって、あまり「別世界感」がない役者だと思うんです。地に足がついた……というのともちょっと違うんですが。なんというか、、、最後まで鎧を完全には外さない感じ、とでもいうのでしょうか(←伝わらない)

音域面はだいぶ苦戦していましたが、歌の表現力そのものはさすがでしたし、まだまだ若く美しく、現役復帰を望んでも、若い青年と本気の恋に陥ちても、それなりに納得できる程度のエキセントリックさと、魅力的なスターっぷり。
観る側に先入観(というか希望の配役)さえなければ、十分に満足できるノーマだったんじゃないかな、と思います。

原作のテーマであったはずの、「異様な世界」を覗き見る愉しさのようなものを、求めさえしなければ。


ところで。
誰もが名前(顔も)を知っている往年の大女優、というと、日本でいえば吉永小百合さんみたいなイメージで想像しておけば良いのでしょうか。……ちょっと違うのかなあ?





ノーマの邸にあるプールから、若い男の死体が見つかる。
彼の正体は、シナリオライターのジョー・ギリス(田代万里生)。彼は起き上がり、自分自身の死につながる道を語り始める……。

数ヶ月前。仕事がなくて貧窮のどん底にあった彼は、取り立て屋に追われているうちにサンセット大通りでエンストしてしまう。
焦ったジョーは、眼の前に顕れた、さびれた大邸宅のガレージに車を隠した。
そんな彼の耳に、命令口調の女性の声が届く。
「遅かったじゃないの!今すぐ入りなさい!」

おそるおそる扉をくぐった彼の眼に映ったのは、古臭いけれども豪華絢爛な内装と、猿の死体。
可愛がっていたペットの棺桶を持ってきた葬儀屋と勘違いされたことを知って、自分が命を賭ける羽目になった$300を猿のために使う女がいることに心底驚く。

職業を訊かれて「映画のシナリオライター」と答えた彼に、ノーマは自分で書いた「サロメ」のシナリオを共同執筆しないかと持ちかける。金銭感覚のない往年のスターから週$300という約束を取り付けたジョーは、女王の邸に留まることを肯い、彼女の夢に付き合うことになる……。


私が田代くんを最初に観たのは「マルグリット」初演。その後はちょっと間があいて、一年前の「スリル・ミー」、年始の「ボニー&クライド」くらいでしょうか、私が観ているのは(他にもあるかも?)。
見るからに生真面目な優等生としか思えない彼なのに、どうしてこういうワルっぽい役ばっかりくるのかなあ?と不思議に思っていたのですが、鈴木さん演出のジョーは、ちゃらんぽらんでいい加減な、根っからの“ワル”ではなく、偽悪主義の元優等生だったのが新鮮でした。
そっか、ジョーってこういう役なんだ……!!と思ったんですよね。ワルぶっても根は真面目な優等生だから、年上の女に惹かれるとなれば本気で惚れてしまう、という展開が、とても興味深かったです。1幕ラスト、仲間内でのクリスマスパーティーから急いで帰ってきて、手首を切ったノーマを抱きしめる場面の真摯な愛情。この作品で、そんなこと(本気の恋)がありうるのか!?という驚きと、ああ、トウコさんと田代くんならこういう展開もありなんだなあ、という納得。脚本と演出と役者って、面白い関係だなあと思いました。

単純な恋物語にならなかったのは、田代くんのジョーが、自分が恋に落ちていることを認めていなかったから。
内面は真面目な優等生、外面は突っ張ったワル……その「ワル」の部分が、そんな恋を認めない。それは嘘だと。ただ金のために老女に囲われている「もう一人の自分」を嫌悪する。その奥に恋があることには目をつぶって。
田代くんの演技力というよりは、たまたま……いや、そういうジョーを描くための彼の起用だったのかも、という気がしました。





そんなジョーの心の迷いに巻き込まれる若い女流ライター・ベティは、彩吹真央。
お芝居も歌もとても良かったけど、残念ながらノーマとの対比が弱すぎて、恋のライバルとしては成立しなかったな、と思いました。
率直にいって、トウコさんのノーマとゆみこさんのベティーでは、キャラが似すぎているんですよね(T T)。年齢的にも、声質も、役者としての持ち味も。勿論、宝塚の男役スターとしては全く違う個性だったと思いますが、外部に出たら「宝塚の元男役スター」というくくりに入ってしまうわけで、どうしたって似て見えるんですよね……。
ゆみこさんのベティーは、単独ではすごく良かったと思うので、とても残念な気がしました。





ノーマの執事・マックスは、鈴木綜馬さん。
いやもう、期待値はMAXにあげていたんですが、そんな予想さえ軽々と越えた見事さでした。
似合いすぎ、素敵すぎ、巧過ぎ、、、とにかく素敵すぎました!!声が素敵で存在感があって。彼の存在が、彼という存在の異常性が、今回演出的にあまり表に出せない「別世界」感を与える唯一の根拠になっていたと思います。いやー、2幕後半で自分の正体を明かす場面とか、ラストシーンの持って生き方とか、、、責任重大な役ですが、本当に素晴らしかったです!!




物語としてはほぼこの4人で9割が進行する作品ですが、いちおう役として名前が出ている3人について少しだけ。

デミル監督の浜畑賢吉さん。
「サロメ」の脚本を完成させたノーマが、意気揚々と撮影スタジオにデミル監督を訪ねていく。
あやうく若い門番に止められそうになったりしながらも、なんとかスタジオについた彼女に、若いスタッフが声をかける。「……もしかして、ノーマ・デズモンドさん!?」

名曲「As If We Never Say Good-bye」が流れる中で、撮影が進められていく「サムソンとデリラ」。
ノーマの喜びと葛藤、「やっぱりここが私の居場所なんだわ!」という、傍迷惑な確信。
そのすべてを理解して受け容れながら、彼女を傷つけないようにそっと真綿に包んでマックスに渡すデミル監督の優しさと、「伝説の人みたいですね!」と能天気にいうスタッフに、「私も伝説かね」と静かに問いかける、冷やかな声。
浜畑さんって本当に素敵………(しみじみ)



ジョーの脚本を却下し、ノーマの車を撮影で使わせてほしいと邸に電話をしてくるプロデューサー・シェルドレイクの戸井勝海。
こういうピンポイントで存在感を出す役が出来るようになってきたなあ、と感慨深いです。
嫌味な感じがすごく良かった。なんだかんだ言っても、やっぱり巧いんだなこの人は。



ジョーの友人でベティの婚約者・アーティの矢崎広。
これも出番は少ないけど、印象的でした。2幕でもう一回出てくると思ったのに、出てこなかったからがっかりしたよ……。でも、1幕のパーティーでのベティーとのやり取りとか、最後まで観てあらためて考えると結構細かい芝居をしていたんだなーと思います。
あああ、もう一回観たかったなあ……どーして宙組と丸かぶりするんだよ~!よりによって、この作品が(泣)。



アンサンブルにもそれなりに台詞もソロもあって、良かったと思います。出番は多くないけど。
宝塚OGも何人か出演されていて、みんなそれぞれに存在感があって、嬉しかったです。
あと、個人的に宮奈穂子ちゃんが可愛くて好きなので、久しぶりに観れて嬉しかったです(^ ^)。



今年も七夕が巡ってきました。

一日中雨が降ったり止んだりの繰り返しでしたが、織姫さまと彦星さまは、雲の上でお逢いになれたのでしょうか……。



というわけで(←なにが)
まずは、柊巴さま、お誕生日おめでとうございます。
お元気でいらっしゃるのでしょうか。きっと素敵な人生を送っていらっしゃるのだろうけれども、またいつか、舞台にたつ貴女に逢えることを祈っています。



今日は雪組さんの梅田芸術劇場公演「フットルース」の初日。
盛り上がってるんだろうなあ~。観劇日が楽しみです♪



私は、一週間ぶりに東京宝塚劇場に行ってまいりました(^ ^)。
星組公演「ダンサ・セレナータ/セレブリティ」。

今週は死ぬほど仕事が忙しかったのでちょっと集中しきれなかったりもしたのですが(すみません)、浅黒く肌を染めた(夢咲)ねねちゃんの美しさが際立って印象的でした。さすが、正塚作品のヒロイン歴の長いベテラン・ねねちゃん!

今回の公演で卒業される涼(紫央)さんは、出番自体はそんなに多くないものの、ラストシーンの優しさと包容力が印象と記憶に残る、素敵な役。(白華)れみちゃんはねねちゃんの先輩でライバルのスターダンサー。気が強くて誇り高い、自信にみちた女っぷりが最高に素敵でした(はぁと)。

中堅~若手のダンサー陣はほとんどル・アズールのダンサーにまとめられていましたが、碧海りまさんと天寿光希さんは、反政府運動のメンバーとして芝居場面があって……それは良いのですが、ほんの数分しか出番のないその役のために、ダンサーとしての出番はアルバイトのみになっていたのがちょっとだけ残念でした。
そういえば、「マリポーサの花」で卒業したらぎちゃんも、似たような出番だったなあ……。「マリポーサ」と今回の「ダンサ・セレナータ」は、脚本のレベルにだいぶ差がありましたけど、ね(^ ^;ゞ
などと言いつつ、お二人が組替えしたばかりのまさこちゃん(十輝)とがっつり芝居しているのが観れたのは、素直に嬉しかったです(^ ^)。まさこちゃん、やっぱカッコいいなあ~~!!





7月1日から、もうすぐ一週間。
すっかり通常営業に戻って毎日を過ごしているようでも、ふとしたときに、祐飛さんやえりちゃんや、、、みなさん一体どうされているんだろうなあ、と思ってしまっています。
好きな役者の何カ月も先のスケジュールがわかって、観劇予定が立てられる。ご贔屓さんが宝塚を卒業してしまったら二度と叶えられることのない幸せの意味をしみじみとかみしめつつ、これからも、あらたな気持ちで劇場に通いたいと思います。

まあでも、情報社会の現代だから、なんだかんだいっても祐飛さんの情報は入ってくるかな、と期待しているんですけどね。
現に、今日は帝劇で「ルドルフ」を観ていらしたみたいだし(はぁと)
……これで、明日星組を観てたら笑うなあ~。



そして、今日は、元花組の真瀬はるかさんの、卒業後の消息がわかった記念日になりました♪
これからは月に2回、定期ニュースを流してくれるそうです!どんなニュースが流れるのか、すっごい楽しみだよーっ!!
http://ameblo.jp/haruka-manase/



本日、90万ヒットを超えました!


70万ヒットが10月10日。80万ヒットが3月1日。
そして今日が、7月8日。……4月頃から更新頻度が下がっているにも関わらず、いつも読んでくださったり、コメントをくださったりするみなさま。
いつもいつも、本当にありがとうございます(はぁと)。

惜しいところで祐飛さんの卒業には間に合いませんでしたが、次は100万、さらに200万を目指して……これからも宝塚を、そして他の舞台をも愛して、感想を遺していきたいと思います(^ ^)。
これからもご訪問、コメントなどなど、よろしくお願いいたします!!




今日のCSは、1日中CSニュース増刊号が流れています。
昨日、HDをあけるのがとっても大変でしたが(いろいろ思い切って棄ててみた笑)、かなり堪能しています。ふふふ。
まだ全部は視ていないのですが、とりあえず私がリクエストしたものは流してくれたので、すっごく嬉しいです(^ ^)。ありがとうスカイステージ!!



元花組の真瀬はるかさんが、ディナーコンサートを開催されるそうです!!


日時:2012年10月5日(金)18時半~
場所:第一ホテル東京 ラ・ローズ
価格:18000円
スペシャルゲスト:真野すがた!!


めおちゃんが大好きで、めおちゃんが卒業するときの最後のトークスペシャルで何度も泣きそうになっていた真瀬くん。
また一緒の舞台に立てることになって、良かったね!!(^ ^)。



それにしても。
お茶会で200人集めようと、フェアウェルで何人集めようと、平日の夜にラ・ローズが埋まるかどうかは別の話で、、、正直、賭けだとは思うのですが(^ ^;ゞ。

それでも、場を設けて、再びみんなの前で歌おうと思ってくれたことが、とても嬉しい。
あなたの歌とトークは、たくさんの人に力を与えてくれるから。


宝塚でもなく、花組生でも、まして男役でもないあなた。
この世にたった一人の「真瀬はるか」に初めて出逢う、秋。


幸せな時間になりますように。
あなたを好きなたくさんの人たちと一緒に過ごせますように。






最後に。

真瀬さんの「臨時ニュース」はこちら♪
http://ameblo.jp/haruka-manase/entry-11297489538.html

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帝国劇場にて、「ルドルフ ザ・ラスト・キス」を観劇いたしました。


フランク・ワイルドホーン作曲、名曲ぞろいのこのミュージカル。
すっごく良かったです!

特に、初演でいまいち……と思われた方(←私だ)、ぜひ時間をつくってご覧になってみてください!(真顔)


主なキャストは以下のとおり。()内は2008年版でのキャストです。

ルドルフ    (井上芳雄) 井上芳雄
マリー     (笹本玲奈) 和音美桜
ターフェ    (岡幸二郎) 坂元健児
シュテファニー (知念里奈) 吉沢梨絵
ラリッシュ夫人 (香寿たつき)一路真輝
皇帝フランツ  (壌晴彦)  村井国夫
ツェップス   (畠中洋)  港幸樹
ウィルヘルム  (岸祐二)  山名孝幸
エドワード皇太子(新納慎也) 照井裕隆

ファイファー  (浦井健治)-


日本初演は2008年5月。あのときは、宮本亜門さんの演出でした。
今回の演出は、ウィーン版の演出家デイヴィッド・ルヴォー。ちなみに、この作品の世界初演は2006年のハンガリー版で、この時の演出はルヴォーでも亜門さんでもないはず。ハンガリー版と日本版・ウィーン版はたしか並行して進んでいて、最初にハンガリー版、次に日本版、2009年にウィーン版が、お互い無関係に開幕した……はずです。たぶんですが。
私も観劇しましたが、音楽は良いのだけど…という感じでぴんと来ず(T T)、体調も悪かったりして、内容もあまりよく覚えていなかったりします……すみません。


それでも、今回観劇しまして、マリーやターフェのキャラクターが全然違っていたり、脚本もかなり変っていたりして、亜門版の「再演」とはいえない、まるっきりの別作品だなあと思いました。
とくに、一番印象的に違っていたのは、影の主役のようだった狂言回しのファイファー役が存在しなかったこと。
最初に上演を知ってキャストをみたときに、浦井くんの役は誰がやるんだろう……このメンツだったら坂健かな?とか漠然と考えていたのですが、、、まさか無くなるとは!確かにあの役は、物語世界全体を「お祭りの人形劇」という枠にいれるという亜門さんの演出コンセプトが先にあって、その「人形劇」をみせる人形遣いのファイファー、という存在だったから、演出コンセプトが変わった瞬間に不要になるキャラクターではあったのですが……とても印象的な役だったので、本当に驚きました(^ ^;ゞ



装置は、ウィーン初演と同じマイク・ブリットン。本来の舞台面の上に2重盆を置き、舞台の前面と奥にアイリスシャッター(っていうのかな?三方から絞ったり開いたりできる緞帳代わりの幕)を設置して、さらに内盆のサイズに回転可能な吊りカーテンが天井から降りてくる……という、シンプルだけれども豪華なセットでした。

全体のコンセプトカラーは赤。登場人物たちの衣装は、落ち着いたワントーンの組み合わせが多く、全体としては華やかながらも落ち着きがあって、19世紀末のウィーンという「あの時代」に、よく似合っていたような気がします。
デザインも生地もなかなか上品で、みなさん似合ってました。女性陣は宝塚出身者が多かったので、上手にアレンジしていたのかな?衣装の面で残念だったのは吉沢さんのシュテファニーなのですが、彼女に関しては、あの地味な感じも演出のうちかなという気もするし……。
振付のジョン・オコネルもふくめて、舞台面の美しさが印象的な舞台でした。



それでは、メインキャストについて簡単に。

ルドルフの井上芳雄くん。
いやー、懐深い役者になってきたなあ……(感慨)。
2008年のルドルフ役の造形には批判的だった私ですが、今回は素直に良かったと思います。
なんていうか、井上君は鬱々と後ろ向きなキャラクターよりも、まっすぐにエネルギーを発散する役が似合うと思うんですよね。見た目のイメージよりエネルギッシュなタイプだから、「ファンタスティックス」とか「ウエディング・シンガー」みたいな作品で魅力が出るのも当たり前、というか。

2008年のルドルフは、かkなり鬱々としたハムレットキャラだったと思うのですが、今回のルヴォー演出のルドルフは、障害の多い中で精一杯生きた若者だったから、井上くんのエネルギッシュなところがすごく生きたと思います。とくに「明日への道」の前、マリーの決意をうけて生まれ変わろうとする「私という人間」で見せたエネルギーは凄まじかった(*^ ^*)。2008年の時はあまり印象に残らなかったナンバーなのですが、今回はあの曲が一番印象的だったかもしれません。いやもう、素晴らしかったの一言でした。


マリー・ヴェッツェラのたっちん(和音美桜)。
現役時代からたっちん好きなので贔屓目かもしれませんが、なんか誉め言葉が溢れすぎちゃってでてこないくらい素晴らしかったです。
歌声が魅力のたっちんですが、私は彼女の芝居が好きなんだなあ、とあらためて思ったのでした。

1幕前半の、少女らしい無鉄砲さと、怖いものしらずな頑固さの魅力。
ルドルフと恋に落ちた後、「この人を喪うかもしれない」という怖さを知った少女の、「絶対に私が護ってみせる!」という決意と、そこから溢れてくる母性。
ピュアで頑固で可愛くて、なのに愛する男を護るために、大人になるしかなかった少女。
父親である皇帝に脅迫されてマリーとの別れを決意し、ミッツィの酒場に入り浸るルドルフを迎えに来たマリーの、「私はもう、選んだわ!」という魂の叫びが、とても綺麗でした。
そして、一番好きな場面は、ターフェとの対決場面でした。ここで、すべてを見透かしたかのように笑いながら、「皇国の未来」に汲々として策を弄する首相を嗤いながら、、ただ、愛する者を護ることしか考えていない彼女の頑なな純粋さが、眩しくて、そして危うくて、観ていることしかできない観客の自分が歯がゆくて。
2008年版の亜門さんの演出によるマリーとは全く違うキャラクター設定がとても私のツボにはまってくれて、、、今回の設定での玲奈マリーも観てみたかったな、と思いました。……いやいや、でも、たっちんのマリーに出会えてとても幸せです。ありがとうありがとうありがとう♪♪♪


ターフェ首相の坂健(坂元健児)。
いやはや。名演というか怪演というか!!素晴らしかった!!
坂健って、いままでは素直で優しい、地に足のついた「いいひと」の役が多かった印象でしたが、これからこういう役も来るだろうなあ……鮮烈なデビューでした(^ ^)。
嫌味な存在感、掴みどころのない台詞術とやわらかな歌声。特に、一幕の「明日への道」リプライズ(というか「栄光への道」)の甘い歌声は、本当に素晴らしかったです!!


皇太子妃シュテファニーの吉沢梨絵さん。
この方もとても素晴らしかったです(^ ^)。
プロローグでつけつけとルドルフに話しかけるところは、劇団四季の台詞術の癖が抜けてないなあ、、、なんて思ったりもしましたが、物語が進むにつれて、そんなこと気にならなくなってきました。
マリーとの浮気をとがめる場面のソロも素晴らしかったけど、それ以上に印象的だったのは、教会での対決と、その後の祈りの場面の表情……素直に泣けました(T T)。すごくやりがいのある、良い役ですよね。とても良かったです!


ラリッシュ夫人の一路真輝さん。
歌は一番高いところの数音がかなり苦しそうでしたが、芝居はとても良かったです。ルドルフへの秘めた恋心と高すぎるプライドのせめぎ合いが美しく、2幕のラスト前の場面、揺れる想いの表現が秀逸でした。こういう役だったのか!と、目から鱗でした。


皇帝フランツ・ヨーゼフの村井国夫さん。
いやはや、もう。
「エリザベート」のフランツはありえないけど、この作品のフランツは本当に似合うなあ。
息子をちゃんと愛していながら、さりげなく追い詰めていく「王者の冷酷」がこんなに似合う人も珍しい。大好きです。



宝塚OGでは、他に大月さゆ、舞城のどか、美鳳あや、望月理世、柳本奈都子(夏鳳しおり)、やまぐちあきこ(あゆら華央)が参加していて、月組ファン的には、とっても懐かしかったです(^ ^)。みほちゃんとみっぽーはダンスがメインで、特に1幕の舞踏会でのリフトは凄かった!!さゆちゃんの可愛らしさとコケティッシュな魅力がすごく出ていて素敵でした。
それと、ドレス姿の望月理世さんの美しさに瞠目(@ @)。いやー、絶対女優の方がいいよあなたは……。



それにしても。
ああもう、一ヶ月公演とか短いなあ……また再演してほしい!このキャストで!!



本日は、宙組公演「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」の集合日。


トップコンビのお披露目公演だから、卒業生はいないといいな、と思っていたのですが。

92期の月映樹茉さんと、
93期の雪乃心美さんが、
東宝楽付けで卒業される旨の発表がありました(T T)。



この日記をずっと読んでくださっていた方は、私がどれだけえなちゃん(月映)が好きかご存知かもしれません。。。
中でも、「カサブランカ」新人公演のサムと、「クラシコ・イタリアーノ」のニーノは、本当に本当に大好きで、何度観ても涙が出るくらいでした。
「華やかなりし日々」の少年ロイも、観るたびに毎回違う芝居をしていて、そのどれもがそれぞれに説得力があって、本当に興味深いひとだなあ、と。

独特のイントネーションと、ちょっと癖のある高めの声。丸顔の童顔で、くしゃっと笑えば少年にしか見えないし、唇の端をつりあげて嗤えば老成した大人に見える、変幻自在な存在感。どんな役を演じても、否応なくその裏の人生が見えてしまう役者ぶりは、良くも悪くも「月映樹茉」というタカラジェンヌの在り方を規定してきたのかもしれません。
でも、私はそんな彼女が大好きだったし、不得手なダンスもがんばって丁寧に踊るようになった彼女を観ていて、充実しているんだろうなあ……と思っていたのです。

まさかここで卒業するなんて!?という驚きは、正直にいえば、あまりありません。
ずっと観てきて、この1年ばかりは本当に、不安との戦いでしたから。
むしろ、「華やかなりし日々」の後半は、舞台の上でも落ち着いて見えて、祐飛さんが卒業したら、宙組はえなちゃんメインで観よう……、なんて、想いをかけていたくらいだったのですが……
逆に、終わりが見えたからこその落ち着きだったのかな、と、今は思います。

ただ見凝めるだけの私のような者にとっては、悲しく辛い発表でしかありませんが、ご本人が幸せならば、もう仕方ないのでしょうね……。


雪乃さんも、やっと少しずつ良い位置で使われるようになってきたばかりで、、、ここで卒業してしまうのは残念でなりません。
毎回集合日のたびに書いていますが、やっぱり新公学年での卒業は寂しく、かつ悲しいことです。せめて新公の長をちゃんと勤めあげてから次の人生を考えてほしい、と、無責任な第三者として思わずにはいられません。

もう決めたことなのであれば、残り少ない日々を精一杯楽しんでほしいな、と祈りつつも、なお。







そして、CSニュースでは、先週行われた制作発表の模様が流れていて。

やっぱり2巻までなんですね!!

小池さんもはっきり「2巻ぐらいまで」と仰ったし、なんといってもカチャ(凪七)が自分の役について「最後に、(ネタばれのため以下略)」と言ってしまったので、そういうことなんでしょう、きっと。

しかし!!
いったいぜんたいどうやって、2巻までの展開の中でヒルダ(実咲)をヒロインにして、双璧(蓮水&七海)をメインキャストにするつもりなんだろう……?
どっちも、2巻まででは大したエピソードは出てこないはずなんですが。
しかも、2巻までだと物語の中心が帝国内部の内紛が中心になるから、同盟側(緒月)も出すのが難しいんだけど……。


やっぱり、ヤンが語り手に徹して同盟側のエピソードは出さず、双璧はエピソードを入れずに飾りとしておいといて、物語はラインハルト・キルヒアイス・オーベルシュタインで進める感じなのかなあ?
……しかし、ヒルダの絡ませ方は想像できない……。



それにしても、一人ずつ自分の役を語る時に、テルくんとまぁくんの二人から「メインで絡む対象」として名前が出るアンネローゼ役の役者がその場にいないのは不思議だなあ…と思いますね。
集合日には残念ながら配役が出ませんでしたが、アンネローゼが誰になるのか、興味津々です(^ ^)。



集合日から4日がすぎて、やっと宙組の次回公演「銀河英雄伝説」の配役が発表されました。


いやー、もう、何に驚いたか、って!!

ルビンスキーの鳳樹いちくんと、トリュー二ヒトのモンチ(星吹彩翔)ですよ!!

と思ったんですが、よーく考えてみたら、私が以前書いた予想では、帝国篇のトリューニヒトは凛きらだった……そのあたりに来る役なのかも(ちなみにモンチはルッツと予想してました。逆だったか)。
主筋には絡まないだろうけど、たぶん演説場面のメインにはなるだろうから、けっこうおいしいよねきっと!(^ ^)。……ジェシカ・エドワーズが出てくるってことは、彼女が乱入するところかな?

ルビンスキーは、、、役者的には納得なんですが、ヴィジュアルどうするんだろう……(← そ こ で す か)



などなど、いろいろ書きたいことはあるのですが。
とりあえず、今日発表されたキャストの一覧です。

■帝国軍
マリーンドルフ伯爵       天風いぶき
フリッツ・ビッテンフェルト   澄輝さやと
コルネリアス・ルッツ      凛城きら
アウグスト・ザムエル・ワーレン 愛月ひかる
カール・グスタフ・ケンプ    蒼羽りく

なんでミュラーとファーレンハイトがいないの!?と思ったんですが、そういえばその二人がラインハルトの幕僚に入るのは3巻以降だった……本当に2巻で終わるんだなあ。しょぼん。
あっきーのオレンジ色の髪が楽しみです!!(そこか?)


■回想
ラインハルトの父     天玲美音
アンネローゼ(少女時代) 瀬音リサ
ラインハルト(少年時代) 彩花まり
キルヒアイス(少年時代) 真みや涼子

ラインハルトとキルヒアイスの子供時代が子ソラ&子カイとか!!小池さんわかってるなあ(はぁと)
せっかくなので、アンネローゼもりあんちゃんなら良かったのに……なんて一瞬思いました(ありさちゃんに不満があるわけではない)が、りあんちゃんは多分、マグダレーナの方が似合うはず(^ ^)。


■皇帝周辺
皇帝フリードリヒⅣ世  寿つかさ
リヒテンラーデ侯爵   磯野千尋
ベーネミュンデ侯爵夫人 美風舞良
アンネローゼ      愛花ちさき
アンネローゼの女官   舞花くるみ
グレーザー(医師)   松風輝
ヴェストパーレ男爵夫人 夢涼りあん

リヒテンラーデが磯野さんはちょっと意外でしたが、結構大きな役になるってことですよね。
完全に2巻までに絞って、その代わり2巻までの話はちゃんと描く、ってことかな……?
あんまり、こういう情けない役を演じている磯野さんって記憶にない感じなんですが、どんな感じになるんでしょうね。

ベーネミュンデ侯爵夫人シュザンナだけでなく、その意をうけてアンネローゼ暗殺に協力するグレーザーも出てくるんですね。そのあたりまでちゃんと描かれるってことは、戦闘場面よりも宮廷側の話がメインになるのかな?それならそれで楽しみですが、……時間の割り振りが心配(^ ^;ゞ

グリューネワルト伯爵夫人アンネローゼがたらちゃんなのは、嬉しくないわけじゃないけど、ちょっと残念な気持ちもあります。猫はたらちゃんの元気な笑顔が好きなんだよー!ただ立って微笑んでいるだけみたいな飾り物系の役、たらちゃんのムダヅカイ!!……いや、スタイル抜群だからドレス映えしてさぞ美しいだろうし、制作発表で話が出た程度に、ラインハルトやキルヒアイス、あるいは皇帝陛下ともしっかり芝居をする場面があるなら、すごく嬉しくて幸せなんですけどねぇ。

ヴェストパーレ男爵夫人マグダレーナがりあんちゃん……!本編にはほとんど出てこない彼女ですが、気が強くて優しくて、すっごく佳い女なんですよ!どういう絡み方になるんでしょうか。単なる舞踏会の美女の一人だったら泣いてやる。……せめて、アンネローゼとお茶する場面くらいあったらいいんですが……。


■貴族連合
ブラウンシュヴァイク公爵 一樹千尋
リッテンハイム侯爵    風羽玲亜
フレーゲル男爵      月映樹茉
アマーリエ        鈴奈沙也
サビーネ         花里まな
クリスティーネ      花音舞
エリザベート       綾瀬あきな

ヒロさんのブラウンシュヴァイク公!!さっつんのリッテンハイム侯!!素直に嬉しいし、楽しみ!

でも、ここのヒットはえなちゃんのフレーゲルですよ!!わー、こういう役珍しいですよね?リップシュタット戦役だけなのかなあ。その前の、ミッターマイヤーとの確執をやってくれないだろうか(←時間がありません)。
フレーゲルがえなちゃんなら、ぜひともシューマッハにはかけるくん(風馬)あたりに来ていただきたいところです。まさか、シューマッハ出るよね!?……えなちゃんはこれで卒業なんだから、短くてもある程度メイン格で芝居する場面があることを祈っています(願)。

アマーリエ以下の4人は、フリードリヒ4世の娘二人(アマーリエ・ブラウンシュヴァイク、クリスティーネ・リッテンハイム)とそれぞれの娘(サビーネ・リッテンハイム、エリザベート・ブラウンシュヴァイク)……でしょうか?
それこそ、舞踏会でそれぞれの旦那や父親と踊って一言台詞……とかがせいぜいになりそうなキャスティングだなあ。。。いや、題材が「銀河英雄伝説」な時点で、娘役は一回お休み決定なんですけどね!!(涙)


■自由惑星同盟
ムーア中尉    磯野 千尋
ロベール・ラップ 凪七 瑠海
ジェシカ     純矢 ちとせ
ラオ少佐     天風 いぶき
シトレ元帥    天玲 美音
フレデリカ    すみれ乃 麗
トリュー二ヒト  星吹 彩翔
アーサー・リンチ 美月 悠
ユリアン・ミンツ 伶美 うらら

ムーア中尉とラップ少佐は、原作一巻のアスターテ会戦で戦死するので、、、たぶん1幕の最初にちょっとだけ出て終わり、、、なんですよねきっと。磯野さんはリヒテンラーデ、カチャはアンスバッハで後半は忙しいはずだから。
外部舞台の同盟篇(河村隆一ヤン)では、ヒロインジェシカ、ラップ2番手という感じで、特にラップは回想場面も多かったし、ヤンの内面を描くために何度も何度も出てきましたが、ああいうことはないんだろうな、きっと。

っていうか、この同盟篇のキャスティング、すごいなあ。ムーアとラップとジェシカがいて、ラオがいて、、、なのにアッテンボローもシェーンコップも撃墜王たちもいない(T T)。本当に2巻までなんですね(しみじみ)。2巻までってことは、ラオはまだヤンの参謀か。その後アッテンボローの参謀(副官?)になるはずだけど、そもそもアッテンボローがいないし(涙)。
同盟側はヤンが1人で語り部として出るのかもしれない、と思っていたくらいなので、メンバーが少ないこと自体は不思議でもなんでもないのですが、、、いるメンバーが不思議。シトレとトリューニヒトとリンチがいて、キャゼルヌもグリーンヒルもいないだなんて。

特に、リンチがいる以上、救国軍事会議のクーデターをある程度の場面を割いてやるんだろうに、そこにグリーンヒル大将がいないってどういうこと……?なんとなく、「トラファルガー」のちーちゃん(蓮水)みたいな役になりそうだなあ。
しかし!!美月くんに役らしい役がついたのはとても嬉しい!!小池さんありがとう!っていうか、そういえば小池さんは、「カサブランカ」で美月くんに本公演ソロを歌わせた人だった……信じて待とう(はぁと)


■フェザーン
ドミニク・サン・ピエール 大海亜呼
アドリアン・ルビンスキー 鳳樹いち

これは、もう!ルビンスキーとドミニクが出てくるなら、これしかない、というキャストですね(^ ^)。


しっかし。
このキャストが発表されて……使われそうなエピソードがだいぶ見えてきたんですが、同時に、あらためて全体像の想像がつかなくなった気がします。特に、救国軍事会議の扱いがわからーん!発表された中では最下に近い下級生がリンチだし。やっぱり、ラインハルトが密命をくだすところだけで、実際の同盟での動きはやらないのかなあ。……そりゃそうですよね。フェザーンも出すんだし、そこまでやってたら時間なさすぎ(苦笑)。


まあでも、小池さんの「宝塚化」の潤色能力はすごいと思っているので、、、原作ヲタな私みたいな人間が納得するかどうかはともかく(^ ^; 原作を知らない宝塚ファンのみなさまが納得できる作品にはしてくれるだろう、と信じています!

次のお楽しみは新公配役ですね(^ ^)。主演の発表が来週にはあるはずですが、、、今回のポスターメンバーは全員出ますように!




っていうか。
私、集合日から今日までの4日間、まったく更新できなかったんだなあ……。先週観たものについても、早く感想書かないと忘れてしまいそうだわ(滝汗)。

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今月のCS放送は、10周年ということもあって特別番組がてんこ盛り。
10時間に及ぶ過去のニュース一挙放映があったかと思えば、開局当初から関わりのあったマミさん(真琴つばさ)を迎えての5時間番組。
視るのも勿論大変なんですが、それ以上に大変だったのは、録画するためにハードディスクをあけることでした(汗)。

昨日、やっと10時間のニュース映像リクエストを観終わって、整理を終えたところ。
真瀬くんとべーちゃん(桜咲彩花)のふぇありーず通信が採用されて、すごく嬉しかったです!全部流してほしかったけど、それはさすがに時間がかかりすぎですよね(汗)
みっきぃさん(天寿光希)のフェアリーズ卒業番組も採用されて、、、この頃はまだ、“ちょっと気になる下級生”程度だったみっきぃさん。まん丸だったとは思っていたけれども、実際に映像で視て、あまりのパツンパツウンぶりに驚愕しました(^ ^;ゞ 今の美貌の片鱗はあったけど、本当に片鱗だった………いや、殺陣での動きの切れ味はさすがでしたけどね!!(*^ ^*)


祐飛さんのナウオンとか舞台レポートとか、そのあたりは9月に発売されるDVDボックスに収録されているといいなあ……。そしたらだいぶHDが整理できるんだけど(苦笑)。祐飛さんは在団期間(というか、それなりのスターになってからの期間)が半端ないので、ものすごい量なんだもん(T T)。
きっと、「NOW ON STAGE」登場回数は祐飛さんが記録だよね……喜ぶべきなのかどうかよくわからないけど。



10時間のうち、ほとんどの時間はここ3年くらいの間の映像で占められていて、まあ、そりゃあそうだよねと思いました。10年前のトップさん二番手さんのファンで、今もSKY STAGEを契約している方は少ないだろうし。当時どんなコーナーがあったかも覚えてないだろうし。
でも、今回とても楽しかったので、来年からは毎年この時期にリクエストを集めて、1時間程度の番組にまとめてほしいな、と思います(^ ^)。



……さ、特別番組の5時間にも取り組まなくては。 マミさ~ん!

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宝塚大劇場月組公演「ロミオとジュリエット」と、梅田芸術劇場雪組公演「フットルース」、千秋楽おめでとうございます!

先週観てまいりましたが、どちらもとっても良かったです。
なんだか、来週までやっているような気がしていたのですが、もう千秋楽なんですよね……早いなあ(T T)。感想もまだ全然書けていなくてすみません。本当に良かったのにぃ(凹)。



それぞれについての詳しい感想はまた後日あらためて。ということにして、まずはざっくりと、二つの公演を連続で観ての印象を。



一番思ったのは、どちらも「子供たちの物語」であると同時に、そのドラマの根幹には「大人たちの物語」があるんだな、ということでした。

「ロミオとジュリエット」からインスパイアされた名作ミュージカル「WEST SIDE STORY」が、完全な「子供たちだけの物語」であるのに対して、シェイクスピアの原作は「大人たちの物語」がもう一つの主軸になっている……という話は、今までにも何度か書いたような気がします。

「フットルース」は、原作をよく知らなかった(音楽だけは知っている程度)ので、あらすじから勝手に「大人と子供の対立」がメインだと想像していたのですが……実際に観てみたら、予想以上に「大人の物語」がメインだったんですよね。
「大人と子供」は、実はあまり対立していなくて、子供たちは、大人たちの哀しみを慮って黙って我慢しているだけだし。

対立軸として一番目立つのは「よそ者」との関係であり、その次に目立つのが「悲しみに浸ったままでいたい者」と「乗り越えようとする者」の相克である、というのが、なんか切ないなあ、と。

そういう物語の中で、キムちゃん(音月)の持つエネルギーっていうのは、本当に天をも動かすものなんだな、と、キムちゃんの舞台を観るたびに想うことを、今回も感じました。
厚みのある歌声の持つパワーはもちろんなんですが、今回一番ヒットだったのは、2幕にまっつ(未涼)と語らう場面。もちろんまっつも素晴らしかったんですが、キムちゃんの芝居のもつパワーにも、あらためて感心したのでした。

そして。まっつときゃびぃ(早花)の夫婦がこの物語の裏主役であることがとてもすんなり納得できて、なるほどなあ、と思いました!(~ ~)。
いやもう、きゃびぃ素晴らしかった!!この愛称がついたときから大事に見守ってきた身としては、お願いだから大事にしてあげてください雪組さん、という気持ちでいっぱいです。



「フットルース」の対立には明解な理由があったから、その理由を解決すれば解けるんですよね。
でも、「ロミオとジュリエット」の対立は、「理由のない争い」でした。
遠い過去には理由(きっかけ)があったのかもしれないけれども、今となっては全ては忘れ去られて、ただ、生まれた時から争っていたから自分たちも争うべきだと思い込んでいるだけのひとびと。争いがあるからこそ生まれてしまう、憎しみ

この物語の舞台は「ヴェローナ」という一つの街なんですけど、観ていてふと、「地球」という大きな街の中で、理由なく争っている私たちの物語、というふう考えもありかもしれない、と思いました。あまり時代性を感じさせないファンタジックな衣装やセットが、余計にその連想を助長するんですよね。

激しく相争う子供たちと、口ではあれこれ言いつつ、彼らの憎しみを煽りたてるばかりの大人たち。
高貴な犠牲を捧げて、それでやっと目が醒めた大人たちが和解した時、子供たちもやっと抱きあうことができる。子供たちがどれほど個々に出会って許し合ったとしても、「大人たち」が互いに和解しないかぎり、「集団同士の平和」は訪れない……。

もちろん、「ロミオとジュリエット」は、そんな裏読みしなくても十分に面白い作品なのですが、今回の公演は、そんなことを考えてしまうくらい生々しい生命力があった……ということかな?と思っています。また東京で観て、考えてみたいテーマです。



今回の月組公演「ロミオとジュリエット」は目玉は、ロミオとティボルトの役替り。
いちおう両方観たのですが、まさお(龍)単体でみると、白いロミオよりティボルトの方が面白かったり、みりお(明日海)単体だと、ティボルトよりロミオの方が魅力的だったりといったことはあったような気がします。
それでも。
……私の印象をあえて書くならば、ロミオ=龍バージョンの方が、公演全体のバランスとしては良かった……ような気がします。
なんていうべきなのかな。本当にバランスの問題なんですけどね。ちゃぴ(愛希)との並びや、星条・美弥との並び、あるいは大人たちとの並び……などなど、いろいろな組み合わせの総合として、ですが(^ ^)

特に、ロミオとその親友二人の関係性が興味深かったです。
月組のベンヴォーリオとマキューシオは、どちらかといえば、クレバーな天才肌だけどキレやすい美弥マキューシオと、どちらかといえば腕っ節自慢のマギーベンヴォーリオ、というコンビに対して、『本能で生きている前向きな龍ロミオ』の方が、『思慮深くて、大人の顔色をみながら生きてきた若干後ろ向きの明日海ロミオ』よりもまとまりが良いかな、という気がしたんですよね。
いや、もちろん、どちらも良いんですが!!(←重要)、明日海ロミオはしっかりしすぎていて、生き残ったベンヴォーリオが「どうやって伝えよう」と惑う理由がわからん(早く伝えて対応させろよ、的な意味で)、……なんて思ってしまったもので……。



いやーーー、それにしても。
ちゃぴのジュリエットが可愛くて可愛くて、本当に可愛かった!!(壊)

「アリスの恋人」も良かったけど、ジュリエットもすごく可愛かった!
ああいう「一直線さ」って、宝塚ヒロインの王道の一つなのかもしれませんね。ちゃぴの、とにかくまっすぐで猪突猛進で頑なで、好きな人の幸せしか頭になくて、自分のことなんて目にも耳にも全く入らない!という傍迷惑な個性は、本当に魅力的なヒロインになるんだな、と思いました。

結論。
子供と動物には勝てません(白旗)。


ま、それはおいといて。
「フットルース」も「ロミオとジュリエット」も、どちらも本当に良い公演でした(^ ^)。
東京にいらっしゃる方、博多でご覧になる方、それぞれお楽しみに!



次回宙組公演「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」の新人公演主役が発表されました。
主役ラインハルトはりっくん(蒼羽りく)、相手役のヒルダは花乃まりあさん。

りっくん、2度目の新人公演主演おめでとうございます!!

「トラファルガー」で初主演だったりっくん。
「薔薇に降る雨」でみっちゃんの役を演じたときから、芝居の巧い子だなあと思っていたのですが、あのネルソン提督もすごく良かった。どちらかというと受ける芝居を得意とするタイプだから、テルくんの役は似合うと思うんですよね。楽しみ~~♪♪
花乃まりあさんは、フォーリーズにいた子ですよね。どんな芝居をする人なのかまったく未知数ですが、みりおんと一期しか違わないのだから、がんばってほしいなと思います。


りっくんがラインハルトかー(嬉)。
ポスターメンバーは全部出ると思ったのですが、、、残念だなあ。
ま、いちおう希望は書いておきます(^ ^)。

ブラウンシュヴァイク公爵(一樹千尋) 月映樹茉
リヒテンラーデ     (磯野千尋) 風馬翔
皇帝フリードリヒⅣ世  (寿つかさ) 松風輝
ベーネミュンデ侯爵夫人 (美風舞良) 夢莉みこ
オーベルシュタイン   (悠未ひろ) 凛城きら
ドミニク・サン・ピエール(大海亜呼) 瀬音リサ
ヤン・ウェンリー    (緒月遠麻) 星吹彩翔
キルヒアイス      (朝夏まなと)愛月ひかる
ロイエンタール     (蓮水ゆうや)美月遥
アンスバッハ准将    (凪七瑠海) 星月梨旺
ジェシカ・エドワーズ  (純矢ちとせ)すみれ乃麗
アンネローゼ      (愛花ちさき)伶美うらら
ミッターマイヤー    (七海ひろき)和希そら
ルビンスキー      (鳳樹いち) 桜木みなと
ビッテンフェルト    (澄輝さやと)七生眞希
フレデリカ       (すみれ乃麗)彩花まり
ユリアン・ミンツ    (伶美うらら)結乃かなり

結ちゃん(結乃かなり)に役をつけてあげて!絶賛キャンペーン中(^ ^)。



……個人的には、「ロシアンブルー」新公の凛きら(汝鳥さんの役)がものすごく印象的だったので、えなちゃんと凜きらが逆でも良いんだけど、と思いつつ(^ ^)。でもまあ、こんなところでしょうか。
まだ95期の配役に若干の迷いがありますが……ううむ、実際にどんな扱いになるかがさっぱり不明だからなあ。。。



星組東宝公演「ダンサ・セレナータ/セレブリティ」を観劇いたしました。


まず、おお!!と思ったのは、プログラムのねねちゃん(^ ^)。檀ちゃんが「ロマンチカ」で着ていた衣装に身を包んだねねちゃんは、まさに「セレブ」の麗しさで、ついにこの衣装が再び使われる日がきたのか!と思ったのですが……実際の公演では使われてなかったけど(しょぼん)。


お芝居の「ダンサ・セレナータ」は、一言でいえばいつもの正塚芝居
ただ、いつもと違うのは、主人公の過去が革命の闘士ではなかったことでしょうか。礼音くんは「ブエノスアイレスの風」で革命の闘士くずれを演じているので、あえて変えてきたんだろうと思うのですが、たしかに今回の設定のほうが似合っていたと思います。
物語の序盤で白華れみちゃん演じる元恋人のアンジェリータに、かなり散々な評価をされるイサアクさんですが、最後までその生き方を貫いたところは潔くて良いなと思いました(^ ^)。


ねねちゃんのモニカは、植民地生まれのハーフ。独立戦争がはじまったので父親の祖国に避難してきている。物語が始まるまで何をして食べていたのかよくわかりませんが、浅黒い肌も艶やかで美しく、スタイル抜群のダンサー役はぴったりだったと思います(^ ^)。
今の宝塚で、正塚芝居のヒロイン歴ナンバーワンだけあって、お芝居がすごく良かったです。天然で鈍感で頑固で優しくて、正塚さんの宛書きは健在だな、と思いました。


涼さんのジョゼは、イサアクが働くクラブ「ルアアズール」のバーテンダー。オーナーのローザ(万里)、支配人のフェルナンド(美稀)に次いで、裏方のリーダー的な存在……なのかな。
イサアクとそれほど親しげにする場面はないんですが、なんとなく、店の古株としてイサアクが入店した当時から見守ってた先輩、みたいな感じが伝わってくるのは、現実とリンクしているからなのかな…と思ったり。
最初と最後の枠組みを組み立てるのがジョゼだっていうのは、すごく良いなと思いました。この公演が最後、と思うと、もう少し出番があればいいのに…と思ったりもしましたが、逆に、物語全体を包み込むジョゼの視点が感じられる……というか、ジョゼの包容力の中に物語世界がぜんぶ包まれている、、、そんな雰囲気が伝わってきて、この役で良かったなあと思いました。


まさこ(十輝)のアンジェロは、宙組時代にも何度か観たことがあるゲリラの役。公演中盤での、反政府運動家たちとの腹の探りあい的な芝居がすごく好きです。まさこちゃんがお芝居を引っ張っていて、すごく恰好良い(*^ ^*)。作品全体を通して、芝居としての面白みがある場面はそんなにないので、数少ないそういう場面の真ん中を任されたことがとても嬉しかったです。


ベニー(紅)のホアキンは、軍属の、秘密警察情報部の中尉。
最近の正塚さんのお芝居には、物語のすべての矛盾を背負う人物がよく出てきますが、今回の作品ではホアキンがそれでしたね。行動の何もかもがあまりに意味不明で面白かったのですが、ベニー自身の持つ面白さとはうまくマッチしていたような気がします。
最後に空砲を撃って、うなだれた姿がとても可愛くて、きゅんとしました。


れみちゃんのアンジェリータは、大人の女。
イサアクと付き合った過去も、自分で決断して別れているから傷にはなっていないし、それでもダンサーとしてのイサアクの隣は譲らない、というプライドも素晴らしい。そのプライドの高さが、痛々しくないところがれみちゃんの素敵なところなんだな、と思いました。
自分に自信があるから、そんなことには揺らがない。いろんなことを乗り越えてきた強さは本物だから、痛みを自信に変えてきた過去が真実だから、痛みを積み重ねてきた過去があるから、だかられみちゃんは美しいんだな、と、すごく納得しました(^ ^)。


真風くんのルイスは、ルアアズールのダンサーで、イサアクの自称・親友。
ヘタレで可愛くて、真風くんに完全宛書きの役で、、、客席の注目と笑いを1人で浴びていました。
ただ、なんていうか……新公の長の学年でやる役じゃない、というか。。。真風くんって、たしかにヘタレで可愛いところも魅力なんですけど、それ以上に大人っぽくて恰好良い役が似合うんだけどなあ(涙)。今回の公演も、ホアキンくらいの役をやらせてみたかったです……前回公演のライナス、その前のエルモクラートと、本公演でヘタレな役が続いたのも残念でした。次もエルモクラートだし、せっかくちゃんとした二枚目ができる美形なのに、そういうイメージがついてしまうのは残念だなあ。



ショーは華やかで楽しい、バラエティ・ショーという印象。
好きな場面はたくさんあって……プロローグも好きだし、中詰めの黒燕尾も凄く好きだし。
でも、一番好きな場面は、中詰め最初の、涼さんが軍服で銀橋を渡って、本舞台ではるこちゃん(音波)と碧海りまさんが踊る場面、、、かも。はるこちゃんが可愛くて軽やかで、優しい空気に満たされる気がします。

……あ。エイトシャルマンは、別枠で大好きです(^ ^)。
みっきぃさん、本当に痩せたんだなあ。。。(←いまさら)


帝国劇場にて、ミュージカル「ルドルフ ~ザ・ラスト・キス~」千秋楽を観劇してまいりました。
http://80646.diarynote.jp/?day=20120714


いやー、本当に素晴らしかった!
作品に関する感想は、初見の時に書いたときからそれほど変化していたわけではないので割愛しますが、なんというか、舞台上の役者たちの「最後の一回」に懸ける熱意と、それをあまさず受け止めようとする客席の熱さが見事に組み合わさって、ものすごい一体感を感じました。

一曲一曲、ナンバーが終わるたびにショーストップの拍手。
たしかにキャストの迫力もすごくて、大拍手せずにはいられない出来ではあったのですが!(真顔)
それでも、もしあの場に初見の方がいらっしゃったら、ちょっと乗りきれなくて楽しめなかったかも……と反省せざるをえないほどの盛り上がりようでした(^ ^;ゞ
ロングランでない普通の公演でも、作品がいいと千秋楽ってこんなに盛り上がるんだなあ……(しみじみ)



最後の最後に後ろのカーテンが落ちなかったり、若干「あれ?」というところもありましたが、あの複雑な舞台装置を、よくぞ事故もなく回しきったな、と感心しきりです。
初日の開演30分前(客入れの時間)になってもテストが終わらなくて、もうこれは開演を遅らせた方がいいのでは……という話が出たくらいだったそうですが。初日が事故もなく無事に終わったときには、みんなで泣き崩れたという話も聞きましたが。
観ている分には、そんな危うさは一切感じられなかった……ですよね?(←自信ない)
ただ、苦労や危機を乗り越えてきた集団の一体感は、しっかり伝わってきましたけれども(^ ^)。

素晴らしいセット、素晴らしい演出。アンサンブルの一人ひとりに至るまで、みんな見せ場があって、とても楽しかった。何度でも観たかったです。2回しか観られなくてとても残念。再演されることを祈ります。
あ、宮本亜門版と、交互にやるのでも楽しいかも(^ ^)。



今日は千秋楽でしたので、メインキャストの挨拶がありました。
ほぼオールスタンディングの客席に向かって、芳雄くんが「今日は千秋楽をご観劇いただき、ありがとうございます。……メインキャストのみなさんから一言ずつ挨拶をさせていただきますので、特に、村井さんの話など長くなりますので、みなさまお座りください」と穏やかに挨拶。
盛り上がりまくりな客席はちょっと抵抗していましたが、徐々に座る人が増えて、最終的には全員座っておとなしく聞く体勢に。


トップバッターはシュテファニーの吉沢さん。
「素晴らしい出会いがたくさんあって、いい経験になりました」という話の合間に、「大勢の主婦のみなさまに共感していただき、応援していただいたことが力になりました」というコメントを楽しくはさみ、「これからも皆様に共感していただける役者を目指して頑張ります。主婦のみなさま、これからも応援してください!」と軽く笑いを取って締めくくってくれて、あらためて素敵な人だな、と思いました(^ ^)。

次は、フランツ皇帝の村井さん。
「今回は誰にもキスしてもらえなくて……芳雄はほとんどの女性キャストとキスしているのに!」というところから話を初めて、「私も昔はそんな役をやっていた時代もあるんですが……」としみじみとかつ長々と(^ ^)語ってくださいました。いやー、相変わらずギラギラで素敵ですね村井さん(^ ^)。これからも東宝ミュージカルをよろしくお願いします!

次はラリッシュ夫人の一路さん。
「フランツの妻だったり、ルドルフの母だったりといった役を演じたことがあるので、この作品に出るのは、なんというか、運命だな、と…」と綺麗にまとめてましたが、確か貴女はその“ルドルフの母親”を殺す役もやってましたわよね、と、客席は一斉に突っ込んでいたと思います。
「芳雄くんのデビューから(母親として)見守ってきた身としては、この作品は本当に感慨深くて…」としみじみ語っていらっしゃいましたが、、、そうですよね、芳雄くんのデビューは、ルドルフ皇太子なんですものね……。別に忘れていた訳ではないんですが、あらためてそれを思い出して、うわあああ、と思いました。
一路さんが出演するっていうのは、そういう意味もあったのかなあ、と思ったりして。いや、それを言いだしたら、宮本亜門版でラリッシュ夫人を演じたタータン(香寿たつき)は、日本初演の雪組「エリザベート」で、ルドルフを演じた方だったんだよね……ルドルフつながりってすごいなあ。

そんな感慨の合間に、村井さんの話を受けて「私も手にしかキスしていただけなくなりましたが」とか、村井さんに「いやいや、まだまだ(お若い)!」と言われて、「まだまだ未熟者だそうでございますので」とか、、、なんていうか、大人同士にしかできない機知に富んだ会話が交わされていたのがすごいなあ、と思いました。キャスティング的に、「大人」枠に入るのがお二人だけなんですよね(^ ^)。「若い人たちとは違うのよ」という一路さんの貫録と華麗さに、くらくらしました(*^ ^*)。

次はターフェの坂健。
「(役柄的に)誰にもキスして貰えないので、地球儀にキスしてみました」というコメントから始まったご挨拶は、あまりに面白くて記憶が飛びました(汗)。最後に、観客、キャスト、袖のスタッフ、オーケストラ、照明、、、、と次々に呼びかけては感謝を述べる坂健が、それだけならいつもの坂健なのに、姿がターフェなだけに、もう、耐えられなくて……。
いやはや、坂健最強。

次はマリーのたっちん(和音)。
つつつっと前に出て、「こんな面白いご挨拶の後に、何を言ったらいいのかわからないのですが……」と心もとなげに言う姿に、なんていうか、客席も舞台上も一瞬にしてクールダウンしましたよね。
しばらく詞を探して沈黙していたたっちんが、声を震わせながらスタッフをはじめとする関係者一同に感謝を伝え、この作品に出られて良かった、この役を演じられて幸せだった、デイヴィッド(ルヴォー)に出会えてラッキーだった、、、と繰り返す姿に、思いっきり貰い泣きしました。
全身全霊をかけてマリーを演じていたたっちん。2幕後半、ターフェとの対決から戻ってきてルドルフからの手紙を受け取ってから、ずっと泣きっぱなしだったたっちん。小さな幸せの一つ一つをちゃんと噛みしめる、芯の強いマリーそのもののようなたっちんが、笑顔で泣きながら綴った詞は、とても素直で、ありきたりで、そして、完璧な“真実”でした……。

そんなマリーの挨拶の後を受けて、最後はもちろん、ルドルフの芳雄くん。
芳雄くんの挨拶も、ひどくストレートで、情熱的で、とても素敵でした。
今の彼だからこそ出来た役なんだろうな、と素直に思えたし、今の彼だからこその挨拶なんだろうな、と。
座長としてしっかりと話す彼を見守る一路さんの微笑みが、聖母のようでした(^ ^)。
そして、挨拶の後も何度も続いたカーテンコールの間中、ずっと手をつないでいた芳雄くんとたっちんが、それはそれは可愛らしくて、仲良さげで、、、お二人とも声がよく合っているので、ぜひまた共演してほしいな、と思いました(^ ^)。



なにはともあれ、素晴らしい公演でした。
また再演してほしい!演出のデイヴィッド・ルヴォーが来日できる時期に、なるべく今回と同じキャストで(←それ重要)!!


一日遅れましたが、次回星組公演の主な配役がでていたんですね。

ロマンティック・ミュージカル
『めぐり会いは再び 2nd ~Star Bride~』

ドラント・ヴェスペール  柚希礼音
シルヴィア・ド・オルゴン 夢咲ねね
ブルギニョン       紅ゆずる
エルモクラート      真風涼帆


去年の公演の求婚者たちは、今回出てこなくても不思議はないのですが、オルゴン家のマリオお兄さま(涼)と、ブルギニョンと恋仲になったはずのリゼット(白華れみ)がいないのは、どうするんでしょうね。

前回の物語の舞台はオルゴン家だったけど、今度はヴェスペール家を舞台にして、オルゴン伯爵とか執事たち(←ココ重要!)はシルヴィアの結婚式に出席するためにヴェスペール家に滞在中。マリオお兄さまはオルゴン家でお留守番、、、にすればいいのかな。あぅ、でも、そうするとレオニード(音波)の出番が作れないぞ(T T)。……あ、それとも、はるこちゃんは別の役で出るのかも?(でありますように!)
リゼットは……ブルギニョンと結婚していて、今はおめでたで実家(オルゴン家の近く)に帰ってる、とか?

それにしても、あらすじに書いてある「シルヴィアの婚約者と名乗る騎士」って誰なんだろう……まさこ(十輝)と思っていて大丈夫かなあ。期待しちゃってるけど。



そしてそして!!
今回、新公はどれでやるんでしょうね。やっぱり「めぐりあいは…」かなあ?
どれでも良いのですが、妃白ゆあちゃんに何か良い役がつきますように……(希)。




専科の出演は、松本悠里さんと英真なおきさんのお二人。
松本さんは1部の『宝塚ジャポニズム~序破急~』だけ……かな?
英真さんは2部の『めぐり会いは再び 2nd』でオルゴン卿を継続するとして、3部のショー『エトワール ド タカラヅカ』には出演されるのでしょうか。
それにしても、専科になりたての時期って、こんなに元所属していた組に頻繁に出るものなんですかね(^ ^)。



で。
年末はわかりましたので、その前の月組全ツ/バウの出演者をそろそろ発表していただけませんか……? >歌劇団さま



祐飛さんが卒業して、ちょうど1ヶ月……

……などと感慨にふけるつもりだったのですが、、、今日1日で仰天するようなニュースがたくさん発表されましたので、いろいろ吹っ飛んでしまいました(^ ^;ゞ


いろいろなことがありすぎて、とても全部にはコメントできないので、今日のところは、一つだけ。



壮ちゃん、雪組トップスター内定おめでとう!!



今だから書きますが。

……正直、期待していました。

予想していた、とは言いませんが、期待はしていた。キムちゃんの衝撃の退団発表があってからずっと、壮ちゃんがキムちゃんの後を継いで、雪組のトップスターになってくれることを。

現・雪組2番手のチギちゃんには、心から申し訳ない…と、心苦しく思いつつ。



祐飛さんと壮ちゃんが同じ組で一緒の公演に出たのは、わずか大劇場公演2作、期間で言ったら1年弱。
短い時間だったし、お互いいろいろな想いがあったんだろうと思いますが、それでも、絆は色濃いものだったと思うし、祐飛さんという前走者がいたからこそ、壮ちゃんも踏ん張れたのかな、と勝手に想像したこともありました。

祐飛さんと壮ちゃんが「トップ」という立場で並ぶ姿を視ることはできなかったけど、蘭寿さんと同期で並んでくれるのはとても嬉しい。いやもう、壮ちゃんがトップになってくれるだけで嬉しい。本当に嬉しい(*^ ^*)。

雪組時代の壮ちゃんとはまるっきり違う役者に成長した壮一帆。今の彼女が、キムちゃんたちが卒業した後の雪組に加わってどんな化学変化を起こすのか、楽しみにしています。
その前に、博多座の「フットルース」と日本青年館の「双曲線上のカルテ」、そして大劇場公演「JIN」を精一杯応援してからのことですけど、ね。





昨日の日記の最後に書いた、月組振り分けも出ましたね。
ずいぶん遅いと思っていましたが、今日の発表待ちだったのかなあ。年末の花組も一緒に発表されましたものね。

月組も花組も、なかなかバランスの良さげなメンバーで、楽しみです。全部観られますようにー!


で、……花組バウ公演、ヒロインは誰かなー(期待)(田渕さん、信じていい?)