文京シビックホールで行われた「TANA-GALA〜タナボタ企画 スペシャル・ガラ・コンサート」の続き♪

2幕はヨーロッパ系、というかロンドン&ウィーンミュージカル特集。



幕開きは、サンセット・ブールバードのインストゥルメンタル。
ニューシティ管弦楽団、さすがにすげーーや。いい音でした♪


恵理さんの「アルゼンチンよ泣かないで」は、会場を包みこむように美しく、


樹里ちゃん&山崎くんの「世界が終わる夜のように」は、熱く、激しく。

樹里ちゃんがエビータやって、公演でもキムを演じた恵理さんがこっちでも良かったのにな〜、とも思いましたが…樹里ちゃんのキムも予想外に良かったし、次のファントムメドレーにも恵理さんは必要だし…ま、いろいろ考えての選曲なんでしょうね。
うん。樹里ちゃんのキム、観たくなりましたよ、確かに☆



ファントムメドレーは、
「オペラ座の怪人」をアキラさん&小鼓音ちゃん、
「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」を岡さん、
「ポイント・オブ・ノーリターン」を石井さん&恵理さん、という組み合わせ。

小鼓音ちゃんの軽々としたハイEとか、もうゾクゾクするほど美しかった!
ああ〜、本公演も観たかったなあ〜〜〜(私が四季を見始めた時には退団されていたんです泣)。

いつも必ずタナボタ的遊びが入る作品群の一つですが、今回は特に無しで…比較的マジメに歌ってました。アキラさんが手で半面隠して出てくるだけで笑いが起きるのはご愛敬(笑)。

そういえば今回の公演、全体的にお遊びは少なかったですね。やっぱり記念事業だから…?(^ ^;ゞ。遊ぶ時(DreamGirlsとか)は徹底的に、って感じでしたけど。



次は「ミー&マイガール」の「Leaning on a Lamppost」。2幕、街灯の下でビルがサリーを想うナンバーですが。
…アキラさんでした(笑)。いや、笑うナンバーじゃないんですけど(^ ^;ゞ。素敵でしたよ間違いなく。いやでも(^ ^)。



次は、待ちに待ったドリームキャスト。
あちこちのブログ様でも大評判の、

「闇がひろがる」by石井(Tod)&岡(Rudolf)。

昨年のコンサートに行けなかった身には、本当に切望の一曲でした(はぁと)。

正直、聴く前はトートとルドルフ逆なんじゃ?とか思っていたのですが…
うん、確かに石井さんより岡さんの方がルドルフ向きだ。それに、岡さんより石井さんの方が声に包容力があるので、また違うトート像を見せてくださいました。

「エリザベート」からは、残念ながらこの一曲のみ。
いやー、本当に残念で残念で(泣)。
「私だけに」も「夜のボート」も、それに「キッチュ!」だって、タレントは居るんだから聴きたかったのに………(涙)。
石井トート、岡ルドルフに小鼓音エリザベート、そして樹里ルキーニ(これも本当に絶品)で、通して上演してほしいよ〜☆(切望)



客席のざわめきが収まらないうちに、ちょっとポップな前奏が入って。
「ヨセフの〜」から、「Any Dream will Do」。
山崎くんでした。いやあ、爽やかだったなあ。見た目も、声も。一服の清涼剤のようでした。



次は小鼓音ちゃん。「ウーマン・イン・ホワイト」より、「すべてローラに」。
つい先日笹本玲奈ちゃんの絶唱を聴いたばかり。
芝居として1時間以上観てきて、その上で聴く、血を吐くような思いの強さ、「あたしのすべてはローラのため!」というサクリファイス。
マゾヒズムとは違う、あまりにも純粋な、
…ただひたすらに、ローラの幸せを祈るサクリファイス。

そんな強く重たい感情は、さすがにこの一曲だけで表現することはできないのですけれども。
小鼓音ちゃんのマリアンを観てみたい、と。
小鼓音ちゃんならどんなふうに演じるだろうか、と。

たった一曲だけど、十分に重たいほどの愛情と苦しみを表現しきった小鼓音ちゃんの「芝居」を、久しぶりに見てみたいなーと思いました…。



次が「アンセム」。もちろん、岡幸二郎です。
最近、戸井勝海さんが何回か続けて歌ってくれたので、ついそっちに慣れてしまいつつあったのですが……

やはり、この歌を持ち歌にして、というか、事実上この歌を日本のミュージカル界に紹介したのは岡さんだよね、とか思い出しました(^ ^)。

なんというか。
…渾身の。

あの岡幸二郎が、本当に精魂こめて歌っている
長身の、頭の天辺から足のつま先まで、びんびんに震わせて、まさに、全身に共鳴させて声が爆発してくる。

オーケストラのフォルティシモにも負けない声。
全身が楽器、という、アタリマエのことに驚きながら、声のシャワーに身体を預ける……。


戸井さん(や、他の歌い手)と比べてどうこう、って話じゃないんですよ。
岡さんの「アンセム」は、シャワーなんです。頭からひっかぶるしか、ない。そういうものだから。

戸井さんの「アンセム」は、一本の芝居でした。抑揚の振り幅の大きい、叫びと祈りが混在して、とても複雑な感情を惹き起こす。

でも。
岡さんの「アンセム」は、ただただ無情に降り頻り、心に降り積もる、そういうモノで。

天の声。

そういうものがあるんだなあ、と、久しぶりに思った一曲でした。
…オケが良かったのも大きいかな?(^ ^;



次は石井さんの「彼を帰して」
これ、「Nothin’…」的にはアキラさんの持ち歌なので、「あれっ?」とか思ったことを正直に告白します。

石井さんのバルジャンは、現バルジャン4人の中では一番好きかも、なので、久しぶりに聴けて満足!
でも、やっぱり石井さんのバルジャンは3時間の芝居が最高に良いので、この一曲だけだとちょっと物足りないなーーーー(我侭)。



ラストは勿論、「One Day More」。
マリウスは山崎くん一人で、石井さんはバルジャンに専念。岡さんは勿論二役、林さんはテナルディエ。
女性陣はもちろん恵理エポ、小鼓音コゼ、樹里マダムテナルディエ。


タナボタの「One Day More」を観るたび、一番のツボは、岡さんのアンジョルラス→ジャベールの早替わりなんですよね。

間は1小節かそこらしかないのに、一瞬で表情から声から全部ガラっと変わる。
決して演技派ではない人ですが、その分、役になりきっての雰囲気づくりはさすがだなあと思います。



そして、樹里ちゃん。
今回のメンバーの中で、一番「レ・ミゼ」に、そしてシェーンベルク作品そのものに関係の無い経歴の持ち主ですが。

テナルディエ夫人。

似合うだろうなあ、とは思っていましたが。
予想以上でした☆歌唱力も演技力も、素晴らしい!!
次回
次回のレ・ミゼ上演の際には、考えてみてほしいなあ、と思いました〜♪



タナボタって、私は10年以上前の下北沢での「真説・ロミオとジュリエット」以来のファンなのですが…

なんと言っても忘れられない名場面「レ・ミゼ・ちゃんちゃかちゃん」とか、たくさんの伝説に彩られたタナボタ企画。
でも。伝説は多かれども、元々抜群の歌唱力を持ったお二人が中心になって、歌唱力とキャラクターの両方を兼ね備えた人たちによって続いてきた、ミュージカル界の至宝(…ちょっと言い過ぎ?)、タナボタ企画。

今回。
何があったのか知りませんが、
こんな公的機関に認められて、
こんなオーケストラをバックに公演を打つ日が来ようとは、

まったく予想外でしたが……

公演の成功、おめでとうございます。
そして、文京区にお住まいのみなさまの、ご健康とご多幸をお祈り申し上げます…。




東京国際フォーラムCにて、「テイクフライト」を観て参りました。


題材と、「太平洋序曲」のワイドマン作&宮本亜門演出、に惹かれて取ったチケットでしたが。

ライト兄弟の池田成志&橋本じゅんが、最っ高に素晴らしかった!

1幕の飄々とした語り口、ものすごく真面目に「飛行機」に取り組んでいるのに、どこかおかしさが抜けない二人。

なのに。

そんな飄々とした二人が、2幕に入って苦しみ始める…

思い悩む弟・ウィルバー(池田成志)がメインで歌うナンバー「何してんだろう?」。
単純な、繰り返しのメロディ。
「でも、間違い!」と叫ぶシンコペーション。

あれをやってみた。
…でも駄目だった。
これもやってみた。
…やっぱり駄目だった。
今度はそっちを試してみよう。
…それでもまだ駄目だった。

そんな虚しい繰り返し。

じゃあ、あれをやってみるか?

……もう、何をしても無駄じゃないのか?

世界中の研究者たちが誰も飛べないのに、何故自分たちが飛べると思うんだ?

「空を飛びたい」という、子供のような夢を追いかけている最中に、そんな“つまんない大人”みたいなことを考えてしまったら、

夢はどこかへ消えてしまう。夢を追って走り続けてきた情熱ごと。



ウィルバーの迷い。
オーヴィルの戸惑い。

♪ああ、飛べると信じていたのに

二人は飛行実験を繰り返していたキティホークの砂丘を離れ、オハイオの家に戻る。

♪もう胸の火が消えていく/あんなに夢中だったのに

…このへんで泣きました。私は。


♪夜明け前/道は見えない/夜明け前/闇は深い


前人未踏の、「飛翔」という夢を追う人々。

他にも同じ夢を追っている人がたくさんいることを知っている。
でも、誰ひとり成功しない。
それは何故だ?
なぜ自分が成功できるなんて思えるんだ?

夜明け前の、深い闇。


朝日はすぐそこにあるのに、
東の空はすでに白みはじめているのに、


西の空は真っ暗で、星も見えない…





ちなみに。
この作品の主役は、ライト兄弟ではありません。

香盤で言うなら、アメリア・エアハート(レディ・リンドバーグ)の天海祐希が主演。
チャールズ・リンドバーグの城田優が2番手。

次が、ライト兄弟のお二人で、
アメリアの夫・ジョージ・パットナムの宮川浩さんがいて、
止めが、オットー・リリエンタールのラサール石井氏。

そんな構成でした。

しかし豪華キャストだったなー!
ミュージカル界では今拓哉、坂元健児、治田敦、花山佳子、杉村理加…このあたりはメインキャスト経験豊富なメンバーだし、宝塚OGは天海さんと華城季帆ちゃん、ミュージカル畑外からは小市慢太郎が参加。

さすが宮本亜門、か?(^ ^)。



物語は、3本の物語のエピソードを組み合わせる形で進んでいきます。
語り手はオットー・リリエンタール。

一つ目の物語は、最初にライト兄弟のエピソード。
リリエンタールの航空理論を元に、キティホークの砂丘で飛行実験を繰り返す自転車屋。
夢を見る力と、夢を追い続ける気力を与えられた、希有な仲良し兄弟、という設定でした。


二つ目が、1927年にNY〜パリ間無給油飛行を成し遂げたチャールズ・リンドバーグのエピソード。

無着陸で大西洋を横断するために、副操縦士無しの単独飛行を計画。限界まで機体を軽くし、30時間を超える長時間飛行を一人で飛んだ、超人。

機体を軽くした分、スピードも出るはず。なんとか限界を超える前にパリに到達できるはず、と、
それが、彼の理論。
体力と気力の限界に挑戦し、自分自身と闘いつづけた33時間30分。
その、純粋に夢を追いかける力と信念の持ち主。


城田くん、私は初めてでしたが、歌えるんですねぇ〜〜!
正直、あまり期待していなかったので(^ ^;ゞとても嬉しかったです。あの美貌、スタイル、素直な演技力に歌の力。
これからもどんどん経験を積んで、いい役者になってくれることを期待しています!



3つめ物語は、アメリア・エアハートのエピソード。
リンドバーグの歴史的飛行の翌年、彼の成功物語に味をしめた出版社・パットナム社のジョージは、経験豊富な女性パイロット・アメリアに、女性初の大西洋横断飛行の誘いをかける。

彼の思惑どおり、まんまとスターダムにのしあがり、「レディ・リンドバーグ」と呼ばれたアメリアは、しかし彼の思い通りには動かない。
私はリンドバーグの2番煎じじゃない!私一人で、ちゃんと大西洋を渡ることができるはず!

彼女の強い思いに引きずられて、パットナムは彼女の夢に協力する。良き伴侶として。
夫ジョージの協力を得たアメリアは、1932年の大西洋横断を皮切りに、次々と長距離無着陸飛行に成功。向かうところ敵なしのスターとなっていく…

そして。


彼女が空を飛ぶたびに、不安に苛まれる夫・ジョージを、宮川さんが実に見事に演じきってくださいました。

ウザいくらいうるさくて、やかましくて、
でも、誰よりもアメリアの夢を理解しているから止められなくて。
帰ってきてくれるのか不安で、
飛んでほしくない、飛ばせたくない、

あの機体だって、この俺がいなければ彼女の手には入らないのに!

この俺が、彼女に夢を追う力を与えているんだ、という誇り。
この俺が、彼女に自殺の道具を与えているんだ、という不安。

その誇りと不安に引き裂かれた「中年男」っぷりがまたハマッていて、とても素晴らしかったんです。

一幕の、格好良くて、男前で、エネルギッシュな彼と、

アメリアにメロメロに惚れていて、彼女を喪いたくなくて、喪わずにいるためにどうしていいのかわからなくて、とにかくボロボロな2幕のジョージと。


アメリアは、「最後の我が侭」とラスト・フライトに世界一周旅行を望み、

ジョージは溜息をついてそれを叶える。
愛しているから、止められない。



リンドバーグは33時間の旅を乗り越え、眼下に灯りを見いだす。
ほとんどヤクでもやっているかのような、朦朧とした意識の中で。



世界の果てで、リリエンタールがアメリアを見守っている。

♪“壮絶な最期”じゃない/そう!やったんだ!やり遂げたんだ!



世界の果てで、アメリアがリンドバーグに囁きかける。

♪お願い…降りないで/自由に舞うこの空こそ 栄光の場所/ゴールはあなたが決めればいいのよ

そして。

♪心が描いた/本当の私がいる

だから、

♪誰もできない/冒険に挑む/Take Heart/Take Wing/Take Flight…



夢。
叶いそうにない、夢。

夢を追う人。
夢を追う人を、見守る人。

そして、夢を求める“大衆”。

それぞれの人が、それぞれの立場で、
精一杯追い続けた、夢。

「空を飛びたい」

夢を追うために犠牲にしたものを、冷酷なまでに的確に指し示しつつ、それでも追わずにはいられない、“夢”というもの。

そんな、痛くて苦しい“夢”の詰まった、新作ミュージカル。


おもしろかった、とか、たのしかった、とか、
そんな一言では終わらせられません。

冗長なところもあったし、つまんないと思った場面もありました、というのが正直なところ。

でも。

観て良かった。

素直に、そう思えた作品でした。


.
月組バウ公演「Hollywood Lover」初日へのカウントダウンも、ついに残り10日となりました。


……磯野さん、五峰さん+月組生26名、がんばっていらっしゃるでしょうか…?


まだ歌劇12月号をGETしていないので、もしかしたらそちらには色々詳しい記事が出ているのかもしれませんが。
現時点での「…?」を少し。

●二人のコーマン
花瀬みずか嬢の「マギー・コーマン」と桐生園加氏の「ビリー・コーマン」。
……これは、夫婦なんでしょうかねぇ?あーちゃんと園加、って、結構意外な組み合わせだと思うのですが。

園加のビリーは、たぶん有名な『B級映画界の名プロデューサー』、ロジャー・(ウィリアム・)コーマンなんじゃないかなー、と思うのですが…

だとすると。
彼は1926年に生まれて、1950年代から本格的に活躍しはじめた人なので。

「Hollywood Lover」の主舞台となる(らしい)1940年代末には、コーマンはまだ駆け出しの映画監督、あるいはローガン(遼河はるひ)のアシスタントプロデューサーとかだったりするのかな…?



●シーラ・グレアム
言わずとしれた、スコット・フィッツジェラルドの晩年の愛人にして、「愛しき背信者」の著者、シーラ。1940年にスコットを喪ってから………10年弱、かな。どうして過ごしていたんでしょうねぇ。

いやあ、この役を、しかもまゆみさんがそのままで演じるとは思いませんでした。植田さんも粋なことをなさいますね♪
成長っぷりが楽しみです!



●ヘッダ・ホッパー
すずな(憧花ゆりの)の役は、ハリウッドの女優 兼 コラムニスト、というか。現実としては『ゴシップ記者』というのが一番正しい、のかな?
彼女は1885年生まれなので、1950年には65歳。ベテランもいいところだな(^ ^;ゞ


他は…リタ・ボーンとか、ブライトンとか、ベネットとか、な〜んとなく“それらしい”名前、くらいなら沢山あるのですが。
具体的に実在の人物だとわかったのはそのくらいかな?

かえちゃん(良基天音)の「ダニエル・デイ」とか、イギリス出身の俳優ダニエル・デイ=ルイスのことなのかな?とか思ったのですが、彼は1957年の誕生だから違うでしょうしね。

ちわわ(涼城まりな)のモニカ・アジャーニなんて、イザベル・アジャーニとモニカ・ベルッチを足して2で割った名前だとしか思えないのですが(汗)……でも、どちらも1950年代後半以降の誕生だしなぁ…。


結構色々調べた割には、さっぱりだなあ。
なんだか悔しいです(苦笑)。はやく歌劇を読みたいよー。



のこすところ、あと10日。

あと、とおか。



……ドキドキドキワクドキ…。


下北沢・本多劇場にて、劇団昴の「アルジャーノンに花束を」を観てまいりました。

…いや、実際に観劇してからはだいぶたってしまいましたが(汗)。



えーっと。
私は学生時代(……何年前だよっ!?)からの劇団昴ファンでして。当時本拠地だった三百人劇場にはずいぶん通いました。後援会(?)にも入って、シェイクスピアをはじめ、良質のお芝居たくさん見せていただいたものです。
その中でも、「クリスマス・キャロル」と「アルジャーノンに花束を」は、当時から『劇団の誇る名作』として、毎年のように再演されていました。ホント、何回も観ましたねぇ、私も(^ ^;ゞ



その後、私はミュージカルに嵌り、さらにタカラヅカに嵌ってストレートプレイを観に行く機会が減ってしまい(・・)…
三百人劇場のある千石へ行く用事もなくなってからは、だいぶ疎遠になってしまったのですが。

…それでも年に一回くらいは観ていたかな?
中でも「アルジャーノン…」は、もともと原作に惚れ込んでいたし、舞台も誠実なつくりで大好きだったんですよね♪


昨年末に三百人劇場が閉鎖される前から「昴」も全然観ていなかったのですが、たまたまチラシをもらったので、久しぶりに観に行ってみました。

「現代演劇協会」を離れて独立法人になったということで、雰囲気とかも変わっちゃったかな?と思ってたんですが、案外役者も残っていたし(*^ ^*)、ハコが違うにもかかわらず舞台の雰囲気も変わってませんでしたね♪
スタッフさんもそのまま残っているのかなあ…。とにかく、「昴」は「昴」のままだったことが一番嬉しかったです。
しばらくご無沙汰してしまっていたけど、やっぱり好きなんだなあ…。
(なーんて偉そうに書いていますが、三輪えり花演出での「アルジャーノン…」は1回しか観ていないはずなので、細かいところは違っていても解らなかった……はずっっ ^ ^;ゞ)



 

よくできた脚本を、練り直しての再演。

菊地准の脚本は、あまりひねらず、原作を大切にそのまんま舞台にのせているんですよね。無駄なモノローグも少なくて。
だから、役者の技量が大きくものを言う。

菊地さん自身が演出していたときは、舞台装置もシンプルで、まさに「台詞劇」だったこの作品。
何年か前に三輪えり花さんに演出が変わってから、ぐっとアグレッシブに、ハッタリのある舞台になったよなー、と思うのですが。
この作品が「台詞劇」であるという基本は、同じ、なんですよね。


で。
平田広明さんのチャーリーは、ものすごく純粋で残酷な、子供、でした。
優しくて、世間知らずで、正義感に満ちた、子供。

平田さんの魅力は、なんといっても声だと思うんですが。
あの膨大な量の台詞をひたすら喋りっぱなしな役でも、すべてのコトバを「チャーリー」、それもいろんな段階のチャーリーとして喋りつづけることができるのはサスガ!と、あらためて思いました。


棒読みも、テクニックとしての棒読みではなく、役作りとしての棒読み。
滔々と論陣を張って、教授たちをやりこめる場面の見事さ。

そして。

「………わからないんですか?」と教授に尋くときの、心底不思議そうな声と顔。
嫌味のひとっっかけらもなく、ただただ「え?」という不信感。

…いや、むしろ、そこに浮かんでいるのは、驚愕でしたねー♪


「オトナは、あらゆる問いに対する答えをスベテ知っている」はず。
そんな子供たちの信念を、裏切ってばかりのオトナたち。




……原作ファンなので、語り出すと止まらない(汗)。すいません、このへんでやめておきます。

平田さんのチャーリーで、いや昴の「アルジャーノン…」で一番好きなのは、チャーリーが最後まで人を愛していたことです。

解釈次第で、チャーリーがオトナ社会に絶望して“元に戻る”ことを望んだ、というように見せることも可能だと思うのですが。

平田さんのチャーリーは、最後のギリギリのところで包容力を見せてくれるのが、大好きです。
最後にアリスを救い、自分自身をも掬い上げて、
……その上で元の世界へ帰っていくチャーリーだからこそ。

だから、パン屋へ戻った時の笑顔が、心に沁みるのです。



アリス・キニアンの服部幸子さんは、相変わらずお見事でした。
落ち着いた、しっとりとした優しい女性。男の子が「憧れる」キャラクターにぴったりの雰囲気。

なのに、母性はないんだな………。


チャーリーが求めるものは、常に母親
なのに、この作品には母親がいない

チャーリーの母親本人を含めて、女性登場人物の誰一人として母性をもっていない。母親として、チャーリー自身を無条件に愛してくれる存在が、無い。



だから。
母性の欠如、というのは、アリス・キニアンという役に不可欠な条件です。アリスが母性に溢れたタイプだと、話が成立しませんから。
もちろん、フェイ(松谷彼哉)も。

まぁ、フェイは原作を普通に読めば“母性があるわきゃない”系になるんですけど、アリスは一見母性に溢れたキャラに見えてしまうのが難しいところですよね。
“先生”として慕われる=母性がある、と誤解されやすいポジションですし。

服部さんは、そんなアリスを「少女のように」演じていらしたと思います。可愛らしく、チャーリー以上に純粋で、その純粋さが魅力的な“少女”。
アリス、という名前から連想されるキャラクター、そのものでした。



お見事。



助演陣もみな見事だったなあ〜。
久しぶりに「普通の」ストレートプレイを観て、とても楽しかったです。
短い公演でしたが、また近々再演してほしい!
(来年は旅公演があるらしいです。……旅かぁ〜)




ああ、それにしても。
来年再演の噂があったのに、どうやらポシャった(涙)らしい
荻田浩一演出のミュージカル版「アルジャーノンに花束を」、

……再演切望っ!!!(←シメはそれですか)

なんでしたら署名協力でもなんでもしますので、もしかして運動している方がいらっしゃいましたら、ぜひお声をかけてくださいましm(_ _)m。



来年のラインナップが、またすこーし発表されました。


えっと。


祝!博多座「Me&My Girl」での霧矢ビル!!

おお〜〜〜。
去年の水さんの全国ツアー「ベルサイユのばら」主演に引き続き、今度はきりやんが博多座に主演ですか〜っ\(^ ^)/。
いいなあ、いいなあ、観たいなあぁぁぁ。

他のキャストによっては、来年のお盆は九州旅行か!?<自分
……それもいいですねぇ☆(^ ^)また鉄鍋餃子食べようっと♪



そして。
月組はこの時期、二つに別れています。

麻子さんを中心にしたメンバーは、日生劇場で、小池さんの名作としてその名も高き「華麗なるギャツビー」!!

こちらもキャストが楽しみですねぇ♪原作しか知らないので、小池さんがどういう切り口で創られたのかわかりませんが、とりあえずデイジーを誰が演じるのか興味津々☆
まずは“文句なしの美人”であること、が条件ですよね?デイジーって。うーん、今だったら誰なんだろう………。


それにしても。
……すごいですね月組。
麻子さんのお披露目から3作品、二度と朝は来ないのかと思ったこともありますが…

本公演の「まほろば」、ドラマシティとバウ…良作続きじゃないですか。こんなことってあるんですね。
…去年の今頃の絶望感を思い出すと、夢のようです(^ ^;ゞ



祐飛さんはどっちに出演されるのかな(はぁと)
ミーマイなら、漏れなく九州旅行つき。
ギャツビーなら、旅費の分までチケット代にできる♪

どっちも幸せだなあ☆★☆



とかいって、
期待させておいて、
………お休みだったりしてな…(泣)





もとい。

同じ時期の大劇場→東宝劇場公演は、雪組。
古代イスラエルを舞台にした荻田さんのショー作品(前もの)と、

カリブを舞台にした、正塚さんのお芝居。



雪組さん、おめでとう!
らぎちゃん、ひろみちゃん、観にいくからねっ!!
思いっきり通うからねっっ!(←どこのファンですかあなた)

しっかし雪組ずるいなあ。タランテラから2年しかたってないじゃん。
月組なんて本公演は「螺旋」以来だぞーーーーーっ!?(嘆)



なんだか…
日生劇場公演の時は、東宝では星組さんの「スカーレット・ピンパーネル」だし、
ましてや、このスケジュールだと7月のパリ祭も月組ですよね?

なんだか私、来年の8月から10月で全財産使いはたしそうなイキオイなんですけどぉ………。



あああ、それにつけても祐飛さんはいったいどこに(T T)。








長くなりそうなので、バウワークショップについてはまた後日☆



2008年のバウ・ワークショップについて。

一昨日の発表で、バウ・ワークショップの残り二組も出て。
これで5組の作品と主演者が揃ったわけですが。


5〜6月(大劇場は花組〜星組)の雪組さんは、凰稀かなめちゃん主演で、荻田さんの「凍てついた明日」

6〜7月(大劇場は星組)の宙組さんは、石田さんの「殉情」
主演は、チギ(早霧せいな)ちゃんとちー(蓮水ゆうや)ちゃん。


5組のうち、私が“観たことがある”作品は、この「凍てついた明日」と「殉情」の2作品のみ。
しかも、2本とももの凄く好き(!)で、でも、キャスト的に再演は無理だろう、あり得ないだろう、と思っていた2作品です。

ある意味、「バウ・ワークショップ」って、そういう価値があるのかもしれませんねぇ。
絶対に無理、駄目、ヤメテクレ観たくない、○○ちゃんじゃなきゃあの役は無理だよーーー!オンパレードなことに、残念ながら確実に、なってしまいそうですが(泣)……
役者として成長するために、絶対に勉強になることだけは間違いない、作品群。

公演の成功を度外視して、若くて経験不足なスター候補生に場を与え、「勉強」をさせるための、ハコと、稽古期間と、その他諸々……

新人公演を、1回限りでなく、2週間やらせてもらえるんですね。
しかも、観客の反応がダイレクトに見える、バウホールで。


羨ましい。
すごーくすごーく、うらやましい。
大切にされているんだな、と思う。
だから。
…その期待に、応えてほしい(祈)。

今回のワークショップメンバーは、本当に気合いを入れて、まっすぐに作品に取り組んでほしいし、外野はあまりやいのやいの言わないでおいてあげてほしい。
思い出は美化されるものだし。
そもそも、目的がそういうことなのだから。

バウホールの、新人公演。
本役はほとんど現役ではない、新人公演…。

「ホフマン物語」の月組は、幸運だったのかな。
30年前のこけら落とし公演ってことは、初演を観ている人も比較的少ないだろうし。

「蒼いくちづけ」が1987年。東上は…したのでしょうか。
「凍てついた明日」が1998年、東上あり。
「アンナ・カレーニナ」が2001年、東上あり。
「殉情」は、初演が1995年。ぶんちゃんがトップになった2002年にドラマシティで再演、東上。

いずれも、そんなに昔じゃないから観ている人も多いし、しかも名作の呼び声が高い作品ばかり。

だけど。
だけど、これは新人公演だから。

温かく見守りたいな、と、思っています(*^ ^*)。



■「凍てついた明日」

誰か教えてください。
ボニーは誰がやるんですかっ!!

日程が二つに分かれている、ってことは、ボニーは役替わりするんですよね…?それはいいけど、で、誰、が…?

かなめちゃんのクライドは、結構納得、です。
ああ、そうきたか、と思った、という感じ。

完全に個人的な意見なので、聞き流していただきたいのですが。
私は、初演のタータン(香寿たつき)さんのクライドは、いまひとつノレなかったんです(T T)。
役者としての持ち味自体が落ち着き過ぎちゃっていて、若さ故の身勝手な絶望感とか、「追い詰められた」飢餓感とかいったものを全く感じられなかったので。

だから。
ひょっとしたら少数派かもしれませんが(いや確実にそうだろう)、若すぎるほど若くて、ウリはクール(やる気がないように見えてしまうこと無きにしもあらず)な、かなめちゃんのクライドっていうのは。
映画に近いキャラクターになりそうで、実はカナリ楽しみだったりします。

っていうか、かなめちゃんって演出家の指示に対して素直な人だと思うので、荻田さんの手腕に期待したいな、というところなんですけどね。

……ま、歌は死ぬ気でがんばっていただいて……(←新公なんで許してやってください。ってか、何故私が謝るんだ?

でもでも。

根本的にこの作品、問題はボニー役者がいるかどうか、なんですよ!
クライドはどうにかなります。キャラ違いのタータンさんだって大丈夫だったんだから。

ボニーって本当に難しい役で、グン(月影瞳)ちゃんのあの乾いた美貌と持ち味に、ぴったり宛書されたような役なんですけど〜!

今の雪組さんにあのタイプって?誰かいるのかなあ。
まさか、かなめちゃんの相手役をいづるん(天勢いづる)ってわけにもいかないだろうし。

でも、少なくとも(大月)さゆちゃんは違いますよっ!?さゆちゃんは、キャラクター的に貴咲美里ちゃんの役がぴったりだもん。クライドの元カノで、可愛くって、でも“普通”すぎた少女。シャープで鋭利なボニーとは対極の、ふんわりとした柔らかさのある少女。こうして思い出してみると、さゆちゃんのためにあるような役じゃないか(^ ^)。

かおり(晴華みどり」ちゃんみたいな、「正しい人」にも難しい役だし、リサリサ(涼花リサ)は芝居巧者だけど、ドライな感じじゃないし…あ、でも、「堕天使」新公の「愛することのできない母親」がすごく良かったから、不可能じゃないかも♪おお、それなら観たいなあ〜。かなめちゃんと同期ですけど。

月なら何人か候補が思い浮かぶんだけどな。白華れみちゃんとか。
贔屓組じゃないと、下級生の娘役はよくわからないので…だから思いつかないだけなのでしょうか…(T T)。

……ま、演出は荻田さんなので、役者に合わせてボニーも(もちろん、クライドも)宛書しなおしてくれるんですよね?
ジェレミーも、ハマコさんの役も、ちゃんと役者を選んで、その上でちゃんと書き直してくれるんですよね?ちー坊(天希かおり)さんがやったボニーの元彼も、ケロ&かずみ姐のバカップルも。
そして一番大事な、みやたん(風早優)がやった、クライドの兄他の3役、も、

…大丈夫ですよね?
副題も違うってことは、別の作品なんですよね?

荻田さんの手腕に期待しています!
……みやたんの役、3役まとめてきたろうだったら、観に行きます!(きっぱり)(←そこ?)



■「殉情」

これはまた……難しい作品を持ってきましたねぇ。
これを、チギちゃんと、ちーちゃん、ですか……?

ぶんちゃんの佐助が、あまりにもあまりにもハマリすぎだったので、別キャストっていうのがどうにもこうにも想像できません(泣)。チギちゃんも、ちーちゃんも、大変だろうなあ……。

なんといっても。
若手バウでこの作品をやる、ってことの問題点は、この作品はヒロインが難役なのと、主役の「佐助」がちっとも“かっこよく”ない役である、ってことなんですよね(汗)。

初演再演は、宛書ハマリ役のぶんちゃんがやったからこそ、観客は母性本能くすぐられまくりでメロメロになりましたけれども。
…たぶん。“チギちゃんかっこいいーーーーーっ!キャーっっっ!!”ってなことには、ならないだろう。たぶん、いや、絶対。保証する(^ ^;ゞ。

だけど、勉強にはなるでしょうねぇ。あれは、とにかく相手の芝居を受けつづけなくてはならない役なので。

芝居って、攻めた方が楽じゃないですか。自分が能動的に動いて、言うべき台詞を言って、するべき表情をすれば、それなりに、それらしく見せることができる。
実際にはただの勘違いなんですけど、宝塚では、特に若手のうちは出番も少ないから、こういう「勘違い」をしていても許されるし、滑舌が良かったりすると、それだけで「芝居上手」と言われちゃったりすることも。

でも。上級生になってくればそんなんじゃ許されない。
通し役で1時間40分を、そんな自分勝手な芝居で持たせることは出来ない、ってことに気づいた時に、どうするか、が“役者”になれるかどうかの別れ道な訳ですが。
(ま、役者にならずとも、ショースターになれば宝塚ではやっていけるんですが☆)

だけど。
「春琴抄」の佐助は、自分から能動的に動く、という道を塞がれた役なので。
若いお二人にとっては、ものすごく大事なことを教えてくれる役になるだろうと思います。新公だと思って、誠実に役に向かい合い、取り組んでみてほしいな、と思います!

まぁ、とりあえず。
個人的に、みーちゃんには再演で箙さんが演じた利太郎さんをやってほしいかも…(惚)。


そして。
大問題なのは、この作品もヒロインの春琴。超攻め系いじめっ子のヒロインですよ!だーれー!?
チギたっちん、ちーアリスの、同期コンビでやるのでしょうか…。

うーん、あれこれ考えていると、つい観たくなってきますね(笑)。「凍てついた明日」もそうですけど、やっぱり作品が好きなので、どんなキャストでも単純に“観たい”んですよ私(^ ^;ゞ。



■五組の作品リスト
・月組 谷正純   ホフマン物語
 もりえちゃん(85)、みりおくん(89)
・花組 小池修一郎 蒼いくちづけ
 めおちゃん(85)、まぁくん(88)
・星組 植田景子  アンナ・カレーニナ
 ともみん(87)、しゅんくん(88)
・雪組 荻田浩一  凍てついた明日
 かなめちゃん(86)×2
・宙組 石田昌也  殉情
 チギちゃん(87)、ちーちゃん(88)

…とりあえず。
月組のみりおくんと宙組のちーちゃんは、次回公演での新公主演は決まり、かな?ビルと白州次郎……ほほほほ〜♪ぴったりじゃないですか?(*^ ^*)。
12月10日付けで、次回宙組公演「黎明の風」の新人公演配役が一部発表されました。
白州次郎=鳳翔大、マッカーサー=蓮水 ゆうや。
全然違ってたよ…。というわけで、関連する部分は一部削除させていただきましたm(_ _)m。失礼しましたーーーーっ!!



そして。
今年はまだ、ワークショップ以外のバウがひとつも発表されていませんが…、普通のバウ公演はやらないのでしょうか?
ワークショップが終わる7月末までは、ハコが満杯で無理でしょうけど、その後なら可能ですよね?あるとしたら、いつ頃発表されるのでしょうか。

宙組のワークショップが終わったら、そのまま引き続きで宙組バウ、とか(ともちん&たっちんでプティジャルダン再演、とか、とか、とか〜〜♪)。

あとは順番に、月組、花組、星組、雪組。
星組の和くん、ワークショップも無かったし、ぜったい何かありそうなんですけど、どうなんでしょうか。

まだ5月の雪組全国ツアー演目も出ていないし、今年は本当に細切れで出してくるので……その都度踊らされています(苦笑)。
うう、なんでもいいからまとめて発表してくれ〜〜!!






昨日、バウ・ワークショップの宙組の主演者が発表されたかと思ったら。
今日は、次の大劇場公演「黎明の風」の新公キャストが一部発表されました。

白洲次郎(轟)   鳳翔 大
マッカーサー(大和)蓮水ゆうや
白洲正子(陽月)  花影アリス


…(^ ^;ゞ
ワークショップで主演する蓮水くんがてっきり新公も主演するんだろうと思っていたのですが、わけてきましたねー。

大くん、ちーちゃん、と、馴れ馴れしく呼ぶにはちょっと距離がある、というか。そこまできちんと「観て」はいないお二人。
一番印象に残っているのは、本公演でのダルマ姿かなー?(←ごめんなさい)

蓮水くんは、新公でのルーカス大佐がかっこよくて、軍服が似合っていて、ちょっと惚れました。いい男だったなあ。
鳳翔くんは、ロドリーゴという難役に真っ向勝負して敗れてた感じでしたね(T T)。本当に綺麗な人だなあとしみじみ思うので、楽しみにしています。

轟さんとタニちゃん、71期と81期、10年違いのお二人。
石田さんがこのお二人のために書く作品を、88期、同期のお二人が挑む。

みー(春風弥里)ちゃんは、蘭トムくんの役なのか、みっちゃんの役なのか、はたまたともちんの役なのか(*^ ^*)…
こちらも発表がとても楽しみだ!
89期も、凪七瑠海・暁郷を始めタレントの多い期ですもんね。続報、早めにお願いします!!>歌劇団♪





そして、今日の発表はもう一つ。
花組バウ・ワークショップ配役発表。

………早い、ですよね?
こないだの月組「ホフマン物語」は、配役は集合日発表だったのに(…みちる/涙)、なんでこんなに早いんでしょう?
「主な配役」でさえなくて、30人全員に役ついてるし。

しかし、下級生嬉しいでしょうねぇ!<全員に名前あり
それでこそ、観に行く方も張り合いあるってもんです♪♪



初演を観ていないのでよくわかりませんが、
ルーシーの華耀きらりちゃん、月野姫花ちゃんがヒロイン、
ルーシーの恋人・ジョナサンの扇めぐむくん・鳳真由くんと、
ヘルシング教授のふみか(紫峰七海)ちゃん、だいもん(望海風斗)あたりがメインになるのでしょうか。

あと、あらすじではレンフィールドも重要な役っぽいんですけど…どうなんでしょうか。

個人的には、カーミラの花野じゅりあちゃんがメッチャ楽しみです♪


それにしても。
ヘルシング教授、って……、雪組「シルバーローズクロニクルでは、キタロウがやっていたなあ…シミジミ。
はてさて、この作品を観て、「ああ、やっぱり小柳さんは小池さんの亜流になってしまったのか…」と欝になるのか、「似ているのかと思っていたけど、やっぱり全然違うわねっっ!!」と浮上するのか、

いや、あの、小池さんと小柳さんでは経験もなにもかもちがうので。
年季が違う、のは当たり前なんですけど、ね(^ ^;。




宙組新公、花組ワークショップ、
下級生さんたちに関する発表は、いつだって想像が膨らんで楽しいです♪
たとえそれが贔屓組でなくて、名前だけみても解らない子がたくさんいたとしても。

みんな、がんばれー!!




天王洲の銀河劇場に、ミュージカル「ハレルヤ!」を観て参りました。


スタッフとキャストを聞いた瞬間に、これは行かねば!と思った作品は久しぶり。

大当たりでした。



日本を舞台にした、和製ミュージカル・コメディの名作、と言っていいんじゃないかと思います!(←大袈裟?)

和製ミュージカルも最近だいぶ増えてきつつはありますが、やはり「ミュージカル界」においては、まだまだ少数派の日陰者。
いちミュージカルファンとして、(宝塚の和物を含めた)日本をテーマにした作品を大事にしたいし、大事にできる作品が一つでも二つでも増えてほしい、という願いを、あらためて思い出しました。

■スタッフ
脚本:鈴木哲也&マキノノゾミ(劇団M.O.P)
演出:鈴木裕美(自転車キンクリート)

■キャスト
川平慈英(冴えない牧師)
山路和弘(謎の男)
山崎育三郎(教会の少年)
田中利花(笑顔を忘れたおばちゃん)
高谷あゆみ(〃)
山崎ちか(〃)
岡千絵(〃)


こ、こ、こ、濃いな…………(^ ^;ゞ。




舞台は昭和44年、東北の港町の小さな教会。

孤児で、教会で育てられた努(川平)と広志(山崎育)。
努は信仰深く真面目な牧師として教会を守り、礼拝のたびに一所懸命に“かみさま”の話をするが、なかなか理解してもらえず、悩んでいる。
教会を訪れるのは、週に一回の礼拝を集会所か何かと間違えている(^ ^;)、信仰とは無縁の、田舎生活に疲れ切った近所の主婦たち4人、だけ。

そんなある日。
一人のみすぼらしい服装の男がふらりと教会を訪れ、不相応な大金を献金して出て行く。

これをきっかけに、沸き起こる「嵐」。



ネタバレするのでストーリーには深入りしませんが、
……かなりぶっ飛んだ話ではあります(^ ^)。

宗教観、という非常に深いテーマと、このキャストが象徴する地に足のついたお笑いが、糾える縄のごとく絡まりあって、「昭和44年の東北」という時代空間に巻き付いて伸びている。
太い蔓草が隙間なくはりめぐらされた照葉樹林のような、生暖かくて、じめじめして、薄暗い、けれども「生き物」で満ち溢れた、嘘のない世界。


川平慈英さんが「生真面目で信仰深い牧師」を演じる、という時点ですでに笑えるのですが(^ ^)。

4人の“おばさんたち”の強烈さといったら、それはもう、例えようもないほどなのですが。



なんといっても、山路和弘さんのダンディな渋さと、それを顧みないぶっ飛んだキャラ立ちぶりには、惚れ直さずにはいられません。

山路さんといえば青年座の大スター、私にとっては「ファンタスティックス」のエル・ガヨが印象深かったりするんですが、
いやもう、本当にかっこいい〜!(*^ ^*)。

役は、さすらいのギャンブラー(競馬狂い)。食い詰めて、東北の寒村へ流れてきて。たまたま通りすがった教会で「祈れよ、さらば与えられん(だったかな?)」という掲示板のコトバを読んで。
…ふらっ、と中へ入って、祈ってみたら、大勝ちしちゃった!!

それで、「さあ、この教会で祈れば必ず勝てるぞ!ほら、俺を見てみろよ!」という騒ぎを起こすわけですが。

とにかく、話を動かすのはすべて彼=荒巻さん、です。
生活に疲れた“笑顔を忘れたおばちゃんたち”に秘策(教会で祈ってから馬券を買う)を授けて儲けさせ、「『信じる者』と書いて『儲かる』と読むのだ!」と説く。


「『祈り』は『お願い』ではなく、『感謝』であらねばと、慈英くんがプログラムに書いていらっしゃいますが。
荒巻さんの、「祈れば勝てる。勝てばお金が入る。お金があれば幸せになれる」という3段論法に、慈英くん=努さんは、真っ向から反論します。
「祈りはお願いではない」、と。


それは理念。
それは事実。

それでも。

「お金がなければ不幸になる」ことが現実の事実である場合に、いったい牧師はどうしたらいいのか。

お金がなければ、さびれたしもたやにしがみついた中年夫婦は、新しい商売を始めることもできない。

お金がなければ、身勝手な家族たちに振り回される主婦は、気晴らしすることさえできずに日々の雑務に追い回され、すり減ってしまう。

お金がなければ、亭主と死に別れて小学生の娘を育てる主婦は、上司のセクハラに文句も言えない。(当時は)

お金がなければ、核家族の新居を構えることもままならず、夫の実家に居候して舅や姑の奴隷も同然の生活に耐えるしかない。

お金がなければ、さびれつつある故郷を守るために、ホタテ貝の養殖法を研究したい、そのために大学へ進みたい、という夢も、諦めるしかない。


そして、極めつけ。
お金がなくて地代が払えなければ、神の家そのものが立ち退きをくらってしまう。



賭けろよ、と、荒巻は言う。
プライドなんて守っている場合か。お前には守るべきものがあるはずだ。それを守るために、金が必要ならば。そして、金を得る手段があるのならば。
手を伸ばして、それを取るべきだ、と。

賭けようよ、と、弟は言う。
だって、にいちゃんがいくら祈ってもあげられなかった“笑顔”を、荒巻さんはおばちゃんたちに取り戻し得あげたじゃないか。
あれが祈りの成就だ。違うのかい?



ダメだ、と牧師は叫ぶ。

「人はパンのみにて生くるにあらず。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる」のだ。
信じる者は儲からない。なぜなら、多くを持つ者は天国の門をくぐれないからだ。得たモノを隣人と分け合わなくてはならないからだ。
祈りはもっと純粋なものであり、ギャンブル自体が禁じられているのに、その勝利のために祈るなんて、冒涜もいいところだ。



その言い争いを軸に、物語は進みます。
途中でいろんなことがあって、まぁ、ラストがハッピーエンドで終わるのはお約束、なわけですが(^ ^)。
でも、ずいぶん皮肉なエピソードもはさまれているんですよね。

コメディはコメディだけど、あくまでも“大人の”コメディだなあ、と思いました。
皮肉に溢れた、でも、心がじんわりと温かくなって、元気が出てくるラスト。


原作はヘンリー・スレッサーの「アミオン神父の大穴」。読んだことはないのですが、牧師と“ギャンブル狂”の二人に関する展開は、ラストまでほぼそのままのようです。
…おばさんたちや、牧師の弟は出てこないっぽいですが(^ ^;ゞ

物語としても物凄く面白かったので、ちょっと原作本を探してみようかなーと思っています♪




4人のおばさんたちは、予想以上の濃さ。
歌も芝居もダンスも!全員がハイレベルで、しかも、濃すぎるほど、濃い。
慈英くんにも山路さんにも、濃さで負けない、って、どんだけ濃いんだよ!!と突っ込みたいです。

そして。
大概のことには驚かないつもりでしたが、4人揃ってダルマ姿で出てきた時は本当に仰天しました……。
いや、岡千絵さんとか山崎ちかさんとかは眼福なんですけどっ!!
……いえ、あの、素敵でしたよ四人とも。さすがに現役の役者はボディラインも綺麗ですよねー!!っていうか、綺麗だったことが一番の驚き(^ ^;ゞ。




ぶっ飛んだキャスト陣と観客席をかろうじて繋ぎ、作品を「支えた」のは、実は山崎育三郎くんだったと思います。
歌も芝居もしっかりしていて、とても(子役時代を除けば)マリウスが初舞台だとは思えない落ち着きぶり。マリウスも良かったけど、今回の広志役は、彼にとっても勉強になったでしょうし、ミュージカル界全体にとっても、大きな財産になったんじゃないかと思います。

勿論、私にとっては、とっても大きな収穫でした☆

決して狭くない銀河劇場の空間を一人で埋める実力。
メインで芝居を動かしているキャラクターの呼吸を読んで、舞台の端から端まで動き回れる勘の良さ。

カッコよかったです、ホントに♪♪
当面、彼の芝居は優先順位をあげていきたいなーと思っています(*^ ^*)。



ちなみに。
「儲」という文字は、漢和辞典によると「信+者」ではなく、「人+諸」なのだそうです。……これって常識ですか?すいません(^ ^;ゞ





12月13日は、煤払い(松迎え)の日、だそうです♪
正月を迎えるにあたって、家の内外を掃除する日。

……すみませんっ。私の場合、今日あたりじゃあ大掃除なんて全く手つかず、というより一年中で一番部屋も机も何もかも散らかりまくりで、何をするにもまずものを探すところから、という、忙しいくせに効率の悪い状態です(涙)。

この性格、直したいんですけどねぇ……“片付けられないO型”そのもの、典型的なタイプだからなあ、私(T T)。


えーっと。
世の中にはきっと、今日からちゃんと大掃除を始められた奇特な方もいらっしゃるんですよね?
………(無言)



もとい。
気を取り直して。

今日は何の日?

月組ドラマシティ公演「A−“R”ex」の初日の前日、
そして、
月組バウホール公演「Hollywood Lover」の舞台稽古が始まった日。


ドラマシティメンバーの15人も、バウホールメンバーの28名も(専科含む)、どうぞ悔いのないようにこの年末を突っ走ってくださいね。
煤払いなんて、公演が全部終わってから(……2月ってことか?)ゆっくりやればいいんです!
今はとにかく、目の前の舞台を。

楽しんでくださいね。
楽しみにしていますから。

そして、ワークショップに出演の25名も、お稽古が佳境に入った頃でしょうか。
たくさん勉強して、いい舞台をみせてください!



今日は何の日?

鈴木梅太郎博士が「オリザニン」を発表したのが1910年の12月13日だったことから、「ビタミン(B1)の日」であるそうです。
へーへーへー、そうなんだー。知りませんでした(^ ^;ゞ。

年末の追い込みだー、正月進行だー、忘年会だー、クリスマスパーティーだー、と、忙しい師走。疲れやすい時期はビタミンをしっかり補給しましょう!って感じなんでしょうか(笑)。

月組ファンも、体調を整えて本番に臨みましょうねっ!!



今日は何の日?

毎日、何かしらの舞台の幕が開き、
毎日毎日、何かしらの舞台のお稽古が繰り広げられている。



……祐飛さん、今頃どんな夢を見ていらっしゃるのでしょうねぇ…。

幸せな夢が訪れますように、と、祈りつつ。



幸運なことに、月組バウホール公演「HOLLYWOOD LOVER」初日を観ることができました!



でも、その前に、ぜひパンフを見てみてくださいませ。
裏表紙の写真が素晴らしいんです〜〜!!

…まず、そこで壊れました(^O^)。



幕があがって、

シチリア生まれのイタリア人・ステファーノが、空港に降り立つ。

トレンチコートに、目深に被ったソフト帽。


す、す、すてき…だよね…?



自分が壊れる音がする。






舞台は、「THE LAST PARTY」のラスト、スコット・フィッツジェラルトの最期の日から10年弱を経たハリウッド。


「シニョール・ドンファン」のスティーブから、4年半。
祐飛さんの別人っぷりに、目を瞠りました。真剣に。

精神的にも肉体的にも、物凄くタフでそして、優しい男。


いつの間に。

いつの間に、こんなにも典型的な、宝塚男役なら誰でも憧れる、宝塚男役冥利に尽きるような役をやりこなせるようになったのでしょうか。


濃い色のついていない、“白”い役。
それが、こんなに似合う人だったなんて!!


ありがとう景子さん。
本当にありがとう!!

祐飛さんへの、そして月組子たちへの貴女の愛に、
心からの感謝を。



作品が良いときって、感想の言葉も、あまりでてこないものなんですね。
心の底から満足していて、書くべきコトが思い出せません(滝汗)。



旅先なので、取り急ぎ、そんな感じです(はぁと)。



作品としては、芝居力の高い主演コンビと、月組芝居の伝統を引き継ぎつつある下級生たちを中心に、本当にしっかりとした芝居作品に仕上がってました♪♪

ところどころにアクセントで入るショーシーンはこの上なく華やかに。
中でもフィナーレの華やかさは素晴らしかったです!

ストーリー自体は、ある意味びっくりするほどシンプルで、ありがちな愛の物語。

でも、シンプルな物語こそ、演じる人次第であらゆるバラエティが作れるんですね。



ステファーノ・グランディ。
誰よりもタフで優しい、最高の男。


ありがとう、
ありがとう、
ありがとう、

百万の喝采と、千万の感謝をこめて。

景子さんに、本当に心の底から、

ありがとうございましたm(__)m。


宝塚月組バウホール公演「Hollywood Lover」二日目。

今日は、この公演の来年の青年館公演の発売日。
っていうか。初日の翌日に続演分の発売って……ひどくないですか?
しかも実りなく終了、って、疲れたよーーー。

どうやら、ほんの数分でいったんは売り切れたらしいですね(T T)。いったいどこにあるんだチケット!!と朝から怒りにふるえてました。
まぁ、何故か夕方にはぴあに戻っていたという不思議な現象が起ていたらしいので、あるところにはあるんだろうなぁ。
平日昼なんて、ちょっとくらい出てきても行けないけど(涙)。

くそぉ、休日のチケットどこにあるんだよっ!!(怒)



以前私は、つたない知識しかないのに恥ずかしながら、柴田侑宏氏とその作品について、以下のようなことを書いてみました。
http://diarynote.jp/d/80646/20071011.html

今回。
「Hollywood Lover」の作・演出を手がけた、植田景子氏について、

しみじみと、
柴田さんの真の後継者は、もしかしたら正塚さんではなく景子さんなのかもしれない
と思ったのでした……。


>柴田さんは「人間を描く」作家で、
>正塚さんは「人生」を、あるいは「人と人との関わりを描く」作家

なのだとしたら。

植田景子氏は、まぎれもなく「人間を描く」ことを至上命題にされている方なんじゃないか、と。



今回作品のテーマは、「ステファーノ・グランディ」、というよりも、「“理想の男”そのもの」、だったと思います。

恋人に裏切られ、
認められつつあった映画業界を追いだされて、失意のうちに故郷に帰ったステファーノ。
にも関わらず、そこで一念発起して立ち直り、イタリア映画界のスター監督にまで登ってきた、タフで有能な、男。

彼が“理想の男”である、ということを表現するために、
“理想の男”とはどんな存在であるのかを描き出すために、

それだけのために、2時間の時間をかけて「ステファーノ」を描き出す。

彼が、“理想の男”だよ、“理想の男”とは、ステファーノのような男なんだよ、と…。



そのために配置されるのは、彼を裏切った、美しく悲観的で、ハリウッドの夢の象徴のようなスター。
愛に疲れて壊れかけた、元恋人。
そして、その夫である、数々の“奇跡のような成功”を収めてきた名物プロデューサー。妻を溺愛し、その愛で女をしばりつける、思いこみの激しい誠実で潔癖な、男。

ステファーノを描くために、愛に疲れ、生きることに絶望したローズを描き出し、
そのローズを描くために、ワンマンで我が侭な、子供のようなリチャードを配置する。

不要な役が一つもない芝居。
ただの、その場のにぎやかしとして設定される役がない。すべての役が、何かを表現するために存在している。
演出手法や展開は全然違うのですが、「役の役割」というものに対する考え方が、すごく柴田さんと共通しているんじゃないかな、と思いました。

撮影クルーのキビキビとした動きは、それを監督するステファーノの有能さを表現するため。
大勢がうろうろする現場では、全員にちゃんと仕事があって、下級生一人一人がしっかりその役割をこなしている。誰一人欠けても撮影は続行できない、その緊張感が素晴らしい!

パーティでのセレブたちの胡散臭さは、ハリウッドという世界を表現するため。
最後の方で、すずな(憧花ゆりの)が叫ぶ「それこそハリウッド!」という台詞に象徴される、「ハリウッド」の狂気。
ローズとリチャードが所属するハリウッドは、二人を狂わせた世界、でもある。

ハリウッドの狂気を打破するために現れたヒーローとしてのステファーノを描くためには、アンチ・ヒーローであるリチャードを、そして、彼の全てであったハリウッドをしっかり描かなくてはならないから。

すべては、ステファーノという夢の男を描くため、に。





そんなことを思いながら、11時の友の会優先公演を観劇しました。

………えっとー、
昨日ってもしかして、公開舞台稽古、だったのかにゃ………?

さすがに、6年前の「血と砂」の時のような、あまりの時間オーバーに2日目から大幅カット断行、いきなりオープニングが無くなったり、ヒロインのソロ曲がお蔵入りしたり、ほぼ一場面丸々なくなったり…なんて、そんなことはありませんでしたが。

でも、やっぱ舞台稽古は舞台稽古だったな…(苦笑)。

“たまたま初日が手に入って”、それでご覧になったみなさまへ、お願い。
いつでもいいので、もう一回だけ、ご覧になっていただけないでしょうか…(滝汗)。



まずね、祐飛さんの歌が違ってた(^ ^;ゞ
…決して上手いとは言いませんが、初日とはとりあえず別人だったなー。

まぁ、研16にもなってそれくらいコントロールできんのか、と思わないこともないですが。
…ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……




初日、っていうのは、本当に特別なものなんですねぇ。
下級生たちは、そりゃ経験不足もあるし仕方ないかなーと思うけど、専科の磯野さん・五峰さんでさえ、芝居が全然違っていたんですよ〜!
2日目を見てはじめて、初日は皆、自分の果たすべき役割を果たすことだけで(下級生だと段取りを追うのに)精一杯で、全然回りが見えていなかったことに気づきました。
役の人物として自分の気持ちを語る、とか、役の人物になって回りをみる、ってことが、2日目にして出来るようになった人がほとんど。…ってことは、お稽古では出来ていたんだけど、初日はぶっ飛んじゃった、って可能性高いよね……?



この作品、このまま歌を全部抜いてストレートプレイとして上演しても通用するくらい、完成度の高い作品なんですが。
でも、完成度が高いだけに、上演する役者を選ぶ作品だな、と思いました。

台詞を言ったら、相手が次の台詞を言うのを待つのではなく、
相手に自分の思いを伝えるためのコトバを探して、自分が喋っている間に相手の気持ちが動いているのを確認して、相手が何と言ってくるかをドキドキしながら待つ、

そういうお芝居がきちんと出来るメンバーじゃないと、難しい作品なんじゃないかな、と思います。ストレートプレイな部分がすごく多いので。

今日、やっと本当の意味での初日があいて、
あと、バウホールで9日間。
その後、半月のお稽古を経て、青年館で1週間。

28人、誰一人欠けることなく、体調を崩す人もなく、1月25日が迎えられますように、と、
心の底から、祈っています!!


今日は、この日記をたちあげてから、ちょうど1年の記念日!\(^o^)/♪



ちょっとした事情でブログを始めることになり、だったら、と思って書き始めた観劇日記だったのですが……

おかげさまで、1年間で75000アクセスを突破することができました♪♪



1年以上も続く予定ではなかった、この日記。
今年の11月の半ばくらいで終了するつもりだったのに…(^ ^;ゞ

一年後に祐飛さん主演のバウを上演しているなんて、あの時は夢にも思わなかったなぁ………(遠い目)

(←具体的な終了予定があった理由は、ご想像にお任せします/汗)


読んでくださるみなさま、

コメントくださるみなさま、

いつも本当に、ありがとうございますm(_ _)m。


これからも、拙い表現力なりに
舞台に関わる方々から受け取った“夢”を、残していきたいと思っています。

なるべく短く、簡潔に、を心懸けつつ。(←たぶん、ムリ)


…ぜひぜひ、
また遊びにいらしてくださいね(はぁと)


宝塚月組バウホール公演「Hollywood Lover」。

今日は、「実在の人物にモデルがいる」と思われる役について♪



すずな(憧花ゆりの)が演じるヘッダ・ホッパーは、この作品の語り部、進行役のような存在でした。
実在する彼女は19世紀末の生まれ。この作品の舞台となる1940年代“後半”(←これって、発表当初は“1940年代末”でしたよね?)には60近い年齢になっているはずなのですが…

ま、タカラヅカだからね(^ ^;ゞ
景子さんオリジナルのキャラクターと思った方がいいのかな?

すずなの役創りは、割と年齢不詳な感じ。
20代の若い娘にも見えるし、30代半ばくらいにも見える。
ただ、「8年前」のステファーノとローズのゴシップを良く知らないことになっていたようなので、どちらかと言えば“若い娘”設定だったような気がします。

……それこそ、末子姐なりルミ姐なりがいてくれたなら(涙)見事にやってのけてくれそうな、癖のある、だけどやりすぎてはいけない(←これが一番難しい)難役なのですが。

すずなの、あの特徴的な声が活かされていて、面白い役になっていたと思います。まだまだ経験不足で苦戦していましたが、来週観るのが楽しみな役であり、役者でもありますね。
まだまだ一本調子の一杯一杯だったので、もう少し舞台全体を見渡せるようになって、メリハリがつけられるようになったら鬼に金棒だと思います。がんばれ、すずな。



まゆみ(五峰亜季)さんのシーラ・グレアム。
現実のシーラは、この頃には30代後半だったはずなのですが(フィッツジェラルドが1940年に44歳で亡くなった時、13歳年下の彼女は31歳だったはず…違ってたら教えてください!)

「The Last Party」の時も上手いなーと思いましたが、今回も実に素晴らしかった!まゆみさんって決してお芝居が上手な人ではないのですが(←失礼)、シーラは本当にぴったりですよねっ♪
ちょっと台詞の語尾が気になったり、しゃべり方が一本調子だったり、いくつか気になるところもあるのですが、シーラに関しては本当に役の本質を掴んでいらっしゃるなぁと感心してしまいます。

…登場シーンからイキナリ「The Last Party」と同じ衣装だったのには、ちょっとぶっ飛びましたけどね(笑)
1940年代“後半”からみたら、『8年前』にはスコットは生きていた筈ですものね。もしかしたら、スコットとステファーノは出会っていたのかもしれません(爆)

シーラは、基本的にステファーノとしか絡まない役。
ヘッダとちょっと睨み合うくらいで、ほとんど誰とも関わりません。スコット・フィッツジェラルドという片羽を喪ってからの10年弱を、あまり世間と関わらずに生きてきたことを想像させます。
“世間”からは尊重されつつも何となく遠ざけられて、
自分自身もなんとなく遠ざかって。

それでも。
それでもまだ、巨大な壁に逆らってでも、若い(←自分よりは!)二人の愛を応援する気概は持っている。
身の危険を顧みず、というか、すでに喪うモノ(リチャードによって奪われるモノ)など何もないわ、という確信があるんでしょうね、彼女には。
実際、リチャードはシーラには何もできないわけで、その確信は正しかったわけですが………。

「The Last Party」のシーラも大好きでしたが、
「Hollywood Lover」のシーラは、それにも増して魅力的で、素敵でした。そして、ああいう“イイ女”に可愛がられ、守られるステファーノは、本当に“理想の男”なんだな、と、あらためて思ったのでした。



実在の人物シリーズ、最後はロジャー・ウィリアム・コーマン。
(桐生)園加ちゃんの演じた、ビリー・コーマンです。
1926年生まれだから、このとき20歳前後…なんですが、作中では
ステファーノと同年代(←30歳前後?)に描かれています。

8年前、ステファーノ無名時代に一緒にやっていた仲間。
共に夢を語り、作品を創り、そして、
本当のローズを知っている男

今回の園加は、大当たりでした!
だいぶ声のトーンが落ち着いてきましたよね?「ダル・レークの恋」で聞かせてくれたヤクザな声(←色っぽくて大好きだった)でこそありませんが、話の内容によって声の使い分けもだいぶできるようになって、ひときわたくましくなったような気がします。
本編にはショーシーンがほとんどなかったので、オープニングとフィナーレのダンスナンバーでの、園加ちゃんの嬉しそうな伸び伸びっぷりが微笑ましくて、印象的でした♪♪可愛いぞ、園加〜♪

キャラクター設定自体の「本能のままに行動する」ところとかも、実にぴったりの宛書でしたね♪あー(花瀬みずか)ちゃんとの(あーちゃんへの?)ラブラブっぷりが微笑ましくて、可愛らしくて、照れちゃいました(^ ^;。

うーん可愛い(^ ^)。

あーちゃんの手の中で、ころころと頃がされている園加は、ホント可愛いですっ♪♪何かコトが起こっても、何も解決できないところも含めて、可愛くてしょうがないです(*^ ^*)。



ビリーの妻・マギーの複雑さ、については、まだ私の中でも結論がでていないので。
いずれ、機会があったら書かせていただきたいと思っています…。


そんなところで、「実在の人物らしい人」シリーズ 第一回終了♪♪


1940年12月21日、スコット・フィッツジェラルドは44年と3ヶ月の生涯を閉じました。

それが、67年前の、今日。



3年前の「The Last Party」のラストシーンは、鮮烈に瞼に焼き付いています。

「1940年12月21日」と映るスクリーンを観るだけで泣けた、あの時。



今、宝塚バウホールでは、あのラストシーンから約8年(推測。多分)が過ぎたハリウッドを舞台に、新しい愛の物語が語られています。

女なら誰もが夢に見る“理想の男”と、映画界を代表するスター女優との、激しくて、切なくて、哀れな、恋。



1930年代後半。
スコット・フィッツジェラルドは、借金の返済と娘の学費を稼ぐためにシナリオライターとして映画会社と契約し、ハリウッドに住まう。ライターの仕事の合間に小説を書きながら、シーラ・グレアムとの穏やかな愛を得て。

それでもなお、アルコールを手放すこともできず、自身のことを「ハリウッドの雇われライター」と自嘲していた彼が、

若くて、ハンサムで、輝くような才能に溢れ、
自らのインスピレーションを最大に刺激してくれる生涯の伴侶と巡り会ったばかりのステファーノ・グランディと、出会ったとしたら?

たとえば、シーラの紹介で?



…なーんてことを毎日考えている自分が怖い……。



観劇なさっていないみなさまの為に一応申し添えておきますと、
当たり前ですが「Hollywood Lover」にフィッツジェラルドは出てきませんし、話題にもなりません。
シーラがちょっと匂わせるくらいで。

ただ、シーラの存在そのものが「The Last Party」を本歌取りしていることを明確にするためのキャラクターなのだとは思います。
出てこないけれども、物語の裏に、つねに「The Last Party」のテーマが、流れているので。



今回、映画監督、という異分野のクリエーターを主人公に据えながら、植田景子さんは、お得意の「創作とは」論をほとんど出していません。
「ル・プティ・ジャルダン」でもストレートに語られた、「創作」ということに対する彼女の想いの深さを思えば、今回全く語られないのが珍しいような、物足りないような気がするのです。

でも。
「無から何かをクリエイトする苦しみ」「創造者にとって恋愛とは何か」については、前作「The Last Party」という名作でかなりの深さまで描ききってしまったから。
だから今回は、もっと違う切り口で人生を語りたかったのだろうと思います。

愛、という軸で。

だから。
「“クリエーターの苦労”については、前作でも散々やってよね、それを思い出してね」というスタンスで作品を創られたのではないでしょうか。

シーラという記号でそこをつないで、
祐飛さんとあいちゃんの芝居力で納得させる。

無駄のない作劇だなあ、と感心するばかりです♪


「演技しなくていいんだ。誰もがたった一人のOnly ONEなんだから」(意訳)という、どこかで聞いた歌詞のような台詞があったりしますけど、ね(^ ^;ゞ。








話は違いますが。

今日は何の日?をながめていたら、新しい知識が!
12月21日は遠距離恋愛の日なんだそうです!\(^ ^)/

そ、そ、そんな日があったんかいっ!!

遠距離恋愛中の恋人同士が、クリスマス前に会ってお互いの愛を確かめあう日、なんだそうです。へーへーへーへー。

私たちファンも、遠距離恋愛…というか、永遠の遠距離片思い中、ということで、この記念日を心から祝いたいと思います……

東京の空の下で、ね(*^ ^*)。



大好きな祐飛さんに、
大好きな月組生に、
宝塚に関わるすべてのみなさまに、

……プロスト(乾杯)!



昨日(22日)は、宙組大劇場公演の集合日だったんですね。

遠征中のため書き込み出来なかったのですが……。



美郷真也さん、
音乃いづみちゃん、
彩羽真矢さん、

以上三名の卒業が発表されてしまいました(ノ><)ノ。


彩羽さんは、ごめんなさいm(__)mわからないのですが…


いづみちゃん。
樹里ちゃんの主演バウ「FREEDOM」で、下級生ながら天羽たまちゃんと美声を響かせていた美少女。

新公ヒロインが決まった時は驚きましたが、最近は芝居でも歌姫としても重宝されて、いい感じだったのに……(泣)



そして、まりえったさん。

温かな声。
風貌。

懐の大きな、保護者的な役割を果たす大人をやらせたら天下一品!
月組から組み替えして行ってしまった時は淋しかったけど、雪組さん(今は宙組ですが)を観にいけばお会いできたのに…(涙)
組長として、波乱の多かった宙組をまとめ、支え、芝居を成立させてきた立役者。正直で優しい、頑固親父なんて、本当に素晴らしかった……(はぁと)

いつか専科に行って、月組にも出演してくださる日が来るものと信じていたのに……。

夢は叶わなかった。
マリエさんは、宙組の大劇場公演に出て、東宝劇場に出て、そうして卒業してしまう……。

悲しくはありません。

でも。

たぶん、他の誰が卒業すると聞いても、こんなにぽっかり淋しくなったりはしないんだろうな……(涙)



マリエさんの、いづみちゃんの、

この公演でのさいわいと、
これからの人生にしあわせを。





集合日に新公配役がでるのも、最近では珍しいですよね?
嬉しかったのは、春風みーちゃんの吉田茂(はぁと)

汝鳥さんの役、っていうことで、ものすごく勉強になるだろうし♪すごーく楽しみです!

マリエさんといづみちゃんの幸せと、

宙組さんのさらなる発展を、

心の底から祈りつつ。



.

祝!千秋楽

2007年12月25日
12月24日は、花組東宝劇場公演「アデュー・マルセイユ/ラヴ・シンフォニー」の千秋楽でした。

今日25日は、イエスさまのお誕生日で、そして、バウホール公演「Hollywood Lover」の千秋楽。

怒涛の年末、26日は、ドラマシティ公演「A-"R"ex」の千秋楽です。




千秋楽、おめでとうございます。>花組&月組

立さん、
オサさん、
としこさん、
ひーさん、
きよみちゃん、
ご卒業、本当におめでとうございますm(_ _)m。
これからの人生に幸多きことを祈っています。


そして、まとぶん(真飛聖)、
花組トップスター就任、おめでとうございます!!

私は、もう結構前からまとぶんはお気に入りなので(*^ ^*)。
生え抜きだったオサさんの後、というのはさぞ大変だろうと思いますが、ぜひぜひがんばってくださいね!

ああ、それにしても私がまとぶんを“お気に入り”に入れたきっかけは何だったっけ…?「雨に唄えば」のリナ?いや、もっと前だな……。「ベルサイユのばら」のアランあたりかな?

すんなりと整った可愛らしい容姿に合わない太い声とワイルドな芸風のギャップが好きで、実は王子様よりやさぐれた元ヤクザ(?)みたいな役が似合う人だと思っていたりするのですが。
花組では、今までその個性があまり生かされていなかったので、これからに期待しています!
まずは中日「メランコリック・ジゴロ」と大劇場はサトクリフの「血と砂」。どちらも楽しみな演目で、良さげですよね〜♪
今、花組さんは、飛びぬけた人がいない代わりにタレントが充実して面白い時期だと思っているので、すごーく楽しみです♪♪





年が明ければ、元旦から大劇場雪組公演が始まって、
すぐにバウホール公演「ホフマン物語」の初日があいて、
翌週には青年館で「A-"R"ex」の幕もあがる。

元旦STARTの雪組さんも大変ですが(←月組も大変でした☆)、
3つにわかれて本番に、お稽古に、がんばっている月組の皆さま。

がんばってね。

寒い日が続きますが、お身体を大切に………。





ねこは、3連休はしっかり遠征してまいりました。
どこへ?って?……ハリウッドですよ、もちろん(^ ^)。

そして。
今日はおとなしく(?)お仕事してました。

今頃、みんな楽屋に入ったかな、とか、
もう開場したよね、とか、
あ、ベルが鳴った、とか、
一幕終わっちゃったねぇ…(T T)とか、

ひっきりなしに感慨にふけりながら。





ありがとう。
本当にありがとう。

植田景子さんに、

専科から特出してくださった磯野さんと五峰さんに、

そして、

可愛い可愛い月組っ子たちに、

この公演に関わってくださったすべての方に、

心からの感謝を。



毎日毎日、夜遅くまでお稽古につきあってくださって、
毎日毎日変わっていくステファーノの芝居を支えてくださって、
…本当にありがとう。

パレードで祐飛さんを迎えてくれる、笑顔たち。
あの笑顔たちを見るだけで、涙腺決壊してしまう私。

祐飛さんも本当に嬉しそうでしたよね(泣)。



夢のような11日間が過ぎて、ひどく感傷的になっている私がいます。

青年館の初日まで、あと25日。3週間と、ちょっと。
待ちきれない。
待ちたくない。
……早く、また、観たい…。




明日は「A-"R"ex」の千秋楽ですね。

かろうじて一回だけ観ることができましたので、また感想も後日書くつもりではおりますが。

とりあえず、
どうか悔いのないように、やれることは全部やってみてほしい、と、

可愛い月組っ子たちのために、心から願ってやみません。



チャレンジャーぞろいの月組っ子たち。

小芝居好きの月組っ子たち。

「ホフマン」組も、お稽古はいよいよ佳境……ですよね、きっと。
観にいくことはとっくに決定したので(笑)、すごーくすごーくすごーく楽しみ!です。
さすがに「Hollywood Lover」の青年館と同じ月では、遠征一回行くだけでも我ながら“あり得な〜い!”という感じなのですが。
でも、行くもん。行っちゃうもん。



なんだかこの1週間、仕事でもプライベートでもいろいろなことがあって、この日記もあまり進んでいないのですが。

2007年も、残りはわずか一週間。



とてもとても、あと半年くらいは新年なんて迎えられるとは思えない状況なのですが、

指の隙間からこぼれおちる砂粒を拾い上げながら、
あと1週間、悔いのないようにがんばりたいと思います。

祐飛さん、バウメンバーのみなさま、
とりあえずはゆっくり休んで、少しでも英気を養ってくださいね。

青年館で、お待ちしています。





.
2007年12月26日、
組替えが発表されました。


月組からは、
大空祐飛さんと白華れみちゃんが花組へ、
夢咲ねねちゃんが星組へ。

星組からは、羽桜しずくちゃんが月組へ。

雪組からは、純矢ちとせちゃんが宙組へ。



私の愛する月組から、大事な組子が3人もいなくなって、
だけど、可愛い可愛いしずくちゃんが来てくれる。

それはいい。
了解しました。

それは、いいの。大丈夫。
私の愛する月組は、月組のままだ。

ゆらさんが卒業しても、のぞみちゃんが卒業しても、
エリさんが卒業しても、末子姐が卒業しても、ルミ姐が卒業しても、
みちるちゃんが、りんかちゃんが卒業しても、

それでも、私の大好きな月組は、月組のままだから。

だけど。
大好きな月組と、大好きな祐飛さんは、私にとってずっと一つの存在でした。
月組には祐飛さんがいるのが当たり前で、
祐飛さんは月組にいるのが当たり前で、

それ以外のことは、いつだってテンポラリだった。


なのに、あなたは行ってしまう。
なのに、あなたは月組を去らなくてはならない。



祐飛さんがいるから月組を愛したわけじゃない。
月組っ子が月組を愛してるくれるかぎり、愛しているよ。


月組にいるから祐飛さんを愛したわけじゃない。
祐飛さんが祐飛さんだから、恋をしたの。


だけど。

花組の祐飛さん。
祐飛さんのいない月組。


多分、きっと、いいえ絶対。
私は愛することができるだろう。
祐飛さんのいない月組も、
花組に属する祐飛さんも。

いつか、必ず。


だけど。

だけど、今は。

ただただ、不安な闇の中、です……。


花組ファンのみなさま。

ごめんなさい、花組に行くのがいやなんじゃないんです。
花組は比較的よく見ている方だと思うし(汗)、
好きな人がたくさんいます。

これから観劇回数は激増するでしょうし、もっともっと好きになると思う。

ただ。
祐飛さんは愛してもらえるのだろうか。
受け入れていただけるのだろうか…?

…不安で壊れそうです。



ただただ。
祐飛さんも、必死でがんばってくださると思うので。
そう、信じているので。


どうか、お願い。

厳しくてもいい。
愛してくれなくても、いい。

ただ、
観てあげてください。大空祐飛、を。
立場だとか学年だとか、そんなものを通さずに、
ただ、大空祐飛、という舞台役者を、まっすぐに。


うん、大丈夫。
きっと、多分、

多分私は、愛し続けることができるだろう。

それでもなお、タカラヅカ、を。



れみちゃん、花へ行っても、これからもよろしくね。

しずくちゃん、月組ファンとして大歓迎です♪

ねねちゃん、星組へ行っても応援しています!!

せーこちゃん、新天地でもがんばって!


どうか、かみさま。

新しい世界に飛び出す全ての人たちに、
温かな愛と、祝福を。


衝撃の組替発表からはやくも4日。
ちょっと引籠りしてました(^ ^;

CSのナウオンステージも観たし、「Hollywood Lover」についても「A-"R"ex」についても、いろいろコメントしたいことはたくさんたまっているはずなのに、なぜか文章にまとまらないんですよね。
年末は仕事が詰まっていて、ゆっくり考えている暇がなかったこともあるのですが、まとめる気力が沸いてこない、というのも本当で。


“衝撃のニュース”って、
こんなにも集中力を奪うものなんですねぇ…。



実は。
遠からず組替えがあるかもしれない、とはずっと思っていたんです。
覚悟もしていました。
祐飛さんが、“月組生え抜き”のまま卒業することは難しいんだろうな、と。


今の5組のトップスターは、全員が組替え組です。その組で新人公演をした方は、一人もいません。
娘役トップまでいれても、雪組のとなみちゃんと花組の彩音ちゃん、ただ二人。

そんな中で。

祐飛さんだけがのほほんと月組にいられるわけがない、と。


大空祐飛という、“言葉で明示的に説明しにくい=わかりにくい魅力”と、“わかりやすい欠点(←ダンス)”を併せ持った役者には、とても難しいことではあるのですけれども。
でも。

それでも、今の彼女ならどこへ出しても大丈夫、と、信じてもいたのです。


昔の話になりますが。
樹里ちゃんについて同じように思ったのは「Cross Road」の時でした。
だから私は、樹里ちゃんの専科入りは大賛成でした。発表を聞いて、それに関しては小躍りしたくらい。樹里ちゃんは絶対組子でいるよりも専科の方がいい!!と思っていたから。
でも、樹里ファンの友人はかなりショックを受けていたんですよね…。


去年の夏。
「暁のローマ」を観ながら。

祐飛さんがいつどこに異動になっても驚くまい、祐飛さんなら絶対に、新しい世界でさらに大きな輝きで魅せてくれるはず、と、

そんな確信を抱いてから、はや1年。



もう組替えはないのかなー、やっぱりこのまま卒業させてもらえるのかなー、と、思い始めた矢先の組替え発表でした。



予想はしていた。
覚悟もしていた。
でも。
いざ現実になると、こんなにも不安なものなんですね。
今まで所属していた居場所を離れる、ということは。

自分が自分自身であること、
自分になること、
誰に庇護されることもなく、「一人前の大人」になって、自分の力で闘い、道を切り開いていく、ということは。



こんな暗いことを書くのは、今日が最後です。
不安な気持ちは2007年においていきます。
新しい年は、前向きに、ポジティブに、迎えたいと思います★



…組替え発表の前日に「まとぶんがお気に入り!」と書いている自分にちょっと感心しつつ(笑)(だってホントだもん!)、

とりあえずは、年賀状書かなくちゃーーーーーっ(←まだ書いていないのかーっ!!)


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2007年もあと数時間で終わり。


一年の終わりに、今年一年のいろんな“マイベスト”を書き留めておきたいと思います♪



■宝塚大劇場公演 ショー部門
 「まほろば 〜遥か彼方YAMATO〜」

 迷う余地がなかったので特にコメントもありません☆本当に素晴らしかった!謝さんありがとう!!



■宝塚大劇場公演 お芝居部門
 宝塚オリジナル作品に絞ると、無いなあ…。
 純粋に「脚本」で選ぶなら「バレンシアの熱い花」なんでしょうけれども、あれは演出と役者がまったく噛み合ってなかったから……(涙)。
 #エル・アルコン」は未見。



■宝塚 その他劇場公演 お芝居部門
 「Hollywood Lover」と「ヘイズ・コード」。

 かなり近い時代(Hollywood…の方が少し後)の映画界を描いていながら、まったく違う世界観だったことが面白かった。どちらもよくできた(でも割とありがちな)メロドラマっぽい脚本を、キャストの魅力で魅せていて、最高でした。
どちらかといえば「ヘイズ・コード」の方が一般向けかな?「Hollywood…」は、出演者ファンなのであまり冷静に評価できてないかもしれません。

そして、きりやんの「SLAPSTICK」をもう一度観たいなー、と思いました。CSでやらないかなあ。

 #「ノンノンシュガー」「大坂侍」「あさきゆめみしII」「舞姫」「The SECOND LIFE」は未見
 特に「舞姫」と「大坂侍」は、私的にトップを争う作品だった可能性が高いので、非常に残念です。舞姫は再演されるから楽しみにしていますが、「大坂侍」も再演してくれないかなー。(←ねねちゃんが行ってしまうし、りんかちゃんも卒業してしまうから無理かな/涙)



■宝塚 その他劇場公演 ショー部門
 「専科エンカレッジ・コンサート」

 これも文句なしです。
 ちなみに「ハロー・ダンシング」宙組さんと花組さんは未見です。あと、みなさまのディナーショーの類は一切観てません。



■劇団四季公演
 「Wicked」

 っていうか、それしか観てません今年(汗)。もう私は四季ファンじゃないんだなあ……(もともと浅利氏の方針は嫌いでしたが)

 濱田めぐみさんが素晴らしかったので、この作品を「ベスト」に挙げることにためらいはありません。が。…せめて「ジーザス・クライスト・スーパースター」くらいは観にいくつもりだったのになー(遠い目)。



■その他公演
 「コンフィダント・絆」。

 今年は良い作品がたくさんあったので結構迷ったのですが、やっぱりこれかな、と。
 先日シアターTVか何かで放映されたらしいですね。映像には興味がないのでWOWOWにも入ってないし、ホントにSKYSTAGEしか入っていないのですが、こういうことがあると心が揺れます(T T)。
でも、やっぱりアレはナマで観たい……再演切望。



今年も素晴らしい作品にたくさんめぐり合えて、幸せな一年でした。(何本観たかは数えません。絶対。)

いろんな人に落ちたしね★好きな人が多いのは幸せなことです♪(*^ ^*)。



来年も素敵な出会いがありますように、そして、

舞台にすべてを懸けて、観客に夢を配ってくださるみなさまに、

たくさんのさいわいがありますように。





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