東京芸術劇場にて「サイド・ショウ」を観劇してまいりました。



明日は朝が早いのであまりゆっくり語れないのですが、とても素晴らしかったので、簡単に宣伝させていただきます♪


かしげちゃん(貴城けい)と樹里(咲穂)さんが扮するのは、1908年に生まれ、69年に亡くなった実在の結合性双生児、ヴァイオレット&デイジー・ヒルトン姉妹。
見世物小屋で生活し、今回の作品の冒頭のナンバーでも歌われる「FREAKS(バケモノ)」というタイトルの映画にも出演した、ショービジネス界のスターだった、実在の二人。

かしちゃんと樹里ちゃんが、思っていた以上にスタイル的に似ていて、ちょっとびっくりしました。全体的に樹里ちゃんの方が皮一枚(?)大きい感じがするんですけど、ぴったりとくっついて立っているときに、腰の高さも膝の高さも同じなのが素晴らしい。肩はすこーし樹里ちゃんの方が高いみたいでしたけど、それも微差という感じです。身体の厚みも横幅も似たようなもの。
よくぞこの二人にオファーしてくださいました!!と思いました。

とにかく全編を歌で綴る作品で、大量のナンバーを歌いまくるお二人。歌い方がかなり違う二人ですが、今回はお互いによくあわせていたと思います。
ヘンリー・クリーガーの素晴らしいナンバーの数々。
特に、一幕終わりと二幕終わり、それぞれのクライマックスの音楽が、本当に素晴らしくて。

……号泣しました。


辛い物語ですけれども、最後にきちんと前をみて、開き直る二人の姿が、素晴らしかったです。
あああ、もう一回観たい……。





デイジー(樹里)を愛するプロデューサーのテリー(下村尊則)。
いやもう、そりゃあダンディで大人色っぽくて、とってもステキでした♪♪樹里ちゃんが笑っちゃうくらいハート眼になっていて、いや~、恋ってすごいね!!と思いました(^ ^)。


ヴァイオレット(貴城)を愛するミュージシャンのバディ(伊礼彼方)。
熱血で優しくて、ひどく可愛い青年。ハンサムだし歌えるし、なかなかステキな王子様っぷりでした。嘘の無い彼の笑顔と苦悩が、とても切なかったです。


二人を守る黒人の力持ち(?)、ジェイク(岡幸二郎)。
切ない役でした。いや~、元岡ファンとしては、久々にシリアスな役の岡さんに出遭えて嬉しかったです。ナンバーもどれも素晴らしくて、特に二幕の「YOU SHOULD BE LOVED」が凄かった……シャワーのように、岡さんの声を浴びる幸せに浸りました♪


二人が最初に所属していたサイド・ショウ(見世物小屋)のボス(大澄賢也)。
曲者をやらせたらこの人の右に出る人はいませんね!!歌も芝居も素晴らしかったです。あと、スタッフとして振付もなさったそうですが、アンサンブルのダンスシーンがどれも素晴らしくて、二階席で見たいなあと思いました♪


世界初演は、1997年、ブロードウェイ。
すぐにミュージカルファンの間で話題になり、トニー賞には1998年に複数部門でノミネートされました。残念ながら「ライオンキング」と「キャバレー(リバイバル)」そして「ラグタイム」にさらわれた年で、受賞はできませんでしたが、ファンの間では有名なミュージカルの一つ。
アンサンブルにも、宝塚OGの水月舞さんや牧瀬海さん、元四季の田村雄一さんをはじめ、実力派をそろえてがんがん踊り、歌ってくれてました。


いやー、本当に見ごたえがある作品でした♪


なんだか、どこの回し者だよお前、って気しますが(^ ^;ゞ、ホントに良かったので、お勧めさせていただきます♪(^ ^)来週一杯で終わってしまうらしいので、ぜひぜひ早めにご検討くださいませ♪♪