井上ひさしさん追悼「父のよう」「図書館みたいな人」(朝日新聞)
2010年4月12日 時事ニュース コメント (2)昨日はバタバタしていて、全くニュースに触れていませんでした。
今朝、会社で新聞をチェックしていて、1日遅れのこの記事に気づきました。
7月に上演を予定していた「木の上の軍隊の執筆を延期する、との発表があったのが、たしか金曜日でしたよね?私がその記事を読んだのが土曜日(10日)の朝でした。もちろん、何の予感もなく
「『遅筆堂』とまで呼ばれた井上さんの脚本が遅れるなんていつものことなのに、今回は珍しく事前に発表するのねぇ」
程度の印象だったのですが。
……私があの記事を読んだときには、もう…………↓(T T)↓
三谷さんのコメントなどを読んでいると、しみじみ「巨匠」だったんだなあ、と思いますね。
「この素材を、井上さんならどう料理したか」ではなく、「どう書かないかを考えた」というコメントが秀逸で、このコメントが象徴する「井上ひさし」という存在の巨大さに心が震えます。
そして、宮部みゆきさんのコメントの切ないこと。
「自分が委員になってからも、委員の中に井上さんがいたから安心でした。まだまだ私は子供でいたかったのに、寂しいです」
……おもわず眼がうるみました。
井上さんって、その世界ではそういう存在だったんですね。
作品を通してしか存じ上げない方ですが(←当然です)、もっともっと、いろんな作品を観ておきたかったな、と思います。こまつ座の作品はかなり観ているつもりでしたが、あらためて著作リストを見てみると、タイトルは知っているけど観ていない作品が結構多くて、凹みました。
こまつ座って、作品ごとの上演期間があまり長くないので、ちょっと油断しているとすぐ終わっちゃうんですよね。「またすぐ次があるし」とか思ってしまうし。……次はないこともある、ってことを、忘れちゃいけないな、と思いました。
井上さん、たくさんの素敵な作品をありがとうございました。
「紙屋町さくらホテル」とか、「太鼓叩いて笛吹いて」など、何度でも観たい作品がたくさんあるので、こまつ座さんにはこれからももっともっと頑張ってほしいと思います。
7月に再演される「黙阿弥オペラ」もとても好きな作品なので、絶対チケット取ります!!
それにしても。
ネットで検索してみて、最初に出たのが「ひょっこりひょうたん島の脚本家」という称号であったことに吃驚しました。知らなかったー!!「ひょっこりひょうたん島」って、井上さんだったのか!
「ブンとフン」は知っていたんだけどなあ(↓)
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