疾走するハムレット【3】
2010年2月27日 宝塚(月) コメント (2)野々すみ花ちゃん、お誕生日おめでとう(はぁと)!!
そして2月27日は、祐飛さん、すみ花ちゃん、お二人の『宙の奇跡』から一周年の記念日でもありますね(^ ^)。本当に、おめでとうございますm(_ _)m。
……記念日が増えていくって、素敵なことですね♪
さて。ちょっと間があいてしまいましたが、「HAMLET!」出演者別感想メモの続き。
ローゼンクランツ(憧花ゆりの)
普通は男性が演じる、ハムレットの「学友」。
学友だけど、最初からショートヘアの美しい女性。クローディアスに呼ばれて登場し、ハムレットの様子を探るように頼まれてハムレットに会いに行く。
演出によっては、クローディアスがハムレットを心配する優しい叔父になりきって、純真な二人を騙してハムレットの様子を探らせるバージョンもあるのですが、今回はわりとストレートにクローディアスが『悪』なので、学友たちも最初から素直に悪い感じ、というか、クローディアスに雇われたっぽい印象があって、あまりハムレットに向ける友情は強くは感じられなかったかな。
だから、ローゼンクランツが後半で突然「昔は愛してくださったのに!」みたいなことを言う場面に唐突感があったんですよね。せっかくあの台詞を入れるというアイディアがあって女役にしたのなら、もう少し、最初からそういう気持ちを匂わせる演出があってもいいのに、と思いました。オフィーリアへの嫉妬でもいいし、なんでもいいんですけど。
そもそも、ああいう会話があって、それでもなお、原作どおりに「クローディアスからイギリス王宛の親書(この手紙の持参者を殺してください)を読み、ローゼンクランツとギルデンスターンに持たせた」とハムレットに言わせ、二人を死へ送り込む場面を残したのはなんでかなあ、と思いました。基本的には、藤井さんの残す場面・カットする場面の選定は殆ど正しいと思うんですが、ココだけはちょっと不思議。
そのあたり、すずなも役作りに迷いがあったのかな?という気が少ししましたが、でも、基本的には男勝りの美しい女としてあの役がちゃんと機能していて、さすがだなと思いました。
女に設定したローゼンクランツがオフィーリアとガートルードの間に入ることによって、物語が重層化された気がします。細かい設定にもう少し配慮すれば、この役は女にしたほうがいいんじゃないかとさえ思いました。
あと、役とは関係ないのですが、プロローグの途中で違う鬘(くしゃくしゃした感じの可愛い鬘)をかぶってがんがん踊るすずながメッチャ可愛い&カッコよくて、見惚れてしまいました(*^ ^*)。
ギルデンスターン(鳳月杏)
ローゼンクランツとニコイチで出てくる「学友」のもう一人。
想いを胸の底に抱いてハムレットを見凝視めていたローゼンクランツに対して、ギルデンスターンは本当にわかりやすく「悪」な感じ。表情豊かに「ワル」を演じていて、実に楽しそうで、面白かったです。
スタイル抜群のちなつちゃん。衣装が良く似合ってて素敵でした。すずなとの並びも綺麗で、この二人をコンビにしたかった藤井さんとは一度じっくり話してみたいです(←ただの藤井ファンだからそれ)
墓堀たち(美夢ひまり、夏月都、白雪さち花)
あちこちの場面の切り替えに登場して、歌を歌って去っていく。説明とかは無いので、所謂狂言回しとはちょっと違うのかな(狂言回しというべきなのは、多分ホレーシオ)と思うのですが、シェイクスピア作品の演出によくある道化的な存在でした。
役としては、二幕のオフィーリア葬儀前のハムレットとの会話が一番メインになりますが、そこよりも、他の場つなぎに出てきては去っていく、その存在感や空気の方が印象に残りました。
三人とも、歌えて丸顔で芝居ができるひとたちで、いい人選だったと思います。さち花ちゃん、最近前に出てきていてちょっと嬉しい。
ひまりんは、一幕ラストの「ゴンザーゴ殺し」上演の前の舞踊会でのソロも、とても良かったです♪
タッチストン(彩央寿音)
ローゼンクランツたちがハムレットを慰めるために呼び寄せた劇団の団長。
きっしーらしい、きめ細かな芝居で、本当にシェイクスピア作品には欠かせない人だな、と思いました。中日の柴田・大野陣営もきっしーが欲しかったでしょうけれども、やっぱりシェイクスピアの方がきっしーの必要度は高いよね(^ ^)。ハムレットとの会話も、劇が進んでいく間のさりげない佇まいも、とっても素敵。さすがの存在感でした。
団長と話すときのハムレットの嬉しそうな表情が可愛い(*^ ^*)すぎて、全然狂ったフリができてないのはご愛嬌(苦笑)。
本役以外の場面はコロスにほとんど入っていて、久々にきっしーのダンスを堪能しました♪カッコいい♪
ゴンザーゴー(沢希理寿)、妃(愛那結梨)、ルシアーナス(海桐望)
ハムレットが指示して上演させる「ゴンザーゴー殺し」の主要人物。王(ゴンザーゴー)とその妻、そして殺人者ルシアーナス。
感想を訊かれたガートルードが「妃の嘆きが大袈裟すぎる」とコメントするとおり、大袈裟に嘆き哀しむ愛那結梨ちゃんがなかなか良かったです。
理寿さんは美人だなあ。ゴンザーゴ役より、その前の歌手の印象の方が強かったですが、ゴンザゴも、大きな衣装に負けることなくしっかり存在していて、とても良かった。妃ともお似合いでした。
海桐さんは、髭が似合いすぎて髭萌えしまくり。ぜったいお髭があった方が素敵だと思う!(言い切り)。
侍女たち(真愛涼歌、愛那結梨、都月みあ、晴音アキ)
か、か、可愛い(*^ ^*)
個人的に超お気に入りの真愛涼歌ちゃんが、知らないうちにすっかり上級生枠に入っていてちょっとびっくり。92期って、もうそんな学年なのか……。次は研5だもんなあ。しっかりした舞台姿でとても素敵でした。水獄の場面の歌手(理寿ちゃんと)がすごく良かった!(*^ ^*)
みあちゃんも可愛い♪。そこに居てくれるだけで、めっちゃ可愛くて癒されます。「ME AND MY GIRL」の頃は、仕草のひとつひとつが個性的すぎて悪目立ちしてしまうときもありましたが、すごく普通に、笑顔の素敵なとっても可愛い娘役さんになったなあ、と感慨深かったです。
晴音さんはまだ研1なんですよね。ふんわりとした可愛らしい人で、成績もいいのでこれからの活躍が楽しみです。
トレッセル(紗蘭えりか)
女官長みたいな感じでしたが、落ち着いた雰囲気が役に合っていてよかったです。
クリストファ(有瀬そう)
クローディアスの側近……というか、デンマークの大司教様、ということでいいのかしら?大振りな式服が良く似合っててカッコよかったです。
オフィーリアの葬儀で、「(自殺の可能性もあるので)教会としてはできるだけのことはしました」というところとか、声がいいのでちょっと肯きたくなったりしました。で、レアティーズに突き飛ばされたときの潔い吹っ飛び方がオトコマエでした♪
アダム(貴澄隼人)
個人的に、アダム役よりコロスで踊っているときの方が印象的だったかな。
特に、水獄(オフィーリアの最期)のコロスで、ちなつちゃんと蘭乃はなちゃん3人で踊る場面とか、すごく気持ちが入ってて3人とも良かったです。蘭ちゃんの月組最後の舞台、千秋楽でもないのにうるうるしていた男役二人が可愛かった(^ ^;ゞ。
ハムレットの影(隼海惺)
ハムレットの心象風景っぽいところにいつも出てくる影。あまり二人が並ぶ場面はないのですが、動きがちゃんとシンクロしていて、お稽古大変だったろうなあ、と思いました。歌っているハムレットの後ろで実際の動きを再現する、みたいな登場が多かったので、話をわかりやすくする効果があったと思います。
ただ。ハムレットがあの不思議な髪型をしているのは、影が影だとすぐわかるように、という目的なのか?とか思ってしまいました……(^ ^;ゞ
あと、個人的に、群舞ではいつもすみっこの上手側にいた煌海ルイセさんが綺麗だなーと思いました(たまたま上手側前方席だったのですご~~く目についた ^ ^;ゞ)
朝美絢さんは、水獄の場面だったかな?どこかのコロスで目の前で踊ってくれたのがすごく綺麗でした♪ダンサーさんなのかなあ?
下級生まで全員に役名も台詞もあって、それどころか何かしら場面がちゃんと用意されていて、相変わらず藤井さんは優しいなあと思いました。藤井作品に出た下級生は、皆すごく成長するので、今回も「スカーレット・ピンーパネル」が愉しみだし、それ以上に、新作(ショーか、お芝居ならば是非原作ものを)に期待しています!
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フィギュアスケートの未来
2010年2月28日 スポーツバンクーバーオリンピックも、明日で終わりですね。
最後に女子の団体追い抜きでも銀を獲得し、日本のメダルは銀3つ、銅2つ。最後に登場する成瀬選手も、がんばってくださいね。他の選手団のみなさま、お疲れさまでした!
で。楽しみにしていたフィギュアスケートのエキシビションを観ました。
いや〜、皆さん伸び伸びと踊ってて、素敵だなあ♪♪と思いつつ、あらためて思ったことがあります。
1992年のアルベールビルオリンピック。このとき、銀メダルを獲得した伊藤みどり選手は、トリプルアクセルを五輪で初めて成功させ、大きな話題になりました。
……あれから18年が過ぎて。
2010年のバンクーバーで、トリプルアクセルに挑戦した選手は、浅田真央選手ただ一人。それどころか、五輪でトリプルアクセルを成功させた女子選手は、この18年間に一人もいなかったんですね。
何年か前に、安藤美姫選手が女子で初の4回転を競技会で成功し、大きな話題になったのに、その後はそういう話を聞きません。
あのときも、クワドラプル自体はアルベールビルの前後にスルヤ・ボナリーが成功させたことがあって(競技会では未成功)、そこまで大騒ぎしなくても……と思った記憶があります。
4回転でさえ、過去に飛んだ女子が複数居る。しかも一人は現役。
なのに、大会の大一番で大技に挑戦する人が一人しかいない現実が、元フィギュアファンとして非常に寂しい。女子も男子も、シングルの技のレベルは、20年近くも昔のあの頃と、何も変わっていないような気がしてしまいます。
でもそれは、今の選手に勇気がないとか、挑戦した選手は偉大だとか、そういう話ではないんですよね。フィギュアスケートがスポーツである以上、ルールに基づいて戦略を立てるのが当たり前。技の精度や美しさを求めて、大技の加点を抑えた現在のルール(点数体系)のもとでは、成功率の低さや体力消耗といったリスクを伴う大技に挑戦することは非常に困難だということなのです。
プログラム全体の技の精度を一つ一つ高め、全体を底上げすることに賭けたライザチェックと、キム選手。
大技に賭けたプルシェンコと、浅田真央選手。
今回の五輪の結果は、前者に軍配が上がりました。次のシーズンからは、おそらく技の精度を高める方針が主流になっていくことでしょう。それがいけないとは思いません。それを目指して磨き上げたキム選手のスケーティングの美しさには、本当に目を奪われました。現行ルール上、彼女の金メダルは当然だったと思います。まあ、得点はちょっと出すぎだと思いますが、フリーの順位に不満はありません。
ただ。
現在のルールは、もはや技の向上は望めなくなった時代のルールだと思うのです。女子の3回転半や4回転、男子の4回転や4回転半、そして5回転……それはもはや、人類という種の限界を超えた挑戦であり、不必要な危険である、と、競技団体自身が言っているようなもの。
それは真実なのかしら。現に成功している人が居るのに、と……そう、思うキモチは止められない。
まずはトライする人が居て、それが皆に広まって、次に精度を高める競争になる。そのうちに精度競争に飽きて次の奇跡にトライする人が出てくる。……それが、フィギュアスケートの醍醐味だったはずなのに。
美しさは必要です。だからこそ、「芸術点」と言われるものが存在する。ただジャンプを跳べばいいというものでは、ありません。
でも。それだけでもツマラナイ!!(←わがまま?)
もう少し、リスクを覚悟して奇跡に挑まんとする人の意欲を削がないようなルールを、検討してほしい、と強く思います。
技と美のバランスの取れたルールを、フィギュアスケートの未来のために。
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最後に女子の団体追い抜きでも銀を獲得し、日本のメダルは銀3つ、銅2つ。最後に登場する成瀬選手も、がんばってくださいね。他の選手団のみなさま、お疲れさまでした!
で。楽しみにしていたフィギュアスケートのエキシビションを観ました。
いや〜、皆さん伸び伸びと踊ってて、素敵だなあ♪♪と思いつつ、あらためて思ったことがあります。
1992年のアルベールビルオリンピック。このとき、銀メダルを獲得した伊藤みどり選手は、トリプルアクセルを五輪で初めて成功させ、大きな話題になりました。
……あれから18年が過ぎて。
2010年のバンクーバーで、トリプルアクセルに挑戦した選手は、浅田真央選手ただ一人。それどころか、五輪でトリプルアクセルを成功させた女子選手は、この18年間に一人もいなかったんですね。
何年か前に、安藤美姫選手が女子で初の4回転を競技会で成功し、大きな話題になったのに、その後はそういう話を聞きません。
あのときも、クワドラプル自体はアルベールビルの前後にスルヤ・ボナリーが成功させたことがあって(競技会では未成功)、そこまで大騒ぎしなくても……と思った記憶があります。
4回転でさえ、過去に飛んだ女子が複数居る。しかも一人は現役。
なのに、大会の大一番で大技に挑戦する人が一人しかいない現実が、元フィギュアファンとして非常に寂しい。女子も男子も、シングルの技のレベルは、20年近くも昔のあの頃と、何も変わっていないような気がしてしまいます。
でもそれは、今の選手に勇気がないとか、挑戦した選手は偉大だとか、そういう話ではないんですよね。フィギュアスケートがスポーツである以上、ルールに基づいて戦略を立てるのが当たり前。技の精度や美しさを求めて、大技の加点を抑えた現在のルール(点数体系)のもとでは、成功率の低さや体力消耗といったリスクを伴う大技に挑戦することは非常に困難だということなのです。
プログラム全体の技の精度を一つ一つ高め、全体を底上げすることに賭けたライザチェックと、キム選手。
大技に賭けたプルシェンコと、浅田真央選手。
今回の五輪の結果は、前者に軍配が上がりました。次のシーズンからは、おそらく技の精度を高める方針が主流になっていくことでしょう。それがいけないとは思いません。それを目指して磨き上げたキム選手のスケーティングの美しさには、本当に目を奪われました。現行ルール上、彼女の金メダルは当然だったと思います。まあ、得点はちょっと出すぎだと思いますが、フリーの順位に不満はありません。
ただ。
現在のルールは、もはや技の向上は望めなくなった時代のルールだと思うのです。女子の3回転半や4回転、男子の4回転や4回転半、そして5回転……それはもはや、人類という種の限界を超えた挑戦であり、不必要な危険である、と、競技団体自身が言っているようなもの。
それは真実なのかしら。現に成功している人が居るのに、と……そう、思うキモチは止められない。
まずはトライする人が居て、それが皆に広まって、次に精度を高める競争になる。そのうちに精度競争に飽きて次の奇跡にトライする人が出てくる。……それが、フィギュアスケートの醍醐味だったはずなのに。
美しさは必要です。だからこそ、「芸術点」と言われるものが存在する。ただジャンプを跳べばいいというものでは、ありません。
でも。それだけでもツマラナイ!!(←わがまま?)
もう少し、リスクを覚悟して奇跡に挑まんとする人の意欲を削がないようなルールを、検討してほしい、と強く思います。
技と美のバランスの取れたルールを、フィギュアスケートの未来のために。
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銀河劇場にて、ダンス・アクト「MATERIAL」を観劇してまいりました。
朝海ひかるさん主演のダンス・アクト……というか、波津彬子さんの「雨柳堂夢咄」を原作としたダンス作品、しかも荻田浩一演出、ということで観てまいりました。
…………荻田さんのやりたいことは、わかる。
コムさんのやりたいことも、たぶん、わかる。
たぶん。
でも……って感じ(汗)。
……後半のショー部分が素晴らしくて、あれを2時間観ていたかったです!(正直)
……原作ファンって、本当にうるさいですよね。すみませんm(_ _)m。
さて。
私は「雨柳堂夢咄」のファンですので、今回舞台化されるにあたり、どの作品が使われるかな?といろいろ想像しておりました。
その予測、ここに書いておけばよかったなあ。
今書いても後だしジャンケンみたいなんですけど(^ ^;ゞ、私はお雛様のエピソードと蜃気楼のエピソードは入るだろう、と思っていました。
単純に、私が好きだという理由と、あと、蜃気楼の話は、チラシに台詞が載っていたので。
もう一つの、観音様の手の話は予想外でしたが、流れで観てみれば納得……という感じ。
そもそも原作が非常にイメージ喚起力の高い幻想的な作品なので、中途半端にダンスアクトにするからイマイチ感があったんじゃないか、と思いました。
完全なショーのモティーフとして雨柳堂のイマジネーションを使うか、ちゃんとオムニバスのお芝居として構成を考えるか、どちらかにしてほしかったような気がします。
あと、原作どおりの台詞を喋らせるなら、蓮さんに喋れない人を当てちゃ、ダメ。
コムさんは、最近の女優姿を観ていて予想していたよりも更に女性的に美しくなっていて、確かに蓮さんは無理だな、と思いました。荻田さんも、その見極めは正しかったと思います。
彼女は蓮さんの裏側、というか……あの世側の蓮さん、みたいな感じで。表で蓮さんを演じる三浦涼介さんと表裏一体な感じになっていたのですが。
で、その、表の蓮さんを演じた三浦涼介さん。
綺麗だし踊れるし、スタイルいいし、得がたい人材だと思います。たしかに、見た目だけなら100%蓮さんそのもので、驚きました。
※経歴見ると、TSの「カリィ」に出ていたみたいなんですが、覚えてないや(T T)。
でも、残念ながら、台詞はまだまだ(T T)。声が高いのはまあいいとして(蓮さんも少年なので)、口調が甘えたな感じで、女の子みたい。っていうか、オカマみたい(真顔) 蓮さんはそんなふうに喋らないもんっっっ!!(←原作ファンの悪いところが出てます)
幻想的で意味ありげな台詞を、意味ありげに口にする役なので、もっと台詞の巧い人に、なんだったらアテレコでもいいので喋らせて欲しかった気がします。
蓮の祖父(雨柳堂の店主)は、植本潤さん。
このほかにも、赤姫だの「観音様の手」の住職だの、怪しげな役をたくさんやってらっしゃいましたが、本当に何をやっても巧い人で、感心しました。
ショー場面で、ショートヘアの鬘にタイトなドレスでがんがん踊る場面があって、最初本気で誰だかわかりませんでした!!体型的に、あんなにタイトなドレスを着ても完全な女に見える(汗)。しかも、結構スタイルが良い(頭小さいし。腰ほそいし。)
すごい……。
蜃気楼のエピソードのメイン・由貴哉役は、川原一馬さん。
最初に振袖で登場(女の子として育てられた設定なので)し、お芝居の間はずっと白塗り化粧でしたが……う〜ん、植本さんの方が美人だった、かも(涙)。
芝居は良かったです。こちらも経歴を見ると「GODSPELL」に出ているらしいんですが、どの回だろう?まぁでも、アレに出てるってことは歌も芝居もある程度はOKってことですよね。たしかに良かった……と、思います。台詞も自然だったし。表情は、白塗りだったので今ひとつよく判らなかったけど。
後半のショーで、化粧を落として楽しそうに踊っているときが凄く可愛くて、びっくりしました。笑顔に吸引力があるの♪ 素化粧でも少年役がよく似合うと思うので、由貴哉役なら白塗りじゃなくても良かったのでは…と思いました。荻田さんのこだわりなのかしら。そんなに妖しげな子じゃなくて、普通の良い子なんだけどなあ。
雨柳堂にやってくる客たち、そして、由貴哉が敬愛する家庭教師須永役は、石井一彰さん。
歌えることは7月のコンサートで知っていますが、それにしても柔らかなテノールで、かなり感動しました。素晴らしい。芝居も良かったし、荻田作品の二枚目役として過不足ない存在感でした。またポイントアップしてます♪さあ、次の舞台が楽しみな人だ!!
ダンサーズは、男性が森川次朗さんと東山竜彦さん、女性が紀元由有さんと宮菜穂子さん。
宮さんは何度か観てますが、相変わらずキュートで可愛いです♪
紀元さんは、「Mr.PINSTRIPE」に出ていらっしゃいましたよね?今回はダンスに歌に大活躍で、素敵でした。特に、ショーでの黒いドレスでのダンスが素晴らしかった!!
男性二人は、東山さんがメインなのかな?コムさんとメインで踊っていたのも東山さんだったような。すごくセクシーで、目が離せないダンサーでした。
森川さんはどちらかというとアクロバティックなダンサーで、物語をひっかきまわす“もののけ”役のときの元気な動きが印象的です。
コムさんは、蓮さんの裏側、というか、もののけ側の代表、というか、その二つを繋ぐ存在感があって、素敵でした。ちょっともののけ側に近い時の表情豊かなコケティッシュさ(波津さんの描くもののけはとても可愛らしい)と、蓮の裏側に居るときの無表情な涼しさの対比が印象的。
ただ、芝居部分では意外と登場が少なくて、あれ?これって「朝海ひかるダンス・アクト」だよね?という戸惑いもありました。
その分まで、後半のショーでは出ずっぱりで踊ってくれて、とても楽しかったです。道成寺の清姫が最高!でした(はぁと)。……だから、あのショーが2時間でも良かったのにと(黙)
あああ、荻田さんのショーがもう一度観たい!!と、あらためてそう思いました(涙)。
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朝海ひかるさん主演のダンス・アクト……というか、波津彬子さんの「雨柳堂夢咄」を原作としたダンス作品、しかも荻田浩一演出、ということで観てまいりました。
…………荻田さんのやりたいことは、わかる。
コムさんのやりたいことも、たぶん、わかる。
たぶん。
でも……って感じ(汗)。
……後半のショー部分が素晴らしくて、あれを2時間観ていたかったです!(正直)
……原作ファンって、本当にうるさいですよね。すみませんm(_ _)m。
さて。
私は「雨柳堂夢咄」のファンですので、今回舞台化されるにあたり、どの作品が使われるかな?といろいろ想像しておりました。
その予測、ここに書いておけばよかったなあ。
今書いても後だしジャンケンみたいなんですけど(^ ^;ゞ、私はお雛様のエピソードと蜃気楼のエピソードは入るだろう、と思っていました。
単純に、私が好きだという理由と、あと、蜃気楼の話は、チラシに台詞が載っていたので。
もう一つの、観音様の手の話は予想外でしたが、流れで観てみれば納得……という感じ。
そもそも原作が非常にイメージ喚起力の高い幻想的な作品なので、中途半端にダンスアクトにするからイマイチ感があったんじゃないか、と思いました。
完全なショーのモティーフとして雨柳堂のイマジネーションを使うか、ちゃんとオムニバスのお芝居として構成を考えるか、どちらかにしてほしかったような気がします。
あと、原作どおりの台詞を喋らせるなら、蓮さんに喋れない人を当てちゃ、ダメ。
コムさんは、最近の女優姿を観ていて予想していたよりも更に女性的に美しくなっていて、確かに蓮さんは無理だな、と思いました。荻田さんも、その見極めは正しかったと思います。
彼女は蓮さんの裏側、というか……あの世側の蓮さん、みたいな感じで。表で蓮さんを演じる三浦涼介さんと表裏一体な感じになっていたのですが。
で、その、表の蓮さんを演じた三浦涼介さん。
綺麗だし踊れるし、スタイルいいし、得がたい人材だと思います。たしかに、見た目だけなら100%蓮さんそのもので、驚きました。
※経歴見ると、TSの「カリィ」に出ていたみたいなんですが、覚えてないや(T T)。
でも、残念ながら、台詞はまだまだ(T T)。声が高いのはまあいいとして(蓮さんも少年なので)、口調が甘えたな感じで、女の子みたい。っていうか、オカマみたい(真顔) 蓮さんはそんなふうに喋らないもんっっっ!!(←原作ファンの悪いところが出てます)
幻想的で意味ありげな台詞を、意味ありげに口にする役なので、もっと台詞の巧い人に、なんだったらアテレコでもいいので喋らせて欲しかった気がします。
蓮の祖父(雨柳堂の店主)は、植本潤さん。
このほかにも、赤姫だの「観音様の手」の住職だの、怪しげな役をたくさんやってらっしゃいましたが、本当に何をやっても巧い人で、感心しました。
ショー場面で、ショートヘアの鬘にタイトなドレスでがんがん踊る場面があって、最初本気で誰だかわかりませんでした!!体型的に、あんなにタイトなドレスを着ても完全な女に見える(汗)。しかも、結構スタイルが良い(頭小さいし。腰ほそいし。)
すごい……。
蜃気楼のエピソードのメイン・由貴哉役は、川原一馬さん。
最初に振袖で登場(女の子として育てられた設定なので)し、お芝居の間はずっと白塗り化粧でしたが……う〜ん、植本さんの方が美人だった、かも(涙)。
芝居は良かったです。こちらも経歴を見ると「GODSPELL」に出ているらしいんですが、どの回だろう?まぁでも、アレに出てるってことは歌も芝居もある程度はOKってことですよね。たしかに良かった……と、思います。台詞も自然だったし。表情は、白塗りだったので今ひとつよく判らなかったけど。
後半のショーで、化粧を落として楽しそうに踊っているときが凄く可愛くて、びっくりしました。笑顔に吸引力があるの♪ 素化粧でも少年役がよく似合うと思うので、由貴哉役なら白塗りじゃなくても良かったのでは…と思いました。荻田さんのこだわりなのかしら。そんなに妖しげな子じゃなくて、普通の良い子なんだけどなあ。
雨柳堂にやってくる客たち、そして、由貴哉が敬愛する家庭教師須永役は、石井一彰さん。
歌えることは7月のコンサートで知っていますが、それにしても柔らかなテノールで、かなり感動しました。素晴らしい。芝居も良かったし、荻田作品の二枚目役として過不足ない存在感でした。またポイントアップしてます♪さあ、次の舞台が楽しみな人だ!!
ダンサーズは、男性が森川次朗さんと東山竜彦さん、女性が紀元由有さんと宮菜穂子さん。
宮さんは何度か観てますが、相変わらずキュートで可愛いです♪
紀元さんは、「Mr.PINSTRIPE」に出ていらっしゃいましたよね?今回はダンスに歌に大活躍で、素敵でした。特に、ショーでの黒いドレスでのダンスが素晴らしかった!!
男性二人は、東山さんがメインなのかな?コムさんとメインで踊っていたのも東山さんだったような。すごくセクシーで、目が離せないダンサーでした。
森川さんはどちらかというとアクロバティックなダンサーで、物語をひっかきまわす“もののけ”役のときの元気な動きが印象的です。
コムさんは、蓮さんの裏側、というか、もののけ側の代表、というか、その二つを繋ぐ存在感があって、素敵でした。ちょっともののけ側に近い時の表情豊かなコケティッシュさ(波津さんの描くもののけはとても可愛らしい)と、蓮の裏側に居るときの無表情な涼しさの対比が印象的。
ただ、芝居部分では意外と登場が少なくて、あれ?これって「朝海ひかるダンス・アクト」だよね?という戸惑いもありました。
その分まで、後半のショーでは出ずっぱりで踊ってくれて、とても楽しかったです。道成寺の清姫が最高!でした(はぁと)。……だから、あのショーが2時間でも良かったのにと(黙)
あああ、荻田さんのショーがもう一度観たい!!と、あらためてそう思いました(涙)。
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