愛することは幸せすぎる【月】
2012年10月21日 宝塚(月) コメント (4)さいたま市文化センターにて、月組全国ツアー公演「愛するには短すぎる/Heat On Beat」を観劇してまいりました。
お芝居、とっても良かったです!(はぁと) お芝居だけでもいいから、もう一回観たい!
「愛するには短すぎる」は、昨年2月の中日以来。
http://80646.diarynote.jp/?day=20110211
この日の日記にも書いていますが、私、この作品好きだったんですよねー。
初演も好きだったけど、再演で更に好きになって、そして今回、やっぱり好きだ!と思いました(^ ^)。
やっぱりこの作品は、最初にサヨナラ作品として企画されたとは思えないほど、「若さ」が大切な意味を持つ物語なんだな、と思いました。
(湖月)わたるさん ⇒(柚希)礼音くん ⇒ まさお(龍)。特に共通点があるとも思っていなかった3人ですが、フレッドという役で観比べてみて、案外な共通点があるなと思いました。
純朴で素直 という共通点が。
あと、わたるさんは大人で包容力があったけど、、礼音くんとまさおは若くて未熟(←技術的な意味ではなく)で、包容力がない、というのがウリなのも面白いな、と思いました。
となみちゃん(白羽)⇒(夢咲)ねねちゃん ⇒ ちゃぴ(愛希)は、、、えっと、ねねちゃんとちゃぴには、不器用な包容力と一途な頑固さという共通点があるのが、それぞれ相手役とのコンビを考えた時に面白い(破れ鍋に綴じ蓋的な意味で)な、と思いました。
キャストのイメージがそうだから、というだけではないと思うんでうが、作品全体から受けるイメージも、やっぱり初演だけちょっと違っていて、中日の再演版と今回の月組版はよく似ているような気がします。
初演(わたるさんのサヨナラ公演)では世界(=宝塚)の外にあった「未来」が、中日以降は「トップスターとしてこれから歩く道」に見えるあたりとか、そんなところが。
などと、そんな分析はおいといて(^ ^)。
もう今回は、とにかくまさおが可愛くて可愛くて、莫迦な子ほど可愛いを地でいってて、ホントにツボに入りまくりでした。いやもう、ホントに可愛かった!
ちゃぴも本当に真っ直ぐで純粋で可愛かったし、まさおのフレッドの直情っぷりとぴったり釣り合って、すごく相乗効果がありました。「ロミオとジュリエット」でも思いましたが、まさおとちゃぴは二人ともあまりにも純粋で、良くも悪くも(良い意味でも悪い意味でも)子供なので、ある意味すごく似合うし、ある意味すごく作品を選ぶと思うんですよね。今のところ、2作続けて作品選びに成功していると思うし、次はお祭りなのでおいといて……5月の梅芸や夏の大劇場にどんな作品がくるのか、月組ファン的にはかなりドキドキしております(^ ^;ゞ
アンソニーは、トウコさん(安蘭)⇒ テルくん(凰稀)⇒ みやるり(美弥)。これは本当に共通点がない3人だなあ。。。一番「傍観者」で優しかったのがテルくんで、一番「バーバラへの恋」がはっきり見えて切ないのはみやるり、、、かなあ。
初演は、私の方がサヨナラを意識しすぎていたせいか、トウコさんが「わたるさんをちゃんと見送る」ことに専念していらしたように見えました。アンソニーという役としてよりも、「サヨナラ公演の2番手」として、芝居よりショーの印象の方が強いんですよね。もちろん、アンソニーが良かったからこそ、作品そのものも良い印象が残ったわけですが。
優しいばかりでなんの力も持たない(←金以外は)フレッド。
子供なりの正義と包容力しか持っていないバーバラ。
ライターとしての独特な視点と好奇心、現実で役に立つ知識、そして豊かな感受性を持ち合わせたアンソニー。
3人のそれぞれの役の個性がどれも魅力的でした。それぞれが生きる世界観の違いのぶつかりあいという意味では、まだ初日があいてすぐ(二日目)だったので若干ぎこちない部分もあったような気がしますが、ここから千秋楽へ向けての進化がとても楽しみだな、と思いました。
残念ながら私はさいたま公演しか観られないので(涙)、ぜひ千秋楽近辺をご覧になった方は、私にも様子を教えてくださいませ(^ ^)。
他のメンバーでは、初演・再演とマヤさん(未沙)が演じていたオサリバンを引き継いだすずな(憧花)はじめ、良い仕事をしている人がたくさんいました。
特に下級生までほとんど全員台詞やちょっとした見せ場があって、正塚さんありがとう!と思いました。それ以外の場面でも、みんなでちゃんと場面をみながら小芝居していたのが月組らしくて、観ていてなんだか嬉しくなりました(^ ^)。
やっぱり月組っ子は可愛いなあ。
全国ツアー千秋楽で卒業を発表した95期の麗奈ゆうくんも、バレエダンサーのレッスン風景で伸びやかなダンスを見せてくれたり、ちょっとしたところで立ててくれていて、とても良かったと思います。
そして、今回の公演で一番印象に残ったのは、フランク役のゆりやん(紫門)でした!
初演は礼音くん、再演ではともみん(夢乃)とマッチョ系の役者が歴任し、どちらかといえばチンピラ、いや「悪役」に分類されてきた役ですが、今回のゆりやんのフランクはバーバラのダンサー仲間でフレッドの恋敵である、というところがきっちり見えて、すごく良かったと思います。
元々は明るくて優しい、リーダーシップのあるダンサーで、バーバラもつい頼りにしてしまう男気のあるタイプだったんだろうなあ、と素直に納得できる役づくりでした。なのに、恋に狂い、愛を返してもらえないと判ってキレてしまったという経緯が、場面としては無いのに説得力をもって伝わってくる芝居。こんなに切ない役だったのか、と思いました。
バーバラが取り調べを受けている時の「ざまぁみろ」的な狂気と、フレッドが出てきたときの羨望交じりの悔しさ、そして、アンソニーに小切手を差し出されたときの苦しげな貌。……なのに、大した金額を書けない(書かない)優しさ。
お芝居の終盤、最後の夜を過ごすバーバラ(クラウディア)とフレッドを囲んで他のメンバーが歌う場面の切なさに至るまで、一人の「フランク」として丸ごと理解できる構成になったのは、ゆりやんフランクの優しさと不安定さがあってこそ、なんだろうなと思いました。
ドリーのゆめちゃん(愛風)も、アニメ声が役に合っていてとても良かったし(←歌えるドリーに初めて巡り逢いました!)、オコーナーのるうちゃん(光月)もキャラが嵌ってて説得力があったし、キャサリンのちゅーちゃん(咲希)は美しくて色っぽくて歌も良かったし!!……なんだか、上級生から下級生まで、みんな本当に良かったなあ(*^ ^*)(←贔屓目?)
それにしても。
バウと合わせて考えても、月組はメインに歌える人が多くて凄いなあ♪♪男役も娘役も、全員が歌えるのってすごい……!!次がベルばらなのがとても残念です(; ;)(いやもちろん、ベルばらはベルばらで楽しみなんですが、せっかくこんなにタレントがいるのに、役が少ないんだもん……)
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お芝居、とっても良かったです!(はぁと) お芝居だけでもいいから、もう一回観たい!
「愛するには短すぎる」は、昨年2月の中日以来。
http://80646.diarynote.jp/?day=20110211
この日の日記にも書いていますが、私、この作品好きだったんですよねー。
初演も好きだったけど、再演で更に好きになって、そして今回、やっぱり好きだ!と思いました(^ ^)。
やっぱりこの作品は、最初にサヨナラ作品として企画されたとは思えないほど、「若さ」が大切な意味を持つ物語なんだな、と思いました。
(湖月)わたるさん ⇒(柚希)礼音くん ⇒ まさお(龍)。特に共通点があるとも思っていなかった3人ですが、フレッドという役で観比べてみて、案外な共通点があるなと思いました。
純朴で素直 という共通点が。
あと、わたるさんは大人で包容力があったけど、、礼音くんとまさおは若くて未熟(←技術的な意味ではなく)で、包容力がない、というのがウリなのも面白いな、と思いました。
となみちゃん(白羽)⇒(夢咲)ねねちゃん ⇒ ちゃぴ(愛希)は、、、えっと、ねねちゃんとちゃぴには、不器用な包容力と一途な頑固さという共通点があるのが、それぞれ相手役とのコンビを考えた時に面白い(破れ鍋に綴じ蓋的な意味で)な、と思いました。
キャストのイメージがそうだから、というだけではないと思うんでうが、作品全体から受けるイメージも、やっぱり初演だけちょっと違っていて、中日の再演版と今回の月組版はよく似ているような気がします。
初演(わたるさんのサヨナラ公演)では世界(=宝塚)の外にあった「未来」が、中日以降は「トップスターとしてこれから歩く道」に見えるあたりとか、そんなところが。
などと、そんな分析はおいといて(^ ^)。
もう今回は、とにかくまさおが可愛くて可愛くて、莫迦な子ほど可愛いを地でいってて、ホントにツボに入りまくりでした。いやもう、ホントに可愛かった!
ちゃぴも本当に真っ直ぐで純粋で可愛かったし、まさおのフレッドの直情っぷりとぴったり釣り合って、すごく相乗効果がありました。「ロミオとジュリエット」でも思いましたが、まさおとちゃぴは二人ともあまりにも純粋で、良くも悪くも(良い意味でも悪い意味でも)子供なので、ある意味すごく似合うし、ある意味すごく作品を選ぶと思うんですよね。今のところ、2作続けて作品選びに成功していると思うし、次はお祭りなのでおいといて……5月の梅芸や夏の大劇場にどんな作品がくるのか、月組ファン的にはかなりドキドキしております(^ ^;ゞ
アンソニーは、トウコさん(安蘭)⇒ テルくん(凰稀)⇒ みやるり(美弥)。これは本当に共通点がない3人だなあ。。。一番「傍観者」で優しかったのがテルくんで、一番「バーバラへの恋」がはっきり見えて切ないのはみやるり、、、かなあ。
初演は、私の方がサヨナラを意識しすぎていたせいか、トウコさんが「わたるさんをちゃんと見送る」ことに専念していらしたように見えました。アンソニーという役としてよりも、「サヨナラ公演の2番手」として、芝居よりショーの印象の方が強いんですよね。もちろん、アンソニーが良かったからこそ、作品そのものも良い印象が残ったわけですが。
優しいばかりでなんの力も持たない(←金以外は)フレッド。
子供なりの正義と包容力しか持っていないバーバラ。
ライターとしての独特な視点と好奇心、現実で役に立つ知識、そして豊かな感受性を持ち合わせたアンソニー。
3人のそれぞれの役の個性がどれも魅力的でした。それぞれが生きる世界観の違いのぶつかりあいという意味では、まだ初日があいてすぐ(二日目)だったので若干ぎこちない部分もあったような気がしますが、ここから千秋楽へ向けての進化がとても楽しみだな、と思いました。
残念ながら私はさいたま公演しか観られないので(涙)、ぜひ千秋楽近辺をご覧になった方は、私にも様子を教えてくださいませ(^ ^)。
他のメンバーでは、初演・再演とマヤさん(未沙)が演じていたオサリバンを引き継いだすずな(憧花)はじめ、良い仕事をしている人がたくさんいました。
特に下級生までほとんど全員台詞やちょっとした見せ場があって、正塚さんありがとう!と思いました。それ以外の場面でも、みんなでちゃんと場面をみながら小芝居していたのが月組らしくて、観ていてなんだか嬉しくなりました(^ ^)。
やっぱり月組っ子は可愛いなあ。
全国ツアー千秋楽で卒業を発表した95期の麗奈ゆうくんも、バレエダンサーのレッスン風景で伸びやかなダンスを見せてくれたり、ちょっとしたところで立ててくれていて、とても良かったと思います。
そして、今回の公演で一番印象に残ったのは、フランク役のゆりやん(紫門)でした!
初演は礼音くん、再演ではともみん(夢乃)とマッチョ系の役者が歴任し、どちらかといえばチンピラ、いや「悪役」に分類されてきた役ですが、今回のゆりやんのフランクはバーバラのダンサー仲間でフレッドの恋敵である、というところがきっちり見えて、すごく良かったと思います。
元々は明るくて優しい、リーダーシップのあるダンサーで、バーバラもつい頼りにしてしまう男気のあるタイプだったんだろうなあ、と素直に納得できる役づくりでした。なのに、恋に狂い、愛を返してもらえないと判ってキレてしまったという経緯が、場面としては無いのに説得力をもって伝わってくる芝居。こんなに切ない役だったのか、と思いました。
バーバラが取り調べを受けている時の「ざまぁみろ」的な狂気と、フレッドが出てきたときの羨望交じりの悔しさ、そして、アンソニーに小切手を差し出されたときの苦しげな貌。……なのに、大した金額を書けない(書かない)優しさ。
お芝居の終盤、最後の夜を過ごすバーバラ(クラウディア)とフレッドを囲んで他のメンバーが歌う場面の切なさに至るまで、一人の「フランク」として丸ごと理解できる構成になったのは、ゆりやんフランクの優しさと不安定さがあってこそ、なんだろうなと思いました。
ドリーのゆめちゃん(愛風)も、アニメ声が役に合っていてとても良かったし(←歌えるドリーに初めて巡り逢いました!)、オコーナーのるうちゃん(光月)もキャラが嵌ってて説得力があったし、キャサリンのちゅーちゃん(咲希)は美しくて色っぽくて歌も良かったし!!……なんだか、上級生から下級生まで、みんな本当に良かったなあ(*^ ^*)(←贔屓目?)
それにしても。
バウと合わせて考えても、月組はメインに歌える人が多くて凄いなあ♪♪男役も娘役も、全員が歌えるのってすごい……!!次がベルばらなのがとても残念です(; ;)(いやもちろん、ベルばらはベルばらで楽しみなんですが、せっかくこんなにタレントがいるのに、役が少ないんだもん……)
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コメント
忙しかったのですが、行ってよかった!と思いました。
ちゃぴは若いけど、いつも「我慢する女」という感じですよね。
健気が似合うというのか・・・
ちゅーちゃん、良かったです。やっと活躍の順番がきましたね!
みくちゃんが勿体ないですが、もったいないなりにしっかり演じていたのが
好感をもてました。ゆめちゃんも良かったけど、身体のバランスからすると太ももが太いのね。
まさおくんも良かったけど、もうみやるりちゃんが本当によくて
しかもデュエットが二人の声の相性がよくてとても満足できました。
そしてゆりやがしっかり太い声をだして、芝居していて見直した!
月組は若手ばっかりというイメージでしたが、キリヤンの置き土産がちゃんと
成長しているんですね。
この公演、全国ツアーとしてはどうなのかな?と思いましたが
気持ちの動きが自然で、みんなにせりふとかが廻るし、結構楽しかったです。
知り合いもみんな頑張っていて、よしよしと思いました。
二人が並んでることが多いし見つけるのが楽でした(笑)
ダークスーツの似合う恫喝マフィアにも耐えられる実力をつけ、一気にはじけることができるよう頑張ってほしいです。
観てくださってありがとうございますー!
ちゃぴは「健気」が似合う!そう、その通り!!そこが可愛いんです~!
そして、ちゅーちゃんが本当に良かった!「紫子」以来の活躍ぶりでしたが、素敵だったなあ(*^ ^*)
みやるりは本当に良かったですね。まさおとの並びも麗しいし、仰る通り声がよく合っていて、デュエットがとても素敵でしたね。また何かの作品で二人で組んでほしい!
ゆりやんは、いつも良い芝居をしてくれるけど、今回は特に良かったです。本公演でこそないけど、大きな劇場でもちゃんと通用する芝居力があることを見せてくれて、良かったなと思いました。
> 月組は若手ばっかりというイメージでしたが、キリヤンの置き土産がちゃんと成長しているんですね。
麻子さんの後半くらいから、月組は下級生に芝居巧者が多くて、新人公演の方が脇の出来は良かったりしてたんですよ(^ ^)。新公卒業前後くらいで宝塚を卒業していしまう実力派が多くて、なかなか定着しませんが……(T T)。
> 知り合いもみんな頑張っていて、よしよしと思いました。
がんばってましたねーっ!(はぁと) 正塚さん、今回はがんばったんだな、と思いました(^ ^)。
ゆりやん、今回本当によかったですよー!
これから中部地方もいくつか回られるはずなので、ぜひ観てあげてください(^ ^)。