宙組「バレンシアの熱い花/宙FANTASISTA!」を観てまいりました。

…タニちゃん、ウメちゃん、大劇場お披露目おめでとうございます〜\(^ ^)/
末永く、お二人仲よくがんばってくださいね〜〜♪♪


「バレンシアの熱い花」
1976年に、榛名由梨・瀬戸内美八・順みつきの3人のために描かれた、柴田さんの往年の名作。

19世紀初頭、というか、具体的には1808年のナポレオンのスペイン侵攻から、失脚してエルバ島に配流される1814年までの出来事。
フェルナンドの父親が暗殺されたこと自体が、ナポレオン側についたルカノール公爵の陰謀である、というところから話が始まるので、1811年か12年くらい、という設定なんでしょうか。台詞の中にロシア戦争がどうこうという(=だから今がチャンスだ、みたいな)台詞があったような気がするので、1813年の冬から春の話ってことでいいのかな?衣装もどちらかと言えば寒い季節の服っぽいし。

お祭りの場面があるので、てっきりサンホセの火祭りだとばかり思っていたのですが、プログラムには「花の祭」とありますね…(涙)。いやでも、サンホセの火祭りは確か春分のお祭り(キリスト教圏だからイースターかな)だったと思うので、花の祭でも間違いじゃないかも(←全然違うかな)

しかし柴田さん…祭の歌を追加するのはいいけど、どうしてわざわざ追加した歌をトップ様に歌わせるんですか…(涙)。
(いやタニちゃん好きなんですけど)



拝見しまして。
さすがに脚本が本当によくできているな、というのがよくわかりました。
「星影の人」は、やっぱりかなり時代の違いを感じたというか、「30年前に新撰組を描いたこと自体冒険だったんだろうなぁ…」と思ったのですが、「バレンシアの熱い花」は時代を超えた名作だな、と。
本当に、心の底から、柴田さんご自身の演出で拝見したかったです(涙)。私は残念ながら初演は観ていないのでなんとも言えませんが、中村(暁)さんの演出は、脚本が言いたいテーマと微妙にズレているような気がしてしまいました…。どうだったのでしょうか。初演をご覧になった方のご意見を伺いたいところです。

まず疑問だったのが、ラモンとロドリーゴの重み。このお二人、出番や台詞の量は変わっていないのでしょうか…?今回、役替わりがあるとはいえ、一応蘭寿とむくんが初日と楽に演じるラモン役が2番手ということになって、初演の番手とは逆転していると思うのですが。ラモンの場面が増えたりしているのかなあ?心理的には、ロドリーゴには特に唐突感もなく、むしろラモンの方が「あれ?いつの間に?」的な印象があったのですが。

観ていて思ったのですが、作品としてはやっぱりロドリーゴが2番手の方が、全体をまとめやすいと思うんですよね。フェルナンドとロドリーゴ、二人が同格でいてくれた方がストーリーを盛り上げやすい。
で、ラモンは話を引っかき回す役なので。3番手、というか、“若手スターの儲け役”という感じの方がよかったような気がします。
あと、今回ルカノール公爵がものすごくカッコイイ(*^ ^*)んですけど、あれは元からああいう役なんでしょうか?もっと渋くやる手もあったと思うんですよね。あそこまでルカノールが格好良いと、恋敵のロドリーゴはともかく、政敵の息子であるフェルナンドがちょっとひ弱過ぎるというか。まぁともちんだから仕方ないかなな(笑←カッコイイのがデフォルト)。

逆に、ルカノールがあそこまで格好よくなってしまうとちょっとファンとして欲が出るというか、一言でいいから「ルカノールの正義」を語らせてみたくなるんですけどね。シルヴィアへの切ない恋心を漏らしてもいいし、あるいは「今飛ぶ鳥を落とす勢いのボナパルトにつかないでどうするんだ!彼に逆らえばバレンシアは終わりだ」とかでもいいんですけど。


しかし、実際にキャストを振ってみると、ラモンに蘭トム、ロドリーゴにみっちゃん(北翔海莉)をふりたくなる気持はすんごくよくわかる!!
っていうか、蘭トムくんのラモン、本当に嵌り役でした。Mの犬キャラで妹にメロメロなおにいちゃん、だなんて…ぴったりすぎて笑うしかない。

だから。彼女が若手で3番手の時代に上演してあげれば良かったのになあ、と思ったりしましたね。

以前のコメントでもたくさんいただきましたが。

フェルナンド=かしちゃん
ロドリーゴ=タニちゃん
ラモン=蘭とむ

ではどうして駄目だったのかなあ?

竜馬もとっても良かったけど、どうしても一作しかやらせてあげられないのなら、この作品で観たかった。るいちゃんのイサベラもメチャクチャ嵌るし。かしるいでラストの場面、本当に観たかったなあ……(涙)。





とかなんとか妄想したりもしましたが。

タニちゃんのフェルナンド、衣装がよくお似合いでさすが!という感じでした。
トップに必要な美しさと若さに溢れるフェルナンドでしたね。
ただ、タニちゃんだとどうしても「真っ直な王子さま」に見えてしまって、最後にマルガリータに戻るところがちょっと不思議だったかも。
この物語は、「若い」話ではないので、今の5組の中でも一番「若い」宙組の上演っていうのは微妙だったのかもなぁ、と思いました。



ウメちゃんのイサベラ。
すみません。私ウメちゃんって本当に大好きなんですよ。かなり痛い感じで。
なんで書いちゃいますけど。

ほんっとーに良かったです!

酒場の女としての、ほどよく崩れた美しさ、仇っぽさ。
なのに、ハンサムな青年貴族に本気で恋ができる清潔感も喪わず、
人を見る目があって、大人で、自分の立場がわかっていて、
一人で生きていくことができて、手に職もあって、
…なによりも、「こんな自分」を信じている強さ。

それが一番美しい、女。

ずっと、私の中でウメちゃんのイメージは「少女」でした。
潔癖で、強くて、譲らなくて。アリスのような、この世のものではない、幻想そのものの「少女」。
正月のバウ「Halleruya!」でも、ブレンダはとっても好演だったけどまだまだ少女だったし斎藤さんの「A/L」は萌えの世界に生きる少女以外のなにものでもなかった。
今回も、藤井さんが担当するショーの方では、イーハトーヴに連れて行ってくれそうな「幻想の少女」のままだったので、今でも「ウメちゃん」から受けるインスピレーションは「少女」のままなんだと思うのです。

でも。現実のウメちゃんは、こんなに「女」だったんだ、と。
その成長を目の当たりにして、とても嬉しかったです。

タニちゃんは「真性の王子様」なので。
タニちゃんに王子様以外のキャラクターをやらせるなんて時間の無駄なので。

タニちゃんがトップである間、宙組の芝居作品のバリエーションはウメちゃんが作っていくしかないわけなので。
ウメちゃんの今回の成功というのは、今後の宙組にとってもとっても嬉しいニュースなんじゃないかと思います☆



蘭トムくんのラモン。
いやもう。嵌り役とはこのことか、と。
2週間とはいえ、ロドリーゴをやらなくてはならないのがいっそ不憫なほど、ラモンが似合っていました。

フェルナンドの邸の前で。
フェルナンドが怪我をしたかもしれない、というニュースに慌てて駆けつけてきたイサベラと出会ったラモン。

「あのお嬢さんが、馬車で駆けつけてくるのが見えたから」
そう、寂しげに口角をあげて強がるイサベラを見凝めるラモン。

「でも…」と涙を目に矯めて縋り付いてきたイサベラを、抱こうとしてなかなか抱けない、右腕の葛藤。
長い間をおいた後、ぐっ!と右腕で抱きしめるラモン。
はずみでイサベラの肩から落ちるショール。むき出しの白い肌。
イサベラが縋り付く力をふと緩めてその右腕に身を任せようとして…
はっ、と醒める。
ラモンの肩を突き放すイサベラ、
俯いて肩を落とすラモン。

かなり間の長い場面でしたが、まったく緊張感を切らさない二人の芝居に没頭してしまいました。
その後の歌はちょい苦戦していましたが(‥)、切ない絶唱はとても良かったです。東宝が楽しみです!



ともちん(悠未ひろ)のルカノール公爵
雪組「エリザベート」以来、髭萌えしっぱなしの私。
今回一番素敵だったのは、文句なくルカノール公爵でした♪シルヴィアも、いつまでも裏切ったことに罪の意識を感じていないで、自分に正直にルカノールに惚れちゃえばいいのに(←絶対に違う)、とまで思ってしまった。

いえ、あの、んな訳無いんですけどね。
ただ、彼はシルヴィアを愛していたのかな、それともロドリーゴへの嫌がらせであんなことをしたのかな、と、それだけは気になりました。
まぁ実際の歴史では甥の婚約者をぶんどった話なんていくらでも転がっているので、キレイな若い女が邸を出入りしていて、それで見初めて奪ってしまった、とかそういう話なんだろうと思うんですけどね。

ルカノール公爵の年齢設定はいくつなのかなあ?
セレスティーナに向かって「昔恋した貴女…」みたいな台詞を言っていたってことは、フェルナンドの父親と同世代ですよね。
フェルナンドとロドリーゴが20代前半、その父親は40前半くらいの男盛りってこと?
あ、やっぱ駄目だ。絶対シルヴィアはルカノールに墜ちると思う……(←はいはい)



みっちゃんのロドリーゴ
みっちゃん、やっぱり宙に行ってからの方が当たり役に恵まれているような気がします。今回もすんごい良かったもん、ロドリーゴ。本来は2番手がやる辛抱役をしっかりこなして、芝居をしっかり引っ張ってましたね!
最初に「エル・パティオ」に行った時の超嫌味で失礼な貴族のぼんぼん芝居といい、その後、ラモンの力を認めてからの態度の変え方の嫌味のなさといい、シルヴィアとの恋に悩む苦悩といい…。難しい芝居が多いのに終始大人っぽく落ち着いた役作りで、今回の公演が「成功」と評価されるとしたら、その立役者はみっちゃんなんじゃないか(←思いっきり贔屓目)と思うほど、よくやってた。

ただ、宙組としてはどうなのかなあ。
ロドリーゴって大事な役だから、みっちゃんの堅実で大人な芝居がとても似合っていたけど、なかなか人気は出にくいですよね…。シルヴィアとの恋、っていう華やかなテーマはあるけど、やっぱりラスト、シルヴィアの死を知って嘆く場面がないのは可哀相かも。
あ、いえ、演出的にはあれでいいんですよ?すごくカッコイイと思う。…フェルナンドの「私のイサベラも…」の台詞さえキチっと決まれば、ですが。
ただ、これからファンを増やしていかなくてはいけない若いみっちゃん的には、シルヴィアとの切ないデュエット以外にももう一場面、ファンの心をギュッと切なくさせる場面があれば良かったろうになぁ、とは思うんですよね…。

ま、仕方ない。本来キャラ違いなラモンをどう魅力的に作れるか、そこが勝負なんですよね。
…みっちゃん、笑うと女の子になってしまうからなぁ…。ロドリーゴみたいな笑わない役の方がいいんだけどなぁ………。



七帆くんのドン・ファン・カルデロ
…素敵でした(*^ ^*)。眼鏡こそかけてないけど(←当然)、いじめっ子健在、って感じで。Sな目つきが素敵です♪

なんかこの役って、鈴鹿さん退団でホルヘの設定を追加したためにラストで美味しい儲け役になっていたのですが、初演ではどういう役だったのでしょうか…?ラストで種明かしされるまで、すごく謎な存在だったんですけど。
しかし、「NeverSleep」しか知らないので、あのべったりヘアのイメージが強烈だったんですが、ぽわぽわ髪も似合いますね♪

しっかし、ほんとーーー!に声がいいなあこの人は……♪♪みっちゃん、ともちん、七帆くんの三人で喋る場面とかあったら、ねこは倒れるかもしれません…。



十輝くんのルーカス大佐
軍服がよく映えますねぇ、本当に。
「A/L」の時も思いましたが、声もいいし滑舌も良い、見た目も格好良くて大人の役がよく似合う。それだけ見るとともちんとキャラが被るんですよね…。全ツの役替わりでルカノールに入らないかなあ☆(期待)



まりえ(美郷真也)さんのレオン将軍
告白します。私は、まりえさんはてっきり「黒幕」なんだと思ってました…。結構後半に入るまで、ぜったいまりえさんはフェルナンドを騙して反旗をあげさせ、ルカノールに捕らえさせるつもりなんだろう、と。
…考えすぎ。

義勇軍まで作って「反フランス」に力を注いだ彼のバックボーンが全く語られないのが、残念といえば残念です。


八雲美佳さんのレアンドロ
おお、「NeverSleep」で蘭とむくんを苛めていた元同僚さん発見♪なんでわかったんだろう私…ってのはおいといて、やっぱりお芝居巧いですねぇ〜♪ご活躍が楽しみです♪


美羽あさひちゃんのシルヴィア
「圧倒的に美しい」というタイプではなかったのが残念ですが、大人っぽい嫋やかな美しさでロドリーゴが迷う気持もよくわかりました。

もう少し“人妻”の色っぽさがあると完璧なんだけどな。学年が下のみっちゃんより年上に見えてしまうのは仕方ないのかなあ?それとも、ルカノールに見初められるくらいだから元々ロドリーゴより少し年上だった、って設定でいいのかしら…。
蘭とむくんとは「NeverSleep」でもお似合いだったので心配ないと思うのですが、「貴族」らしく優雅にふるまうのと、年上感が出てしまうのは全く別ものなので、ちょっと映像とかで確認してみてほしいかも。


たっちん(和音美桜)のマルガリータ
可愛い!いやー知らなかった。可愛いじゃん十分に!
清楚で可憐な、ひなげしのような可愛らしさ。声もぶりっこではなく、ちゃんと鈴の音のように可愛らしくて、さすがに歌姫は声のバリエーションが豊富だなあ、と感心しました。フェルナンドが、イサベラと戯れながらも心の中に大事にしまっておくにふさわしい、清楚さと聖性。
正直、たっちんにこんな芝居ができるとは思ってなかったのでびっくりしてしまいました(汗)。
全ツでは役替わりとかあるんでしょうか?みっちゃんバウに出て歌いまくってほしいような気もするし、微妙です…。



春風弥里さん
すみません(汗)。せっかく「A/L」のワトソンくんで落ちた春風さんですが、あんまりよくわかりませんでした(涙)。
とりあえず、エル・パティオのダンサーと、ローラが殺される場面ですっしーさんと一緒にいる士官くらいしか見つけられず。うーん、やっぱり一回しか観ないときは幕前にプログラムチェックしておかないと下級生チェックは無理ですね(涙)。せめて声を出してくれないと見つけられない(T T)。



お芝居はこんなところでしょうか。
またみっちゃんのラモン&蘭とむくんのロドリーゴっていう組み合わせだと全然違う雰囲気になるんだろうなあ、と思いつつ…。
月組の誇るわんころみっちゃんのラモンも、鬼畜で尊大な蘭とむロドリーゴも、どちらもとっても楽しみです♪



.
月組の年末のスケジュールが発表されました。



…落ち着け。頼むから落ち着いてくれ>自分。

まだ世界は終わらないから。





■月組シアター・ドラマシティ公演
 『A-“R”ex』(副題は長いので省略)

作・演出/荻田浩一
主演/瀬奈じゅん、彩乃かなみ

マケドニア王アレクサンドロスIIIの生涯をテーマにした、ミュージカル「アレクサンダー大王の物語」のリハーサル風景から始まる物語…とはいえ、荻田さんの作風を考えれば“いわゆる「バックヤード」もの”とは全然違うんでしょうね。
古代マケドニアの物語と現実が交錯するような感じ?

思いっきり幻想的な物語になりそうでメチャクチャ楽しみです。

一つ気になるのは、タイトル。
アレクサンドロスは当然「Aleksandros」なので、普通に表記すればAlex…なのに、わざわざ「R」で表記する以上、何らかの意味があるのでしょうねぇ。
それが、単にAsako-REX(王アサコ)なのか、さらにもう一枚裏があるのか。
荻田さんだから、もっともっと深読みできそうなんですが………

REX、と言われるたびに、頭の中でモーツァルトのRequiemより「REX TREMENDAE」が鳴りだしてしまう私…(関係なくてすみません)



キャストはまだ未発表ですが。

 アレックス=麻子さん
 勝利の女神ニケ=かなみちゃん

は当然として、個人的には…

 アレックスのオリンピア=タキさん
 アテナイの守護神アテナ=すずな(憧花ゆりの)
 スパルタの守護神ポセイドン=あひちゃん(遼河はるひ)

が希望かな?全ツでのあひちゃん&すずなのコンビが良かったので、もう一回組んでほしいなあ〜♪

麻子さんとかなみちゃんは、荻田さんとは本公演では初めてでしょうか?…あ、かなみちゃんは「白昼の稲妻」に出てたか。でもそのくらいですよね。
荻田さんが麻子さん・かなみちゃんのコンビからどんな色を引き出すのか、とっても楽しみです♪

しかし!なんでバウとほぼ同じ日程なんだよっ!?何回観られるのかな私(涙)。
(諦めて青年館に通わせていただきたいと思います…)



■月組バウホール公演
 ミュージカル『HOLLYWOOD LOVER』

作・演出/植田景子
主な出演者/大空祐飛

ハリウッドを舞台に、男と女の恋の駆け引き、芸術家同士のぶつかり合いを描く、スタイリッシュなミュージカル。

…いやはや。ココにきて一人しか発表されないバウ公演の「主な出演者」に祐飛さんの名前が出ようとは………

素直に主演、でいいんですよね?これって。
まさか後から「実は轟さんが特出で主演です」とか、そんなオチはつかないですよね…?(←半分真剣)

「ミュージカル」なだけに、その可能性が捨てられない
こんな私は、いちおう祐飛ファンです。(←いばるな)


いやはや。

…とりあえず、休みの手配しとけ?な?(オロオロ)
(↑どうしていいのかわからない)
(↑ってゆーか、いくらなんでも気が早いだろうソレ)


おろおろ。


植田景子さんの作品に、連続で主演させていただけるとは露ほども思っていなかったので、それが一番嬉しいです。
まぁ、心の片隅からは「荻田さんか〜、いいなあ〜〜〜」という呟きも聞こえてきますが(苦笑)。

っていうか、植田(景)さんも祐飛さんも物凄いプレッシャーですよねぇ。「The Last Party」を超えなくちゃいけない、なんて…。

でも。
きっと超えてくれると信じているから。

だから。

年末はちょっとわかりませんが、とりあえず1月の青年館はがんばります//
(うー、年末………/涙)




しっかし…こうなってくると祐飛さんが主演させていただいた2つの公演、どっちも組長格で出てくださった嘉月さんの退団が、あらためて切ないですね(涙)。
組長のタキさんはドラマシティだろうから、祐飛さん、主演と公演の長、兼任でがんばるのかなあ…(不安)



そして、気になるのがきりやん。
普通にドラマシティに出演されるのでしょうか?
それとも………?

麻子さん、かなみちゃん、きりやんで荻田さん?
……それって狡くない?!

そういえば、年始に台湾の偉い人が「今年は宝塚公演がある」と言った、っていうニュースがありましたね。
あれはなんだったんでしょう?

せっかくこの数ヶ月、うまく出張のタイミングが合ったら連れていってもらおうと思って、台湾担当の同期の仕事をさりげなーく手伝ってあげてきたのに、な…。
無駄になったか(←おい)




…頭はすっかり年末に飛んでしまいましたが。

まずは、目の前の「まほろば/マジシャン」。
謝さんと正塚さん、それぞれの世界をきちんと構築することをやり遂げてから。

それをしっかり見せていただいてから。

絵理さんを、
末子姐を、
ななちゃんを、

しっかり見送ってから。



盛り上がるのはそれからでいい、
と、

……わかってはいるのですが(滝汗)。




月組大劇場公演初日まで、あと、ちょうど一ヶ月------、


そして。


12月15日まで、約5ヶ月半、なんですね…。




一日が終わりゃ気がつくさ
怠けてりゃパンも買えない♪

…という訳で。

名作ミュージカル「レ・ミゼラブル」の歌詞は、私の生活にごくごく深く染み通っていて、ごく何気ない日常にしょっちゅう呟いているわけなんですが。

まさに今日は、「一日が終わりゃ金も無い」って感じでした。
ランチは意味もなく豪華にステーキランチなんて頼んじゃうし、
いろんな友人からメールが入ったりして、そわそわして仕事も手につかないし…。(←おい)

いかん。こんなことでは、5ヶ月半たってもバウまで行く遠征費用がなくて観られないかもしれないじゃないかっ!

…明日からがんばります…。

そんなこんなで動揺しきった猫は、何をトチ狂ったのか突然、今までの日記を読み返してみるという暴挙に走ってしまいました。
(また長いんだ、コレが)

で。

おお、そうだそうだこんな事書いたよ、と思った2007年元旦の日記。

>みつきねこ個人のファン生活にとって、大きな意味のある一年になるかもしれない、と思ってブログを始めてみました。

おお。
意外に先見の明があったな>自分。

ほんとーに大きな意味のある一年になっちゃいましたね…(シミジミ)

大空祐飛さま。

昨日は動揺のあまり、ちゃんと「お祝い」をしそこねてしまったのですが。

歌劇誌の表紙、

植田景子さん作・演出のバウ主演、

そして年明けの青年館…

いったい何が起きたのか、
いったい何が起こるのか、

明日にはわかる神の御心が
朝が
明日が来れば

ONE DAY MORE…

だけど、今は、ただ喜びをわかちあいたい。

大空祐飛さま。
そして、そのファンのみなさま。

今だけは、ただ。

 ……おめでとうございますm(_ _)m。


(で、レミゼの感想書かないの?>自分)

柊巴さま、お誕生日おめでとうございますm(_ _)m。


雪組の東京宝塚劇場「エリザベート」も初日を迎えて、ファンの皆さまもさぞ盛り上がっていらっしゃることでしょうねぇ〜。
なんだかんだで私の日記も「エリザベート」については途中で止まってしまっているのですが、大劇場公演を終え、お稽古しなおして進化した「エリザベート」を拝見してから続きを書きたいなーと思っています。

…一番心配なのはヘタレな革命家たち、というか、具体的にはひろみ(彩那音)ちゃんのエルマーなんですけどねっ(ドキドキ)。

ひろみちゃんは、月組での子ルドルフも新公のルキーニも良かったし、一人の役者として「エリザベート」という世界に填ることのできるキャラクターを持っている人だと思うので、背伸びしすぎず、がんばってほしいなあと思っています。

ウィーン版「エリザベート」を観て、あらためて「ああ、エルマーって小池さんが作った役なんだなあ」と思ったんですよね。
小池さんが作った役だから、すごく自由度も高いのだと思います。実際、東宝の今拓也さんみたいな“ど迫力”系のエルマーもありですし、月組の月船さららさんみたいな造形もありだし、本当に「ナンデモアリ」な役だと思うのです。

大劇場で1ヶ月半やってきて、見つけたモノを。
見せていただけるのを楽しみにしています!
もちろん、ひろみちゃんだけではなく、水さんはじめ、雪組のみなさま全員の進化がとってもとっても楽しみです!


水さんのトート。
となみちゃんのエリザベート。
ユミコさんのフランツ。
ハマコさんのゾフィー。
キムちゃんのルキーニ…

当面チケットを持っていないので、いつみなさんにお会いできのるかわかりませんが。

暑くなったり、雨が降ったり、不安定な季節。
お身体を大切に、舞台を楽しんでくださいませ。



ファンと役者は、織姫と彦星のようなもの。
決められた時に、決められた場所でしかお会いできない。

役者は舞台の上で少しでも輝こうとして、
ファンは役者の輝きを僅かでも見つけようとして、

心を合わせて橋をかける。


だから。

7月7日は、そうだ、劇場に行こう〜♪、の日なんですよっ!(←お前だけだ…)




宙組公演の話、お芝居だけ書いてショーをまだ書いていませんでした(^ ^;ゞ。
ちょっと諸々忙しくて(主に仕事が)間があいてしまいましたが、忘れないうちに書いてしまいたいと思います。


…今日の新公はどうだったのかなーーーーーぁっ?CSニュース映像がとっても楽しみです♪♪




「宙 FANTASISTA!」
作・演出 藤井大介、作曲 高橋城。

最初に。私は藤井作品、どれも大好きです。
まぁ、正直なところ、オリジナルの脚本はどうかしらと思うことが多いんですが(苦笑)。ショーにおけるイメージの想起力、舞台の作り方、緩急、ホントに優れたものを持っている人だなあと(勝手に)思っています。

…ま、特異な色彩感覚は大事な個性ってことで。(←いいのかそれで)


残念ながら月組の大劇場作品はご担当いただいたことがないので、私は「藤井作品に本気で通い詰めた」経験は今のところ無いのですが。
今回のショーは、(まぁ好みもありましょうが)宙組にご贔屓さんがいらっしゃる方は楽しく通えるのではないでしょうか?

…通いたいよーーーーーっ。


キラキラしてて、楽しくて、愉快で、可愛い、
そんな、梅雨の晴れ間の青空のような、

ついさっきまで降っていた雨粒が、木立や草の葉の上でキラキラ光っているような、

そんな空間を創り出す、魔法の杖を持ったひとたちと過ごす一時間。





藤井さんのショーを観るたびに、「おもちゃ箱をひっくり返したような」という陳腐な形容句が浮かびます。

子供の絵本に出てくるような、「絵に描いたような」王子さまの誕生。
子供の読本に出てきそうな、夢に見たとおりの A Boy Meets A Girl Story。
子供の頃に絵本で読んだとおりに、次々に起こる事件や襲いかかる苦難に耐えて旅を続ける王子さま。

そして最後に、覚えているとおりのハッピーエンドで華やかに終わる物語。

シンプルで可愛らしい、夢のお話。
そのキラキラ感が、お芝居ではちぐはぐ感のあった宙組の「若さ」とマッチして、楽しい空間をつくっていたのだと思います。



しかーし。

月を皮切りに、
火星(MARS)、
水星(MARCURY)、
木星(JUPITER)、
金星(VENUS)、
土星(SATURN)、

そして、太陽(SUN)、って…


…一週間、なのね?太陽系ではなくて?

この辺が、藤井さんクオリティ、だわ(^ ^)。





一番好きだった場面は、文句なく「MARS」。

「MOON」の、のーてんきで実に楽しそうなバニーボーイたちのダンスがはけて、一息つくかつかないかのうちに出てきたお二人。

フォボスとダイモス、という役名なことは後で知りました。
というか、ともちん(悠未ひろ)と珠洲(春希)さんであることにも、しばらく気が付きませんでした。

とにかく色っぽくて凄かった…。

珠洲さんがダンサーなことは、「ファントム」の従者で「一人しか目に入りません」状態になったときから知っているのですが。
…ともちんって、ダンサーだったんですか…?(←え?いやマジで)

いやあの。
ダンスの技術的なことはよくわかりませんが。
大好きな珠洲さんと大好きなともちんのデュエットダンス♪♪

幸せでした。

プログラムに書いてあります。
火祭りを司るチャネル(北翔海莉)が「神秘的に歌」い、
フォボスとダイモスが「妖しく踊る」、と。

まさに「神秘の歌」と「妖艶なダンス」。
この3人で創りうる世界の広さと深さに、目眩がしそうでした。



そして。

舞台奥に囚われた少女・MARS。


他の星では、星の名前がついているのはすべてタニちゃんなのに、ここだけウメ(陽月華)ちゃんに星の名が捧げられる。

火の星、
怒りの星、
戦いの星・火星。


この場面で。
男たちを従え、羽山紀代美さんの振付で空気を切り裂くウメちゃんを見凝めながら。



いつか。
いつか、萩尾望都の「スターレッド」を宝塚でやる時がきたら。
(←絶対やりません)

是非!ウメちゃんの星(セイ)で。 (←だからやらないって)



あとはどの場面も好きですが。
やっぱり「SATURUN」かな。
タイタンSのすっしー(寿つかさ)さんと、ミマス女Aの大海亜呼ちゃんが凄くて、素晴らしくて、まるっきり別世界みたいで。
かなり集中して観てしまって、疲れました(^^)v




全体的にタニちゃんの「可愛くて王子さま」な魅力がすごく出ていて、さすが宛書の藤井さん、と感心していたのですが。

一つ残念だったのは、荻田さんが星組さんの「ロマンチカ」博多座公演でタニちゃんから引き出した色っぽさ・圧倒的な迫力・「センター」に惹き付ける吸引力といったモノが、まったく出てこなかったこと。

藤井さんは「キラキラ☆可愛い」ばかりではなく、必ず「毒々しく妖艶な」場面を半々くらいでいれてくるのですけれども。
今回、「MARS」はそういう意味で大きなアクセントになりましたが、それに続く「MARCURIUS」がちょっと弱かったかな、と。

…っていうか。


蘭寿とむくんの奮闘努力に期待します…。

とむくん、せっかく水色のストレートロングでキレイに登場しているのに、「めくるめく官能」「妖しい色気」どころか、タニち
ゃんと二人で「元気溌剌ダンスバトル!」なんだもんなぁ……。

だからといって、みっちゃんはもっと苦しいし(涙)。
ともちんはまだ色気がある方だけどタイプ違うし、七帆くん十輝くん以下はまだまだ問題外だし…

どうすれば、あのタニちゃんの色気を引き出すことができるんだろうか。
もう一度荻田さんに登場していただくしかないんだろうか。


それとも。


…単に(湖月)わたるさんが偉大だった、とか…?

あの祐飛さんを華奢な少女に見せることができたわたるさんだからこそ、あのタニちゃんさえ、中性的に、色っぽくなることができたのだろうか…?

そ、そ、そ、そんなぁ(嘆)。





耽美(になるはずだった、いや、いつか耽美になる予定の)水星の後に、神秘あるいは神聖のイメージの場面(木星)がくるあたり、いかにも藤井さんらしい構成だなあと思うのですが。

この場面でホルストの「木星」、いえ、藤井さん的には平原綾香さんの「ジュピター」をイメージしているのかなと思いましたが、この曲を使うとは…

個人的に、ホルストの「木星」という名曲中の名曲は、もう少し敬意をもって扱って欲しかったな…と思ってしまいました。
編曲とか、音質とか。


まぁ、著作権が切れて10年以上がたち、「ジュピター」の大ヒットからでさえ何年もたった今頃になってこんな事を言うのは野暮の極み、と、
頭ではちゃんとわかっているのですけれども。



ちょっと意味は違いますが、次の金星で使われる「Venus」も、元歌のファンの方はちょっと微妙だったんじゃないでしょうか。
私などはあまり気にはなりませんでしたが。

本来、「レビュー」というのは「今年一年のニュースを振り返ってお見せ(レビュー)します」みたいなトコロから始まったそうなので、まさに「今」流行している最先端の音楽を使うのが本来の形なのかもしれませんが。

宝塚レビューは、もう少し古き良きイメージを大事にしてほしいな、と。
せめて「懐メロ」になるまで待ってほしい、と思ってしまうんですよね。



ま、繰り言です、繰り言。
ホルストのメイン旋律を歌うたっちん(和音美桜)は、実に素晴らしかったです、はい。



最後に。

「宙FANTASISTA」のねこ的目玉。

いつどこで何をしていても、常にタニちゃんと二人で「キラキラ」していたチギーシュ(早霧せいな)と、



春風・鳳翔・蓮水の同期トリオのダルマ姿。



鳳翔さん、蓮水さん、お二人ともメチャスタイルいいですねぇ〜♪♪


っていうか、

春風さんの(×)……




……早く新公映像流れないかな〜〜〜♪♪(何を忘れたいんだオイ)




観劇してから間があいてしまったせいか、ちょっとアバウトな感想ですみません(汗)。
役替わりももう始まっているんですよね。ロドリーゴもラモンも全然違うんだろうなーと思うと☆東宝公演が待ち遠しいです。

耽美な蘭トムくんと、色っぽいタニちゃんにお会いできることを祈りつつ。



今日知ったニュース。
宙組のみっちゃん(北翔海莉)バウ、ヒロインはたっちん(和音美桜)なんですね〜〜〜っ♪
いやあ嬉しいです。これで安心して歌を聴きにいける(←え、行くの?マジで?)。

なんかストーリーは超びみょーーーっな感じですが…
まぁ、主役はみっちゃんですから。どうしたって「かっこいい」話には絶対ならないでしょうから何でもいいです。作曲家を選び抜いて、2時間ひたすら歌い続けるような作品にしていただけると嬉しいです。是非。





さて。
雪組東宝劇場「エリザベート」を観てまいりました。

このタイトルも、ウィーン版コンサートと続きのタイトルになっちゃってますが…
とりあえず、始まったばかりの雪組東宝公演。

大劇場も始まってすぐに観劇したっきりでしたので、随分雰囲気が変わっていたのですが。

まずは、【トート】水(夏希)さん

……熱い!!

見た目は、どちらかと言えば「冷たくて密やかな爬虫類系」だと思うのですが(テーマカラー=緑だし)、芝居の方向は燃えるように熱い、と思いました。
誰よりも人間的に、シシィを愛し、欲しがり、追い求め…

そして、拒否されたときの青白い怒り。

思わず身震いしてしまったほどに。
あまりに怖くて怯えてしまったほどに。
明らさまに燃え上がったオーラに吃驚しました。

私はトートにはあまり歌唱力を求めていないので、水くんトートの歌は全然OKなのですが。
興味深いなーと思ったのは「愛と死の輪舞」の前半と後半、シシィに向かって歌いかける時と、そうでない時のテンションの違い。

「愛と死の輪舞」も「最後のダンス」もそうでしたが、シシィに直接歌いかける時の色っぽさと伝わってくる情熱、そして狂ったような欲情。
それに比べて。シシィが倒れた後、モノローグとして心情を歌いあげる部分のパワーの弱さ。


ここの弱さが、水くんが「歌手」ではなく「芝居(とダンス)」の人である証座なんだな、と、納得した次第です。

あ、それと。
月組の時は、シシィが生き返って、で幻のトートに向かって「待って!」とベッドの上から呼びかける場面、サエコ(彩輝直)さんトートは振り返らなかったと思うんですよね。
寂しげな背中がすっごく印象的で。微かに振り返って、でもシシィが見えるところまでは振り返らずにそのまま去っていく、その孤独な雰囲気が大好きだったんです。

でも、水くんは完全に振り向きますよね?シシィにほほえみかけて、手さえ差し伸べて。
「待っているよ…愛しているから」と、そんな台詞が聞こえて来そうな。孤独ではない、でも闇の中にいる感じはする。

うーん、全然違うキャラクターなのはわかっているけど、それにしても全然違ーう!!(@ @;



【シシィ】となみ(白羽ゆり)ちゃん

ますますキレイになってました♪
芝居も歌も何もかもぶっ飛ばして、とにかく美しければOK、という役ではないことは百も承知ですが。

それでもなお、となみちゃんのシシィの美しさには彼女の演技的な欠点を補ってあまりある迫力があったと思います。(私にとっては)
アレはエリザベートではない、という意見があることも承知しています。
でも。

…だってアレは天使なんだもん!
仕方ないんです。天使だから。


【フランツ】ユミコ(彩吹真央)さんと【ゾフィー】ハマコ(未来優希)さん

大劇場で観劇した時の感想はこちら。
http://diarynote.jp/d/80646/20070526.html

お二人とも、ベースの部分は変わっていないと思います。
ただ、私の思い入れが強すぎたのかもしれませんが。
ユミコちゃんは、もしかしてどこか具合でも悪いんじゃないのか!?と心配になってしまったほど、生彩がない印象でした。

一幕ラストのフランツの悲劇をものすごーく楽しみにしていたので、ちょっとだけ拍子抜けしちゃった、というか。
…あの日がたまたま集中が切れちゃっただけなのでしょうか?なんか他の方の感想を聞いても「フランツは…てんてんてん…」みたいなのが多くってちょっと心配なのですが。

がんばれがんばれユミコさん!

ハマコさんは、大劇の最初より更に進歩していらっしゃいます。
ああ、ギリギリでちづ(美々杏里)さんゾフィーを超えたかもしれません…。だって低音がちゃんと余裕で出るんだもんっ!
優しくて情のある女王様。素敵です。


【ルキーニ】キム(音月桂)

やっぱ髭がよく似合うな〜(←そこか)。今まで私が観たキムの中で、文句なくベストアクトですルキーニ。

ただ、お芝居にすこーしですが馴れがでちゃったというか、ところどころ緊張感が切れる時があるのが気になりました。
ルキーニは「世界」の外(でも舞台の上)にいる時間が長いので、緊張を持続するのが難しいのかもしれませんが、結構ルキーニの雰囲気がかわるのって観客も気づいてしまうので…。
観客の視界(隅でも)に入る位置に居る時間が、他の人に比べて圧倒的に長いので大変だとは思いますが、がんばっていただきたいです。


【ヴィンディッシュ嬢】いづるん(天勢いづる)

大劇場とは少し演出変わりましたよね…?芝居が変わっただけ?大劇場で観たときはあまり好きではなかったのですが。今回とっても良かったです。

「さあ、皇后みずから手を差し伸べているのよ」とヴィンディッシュが歌いかけるのって、だいたいシシィ本人でしたよね…?
今回いづるんは、シシィに花束を捧げようとした患者(女性)とシシィの間に割り込んで、患者に向かって咎め立てするんですよね。
で、患者は花束をヴィンディッシュじゃなくてシシィに渡したいのに…という逡巡を見せる。
だからヴィンディッシュは激昂して「どうして跪かないの!私はエリザベート!」と叫ぶ。

シシィはそんな二人に、「よく見て」と呼びかける。
と、ヴィンディッシュがくるっと振り向いてシシィを睨みつけ、同じ言葉を繰り返す。
シシィはその視線の強さに一瞬たじろいで、それから、たじろいだ自分を恥じるように一歩前へ踏み込み、「私が皇后エリザベート」と胸を張る…

…前からこの流れでしたっけ?(←記憶なし)

なんかね、シシィが「ああ、あなたの魂は自由だわ…」と語りかけるあたりのいづるんの表情もすごく良かったんですよね。
病院の場面がキマると、シシィの悲劇が浮き彫りになってくるので、続くルドルフの場面の緊張感が違うんです。

月組では、麻子シシィの「孤独」と「包容力」を見せる場面でしたが。
雪組では、となみシシィの「冷ややかな孤独」を感じさせる場面になっていて、15分後にルドルフを拒否するシシィを予感させてくれました。
ああ、こういう構造もアリなんだな、と。結構感動してしまった(^ ^;ゞ


【ルドルフ】(凰稀)かなめちゃん

ヴィジュアルはうっとり………。

芝居も、何かが少し見えてきたのかな?と思いました。
まぁ、どうしたって焼き付いてしまっている本命ルドルフを忘れられない私には、この役を正当に評価することは出来ないのですが。

ただの薄倖の皇子様で終わらせないでほしい。
ルドルフは「シシィの分身」(←ってことは天使の分身なのかルドルフ!?)であり、この作品における「タイトルロールの鏡」であることを意識して取り組んで欲しいなあ、と。
そんな願いをかけてみたりして。

いやあの。
すごくいいんですよ、かなめちゃん(←出たヴィジュアル至上主義)

……ああ、ちゃんとダブルターン回ってるよルドルフなのに…(←哀)


【エルマー】ひろみ(彩那音)ちゃん

実は一番心配していた「ヘタレ革命家トリオ」。

すっげー良くなってました(断言)。
……大劇場初日明け一週間比では。

ハンガリー再興。
オーストリアのハンガリーではなく、ハンガリーのハンガリー。
何の企みもなく、ただ「俺たちのハンガリー」を再興したい、という、壮大な夢。

彼らの夢は真っ直ぐで、あまりにも真っ直ぐで若くて遊びが無くて。
悲しいくらいに脆く、儚かった…。

若すぎる革命家たち、ってのも、設定としてありなんだなあ、と今回思いました。
実際、最初のハンガリー訪問の場面では、彼らはメチャクチャ若いのかもしれないな、と。

革命というよりは、学生運動くらいのノリで三色旗を振っただけだった。
それを皇后エリザベートに無視されて、カァっとなったところをトートに利用された。
そんな感じ。

ルドルフを食い物にしてやろう的な、月組のさららんエルマーみたいな雰囲気はまったくなくて。
学生運動的なノリのまま、計画だけがどんどん進んでいって。
実際の行動に移った途端につぶされる。

まぁ、本来は1幕のハンガリー訪問から2幕の「闇が広がる」まで30年はたっているわけで。
革命家トリオも成長して大人になっているのが当たり前なのですが、まぁそこはホラ、30年間死神の術にかかったまんまで生きてきたわけですから。
いわゆる普通の「人生経験」をする時間は無かったのだとすれば、あんな人になる可能性も否定はできないかな、と。

ひろみちゃんエルマーの、強さと硬さ、透明感、そして幼さと杜撰さ。その「革命家」としての矛盾を個性にする力は、声にあったと思います。
明晰でやわらかで、断固とした意志のある声。
大劇場で観たときは「…てんてんてん…」と思ったエルマー。
無事しあげてきてくれて、ねこはとっても嬉しいです。


【シュヴァルツェンベルク】キタロウ(緒月遠麻)

…かっこいいです(*^ ^*)。


【ヒューブナー】らぎ(柊巴)

1幕・フランツの執務室の場面では、重臣ズの中でも若い方のらぎヒューブナー。

2幕に入って急速に老けていき、
フランツが「母上はもういない。帰っておいで〜♪」と切なく歌うころには、もう今にもお迎えが来そうなよぼよぼぶり。
化粧も見事で、どうみても重臣ズの中で一番年上。

っていうか、ナガ(飛鳥裕)さんのグリュンネより年上に見えるのは気のせいですかっ!?
いや、違う。気のせいじゃない(涙)。腰の曲がり方といい、膝の痛さといい、肩のあがらなさといい、、、、

…らぎ?

なんで?なんでそんなに素敵なおじいさんになれるの?
目眩がしました(T T)。

ううう。
らぎ茶に行きたい………。(←意味不明)


【マダム・ヴォルフ】かおり(晴華みどり)ちゃん

だいぶ迫力が出てきましたね!
「美人局」ではなく、「娼婦のトップ」のマダムヴォルフって全然アリな設定だと思うので、今の役作りで私は全然OKなんですけれども。
ただ、歌はやっぱりもっともっと迫力がほしいので。
さらにさらに、がんばってくださいませ。期待しています!

ラストに、ルキーニにコケティッシュに絡むところが大好きです。やっぱ迫力美人はいい!新公はあんまり興味がなかったのですが、かおりちゃんのゾフィーだけはホントは観たかったなぁ…(涙)。


【ヘレネ】涼花リサ

可愛い(*^ ^*)
おっとりした、ちょっとおとなしげな雰囲気と、大人っぽくて可愛らしいけど美人過ぎない容貌が役にぴったり!!
ある程度美人で、でもあまりちゃきちゃきしてたら駄目だし、しっかり者らしく見えても駄目だし、意外と容姿で人を選ぶ役ですが。リサリサは本当に嵌り役です。
ホント可愛い〜♪

登場でコケる演技は「ちょっと鈍くさい」キャラを印象づけるためなんでしょうけれども、ちょっとくどい気もします。
芝居としては流れも崩さないし、リサちゃん身のこなしがキレイなのでコケ方も立ち方も違和感ないし、全然問題ないのですが。うーん、そもそも必要だったのかなあ?という感じ。

結婚式ではちゃんとシシィを心配するお姉さんだったのがツボでした。あと、ちゃんとシシィのお姉さんに見えるのは良いなあ、と思いました。月組はそこに大きな無理があったので(汗)。

しっかし美人姉妹ですよねーホントに。立&灯の夫婦は良い仕事したなあという感じです(笑)。


あとは誰かなあ。黒天使はハロダン組を一人づつ数えながら観ていますが、やっぱり(大湖)せしるくんの美貌は目立ちまくりますね。ついつい目が追ってしまって大変です(^ ^)。

あとは、エーアンの歌手に抜擢された朝風れいちゃん。いい声ですよね♪他の場面でもやっと見つけられるようになりましたので、これからのご活躍に期待しています♪♪


東京會舘ミュージカルサロン「樹里咲穂 vs 戸井勝海」に行って参りました。

この後には「鳳蘭 vs 麻路さき」とか「愛華みれ vs 東山義久」などなどの豪華キャストが控えているこの企画。
樹里&戸井っていうのは、規模というか豪華さというか、主宰的にはどうなんでしょうねぇ(^ ^; などと余計なことを考えたりしつつ、
ま、私的には大好きなお二人がひたすら喋って歌ってくれるという、最高に幸せな時間でした♪♪


「花嫁付添人の秘密」「Mr.PINSTRIPE」と、昨年の後半だけで2作に共演したお二人。

樹里さんのブログでも時々話題に出ていた戸井さん(花嫁…の公演中に登場してたもんね、ジェームズさん)、かなり仲良さそうだなーと思ってはいましたが。

案の定(笑)、めちゃめちゃ仲良しさんでしたー♪

お二人とも、なんか役者としても歌手としてもすごい実力派なんだけどどっか一本抜けているっていうか、あんなにシリアスな芝居してるのにどうしてトークでそういうこと言っちゃうかな!?っていうか(←言い過ぎ)、他の人と微妙にズレてるっていうか、

でも、そこが一番タマラナイ魅力になってるっていう……
そういうところが似ているお二人なんですが。


実に楽しい、トーク&ソングライブ、でした★



まずは普通にお食事。
3月のガラコンサートではどこかの「食堂」みたいな長机がびっしり並んでいたのにビビりましたが、今回は普通に丸テーブルでした。
お食事は普通に美味しい♪東京會舘はお食事がおいしくていいですよね♪でも、ドリンクは一杯だけで、普通のディナーショーみたいに飲み放題じゃなかったよ(T T) ←どんだけ呑むんだ



ショータイムの始まりは6時半。
もう少し遅ければ、せめて7時スタートだったら雪組のエリザベートメンバーが大挙しておしよせて…来たかも、とか思いつつ。
まぁこの時間じゃ無理よねーとは思いつつ、仲良しのユミコちゃんあたり、途中からでも来ないかなーと思って後方のテーブルを時々チェックしていたのですが、さすがにいらしてなかったですね。残念!(←何を期待しているんだ)


ショーの幕開きは、「ジキルとハイド」より「TAKE ME AS I AM」。

前奏の和音が入った瞬間に大興奮!の私。
…やっと戸井さんのジキルを聴けました……(感涙)。

そして、樹里ちゃんのエマ。
3月のガラコンでは、今ひとつピンと来なかった樹里エマですが。今回は本当に良かったです!!ドロシーの時も思いましたが、この短期間に良く声が出来ましたよね!不安定なところもなく、包容力のある声がエマにぴったりでした。

そういえば「花嫁…」では戸井さんと樹里さん、デュエット無しだったんですよね。声の相性良いなあ〜〜(*^ ^*)。うっとりするほど綺麗なハーモニーでした。
もっと聴きたかったよ〜(涙)。


樹里さんは黒(?)のロングワンピース。
…かと思ったら、スカートは前あわせになっていて、脚を上げたら腿まで丸見え(!)席が遠くてあまり良く見えなかったのが一生の不覚だった(涙)。

前奏の後、客席後方から登場し、客席を通ってまっすぐ舞台へ向かう構成だったのですが。樹里ちゃんは長いスカートにてこずって舞台にあがる階段を登れず、少し遅れちゃってました(笑)。で、歌い終わって挨拶した後、「このスカートがねぇ」といいながらつまんで見せてました。
…だーかーらー脚が丸見えだってば!
ごちそうさまでした★

戸井さんは、シルバー(?)のスーツに白いシャツ。なんていうか…肩丸出しの樹里さんと、重ね着して喉もとまで何か巻いてる戸井さん。生きている季節の全く違うお二人でした。
いやそうじゃなくて戸井さん、暑がりの汗かきのくせに、どうしてそういう暑苦しい格好をしてくるんだよ!?と小一時間(泣)。

樹里さんが、「男役の時はいろいろ巻いたり着込んだりしてたから気持はわかる」と共感していましたが…だからって樹里ちゃん、「戸井さんもドレスにすればいいんだよ。これ着る?」はないだろ…(嘆)(観たくな…)


ま、最初のデュエットのタイトルどおり、「ありのまま」のお二人でした。


最初のトークは、「トランプトーク」。
この企画は、特に「構成・演出」が居ないみたいで、多分全部二人で(というか、主に樹里さんが)考えたんだろうなあと思うのですが。
とくに、この最初のトークの間、樹里さんえらくグタグタでした。

いつもスカイステージで颯爽と仕切って司会している樹里さんと同じ人とは思えず(^ ^)。戸井さんが「俺すごくしっかりしてる気がする」ってコメントしてたのが爆笑でした。
そうだよね、いつも誰かに仕切って貰ってるもんね。戸井さんが仕切るなんて誰も考えないし期待もしないよねっ。(←どんだけ…)



ま、それはさておいて、トランプトーク。

最初は戸井さんで、「おすすめの食べ物」。

幡ヶ谷にある「ふるや古賀音庵」の古賀音だんご、だそうです。
黒胡麻と和三盆をまぶしたお団子で、とても美味しいそうな。ふるや古賀音庵のHPがあったのでリンクしておきます(←どこの回し者だ)
http://www.koganean.co.jp/home/index.html
戸井さんは「古賀政男先生が好きだったから古賀音っていう名前になった」と言ってましたが、ホントかなあ。昭和11年設立で店の名前も古賀音庵、なんだけど…。本来の屋号は「ふるや(富留屋)」で、「古賀音」は後からつけた…のかな?

しかし。
このコーナーの目玉は、そのおだんごのことではなく、樹里さんの「わさんぼん、って何?」という素朴な疑問と、それに対する戸井さんの「知らないの!?宝塚でしょっ?」という、これまた実に素直な突っ込みでした(^ ^)。
戸井さん、宝塚と和三盆はカンケイナイからっ。

…ま、気持はわかるが。(伝統芸能とか伝統工芸とかに強そうなイメージがあるんだろうな…)



その次は、樹里さんで「クセ」

樹里さんは、ディナーショーのMCやトークショーなどで袖が気になって「こうやっちゃうんですよ」と言いながら腕を上げたりさげたりの仕草をしてくれました。…すっげー可愛かった★
戸井さんは「看板とかに書いてある字を空中で書くらしい」という、意味不明で不思議なクセを披露してくれました。



次は戸井さんで「役作りの秘密」

脚本を貰ったら、まず脚本におけるその役の意味とか、場面ごとにこの人は何のためにこの台詞を言うんだろう、何のために出てくるんだろう、とか、そういうことを考える、ってことを言ってました。
で、そこをしっかり考えたらあとは成り行き
…さすがだ。ある意味、私が期待しているとおりの役作りをしていらっしゃる…。
全然知らなかったけど、それだからこそファンになったのかもしれないなあ……。

樹里さんは、役のイメージを考えて、自分と重なる部分を探す、という話をされていました。
去年のあの時、落ち込んだ時の気持、とか。
で、ちょっとでも重なるところを見つけたらそれを広げる。
どうしても重ならないところは想像する、と。
なんか樹里さんらしい役の作り方だな、と思って微笑ましかったです。以前祐飛さんも似たようなことを言っていたような気がするなあ…月組の芝居の作り方なのかな。

…モダンミリーの時は、プロデューサーに「パリス・ヒルトンで」って言われて「あたしパリス!」と思ってた、んだそうです…。すげープロデューサーだな…。


宝塚だと、割と声の高さとか歩き方とか話し方(速度や口調)、あるいは、それこそ役によって癖を決めるとか、そういう話をよく聞きますが。
それってやっぱり、先輩から後輩へ受け継がれてきた「型」があるからなんでしょうね。樹里さんはあまりそういうのに縛られないタイプでしたが、いわゆる「男役芸」というのとはちょっと違うところで、「芝居の型」っていうのはあるような気がします。
四六時中一緒にいて、ずーっと同じメンバーで芝居をしていたらそういうことになるんでしょうね。

戸井さんは「そういうのはやったことがない。先輩の役者とかによく『良い役貰ってんだからもっと考えろよ』と言われる」のだそうです。
彼は青年座研究所の出身なんですが、そこのメソッドなのかな?石川禅さんも同じ出身ですよね。表面に出てくる「役」の性格は、同じ役をしていても全然違うお二人ですけど、私は二人とも大好きなんですよねー(^ ^)。



その次は、樹里さんで「朝の日課」

「歩いてる」そうです。家の近所に大きな公園があって、そこを一周ウォーキングして家に帰るとちょうど一時間だそうで。
旦那さんと一緒に歩くのかな?一人なのかな?とか思いつつ。

戸井さんがそれを聞いて「同じようなもんだね」と言いながら、微妙に違う朝の散歩の話をしていました。この違いようがまた…

夢を売るフェアリーと現実の男の違いなんだろうなー。(←実感)(切ないので詳細は省略)

その後、「人を観察するのって面白いよね」という話になって、渋谷あたりのオープンカフェで通りがかる人をずーっと見ている話とか、そういう話で二人でえんえんと盛り上がってました。



次は戸井さんで「こだわり」

「…何かあるかな…」と悩んでいるうちに、樹里さんに「なさそう」とあっさり切られてました。
……うん。なさそうだよね…。

そのうち樹里さんがフォローに入りました。
樹「あたしのこだわり、言いましょうか?」。
戸「うん、助けて」
樹「突っ込み」
戸「…え?」
樹「あたしがボケて、突っ込みがすぐに入らないと怒る」
戸「………怒る?」
樹「しばく」
戸「………それを今言うか…」(←鈍くさいから絶対突っ込みとか無理)

こ、こわい会話だ……。

で、戸井さんが「くそぉ、俺も何か言おう。こだわり、こだわり…」みたいなことをぶつぶつ呟いているうちに、樹里さんが。
ふ、と。

「戸井さんって広島出身ですよね?広島弁ってどんなん?」みたいなことを言い出して。
次の話を広島弁で話すように、と。

「…いいよ」っていう戸井さんの返事が、なんか優しげで凄くいいなー、と思うのは、元々ファンだからなんだろうか…。



最後は樹里さんで「旅行」
…だったのですが、結局樹里さんはこれについてはコメントせず、戸井さんが喋っただけでした。(広島弁で)
樹里さんの「旅行」もいつか話してくださいね♪

戸井さんの「行きたいところ」は、「インド・チベット・ネパール」だそうです。
で、「そういえば!あった、拘り!」と嬉しそうに叫んで。
「チベットからネパールへ、飛行機じゃなくてバスで行きたい」という夢を熱く語っていらっしゃいました。

…多分、会場にいたほとんどの人は、いっせいに「なんじゃそれ」と突っ込んだと思うんですけどね。そこですかさず外すところが、戸井さんクオリティなのは知ってるんですけどねぇ…。
(切ないので詳細は省略 ←またか)

っていうか、その話を終始広島弁で語る戸井さんが実に可愛かった☆
樹里さんも存分に突っ込んでくださって、しばらく広島弁の話wで盛り上がってましたね。(主に樹里さんが)

しかし。関西弁と広島弁で会話しよう、って言ったの樹里さんなのに、本人はいつもの口調(アクセントだけちょっと関西風)なので、戸井さんが一人で広島弁で喋ってる印象でした。ま、可愛いかったし樹里さんも嬉しそうだったから良いんですけどね(^ ^)



以上6題。
トランプ・トークの後は一曲づつソロナンバーを聴かせてくれました。

が。

…とりあえず、今日はここでいったん休憩。
レ・ミゼラブルを(また)観てまいりました。
えーっと、3回目、かな?今年は。

とりあえずもう一枚チケットを取っているので、細々としたことはそれを観た後で書きたいと思いますが、

ひとつだけ言いたいことが。

(ほぼ)全キャストをクァトルキャスト、って、カンパニーとしてあり得ないだろ東宝!!

一人ひとりの稽古量も本番経験も少なすぎて、「一座」としてのまとまりが感じられなかったのがとっても残念です。

私が通いつめていたころに比べたって、キャストの実力の平均値は段違いに高いのになぁ、もったいないよー(涙)。

もちろん、短縮版にしたことや音楽的にも編成が変わってシンセがたくさん使われるようになったことなどなど…で、全体の雰囲気が軽やかになったせい、ってのも大きいんですけど、

それにしたってクァトロキャストは多いだろ(涙)。何回観ればいいんだよっ。バルジャンとジャベールを総当りしただけで16回だぞ(@ @)絶対無理だーっ(涙)。




…ま、そんな愚痴はおいといて。
暇つぶしの思いつきをご披露してみたりして。

■レ・ミゼラブルを宝塚で上演するとしたら?(←また始まったよ)

ずーっと以前から、考えていたことが一つあります。
せっかく。
せっかく轟さんが各組を主演して回られるのであれば。
組トップがやるような役をやるのではなく、もっとスケールの大きい役をやってほしい!

その夢は、一部「暁のローマ」のカエサル役で果たされましたが…
まさに、ああいう役をするために轟さんが残ってくださったんだと思うんですよね。

シェイクスピアには結構そういう役が多くて、「ジュリアス・シーザー」のシーザー以外にも、「真夏の夜の夢」のオーベロンとか、「十二夜」とか。
日本ものだと、すぐ思いつくのが織田信長。秀吉とか徳川とか、そのあたりの世代を主役に描くときの信長。あるいは組のトップコンビに義経・静をやらせての頼朝編、とか。

そういう、トップコンビより格上の、主役ではないタイトルロール。主役の憧れの目標、あるいは主役とは別世界の、神様のような存在。そういった役を思いっきり演じていただきたい。

ずーっと、そう思っていたんです。


で。
轟さんは花→雪→星→月と年に一回づつ出演されてきて、今年は日生はありますが大劇場は無し…でも、きっと来年あたりには宙組に出られるんですよね?

そのときには。

学年にして10年(轟悠71期、大和悠河81期)違う組トップを相手に、どんな作品(役)を与えられるのかなーと思っていたのですが……


帝劇観劇中に、ふ、と思ったんです。
「ああ無情(レ・ミゼラブル)」はどうかしら。

ブーブリルではない、独自ので。
シェーンベルクではない、独自の音楽(いっそストレートプレイでも可)で。

ジャン・バルジャン=轟悠
マリウス=大和悠河
コゼット=陽月華

ココまで決定、で☆


あとは…

アンジョルラス=蘭寿とむ
コンブフェール=北翔海莉
グランテール=悠未ひろ…

いやいやいやいや!ジャベールを忘れているよ猫!!

ジャベール………
ともちんしかいないじゃん!?

というわけで、革命に燃える学生たちは

アンジョルラス=蘭寿とむ
コンブフェール=北翔海莉
グランテール=天羽珠紀
ジョリ=早霧せいな
フィイ=七帆ひかる(復帰をお祈りしています)
クールフェラック=十輝いりす
プルヴェール=凪七瑠海

…ってところかな?宙組さんはあまりよくわからないので、だいぶ不適切かもしれませんが(涙)

娘役陣は、

ファンテーヌ=美羽あさひ
エポニーヌ=花影アリス

和音美桜ちゃんには、ミュージカルでいうマテロット(フィイの恋人)あたりの役で、砦の跡での嘆きのソロを入れてあげていただければ。



轟さんのオーベロン、ウメちゃんのパック、ともちんかみっちゃんか七帆くんあたりのタイターニアで「真夏の夜の夢」なんてのも面白そうですけどね。
タニちゃんのライサンダー、蘭トムのディミトリアス、アリスちゃんのハーミアにまちゃみORたっちんのヘレナ。…なんか観たくなってきたぞ(^ ^;。

しかし。
「真夏のー」には役はこれしかないので、実際に大劇場で上演するのは難しいなー。まだ「レ・ミゼラブル」の方が学生を増やせばいいから何とかなるかな?(←真剣に考えすぎだから)

そう考えると、涼風さんの「パック」はどんな構成だったんでしょうか。可能ならばぜひ、ウメちゃんのパックを観てみたいんですけどー。


そんな戯言を呟いている暇がどこにあるんだ、と突っ込みつつ、思いついてしまったので書かずにもいられず。

でも、最後にひとことだけ。


レ・ミゼラブルは、私にとって永遠のナンバーワンミュージカルです…(^ ^;。



東京會舘ミュージカルサロン「樹里咲穂 vs 戸井勝海」の続き。



…っていうか、ふと気が付いてしまったんですが。
私ってこの日記を書き始めた当初から、樹里ちゃんに関してはかなり熱心に毎回いろいろ書いているつもりなのですが、樹里ファンの方はあまりいらしてくださってないんですよね…(涙)。リンク元にもほとんどないし、寂しいなー…。



ま、そんなツブヤキはおいといて。



ちゃきちゃきとした、ちょっと早口の関西アクセントで可愛らしく囀る樹里さん。
響きのいい低音にゆったりとした口調で、トボけたことを話す戸井さん。

コマドリと大型犬のような、とか言ったらファンの方に申し訳ないみたいですが(^ ^;ゞ
このお二人のテンポの良さというか、相性の良さというか、ほのぼのとした空気にすっかり嵌ってしまったトークコーナーでした(^ ^)



さて、次は。
「おもしろいお兄さんとお姉さんにならないように」歌のプレゼントをします、と言いながら。

まずは喉を潤して、と言って戸井さんが水を飲み、その間を樹里さんがつないで。
で、次は樹里さんが水を飲むので戸井さんがつなぐのですが…
その間が、また何とも…。戸井さんはキョドりつつなんとかつなごうとオロオロするばかりだし、樹里さんは面白がっちゃって、水を飲みながら上目づかいに戸井さんの方を見てるし。
こういうコーナーとコーナーの間で意図せずに笑いが取れる戸井さんってすごいな〜(笑)。



二人とも準備が出来ると、ピアニストをあらためてご紹介。「国井雅美」さん、普段は東宝などでピアノを弾いていらっしゃるそうです。
樹里さんとは新宿コマの「シンデレラ」で、戸井さんとは「レ・ミゼラブル」などで一緒だったと仰っておられましたが、レ・ミ帝劇90周年カンパニーの稽古ピアニストにお名前があるので、単にオケで弾いていらしたというより、もっとスタッフよりの方のようでした。



ソロの一曲目は、樹里さんの「Patterns」(ミュージカル「ベイビー」より)。

「ベイビー」という作品は、一幕ラストの「The Story Goes ON」が有名な名曲で、コンサートとかでもよく歌われるし私も大好きな曲。
なので、樹里さんが「ベイビーから」って言った時には物凄く期待してしまったのですが(苦笑)。
実際に歌われた曲は、2幕のナンバーですね。作品自体を観たこともないしCDを聴いたこともないのでわからないのですが、非常に構造が複雑で難解な、だけどものすごく甘美なメロディ。

すごくいい曲で、樹里さんの柔らかくて深みのあるまろやかな声に雰囲気がぴったり合っていて、すごく美しかった!!この曲を聴いて、CDを聴いてみたい〜!と思いました。(まだ買ってないけど)



次は、戸井さんで「ANTHEM」(ミュージカル「チェス」より)。
「Mr.PINSTRIPE」でも歌われたソロですが、戸井さんの柔らかい高音が会場全体を包むようで。
雲が切れて光がさしこんでくるような、
ふわっと浮き上がるような、幸せな空間になりました。

私は以前、この歌を某コンサートで岡幸二郎さんが歌われるのを聴いたことがありまして。
岡さんは、あの強く気高い声で朗々と歌いあげて、まさに「何かが降り注ぐような」ラストだったのですが。

戸井さんの柔らかな高音と豊かな響きは、また全然違う雰囲気で。まるで別の曲のようでした。
実際、「Mr.PINSTRIPE」で聴いた時は、しばらく「この曲絶対知ってる曲なんだけど何だっけ…」と考えていたくらい(汗)、歌い手が違えば別の曲、という感じでしたね…。




2曲ソロを聴かせていただいた後は。
…ゲームコーナー、でした。

テーブルごとに一人代表者を決めて、万歩計を持ち、30秒で一番カウンターを稼いだテーブルが勝ち

お茶会だな?お茶会だろソレ?



樹里ちゃん・戸井さんも、それぞれ某テーブルの代表者として参加。25人(?)くらいの人が、舞台前に一列に並んで真剣に万歩計をつけている図は、大変面白うございました…。
(勿論代表者は他の方に押しつけました♪)

しかし。

篭を持って一人一人万歩計を配り、使い方を説明して、しまいにはつけてあげたり、大活躍な戸井さん。
参加者と一緒に「どうすればカウンターがあがるか」を真剣に検討している樹里さん。

…スター、なんだよね?二人とも…?
緊張しているファンが見あたらないのは何故だ…。



しばーらく練習とか相談とかをした後、一番前のテーブルの方が時計を持ってカウントをスタート。

30秒後、「STOP!」の声がかかるまで、
…ロングドレスのスリットから脚を丸見えにしつつ小刻みに脚を動かしてカウンターを稼ぐ樹里さんが、メッチャ可愛かったです…。

結果発表。
樹里さんは144。
戸井さんは24。
…ま、お約束ですね……。さすが外さない方だ、戸井さん。

優勝は若いお嬢さんで、198だったかな。樹里さんもかなり良い成績だったことが判明して、身体を張ったゲームは終了いたしました。
戸井さんはびっしょり汗をかいていらっしゃいましたが。
…24だけどね……。



その次は、質問コーナー。
食事をしている間に集めた質問を読んで答えてくれました。
全部は覚えていないので(すみません)、一部抜粋で。

樹里さんに。「最近お気に入りのファッションは?」

最近やっとスカートを穿くようになったので、ファッションの幅が広がりました、とのこと。

戸井さんが「俺はまだ見せてもらったことない…」と拗ねてしまったので、「今度穿いてくるね」「うん。今度ね」という、なんだかお前らどこの高校生だ、みたいな会話を繰り広げていらっしゃいました。



「舞台での失敗談は?」

樹里さん:あまりしないけど、宝塚の下級生時代に大きいのがあった。
パーティーに来たスター、という設定で、登場してライトを浴びて、かっこつけてグラサンを取ったら、まつ毛を一緒に取っちゃった。(!!)
起こってしまった事実よりも、「その後はずーっと横向いて芝居してた」とか「エブリタイム ウィンク」とかいう樹里さんのコメントが最高におかしくて、爆笑でした。



戸井さんへ。「最近髭役が続いていましたが、髭は好きですか?」

好きか、といわれても………(誤魔化して終了)
あまり伸ばしたことがない。役によってモミアゲつけたりすることもあるが、1日に何回もつけたり外したりするとだんだん永久脱毛されたみたいに生えない箇所が出来てきて、まばらになってしまうのだそうです。

そして「髭って意外と匂いがつきやすい」という話で終了しました。

そのへんで、樹里さんが「でも髭が生えてるのって羨ましい」みたいなコメントを。
「つけ髭が取れてひらひらしている時ほど、笑いをこらえるのに辛いものはない」という話で盛り上がり、あげくに「つけ髭の付け方講座」が始まり、「覚えておいてくださいね。いつ、何で必要になるかわからないんですから」と。

…いや、樹里ちゃん、普通の人が髭をつけるような事態になることはまずないと思うんだけど…。



二人に。「50歳、60歳になったら何をしていると思いますか」

美容院に行って「エビちゃんみたいにしてください」言ってる(樹里)
元気にイタに立ってる予定。…その為に何かしなくちゃまずいのかなー…(戸井)



そんなところで時間切れ(T T)。

最後にデュエットを一曲歌って、それで終了でした。

最後の曲は。

なれそめの「花嫁付添人の秘密」から数十年(!?)後の二人、という設定で(←イヤそれはちょっと…)

「夜のボート」

一瞬どっちがフランツを歌うのか、迷ったのは私だけではあるまい。

歌詞も編曲もほぼ宝塚版で、フランツの比重が高くなってはいましたが。
樹里ちゃんのエリザベート、という、今まで考えたことのなかったキャスティングにも、その声質の合いようにも、あらためて驚きました…。


それにしても。
樹里さんと戸井さん、このお二人の声の相性の良さときたら。
もっともっといっぱい歌ってほしいなあ〜。

トークも本当に楽しかったですけど、博品館あたりで二人でコンサートしてくれないだろうか。
そしたら絶対通っちゃうんですけどねぇ…。



客席を通って、テーブル一つ一つに挨拶しながら最後列まで歩いて行かれて、そこで腕を組んで満面の笑顔で退場されたお二人。

お似合いで、本当に楽しそうな笑顔。



幸せな時間を、ありがとうございましたm(_ _)m。




まだ宝塚歌劇団のサイトには載っていないようですが、
星組公演「エル・アルコン/レビュー・オルキス」の制作発表の記事が産経新聞ENAKに載っていたので、ちょっとコメントを。

記事本文はこちら。
http://www.sankei.co.jp/enak/sumirestyle/2007/jul/kiji/18sumire_startroupe01.html


えーっと。
マンガを原作にした作品って、「あさきゆめみし」を別にすると最近では「猛き黄金の国」とバウホールの「アメリカン・パイ」くらい…ですよね。(偶然にも両方雪組だ!)

マンガ、特に少女漫画原作って、どうしても「2次元の」ビジュアルが決まっているので、そのビジュアルやイメージに合わせることが一苦労なのですが。
(私は「猛き…」は結構好きでしたが、あれは元々少女漫画じゃないしなぁ)

青池作品は、少女漫画の中では比較的骨太でリアルな絵なので、少しは作りやすいのではないか、と思っていたのですが。
うーん、このENAKの小さな写真ではよくわかりませんが、男役としては華奢で線が細いトウコ(安蘭けい)さんなので、逆に苦労することになっちゃうのかもしれないなあ。


でも。
青池さん自ら「キャラ萌えした」と宣言しているアンチヒーロー・ティリアン。こんな役が出来るなんて、トウコさんってラッキーな人ですよね〜♪
あすかちゃんの女海賊も、非常に楽しみです♪(「テンペスト」がメインになることはなさそうなので、ギルダというキャラもどういう位置づけで使われることになるのかちと疑問ですケド)


がんばって一皮むけていただきたいのは、キャプテン・レッドの(柚希)礼音くんでしょうか。「七つの海、七つの空」はレッドが主役なので、斎藤さんの料理次第では二人主役に(ギルダを入れて3人主役かも?)なりそうな作品ですが、トウコさんに『格』負けしないよう、しっかり役作りしてほしいなあ〜。
身体が大きい分有利だと思いますし、ホントがんばってほしい方です。
   #タンゴ「も」楽しみにしています♪♪♪



…なんだか色々書くつもりだったのに、斎藤さんのコメントがまるでトウコさんへのファンレターのようで(^ ^;、照れちゃって書くつもりだったこと忘れちゃったよ…。



私は斎藤さんのクリエーターとしてのキャラ萌えっぷりがとても好きなのですが、「大劇場」という空間にあの萌え萌えは許容されるものなんでしょうかねぇ(汗)。アテ書きが得意(というか、ソレしかできない)方ですが、原作からして萌えキャラなのは(一応)初めてですよね?キャラ萌えと萌えキャラの掛け算………スゴいことになりそうで、ある意味期待は膨らむばかりです♪

ま、あとは長大で内容の濃い2作品(作品としては「テンペスト」いれて3作か)を、1時間40分という時間に、そして1幕ものという構成上の制限に、どうまとめて詰め込むのかな、と、それだけが心配!

あとは、トウコさんだし、あすかちゃんだし。
とにかく幕さえあがれば(苦笑)全然心配はいらないよね!?と思っております。はい。



まずは。
題材としては、もうすぐ始まる月組の「MAHOROBA」と並んで興味深い題材なので。

くれぐれも、料理方法を間違えることなく、素材の味を生かして調理していただきたいです。(両方とも、ね)




本棚におさまっている「エル・アルコン-鷹-」全二巻を眺めながら、読み返すべきか、せざるべきか、悩みつつ、

「エル・アルコン」が、「ベルサイユのばら」並の成功をおさめることを祈りつつ…



のっけから関係ないタイトルにしてしまいましたが。

どんなことにも幸と不幸の両面があるもので、一方的に極悪なだけという事象は存在しない、ということわざどおり、
ミュージカル『「レ・ミゼラブル」短縮版』という極悪なシロモンにも、良い面があったという幸いな発見がありました。


あのね、

「短縮版」になって、上演時間が3時間ちょっとになったおかげで、帝国劇場「レ・ミゼラブル」→東京宝塚劇場というハシゴが可能になったんですよっ!!(休日ね)




……この日記を読んでくださっている9割9分9厘9…の方には全く無関係な幸いで申し訳ないみたいですが。

幸は幸、なので、
書いておきたかったんだもん♪(←‥)



レ・ミは、どうしてもキャストで観たい回が決まってしまうので、昔の上演時間3時間半だった頃は、宝塚とハシゴしようとするとソワレしか取れなくて悲しかったんだもーん!

遠征組でもないのに何故ハシゴしなくちゃならないのか?とゆーと、単に、普通でない回数(←どっちも)を観劇したいのに、仕事が夜遅いもんで休日に集中するから、なんですけどね。




ま、そんな余談はさておき。

2007年帝国劇場「レ・ミゼラブル」20周年記念公演。

まさに「禍福は糾える縄のごと」き物語。
だって、ファンテーヌの不幸がなければバルジャンの幸い(=コゼット)は無かったわけですから。

「禍福」あるいは「犠牲と恩寵」?
…それは、常に共にあるものだ、と。
人は支払った分だけを受け取るのだ、と言ったのは誰だったでしょうか。

ジャン・バルジャンが支払ったものと受け取ったもの。
ジャベールが支払ったものと受け取ったもの。
コゼットが、マリウスが、支払ったものと受け取った(=背負わされた)もの…

それでも時間は音もなく過ぎゆき、
人の世は今まで通り回っていく、回っていく…。

革命があっても、砦が落ちても、
生きている人は生きて行かなくてはならないから。




「レ・ミゼラブル」は、日本においてはそもそもの初演から「全役オーディション&ダブルキャスト」で話題を集めて、20年目の今年にいたるまで続いているわけですが。
20年たった今、「レ・ミゼラブル」は、ダブルキャストどころか「全役4人づつ」というとんでもない状況で上演されています…。


私も結構がんばったんですけど、それでも偏りはあって、殆どのキャストを三人づつ観たかな?SPキャストを観てる役もあるので、観たキャスト観てないキャスト、半々って感じ?


中で、おお、これは掘り出し物かも?と思ったのが、新人マリウスの山崎育三郎さん。
声が良くて、歌にきちんと抑揚があって、聴かせる力がある。容姿もキレイだし小柄だけどスタイルが良くて、結婚式の衣装も似合うし。まだまだ芝居は青いんですけど、まぁ若さが光っているから今後に期待したいな、という感じ。

マリウスっていうのは、コゼットと共に作品全体を最後にハッピーエンドで終わらせるための「光」になる役なので、「感じのよさ」っていうのが凄く大事なんだと思うんですよね。ビジュアル重視っていうのとはちょっと違うんですけど、パッと見て「あ、いい人なんだな」と思わせる雰囲気がないと難しい。

その上で、あんまりダサすぎるとエポニーヌが惚れるのがわからなくなるからある程度のビジュアル(貴族に見えることも重要)は必要だし、
あんまり美形すぎると今度は「ごめん気づかないで〜♪」がただのナンパになってしまうので……

絶妙のバランス、って奴が必要なわけですが、山崎くんはちょうど良いいんじゃないかなーと思いました。文句なく好青年でしたし。

今回はタイミングが合わなくて見逃している泉見洋平さんのマリウスは、2003年に見た時すんごい気に入ったんですよね。彼も小柄ですが、真剣な瞳が格好よくて、革命に燃える熱血マリウス。「カフェ・ソング」が物凄く良かった。
うーん、思い出すと聴きたくなりますねぇ。やっぱりもう一回増やそうかなーーーー。


コゼットは、2003年の劔持たまき・河野由佳のお二人があまりにも素晴らしくて、6月に観たときは「あれ?」と思ったのですが…(ごめんなさい)。個人的には菊地美香さんが超可愛くてお気に入りです。他のお二人も悪くはなかったですし、特に辛島小恵さんは素晴らしい美声で聞き惚れましたが…うん、菊地さんホントに可愛かったなぁ〜♪♪



ジャベールは、やっぱり(元々ファンだったせい?)岡幸二郎さんが頭一つ抜けている印象ですね。声の強さといい、迫力といい。石川禅さんももちろん素晴らしいんですけど、やっぱり私は禅ちゃんにはバルジャンをやってほしいんですよね。声も風貌も、絶対バルジャン向きだと思うんですよー。………禅バルジャンに岡ジャベール、純名里沙ファンテーヌ、とか……観たいよーーーっ。


バルジャンは…なんだかんだ言ってもやっぱり別所哲也さんかなあ…。歌も芝居も好みなので。ただ、以前観た時は本当にバランスのいいバルジャンだったのですが、今回はちょっと熱血というか、熱くなりすぎちゃってるような気がしました。
最初に観た回がSPジャベールだったので、大先輩で憧れの人・鹿賀丈史さんと共演できて舞い上がってる感じだったので、そのせいかもしれませんが。

そして、ずっと楽しみにしていた橋本さとしさんのジャン・バルジャン。
……小柄だ…。
今まで、小柄なバルジャンって日本にはいなかったんですよね。鹿賀さんも滝田さんも大きいし、山口祐一郎さんはもっと大きいし。別所さんも今井清隆さんも、今夏は出ていませんが石井一孝さんも皆長身で、バルジャン陣より大きい人ってほとんどいませんでした。

でも。
今回、たまたま橋本バルジャン&岡ジャベールの回を観てしまいまして(汗)、ジャベールより頭一つ小さいバルジャン、という組み合わせを初めて観ました。

…すげー。視界が全然違う…。


ジャベールの「見下し」感がもの凄くて、バルジャンがすごく突っ張って見えちゃったんですよね。風貌も若くてハンサムですし、ジャベールとバルジャンが対等か、ジャベールの方が格上に見えてしまったの。
なんかそれって話が違うよね、っていうか、岡さん、「馬車の暴走」でボケーっと観てないで助けに行けよ、っていうか(だってどう見てもバルジャンよりジャベールの方が力ありそうなんだもん)、

しかも、小柄なだけじゃなくて、橋本さんは細いっ!!
あの身体と筋肉量でそんな力が出るとしたら、きっと彼はサイボーグなのよ。(←どっかで書いたなそんな話)
プロローグの最初は、ツーロンの牢獄じゃなくて実はサイボーグの訓練所なのよ、とか、ファンテーヌが働いていた工場はサイボーグ工場で、とか、なんか色々エピソードを考えてしまいました…上演中に空想癖を刺激するのはやめてください東宝さん……(←勝手に妄想したくせに)


ま、そのへんの「どうにもならない」ポイントを除けば、芝居はものすごく好きでした。なんていうのかな、すごく“犠牲”の強いバルジャンだと感じました。自分の幸せのことなど何一つ考えず、すべてをコゼットに捧げて、コゼットがマリウスと共に行ってしまうと完全に抜け殻になってしまう…そんな感じ。

夜空の月に手を伸ばして、届かないと言って怒るのが別所バルジャン、届かないと言って嘆くのが橋本バルジャン、というところでしょうか。

ただ、私が観た回は残念ながらマイクトラブルが多く、歌についてはあまりコメントできない感じです(涙)。「ミス・サイゴン」のエンジニア役では歌は素晴らしかったので、多分バルジャンも問題ないだろう、とは思いますが(^ ^)。
しっかしハンサムだった。しかも、ファンテーヌに完全に惚れてたな(苦笑)。

エポニーヌは、私は笹本玲奈ちゃんが前から好きなんで。可愛いし巧いしけなげだし。私は本田美奈子さん(ご冥福をお祈りします)のエポニーヌが本当に大好きだったのですが、なんとなく雰囲気に共通点のあるエポニーヌだと思っています。
歌だけなら新妻聖子さんの方が美声だし技術的にも巧いんですけどね…。この辺は好みの問題ですね〜。(←勝手書いてすみません)



アンジョルラスは、マイベストアンジョルラス=岡幸二郎さんを別にすると………うーん、難しい(汗)。
とりあえず、声は原田優一さんの空気を切り裂くような強い声が、アンジョルラスっぽくていいなーと思いました。ただ、まだちょっと金属的な響きがまざっているのと、ハイトーンで伸ばすところで支えきれずに揺れることがあるのが気になったといえば気になりました。
でも、まだ若いしとにかく美声なので、常に発声を見直しながら訓練していけば、どこまで育つのか、末恐ろしい人だという印象です。とりあえずは数年後の再演がすごく楽しみです。

…ただ、小柄でスタイルがイマイチなのが残念…(涙)。
小柄でも東山義久さんみたいにバランスが良ければ全然問題ないんだけどなー。

バリケードで一番(ガブローシュを除く)若くて小柄で子供体型なのがアンジョルラス、という構図が…ある意味萌えますけど。(←萌えるんかいっ!)



テナルディエは、なんたってもう、安崎求さんに吃驚仰天!だって彼、元マリウスですよ!?間がだいぶ開いているとはいえ、マリウス→テナルディエ!!前代未聞なんじゃないでしょうか?

…いや、良かったです。素晴らしかった。格好良くて美声で、猫撫で声と威嚇声との使い分け、嚇しつけるときの迫力と、コゼットを売る交渉の時の強弱。いやー、「神のない」世界に生きるひとのしたたかさを存分に表現していらっしゃいました。素晴らしかったです。

今期はまだ大好きな駒田一さんのテナルディエを観ていないのですが、また遊びまくっているんでしょうねぇ〜。テナルディエは年齢制限のない役なので、つい「どうせ次の公演でも観られるだろう」と後回しになってしまいがちなのですが、駒田さんは大丈夫だよね……?

テナルディエ夫人
これは四人四様、役作りにも旦那さんとの関係にも工夫があって面白いです!!…だから、夫婦総当たりしようと思ったら16回観なくちゃならないクァトロキャスト、やめてくれってば>東宝(涙)。




…アンサンブルについては、長くなるので今は割愛(^ ^)
月組新人公演配役が発表されました♪♪

ってゆーか…遅〜い!!ですよね?あまり他の組はチェックしていないので確信はないんですけど、だいたいいつも、集合日から半月くらいで発表されているような気が…。
集合日からちょうど一ヶ月って(汗)。

まさかと思いますが…脚本あがったのが昨日で、それでやっと配役が完了したとか、そういうオチですか…?>正塚さん
こわ…。


さて。

まずは女役♪

アデルハイド 矢代 鴻   美夢 ひまり
新聞記者   矢代 鴻   麻華 りんか
ギゼラ    出雲 綾   夏月 都
イローナ   瀧川 末子  萌花 ゆりあ
マレーク   城咲 あい  白華 れみ
シャーロット 憧花 ゆりの 琴音 和葉
エヴァ    夢咲 ねね  蘭乃 はな


6月29日の日記の、MY新公予想配役。
(瀧川)末子姐=ゆりあちゃん、は当たってましたね♪
あと87期では、ひまりんがシビさん。そっか、シビさん出るのすっかり忘れてました(ごめんなさい汗)。2役をそれぞれひまりんとりんかちゃん。歌も芝居も楽しみなお二人です。特に、「大坂侍」で大評判をとった(観たかった!!)りんかちゃん、楽しみだ〜〜!!

あいあいの役にれみちゃん、は順当として(今回はまともな役でありますように>あいあい)、ねねちゃんの役は2回連続で蘭乃はなちゃん。ここも順当かな?
すずなの役に琴音和葉ちゃん。GRAPHで大空さんに「芝居心がある」と言われていた琴音さん、正塚さんはすずなには良い役書いてくれそうなので楽しみです♪

タキさんの役は、なっつ。これはちょっと意外…でもないか。可愛らしい人なので、タキさんの役は挑戦になるのかな。絶対目立つ役だと思うので、がんばってほしいです。

羽咲まなちゃん、麗百愛ちゃん、咲希あかねちゃん(←人選には深い意味なし)あたりのハロダンメンバーは、まとめて「新聞記者」なのかしら。MAHOROBAで使われるといいな(*^ ^*)。





続いて男役♪

シュトルムフェルド  未沙 のえる 綾月 せり
男爵         未沙 のえる 華央 あみり
ラースロ       嘉月 絵理  麻月 れんか
バルトーク大臣    北嶋 麻実  榎 登也
ジグモンド      大空 祐飛  光月 るう
ロラーンド      越乃 リュウ 五十鈴 ひかり
ボルディジャール   霧矢 大夢  明日海 りお
ヤーノシュ      遼河 はるひ 流輝 一斗
アンドラージュ指令官 良基 天音  響 れおな
時計屋        良基 天音  鼓 英夏
シャラモン      桐生 園加  彩央 寿音
コルネール      青樹 泉   宇月 颯
レオー        龍 真咲   彩星 りおん

おーっ!!絵理さんの役、りこちゃんにキターーーーっ!!
ハロダンでは……(無言)(いやがんばってるし!)だったりこちゃん、元々はお芝居の人なので。
正塚さん的に絶対準主役格に書いてしまうだろう(言い過ぎ?)絵理さんの役を最後にやらせてもらえて、良かったねぇ(感涙)。
プレッシャーもあるだろうけど、がんばってほしいな。
すっごい楽しみにしています♪


そして、個人的に全ツの小芝居でハマった鼓英夏さんは、かえちゃん(良基)の役を響れおなちゃんと。もともと二役だし、どっちもピンポイントの役なのかな?楽しみだー。二人とも表情がすごく豊かで芝居心があるので、他の場面でのアルバイトも超希望です♪♪

87期のとーやんは、まちおさんの役(^ ^;ゞ。正塚さんが巧く使ってくださることを祈ります。
せりちゃんは、マヤさんの役をあちょうさんと。役名から推測すると、せりちゃんが軽妙な役であちょうさんが偉い人系かな?
マヤさんから学ぶことは死ぬほどたくさんあると思うので、いっぱいいっぱい吸収して、一回りも二回りも大きくなってくださいね♪

「パリ空」でマヤさんのところに入った寿音くんは、園加のところ。で、あひる→まぐ(流輝)、もりえ→宇月、まさお→彩星。

えーっと。まぐちゃんは順当なのでいいとして、寿音ちゃん宇月くん、すっげー嬉しいけどいいの?いいの?二人とも芝居についてはすごく良い物もっている人なんだけど、ここで出てくるとは思わなかったのですごーくびっくり!でも楽しみにしているよ!おめでとう!\(^O^)/

りおんくんは、「ファンシー・ダンス」のダンス場面での小芝居にヤラれてしまった(笑)。キレイな顔をして面白いキャラクターなので、じっくり芝居を見られるといいなあ☆

マギーが残念ながら「新聞記者」ってことで「主な配役」に出てないんですけど、雰囲気でいくと沢希理寿さんか美翔かずきさんあたり?個人的には紫門ゆりやくんあたりもお勧めなんだけど…「パリ空」に引き続き、みりおくんの役あたりでいかがでしょう(*^ ^*)。


最後になっちゃいましたが。
祐飛さんのところにるうちゃん、は、順当なんだろうなー。るうちゃん、前回のあひるくんの役もなかなか工夫して自分なりの役作りでやっていたので、今回何をやってくれるか楽しみです♪

ま、どっちみち、もう少しどんな役か見えてこないとわからないんですよね(涙)。でも、なんか盛り上がってきたなーという感じです♪初日まであと10日(!?)毎日夜遅くまでお稽古しているみたいですが……
東京では(っていうか私の会社では)タチの悪い風邪が流行っているのでフと心配になりますが、みなさん無理をしないでがんばってくださいね。



ってゆーか。
誰かご存知の方、いらっしゃったら教えてくださいませ。今回の新公演出って、どなた?

やっぱり役者が輝くも輝かないも演出次第だなーと思う今日この頃です……。




選挙、行きましたか?
朝行けばよかったのに、今行こうと思ったら雷鳴ってるし(涙)はやく行っちゃえ雷雲。


サイトもやっと復活しましたねー。3日ぶり?4日ぶり?
私はこのサーバーが落ちた時、2時間かけて「Wicked」の感想を日記に書いていました。
で、「さあ書けた!GO!」と「書き込む」ボタンを押したら。
……サーバーエラーでなくなっちゃった…。


というわけで。
簡単に、劇団四季劇場・海で上演中の「Wicked」について。

劇団四季は、宝塚や東宝と違ってキャスト発表しないのが基本ですが、大作初演については話題作りも兼ねて発表しています。
もう開幕して1ヶ月以上たってしまったのでちょっとドキドキしていたのですが、無事開幕キャストで観ることができました。

西の悪い魔女・エルファバ 濱田めぐみ
南の善い魔女・グリンダ  沼尾みゆき

私はこの作品、BWでオリジナルキャストを観たのですが、エルファバのアイディナ・メンゼル(トニー賞主演女優賞受賞。「RENT」オリジナルモーリーン)もそれはそれは素晴らしかったんですが
一番印象に残ったのはグリンダ役のクリスティン・チェノウェス(以前「君はいい人、チャーリーブラウン」のサリー役で助演女優賞受賞)。コロコロと鈴を転がすような、まさにピッコロみたいなコロラトゥーラソプラノに、コケティッシュで可愛らしい、ちょっとマンガチックな芝居。
このキャラクターは日本にはいないよねー、と同行の友人と話していたのですが。

沼尾みゆき。
「オペラ座の怪人」クリスティーヌは残念ながら当たったことがないのですが、素晴らしいグリンダでした。
もちろん、オリジナルの可愛らしさ、本当に目を離せない、何をするかわからない非現実感、ファンタジックな魅力、いかにもシャボン玉の船で飛んで来そうな軽やかさ、というのは及ぶべくもないのですが。
四季にしては随分と軽やかに、可愛らしく育ったものだな、と感心しました。


そして、エルファバの濱田めぐみ。
前半はちょっとキャラが合わない感じでしたが、1幕ラストの「Defying Gravity」あたりから本領を発揮しはじめて、2幕の「No Good Deed」は素晴らしかったですね。迫力。
生真面目で正義感の強いいじめられっ子、(でもあんまり苛められている事実に気づいてない)ニブさと純粋さ、そして優しさ。
視野の狭い、思いこみの激しいタイプで、本来濱田さんには「アイーダ」のような、終始生真面目なキャラクターの方が得意そうな雰囲気はありますが、今の四季なら濱田さんしかいないよなーと思ったエルファバ役。無事観ることができて本当に良かったです。




BWで観た時は、英語がさっぱりわからなかったので話は全然わからず…(^ ^;ゞ、だったのですが、今回やっと日本語で話を理解することができまして。
話そのものもすごーく面白かったですね。
この「Wicked」の原作であるマクガイアの「オズの魔女記」を、読んでみたくなりました。

単純に「善い魔女グリンダが実は腹黒、悪い魔女エルファバが正義の味方だった」という話なのかと思っていたのですが。
全体としては「二人の正反対な女の子の友情物語」。

「悪い魔女エルファバ」は、だいたい予想通りの「正義の味方」っぷりで、ちょっと視野が狭くて強引なのは「いじめられっ子で人づきあいが下手だから」という理由付けがされていました。
対する「善い魔女グリンダ」は、なんというか「アイドル」。最初は自分で「アイドル」を演じて(思いこんで)いるだけの「頭が空っぽの女の子」なのですが、後半はまさに「作られたアイドル」そのもの。
その自覚と悲哀が、すごく切なかったです。
特にラストの「Finale」は………かなり泣けました…。
アメリカでも、こういう「痛い」話が受けることあるんですねぇ…。




「Wicked」。
「オズの魔法使い」で退治される西の悪い魔女を主役にした物語。
日本でいえば、「桃太郎」に退治される鬼ヶ島の鬼を主人公にしたような作品、なんですよねきっと。そのくらい、「オズの魔法使い」のおおまかなストーリーっていうのはアメリカ市民の身体にしみこんでいるんだろうな、と…。

なので。
簡単に、「オズの魔法使い」のストーリーをご紹介したいと思います。

これからフランク・ボームの「オズの魔法使い」を読む、または映画「オズの魔法使い」を見る予定の方は、ネタバレしていますので以下の引用文は読まないでください。
「Wicked」を観にいく予定だけど、そういう事前のネタ入れはしないつもり、の方だけ、ご参考までにどうぞ。


・「オズの魔法使い」は、そもそも、カンザスの小さな家に住むドロシーという女の子が、家ごと竜巻で「オズの国」に運ばれてくるところから始まります。

・ドロシーは、終始カンザスに帰ることしか考えていない。

・そこに現れた「北の善い魔女」がドロシーに「黄色いレンガの道をまっすぐに行き、都にいる偉い魔法使いにお願いすれば、きっとカンザスに帰れる」と言い、ドロシーは子犬のトトと共に旅に出る。
※これが2幕のストーリーの裏で進む物語。また、映画ではここに出てくる「善い魔女」もグリンダだが、原作では違う。

・ドロシーの家が飛んできた時、東のマンチキン国の支配者「東の悪い魔女」の上に落ちて魔女を殺してしまった。家の隅から魔女の足だけが見えていたので、ドロシーはその足から銀の靴を取り、自分ではいて旅にでる。

・エメラルドの都への旅の途中で、心のないブリキのきこり、脳みそのないかかし、勇気のないライオンと出会い、それぞれ心・脳みそ・勇気を貰うため、共に魔法使いに会いにいく。

・『エメラルドの都』がキラキラ輝く素晴らしい緑色をしているのは、都に入る時に渡される緑の色眼鏡のため。

・都で出会ったオズの魔法使いは、さまざまな姿を持つラスボス。「西の悪い魔女を倒したら全ての望みを叶えよう」と言う。

・ドロシーは、翼のあるサルに襲われたりいろいろありつつ西のウィンキー国・魔女の住処へ捕らえられた。奴隷のように働かされるが、言い争いの末、手近にあったバケツの水をぶっかけたら魔女はとけてしまった。

・エメラルドの都へ戻ると、オズの魔法使いは実は、オマハかどこかから来たケチな気球乗り(?)で、魔法使いでも何でもないことが判明。恐ろしい姿はどれもただのトリックだった。

・でも、なんだかんだ適当なことを言って一行の望みをすべて叶え、ドロシーも銀の靴の魔法でカンザスへ帰ることができた。




さ。それでは。
土砂降りにもくじけずに選挙に行ってきます……(T T)。