若く美しき生涯【2】
2011年7月29日 宝塚(宙) コメント (2)宙組新人公演「美しき生涯」について
何の順番に書こうかなと悩んでいたのですが、とりあえずプログラムの登場順に。
◆さぎり(藤咲えり/純矢ちとせ)
可愛かった―(はぁと)。
オープニングと北ノ庄落城直後の宴と、宴席の群舞のセンターを二回とっているさぎりですが、ライトが入る前のシルエットで、思わず「……ちいさっ!」と思った……というのはおいといて。
本公演の女童も可愛いけど、大人っぽい化粧でもやっぱり可愛いなあ、と思います(←贔屓目)。意地っ張りで負けず嫌いで、芯はすごく優しいんだけど、それを覆う鎧は厚く堅固で……そんな印象を受けました。
疾風と闘うために、着物を脱ぎ棄てて本性を現すところとか、表情がその前までと全然違うことに感心しました(^ ^)。ついついあの衣装に食いついてしまうのですが、あそこはもっとちゃんと表情を見ておけばよかったな、と思います。
せーこちゃんみたいなたおやかな色気はないけど、クールでハンサムな本質に反して疾風を愛してしまう矛盾へのアプローチには、きちんと説得力があったと思います。なんといっても、新人公演は本公演よりも疾風がものすごく可愛かった(←誉めてます)ので、上級生であるさぎりが疾風に向ける気持ちも、だいぶ母性に寄っていたような……。
いやあ、りくくんとえりちゃん、良いコンビだったと思います(はぁと)。二人とも、相手の呼吸を受けてお芝居をするタイプなので、やりやすかったんじゃないかなあ(^ ^)。
◆福島正則(澄輝さやと/北翔海莉)
「誰がために鐘は鳴る」のエル・ソルドに続き、難役に挑んだあっきー。
『あんまり頭はよくないかもしれないけど(←自分で言ってる)、精悍で若々しいまっすぐな若者像』みたいな正則で、同じまっすぐでも、愛ちゃん三成の「まっすぐ」と、あっきー正則の「まっすぐ」が違うってことがすごく判りやすくて、興味深いお芝居だなと思いました。
銀橋のソロは、音が飛ぶところでぶつぶつ切れてしまうのが若干気になりましたが、歌に流れてしまわずに台詞らしく気持ちをいれて語っていたのは評価したいなと思いました。
牢獄へ向かうやり取りににじむ困惑と、最後に三成と見凝めあって別れの礼を交わす場面の切なさは、すごく好きでした。
演出的にも結構細かいところが変わっていて、生真面目でちょっと粗野だけど心優しい福島正則、というイメージに、より近い役づくりだったような気がします。
◆豊臣(羽柴)秀吉(松風輝/未沙のえる)
未沙さんの、底しれぬ…というか、底光りするような凄まじい秀吉に比べて、ごくまともな中年男であり、ごくごくまともな老人になっていく秀吉。
非常に有能で人好きのする明朗で率直な一面と、卑屈で疑り深い、猜疑心と悪意に満ちた一面の両つの面を持つ男。
彼が一番、三成の清廉さを憎んでいたのかもしれないな、と、そんな妄想を弄びながらの観劇でした。
三成のキャラも本公演とは全然違うから、結果的にお互いが持っている感情というか、秀吉が三成に与えるプレッシャーの種類が違うように見えるのが面白かったです。同じことやっているのにね(^ ^)。
◆おね(百千糸/美穂圭子)
いやもう、ここは期待値のハードルもすごく高かったんですが、芝居も歌も期待以上でした(^ ^)。素晴らしい!!
◆福島正則の妻(花里まな/鈴奈沙也)
台詞回しの名調子ぶりなど、だいぶ鈴奈さんの影響を色濃く受けているなあと思う部分もありましたが、上級生らしくしっかりと場をまとめていたのはさすがでした。あっきーと同期なだけあって、芝居の息もあっていたし、間で笑いもとれていて、とても良かったと思います。
あと、個人的には関ヶ原前の妻たちのナンバーが好きです。あそこの鈴奈さん好きなんですけど、花里さんもとても良かった(*^ ^*)。
◆加藤清正(風馬翔/悠未ひろ)、妻(七瀬りりこ/風莉じん)
良いコンビでした!りりこちゃん、最後の新公でなかなか面白い思い出を作ってくれて、ありがとう♪
かけるはともちんの役も馴れたものですが、和物も良く似合ってて格好良かったです(*^ ^*)
◆加藤義明(月映樹茉/十輝いりす)、妻(桜音れい/美風舞良)
まー、もう、桜音れいちゃんが可愛くて可愛くて!!(惚)えなちゃんとの並びがお人形さんみたいで、そのままお雛様にして飾っておきたいくらい可愛かったです!!
それにしても、あの大阪城ロックの落ちは、誰が考えたんでしょうねえ。まさか桜音れいちゃん自ら!?いやいや、そんなことないですよね?普通に演出の岡本さんの指示ですよね…?
えなちゃんの芝居は、どちらかというと莫迦に絞った役づくりで、あのメンバーの中で唯一三成の偉大さに最後まで気付かない、という役割をきっちりと演じていたと思います。
……そして、何よりも!衣装がなんとなかなって、本当に良かった!!……宝塚の衣装部さんってすごい。っていうか、日本物の衣装ってすごい~!(感涙)
◆脇坂安治(星吹彩翔/春風弥里)、妻(舞花くるみ/花音舞)
モンチの今回の髪型と化粧は、ちょっと意外な線を狙ってきたな、と思いました。眠狂四郎とか似合いそう、、、かも!?
みーちゃんが、ポップアップ・タイムで「脇坂は三成に対する敵愾心が強い」っていう話をしていましたが、その辺の役づくりはモンチもひっぱったのかな、と思いました。
7人のキャラクターが結構被ってる中で、脇坂はちょっと違う視点で物を見ている人、という感じは伝わってきたので、良かったんだと思います。
◆平野長泰(美月遥/鳳翔大)、妻(綾瀬あきな/愛花ちさき)
ラブラブな新婚夫婦な設定はそのままで、優しい笑顔の美月くんが軽々とえびちゃんを抱き上げていたり、スキンシップの激しい夫婦でした♪
本役の大ちゃんと違い、すこーし斜に構えた感じの平野で、格好良かったです♪
◆糟屋武則(星月梨旺/蓮水ゆうや)、妻(夢莉みこ/花露すみか)
美男美女のカップルで、目の保養でした。いやはや、いいなあ。
星月さんは西軍武将のいでたちがめちゃくちゃ格好よくて、あまりの二枚目っぷりに見惚れてしてしまいました。もっとしっかり恋愛譚のある役で観てみたいです。ビバ日本物!
◆片桐且元(桜木みなと/凪七瑠海)、妻(?/大海亜呼)
ずんちゃんがカチャにそっくりすぎてびっくりした!!
すごい痩せた……のかな?そのせいなのか、化粧のせいなのか。
今までにも何度か新公でカチャの役をやっているけど、似てると思ったのは初めてでした。素顔とかも全然似てないのに……なんでだ。
ラスト、牢獄へ向かう花道での吹っ切れたような芝居がすごく良かったです。片桐は関ヶ原の後、豊臣側に戻って秀頼たちを護ろうとする(そして、大阪の陣の原因を作ってしまう……汗)んですが、その決意がここできちんと見えるような芝居になっていたのが、目から鱗でした。
ところで。
すみません……プログラムには片桐且元の妻が載っていないのですが、ずんちゃんって一人でしたっけ……?ううう、覚えてない!!すみません(T T)覚えていらっしゃる方、教えてくださいm(_ _)m。
◆たつの(伶美うらら/すみれ乃麗)
綺麗な子だなとは前から思っていましたが、本当に綺麗な人ですね。
姉のはずのえりちゃんが小柄なので、さぎりとたつのが二人で並んでいる姿を見るとちょっと笑ってしまうのですが(^ ^)、でも美人姉妹だなあと嬉しくなります!
私の知る限り、新公でもバウなどでも役らしい役はついたことがないと思うのですが、「若様でございます!」という台詞も、ラストに疾風を討ちにくる場面の芝居も、れーれの完コピではありましたが、それなりに破綻なく演じていたので、次の作品でどんな役がつくのか、楽しみになりました♪
◆小姓(花乃まりあ/彩花まり)
本役の彩花まりちゃんがとても可愛くて芝居もいいので、お気に入りの役ですが。
花乃さんも可愛くて良かったと思います。ただ、秀吉と茶々を最初に引き合わせた場面で、茶々や三成が去った後、上座に戻る秀吉についているのは彼女ではなくて侍女の一人(夢莉みこ)だったのがちょっと不思議でした。花乃さんは次の場面の弁財天に出るので、三成を案内してきたらすぐにはけてしまうのですが、、、うーむ、そこまでして弁財天に出すのか……。
◆弁財天のソロ(瀬戸花まり/七瀬りりこ)
綺麗な声で、誰だろう?と思ったら瀬戸花さんでした。良かったです。でも、宙組には歌姫がすごくたくさんいるので、上級生を使ってみても良かったのに……と思ったりもしました。もっと歌姫をつかってやってくれ……。
◆市(すみれ乃麗/妃宮さくら)
良かったです!終始、れーれとは思えないほど低い声で喋ってましたが、あれは演出指導なんでしょうか。落ち着きのある大人の女で、とても良かったです。ああいう役もできるんだ!という驚き。
やっぱり、娘役にとっても場数って大事なんだなあと思いました。
後半は、弁財天とカルマダンサーとおしどり……かな?どれも可愛かったです。カルマダンサーは、後半になるまで気がつかなかったのであまり観られなかった……やっぱり開幕前のプログラムチェックは必須だなあ(T T)(だって、仕事帰りにギリギリで行くんだもん!!無理!!)(T T)。
あれれ?終わらなかった……もう一回続きます。
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何の順番に書こうかなと悩んでいたのですが、とりあえずプログラムの登場順に。
◆さぎり(藤咲えり/純矢ちとせ)
可愛かった―(はぁと)。
オープニングと北ノ庄落城直後の宴と、宴席の群舞のセンターを二回とっているさぎりですが、ライトが入る前のシルエットで、思わず「……ちいさっ!」と思った……というのはおいといて。
本公演の女童も可愛いけど、大人っぽい化粧でもやっぱり可愛いなあ、と思います(←贔屓目)。意地っ張りで負けず嫌いで、芯はすごく優しいんだけど、それを覆う鎧は厚く堅固で……そんな印象を受けました。
疾風と闘うために、着物を脱ぎ棄てて本性を現すところとか、表情がその前までと全然違うことに感心しました(^ ^)。ついついあの衣装に食いついてしまうのですが、あそこはもっとちゃんと表情を見ておけばよかったな、と思います。
せーこちゃんみたいなたおやかな色気はないけど、クールでハンサムな本質に反して疾風を愛してしまう矛盾へのアプローチには、きちんと説得力があったと思います。なんといっても、新人公演は本公演よりも疾風がものすごく可愛かった(←誉めてます)ので、上級生であるさぎりが疾風に向ける気持ちも、だいぶ母性に寄っていたような……。
いやあ、りくくんとえりちゃん、良いコンビだったと思います(はぁと)。二人とも、相手の呼吸を受けてお芝居をするタイプなので、やりやすかったんじゃないかなあ(^ ^)。
◆福島正則(澄輝さやと/北翔海莉)
「誰がために鐘は鳴る」のエル・ソルドに続き、難役に挑んだあっきー。
『あんまり頭はよくないかもしれないけど(←自分で言ってる)、精悍で若々しいまっすぐな若者像』みたいな正則で、同じまっすぐでも、愛ちゃん三成の「まっすぐ」と、あっきー正則の「まっすぐ」が違うってことがすごく判りやすくて、興味深いお芝居だなと思いました。
銀橋のソロは、音が飛ぶところでぶつぶつ切れてしまうのが若干気になりましたが、歌に流れてしまわずに台詞らしく気持ちをいれて語っていたのは評価したいなと思いました。
牢獄へ向かうやり取りににじむ困惑と、最後に三成と見凝めあって別れの礼を交わす場面の切なさは、すごく好きでした。
演出的にも結構細かいところが変わっていて、生真面目でちょっと粗野だけど心優しい福島正則、というイメージに、より近い役づくりだったような気がします。
◆豊臣(羽柴)秀吉(松風輝/未沙のえる)
未沙さんの、底しれぬ…というか、底光りするような凄まじい秀吉に比べて、ごくまともな中年男であり、ごくごくまともな老人になっていく秀吉。
非常に有能で人好きのする明朗で率直な一面と、卑屈で疑り深い、猜疑心と悪意に満ちた一面の両つの面を持つ男。
彼が一番、三成の清廉さを憎んでいたのかもしれないな、と、そんな妄想を弄びながらの観劇でした。
三成のキャラも本公演とは全然違うから、結果的にお互いが持っている感情というか、秀吉が三成に与えるプレッシャーの種類が違うように見えるのが面白かったです。同じことやっているのにね(^ ^)。
◆おね(百千糸/美穂圭子)
いやもう、ここは期待値のハードルもすごく高かったんですが、芝居も歌も期待以上でした(^ ^)。素晴らしい!!
◆福島正則の妻(花里まな/鈴奈沙也)
台詞回しの名調子ぶりなど、だいぶ鈴奈さんの影響を色濃く受けているなあと思う部分もありましたが、上級生らしくしっかりと場をまとめていたのはさすがでした。あっきーと同期なだけあって、芝居の息もあっていたし、間で笑いもとれていて、とても良かったと思います。
あと、個人的には関ヶ原前の妻たちのナンバーが好きです。あそこの鈴奈さん好きなんですけど、花里さんもとても良かった(*^ ^*)。
◆加藤清正(風馬翔/悠未ひろ)、妻(七瀬りりこ/風莉じん)
良いコンビでした!りりこちゃん、最後の新公でなかなか面白い思い出を作ってくれて、ありがとう♪
かけるはともちんの役も馴れたものですが、和物も良く似合ってて格好良かったです(*^ ^*)
◆加藤義明(月映樹茉/十輝いりす)、妻(桜音れい/美風舞良)
まー、もう、桜音れいちゃんが可愛くて可愛くて!!(惚)えなちゃんとの並びがお人形さんみたいで、そのままお雛様にして飾っておきたいくらい可愛かったです!!
それにしても、あの大阪城ロックの落ちは、誰が考えたんでしょうねえ。まさか桜音れいちゃん自ら!?いやいや、そんなことないですよね?普通に演出の岡本さんの指示ですよね…?
えなちゃんの芝居は、どちらかというと莫迦に絞った役づくりで、あのメンバーの中で唯一三成の偉大さに最後まで気付かない、という役割をきっちりと演じていたと思います。
……そして、何よりも!衣装がなんとなかなって、本当に良かった!!……宝塚の衣装部さんってすごい。っていうか、日本物の衣装ってすごい~!(感涙)
◆脇坂安治(星吹彩翔/春風弥里)、妻(舞花くるみ/花音舞)
モンチの今回の髪型と化粧は、ちょっと意外な線を狙ってきたな、と思いました。眠狂四郎とか似合いそう、、、かも!?
みーちゃんが、ポップアップ・タイムで「脇坂は三成に対する敵愾心が強い」っていう話をしていましたが、その辺の役づくりはモンチもひっぱったのかな、と思いました。
7人のキャラクターが結構被ってる中で、脇坂はちょっと違う視点で物を見ている人、という感じは伝わってきたので、良かったんだと思います。
◆平野長泰(美月遥/鳳翔大)、妻(綾瀬あきな/愛花ちさき)
ラブラブな新婚夫婦な設定はそのままで、優しい笑顔の美月くんが軽々とえびちゃんを抱き上げていたり、スキンシップの激しい夫婦でした♪
本役の大ちゃんと違い、すこーし斜に構えた感じの平野で、格好良かったです♪
◆糟屋武則(星月梨旺/蓮水ゆうや)、妻(夢莉みこ/花露すみか)
美男美女のカップルで、目の保養でした。いやはや、いいなあ。
星月さんは西軍武将のいでたちがめちゃくちゃ格好よくて、あまりの二枚目っぷりに見惚れてしてしまいました。もっとしっかり恋愛譚のある役で観てみたいです。ビバ日本物!
◆片桐且元(桜木みなと/凪七瑠海)、妻(?/大海亜呼)
ずんちゃんがカチャにそっくりすぎてびっくりした!!
すごい痩せた……のかな?そのせいなのか、化粧のせいなのか。
今までにも何度か新公でカチャの役をやっているけど、似てると思ったのは初めてでした。素顔とかも全然似てないのに……なんでだ。
ラスト、牢獄へ向かう花道での吹っ切れたような芝居がすごく良かったです。片桐は関ヶ原の後、豊臣側に戻って秀頼たちを護ろうとする(そして、大阪の陣の原因を作ってしまう……汗)んですが、その決意がここできちんと見えるような芝居になっていたのが、目から鱗でした。
ところで。
すみません……プログラムには片桐且元の妻が載っていないのですが、ずんちゃんって一人でしたっけ……?ううう、覚えてない!!すみません(T T)覚えていらっしゃる方、教えてくださいm(_ _)m。
◆たつの(伶美うらら/すみれ乃麗)
綺麗な子だなとは前から思っていましたが、本当に綺麗な人ですね。
姉のはずのえりちゃんが小柄なので、さぎりとたつのが二人で並んでいる姿を見るとちょっと笑ってしまうのですが(^ ^)、でも美人姉妹だなあと嬉しくなります!
私の知る限り、新公でもバウなどでも役らしい役はついたことがないと思うのですが、「若様でございます!」という台詞も、ラストに疾風を討ちにくる場面の芝居も、れーれの完コピではありましたが、それなりに破綻なく演じていたので、次の作品でどんな役がつくのか、楽しみになりました♪
◆小姓(花乃まりあ/彩花まり)
本役の彩花まりちゃんがとても可愛くて芝居もいいので、お気に入りの役ですが。
花乃さんも可愛くて良かったと思います。ただ、秀吉と茶々を最初に引き合わせた場面で、茶々や三成が去った後、上座に戻る秀吉についているのは彼女ではなくて侍女の一人(夢莉みこ)だったのがちょっと不思議でした。花乃さんは次の場面の弁財天に出るので、三成を案内してきたらすぐにはけてしまうのですが、、、うーむ、そこまでして弁財天に出すのか……。
◆弁財天のソロ(瀬戸花まり/七瀬りりこ)
綺麗な声で、誰だろう?と思ったら瀬戸花さんでした。良かったです。でも、宙組には歌姫がすごくたくさんいるので、上級生を使ってみても良かったのに……と思ったりもしました。もっと歌姫をつかってやってくれ……。
◆市(すみれ乃麗/妃宮さくら)
良かったです!終始、れーれとは思えないほど低い声で喋ってましたが、あれは演出指導なんでしょうか。落ち着きのある大人の女で、とても良かったです。ああいう役もできるんだ!という驚き。
やっぱり、娘役にとっても場数って大事なんだなあと思いました。
後半は、弁財天とカルマダンサーとおしどり……かな?どれも可愛かったです。カルマダンサーは、後半になるまで気がつかなかったのであまり観られなかった……やっぱり開幕前のプログラムチェックは必須だなあ(T T)(だって、仕事帰りにギリギリで行くんだもん!!無理!!)(T T)。
あれれ?終わらなかった……もう一回続きます。
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月組トップ娘役蒼乃夕妃さんが、明日の大劇場公演初日から部分休演すると発表がありました。
「怪我のため」とのことですが、無理をしないでしっかり治して、楽までにちゃんと全面復帰してほしいなと思います。
休演するのは「フィナーレの女」ということで、、、デュエットダンスかな?と思うのですが。
代役はまいまい(萌花ゆりあ)。しなやかなダンサーなので、素敵なダンスを見せてくれると思います!まりもちゃんがゆっくり落ち着いて休めるよう、がんばってくださいね!
さて。
東京宝塚劇場にて、宙組新人公演「美しき生涯」を観劇してまいりました。
新人公演演出は岡本寛子さん。
初めて聞くお名前のような気がしますが、なかなか面白い演出だったと思います。大阪城ロックのアドリブ的なところだけでなく、結構変更点があって、二本立ての普通のお芝居で、脚本も外部の方なのに、思い切ったことをするなあと感心しました。
細かい変更点はいろいろあったのですが、一番印象的だったのは、ラストのおしどりの場面の最後、セリ上がった檀の上で寄り添った三成と茶々が、お互いの名前を呼んだことでしょうか。
……予想していなかったので、びっくりしました(@ @)が、これはこれで、アリだなあと思ったラストでした。
石田三成役は、二度目の新公主演でこの難役にぶち当たった愛月ひかる。
いやー、祐飛さんとは全く違うアプローチでしたけど、なんというか、、、母性本能をくすぐる三成だったような気がします。
内面は柔らかいのに、外面は剛の者っぽく取り繕った感じが、愛ちゃん自身のオンとオフのギャップと重なって、面白い芝居になっていたような気がします。
祐飛さんほど受け受けしい感じではなく、もう少し健康的な、両親に愛されてまっすぐに育った日向の大樹のような三成像。秀吉のキャラクターが本公演とはだいぶ違ったせいもあってか、若々しくて恋に一途な、優しい三成だったような気がします。
「誰がために鐘は鳴る」のロバートみたいなキャラクターの方が、愛ちゃんには合っているような気もしますが、彼女なりの三成で、これはこれでアリだなあと思いました。何より、茶々に対する愛が盲目的に一途で、この三成さまなら子供ができるまで何度でも夜中に忍んでいく姿が想像できるかも……と、思いました(^ ^)。
茶々は、初ヒロインでこの難役にぶち当たってしまった瀬音リサ。
声が綺麗で可愛らしくて、ヒロインをとても楽しみにしていたのですが。
……予想外に難役だったんですねえ、茶々って。
まずは化粧で負け戦になってしまったのがとても残念。あと、得意の歌も、ソロがラストまで無かったのは不運だったような気がします。デュエットはどうしても相手がいるので……相手の歌をカバーして自分も輝くには、もう一踏ん張り技術と気合を入れなおさないと無理な気がしました。声は綺麗なんだけどなあ。今回ショーで大分歌ってますが、それもすごく良いんだけどなーーーーー。
芝居は丁寧に演じていたのですが、もともと難しい役な上に、圧倒的な経験不足はいかんともしがたいな、と。去年までの一年間、スカイフェアリーズとしてテレビカメラの前で喋ることには慣れたけど、役らしい役がついたのも3月の「ヴァレンチノ」が初めて、大劇場公演で通し役を貰ったことなどない、という経験値でやれる役ではなかった……と思います。
素は可愛いんだけどなーーーー、残念(T T)。
疾風役は蒼羽りく。この新公、上から三人が三人とも同期(93期)なんですね!花組「愛のプレリュード」の新公も、主演は93期の初主演コンビだったし、最近93期の躍進ぶりは本当に凄いなあ、と思います。
りくくんの疾風は、こちらもテルくんとは全然違っていて、すごく良かったです。まず、なんたって台詞の声が良いんです!!(*^ ^*)。色っぽくて、柔らかくて。そして、キャラクターが可愛いんです。甘えたじゃなくて、ツンデレで可愛い。関ヶ原前の銀橋とか、すごく真顔で三成のことを心配していて、なんだか微笑ましくてたまりませんでした。
りくくんの疾風は、茶々のことは勿論好きなんだけど、三成のことも相当好きだな、と(^ ^)。
いや、テルくんの疾風も三成のこと相当気に入ってるよね、と思うんですが、、、何が違うんだろう、この二人。まず「好き」と「気に入ってる」の違いかなあ。
……疾風のことを語り始めると止まらなくなってしまいそうなので、とりあえずはこのあたりで。
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「怪我のため」とのことですが、無理をしないでしっかり治して、楽までにちゃんと全面復帰してほしいなと思います。
休演するのは「フィナーレの女」ということで、、、デュエットダンスかな?と思うのですが。
代役はまいまい(萌花ゆりあ)。しなやかなダンサーなので、素敵なダンスを見せてくれると思います!まりもちゃんがゆっくり落ち着いて休めるよう、がんばってくださいね!
さて。
東京宝塚劇場にて、宙組新人公演「美しき生涯」を観劇してまいりました。
新人公演演出は岡本寛子さん。
初めて聞くお名前のような気がしますが、なかなか面白い演出だったと思います。大阪城ロックのアドリブ的なところだけでなく、結構変更点があって、二本立ての普通のお芝居で、脚本も外部の方なのに、思い切ったことをするなあと感心しました。
細かい変更点はいろいろあったのですが、一番印象的だったのは、ラストのおしどりの場面の最後、セリ上がった檀の上で寄り添った三成と茶々が、お互いの名前を呼んだことでしょうか。
……予想していなかったので、びっくりしました(@ @)が、これはこれで、アリだなあと思ったラストでした。
石田三成役は、二度目の新公主演でこの難役にぶち当たった愛月ひかる。
いやー、祐飛さんとは全く違うアプローチでしたけど、なんというか、、、母性本能をくすぐる三成だったような気がします。
内面は柔らかいのに、外面は剛の者っぽく取り繕った感じが、愛ちゃん自身のオンとオフのギャップと重なって、面白い芝居になっていたような気がします。
祐飛さんほど受け受けしい感じではなく、もう少し健康的な、両親に愛されてまっすぐに育った日向の大樹のような三成像。秀吉のキャラクターが本公演とはだいぶ違ったせいもあってか、若々しくて恋に一途な、優しい三成だったような気がします。
「誰がために鐘は鳴る」のロバートみたいなキャラクターの方が、愛ちゃんには合っているような気もしますが、彼女なりの三成で、これはこれでアリだなあと思いました。何より、茶々に対する愛が盲目的に一途で、この三成さまなら子供ができるまで何度でも夜中に忍んでいく姿が想像できるかも……と、思いました(^ ^)。
茶々は、初ヒロインでこの難役にぶち当たってしまった瀬音リサ。
声が綺麗で可愛らしくて、ヒロインをとても楽しみにしていたのですが。
……予想外に難役だったんですねえ、茶々って。
まずは化粧で負け戦になってしまったのがとても残念。あと、得意の歌も、ソロがラストまで無かったのは不運だったような気がします。デュエットはどうしても相手がいるので……相手の歌をカバーして自分も輝くには、もう一踏ん張り技術と気合を入れなおさないと無理な気がしました。声は綺麗なんだけどなあ。今回ショーで大分歌ってますが、それもすごく良いんだけどなーーーーー。
芝居は丁寧に演じていたのですが、もともと難しい役な上に、圧倒的な経験不足はいかんともしがたいな、と。去年までの一年間、スカイフェアリーズとしてテレビカメラの前で喋ることには慣れたけど、役らしい役がついたのも3月の「ヴァレンチノ」が初めて、大劇場公演で通し役を貰ったことなどない、という経験値でやれる役ではなかった……と思います。
素は可愛いんだけどなーーーー、残念(T T)。
疾風役は蒼羽りく。この新公、上から三人が三人とも同期(93期)なんですね!花組「愛のプレリュード」の新公も、主演は93期の初主演コンビだったし、最近93期の躍進ぶりは本当に凄いなあ、と思います。
りくくんの疾風は、こちらもテルくんとは全然違っていて、すごく良かったです。まず、なんたって台詞の声が良いんです!!(*^ ^*)。色っぽくて、柔らかくて。そして、キャラクターが可愛いんです。甘えたじゃなくて、ツンデレで可愛い。関ヶ原前の銀橋とか、すごく真顔で三成のことを心配していて、なんだか微笑ましくてたまりませんでした。
りくくんの疾風は、茶々のことは勿論好きなんだけど、三成のことも相当好きだな、と(^ ^)。
いや、テルくんの疾風も三成のこと相当気に入ってるよね、と思うんですが、、、何が違うんだろう、この二人。まず「好き」と「気に入ってる」の違いかなあ。
……疾風のことを語り始めると止まらなくなってしまいそうなので、とりあえずはこのあたりで。
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石田三成~永遠の愛と美【7】
2011年7月26日 宝塚(宙) コメント (2)宙組公演「美しき生涯」について。
先日書いた第4~5場(琵琶湖)で、書き忘れたことがありました。
お茶々さまの衣装の話。
最初に大劇場で観た時、『この(秀吉に最初に引き合わせる)場面で、いきなり三成の衣装と茶々の打ち掛けの紋が同じなのって、どうなの?』と思ったんですよね。
三成の袖と同じ色で同じ紋様(大きさは違いますが)の打ち掛けって……と。
まあ、着のみ着のまま北乃庄を逃れた茶々に、土豪の息子にすぎない石田家が用意した一張羅なんだろうから、同じ紋でも仕方ないか……とか無理やり納得させていたのですが。
東宝に来たら衣装が変わっていて、『ああ、やっぱりおかしいと思ったんだなー』と思って(^ ^)。
そのまま忘れていたのですが、先日の大空さんのお茶会でその話が出て、思い出しました。
……そうか、祐飛さんが言いだしたのか。なるほど納得(^ ^)。
というわけで、続き。
■第五場B カーテン前
さぎり(純矢ちとせ)、たつの(すみれ乃麗)と共に琵琶湖へ降りて行く茶々を追い掛ける三成を呼び止める疾風。
横柄なもの言い。率直というか、露骨な言いまわし。テルくんの台詞術はちょっと甘えたな感じに聴こえがちなので、ああいうクールな台詞はあんまりむかないなあ、と思ったりもします。
「早くお茶々さまを」と「抱かぬか」の間にタメをおくのは良いんですが、「だ」を吐き捨てるように言うのが、あんまりキャラにあっていないような気がするんですよね。ここはもっとクールに、さらっと言っていいと思うのですが(台詞そのものが露骨なので、言い方があまりいやらしいと余計に露骨な気がするし)。
疾風が七本槍を話題にすると、下手花道でくしゃみをする福島正則(北翔)と加藤清正(悠未ひろ)。
わざとらしいくしゃみといい、台詞といい、ともちんの声が良い感じに柔らかくて、とても好きです。みっちゃんの硬い声といい対比で、この二人に会話させたくなるのもわかるなあ(^ ^)。
■第六場 大阪城・中庭(天正13年)
大阪城が落成したばかりの秀吉軍の精鋭が、巨大な城の中庭で奥方連れてワイワイ観光中(^ ^)。
幕があがるといきなりロックがかかる。音楽は手島恭子さん。ギターのソロが格好良くて、印象的な場面です。着物を振り乱して踊る七本槍がめっちゃカッコいい(はぁと)。エアギターをかきならすところであれこれがんばっている7人が素敵です。
メインで芝居をしている福島夫婦(北翔・鈴奈)や加藤清正夫婦(悠未・風莉)もとても良いんですが、個人的に、回りで無言の芝居をしているメンバーが好きなので、ちょっと突っ込ませてください。
平野夫妻(鳳翔・愛花)は、新婚らしくラブラブ。ロックの中でもしっかりキスしていて、それをあおいさんに見つかって思いっきりからかわれていたりするのが楽しいです。
ダンスが終わって芝居に入っても、この二人だけは全く話を聞かずにひたすらラブラブしていて、、、可愛いったら、もう(*^ ^*)。
思えばこの二人は「パラダイスプリンス(新公)」「大江山」「シャングリラ」など、何度も組んでいるんですよねー。観ていて本当にほほえましくて、可愛い恋人たちでした。
加藤嘉明夫妻(十輝・美風)は、、、組むのは「カサブランカ」以来かな?小さなあおいさんのフリーダムさと、大きなまさこちゃんの安定感がしっくりと噛み合う、いいコンビだなと思います。
糟屋夫妻(蓮水・花露)は、さりげなく仲の良い友達感覚な二人。前に出ての芝居はあまりありませんが、同期らしい、何でもポンポン言い合える関係がほの見えて、やり取りに納得感があるんですよね。石田さん、狙ったのならすごいなーと思います。
脇坂夫妻(春風・花音)は、芝居の中でずーっと花音さんのお腹を撫でているみーちゃんが優しくてとても好きだ。あと、「そんなに言うなら三成の嫁になれ!」と言われて「きゃっ(はぁと)」となっているあいこちゃんがめっちゃキュートで可愛くて、そんな妻を見て目を丸くしているみーちゃんが大好きです。
片桐夫妻(凪七・大海)は、もう見るからに姐さん女房で(^ ^;ゞ。カチャの頭をぽんぽんと撫でているえっちゃんを何度か観ましたよ私。……可愛いなあ。そして、ラストのオチ(「なにゆえ、茶釜なのだ?」)が決まらない(←演出?)カチャを見守るえっちゃんが好きです。
14人が下手袖へぞろぞろとハケたところに、上手から登場する茶々、さぎり、たつの。
「大阪は騒々しいのぅ……」
という台詞を、この間で言えるすみ花ちゃんは、やっぱり凄い女優だなと思います。
「お呼びでございますか」
三成の静かな声。喜色を浮かべて振り向く茶々。
「大阪へ来たら、毎日そなたに逢えると思うたに…」
切なげに訴える姫におされ、一歩さがる三成が可愛い。我侭で強気な茶々と、控えめで消極的な三成。
両想いなのに、どうにもまとまりそうにない、それが、恋。
そんな二人の様子を寧々に報告するさぎり。
「引き続き、二人から目を離さぬよう」
指示を受けて戻る途中にで、疾風とすれ違う。
いきなり手裏剣を投げる疾風、
いきなり着物を脱ぎ棄てて、ミニの黒装束に網タイツという格好になるさぎり。
その衣装替えは石田さんの趣味ですか?
さぎりの反撃をあっさりとかわし、バックを取って口説きに入る疾風。
まあ、こう来れば女が落ちるのは「ノバ・ボサ・ノバ」以来の宝塚のお約束なので(汗)、まあ、何も言うまい。まあ、なんだかんだ言ってもこの場面は好きです。短いけど、テルくんとせーこちゃんんのデュエットが好き。この二人、昔は雪組で一緒に芝居していたんだなあ……と思ったりしました。せーこちゃんが雪組で女役だった期間は短いけど、テルくんと組んだこととかってあるのかなあ?
この調子で書いてたら、やっぱり千秋楽に間に合わないような気がしつつ、
今宵はここまでにいたしとうございます。
.
先日書いた第4~5場(琵琶湖)で、書き忘れたことがありました。
お茶々さまの衣装の話。
最初に大劇場で観た時、『この(秀吉に最初に引き合わせる)場面で、いきなり三成の衣装と茶々の打ち掛けの紋が同じなのって、どうなの?』と思ったんですよね。
三成の袖と同じ色で同じ紋様(大きさは違いますが)の打ち掛けって……と。
まあ、着のみ着のまま北乃庄を逃れた茶々に、土豪の息子にすぎない石田家が用意した一張羅なんだろうから、同じ紋でも仕方ないか……とか無理やり納得させていたのですが。
東宝に来たら衣装が変わっていて、『ああ、やっぱりおかしいと思ったんだなー』と思って(^ ^)。
そのまま忘れていたのですが、先日の大空さんのお茶会でその話が出て、思い出しました。
……そうか、祐飛さんが言いだしたのか。なるほど納得(^ ^)。
というわけで、続き。
■第五場B カーテン前
さぎり(純矢ちとせ)、たつの(すみれ乃麗)と共に琵琶湖へ降りて行く茶々を追い掛ける三成を呼び止める疾風。
横柄なもの言い。率直というか、露骨な言いまわし。テルくんの台詞術はちょっと甘えたな感じに聴こえがちなので、ああいうクールな台詞はあんまりむかないなあ、と思ったりもします。
「早くお茶々さまを」と「抱かぬか」の間にタメをおくのは良いんですが、「だ」を吐き捨てるように言うのが、あんまりキャラにあっていないような気がするんですよね。ここはもっとクールに、さらっと言っていいと思うのですが(台詞そのものが露骨なので、言い方があまりいやらしいと余計に露骨な気がするし)。
疾風が七本槍を話題にすると、下手花道でくしゃみをする福島正則(北翔)と加藤清正(悠未ひろ)。
わざとらしいくしゃみといい、台詞といい、ともちんの声が良い感じに柔らかくて、とても好きです。みっちゃんの硬い声といい対比で、この二人に会話させたくなるのもわかるなあ(^ ^)。
■第六場 大阪城・中庭(天正13年)
大阪城が落成したばかりの秀吉軍の精鋭が、巨大な城の中庭で奥方連れてワイワイ観光中(^ ^)。
幕があがるといきなりロックがかかる。音楽は手島恭子さん。ギターのソロが格好良くて、印象的な場面です。着物を振り乱して踊る七本槍がめっちゃカッコいい(はぁと)。エアギターをかきならすところであれこれがんばっている7人が素敵です。
メインで芝居をしている福島夫婦(北翔・鈴奈)や加藤清正夫婦(悠未・風莉)もとても良いんですが、個人的に、回りで無言の芝居をしているメンバーが好きなので、ちょっと突っ込ませてください。
平野夫妻(鳳翔・愛花)は、新婚らしくラブラブ。ロックの中でもしっかりキスしていて、それをあおいさんに見つかって思いっきりからかわれていたりするのが楽しいです。
ダンスが終わって芝居に入っても、この二人だけは全く話を聞かずにひたすらラブラブしていて、、、可愛いったら、もう(*^ ^*)。
思えばこの二人は「パラダイスプリンス(新公)」「大江山」「シャングリラ」など、何度も組んでいるんですよねー。観ていて本当にほほえましくて、可愛い恋人たちでした。
加藤嘉明夫妻(十輝・美風)は、、、組むのは「カサブランカ」以来かな?小さなあおいさんのフリーダムさと、大きなまさこちゃんの安定感がしっくりと噛み合う、いいコンビだなと思います。
糟屋夫妻(蓮水・花露)は、さりげなく仲の良い友達感覚な二人。前に出ての芝居はあまりありませんが、同期らしい、何でもポンポン言い合える関係がほの見えて、やり取りに納得感があるんですよね。石田さん、狙ったのならすごいなーと思います。
脇坂夫妻(春風・花音)は、芝居の中でずーっと花音さんのお腹を撫でているみーちゃんが優しくてとても好きだ。あと、「そんなに言うなら三成の嫁になれ!」と言われて「きゃっ(はぁと)」となっているあいこちゃんがめっちゃキュートで可愛くて、そんな妻を見て目を丸くしているみーちゃんが大好きです。
片桐夫妻(凪七・大海)は、もう見るからに姐さん女房で(^ ^;ゞ。カチャの頭をぽんぽんと撫でているえっちゃんを何度か観ましたよ私。……可愛いなあ。そして、ラストのオチ(「なにゆえ、茶釜なのだ?」)が決まらない(←演出?)カチャを見守るえっちゃんが好きです。
14人が下手袖へぞろぞろとハケたところに、上手から登場する茶々、さぎり、たつの。
「大阪は騒々しいのぅ……」
という台詞を、この間で言えるすみ花ちゃんは、やっぱり凄い女優だなと思います。
「お呼びでございますか」
三成の静かな声。喜色を浮かべて振り向く茶々。
「大阪へ来たら、毎日そなたに逢えると思うたに…」
切なげに訴える姫におされ、一歩さがる三成が可愛い。我侭で強気な茶々と、控えめで消極的な三成。
両想いなのに、どうにもまとまりそうにない、それが、恋。
そんな二人の様子を寧々に報告するさぎり。
「引き続き、二人から目を離さぬよう」
指示を受けて戻る途中にで、疾風とすれ違う。
いきなり手裏剣を投げる疾風、
いきなり着物を脱ぎ棄てて、ミニの黒装束に網タイツという格好になるさぎり。
その衣装替えは石田さんの趣味ですか?
さぎりの反撃をあっさりとかわし、バックを取って口説きに入る疾風。
まあ、こう来れば女が落ちるのは「ノバ・ボサ・ノバ」以来の宝塚のお約束なので(汗)、まあ、何も言うまい。まあ、なんだかんだ言ってもこの場面は好きです。短いけど、テルくんとせーこちゃんんのデュエットが好き。この二人、昔は雪組で一緒に芝居していたんだなあ……と思ったりしました。せーこちゃんが雪組で女役だった期間は短いけど、テルくんと組んだこととかってあるのかなあ?
この調子で書いてたら、やっぱり千秋楽に間に合わないような気がしつつ、
今宵はここまでにいたしとうございます。
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ついに、地上波アナログ放送が終了しました……よね?
うちのテレビはまだ地上波が入ることが判明したので、本当に地上波アナログ放送が終了したのか今一つ自信がない……のですが。
数年前に1万円を切った価格で購入した安物のブラウン管テレビを買い替える予定も、デジタルチューナーを購入する予定も全くなく今日を迎えた猫は、この日本国にただ一人残された、「地上波が見れない女」になってみる予定だったのですが。
残念ながらそんな簡単なことじゃなかったらしく、あっさりとテレビ朝日とか普通に見放題でございます。
なんのことはない。考えてみたら、今の家に引っ越してきて以来、テレビはすべてケーブルテレビのチューナーを通していたのでした……。
(部屋が北向きなのでアンテナが付けられず、スカイステージはCSではなくケーブルで視聴しているのです)(……ってことは、スカイステージの話題で日記タイトルがCS」なのはおかしいんじゃないか?>自分)
テレビ東京の「アナログ放送終了」の画面、視てみたかったなー。
まあ、そんな時間に家にはいなかったので、仕方ないんですが。
先週の後半はいろんなニュースに追われてしまいましたが、宙組公演の感想の続きも書かねばー。
あと、花組本公演の感想(千秋楽おめでとうございます!)とか、雪組の梅田とかバウとか。
早く書かないと忘れてしまうーーー(涙)。
とか言いつつ、今日はこんな話題ですみませんm(_ _)m。
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うちのテレビはまだ地上波が入ることが判明したので、本当に地上波アナログ放送が終了したのか今一つ自信がない……のですが。
数年前に1万円を切った価格で購入した安物のブラウン管テレビを買い替える予定も、デジタルチューナーを購入する予定も全くなく今日を迎えた猫は、この日本国にただ一人残された、「地上波が見れない女」になってみる予定だったのですが。
残念ながらそんな簡単なことじゃなかったらしく、あっさりとテレビ朝日とか普通に見放題でございます。
なんのことはない。考えてみたら、今の家に引っ越してきて以来、テレビはすべてケーブルテレビのチューナーを通していたのでした……。
(部屋が北向きなのでアンテナが付けられず、スカイステージはCSではなくケーブルで視聴しているのです)(……ってことは、スカイステージの話題で日記タイトルがCS」なのはおかしいんじゃないか?>自分)
テレビ東京の「アナログ放送終了」の画面、視てみたかったなー。
まあ、そんな時間に家にはいなかったので、仕方ないんですが。
先週の後半はいろんなニュースに追われてしまいましたが、宙組公演の感想の続きも書かねばー。
あと、花組本公演の感想(千秋楽おめでとうございます!)とか、雪組の梅田とかバウとか。
早く書かないと忘れてしまうーーー(涙)。
とか言いつつ、今日はこんな話題ですみませんm(_ _)m。
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ザ・タカラヅカⅤ 宙組特集 (タカラヅカMOOK)
2011年7月22日 読書 コメント (2)
台風の名残か、涼しい夕方。
キャトルレーヴで、「ザ・タカラヅカV 宙組特集」を購入してまいりました。
「IV」の時に、組替えの狭間でどの組にも載れなかった祐飛さんとすみ花ちゃん。
そんな二人が「V」の表紙を飾っていることに、大きな安堵を感じずにはいられません。
そして、表紙を開いて目次をめくると、いきなり衝撃の(*^ ^*)黒燕尾軍団!!
いやーーー、イケメン軍団とはこのことか、と♪
中のページもトークもどれも面白かったですが、やっぱり血液型グループショットが秀逸でしたね。
……大空さんを真剣に探してしまいました。ちゃんと見つけたけど、2度見……いや、3度は見なおした、かな(- -;ゞ
トークの組み合わせはくじ引きで決めたらしいのですが、祐飛さん・みっちゃん・カチャという元月組メンバーが集まったのが、偶然とはいえ面白いなと思いました。
次のチームはテルくん・すみ花ちゃん・れーれ、りく。
その次は、ともちん・かいちゃん・せーこ・愛ちゃん、でした。
宙組の大きいもの。身長、ココロ、胃袋、声、主演の肩幅、チームワーク、笑いへの探求心、目標、宙組愛、根性。
そんなコメントを残す祐飛さんが大好きです。
っていうか、「マイブーム=オールバック」って、何……(^ ^;ゞ
……とにかく買って損はないです(^ ^)。お勧め!!
ああ、楽しい本になって良かったなー♪
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キャトルレーヴで、「ザ・タカラヅカV 宙組特集」を購入してまいりました。
「IV」の時に、組替えの狭間でどの組にも載れなかった祐飛さんとすみ花ちゃん。
そんな二人が「V」の表紙を飾っていることに、大きな安堵を感じずにはいられません。
そして、表紙を開いて目次をめくると、いきなり衝撃の(*^ ^*)黒燕尾軍団!!
いやーーー、イケメン軍団とはこのことか、と♪
中のページもトークもどれも面白かったですが、やっぱり血液型グループショットが秀逸でしたね。
……大空さんを真剣に探してしまいました。ちゃんと見つけたけど、2度見……いや、3度は見なおした、かな(- -;ゞ
トークの組み合わせはくじ引きで決めたらしいのですが、祐飛さん・みっちゃん・カチャという元月組メンバーが集まったのが、偶然とはいえ面白いなと思いました。
次のチームはテルくん・すみ花ちゃん・れーれ、りく。
その次は、ともちん・かいちゃん・せーこ・愛ちゃん、でした。
宙組の大きいもの。身長、ココロ、胃袋、声、主演の肩幅、チームワーク、笑いへの探求心、目標、宙組愛、根性。
そんなコメントを残す祐飛さんが大好きです。
っていうか、「マイブーム=オールバック」って、何……(^ ^;ゞ
……とにかく買って損はないです(^ ^)。お勧め!!
ああ、楽しい本になって良かったなー♪
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たくさんのニュース~バウ、卒業生、新公配役~
2011年7月21日 宝塚全体・OG今日は、先月の13日以来の「驚くべきニュースが立て続けに発表されて、一日中あごが落ちっぱなしの一日」でした。
前回同様、私が知った順番でコメントをさせていただきます。
まずは。
まっつ(未涼亜希)、バウ主演おめでとう!!
◆宝塚バウホール:2012年1月5日(木)~1月16日(月)
バウ・エンターテイメント『インフィニティ』
作・演出/稲葉太地
主演/未涼亜希
今日は星組と雪組の集合日だったので、朝から緊張して何度も公式を見ていたのですが。
ちょうど会議で携帯から離れていた間にいろいろ発表されたらしく。
友人のメールが届いたのが13時過ぎだったかな?
めっちゃテンションがあがりました!まっつ主演で、しかも、歌がメインのショー・エンターテイメント!!
いやー、嬉しいです。絶対行きます(決定)。チケット手に入りますように!
その後しばらく、頭に鳩が飛び交っていて全然議論を聞いていなかったりはしましたが、とにかく会議中だったので同時に発表された(たぶん)演目発表には気がつかず。
その次に届いたのが、モバイルタカラヅカからのメール。
雪組の彩那音・晴華みどり・大凪真生の3人が、次回公演千秋楽付けで卒業するというニュー「スでした。
……予想していなかった、とは言いません。
ずっと月組で見守っていたひろみちゃん。
樹里咲穂コンサート「JUBILEES」のミセス・ファインが印象的だったかおりちゃん。
すらっとしたスタイルが魅力のダンサーだと思っていたら、「ロミオとジュリエット」の大公で歌唱力に吃驚した大凪さん。
三人とも、とても寂しい。中でも「ロミオとジュリエット」のキャピュレット夫人で、もしかして化けるかも!?と期待したかおりちゃんの、このタイミングでの卒業は、とても残念です。
でも、三人とも美人でしっかりした人たちだからなー。卒業しても、幸せな道を歩んでくださいますようにお祈りしています。
これで少し落ち込んだあたりで会議が終わり(←やっぱりこんな部下はいらないような気がする)、年末公演の演目を確認しました。
◆宝塚バウホール:2011年11月17日(木)~11月27日(日)
◆東京特別(日本青年館大ホール):2011年12月2日(金)~12月8日(木)
バウ・ラブ・アドベンチャー『アリスの恋人』
脚本・演出/小柳奈穂子
主演/明日海りお
みりおくん、単独初主演おめでとうございます!
実力と美貌を兼ね備えたみりおくんが、満を持しての単独初主演、しかも東上つき。
どんな作品を持ってくるかと思ったら、最近当たり続きの小柳さんで「不思議の国のアリス」!!
どんな作品になるのかよく判りませんが、いやー、劇団もなかなかやりますねぇ(*^ ^*)。
バウ料金が5000円なのも嬉しい限り♪ ああ、可愛いアリスちゃんは誰がやるのかなー?白ウサギだのチェシャ猫だのが出てくるというのもとっても気になる!!
振り分けも早く出るといいなあ。とにかく楽しみ! ですね♪♪
◆シアター・ドラマシティ:2011年12月23日(金)~2012年1月6日(金)
◆東京特別(日本青年館):2012年1月13日(金)~1月20日(金)
ミュージカル『SAMOURAI(サムライ)』
~著・月島総記「巴里の侍」(メディアファクトリー刊)より~
脚本・演出/谷 正純
主演/音月桂、舞羽美海
これはまた、ガラッと変わって面白い題材を持ってきましたね、谷さん。
去年の「コードヒーロー」は、滅多に観られないほどのネタ作品でしたが、今回はどうなるんでしょうね。題材は面白そうなので、がんばってほしいなーと思っています♪
これで年内の公演が出揃って、1月のバウまで発表になって、、、
次の発表は2012年のラインナップ……ですよね?1月のバウに行くことが決定した今、正月の花組公演の演目が早く知りたくてたまりません(^ ^)。
……そして、気になるのは中日公演ですがね……。
その次に知ったのが、星組バウホール公演「ランスロット」と「おかしな二人」の主な配役。
とりあえず叫びます。
みっきぃさん(天寿光希)のアーサー王キタ~~~っ!!\(*^ ^*)/
みきちぐのヨセフがわからないのですが、あとはどれもキャラクターに合っているような気がします。グウィネヴィアの(早乙女)わかばちゃんは、コスチュームが映えてさぞ美しいでしょうね。初ヒロイン、おめでとうございます♪
マーリンのれんた(如月蓮)、モルガンの夢妃杏瑠ちゃん、パラミデュースの夏樹れいさん、少年ランスロットの妃海風ちゃん、、、なかなかにツボだらけの配役だったんですが。
個人的には、アーサー王の姉(異父姉)で、それを知らずにアーサーの子を身ごもるモルゴースが花愛瑞穂さんなので、もしかしてアーサー王とモルゴースのデュエットがあったり……(しないかな↓↓)とか、そんな二人の息子モルドレッドがキキちゃん(芹香斗亜)だとか、そういうところにも大きく反応したいです(っていうか、してます)。
……生田さんありがとう(感涙)。あなたを信じて良かったです。
モルドレッドがキキちゃんに回るってことは、アーサー王も結構大きな役になると思うんですよね……めっちゃ楽しみになりました。生田さん、どうぞよろしく。
……うーん、さすがに何度も観にいくのは難しいんだけどなあ。どうしよう。
「おかしな二人」の方も、なかなか面白そうなキャスティングですね♪
下の表は、映画と、2002年にパルコ劇場で上演した鈴木裕美演出版のキャストとの比較です(^ ^)。
星組 パルコ劇場 映画版
オスカー・マディソン---轟悠 段田安則 ウォルター・マッソー
フィリックス・アンガー-未沙のえる 陣内孝則 ジャック・レモン
マレー---------------美稀千種 高橋克実 ハーバート・エデルマン
スピード-------------碧海りま 八嶋智人 ラリー・ヘインズ
ヴィニー-------------如月蓮 浅野和之 ジョン・フィードラー
ロイ---------------- 天寿光希 手塚とおる デヴィッド・シェイナー
グェンドリン・ピジョン-妃白ゆあ 深浦加奈子 キャロル・シェリー
セシリー・ピジョン----夢妃杏瑠 広岡由里子 モニカ・エヴァンス
手塚とおるさんが大好きな猫は、なんだかテンションが降りきれちゃって戻ってきません(^ ^;
……そういえば、この作品もグウェンドレンとセシリーでしたねー(遠い目)。
そして最後に、雪組の本公演配役・新人公演の主な配役、月組新人公演のその他配役が出ていました!
まず、雪組。
キムちゃんがフィリップとルイ14世の2役で、みみちゃんがルイーズ、チギちゃんがダルタニアン。そう来たか、という感じのキャスティングですが、俄然楽しみになりました。
三銃士は、まっつがアトス、きたろうがポルトス、キング(蓮城まこと)がアラミス。……なんというか、すげーぴったりすぎて言葉もありません。
それにしても、この【モリエール一座】と【ボーリング】は一体何なんだろう……?
メガホンだの、黄門さまに助さん格さんだの、、、、大丈夫かなあ、児玉さん。楽しみだけど、ちと心配。
ひろみちゃんの最後の役は、ルーヴォア。
かおりちゃんの最後の役は、【モリエール一座】大女優。
大凪さんの最後の役は、【モリエール一座】水戸光圀。
三人とも、なんか面白いことになりそうですが。
……児玉さん、かあ。まあ、今の雪組は萌がたくさん転がっているから、大丈夫かな?(^ ^;
そして、彩凪翔くん、星乃あんりちゃん、新人公演初主演おめでとう!!
まさか凜城きらくんより先に彩凪くんが主演すると思いませんでしたが、あんりちゃんともお似合いだったし、楽しみにしています。がんばってくださいね。
そしてもう一人、まなはるくん(真那春人)、二番手役おめでとうございます!
今度こそ、同期でがっつり組んでお芝居してほしいんですが、どうなるでしょうか。
月組の新公詳細は……個人的に、ちゅーちゃん(咲希あかね)のエリザベート役が嬉しくてちょっと舞い上がってます(*^ ^*)。作品を知らないんですけど、これってゆりやんと絡む役ですよねっ!?いやぁん、楽しみ!!
いやあ、いろいろなニュースが立て続けに出て、舞い上がったり落ちたり、忙しい一日でした。
明日は落ち着いて仕事できますように。……(((^ ^;
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前回同様、私が知った順番でコメントをさせていただきます。
まずは。
まっつ(未涼亜希)、バウ主演おめでとう!!
◆宝塚バウホール:2012年1月5日(木)~1月16日(月)
バウ・エンターテイメント『インフィニティ』
作・演出/稲葉太地
主演/未涼亜希
今日は星組と雪組の集合日だったので、朝から緊張して何度も公式を見ていたのですが。
ちょうど会議で携帯から離れていた間にいろいろ発表されたらしく。
友人のメールが届いたのが13時過ぎだったかな?
めっちゃテンションがあがりました!まっつ主演で、しかも、歌がメインのショー・エンターテイメント!!
いやー、嬉しいです。絶対行きます(決定)。チケット手に入りますように!
その後しばらく、頭に鳩が飛び交っていて全然議論を聞いていなかったりはしましたが、とにかく会議中だったので同時に発表された(たぶん)演目発表には気がつかず。
その次に届いたのが、モバイルタカラヅカからのメール。
雪組の彩那音・晴華みどり・大凪真生の3人が、次回公演千秋楽付けで卒業するというニュー「スでした。
……予想していなかった、とは言いません。
ずっと月組で見守っていたひろみちゃん。
樹里咲穂コンサート「JUBILEES」のミセス・ファインが印象的だったかおりちゃん。
すらっとしたスタイルが魅力のダンサーだと思っていたら、「ロミオとジュリエット」の大公で歌唱力に吃驚した大凪さん。
三人とも、とても寂しい。中でも「ロミオとジュリエット」のキャピュレット夫人で、もしかして化けるかも!?と期待したかおりちゃんの、このタイミングでの卒業は、とても残念です。
でも、三人とも美人でしっかりした人たちだからなー。卒業しても、幸せな道を歩んでくださいますようにお祈りしています。
これで少し落ち込んだあたりで会議が終わり(←やっぱりこんな部下はいらないような気がする)、年末公演の演目を確認しました。
◆宝塚バウホール:2011年11月17日(木)~11月27日(日)
◆東京特別(日本青年館大ホール):2011年12月2日(金)~12月8日(木)
バウ・ラブ・アドベンチャー『アリスの恋人』
脚本・演出/小柳奈穂子
主演/明日海りお
みりおくん、単独初主演おめでとうございます!
実力と美貌を兼ね備えたみりおくんが、満を持しての単独初主演、しかも東上つき。
どんな作品を持ってくるかと思ったら、最近当たり続きの小柳さんで「不思議の国のアリス」!!
どんな作品になるのかよく判りませんが、いやー、劇団もなかなかやりますねぇ(*^ ^*)。
バウ料金が5000円なのも嬉しい限り♪ ああ、可愛いアリスちゃんは誰がやるのかなー?白ウサギだのチェシャ猫だのが出てくるというのもとっても気になる!!
振り分けも早く出るといいなあ。とにかく楽しみ! ですね♪♪
◆シアター・ドラマシティ:2011年12月23日(金)~2012年1月6日(金)
◆東京特別(日本青年館):2012年1月13日(金)~1月20日(金)
ミュージカル『SAMOURAI(サムライ)』
~著・月島総記「巴里の侍」(メディアファクトリー刊)より~
脚本・演出/谷 正純
主演/音月桂、舞羽美海
これはまた、ガラッと変わって面白い題材を持ってきましたね、谷さん。
去年の「コードヒーロー」は、滅多に観られないほどのネタ作品でしたが、今回はどうなるんでしょうね。題材は面白そうなので、がんばってほしいなーと思っています♪
これで年内の公演が出揃って、1月のバウまで発表になって、、、
次の発表は2012年のラインナップ……ですよね?1月のバウに行くことが決定した今、正月の花組公演の演目が早く知りたくてたまりません(^ ^)。
……そして、気になるのは中日公演ですがね……。
その次に知ったのが、星組バウホール公演「ランスロット」と「おかしな二人」の主な配役。
とりあえず叫びます。
みっきぃさん(天寿光希)のアーサー王キタ~~~っ!!\(*^ ^*)/
みきちぐのヨセフがわからないのですが、あとはどれもキャラクターに合っているような気がします。グウィネヴィアの(早乙女)わかばちゃんは、コスチュームが映えてさぞ美しいでしょうね。初ヒロイン、おめでとうございます♪
マーリンのれんた(如月蓮)、モルガンの夢妃杏瑠ちゃん、パラミデュースの夏樹れいさん、少年ランスロットの妃海風ちゃん、、、なかなかにツボだらけの配役だったんですが。
個人的には、アーサー王の姉(異父姉)で、それを知らずにアーサーの子を身ごもるモルゴースが花愛瑞穂さんなので、もしかしてアーサー王とモルゴースのデュエットがあったり……(しないかな↓↓)とか、そんな二人の息子モルドレッドがキキちゃん(芹香斗亜)だとか、そういうところにも大きく反応したいです(っていうか、してます)。
……生田さんありがとう(感涙)。あなたを信じて良かったです。
モルドレッドがキキちゃんに回るってことは、アーサー王も結構大きな役になると思うんですよね……めっちゃ楽しみになりました。生田さん、どうぞよろしく。
……うーん、さすがに何度も観にいくのは難しいんだけどなあ。どうしよう。
「おかしな二人」の方も、なかなか面白そうなキャスティングですね♪
下の表は、映画と、2002年にパルコ劇場で上演した鈴木裕美演出版のキャストとの比較です(^ ^)。
星組 パルコ劇場 映画版
オスカー・マディソン---轟悠 段田安則 ウォルター・マッソー
フィリックス・アンガー-未沙のえる 陣内孝則 ジャック・レモン
マレー---------------美稀千種 高橋克実 ハーバート・エデルマン
スピード-------------碧海りま 八嶋智人 ラリー・ヘインズ
ヴィニー-------------如月蓮 浅野和之 ジョン・フィードラー
ロイ---------------- 天寿光希 手塚とおる デヴィッド・シェイナー
グェンドリン・ピジョン-妃白ゆあ 深浦加奈子 キャロル・シェリー
セシリー・ピジョン----夢妃杏瑠 広岡由里子 モニカ・エヴァンス
手塚とおるさんが大好きな猫は、なんだかテンションが降りきれちゃって戻ってきません(^ ^;
……そういえば、この作品もグウェンドレンとセシリーでしたねー(遠い目)。
そして最後に、雪組の本公演配役・新人公演の主な配役、月組新人公演のその他配役が出ていました!
まず、雪組。
キムちゃんがフィリップとルイ14世の2役で、みみちゃんがルイーズ、チギちゃんがダルタニアン。そう来たか、という感じのキャスティングですが、俄然楽しみになりました。
三銃士は、まっつがアトス、きたろうがポルトス、キング(蓮城まこと)がアラミス。……なんというか、すげーぴったりすぎて言葉もありません。
それにしても、この【モリエール一座】と【ボーリング】は一体何なんだろう……?
メガホンだの、黄門さまに助さん格さんだの、、、、大丈夫かなあ、児玉さん。楽しみだけど、ちと心配。
ひろみちゃんの最後の役は、ルーヴォア。
かおりちゃんの最後の役は、【モリエール一座】大女優。
大凪さんの最後の役は、【モリエール一座】水戸光圀。
三人とも、なんか面白いことになりそうですが。
……児玉さん、かあ。まあ、今の雪組は萌がたくさん転がっているから、大丈夫かな?(^ ^;
そして、彩凪翔くん、星乃あんりちゃん、新人公演初主演おめでとう!!
まさか凜城きらくんより先に彩凪くんが主演すると思いませんでしたが、あんりちゃんともお似合いだったし、楽しみにしています。がんばってくださいね。
そしてもう一人、まなはるくん(真那春人)、二番手役おめでとうございます!
今度こそ、同期でがっつり組んでお芝居してほしいんですが、どうなるでしょうか。
月組の新公詳細は……個人的に、ちゅーちゃん(咲希あかね)のエリザベート役が嬉しくてちょっと舞い上がってます(*^ ^*)。作品を知らないんですけど、これってゆりやんと絡む役ですよねっ!?いやぁん、楽しみ!!
いやあ、いろいろなニュースが立て続けに出て、舞い上がったり落ちたり、忙しい一日でした。
明日は落ち着いて仕事できますように。……(((^ ^;
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東京宝塚劇場にて、宙組公演「美しき生涯/ルナ・ロッサ」を観劇してまいりました。
3連休から、一日休んで今日の公演。
私は18日の15:30を観て、で今日の18:30を観たので、ほとんど連続で観たといっても良い状況だと思うのですが。
びっくりするほどお芝居の印象が違ってて、すごく良くなってました!
何がどう違う、と具体的に説明できないのが悔しいんですが……なんかぐっときたんですよね。まず、祐飛さんの集中力が半端なかった。そして、すみ花ちゃんの迫力もいつもと全然違った気がします。
テルくんはちょっと喉が辛いのかな?と思ったところがあったのですが、その分芝居に集中していたのか、かなり引き込まれました。
とにかく、台詞の間とか言い方とかがみんな変わっていたので、駄目だし稽古があったんだと思います。
ああでも、一番違ったのはみっちゃんの福島正則かもしれません。最後の牢獄でも、泣きすぎないで少し抑える感じになっていたような気がします。その調子で千秋楽まで「男らしく」いてください!
そして。
残念なことですが、天羽珠紀さんが休演されてました(涙)
どうしちゃったんでしょうねえ……心配。公式サイトによると、復帰時期は未定となっていますが、早くお元気になってくださいね。お待ちしています!
たまちゃんの代役は……
お芝居の山伏は、風莉じんさんが代役で入られてました。柔らかな美声の持ち主なんですが、たまちゃんの声の独特の剛さというか、個性的な硬い声がこの役(場面)には合っていたんだなーと思いました。まあ、経験値というか回数の差もあると思いますけどね。だいぶ緊張していらっしゃったようなので。
清州の丘の上と、関ヶ原直前の民衆は、一人少ないままでやっていたような気がします(違ってたらごめんなさい)。たまちゃんの台詞はこっしー(珠洲)とちや姉で分け合っていたと思います。
ショーのバザールの歌手はかいちゃん(七海ひろき)。声も良く出ていたし、味があってすごく良かったです。
そういえば、最初に旅行者たちが入ってくるとき、美風さんの肩を抱いているかいちゃんに吃驚するあまり、かいちゃんの代役に誰が入っていたのか確認するのを忘れた……(^ ^;ゞ。
らくだを曳くキャメルマンは、ちや姉。ここはもう、阿吽の呼吸が必要なので回数をこなさないと難しい場面ですよね。ちや姉、がんばれ!
祈りの歌手(コーラス)は……たしか美月遥くんだったと思います(違ってたらすみません。確認したんだけど、なんか記憶が曖昧)。かいちゃん以上に意外な人選だなーと思った。まあ、コーラス自体は影でも歌っているんでしょうけれども、ロケットに着替えるの大変だったろうなあ。
パレードは、カチャがたまちゃんの位置に入って降りてきました。その前のカチャセンターの5人降りが、センターが抜けて両側4人降りになったのがちょっと違和感。
今日は他にも、ショーの最初の「砂の城」で最初に舞台で踊りだす砂塵(男)が一人しかいなかったり(←どちらがいなかったのか不明)、最後のデュエットダンスですみ花ちゃんがコケッと転んでしまったり、いろいろなことがありました(T T)。
すみ花ちゃんには本気でびっくりしたよー!すぐに、満面の笑顔で立ちあがってくれたのですごくホッとしました。とはいえ、先週末も琵琶湖のほとりで草履が脱げちゃったり、デュエットダンスで躓いたりしていたので、非常に心配です。疲れているのかなあ……。
大階段での祐飛さんの帽子は、袖のちょっと手前くらいに着地。今日はみっちゃんがわざわざ出張して拾ってくれてました。大ちゃんが拾うと思っていたので、遠くまで拾いに行ったことにびっくり。……なんか、大ちゃんが拾って袖になげたら戻ってきた(汗)ことがあったらしい(私は観ていませんが)ので、基本みっちゃんが対応することになった、とか……?
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3連休から、一日休んで今日の公演。
私は18日の15:30を観て、で今日の18:30を観たので、ほとんど連続で観たといっても良い状況だと思うのですが。
びっくりするほどお芝居の印象が違ってて、すごく良くなってました!
何がどう違う、と具体的に説明できないのが悔しいんですが……なんかぐっときたんですよね。まず、祐飛さんの集中力が半端なかった。そして、すみ花ちゃんの迫力もいつもと全然違った気がします。
テルくんはちょっと喉が辛いのかな?と思ったところがあったのですが、その分芝居に集中していたのか、かなり引き込まれました。
とにかく、台詞の間とか言い方とかがみんな変わっていたので、駄目だし稽古があったんだと思います。
ああでも、一番違ったのはみっちゃんの福島正則かもしれません。最後の牢獄でも、泣きすぎないで少し抑える感じになっていたような気がします。その調子で千秋楽まで「男らしく」いてください!
そして。
残念なことですが、天羽珠紀さんが休演されてました(涙)
どうしちゃったんでしょうねえ……心配。公式サイトによると、復帰時期は未定となっていますが、早くお元気になってくださいね。お待ちしています!
たまちゃんの代役は……
お芝居の山伏は、風莉じんさんが代役で入られてました。柔らかな美声の持ち主なんですが、たまちゃんの声の独特の剛さというか、個性的な硬い声がこの役(場面)には合っていたんだなーと思いました。まあ、経験値というか回数の差もあると思いますけどね。だいぶ緊張していらっしゃったようなので。
清州の丘の上と、関ヶ原直前の民衆は、一人少ないままでやっていたような気がします(違ってたらごめんなさい)。たまちゃんの台詞はこっしー(珠洲)とちや姉で分け合っていたと思います。
ショーのバザールの歌手はかいちゃん(七海ひろき)。声も良く出ていたし、味があってすごく良かったです。
そういえば、最初に旅行者たちが入ってくるとき、美風さんの肩を抱いているかいちゃんに吃驚するあまり、かいちゃんの代役に誰が入っていたのか確認するのを忘れた……(^ ^;ゞ。
らくだを曳くキャメルマンは、ちや姉。ここはもう、阿吽の呼吸が必要なので回数をこなさないと難しい場面ですよね。ちや姉、がんばれ!
祈りの歌手(コーラス)は……たしか美月遥くんだったと思います(違ってたらすみません。確認したんだけど、なんか記憶が曖昧)。かいちゃん以上に意外な人選だなーと思った。まあ、コーラス自体は影でも歌っているんでしょうけれども、ロケットに着替えるの大変だったろうなあ。
パレードは、カチャがたまちゃんの位置に入って降りてきました。その前のカチャセンターの5人降りが、センターが抜けて両側4人降りになったのがちょっと違和感。
今日は他にも、ショーの最初の「砂の城」で最初に舞台で踊りだす砂塵(男)が一人しかいなかったり(←どちらがいなかったのか不明)、最後のデュエットダンスですみ花ちゃんがコケッと転んでしまったり、いろいろなことがありました(T T)。
すみ花ちゃんには本気でびっくりしたよー!すぐに、満面の笑顔で立ちあがってくれたのですごくホッとしました。とはいえ、先週末も琵琶湖のほとりで草履が脱げちゃったり、デュエットダンスで躓いたりしていたので、非常に心配です。疲れているのかなあ……。
大階段での祐飛さんの帽子は、袖のちょっと手前くらいに着地。今日はみっちゃんがわざわざ出張して拾ってくれてました。大ちゃんが拾うと思っていたので、遠くまで拾いに行ったことにびっくり。……なんか、大ちゃんが拾って袖になげたら戻ってきた(汗)ことがあったらしい(私は観ていませんが)ので、基本みっちゃんが対応することになった、とか……?
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石田三成~永遠の愛と美【6】
2011年7月19日 宝塚(宙)今日、滋賀県では、限定のふるさとフレーム切手「浅井三姉妹」「石田三成」「賤ヶ岳七本槍」が発売されました。
http://www.jp-network.japanpost.jp/notification/pressrelease/2011/document/3001_09_04_911070801.pdf
このイラストでいいのか?本当に欲しいのか!?と自問自答しつつ、、、
「限定」ものに弱い猫は、会社でじたばたするほど長浜に行きたかったです(「石田三成」「七本槍」はいずれも長浜市内の郵便局でのみ販売)
あーあ、わずか1500セットかー。どうなんだろう。もう売り切れちゃったかなあ……(T T)。
去年(2010年)は、ひこにゃん・みつにゃん・島さこにゃん・大谷にゃんぶの4匹が彦根城を取り囲む、という、なんというか夢のような絵柄のフレーム切手が販売されていたようですね。
……欲しかったなーーーっ!!
ところで。
画像を見ていただくとわかるのですが(携帯の方ごめんなさい)、このシートの「七本槍」には、9人の人物が描かれています。
今回の舞台でも登場している福島市松(正則)、加藤虎之助(清正)、加藤孫六(嘉明)、脇坂甚内(安治)、糟屋助右衛門尉(武則)、平野権平(長奉)、片桐助作(且元)に、石河兵助(一光)と桜井佐吉(家一)の二人を加えて、全部で9人。
桜井・石河の二人は、一連の合戦の表彰では福島ら7人と同格の扱いをうけ、加増もされたんですが、「七本槍」というグループ(?)には入らなかったようです。まあ、若干資料によって入れ替わっている場合もありますが、基本的に「七本槍」は秀吉子飼いの直臣を引き立てるために秀吉自らが言いだしたもので、客観的な根拠があるものではないようです。
そもそも、一連の合戦の火ぶたとなった賤ヶ岳の戦いで、先陣を切ったのはカーテン前での会話通り、三成(たち)のはずですし、ね。
そういうのを考えると、秀吉の人心掌握術というか、人心のコントロール術というか、そういうものの恐ろしさについて考えてしまいます(^ ^;
そういえば。
スルーしていましたが、第二場(柴田との戦い準備)の場面タイトルが「長浜城」になっているのは何故なんでしょうね。清州会議の後、長浜城はいったん柴田に引き渡されて、秀吉は山城に移ってたはずなんだけど。
ついでに言えば、「雪が融ける前に出陣を」して攻めたのは、佐久間盛政ではなく、織田信孝(岐阜)であり柴田勝豊(長浜)であり、そのへんの連中なんですよね……。
……いや、あの、細々とどうでもいいことを失礼しました。
それでは、先日の続きを。
■第四場 長浜城(天正11年夏)
幕が上がると、さぎり(純矢ちとせ)を中心とした宴の場面。
構成はプロローグとよく似ていますが、人数が少なかったり、衣装がちょっとしょぼかったりして、主・秀吉の地位の違い(プロローグの時点で秀吉は関白)を感じます。
せーこちゃんの歌がちょっと色っぽいメロディラインで好きだったりします。日本舞踊の名取の舞は綺麗ですが、個人的には、もうちょっと(歌くらい)色気があってもいいのになー、と思っていたりします。
「やらずの雨」とかはちゃんと色っぽかったし、出来ないってことないと思うんだけどなあ。
今回は七本槍が正式に名乗りを挙げるところを見ると、なんというか、これは七本槍のお披露目の宴なのかな?と思ったりしました。
美穂さんの寧々が嫌味たっぷりに「石田三成たちは七本槍には入れないのか」と尋ねるあたりも含めて。
まあ、寧々の問いかけに対する秀吉の様子を見ると、「槍ばたらきしかできぬうつけ者は七本槍と呼んで讃えてやり、違う才を発揮できるものは、そういう仕事を任せて重用する」という評価軸がはっきりしているような気がします。
……未沙さんと美穂さんだからこそできる、大人の芝居、だなー(しみじみ)
茶々を連れて入ってくる三成。
美しい姫君に見惚れて、足元もおぼつかない秀吉。
秀吉の気持ちに気付いて、イラつく寧々。
酒臭い老人を嫌い、拒否する茶々。
「なんて美しい…」
ぽーっと茶々を賛美して、回りのメンバーに止められる加藤孫六(十輝いりす)。
「お市さまにそっくりじゃ!」
いらんことを指摘して、回りだけではなく寧々にまで叱られる片桐(凪七瑠海)。
最後には寧々が茶々を叩いて自分の立場をわからせ、権高く侍女を呼んで立ち去る。
「おかかさま!!」
と呼びながら後を追う七本槍の面々は、初めて見た動くモノを親だと思い込む雛鳥のように、寧々の後を追いかけて行く。秀吉の後ではなく、あくまでも寧々の後、なんですよね。大石さんの、このあたりの描写の巧みさというか、さりげなく人間関係を伝える情報量の多さはさすがだな、と思います。時間の限られるテレビドラマに慣れているっていうのはやっぱり違うんでしょうね。
プライドの高い小娘らしく、
「わが父は猿ではないっ!」
と叫んで立ち去る茶々、主に一礼して、後を追う三成。
それを凝っと見送る秀吉の、ねっとりとした目がとても怖いです。
……未沙さんの凄みを久々に実感しました。……たしかに、これはサヴィーリィチとか演じている場合ではなかったな~(←しみじみ)。
「気性も、美しさも、お市さまにそっくりじゃ……」
そう呟きながら酒宴に戻る秀吉。
ぴったりと付き従う小姓(彩花まり)。
上手花道には、さぎりとたつのになにやら指示を出す寧々の姿。
下手花道には、寧々たちを見張る疾風の姿。
それぞれが、それぞれの思惑で動いている。
大きな歴史の渦の中で。
■第五場 琵琶湖(天正11年?)
花道の人々が去り、真ん中のセットに入った秀吉と小姓、侍女たちがセリ下がると、、、セットの上に、琵琶湖のほとりに佇む三成と茶々が現れる。
二人のしっとりとした幸せそうな場面が少ないので、観るたびに、ああ、この場面好きだなあ……と思います。
気が強くて意地っ張りな姫君と、ちょっと気弱だけど有能で誠実な男、という組み合わせって、ある意味女性の夢なんでしょうか。「ベルサイユのばら」のオスカルとアンドレ、大和和紀の一連の作品、「エースをねらえ!」の竜崎麗香と尾崎、「銀河英雄伝説」のラインハルトとキルヒアイス……とか。(←ちょっと違うと思うが)(特に最後)
で、何が言いたいかというと。
すみ花ちゃんの茶々が可愛くて可愛くて、ちょっと身悶えしましたよ、とご報告したいの(^ ^)。
いろいろあったけど、心穏やかに暮らせるのは、そこに三成がいるから。そんな真っ直ぐな想いが面映ゆくて、切なくて。
そして三成は、そんな茶々に気付いていながら、あえて直視しないようにしているように見えました。
茶々は、「主筋の姫」だから。この時点で、彼は秀吉の気持ちに気付いていたのでしょうか。……無意識に気付いていて、だからこそ、あえて目を背けているのかな、と思う日もあれば、全然気付いていないのかな?と思う日もあるんですよね……相変わらず、芝居は日替わりなお二人です。
ところで。
初見の時から気になっていたんですが、この場面って、前場とつながっているわけではないんでしょうか……?
北ノ庄落城が、旧暦の4月(新暦6月)。そこからモミジが色づくまで、4~5ヶ月ありますよね?
演出的には、初や江を連れて茶々が退出し、三成が後を追ったあと、そのまま見晴らし台か何かであの会話をしている……ようにも見えるんですが、花道での寧々とさぎりたちの場面があるから、そこで切って、時間が過ぎたことにすればいいのか?
さぎりとたつのが茶々付きの侍女になるのも、寧々の指示によるんだろうし……。
なーんて、いろいろ考えすぎるのは私の悪い癖ですが。
群舞に入ったあと、ソロを歌う七瀬りりこ嬢の美声が耳に心地よく、いつもうっとりと眺めている場面ですが。
……弁財天さんたちの蒼い鬘にはどういう意味があるんでしょうね(^ ^;ゞ。
この世のものとは思えない幻想的な風景で、あれはあれで良いのかな、と思ってはいるんですけどね(^ ^)。でも不思議。
なかなか進みませんが、今宵はここまでにいたしとうございます……。
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http://www.jp-network.japanpost.jp/notification/pressrelease/2011/document/3001_09_04_911070801.pdf
このイラストでいいのか?本当に欲しいのか!?と自問自答しつつ、、、
「限定」ものに弱い猫は、会社でじたばたするほど長浜に行きたかったです(「石田三成」「七本槍」はいずれも長浜市内の郵便局でのみ販売)
あーあ、わずか1500セットかー。どうなんだろう。もう売り切れちゃったかなあ……(T T)。
去年(2010年)は、ひこにゃん・みつにゃん・島さこにゃん・大谷にゃんぶの4匹が彦根城を取り囲む、という、なんというか夢のような絵柄のフレーム切手が販売されていたようですね。
……欲しかったなーーーっ!!
ところで。
画像を見ていただくとわかるのですが(携帯の方ごめんなさい)、このシートの「七本槍」には、9人の人物が描かれています。
今回の舞台でも登場している福島市松(正則)、加藤虎之助(清正)、加藤孫六(嘉明)、脇坂甚内(安治)、糟屋助右衛門尉(武則)、平野権平(長奉)、片桐助作(且元)に、石河兵助(一光)と桜井佐吉(家一)の二人を加えて、全部で9人。
桜井・石河の二人は、一連の合戦の表彰では福島ら7人と同格の扱いをうけ、加増もされたんですが、「七本槍」というグループ(?)には入らなかったようです。まあ、若干資料によって入れ替わっている場合もありますが、基本的に「七本槍」は秀吉子飼いの直臣を引き立てるために秀吉自らが言いだしたもので、客観的な根拠があるものではないようです。
そもそも、一連の合戦の火ぶたとなった賤ヶ岳の戦いで、先陣を切ったのはカーテン前での会話通り、三成(たち)のはずですし、ね。
そういうのを考えると、秀吉の人心掌握術というか、人心のコントロール術というか、そういうものの恐ろしさについて考えてしまいます(^ ^;
そういえば。
スルーしていましたが、第二場(柴田との戦い準備)の場面タイトルが「長浜城」になっているのは何故なんでしょうね。清州会議の後、長浜城はいったん柴田に引き渡されて、秀吉は山城に移ってたはずなんだけど。
ついでに言えば、「雪が融ける前に出陣を」して攻めたのは、佐久間盛政ではなく、織田信孝(岐阜)であり柴田勝豊(長浜)であり、そのへんの連中なんですよね……。
……いや、あの、細々とどうでもいいことを失礼しました。
それでは、先日の続きを。
■第四場 長浜城(天正11年夏)
幕が上がると、さぎり(純矢ちとせ)を中心とした宴の場面。
構成はプロローグとよく似ていますが、人数が少なかったり、衣装がちょっとしょぼかったりして、主・秀吉の地位の違い(プロローグの時点で秀吉は関白)を感じます。
せーこちゃんの歌がちょっと色っぽいメロディラインで好きだったりします。日本舞踊の名取の舞は綺麗ですが、個人的には、もうちょっと(歌くらい)色気があってもいいのになー、と思っていたりします。
「やらずの雨」とかはちゃんと色っぽかったし、出来ないってことないと思うんだけどなあ。
今回は七本槍が正式に名乗りを挙げるところを見ると、なんというか、これは七本槍のお披露目の宴なのかな?と思ったりしました。
美穂さんの寧々が嫌味たっぷりに「石田三成たちは七本槍には入れないのか」と尋ねるあたりも含めて。
まあ、寧々の問いかけに対する秀吉の様子を見ると、「槍ばたらきしかできぬうつけ者は七本槍と呼んで讃えてやり、違う才を発揮できるものは、そういう仕事を任せて重用する」という評価軸がはっきりしているような気がします。
……未沙さんと美穂さんだからこそできる、大人の芝居、だなー(しみじみ)
茶々を連れて入ってくる三成。
美しい姫君に見惚れて、足元もおぼつかない秀吉。
秀吉の気持ちに気付いて、イラつく寧々。
酒臭い老人を嫌い、拒否する茶々。
「なんて美しい…」
ぽーっと茶々を賛美して、回りのメンバーに止められる加藤孫六(十輝いりす)。
「お市さまにそっくりじゃ!」
いらんことを指摘して、回りだけではなく寧々にまで叱られる片桐(凪七瑠海)。
最後には寧々が茶々を叩いて自分の立場をわからせ、権高く侍女を呼んで立ち去る。
「おかかさま!!」
と呼びながら後を追う七本槍の面々は、初めて見た動くモノを親だと思い込む雛鳥のように、寧々の後を追いかけて行く。秀吉の後ではなく、あくまでも寧々の後、なんですよね。大石さんの、このあたりの描写の巧みさというか、さりげなく人間関係を伝える情報量の多さはさすがだな、と思います。時間の限られるテレビドラマに慣れているっていうのはやっぱり違うんでしょうね。
プライドの高い小娘らしく、
「わが父は猿ではないっ!」
と叫んで立ち去る茶々、主に一礼して、後を追う三成。
それを凝っと見送る秀吉の、ねっとりとした目がとても怖いです。
……未沙さんの凄みを久々に実感しました。……たしかに、これはサヴィーリィチとか演じている場合ではなかったな~(←しみじみ)。
「気性も、美しさも、お市さまにそっくりじゃ……」
そう呟きながら酒宴に戻る秀吉。
ぴったりと付き従う小姓(彩花まり)。
上手花道には、さぎりとたつのになにやら指示を出す寧々の姿。
下手花道には、寧々たちを見張る疾風の姿。
それぞれが、それぞれの思惑で動いている。
大きな歴史の渦の中で。
■第五場 琵琶湖(天正11年?)
花道の人々が去り、真ん中のセットに入った秀吉と小姓、侍女たちがセリ下がると、、、セットの上に、琵琶湖のほとりに佇む三成と茶々が現れる。
二人のしっとりとした幸せそうな場面が少ないので、観るたびに、ああ、この場面好きだなあ……と思います。
気が強くて意地っ張りな姫君と、ちょっと気弱だけど有能で誠実な男、という組み合わせって、ある意味女性の夢なんでしょうか。「ベルサイユのばら」のオスカルとアンドレ、大和和紀の一連の作品、「エースをねらえ!」の竜崎麗香と尾崎、「銀河英雄伝説」のラインハルトとキルヒアイス……とか。(←ちょっと違うと思うが)(特に最後)
で、何が言いたいかというと。
すみ花ちゃんの茶々が可愛くて可愛くて、ちょっと身悶えしましたよ、とご報告したいの(^ ^)。
いろいろあったけど、心穏やかに暮らせるのは、そこに三成がいるから。そんな真っ直ぐな想いが面映ゆくて、切なくて。
そして三成は、そんな茶々に気付いていながら、あえて直視しないようにしているように見えました。
茶々は、「主筋の姫」だから。この時点で、彼は秀吉の気持ちに気付いていたのでしょうか。……無意識に気付いていて、だからこそ、あえて目を背けているのかな、と思う日もあれば、全然気付いていないのかな?と思う日もあるんですよね……相変わらず、芝居は日替わりなお二人です。
ところで。
初見の時から気になっていたんですが、この場面って、前場とつながっているわけではないんでしょうか……?
北ノ庄落城が、旧暦の4月(新暦6月)。そこからモミジが色づくまで、4~5ヶ月ありますよね?
演出的には、初や江を連れて茶々が退出し、三成が後を追ったあと、そのまま見晴らし台か何かであの会話をしている……ようにも見えるんですが、花道での寧々とさぎりたちの場面があるから、そこで切って、時間が過ぎたことにすればいいのか?
さぎりとたつのが茶々付きの侍女になるのも、寧々の指示によるんだろうし……。
なーんて、いろいろ考えすぎるのは私の悪い癖ですが。
群舞に入ったあと、ソロを歌う七瀬りりこ嬢の美声が耳に心地よく、いつもうっとりと眺めている場面ですが。
……弁財天さんたちの蒼い鬘にはどういう意味があるんでしょうね(^ ^;ゞ。
この世のものとは思えない幻想的な風景で、あれはあれで良いのかな、と思ってはいるんですけどね(^ ^)。でも不思議。
なかなか進みませんが、今宵はここまでにいたしとうございます……。
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なでしこジャパン、PK戦を制しW杯優勝 アジア勢で初
2011年7月18日 スポーツ
なでしこジャパン、女子W杯優勝、おめでとうございます!!
ドイツを破ったときから「もしかして?」と思ったりしていましたが、まさか本当に優勝するとは!!(@ @)
アメリカチームの選手が「日本は試合よりももっと大きなもののために闘っていた」というコメントを出されたそうですが、そういうこともあるかもしれないな、と思いました。
久々の、純粋に“明るい”、嬉しいニュース。
暗い世相に一筋の光が差し込んだかのような、そんな気がしています。
もちろん、彼女たちの努力と才能、そして彼女たちを見守ってきたスタッフたちのおかげなんですけれども、
でも!
日本、そして日本女性よ、諦めるな!!と言ってもらったような気がします。
喜びと勇気、そして自信を、ありがとう。
これからのご活躍も、心からお祈りしています!
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ドイツを破ったときから「もしかして?」と思ったりしていましたが、まさか本当に優勝するとは!!(@ @)
アメリカチームの選手が「日本は試合よりももっと大きなもののために闘っていた」というコメントを出されたそうですが、そういうこともあるかもしれないな、と思いました。
久々の、純粋に“明るい”、嬉しいニュース。
暗い世相に一筋の光が差し込んだかのような、そんな気がしています。
もちろん、彼女たちの努力と才能、そして彼女たちを見守ってきたスタッフたちのおかげなんですけれども、
でも!
日本、そして日本女性よ、諦めるな!!と言ってもらったような気がします。
喜びと勇気、そして自信を、ありがとう。
これからのご活躍も、心からお祈りしています!
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石田三成~永遠の愛と美【5】
2011年7月17日 宝塚(宙)東宝劇場公演「美しき生涯」について。
■第三場B 厩(天正11年春)
北ノ庄を逃れた三成と茶々は、疾風の手引きでいったん厩に身を隠す。
気を失った茶々を守る三成に、水や薪を調達する疾風。
「忝い」
礼を言う三成に、さりげなく応じる疾風。
ここで、いきなりタメ口になってるのが、なんとなく疾風らしい。
茶々に口移しで水を飲ませる三成。
呑みこんでいきなり咳き込むあたりがリアルでした(^ ^)。そうだよね、気を失っているときに無理やり水を飲まされたら、普通に気管に入るよね(汗)。
姫の怪我を手当する三成。
そんな二人を、銀橋から見守る疾風。
個人的には、この話、疾風が愛した女を茶々ではなく市にすれば、かなりすっきりするのになあ……と思っていたりします。愛した女の忘れ形見を護る、というのはよくある設定だし、その方がその後の展開に無理がないのですが。
でも、大石さんはあえて疾風⇒茶々の恋を設定したんですよね……結構意図を感じたりもしますが。
銀橋のソロは、東京に来てちょっと雰囲気が変わったような気がします。なんかね、切なくなった(きゅん)……ような(?)。
「心を閉ざして生きる」というあたりの声の伸ばし方がかなり好きです(←細かい)
疾風については「心を持たない忍び」みたいな説明を自分で言ってますが、ぜーんぜんそんなことないじゃん!というのが率直な印象です。くっきりきっぱり、感情剥き出し。「体温低そう」と言われたテルくとは思えない(^ ^)。
祐飛さんと芝居する人って、みーんなそうなりがちなのが面白いなあ。
テルくんが「お茶々さま!」と呼びかけて袖に入ると、本舞台に照明が戻って、手当の終わった茶々が厩の外に出る。
「そなたの為すべきことは何じゃ?」
問いかける姫に、三成が静かに応じる。
一つ目は、天下統一の礎となること。
二つ目は、民が豊かに暮らせることを念じること。
そして、三つ目は?
「答えよ!答えねば、生きのびた意味もない」
茶々の強い声に、三成が答える。
「三つ目は……お茶々さまを生かすこと」
……この時点で、この二人は完全に恋に落ちている(しかもそれを自覚している)というのが、大石さんのイメージなんでしょうか。
銀橋を渡る二人が可愛くて、幸せそうで、ちょっと切なくなる場面です。
ちょっと短いのですが、お二人の愛にアテられたので(^ ^)、今宵はここまでにいたしとうございます。
.
■第三場B 厩(天正11年春)
北ノ庄を逃れた三成と茶々は、疾風の手引きでいったん厩に身を隠す。
気を失った茶々を守る三成に、水や薪を調達する疾風。
「忝い」
礼を言う三成に、さりげなく応じる疾風。
ここで、いきなりタメ口になってるのが、なんとなく疾風らしい。
茶々に口移しで水を飲ませる三成。
呑みこんでいきなり咳き込むあたりがリアルでした(^ ^)。そうだよね、気を失っているときに無理やり水を飲まされたら、普通に気管に入るよね(汗)。
姫の怪我を手当する三成。
そんな二人を、銀橋から見守る疾風。
個人的には、この話、疾風が愛した女を茶々ではなく市にすれば、かなりすっきりするのになあ……と思っていたりします。愛した女の忘れ形見を護る、というのはよくある設定だし、その方がその後の展開に無理がないのですが。
でも、大石さんはあえて疾風⇒茶々の恋を設定したんですよね……結構意図を感じたりもしますが。
銀橋のソロは、東京に来てちょっと雰囲気が変わったような気がします。なんかね、切なくなった(きゅん)……ような(?)。
「心を閉ざして生きる」というあたりの声の伸ばし方がかなり好きです(←細かい)
疾風については「心を持たない忍び」みたいな説明を自分で言ってますが、ぜーんぜんそんなことないじゃん!というのが率直な印象です。くっきりきっぱり、感情剥き出し。「体温低そう」と言われたテルくとは思えない(^ ^)。
祐飛さんと芝居する人って、みーんなそうなりがちなのが面白いなあ。
テルくんが「お茶々さま!」と呼びかけて袖に入ると、本舞台に照明が戻って、手当の終わった茶々が厩の外に出る。
「そなたの為すべきことは何じゃ?」
問いかける姫に、三成が静かに応じる。
一つ目は、天下統一の礎となること。
二つ目は、民が豊かに暮らせることを念じること。
そして、三つ目は?
「答えよ!答えねば、生きのびた意味もない」
茶々の強い声に、三成が答える。
「三つ目は……お茶々さまを生かすこと」
……この時点で、この二人は完全に恋に落ちている(しかもそれを自覚している)というのが、大石さんのイメージなんでしょうか。
銀橋を渡る二人が可愛くて、幸せそうで、ちょっと切なくなる場面です。
ちょっと短いのですが、お二人の愛にアテられたので(^ ^)、今宵はここまでにいたしとうございます。
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石田三成~永遠の愛と美【4】
2011年7月15日 宝塚(宙) コメント (4)東宝劇場公演「美しき生涯」について。
■第一場B 清州城 銀橋(天正10年夏)
草の者である疾風(凰稀かなめ)を呼ぶお市の方(妃宮さくら)。
この公演で卒業予定だったさくらちゃん、しっかりした見せ場を貰えてよかったねえ(涙)と観るたびに思います。
「猿(秀吉)の世話になって生きること耐えられぬ」と言い切る強さと、「和睦はあり得ぬのか…?」と問うときの頼りなげな口調のギャップに女らしさがにじむのが好き。
つけつけとしたお市の口調と、ぶっきらぼうな疾風の返事。なんというか、狎れのない緊張感のある会話で、なんとなく好きです。
■第二場 長浜城下の中庭(天正10年末?11年初頭?)
寧々(美穂圭子)が子飼いの青年たちにおにぎりを食べさせている場面……なんですが。
すごーく細かいこと言ってもよければ、この七人はあくまでも「賤岳の戦いで武勲をあげた七人」であって、秀吉と寧々の子飼いとイコールではないんですよねーーーー。
片桐且元なんかは元浅井家臣という説もあって、能力的にもどちらかと言えば三成側の存在だし。まあ、細かいことなんですけどね。
基本的には軽い気持ちで微笑ましく眺めるべき場面なんでしょうけれども、案外と石田三成の人物像が語られていたりして、重要な場面なんですよね。
あの膨大な説明台詞をさりげなく聴かせてくれる美穂さんは何度観てもすごいなあ(@ @)。
そして、さりげなくちーちゃん(蓮水ゆうや)にカチャ(凪七瑠海)が突っ込むところがあったりして、7人の人間関係に興味がわく場面でもあります。
話が盛り上がったところで秀吉が登場。
好々爺に見えて、深いエネルギーと闇を抱えた年配の男を演じさせたら、未沙さんの右に出るものはいないかもなー、と思いました。
悪い人じゃないんだけど、まっすぐな人でもない。いろんな回り道をして生きてきて、今の地位に辿りついて、さらに上を目指している男。卑しい出自と蔑まれても、それに負けない何かを掴んだ男。
美穂さんの寧々ほどの女が愛するのも納得できる、重みのある人物像がさすがでした。
秀吉が「三成を見習え」と諭すのに反発して、銀橋へ出る福島正則(北翔海莉)。
さすがの美声で、若者らしいまっすぐな歌い方がみっちゃんらしいな、と思います。
それに続く、カーテン前での秀吉と三成との会話がかなり好きです。この主従が仲良くやっているのはここだけなので(汗)。
しかーし、「夜討ちなどという卑怯な真似はできん」っていう見識と、「雪が融ける前に出陣を」という提言は、矛盾しないんでしょうか………? >大石さん
■第三場 北ノ庄(天正11年春)
ここは、細かく動きを追うと話が終わらないので、なるべく省略させていただきたいと思います。
最初に集まってくる足軽姿の一段は、ル・サンクによると秀吉軍のようですね。さっつん(風羽玲亜)の台詞も攻める側だし。
でも、プログラムによると、さっつんは柴田軍なんだよなーーー。後半の立ち回りは、兜が邪魔で誰が誰やらさっぱりだし。うーん、よくわからない。
、、、なにはともあれ、さっつんは相変わらず声が素敵で格好良いです!……どっちの軍でもいいや、と思ってしまうくらいには(*^ ^*)。
柴田家の武将は、最初に城門から登場するのがモンチ(星吹彩翔)、上手から駆け込んでくるのがあっきー(澄輝さやと)。二人ともかなり古風な大振りの鎧を身につけているのは、柴田の旧弊を表しているのかなあ?と思ったりしつつ。
羽柴の武将は、七海ひろき・鳳樹いち・蒼羽りく・愛月ひかるの4人。
殺陣が入り乱れてくると誰がどちら側だかわかりにくくなってくるのですが、まあ、そんなに気にしなくていいのかなあ……?
お市と姫たちを護る、疾風と侍女たち。
疾風が持っている青い薄衣の意味が不明なのですが、当初の演出では、疾風はこの場面に侍女の扮装をして登場する予定だったそうですね。あの薄ものはその名残だとか。
……なるほどー。次の場面との絡みもあって男姿のままやることになったのでしょうか?
娘たちに別れを告げて、階段を上がる市。
柴田と運命を共にする決意で、織田家を護るために柴田に嫁いだ美しい人。
さくらの可愛らしい美貌が100%生きる役ではありませんでしたが、最後にこんな良い役をやらせてもらって、良かったね、、、と心から思いました。
背を向けた母を追う茶々(野々すみ花)、押しとどめる疾風。
羽織っていた薄衣で姫をくるんで連れ出そうとして……
そこに現れる三成。
いったん姫の傍を離れる疾風の、捨て台詞が好きです。
感情の無さが、いい。茶々しか目に入っていない三成には見えてもいないだろう、その距離感も。
この場面での茶々と三成の会話は、ラストシーンまでひっぱる重要なやり取りなんですが、結構後ろで闘っている武将たちが気になってつい目が泳いでしまう場面でもあります。
ちゃんと聞かなきゃー、とは思うんですが(^ ^; すみません。
姫を連れて脱出する三成、手引きをかって出る疾風。
そこに襲い掛かってくる柴田軍は……結局のところ、殿の子でもない「奥方の連れ子」は殺しても構わないっていう感じなんでしょうか。仮にも主(織田)筋の姫なんだけどなあ。
などと、細かい疑問には目をつぶりつつ。
今宵はここまでにいたしとうございます……。
.
■第一場B 清州城 銀橋(天正10年夏)
草の者である疾風(凰稀かなめ)を呼ぶお市の方(妃宮さくら)。
この公演で卒業予定だったさくらちゃん、しっかりした見せ場を貰えてよかったねえ(涙)と観るたびに思います。
「猿(秀吉)の世話になって生きること耐えられぬ」と言い切る強さと、「和睦はあり得ぬのか…?」と問うときの頼りなげな口調のギャップに女らしさがにじむのが好き。
つけつけとしたお市の口調と、ぶっきらぼうな疾風の返事。なんというか、狎れのない緊張感のある会話で、なんとなく好きです。
■第二場 長浜城下の中庭(天正10年末?11年初頭?)
寧々(美穂圭子)が子飼いの青年たちにおにぎりを食べさせている場面……なんですが。
すごーく細かいこと言ってもよければ、この七人はあくまでも「賤岳の戦いで武勲をあげた七人」であって、秀吉と寧々の子飼いとイコールではないんですよねーーーー。
片桐且元なんかは元浅井家臣という説もあって、能力的にもどちらかと言えば三成側の存在だし。まあ、細かいことなんですけどね。
基本的には軽い気持ちで微笑ましく眺めるべき場面なんでしょうけれども、案外と石田三成の人物像が語られていたりして、重要な場面なんですよね。
あの膨大な説明台詞をさりげなく聴かせてくれる美穂さんは何度観てもすごいなあ(@ @)。
そして、さりげなくちーちゃん(蓮水ゆうや)にカチャ(凪七瑠海)が突っ込むところがあったりして、7人の人間関係に興味がわく場面でもあります。
話が盛り上がったところで秀吉が登場。
好々爺に見えて、深いエネルギーと闇を抱えた年配の男を演じさせたら、未沙さんの右に出るものはいないかもなー、と思いました。
悪い人じゃないんだけど、まっすぐな人でもない。いろんな回り道をして生きてきて、今の地位に辿りついて、さらに上を目指している男。卑しい出自と蔑まれても、それに負けない何かを掴んだ男。
美穂さんの寧々ほどの女が愛するのも納得できる、重みのある人物像がさすがでした。
秀吉が「三成を見習え」と諭すのに反発して、銀橋へ出る福島正則(北翔海莉)。
さすがの美声で、若者らしいまっすぐな歌い方がみっちゃんらしいな、と思います。
それに続く、カーテン前での秀吉と三成との会話がかなり好きです。この主従が仲良くやっているのはここだけなので(汗)。
しかーし、「夜討ちなどという卑怯な真似はできん」っていう見識と、「雪が融ける前に出陣を」という提言は、矛盾しないんでしょうか………? >大石さん
■第三場 北ノ庄(天正11年春)
ここは、細かく動きを追うと話が終わらないので、なるべく省略させていただきたいと思います。
最初に集まってくる足軽姿の一段は、ル・サンクによると秀吉軍のようですね。さっつん(風羽玲亜)の台詞も攻める側だし。
でも、プログラムによると、さっつんは柴田軍なんだよなーーー。後半の立ち回りは、兜が邪魔で誰が誰やらさっぱりだし。うーん、よくわからない。
、、、なにはともあれ、さっつんは相変わらず声が素敵で格好良いです!……どっちの軍でもいいや、と思ってしまうくらいには(*^ ^*)。
柴田家の武将は、最初に城門から登場するのがモンチ(星吹彩翔)、上手から駆け込んでくるのがあっきー(澄輝さやと)。二人ともかなり古風な大振りの鎧を身につけているのは、柴田の旧弊を表しているのかなあ?と思ったりしつつ。
羽柴の武将は、七海ひろき・鳳樹いち・蒼羽りく・愛月ひかるの4人。
殺陣が入り乱れてくると誰がどちら側だかわかりにくくなってくるのですが、まあ、そんなに気にしなくていいのかなあ……?
お市と姫たちを護る、疾風と侍女たち。
疾風が持っている青い薄衣の意味が不明なのですが、当初の演出では、疾風はこの場面に侍女の扮装をして登場する予定だったそうですね。あの薄ものはその名残だとか。
……なるほどー。次の場面との絡みもあって男姿のままやることになったのでしょうか?
娘たちに別れを告げて、階段を上がる市。
柴田と運命を共にする決意で、織田家を護るために柴田に嫁いだ美しい人。
さくらの可愛らしい美貌が100%生きる役ではありませんでしたが、最後にこんな良い役をやらせてもらって、良かったね、、、と心から思いました。
背を向けた母を追う茶々(野々すみ花)、押しとどめる疾風。
羽織っていた薄衣で姫をくるんで連れ出そうとして……
そこに現れる三成。
いったん姫の傍を離れる疾風の、捨て台詞が好きです。
感情の無さが、いい。茶々しか目に入っていない三成には見えてもいないだろう、その距離感も。
この場面での茶々と三成の会話は、ラストシーンまでひっぱる重要なやり取りなんですが、結構後ろで闘っている武将たちが気になってつい目が泳いでしまう場面でもあります。
ちゃんと聞かなきゃー、とは思うんですが(^ ^; すみません。
姫を連れて脱出する三成、手引きをかって出る疾風。
そこに襲い掛かってくる柴田軍は……結局のところ、殿の子でもない「奥方の連れ子」は殺しても構わないっていう感じなんでしょうか。仮にも主(織田)筋の姫なんだけどなあ。
などと、細かい疑問には目をつぶりつつ。
今宵はここまでにいたしとうございます……。
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若人たちのファントム【3】
2011年7月14日 宝塚(花)CSニュースで花組新公映像が流れましたね!
いやーーーー、すみません、あらためて真由ちゃんのご挨拶に爆笑してしまいました(^ ^)。
頭が真っ白になったからって、どうして腕をパタパタさせるの!?可愛いんだけど!!
やっぱり天使なんだなこの人は(納得)。
昨日あれだけ熱く語っても、まだ語り足りない気がするお二人ですが、まあ、東京でも観られることを信じて、このあたりで他のメンバーを語りたいと思います♪
■フィリップ(大河凜/役替り)
期待通りの出来だったと思います!歌は危なげなくこなしてて、ビストロの後の「君は最高!」がさわりだけでカットだったのが残念。爽やかな良い声だなあ。
ビジュアルも、金髪に白い肌がよく映えて若い貴公子っぷりが魅力的。女の子たちが「きゃーっ!」となるのも当然かな、と。ただ、ピンクの口紅はちょっと違和感あったかも……。
■カルロッタ(仙名彩世/桜一花)
大健闘でした!思いっきりの良い演技と、バラエティ豊かな声。歌に自信があるからこそできる、崩した歌い方。技術面も役づくりもひっくるめて、全体の印象は一花ちゃんよりタキさん(出雲綾)に近かったような気がします。
去年の全ツ「メランコリック・ジゴロ」で図書館員を演じていたころは、中日で演じた初姫さあやの偉大さを感じましたが、あの経験が血となり肉となったのを如実に感じて、嬉しくなりました。
伸び盛りの若手は面白いですね。半年で別人のように輝いてました。東京も楽しみにしています♪
■アラン・ショレ(輝良まさと/役替わり)
こちらもなかなか頑張っていたとは思うのですが、残念ながら奥方に食われていたかなー。
前回の「愛のプレリュード」でも印象だったイケメンっぷりは髭をつけても変わらないんですが、ああいう役をするには不器用さが先に立つ気がしてしまいました。
しかーし、なんだかんだ言っても、スタイルよくて格好良いのが羨ましいなあ……。キャリエール、がんばれ(こっそり)
■ジョセフ・ブケー・ボーイ長(神房佳希/天真みちる・煌雅あさひ)
「パリのメロディ」の後の、カルロッタとブケー二人の場面。二人とも下級生なのに、そんなことすっかり忘れてしまうくらいピシッと締まった場面でした。
ボーイ長さんは二枚目で格好良かった(はぁと)。本公演でも思うんですが、ボーイ長、ちょっとくらい歌えばいいのになー。
■ヴァレリウス(春花きらら/初姫さあや)
美しくて華やかで衣装も豪華で、この人どうしてスターじゃないの?と思ってしまいました。
さあやよりさらに毒のある役づくりで、正直、ちょっとやり過ぎ感があったかも。まあ、新公ですから一度あのくらい弾けてみるのも大事だと思うので、東京でどうまとめてくるのかが楽しみです。
上級生だけあって、カルロッタが伸び伸び演じられるようきっちりフォローしているのが見えてとても気持ち良かったです。アドリブの受けもさすがでした♪
■ジャン・クロード(天真みちる/夏美よう)
「サブリナ」のお父さんに続く、天真のクリーンヒットでした。ああいう役は本当に素晴らしい!!
■モンシャルマン(銀華水/紫峰七海)
一癖も二癖もある政治家らしい貫録。「愛のプレリュード」も良かったけど、今回もいいお芝居してました!
……花組92期ってすごいなー(しみじみ)(今更?)
■ベラドーヴァ(菜那くらら/芽吹幸奈)
声も美しく、繊細な雰囲気がとても良かったです。本役のくまちゃんは貫録の歌姫ですが、ななくらちゃんは可愛らしくて、「彼女が歌えるなんて誰も知らなかった!」という設定に説得力があったと思います。
本公演は、くまちゃんと蘭ちゃんの声質があまりにも違うので、「幼い頃に聴いていた声をしている」と言われても「?」って感じなんですけど、ななくらちゃんと凜音ちゃんの声は案外似ていて、その辺が設定的に違和感がなかったのも良かったと思います。
■幼いエリック(朝月希和/実咲凜音)
壮ちゃんのディナーショーで美声を聴かせてくれた朝月さん。素直な歌唱力とやんちゃな雰囲気で、ちゃんと真由ちゃんの子供時代に見えたのが良かったです。
泣き声はもう少し工夫の余地あり、と思いましたが、まだ若いのによくがんばったなーと思いました。
■ルドゥ警部(真輝いづみ/悠真倫)
格好良かったー!切れ者の刑事で、キャリエールを囮にしたのが丸わかり……のような気がしました(^ ^)。
そういう設定じゃなかったのかもしれないけど、そう見えたんだもん(汗)。
大沢版は、ルドゥ警部とキャリエールは旧知の仲で、たぶん警部はエリックのことも(キャリエールとの関係含め)知っているんだろうなあ、、、と思ったものですが、新公の警部は、もっと冷徹で厳格な人に見えました。
■セルジョ(団員男)/(柚香光/役替わり)
軽やかでキレのいいダンスはさすが!でした。歌も無難にこなしていて、良かったです。カルメンの場面が丸ごとカットだったのと、ビストロでのクリスティーヌの歌の途中でセルジョたちが目立つ演出がなくなっていたのでだいぶ割を食っていましたが、自前の華やかさで目立っていました。
ヤングキャリエールも柚香くんで観たかったなー。それが一番残念かも。
■リシャール(団員男)(水美舞斗/望海風斗)
カルメンがカットされたので本当に見せ場はオーべロンだけになっちゃってましたが、お釣りがくるほど目立っていたと思います。衣装に着られないスタイルと美貌、そして伸びやかな歌。スター予備軍ってこういうところに転がっているんだなあ、と思いました。
■ジョルジュ(羽立光来/彩城レア)
いつ観ても達者で目立つ人ですが、今回はなんというか、かなり女性的な役づくりをしていて、相当に度肝を抜かれました。カルロッタの部屋に「私たちの計画を見ていただきたくて!」と団員たちが押しかけてくる場面、リーダーとしてみんなをまとめる羽立くんの仕草の一つ一つに吸い寄せられてしまいました(^ ^;
あれは本人のアイディアなんでしょうか。それとも、田渕さんからの演出指示なんでしょうか……?
■ソレリ(団員女)(月野姫花/華耀きらり)
黙っていれば絶世の美女。口を開けばママー人形。
姫花ちゃんの印象は変わりませんね。もう研6なのに。せっかくの美貌とスタイル、もったいないにもほどがあるけど、でも、あれでは本当にどうしようもない……。
あの姫花ちゃんをあるべき姿で使い切った生田さんは、やっぱり偉大だった……と今更ながら思いました。まる。
……ソレリは結構長いソロフレーズがあって、この作品の中では相当な大役なんだよー(涙)。
■フローラ(団員女)(桜咲彩花/華月由舞)
かーわーいーいー!!(そんだけ?)(うん、そんだけ)
■メグ(団員女)(美蘭レンナ/仙名彩世)
私が初めて花影アリスちゃんを認識したメグ役。結構目立つソロがあるので、下級生の歌姫に回ってくる役ですが、今回は場面ごとカットだったので、残念ながら美蘭さんのソロは聴けず。
宙組のトニカちゃんの妹さんだから、あの美貌+歌も完璧なのか!?と一瞬期待したんですが……確認は次回に持ち越しかなあ。
メグのソロってカルメンの後以外にもありましたっけ?さすがに全部はチェックできてないんですが。
印象に残ったのはこのくらいでしょうか。
花組さんは、新公になっても可愛い娘役さんがごろごろいて驚いてしまいます。客席で観てる上級生も全員可愛いのに、何故なんだ!?
とにかく、出演者全員が「良い仕事」をしていたと思います。
良い作品って大事だなあ~、なんてことを、あらためて思いました(^ ^)。
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いやーーーー、すみません、あらためて真由ちゃんのご挨拶に爆笑してしまいました(^ ^)。
頭が真っ白になったからって、どうして腕をパタパタさせるの!?可愛いんだけど!!
やっぱり天使なんだなこの人は(納得)。
昨日あれだけ熱く語っても、まだ語り足りない気がするお二人ですが、まあ、東京でも観られることを信じて、このあたりで他のメンバーを語りたいと思います♪
■フィリップ(大河凜/役替り)
期待通りの出来だったと思います!歌は危なげなくこなしてて、ビストロの後の「君は最高!」がさわりだけでカットだったのが残念。爽やかな良い声だなあ。
ビジュアルも、金髪に白い肌がよく映えて若い貴公子っぷりが魅力的。女の子たちが「きゃーっ!」となるのも当然かな、と。ただ、ピンクの口紅はちょっと違和感あったかも……。
■カルロッタ(仙名彩世/桜一花)
大健闘でした!思いっきりの良い演技と、バラエティ豊かな声。歌に自信があるからこそできる、崩した歌い方。技術面も役づくりもひっくるめて、全体の印象は一花ちゃんよりタキさん(出雲綾)に近かったような気がします。
去年の全ツ「メランコリック・ジゴロ」で図書館員を演じていたころは、中日で演じた初姫さあやの偉大さを感じましたが、あの経験が血となり肉となったのを如実に感じて、嬉しくなりました。
伸び盛りの若手は面白いですね。半年で別人のように輝いてました。東京も楽しみにしています♪
■アラン・ショレ(輝良まさと/役替わり)
こちらもなかなか頑張っていたとは思うのですが、残念ながら奥方に食われていたかなー。
前回の「愛のプレリュード」でも印象だったイケメンっぷりは髭をつけても変わらないんですが、ああいう役をするには不器用さが先に立つ気がしてしまいました。
しかーし、なんだかんだ言っても、スタイルよくて格好良いのが羨ましいなあ……。キャリエール、がんばれ(こっそり)
■ジョセフ・ブケー・ボーイ長(神房佳希/天真みちる・煌雅あさひ)
「パリのメロディ」の後の、カルロッタとブケー二人の場面。二人とも下級生なのに、そんなことすっかり忘れてしまうくらいピシッと締まった場面でした。
ボーイ長さんは二枚目で格好良かった(はぁと)。本公演でも思うんですが、ボーイ長、ちょっとくらい歌えばいいのになー。
■ヴァレリウス(春花きらら/初姫さあや)
美しくて華やかで衣装も豪華で、この人どうしてスターじゃないの?と思ってしまいました。
さあやよりさらに毒のある役づくりで、正直、ちょっとやり過ぎ感があったかも。まあ、新公ですから一度あのくらい弾けてみるのも大事だと思うので、東京でどうまとめてくるのかが楽しみです。
上級生だけあって、カルロッタが伸び伸び演じられるようきっちりフォローしているのが見えてとても気持ち良かったです。アドリブの受けもさすがでした♪
■ジャン・クロード(天真みちる/夏美よう)
「サブリナ」のお父さんに続く、天真のクリーンヒットでした。ああいう役は本当に素晴らしい!!
■モンシャルマン(銀華水/紫峰七海)
一癖も二癖もある政治家らしい貫録。「愛のプレリュード」も良かったけど、今回もいいお芝居してました!
……花組92期ってすごいなー(しみじみ)(今更?)
■ベラドーヴァ(菜那くらら/芽吹幸奈)
声も美しく、繊細な雰囲気がとても良かったです。本役のくまちゃんは貫録の歌姫ですが、ななくらちゃんは可愛らしくて、「彼女が歌えるなんて誰も知らなかった!」という設定に説得力があったと思います。
本公演は、くまちゃんと蘭ちゃんの声質があまりにも違うので、「幼い頃に聴いていた声をしている」と言われても「?」って感じなんですけど、ななくらちゃんと凜音ちゃんの声は案外似ていて、その辺が設定的に違和感がなかったのも良かったと思います。
■幼いエリック(朝月希和/実咲凜音)
壮ちゃんのディナーショーで美声を聴かせてくれた朝月さん。素直な歌唱力とやんちゃな雰囲気で、ちゃんと真由ちゃんの子供時代に見えたのが良かったです。
泣き声はもう少し工夫の余地あり、と思いましたが、まだ若いのによくがんばったなーと思いました。
■ルドゥ警部(真輝いづみ/悠真倫)
格好良かったー!切れ者の刑事で、キャリエールを囮にしたのが丸わかり……のような気がしました(^ ^)。
そういう設定じゃなかったのかもしれないけど、そう見えたんだもん(汗)。
大沢版は、ルドゥ警部とキャリエールは旧知の仲で、たぶん警部はエリックのことも(キャリエールとの関係含め)知っているんだろうなあ、、、と思ったものですが、新公の警部は、もっと冷徹で厳格な人に見えました。
■セルジョ(団員男)/(柚香光/役替わり)
軽やかでキレのいいダンスはさすが!でした。歌も無難にこなしていて、良かったです。カルメンの場面が丸ごとカットだったのと、ビストロでのクリスティーヌの歌の途中でセルジョたちが目立つ演出がなくなっていたのでだいぶ割を食っていましたが、自前の華やかさで目立っていました。
ヤングキャリエールも柚香くんで観たかったなー。それが一番残念かも。
■リシャール(団員男)(水美舞斗/望海風斗)
カルメンがカットされたので本当に見せ場はオーべロンだけになっちゃってましたが、お釣りがくるほど目立っていたと思います。衣装に着られないスタイルと美貌、そして伸びやかな歌。スター予備軍ってこういうところに転がっているんだなあ、と思いました。
■ジョルジュ(羽立光来/彩城レア)
いつ観ても達者で目立つ人ですが、今回はなんというか、かなり女性的な役づくりをしていて、相当に度肝を抜かれました。カルロッタの部屋に「私たちの計画を見ていただきたくて!」と団員たちが押しかけてくる場面、リーダーとしてみんなをまとめる羽立くんの仕草の一つ一つに吸い寄せられてしまいました(^ ^;
あれは本人のアイディアなんでしょうか。それとも、田渕さんからの演出指示なんでしょうか……?
■ソレリ(団員女)(月野姫花/華耀きらり)
黙っていれば絶世の美女。口を開けばママー人形。
姫花ちゃんの印象は変わりませんね。もう研6なのに。せっかくの美貌とスタイル、もったいないにもほどがあるけど、でも、あれでは本当にどうしようもない……。
あの姫花ちゃんをあるべき姿で使い切った生田さんは、やっぱり偉大だった……と今更ながら思いました。まる。
……ソレリは結構長いソロフレーズがあって、この作品の中では相当な大役なんだよー(涙)。
■フローラ(団員女)(桜咲彩花/華月由舞)
かーわーいーいー!!(そんだけ?)(うん、そんだけ)
■メグ(団員女)(美蘭レンナ/仙名彩世)
私が初めて花影アリスちゃんを認識したメグ役。結構目立つソロがあるので、下級生の歌姫に回ってくる役ですが、今回は場面ごとカットだったので、残念ながら美蘭さんのソロは聴けず。
宙組のトニカちゃんの妹さんだから、あの美貌+歌も完璧なのか!?と一瞬期待したんですが……確認は次回に持ち越しかなあ。
メグのソロってカルメンの後以外にもありましたっけ?さすがに全部はチェックできてないんですが。
印象に残ったのはこのくらいでしょうか。
花組さんは、新公になっても可愛い娘役さんがごろごろいて驚いてしまいます。客席で観てる上級生も全員可愛いのに、何故なんだ!?
とにかく、出演者全員が「良い仕事」をしていたと思います。
良い作品って大事だなあ~、なんてことを、あらためて思いました(^ ^)。
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若人たちのファントム【2】
2011年7月13日 宝塚(花) コメント (5)昨日書こうと思っていたのにすっかり忘れていた、あの日・あの時・みつきねこ。
10年前の、2001年7月12日。
この日は、大空祐飛ディナーショー「Selfish」の二日目。
私は、確か午後半日休みを取って、新幹線に乗って新阪急ホテルに向かったのでした。
……昨日、新公を観るために新幹線に乗りながら、10年前のことをしみじみと思い出しておりました(^ ^)。
Selfishか、何もかもみな懐かしい……。
というわけで、花組新人公演「ファントム」。
他の方々について語る前に、とりあえずエリック(鳳真由)とキャリエール(真瀬はるか)について吐き出しておきたいと思います。
まずは、真由ちゃんのエリック。
今までにも何度か書いていますが、私は、真由ちゃんのお芝居が大好きなんですよね。
なんていうか、すごく嵌るんです。毎回(^ ^)。
いろんな役を演じていると思うのですが、新公でもバウでも、何をやっても真摯で純粋で生真面目で、そして、闇を表現することのできる稀有な人だな、と感心します。
技術的にはいろいろ甘い点もあったのですが、今回は本当に、第一声の「僕の叫びをきいてくれ」から引き込まれました。男役の声になったなあ……。
正直、真由ちゃんのお芝居はすごく好きだけど、凜音ちゃんと真瀬くんにはさまれてエリックを演じるのはプレッシャーだろうなと思っていたんですが。そんな、ある意味下世話な同情なんてアッサリとはね返した真由ちゃんのポテンシャルに、一番感動したのかもしれません。
本役の蘭トムさんは、どちらかといえば硬い音質で、高音域を得意とする“テノール”。それに対して、中音域の柔らかさが特徴の真由ちゃんの“テノール”。
どちらもとても良かったです。音域的には蘭トムさんの方が合ってたけど、真由ちゃんの声はとにかく好きなので、芝居歌としてはOKだと思ったし。
数あるエリックのソロの中でも、新公で一番好きだったのは「Home」ですね。絶望の中に射した一筋の光に縋りつくエリックの微笑みがとても綺麗で、目に沁みました。そして、蘭トムさんのエリックで一番好きだったのが、ビストロの後のソロ(新曲)だったので、新人公演では場面ごとカットされていたのをとても残念に思いました。
惜しかったのは、銀橋の「My Mother Bore Me」かなー。まだ歌を崩す技術がないせいか、“ちゃんと歌う”ことを意識して芝居が抑え気味になっていたような気がします。凜音ちゃんの「My True Love」から慟哭に至るまでの芝居がすごく良かっただけに、銀橋の歌のしっかりぶりがアンバランスに聴こえました。
感情に任せて歌がおろそかになってはいけないけど、やっぱりああいうのは歌を崩す技術というか、歌唱力的な余裕がないと難しいと思うので、そのあたりは課題にして東京に向けて取り組んでもらえたらいいな、と思います。
そして、歌というより芝居でぐっと来たのは、クリスティーヌに「僕の……領土を、ね」と言う迷いのない笑顔と、父子銀橋で「おとうさん、と…」と呼びかけるフレーズでふるっと震えた、切ない声。
あの「You Are My Own」を聴きながら、真由ちゃんのエリックは、キャリエールを憎んでいたのかもしれない、と思いました。
心のどこかは彼が父親だと気付いて、愛していたから。だからこそ、愛を返してくれない彼を、恨んでいたんじゃないか、と。あの瞬間までは。
最初にキャリエールが解任されたと知った時の、「僕もここを出て行くよ」という口調に籠められた自嘲。
キャリエールに対する、べたべたと甘えたような、なのにどこか距離を感じる口調。
あれやこれやと我侭放題に命じながら、エリックの中には甘えと憎しみがあったんだと思うのです。
父親であると知っていたかどうかはともかくとして、キャリエールはエリックにとって「保護者」であり、そして「先生」でもあったのだろうから。頼りたいけど、信じたいけど、母親のように無償の愛を与えてくれるわけではなく、義務として世話してくれるだけ、親切なだけ。……そんなキャリエールへの苛立ちと、母の象徴としての「天使の歌声」へ寄せる思い。そのバランスが取れなくなってしまったエリックが、最後にキャリエールを許して、クリスティーヌに許される物語だったんだな、と思ったのでした……。
……この作品も宙組、花組、大沢版と観ていますが、そんなふうに思ったのは初めてでした。
でも、ある意味すごく納得したんですけどね。
みなさんはどう思われているのかなあ、あの親子。
真由ちゃんのエリックは、闇に閉ざされた世界でしか生きられない自分を自覚している少年だったと思います。
外の世界の美しさをよく知っていながら、すべてを諦めて、キャリエールによって与えられた「闇」と、従者たちによって与えられた「森」で生きることを選んだ、少年。
その潔さと、ひどく歪んだ純粋さ。そして、少年らしい繊細な優しさと残酷さ。
美しいものを愛する彼だから、醜いものには容赦がない。
そして、彼にとってのキャリエールは、「醜いもの」だったのかもしれない、と。
……なんだかうまく表現できていませんが、そんなようなことをずっと考えています。
そして、そんな真由ちゃんのエリックに対峙する、真瀬くんのキャリエール。
この人の歌は、何を聴いても、その度に瞠目してしまいます。
歌えるってことは知ってる。巧いってことも知ってる。だから、きっとこのくらいのレベルまで行っちゃうよね!……そんな予測を、毎回毎回軽々と飛び越えていってしまうんですよね。
すっごいハードル上げてたつもりなのに、まだ飛ぶか!?みたいな。
「でも、声は良いだろう?」「ああ、とてもよい」という会話を聴きながら、いや、君の声が一番だよと思ってしまった……(←贔屓耳すぎる)
倍音の多い豊かな声。今回は年配の役ということを意識して、会話もゆったりと、声も豊かな声で話すように、すごく気をつけていたと思います。そういう細かい技術面に目を届かせる余裕があるのがすごいな、と。
相変わらず出だしの低音には苦戦していましたが、あの学年であのくらい出れば十分かなあ。
まあ、真瀬くんの最大の武器はやっぱり歌だと思うので、そこは研鑽をお願いしたいところだけど(^ ^)、でも彼女には、武器を磨く前にまず身を守る(盾を持つ)ことを優先してやってほしいので……
真瀬くんにとっての「身を守る盾」は……やっぱりビジュアル、特に今回の場合は衣装の着こなし!!ですね。特に、「Eric Story」の銀橋。パーティーに行くためにまぁくんの衣装を借りた胡青年(Bund Neon-上海-より)みたいだったよ(T T)。胡青年は可愛くて良かったけど、キャリエールが可愛くても意味ないから!!そんなキャリエールは駄目だから!!
キャリエールは有能な支配人で、大人で、団員たちにも人気と信頼を寄せられる魅力的な男。
ちょっと枯れてるくらいなら良いけど、やっぱり二枚目につくってほしいんですよね。オペラ座の支配人って、地位も知名度もとっても高い存在なんだから。
アラン・ショレ(輝良まさと)と並んだときに、「やっぱrキャリエールがいいよね」と思わせるモノが必要だと思うんですよ。小柄なのは構わないけど、可愛くなってしまうのは役的に問題かな、と。
押し出しでもいいし、着こなしでもいい。とにかく、パッと目に入るオーラがほしいんですよ。
そういう意味では、真瀬くんはやっぱり歌ってナンボなところがあって、、、芝居も良いものを持っているんですけど、ああいう役はしばらく苦労しそうだなあ、という気がしました。
一時期を考えればだいぶ痩せたし、そういう(ビジュアル)面でも努力しているんでしょうけれども、ああいう風に、衣装に完全に着られてしまうのは大きな課題かなあ、と。
骨格的に壮ちゃんの衣装を着るのは厳しいでしょうし、たかが新公のためにどこまで手を入れて貰えるのかわからないけど、たとえば、どうしても身体に合わないから違う衣装でやらせてもらえないか交渉するとか、、、?ううむ、難しいか。(玉砕)
……ま、ビジュアルにはいろいろ言いたいことがありつつも、キャリエールという役をしっかり生きていたのはさすがだな、と思いました。
やり過ぎず、引きすぎず、作品にとって、そして真由ちゃんにとって一番いい立ち位置というのをちゃんと考えたんだろうなあ、と思えた役づくりでした。
息子の声を愛して、息子を愛して、、、でも、何もしてやれず、ただ仮面と闇を与えることしかできない無力な自分を、一番憎んでいたのはキャリエールなのだと思う。
だから彼は、息子の憎しみを甘んじて受ける。名乗りもあげずに。
名乗るつもりなどなかった。エリックがそれを望まないと思っていた。
なのに、撃たれた息子を抱きしめてあげくて、たまらなくて。
銀橋の上で息子に向かって伸ばされた手に、そんなことを思いました。
大きな目に涙を浮かべて、震える声で「おとうさん」と呼びかけるエリック。
目を見開いて、そして、怯えたように逸らすジェラルド。
この場面、ずっと父親が息子に愛を告白する場面(真顔)だと思っていたのですが。
息子が父親を許す場面んだったのか、と。
許された父親が、許された腕で息子を抱きしめる。
許すことで愛を得た息子が、その手で父親を抱きしめる。
エリックは、父の愛を受け容れたことで成長し、クリスティーヌへの気持ちを再確認する。
クリスティーヌの姿を見て、自分の身体も顧みずに突っ込んで行ってしまうほどに。
そんな息子を心配する父親の、切ない「エリック、エリック……!」という悲鳴。
鎖に囚われたエリック。
息子の望みを叶えた父親。
そして、息子の愛を受け容れた、「母親」としてのクリスティーヌ。
長い沈黙の時を経て、やっと許され、その手に掻き抱いた息子。それを喪った……自らの手で壊した父親が、あっさりと壊れてしまうのが真瀬らしい解釈だな、と思いました。
“崩壊”の表現方法はもう少し違うものを考えた方がいいと思うんだけど、背中で泣くのではなく、完全に壊れるキャリエール、という視点でちゃんと最初から人物像が構築されていたのがすごいな、と思いました。
闇を抱いた真由ちゃんのエリックと、闇ごと息子を愛そうとしたジェラルド。
これから良いコンビになりそうなんだけど、な(^ ^)。
そんなわけで。
ちょっと妄想が入っているかもしれませんが、私の眼から「ファントム」という作品に関する鱗が落ちた銀橋でした。
いやー、エリックもキャリエールも可哀相だなあ。あんなに愛し合っているのに。
……なんて思ったことは内緒です。ええ!(←強調)。
最後に。
真瀬くんは、一番最初のパリの街の場面(「Melodie De Paris 」)でピエロで踊ってました。
……私、まさかキャリエールがバイトしてると思わなくてプログラムを見たときは目がスルーしてしまったんですが、舞台で観て、えっらい元気なピエロがいるなー、なんか真瀬くんにに似てるなー、と思っていて、終演後にプログラムを見たら本人だったんですよね。
あのピエロを見分けるって我ながら凄い!!と、自分で自分を褒めてみた(^ ^)。
かなりド派手に踊っていて、とっても可愛かったですよ。東宝でご覧になるみなさま、お見逃しなく♪
.
10年前の、2001年7月12日。
この日は、大空祐飛ディナーショー「Selfish」の二日目。
私は、確か午後半日休みを取って、新幹線に乗って新阪急ホテルに向かったのでした。
……昨日、新公を観るために新幹線に乗りながら、10年前のことをしみじみと思い出しておりました(^ ^)。
Selfishか、何もかもみな懐かしい……。
というわけで、花組新人公演「ファントム」。
他の方々について語る前に、とりあえずエリック(鳳真由)とキャリエール(真瀬はるか)について吐き出しておきたいと思います。
まずは、真由ちゃんのエリック。
今までにも何度か書いていますが、私は、真由ちゃんのお芝居が大好きなんですよね。
なんていうか、すごく嵌るんです。毎回(^ ^)。
いろんな役を演じていると思うのですが、新公でもバウでも、何をやっても真摯で純粋で生真面目で、そして、闇を表現することのできる稀有な人だな、と感心します。
技術的にはいろいろ甘い点もあったのですが、今回は本当に、第一声の「僕の叫びをきいてくれ」から引き込まれました。男役の声になったなあ……。
正直、真由ちゃんのお芝居はすごく好きだけど、凜音ちゃんと真瀬くんにはさまれてエリックを演じるのはプレッシャーだろうなと思っていたんですが。そんな、ある意味下世話な同情なんてアッサリとはね返した真由ちゃんのポテンシャルに、一番感動したのかもしれません。
本役の蘭トムさんは、どちらかといえば硬い音質で、高音域を得意とする“テノール”。それに対して、中音域の柔らかさが特徴の真由ちゃんの“テノール”。
どちらもとても良かったです。音域的には蘭トムさんの方が合ってたけど、真由ちゃんの声はとにかく好きなので、芝居歌としてはOKだと思ったし。
数あるエリックのソロの中でも、新公で一番好きだったのは「Home」ですね。絶望の中に射した一筋の光に縋りつくエリックの微笑みがとても綺麗で、目に沁みました。そして、蘭トムさんのエリックで一番好きだったのが、ビストロの後のソロ(新曲)だったので、新人公演では場面ごとカットされていたのをとても残念に思いました。
惜しかったのは、銀橋の「My Mother Bore Me」かなー。まだ歌を崩す技術がないせいか、“ちゃんと歌う”ことを意識して芝居が抑え気味になっていたような気がします。凜音ちゃんの「My True Love」から慟哭に至るまでの芝居がすごく良かっただけに、銀橋の歌のしっかりぶりがアンバランスに聴こえました。
感情に任せて歌がおろそかになってはいけないけど、やっぱりああいうのは歌を崩す技術というか、歌唱力的な余裕がないと難しいと思うので、そのあたりは課題にして東京に向けて取り組んでもらえたらいいな、と思います。
そして、歌というより芝居でぐっと来たのは、クリスティーヌに「僕の……領土を、ね」と言う迷いのない笑顔と、父子銀橋で「おとうさん、と…」と呼びかけるフレーズでふるっと震えた、切ない声。
あの「You Are My Own」を聴きながら、真由ちゃんのエリックは、キャリエールを憎んでいたのかもしれない、と思いました。
心のどこかは彼が父親だと気付いて、愛していたから。だからこそ、愛を返してくれない彼を、恨んでいたんじゃないか、と。あの瞬間までは。
最初にキャリエールが解任されたと知った時の、「僕もここを出て行くよ」という口調に籠められた自嘲。
キャリエールに対する、べたべたと甘えたような、なのにどこか距離を感じる口調。
あれやこれやと我侭放題に命じながら、エリックの中には甘えと憎しみがあったんだと思うのです。
父親であると知っていたかどうかはともかくとして、キャリエールはエリックにとって「保護者」であり、そして「先生」でもあったのだろうから。頼りたいけど、信じたいけど、母親のように無償の愛を与えてくれるわけではなく、義務として世話してくれるだけ、親切なだけ。……そんなキャリエールへの苛立ちと、母の象徴としての「天使の歌声」へ寄せる思い。そのバランスが取れなくなってしまったエリックが、最後にキャリエールを許して、クリスティーヌに許される物語だったんだな、と思ったのでした……。
……この作品も宙組、花組、大沢版と観ていますが、そんなふうに思ったのは初めてでした。
でも、ある意味すごく納得したんですけどね。
みなさんはどう思われているのかなあ、あの親子。
真由ちゃんのエリックは、闇に閉ざされた世界でしか生きられない自分を自覚している少年だったと思います。
外の世界の美しさをよく知っていながら、すべてを諦めて、キャリエールによって与えられた「闇」と、従者たちによって与えられた「森」で生きることを選んだ、少年。
その潔さと、ひどく歪んだ純粋さ。そして、少年らしい繊細な優しさと残酷さ。
美しいものを愛する彼だから、醜いものには容赦がない。
そして、彼にとってのキャリエールは、「醜いもの」だったのかもしれない、と。
……なんだかうまく表現できていませんが、そんなようなことをずっと考えています。
そして、そんな真由ちゃんのエリックに対峙する、真瀬くんのキャリエール。
この人の歌は、何を聴いても、その度に瞠目してしまいます。
歌えるってことは知ってる。巧いってことも知ってる。だから、きっとこのくらいのレベルまで行っちゃうよね!……そんな予測を、毎回毎回軽々と飛び越えていってしまうんですよね。
すっごいハードル上げてたつもりなのに、まだ飛ぶか!?みたいな。
「でも、声は良いだろう?」「ああ、とてもよい」という会話を聴きながら、いや、君の声が一番だよと思ってしまった……(←贔屓耳すぎる)
倍音の多い豊かな声。今回は年配の役ということを意識して、会話もゆったりと、声も豊かな声で話すように、すごく気をつけていたと思います。そういう細かい技術面に目を届かせる余裕があるのがすごいな、と。
相変わらず出だしの低音には苦戦していましたが、あの学年であのくらい出れば十分かなあ。
まあ、真瀬くんの最大の武器はやっぱり歌だと思うので、そこは研鑽をお願いしたいところだけど(^ ^)、でも彼女には、武器を磨く前にまず身を守る(盾を持つ)ことを優先してやってほしいので……
真瀬くんにとっての「身を守る盾」は……やっぱりビジュアル、特に今回の場合は衣装の着こなし!!ですね。特に、「Eric Story」の銀橋。パーティーに行くためにまぁくんの衣装を借りた胡青年(Bund Neon-上海-より)みたいだったよ(T T)。胡青年は可愛くて良かったけど、キャリエールが可愛くても意味ないから!!そんなキャリエールは駄目だから!!
キャリエールは有能な支配人で、大人で、団員たちにも人気と信頼を寄せられる魅力的な男。
ちょっと枯れてるくらいなら良いけど、やっぱり二枚目につくってほしいんですよね。オペラ座の支配人って、地位も知名度もとっても高い存在なんだから。
アラン・ショレ(輝良まさと)と並んだときに、「やっぱrキャリエールがいいよね」と思わせるモノが必要だと思うんですよ。小柄なのは構わないけど、可愛くなってしまうのは役的に問題かな、と。
押し出しでもいいし、着こなしでもいい。とにかく、パッと目に入るオーラがほしいんですよ。
そういう意味では、真瀬くんはやっぱり歌ってナンボなところがあって、、、芝居も良いものを持っているんですけど、ああいう役はしばらく苦労しそうだなあ、という気がしました。
一時期を考えればだいぶ痩せたし、そういう(ビジュアル)面でも努力しているんでしょうけれども、ああいう風に、衣装に完全に着られてしまうのは大きな課題かなあ、と。
骨格的に壮ちゃんの衣装を着るのは厳しいでしょうし、たかが新公のためにどこまで手を入れて貰えるのかわからないけど、たとえば、どうしても身体に合わないから違う衣装でやらせてもらえないか交渉するとか、、、?ううむ、難しいか。(玉砕)
……ま、ビジュアルにはいろいろ言いたいことがありつつも、キャリエールという役をしっかり生きていたのはさすがだな、と思いました。
やり過ぎず、引きすぎず、作品にとって、そして真由ちゃんにとって一番いい立ち位置というのをちゃんと考えたんだろうなあ、と思えた役づくりでした。
息子の声を愛して、息子を愛して、、、でも、何もしてやれず、ただ仮面と闇を与えることしかできない無力な自分を、一番憎んでいたのはキャリエールなのだと思う。
だから彼は、息子の憎しみを甘んじて受ける。名乗りもあげずに。
名乗るつもりなどなかった。エリックがそれを望まないと思っていた。
なのに、撃たれた息子を抱きしめてあげくて、たまらなくて。
銀橋の上で息子に向かって伸ばされた手に、そんなことを思いました。
大きな目に涙を浮かべて、震える声で「おとうさん」と呼びかけるエリック。
目を見開いて、そして、怯えたように逸らすジェラルド。
この場面、ずっと父親が息子に愛を告白する場面(真顔)だと思っていたのですが。
息子が父親を許す場面んだったのか、と。
許された父親が、許された腕で息子を抱きしめる。
許すことで愛を得た息子が、その手で父親を抱きしめる。
エリックは、父の愛を受け容れたことで成長し、クリスティーヌへの気持ちを再確認する。
クリスティーヌの姿を見て、自分の身体も顧みずに突っ込んで行ってしまうほどに。
そんな息子を心配する父親の、切ない「エリック、エリック……!」という悲鳴。
鎖に囚われたエリック。
息子の望みを叶えた父親。
そして、息子の愛を受け容れた、「母親」としてのクリスティーヌ。
長い沈黙の時を経て、やっと許され、その手に掻き抱いた息子。それを喪った……自らの手で壊した父親が、あっさりと壊れてしまうのが真瀬らしい解釈だな、と思いました。
“崩壊”の表現方法はもう少し違うものを考えた方がいいと思うんだけど、背中で泣くのではなく、完全に壊れるキャリエール、という視点でちゃんと最初から人物像が構築されていたのがすごいな、と思いました。
闇を抱いた真由ちゃんのエリックと、闇ごと息子を愛そうとしたジェラルド。
これから良いコンビになりそうなんだけど、な(^ ^)。
そんなわけで。
ちょっと妄想が入っているかもしれませんが、私の眼から「ファントム」という作品に関する鱗が落ちた銀橋でした。
いやー、エリックもキャリエールも可哀相だなあ。あんなに愛し合っているのに。
……なんて思ったことは内緒です。ええ!(←強調)。
最後に。
真瀬くんは、一番最初のパリの街の場面(「Melodie De Paris 」)でピエロで踊ってました。
……私、まさかキャリエールがバイトしてると思わなくてプログラムを見たときは目がスルーしてしまったんですが、舞台で観て、えっらい元気なピエロがいるなー、なんか真瀬くんにに似てるなー、と思っていて、終演後にプログラムを見たら本人だったんですよね。
あのピエロを見分けるって我ながら凄い!!と、自分で自分を褒めてみた(^ ^)。
かなりド派手に踊っていて、とっても可愛かったですよ。東宝でご覧になるみなさま、お見逃しなく♪
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若人たちのファントム
2011年7月12日 宝塚(花)宝塚大劇場にて、花組新人公演「ファントム」を観劇してまいりました。
いやあ、良かったです!!
真由ちゃん、凜音ちゃん、真瀬くん、がりんくん、仙名さん、天真、、、新人離れした実力派が揃った新人公演で、みんな本当に良かったです。一回こっきりだなんて勿体ない!
……宝塚と東宝、二回観ることにして正解でした(^_^)v
新公演出は田渕大輔さん。
場面単位の大きなカットは、カルメンと、ビストロの後…だけだったと思います。あとはあちこちを細々と摘んで、時間内に収めてました。
ビストロの後のフィリップのソロがさわりだけになって、クリスティーヌの「夢見てる気分」も無くなったので、クリスティーヌとフィリップの仲に誤解の余地があるくらいかな。
でも、それも演出的には誤解じゃない気がしたしなあ。
ただ、わざわざセリ上がりで登場したエリックが何もしないで退場するのは、突っ込みたくなったけど(^_^;
まあ、でも、一本もの新人公演でここまで違和感なくきれいに縮められていたのは初めてです(^_^)。
まずはエリックの真由ちゃん。
本当に本当に、すごく良かった!!
本公演の蘭トムさんが、闇の中で純粋培養されて、人の心の闇を知らない堕天使だとするならば。
…真由ちゃんのエリックは、リアルにこのオペラ座に生きている少年、だったような気がします。
自分が外に出られないことを知っていて、自分がそういう存在である自覚もある、天才肌で気難しい、我が儘な少年。
彼が求めたのは「母親」であって、「女」ではなかった。
そのいびつさが痛くて、抱き締めずにはいられないエリックでした。
クリスティーヌの凜音ちゃん。
歌は良いけどお芝居はいまいち、と思っていた人ですが、今回は良かったです。
大人っぽい美貌、落ち着いた雰囲気と柔らかな母性、そして確かな歌唱力と美声。
宝塚のヒロインとしてはまだ未知数ですが、あまりにも子供なエリックに対するクリスティーヌとしては正解だったな、と。
キャリエールの真瀬はるか。
とりあえず、「Eric story」で泣きました(T_T)。
なんでだろう。自分でも理由がよくわからない。ただ、彼の痛みが伝わってきたんですよなぜか。
Eric Storyで語られるジェラルド・キャリエールは「非道い人」だと思うのですが、真瀬くんの語るジェラルドは、、、ただちょっと優柔不断なだけの、「普通の人」なんだな、と。
ベラドーヴァからエリックに引き継がれた天与の才能。その才能に振り回された母子と、“持たざる者”ゆえに部外者に甘んじた男。恋することしかできない母子と、愛することしかできない男。そんな不器用さが、新公のキャリエールにはあったと思う。
不器用な愛。不器用な男。
もっぱら『器用な役者』として使われてきた真瀬が、そういう不器用さに真正面から取り組んでくれたのが、とても嬉しくて。
そして。
声が良いとか、銀橋の「愛しい息子だ」が素晴らしいとか、そんな当り前な予想(期待)を超えた何かが出てきたような気がしました。
小手先の小芝居に逃げられない役が来るようになって、大人になったのかもな、と、
そんなことも思いつつ。(←贔屓目かも)
がりんくんはじめ、他のメンバーもみんなホントに良かったです!
真由ちゃんと真瀬くんについても、もうちょっと語りたいことがあるので、帰宅したらまたゆっくり書かせていただきますね(^ ^)。
あ。
真由ちゃんの挨拶は、相変わらずぶっ飛んでました(^ ^)。
っつか、「こんな大作で新公主演させていただけると聞いた時」の心境を語るにあたって、クリスティーヌを例にひくのはいいけど、なぜ「My True Love」なの!?そこは普通、ビストロとかタイターニアとかじゃないのか!!
そして。そんなぶっ飛んだご挨拶を、すっかり下級生モードに戻ってうるうるしながら視ていた真瀬が可愛くて倒れました。……その貌、こないだ散々めおちゃんに「笑っちゃうからやめて」って言われてた顔ですけど。いいんですかそんなんで。せっかくの二番手位置なのに(^ ^;ゞ
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いやあ、良かったです!!
真由ちゃん、凜音ちゃん、真瀬くん、がりんくん、仙名さん、天真、、、新人離れした実力派が揃った新人公演で、みんな本当に良かったです。一回こっきりだなんて勿体ない!
……宝塚と東宝、二回観ることにして正解でした(^_^)v
新公演出は田渕大輔さん。
場面単位の大きなカットは、カルメンと、ビストロの後…だけだったと思います。あとはあちこちを細々と摘んで、時間内に収めてました。
ビストロの後のフィリップのソロがさわりだけになって、クリスティーヌの「夢見てる気分」も無くなったので、クリスティーヌとフィリップの仲に誤解の余地があるくらいかな。
でも、それも演出的には誤解じゃない気がしたしなあ。
ただ、わざわざセリ上がりで登場したエリックが何もしないで退場するのは、突っ込みたくなったけど(^_^;
まあ、でも、一本もの新人公演でここまで違和感なくきれいに縮められていたのは初めてです(^_^)。
まずはエリックの真由ちゃん。
本当に本当に、すごく良かった!!
本公演の蘭トムさんが、闇の中で純粋培養されて、人の心の闇を知らない堕天使だとするならば。
…真由ちゃんのエリックは、リアルにこのオペラ座に生きている少年、だったような気がします。
自分が外に出られないことを知っていて、自分がそういう存在である自覚もある、天才肌で気難しい、我が儘な少年。
彼が求めたのは「母親」であって、「女」ではなかった。
そのいびつさが痛くて、抱き締めずにはいられないエリックでした。
クリスティーヌの凜音ちゃん。
歌は良いけどお芝居はいまいち、と思っていた人ですが、今回は良かったです。
大人っぽい美貌、落ち着いた雰囲気と柔らかな母性、そして確かな歌唱力と美声。
宝塚のヒロインとしてはまだ未知数ですが、あまりにも子供なエリックに対するクリスティーヌとしては正解だったな、と。
キャリエールの真瀬はるか。
とりあえず、「Eric story」で泣きました(T_T)。
なんでだろう。自分でも理由がよくわからない。ただ、彼の痛みが伝わってきたんですよなぜか。
Eric Storyで語られるジェラルド・キャリエールは「非道い人」だと思うのですが、真瀬くんの語るジェラルドは、、、ただちょっと優柔不断なだけの、「普通の人」なんだな、と。
ベラドーヴァからエリックに引き継がれた天与の才能。その才能に振り回された母子と、“持たざる者”ゆえに部外者に甘んじた男。恋することしかできない母子と、愛することしかできない男。そんな不器用さが、新公のキャリエールにはあったと思う。
不器用な愛。不器用な男。
もっぱら『器用な役者』として使われてきた真瀬が、そういう不器用さに真正面から取り組んでくれたのが、とても嬉しくて。
そして。
声が良いとか、銀橋の「愛しい息子だ」が素晴らしいとか、そんな当り前な予想(期待)を超えた何かが出てきたような気がしました。
小手先の小芝居に逃げられない役が来るようになって、大人になったのかもな、と、
そんなことも思いつつ。(←贔屓目かも)
がりんくんはじめ、他のメンバーもみんなホントに良かったです!
真由ちゃんと真瀬くんについても、もうちょっと語りたいことがあるので、帰宅したらまたゆっくり書かせていただきますね(^ ^)。
あ。
真由ちゃんの挨拶は、相変わらずぶっ飛んでました(^ ^)。
っつか、「こんな大作で新公主演させていただけると聞いた時」の心境を語るにあたって、クリスティーヌを例にひくのはいいけど、なぜ「My True Love」なの!?そこは普通、ビストロとかタイターニアとかじゃないのか!!
そして。そんなぶっ飛んだご挨拶を、すっかり下級生モードに戻ってうるうるしながら視ていた真瀬が可愛くて倒れました。……その貌、こないだ散々めおちゃんに「笑っちゃうからやめて」って言われてた顔ですけど。いいんですかそんなんで。せっかくの二番手位置なのに(^ ^;ゞ
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石田三成~永遠の愛と美【3】
2011年7月10日 宝塚(宙) コメント (2)宙組公演「美しき生涯」について。
書きたいことはいろいろありますが、当分はまとまりそうにないので、先に場面ごとの印象をまとめてみます。
■序 大阪城(天正17年5月)
いままさに関白となり、豊臣秀吉と名乗る男(未沙のえる)が催した、花見の宴。
秀吉とその妻・おね(美穂圭子)、秀吉付の小姓(彩花まり)を中心に、両脇に近習たち(七海ひろき他)が並び、さぎり(純矢ちとせ)を中心とした華やかな女舞を楽しんでいる。
チョンパでこそないものの、灯りが入った瞬間の華やかな舞台面はとてもキレイで、印象的でした。日本物の幕あきは、ぜひこうあってほしいものです(^ ^)。
女たちの謡が一段落すると、次は七本槍の面々による剣舞(っていうか、槍舞)。
えっちゃん(大海亜呼)、、綾音らいらちゃん、愛花ちさきちゃんが上級生順に割台詞で七本槍登場の口上を述べるんですが、滑舌のいい3人なので判りやすくて良いなあといつも思います。
そして、えりちゃん(藤咲えり)が「歌舞伎女A」6人の最下であることに吃驚……台詞もないんだもんなあ。さびしい(T T)。
七本槍(北翔・悠未・十輝・春風・鳳翔・蓮水・凪七)は、センターからセリあがり。
槍を構えた雄々しいポーズで、みんな格好良いです(はぁと)。
毛槍の扱いは、大劇場1ヶ月過ごして、だいぶこなれてきたかなあ……。宝塚の和物ショーでよくある花歌舞伎の場面が大好きなので、かなり楽しいです(^ ^)。
ひとさし舞い終わると、今度は下手の花道セリから、石田三成が登場。
紫の長衣がとてもよく似合ってて格好良いんですが……まあ、宝塚のお約束とはいえ、衣装があまりに豪華すぎてちょっと苦笑(^ ^;
かざしていた扇子をさりげなくはずして、舞台中央に向かって歩き出す後ろ姿。
……間違っても「センスがセンスしちゃってるってー!」な人と同一人物とは……以下略。
三成も、宴に華を添えるために登場したはずなのですが、彼がほとんど舞わないうちに、さぎりの妹・たつの(すみれ乃麗)が飛び込んできます。
「和子さまご誕生!!若様でございます!」
そう、ひざまずいて主君に告げるたつの。
「でかしたぞ!茶々!」
膝を打って立ちあがる秀吉。
「おめでとうございます」
伏礼して祝言を述べる家臣たち、女歌舞伎のメンバーたち。
そんな中で、たった一人、その場に根が生えたように立ち尽くして祝いの言葉も言えぬ男。
「和子さま……!!」
呟く声は、風に散らされて誰の耳にも入らず。
正妻を連れて我が子に逢いに行く秀吉の後ろ姿を見送りながら、ふと目を逸らして銀橋に出る三成。
♪美しき人生のため 守り抜こう
そっと目を伏せて。
♪心引き裂かれても 守り抜こう 我が秘密
……秀吉の初めての子が、誰の子であるか、という秘密を。
■第一場A 清州(天正10年夏)
本能寺の変の清州城を見下ろす丘の上。
領民たち(天羽・珠洲・風莉ら)が豊作を喜びながら収穫をしている。
男役6人、娘役3人の大所帯での「豊作じゃー、豊作じゃー」という踊りと歌が結構好きです(^ ^)。なんか気持ちが盛り上がるんですよね。
ただ、彼は実はただの農民ではないんですよね。珠洲さんのかごからこぼれてくるジャガイモとか、まだ日本に導入されたばかりの“最先端”の作物だったはず。
地味の低い荒れた土地でも生育する植物として、世界の多くの人を救った作物を当たり前のように導入している彼らは、新しいもの好きで下層民の自主性を育てることで国を育てようとした織田信長の膝元で生きてきた人々。
織田が目指した「能力主義」で効率の高い世界を、さらに発展させようとした秀吉。
そして、それをサポートすることを男子一生の仕事と思い定めた石田三成。
そんな男たちの大きさを感じる場面でもあります。
本能寺での信長暗殺以来、不安にさいなまれていた少女・茶々(野々すみ花)が、楽しげに農作業を続ける彼らに怒って飛び込んでくる。
「そなたたちには人の心がないのか?……不安は無いのかっ!」
彼らがそんな風に笑顔で作業をしていられるのは、織田信長が荒地でも育つ『新しい作物』を持ってきてくれて収穫高を増やし、商売を盛り上げてその作物を流通させ、、、さらに外敵から守ってくれていたからなのに。
伯父が亡くなった以上、その庇護も何もかもなくなったのだから、少しは嘆くべきだ、と少女は思うんですよね。
でも、農民たちにとっては、その日の天気がすべて。その日の収穫が、彼らのすべてだから、少女の怒りは空回りするばかり。
農民たちを叱り飛ばす茶々を諌める三成。
彼らに対する「早う行け」という台詞の優しい声に心が震えます。
そして、茶々に対して名乗りをあげるときの、涼やかさにも。
まだ幼いのにしっかりした話をする茶々、優しく諭す三成、
お互いに、相手に深い興味を抱いた自分にとまどう二人。
そして、陰から茶々を見守る疾風。
この場面での疾風の出し方、というか、なんだか妙に目立つ感じでわざわざ舞台の奥を突っ切らせ、三成が花を摘みに向かうセットの後ろに隠れて見守る……という動きがちょっとわざとらしくて、個人的には若干しらけてしまったりもするんですが。
石田さん、こういうところはもう少し細やかな演出をする人だと思っていたんですが、意外にアバウトでしたね(^ ^;)。
この農民たちとのエピソードは、三成の「三つの成ること」にかかわってくる重要な場面だと思うんですよね。演出的にはさらっと流していますけれども、本当はもう一度くらいこういう場面があってもいいのに、と思います。
関ヶ原の前の「石田さまは良い殿さまじゃ」「徳川さまはどんな人?」だけではなく、せめて、もう一場面くらい。
……あまりしつこくやると逆効果ではありますが。
農民たちのリーダーとなって、じゃがいもの育成方法を研究する男とかを出せばいいのに、と思ったり。役も増えるし、かいちゃんあたり、ちょうどいいと思うんだけどなー。……削るべき場面がないから、時間的に無理なのはわかっているんですけどね(汗)。
まだ第一場しか終わってませんが……とりあえず今夜はここまでにいたしとうございます……
(このナレーションって何だっけ…?)
.
書きたいことはいろいろありますが、当分はまとまりそうにないので、先に場面ごとの印象をまとめてみます。
■序 大阪城(天正17年5月)
いままさに関白となり、豊臣秀吉と名乗る男(未沙のえる)が催した、花見の宴。
秀吉とその妻・おね(美穂圭子)、秀吉付の小姓(彩花まり)を中心に、両脇に近習たち(七海ひろき他)が並び、さぎり(純矢ちとせ)を中心とした華やかな女舞を楽しんでいる。
チョンパでこそないものの、灯りが入った瞬間の華やかな舞台面はとてもキレイで、印象的でした。日本物の幕あきは、ぜひこうあってほしいものです(^ ^)。
女たちの謡が一段落すると、次は七本槍の面々による剣舞(っていうか、槍舞)。
えっちゃん(大海亜呼)、、綾音らいらちゃん、愛花ちさきちゃんが上級生順に割台詞で七本槍登場の口上を述べるんですが、滑舌のいい3人なので判りやすくて良いなあといつも思います。
そして、えりちゃん(藤咲えり)が「歌舞伎女A」6人の最下であることに吃驚……台詞もないんだもんなあ。さびしい(T T)。
七本槍(北翔・悠未・十輝・春風・鳳翔・蓮水・凪七)は、センターからセリあがり。
槍を構えた雄々しいポーズで、みんな格好良いです(はぁと)。
毛槍の扱いは、大劇場1ヶ月過ごして、だいぶこなれてきたかなあ……。宝塚の和物ショーでよくある花歌舞伎の場面が大好きなので、かなり楽しいです(^ ^)。
ひとさし舞い終わると、今度は下手の花道セリから、石田三成が登場。
紫の長衣がとてもよく似合ってて格好良いんですが……まあ、宝塚のお約束とはいえ、衣装があまりに豪華すぎてちょっと苦笑(^ ^;
かざしていた扇子をさりげなくはずして、舞台中央に向かって歩き出す後ろ姿。
……間違っても「センスがセンスしちゃってるってー!」な人と同一人物とは……以下略。
三成も、宴に華を添えるために登場したはずなのですが、彼がほとんど舞わないうちに、さぎりの妹・たつの(すみれ乃麗)が飛び込んできます。
「和子さまご誕生!!若様でございます!」
そう、ひざまずいて主君に告げるたつの。
「でかしたぞ!茶々!」
膝を打って立ちあがる秀吉。
「おめでとうございます」
伏礼して祝言を述べる家臣たち、女歌舞伎のメンバーたち。
そんな中で、たった一人、その場に根が生えたように立ち尽くして祝いの言葉も言えぬ男。
「和子さま……!!」
呟く声は、風に散らされて誰の耳にも入らず。
正妻を連れて我が子に逢いに行く秀吉の後ろ姿を見送りながら、ふと目を逸らして銀橋に出る三成。
♪美しき人生のため 守り抜こう
そっと目を伏せて。
♪心引き裂かれても 守り抜こう 我が秘密
……秀吉の初めての子が、誰の子であるか、という秘密を。
■第一場A 清州(天正10年夏)
本能寺の変の清州城を見下ろす丘の上。
領民たち(天羽・珠洲・風莉ら)が豊作を喜びながら収穫をしている。
男役6人、娘役3人の大所帯での「豊作じゃー、豊作じゃー」という踊りと歌が結構好きです(^ ^)。なんか気持ちが盛り上がるんですよね。
ただ、彼は実はただの農民ではないんですよね。珠洲さんのかごからこぼれてくるジャガイモとか、まだ日本に導入されたばかりの“最先端”の作物だったはず。
地味の低い荒れた土地でも生育する植物として、世界の多くの人を救った作物を当たり前のように導入している彼らは、新しいもの好きで下層民の自主性を育てることで国を育てようとした織田信長の膝元で生きてきた人々。
織田が目指した「能力主義」で効率の高い世界を、さらに発展させようとした秀吉。
そして、それをサポートすることを男子一生の仕事と思い定めた石田三成。
そんな男たちの大きさを感じる場面でもあります。
本能寺での信長暗殺以来、不安にさいなまれていた少女・茶々(野々すみ花)が、楽しげに農作業を続ける彼らに怒って飛び込んでくる。
「そなたたちには人の心がないのか?……不安は無いのかっ!」
彼らがそんな風に笑顔で作業をしていられるのは、織田信長が荒地でも育つ『新しい作物』を持ってきてくれて収穫高を増やし、商売を盛り上げてその作物を流通させ、、、さらに外敵から守ってくれていたからなのに。
伯父が亡くなった以上、その庇護も何もかもなくなったのだから、少しは嘆くべきだ、と少女は思うんですよね。
でも、農民たちにとっては、その日の天気がすべて。その日の収穫が、彼らのすべてだから、少女の怒りは空回りするばかり。
農民たちを叱り飛ばす茶々を諌める三成。
彼らに対する「早う行け」という台詞の優しい声に心が震えます。
そして、茶々に対して名乗りをあげるときの、涼やかさにも。
まだ幼いのにしっかりした話をする茶々、優しく諭す三成、
お互いに、相手に深い興味を抱いた自分にとまどう二人。
そして、陰から茶々を見守る疾風。
この場面での疾風の出し方、というか、なんだか妙に目立つ感じでわざわざ舞台の奥を突っ切らせ、三成が花を摘みに向かうセットの後ろに隠れて見守る……という動きがちょっとわざとらしくて、個人的には若干しらけてしまったりもするんですが。
石田さん、こういうところはもう少し細やかな演出をする人だと思っていたんですが、意外にアバウトでしたね(^ ^;)。
この農民たちとのエピソードは、三成の「三つの成ること」にかかわってくる重要な場面だと思うんですよね。演出的にはさらっと流していますけれども、本当はもう一度くらいこういう場面があってもいいのに、と思います。
関ヶ原の前の「石田さまは良い殿さまじゃ」「徳川さまはどんな人?」だけではなく、せめて、もう一場面くらい。
……あまりしつこくやると逆効果ではありますが。
農民たちのリーダーとなって、じゃがいもの育成方法を研究する男とかを出せばいいのに、と思ったり。役も増えるし、かいちゃんあたり、ちょうどいいと思うんだけどなー。……削るべき場面がないから、時間的に無理なのはわかっているんですけどね(汗)。
まだ第一場しか終わってませんが……とりあえず今夜はここまでにいたしとうございます……
(このナレーションって何だっけ…?)
.
石田三成~永遠の愛と美【2】
2011年7月9日 宝塚(宙) コメント (4)東京宝塚劇場にて、宙組公演「美しき生涯/ルナ・ロッサ」を観劇してまいりました。
大劇場の千秋楽から3週間弱、私が最後に観てからは約4週間。
どんなふうに変わったかな、とワクワクしながら劇場に入ったのですが。
いやー、面白かったー!
具体的に『ここが変わったな』と思ったところは特になかったんですが、でも何となく、みんなにはゴールが見えてきたのかな?という気がしました。
目指す方向が一致しているのがわかった、というのかな。まだ完全にまとまってはいないけれども、ゴールのイメージは共有できている。そんな感じ。
……妄想かもしれませんが(^ ^;ゞ
ところで。
この作品を観た方にお伺いしたいことがあります。
#まだご覧になっていらっしゃらない方は、この先は読まない方がいいかもしれません。
#というわけで、改行をいれておきます。
みなさんは、この物語において、拾君(秀頼)は誰の子だという設定だと思われましたか……?
お捨(鶴松)は三成の子だと思うんですよ。
少なくとも、茶々と三成はそう思っていたんだろうな、と。
でも。
少なくとも、三成は秀頼を自分の子ではないと思っていたはずですよね?
「豊臣譜代の家臣を騙すことはできない」から、秀頼の影武者を立てることさえ拒否した三成が、秀頼の父親が自分だと知って、それを秀吉の跡取りとして立てることなどできるはずがない。
それは、物語の大前提にある三成の性格上、ありえないことです。
だいいち。
三成は、いくら「茶々に生きる意欲を与えてやってくれ」と言われても、主君の妻を抱くことなどできるはずがない、と思うんですよ。
『愛と忠義を秤にかけたら、忠義が重い男』だ、と、秀吉にも判っていたからこそ命じたのだし、茶々も、わかっていたからこそ『まだ妻ではない』今がただ一度のチャンスと思いきって飛び込んだのですから。
秀吉の申し出を受ける見返りに、恋しい男を手に入れる。
そんな決意で飛び込んだ茶々。
そして、二度目はないとわかっていたからこそ、ただ一度の夜を受け入れた三成。
二人だけの、最初で最後の夜。
そんな二人……というか、三成が、二度目の夜を受け入れるなんて考えられない!
100歩譲って、秀吉の死後ならあり得たかもしれませんけどね。でも、生前はありえないでしょう。
まして、自分の子が秀吉の後継者になったひには、腹を切ってお詫びしてしまいそう。
だから。
秀頼は三成の子ではない。それはもう、大前提でいいんじゃないかと思います。
ならば、秀頼は秀吉の子なのか?
……大劇場ではそう思っていたんですけどね。
東宝で観て、ちょっと考えが変わりました。
秀頼の父親は、疾風なんじゃないでしょうか。
そして、
茶々は、自分を抱いて子供を与えてくれた男が、三成だと信じていたんじゃないでしょうか。
「俺とお前は光と影」と銀橋で歌う二人をみながら、そんなことを考えました。
つまり。
疾風が、三成になりすまして茶々の閨に忍び込んでいたんじゃないのか、と。
そんなことを考えながら、最後まで観て。
夏の陣の片がつくまで、関ヶ原の後15年も茶々と秀頼を護っていた疾風の心中を思ったら、ちょっと泣けてきました(^ ^;ゞ
そして、
「俺もお前のように生きたかった!」
と叫びながら死んでいったデュシャン(byクロスロード)と、
「無理、かな……」
と呟いてセリ下がっていく疾風を、なんとなく比較したくなるのは………私だけでしょうね(^ ^;
まだ東京公演も始まったばかりなので、あまり深く突っ込むのはやめておきます。
ご覧になった方のコメントもお待ちしてます(^ ^)。
さいごにひとつ。
テルくんと祐飛さんの銀橋のデュエットは、またちょっと大劇場公演の前半なみに戻ってしまっていたので、、、、そこはぜひ頑張ってほしいなと思いました。
なんたって、「俺とお前は光と影」なんですから!(^ ^)
.
大劇場の千秋楽から3週間弱、私が最後に観てからは約4週間。
どんなふうに変わったかな、とワクワクしながら劇場に入ったのですが。
いやー、面白かったー!
具体的に『ここが変わったな』と思ったところは特になかったんですが、でも何となく、みんなにはゴールが見えてきたのかな?という気がしました。
目指す方向が一致しているのがわかった、というのかな。まだ完全にまとまってはいないけれども、ゴールのイメージは共有できている。そんな感じ。
……妄想かもしれませんが(^ ^;ゞ
ところで。
この作品を観た方にお伺いしたいことがあります。
#まだご覧になっていらっしゃらない方は、この先は読まない方がいいかもしれません。
#というわけで、改行をいれておきます。
みなさんは、この物語において、拾君(秀頼)は誰の子だという設定だと思われましたか……?
お捨(鶴松)は三成の子だと思うんですよ。
少なくとも、茶々と三成はそう思っていたんだろうな、と。
でも。
少なくとも、三成は秀頼を自分の子ではないと思っていたはずですよね?
「豊臣譜代の家臣を騙すことはできない」から、秀頼の影武者を立てることさえ拒否した三成が、秀頼の父親が自分だと知って、それを秀吉の跡取りとして立てることなどできるはずがない。
それは、物語の大前提にある三成の性格上、ありえないことです。
だいいち。
三成は、いくら「茶々に生きる意欲を与えてやってくれ」と言われても、主君の妻を抱くことなどできるはずがない、と思うんですよ。
『愛と忠義を秤にかけたら、忠義が重い男』だ、と、秀吉にも判っていたからこそ命じたのだし、茶々も、わかっていたからこそ『まだ妻ではない』今がただ一度のチャンスと思いきって飛び込んだのですから。
秀吉の申し出を受ける見返りに、恋しい男を手に入れる。
そんな決意で飛び込んだ茶々。
そして、二度目はないとわかっていたからこそ、ただ一度の夜を受け入れた三成。
二人だけの、最初で最後の夜。
そんな二人……というか、三成が、二度目の夜を受け入れるなんて考えられない!
100歩譲って、秀吉の死後ならあり得たかもしれませんけどね。でも、生前はありえないでしょう。
まして、自分の子が秀吉の後継者になったひには、腹を切ってお詫びしてしまいそう。
だから。
秀頼は三成の子ではない。それはもう、大前提でいいんじゃないかと思います。
ならば、秀頼は秀吉の子なのか?
……大劇場ではそう思っていたんですけどね。
東宝で観て、ちょっと考えが変わりました。
秀頼の父親は、疾風なんじゃないでしょうか。
そして、
茶々は、自分を抱いて子供を与えてくれた男が、三成だと信じていたんじゃないでしょうか。
「俺とお前は光と影」と銀橋で歌う二人をみながら、そんなことを考えました。
つまり。
疾風が、三成になりすまして茶々の閨に忍び込んでいたんじゃないのか、と。
そんなことを考えながら、最後まで観て。
夏の陣の片がつくまで、関ヶ原の後15年も茶々と秀頼を護っていた疾風の心中を思ったら、ちょっと泣けてきました(^ ^;ゞ
そして、
「俺もお前のように生きたかった!」
と叫びながら死んでいったデュシャン(byクロスロード)と、
「無理、かな……」
と呟いてセリ下がっていく疾風を、なんとなく比較したくなるのは………私だけでしょうね(^ ^;
まだ東京公演も始まったばかりなので、あまり深く突っ込むのはやめておきます。
ご覧になった方のコメントもお待ちしてます(^ ^)。
さいごにひとつ。
テルくんと祐飛さんの銀橋のデュエットは、またちょっと大劇場公演の前半なみに戻ってしまっていたので、、、、そこはぜひ頑張ってほしいなと思いました。
なんたって、「俺とお前は光と影」なんですから!(^ ^)
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柊巴さま、お誕生日おめでとうございます。
元気でいらっしゃるのでしょうか。舞台には出なくても、きっと素敵な人生を送っていらっしゃるのだろうけれども……
たまには、そう、織姫と彦星のように(^ ^)年に一度でいいから逢えたら嬉しいのになあ。
また舞台にたつ貴女に逢えることを祈りつつ。
今日は雪組さんのバウホール公演「灼熱の彼方」の初日ですね。
彩風さん、彩凪さん、初主演おめでとうございます♪♪(彩凪くんの主演はまだ先だけど、いちおう)。
えーっとバウ初日ってニュースに出るのは翌日でしたっけ……?
とりあえず録画しておこうかなっと。
明日は宙組東宝公演「美しき生涯/ルナ・ロッサ」の初日。
私が観るのは週末ですが、公演が盛り上がりますように祈っています。
これが始まれば、、大劇場(花組)、東宝、バウホール、梅芸(雪組)の4公演が同時上演、という、全国の宝塚ファンがとっても忙しい2週間が始まります(^ ^)。
しかも!大劇場といえば、花組さんの役替りバージョン(みわっち=ショレ、みつる=セルジオ、まぁくん=フィリップ)も始まったばかりですね。どうだったんだろう……役替り映像もニュースに流れますよね?明日も流れているといいなあ(^ ^)。
好きな役者の何カ月も先のスケジュールがわかって、観劇予定が立てられる。
宝塚を卒業してしまったら二度と叶えられることのないこの幸せをかみしめつつ、今月も劇場に通いたいと思います。
去年みたいな猛暑になりませんように………あの分厚い日本物の衣装で立ち回りするんだから、あんまり極端なことになると危険!!
というわけで、今年の短冊。
「どうぞ誰も怪我や体調不良になることなく、この夏を乗り切ってくれますように」
……っつか、まず私が最後まで体力と気力がもつか、の方が問題かもなあ……(切実)。
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元気でいらっしゃるのでしょうか。舞台には出なくても、きっと素敵な人生を送っていらっしゃるのだろうけれども……
たまには、そう、織姫と彦星のように(^ ^)年に一度でいいから逢えたら嬉しいのになあ。
また舞台にたつ貴女に逢えることを祈りつつ。
今日は雪組さんのバウホール公演「灼熱の彼方」の初日ですね。
彩風さん、彩凪さん、初主演おめでとうございます♪♪(彩凪くんの主演はまだ先だけど、いちおう)。
えーっとバウ初日ってニュースに出るのは翌日でしたっけ……?
とりあえず録画しておこうかなっと。
明日は宙組東宝公演「美しき生涯/ルナ・ロッサ」の初日。
私が観るのは週末ですが、公演が盛り上がりますように祈っています。
これが始まれば、、大劇場(花組)、東宝、バウホール、梅芸(雪組)の4公演が同時上演、という、全国の宝塚ファンがとっても忙しい2週間が始まります(^ ^)。
しかも!大劇場といえば、花組さんの役替りバージョン(みわっち=ショレ、みつる=セルジオ、まぁくん=フィリップ)も始まったばかりですね。どうだったんだろう……役替り映像もニュースに流れますよね?明日も流れているといいなあ(^ ^)。
好きな役者の何カ月も先のスケジュールがわかって、観劇予定が立てられる。
宝塚を卒業してしまったら二度と叶えられることのないこの幸せをかみしめつつ、今月も劇場に通いたいと思います。
去年みたいな猛暑になりませんように………あの分厚い日本物の衣装で立ち回りするんだから、あんまり極端なことになると危険!!
というわけで、今年の短冊。
「どうぞ誰も怪我や体調不良になることなく、この夏を乗り切ってくれますように」
……っつか、まず私が最後まで体力と気力がもつか、の方が問題かもなあ……(切実)。
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カルナバルの奇跡【4】
2011年7月3日 宝塚(星) コメント (8)東京宝塚劇場にて、星組公演「ノバ・ボサ・ノバ/めぐり会いは再び」を観てまいりました。
私が観たのは11時公演でしたが、残念ながらひろ香祐さんは休演でした。最後にもう一度会えることを期待していたのですが。
代わりといってはなんですが、汐月しゅうくんは元気に踊ってました(^ ^)良かった!もう、心配させないでくださいよ……!!
なにはともあれ、千秋楽おめでとうございます!
天霧真世さん、妃咲せあらちゃん、真吹みのりさん、ご卒業おめでとうございます!
「ノバ」の中詰めでキトリちゃん(稀鳥まりや)と幸せそうにとび跳ねながら踊っていた天霧さん。ラービオスとアルビレオという大役を軽やかに演じきったせあらちゃん。あちこちの場面でキラキラと笑顔をふりまいていた真吹さん。素敵な時間をありがとうございました。明日からの日々が幸せなものでありますように。
東京は無事3パターン制覇して、大劇場で観たのと合わせて4パターン。
男役だけ比較するとこんなパターンでした。
オーロ:紅、 マール:真風、メール夫人:夢乃
オーロ:夢乃、マール:真風、メール夫人:紅
オーロ:真風、マール:紅、 メール夫人:夢乃
オーロ:紅、 マール:夢乃、メール夫人:真風
純粋に好みでいうなら、マールはともみん、メール夫人は真風くんが一番好きかなあ。
真風くんのメール夫人は、すごく天然で可愛かった(はぁと)。そして、オープニングとエンディングのさりげない「上流婦人」の空気がすごく良かったです。お上品で穏やかで優しい、嫌味ではないんだけどちょっと上から目線な親切心みたいなものが、役にぴったりで。
女装も美人で似合っていたし、はじけちゃってボールソを追いまわす場面のキュートな魅力もすごく良かったです。
マールのともみんはとにかく当たり役でした!素晴らしかった。ブリーザへのひたむきな愛と情熱、オーロと対等に闘える大人の迫力。ああ、もう一回観たかったなー。
ベニーのオーロは、ブリーザをひとかけらも愛していないところが、実は、役として正しいような気がしました。
女としてのブリーザはただの遊びだけど、男としてマールに負けるわけにはいかない。そんなチンピラの理屈がはっきりと見えて、その底の浅さというか、「嫌な男」なところがこの役には会ってるのかもしれない、と思いました。
真風くんのオーロもどっちかというとワルに作ってたけど、ベニーほど冷酷じゃないというか、ブリーザのことは結構気にいってた感じだったんですよね。あと、真風くんはキャラが若すぎて、ものすごく背伸びしてキザってる少年みたいに見えたのも、それはそれで可愛いんだけど、どうよ……と思ったり。
ともみんのオーロは、大人な色悪ぶりはさすがなんだけど、いかんせん情熱に溢れすぎてブリーザにマジになってしまうのはやっぱり問題だよな、と。前回も書きましたが、展開的に「ラグリマ」の後は「ベサメムーチョ」を挟んだだけですぐ紫の蝶の館になってしまうので……オーロが「ラグリマ」であんまり嘆きすぎると、観客がついていけないんですよね(- -;ゞ
ともみんのオーロもすごく好きだったけど(←まだ言うか)、やっぱりマールの方が好きかもなー。
ともみん的には、3役の中ではマールが一番ニンだったと思う。
ベニーは、結論だけ言うならたぶんオーロが一番良かった。
そして真風くんは、三役どれもバランスよく良かったんですが……もう一度観たいのはマールかメール夫人だなあ。
というわけで、組み合わせの妙で一番最後にみたともみんマール&ベニーオーロ&真風メール夫人のパターンが一番気に入りました(^ ^)。
それにしても、しみじみとれみちゃんって凄いなあ!(@ @)
ベニーオーロ&真風マールだった大劇場公演。
幼馴染の高校生みたいだったマールとブリーザ。へたしたらキスもしたことないんじゃないかと思うような、初々しい二人。
なのに、ブリーザは通りすがりのクールな美形ホストに惚れてしまう。一時の気の迷いかもしれないけど、この一瞬は、本気で。
ホストの手管にすっかりやられてしまった情熱的な少女が、幼馴染の姿を観て、一瞬にして正気にかえる。ホストの手を振り払って幼馴染の元に駆け寄って。そんな彼女を冷酷な瞳でみつめる男。自分に背を向けた少女に対する殺意。恋しい娘への殺意を感じとって戦いを挑む少年、、なぜそんなことになっているのか理解できない少女……
ともみんオーロ&真風マール。
前半は上と同じく、じゃれてるばっかりでキスもしてないんじゃないかと思うような初々しい二人。
なのに、ブリーザは通りすがりの荒々しい情熱的な男に惚れてしまう。本気で。
惚れた男と楽しく踊っているところに現れた幼馴染の少年。女として完全に男を選んでおきながら、幼さの残る少年に母性をくすぐられて、見捨てることができない。シスコンの弟が姉の恋人に嫉妬するようにつっかかっていく少年、そんな彼を嘲いながら、新しい恋人を抱き寄せる男。少年を心配しながらも、男に抗えない、女。……そして悲劇は起こる。
真風オーロ&ベニーマール
これはもう、「リラの壁の囚人たち」のポーラ(ブリーザ)とジョルジュ(マール)、そしてエドワード(オーロ)の関係に見えて仕方がありませんでした。
エドワードにあたるオーロの力の無さもふくめて、ぴったりすぎる(^ ^; オーロに抱かれてうっとりしながら、マールの姿を見つけた瞬間の、ブリーザの怯えきった貌があまりにいリアルで………(汗)。
ベニーオーロ&ともみんマール
普通にラブラブでちゃんとするべきこともしている成人男女のカップル。もう、この二人のきゃっきゃウフフ場面のきゃっきゃウフフ度といったら………(照)。
なのに、ブリーザは通りすがりのクールな美形ホストに惚れてしまう。恋は理屈じゃない。この一瞬は、本気しかないから。
ホストの手管にすっかりやられてしまった情熱的な女が、恋人姿を観て、一瞬にして正気にかえる。ホストの手を振り払って幼馴染の元に駆け寄って。そんな彼女を冷酷な瞳でみつめる男。自分に背を向けた女と、自分の邪魔をした男にに対する殺意。殺意を感じとって戦いを挑む男、どうして自らこんなことを招いてしまったのかわからなくて、怯える女……。
いやはや、他の2パターンは観ていませんが、れみちゃんがどんな芝居をしていたのかが知りたい気がします。
そして、博多座・中日で、みやるりとしーらんがどんなマールを演じるのか?…両方を観ることはできないかもしれませんが、とにかく楽しみにしています(はぁと)。
星組のみなさま、東宝公演お疲れさまでした!
博多座組みのみなさまも、バウ組のみなさまも、どうぞ体調に気をつけて、がんばってください!
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私が観たのは11時公演でしたが、残念ながらひろ香祐さんは休演でした。最後にもう一度会えることを期待していたのですが。
代わりといってはなんですが、汐月しゅうくんは元気に踊ってました(^ ^)良かった!もう、心配させないでくださいよ……!!
なにはともあれ、千秋楽おめでとうございます!
天霧真世さん、妃咲せあらちゃん、真吹みのりさん、ご卒業おめでとうございます!
「ノバ」の中詰めでキトリちゃん(稀鳥まりや)と幸せそうにとび跳ねながら踊っていた天霧さん。ラービオスとアルビレオという大役を軽やかに演じきったせあらちゃん。あちこちの場面でキラキラと笑顔をふりまいていた真吹さん。素敵な時間をありがとうございました。明日からの日々が幸せなものでありますように。
東京は無事3パターン制覇して、大劇場で観たのと合わせて4パターン。
男役だけ比較するとこんなパターンでした。
オーロ:紅、 マール:真風、メール夫人:夢乃
オーロ:夢乃、マール:真風、メール夫人:紅
オーロ:真風、マール:紅、 メール夫人:夢乃
オーロ:紅、 マール:夢乃、メール夫人:真風
純粋に好みでいうなら、マールはともみん、メール夫人は真風くんが一番好きかなあ。
真風くんのメール夫人は、すごく天然で可愛かった(はぁと)。そして、オープニングとエンディングのさりげない「上流婦人」の空気がすごく良かったです。お上品で穏やかで優しい、嫌味ではないんだけどちょっと上から目線な親切心みたいなものが、役にぴったりで。
女装も美人で似合っていたし、はじけちゃってボールソを追いまわす場面のキュートな魅力もすごく良かったです。
マールのともみんはとにかく当たり役でした!素晴らしかった。ブリーザへのひたむきな愛と情熱、オーロと対等に闘える大人の迫力。ああ、もう一回観たかったなー。
ベニーのオーロは、ブリーザをひとかけらも愛していないところが、実は、役として正しいような気がしました。
女としてのブリーザはただの遊びだけど、男としてマールに負けるわけにはいかない。そんなチンピラの理屈がはっきりと見えて、その底の浅さというか、「嫌な男」なところがこの役には会ってるのかもしれない、と思いました。
真風くんのオーロもどっちかというとワルに作ってたけど、ベニーほど冷酷じゃないというか、ブリーザのことは結構気にいってた感じだったんですよね。あと、真風くんはキャラが若すぎて、ものすごく背伸びしてキザってる少年みたいに見えたのも、それはそれで可愛いんだけど、どうよ……と思ったり。
ともみんのオーロは、大人な色悪ぶりはさすがなんだけど、いかんせん情熱に溢れすぎてブリーザにマジになってしまうのはやっぱり問題だよな、と。前回も書きましたが、展開的に「ラグリマ」の後は「ベサメムーチョ」を挟んだだけですぐ紫の蝶の館になってしまうので……オーロが「ラグリマ」であんまり嘆きすぎると、観客がついていけないんですよね(- -;ゞ
ともみんのオーロもすごく好きだったけど(←まだ言うか)、やっぱりマールの方が好きかもなー。
ともみん的には、3役の中ではマールが一番ニンだったと思う。
ベニーは、結論だけ言うならたぶんオーロが一番良かった。
そして真風くんは、三役どれもバランスよく良かったんですが……もう一度観たいのはマールかメール夫人だなあ。
というわけで、組み合わせの妙で一番最後にみたともみんマール&ベニーオーロ&真風メール夫人のパターンが一番気に入りました(^ ^)。
それにしても、しみじみとれみちゃんって凄いなあ!(@ @)
ベニーオーロ&真風マールだった大劇場公演。
幼馴染の高校生みたいだったマールとブリーザ。へたしたらキスもしたことないんじゃないかと思うような、初々しい二人。
なのに、ブリーザは通りすがりのクールな美形ホストに惚れてしまう。一時の気の迷いかもしれないけど、この一瞬は、本気で。
ホストの手管にすっかりやられてしまった情熱的な少女が、幼馴染の姿を観て、一瞬にして正気にかえる。ホストの手を振り払って幼馴染の元に駆け寄って。そんな彼女を冷酷な瞳でみつめる男。自分に背を向けた少女に対する殺意。恋しい娘への殺意を感じとって戦いを挑む少年、、なぜそんなことになっているのか理解できない少女……
ともみんオーロ&真風マール。
前半は上と同じく、じゃれてるばっかりでキスもしてないんじゃないかと思うような初々しい二人。
なのに、ブリーザは通りすがりの荒々しい情熱的な男に惚れてしまう。本気で。
惚れた男と楽しく踊っているところに現れた幼馴染の少年。女として完全に男を選んでおきながら、幼さの残る少年に母性をくすぐられて、見捨てることができない。シスコンの弟が姉の恋人に嫉妬するようにつっかかっていく少年、そんな彼を嘲いながら、新しい恋人を抱き寄せる男。少年を心配しながらも、男に抗えない、女。……そして悲劇は起こる。
真風オーロ&ベニーマール
これはもう、「リラの壁の囚人たち」のポーラ(ブリーザ)とジョルジュ(マール)、そしてエドワード(オーロ)の関係に見えて仕方がありませんでした。
エドワードにあたるオーロの力の無さもふくめて、ぴったりすぎる(^ ^; オーロに抱かれてうっとりしながら、マールの姿を見つけた瞬間の、ブリーザの怯えきった貌があまりにいリアルで………(汗)。
ベニーオーロ&ともみんマール
普通にラブラブでちゃんとするべきこともしている成人男女のカップル。もう、この二人のきゃっきゃウフフ場面のきゃっきゃウフフ度といったら………(照)。
なのに、ブリーザは通りすがりのクールな美形ホストに惚れてしまう。恋は理屈じゃない。この一瞬は、本気しかないから。
ホストの手管にすっかりやられてしまった情熱的な女が、恋人姿を観て、一瞬にして正気にかえる。ホストの手を振り払って幼馴染の元に駆け寄って。そんな彼女を冷酷な瞳でみつめる男。自分に背を向けた女と、自分の邪魔をした男にに対する殺意。殺意を感じとって戦いを挑む男、どうして自らこんなことを招いてしまったのかわからなくて、怯える女……。
いやはや、他の2パターンは観ていませんが、れみちゃんがどんな芝居をしていたのかが知りたい気がします。
そして、博多座・中日で、みやるりとしーらんがどんなマールを演じるのか?…両方を観ることはできないかもしれませんが、とにかく楽しみにしています(はぁと)。
星組のみなさま、東宝公演お疲れさまでした!
博多座組みのみなさまも、バウ組のみなさまも、どうぞ体調に気をつけて、がんばってください!
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ヴァーツラフ・ニジンスキー
2011年7月2日 宝塚(雪)宝塚バウホールにて、雪組公演「ニジンスキー -奇跡の舞神-」を観劇いたしました。
……もう二ヶ月も前のことになってしまいましたが(汗)。
青年館が終わったら書こうと思っていたのに、すっかり他のことにかまけて忘れていました(汗)。とってもとっても今更なんですが、いちおう記録は残しておきたいと思いまして。
脚本・演出は新人の原田諒さん。
彼のデビュー作は、1年前の「Je Chante -終わりなき喝采-」で、今回が2作目。どちらも実在の人物の半生を描いたミュージカル作品で、あらためて見ると、副題の付け方も良く似てますね(^ ^)。
「Je Chante」を観た時、私は“新人作家のデビュー作にしては良くまとまった作品だな”、と思いました。
その前に観た生田大和さんの「BUND NEONー上海ー」が、発想は面白いしキャストもハマってるしキャラクターも生きているのに、ストーリーをまとめることに失敗して玉砕していいただけに(←とても残念。「ランスロット」は期待していますので頑張ってください)、1幕と2幕で主人公が変わっていたり(一幕の主人公はカチャ、二幕の主人公はアリス)時間の飛ばし方が下手だったり……ということはあっても、曲がりなりにも最後まで話を進めたところは評価しよう、と。
しかし。
正直、今回の「ニジンスキー」を観て思ったことは、「Je Chante」を観て「いまいちだなあ」と思ったところに彼の本質があったのかも?ということでした。
なんていうのかな。駄目なところが似ているんですよ、この2作品。
一作だったら「初めてだから」とか「そういうこともあるよね」ですむところが、2作続くってことはそれが個性なのか?と。
たとえば、主演役者のキャラクターを全く無視しているところ。
「Je Chante」ではヒロインのアリスちゃん、今回は二番手のキタロウ(緒月遠麻)……そっちに宛書きして、その相手役として主演役者の役を決めてる。そんな気がしました。
だって、今回主演はチギちゃん(早霧せいな)ですよ?チギちゃんみたいな典型的な攻め芝居役者に、宛書でニジンスキーはないでしょう!?作品が発表されたときから、さぞや斬新なニジンスキー像を打ち立てるつもりなんだろうと期待していたんですが………観てみたら、単純に似合わない役を苦労しているチギちゃんがいた(T T)。
もちろん、自分の引き出しにない役をこなす技術を身につけることはスターにとって大事なことだから、ここで苦労しておくのも良いとは思うのですが。
……でも、せっかくの単独初主演なんだから、もっと別の苦労があっても良かったのでは?と思ったのでした。新しい抽斗を作る努力は、本公演とかさー、いろいろあるじゃないですか?(泣)
ヒロインのあゆちゃんもそうだったなあ。可愛い可愛いなあゆちゃんに、二幕の後半で夫を庇ってキタロウと対決するような役、できるわけがないじゃないか!!(怒)。「ロシアンブルー」の鉄の女くらいでも玉砕してたんだぞー!!
なんだか、「龍星」で笑顔の可愛いみなみちゃん(南海まり)にずーっと怒ってる女の役をふった児玉さんへの怒りを思い出してしまいました。
一幕のあゆちゃんはめっちゃ可愛くてハマり役だったのになあ~(涙)。もったいないー。
あともう一つ。「Je Chante」でも思ったんですが、下級生の扱いがモブすぎる。
せっかくの小人数でのバウ公演なのに、今回は全ツが役の多い「黒い瞳」だったから、男役は最下まで役があったのに(涙)。
アンサンブルとして色んな役を演じて、下級生には勉強になっただろうけど、、、研6のまなはるくん(真那春人)くんでやっとレオニード(ニジンスキーの後釜)でしょう?このくらいの役がもう少しあればいいのに、とすごく思ったのでした。
そして!
舞台はバレエ団なのに、ニジンスキーとまゆみさん(五峰亜季)以外のダンサーに見せ場がなかったのはなぜ?
ダンサーが比較的全ツに偏っていたからあまり目立たなかったけど、少なくとも、ヴァーツラフのライバル役だった(大湖)せしるの場面くらい作ってあげるべきだ!
ありがちな理由としては、脚本が長すぎて、当初入れるつもりだったバレエシーンを全部削る羽目になった、、、のかな?とか思ったのですが。それにしても、「愛」で名前を売ったばかりのせしるに一回も踊らないとか、酷過ぎ。
同様に、「オネーギン」以来の急激な抜擢で、今の雪組で一番の注目株かもしれない(?)彩凪翔くんに、ろくに見せ場もない女役をふるなよ……(T T)。彼女はダンサーなんだから、せしると翔くんでダンスシーンとかあれば面白かっただろうに、勿体無い。
不満はそんなくらいでしょうか。
「コードヒーロー」みたいな意味でのネタ公演ではない、というか、あのくらい突き抜けていればいっそ思いだして楽しめるけど(二度とやらないでほしいが)、中途半端なんだよな……という気がしました。
っていうか、一人のヲタクとしては、本気で男同士の愛をテーマにしたいんだったら、もう少しなんというか、違うキャストでお願いしたかったなあ……という気持ちが大きいです。
チギちゃんもキタロウも好きだし、ソファでのキスシーンにはちゃんと食いつきましたけど(←ちゃんと?)、チギちゃんはああいう風に絡め取られて大人しく従うタマじゃないし、キタロウは相手の意志を無視して閉じ込めようとするタイプじゃない。
萌はあるんですけど、残念ながらああいう展開が向いてない二人なんだよなあ、と思いました。
……じゃあ誰なら向いてるんだ、っていう話だと思うんですけど、、、
そうじゃなくって、何も宝塚で「ニジンスキー」という題材をやらなくてもいいんじゃないか?っていう話ですのでご容赦ください。
役者はみんな頑張っていたと思います。
チギちゃんは2幕の方が好きだったかな。キタロウから解放された船の上での芝居が好き♪
脚本的に、なぜパリへ戻ってきたのか、戻ってきてから(具体的に)どんなことがあって精神を病んだのかが完全に飛ばされていたのに、よく行間を埋めたなあと感心しました。歌もダンスもがんばっていたし、定評のあるジャンプ力を生かせて良かったね、と。
ただ……ごめんなさい。もう少し宝塚向きの(“顔で”踊らせてくれる)振付家っだったらよかったのにね……と思ってしまいました(涙)。
キタロウは文句なくダンディで素敵でした!
あゆちゃんは本当に可愛かった。もっと等身大の、“普通”の女の子をやらせてあげたかったなー。
大凪真生さんと(大湖)せしるは、凄く良かった。特に二幕のせしる。ライバルへの敵愾心と同情のせめぎあいがすごくストレートに見えて、良かったです。決して芝居の巧いひとではないけど、生来の優しさがああいうところで生きるなあと思いました。しかーし、マリー(彩凪)への片思いはあんまり感じられなかったぞ。てっきり姉弟設定だとばかり思ってた(滝汗)。
まゆみさん(五峰亜季)は、難しい役でしたけど見事に締めてくれて、感心しました。特にラストのレオニードたちとの会話。ああいう場面で、さりげなく重みのある決め台詞が言える女優になったんですねえ。
磯野さんのレオンは、良い役でしたねえ。もうちょっと良い役にも出来たと思うけど、あえて奥に引っ込んで眺めてる感じが好きでした。
まなはるくんは可愛かった(^ ^)
ヴァーツラフの後継者(?)として、レオンに「美しいね」と感心されるほどの美少年には残念ながら見えませんでしたが、、、そこは絶妙の演出(?)で、磯野さんはレオニードの後ろ姿に向かって言うんだよね。あの雪組では抜群のスタイルが役に立ったなーと感心しました。
帆風くんの男爵は、あまりにも自然で違和感無くて、びっくり。髭姿が超二枚目だった!!
すみません、二ヶ月も前の観劇ですっかり細かいところを忘れてしまったので、あとは当時のメモをもとに、ざっくりと。
●6歳の男の子がダンサーになったくらいのことで家族を養うのは無理では…?ヴァーツラフ、いったい何をしていたんだ?
●ロモラと別れろとは言わないセルゲイ。何故?
●イカルスのモチーフ
「The Last Party」の、「彼の背には翼があったの。私が引きちぎってしまった…」という台詞を思い出しました。
自分たちのためにヴァーツラフが翼を喪ったことに気付かない家族が悲しいな、と。食うために踊るたび、こわれていくヴァーツラフ。アドルフにはわかる。ロモラにはわからない。それが痛い。
そして、翼が融けても、堕ちなかったスコットを思い出しました。
●「野心」を持たないヴァーツラフが、なぜセルゲイに逆らったのか?
●芸術性は高いが、観客がついてきていないという評価(春の祭典)
「Hollywood Lover」と、思いっきり比較してしまいました(^ ^;ゞ
「芸術と大衆のギリギリのラインを目指す」と言ったステファーノと、「100年先の、僕だけの世界」と歌ったヴァーツラフ。
現実として、ニジンスキーの描いた「芸術」は、彼の死後に認められたわけで。彼らは二人とも正しいんですけどね。面白い関連だな、と思いました。
観客への迎合と芸術家としてのプライドの両立。祐飛さんが何度も取り組んでいるテーマなだけに、祐飛さんがニジンスキーという役を(違うホンで)取り組んだらどうなっただろうか?なんてことを思ったりしました。
そんなところでしょうか。
……なんだか、ずいぶん批判的な文章になってますが……キャストはみなさん頑張ってたし、とても良かったと思っています。ただ、私が原田さんと相性が悪いんでしょうね。
三作目の次の作品で、私に観る目がなかったと反省させてくれますように。
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……もう二ヶ月も前のことになってしまいましたが(汗)。
青年館が終わったら書こうと思っていたのに、すっかり他のことにかまけて忘れていました(汗)。とってもとっても今更なんですが、いちおう記録は残しておきたいと思いまして。
脚本・演出は新人の原田諒さん。
彼のデビュー作は、1年前の「Je Chante -終わりなき喝采-」で、今回が2作目。どちらも実在の人物の半生を描いたミュージカル作品で、あらためて見ると、副題の付け方も良く似てますね(^ ^)。
「Je Chante」を観た時、私は“新人作家のデビュー作にしては良くまとまった作品だな”、と思いました。
その前に観た生田大和さんの「BUND NEONー上海ー」が、発想は面白いしキャストもハマってるしキャラクターも生きているのに、ストーリーをまとめることに失敗して玉砕していいただけに(←とても残念。「ランスロット」は期待していますので頑張ってください)、1幕と2幕で主人公が変わっていたり(一幕の主人公はカチャ、二幕の主人公はアリス)時間の飛ばし方が下手だったり……ということはあっても、曲がりなりにも最後まで話を進めたところは評価しよう、と。
しかし。
正直、今回の「ニジンスキー」を観て思ったことは、「Je Chante」を観て「いまいちだなあ」と思ったところに彼の本質があったのかも?ということでした。
なんていうのかな。駄目なところが似ているんですよ、この2作品。
一作だったら「初めてだから」とか「そういうこともあるよね」ですむところが、2作続くってことはそれが個性なのか?と。
たとえば、主演役者のキャラクターを全く無視しているところ。
「Je Chante」ではヒロインのアリスちゃん、今回は二番手のキタロウ(緒月遠麻)……そっちに宛書きして、その相手役として主演役者の役を決めてる。そんな気がしました。
だって、今回主演はチギちゃん(早霧せいな)ですよ?チギちゃんみたいな典型的な攻め芝居役者に、宛書でニジンスキーはないでしょう!?作品が発表されたときから、さぞや斬新なニジンスキー像を打ち立てるつもりなんだろうと期待していたんですが………観てみたら、単純に似合わない役を苦労しているチギちゃんがいた(T T)。
もちろん、自分の引き出しにない役をこなす技術を身につけることはスターにとって大事なことだから、ここで苦労しておくのも良いとは思うのですが。
……でも、せっかくの単独初主演なんだから、もっと別の苦労があっても良かったのでは?と思ったのでした。新しい抽斗を作る努力は、本公演とかさー、いろいろあるじゃないですか?(泣)
ヒロインのあゆちゃんもそうだったなあ。可愛い可愛いなあゆちゃんに、二幕の後半で夫を庇ってキタロウと対決するような役、できるわけがないじゃないか!!(怒)。「ロシアンブルー」の鉄の女くらいでも玉砕してたんだぞー!!
なんだか、「龍星」で笑顔の可愛いみなみちゃん(南海まり)にずーっと怒ってる女の役をふった児玉さんへの怒りを思い出してしまいました。
一幕のあゆちゃんはめっちゃ可愛くてハマり役だったのになあ~(涙)。もったいないー。
あともう一つ。「Je Chante」でも思ったんですが、下級生の扱いがモブすぎる。
せっかくの小人数でのバウ公演なのに、今回は全ツが役の多い「黒い瞳」だったから、男役は最下まで役があったのに(涙)。
アンサンブルとして色んな役を演じて、下級生には勉強になっただろうけど、、、研6のまなはるくん(真那春人)くんでやっとレオニード(ニジンスキーの後釜)でしょう?このくらいの役がもう少しあればいいのに、とすごく思ったのでした。
そして!
舞台はバレエ団なのに、ニジンスキーとまゆみさん(五峰亜季)以外のダンサーに見せ場がなかったのはなぜ?
ダンサーが比較的全ツに偏っていたからあまり目立たなかったけど、少なくとも、ヴァーツラフのライバル役だった(大湖)せしるの場面くらい作ってあげるべきだ!
ありがちな理由としては、脚本が長すぎて、当初入れるつもりだったバレエシーンを全部削る羽目になった、、、のかな?とか思ったのですが。それにしても、「愛」で名前を売ったばかりのせしるに一回も踊らないとか、酷過ぎ。
同様に、「オネーギン」以来の急激な抜擢で、今の雪組で一番の注目株かもしれない(?)彩凪翔くんに、ろくに見せ場もない女役をふるなよ……(T T)。彼女はダンサーなんだから、せしると翔くんでダンスシーンとかあれば面白かっただろうに、勿体無い。
不満はそんなくらいでしょうか。
「コードヒーロー」みたいな意味でのネタ公演ではない、というか、あのくらい突き抜けていればいっそ思いだして楽しめるけど(二度とやらないでほしいが)、中途半端なんだよな……という気がしました。
っていうか、一人のヲタクとしては、本気で男同士の愛をテーマにしたいんだったら、もう少しなんというか、違うキャストでお願いしたかったなあ……という気持ちが大きいです。
チギちゃんもキタロウも好きだし、ソファでのキスシーンにはちゃんと食いつきましたけど(←ちゃんと?)、チギちゃんはああいう風に絡め取られて大人しく従うタマじゃないし、キタロウは相手の意志を無視して閉じ込めようとするタイプじゃない。
萌はあるんですけど、残念ながらああいう展開が向いてない二人なんだよなあ、と思いました。
……じゃあ誰なら向いてるんだ、っていう話だと思うんですけど、、、
そうじゃなくって、何も宝塚で「ニジンスキー」という題材をやらなくてもいいんじゃないか?っていう話ですのでご容赦ください。
役者はみんな頑張っていたと思います。
チギちゃんは2幕の方が好きだったかな。キタロウから解放された船の上での芝居が好き♪
脚本的に、なぜパリへ戻ってきたのか、戻ってきてから(具体的に)どんなことがあって精神を病んだのかが完全に飛ばされていたのに、よく行間を埋めたなあと感心しました。歌もダンスもがんばっていたし、定評のあるジャンプ力を生かせて良かったね、と。
ただ……ごめんなさい。もう少し宝塚向きの(“顔で”踊らせてくれる)振付家っだったらよかったのにね……と思ってしまいました(涙)。
キタロウは文句なくダンディで素敵でした!
あゆちゃんは本当に可愛かった。もっと等身大の、“普通”の女の子をやらせてあげたかったなー。
大凪真生さんと(大湖)せしるは、凄く良かった。特に二幕のせしる。ライバルへの敵愾心と同情のせめぎあいがすごくストレートに見えて、良かったです。決して芝居の巧いひとではないけど、生来の優しさがああいうところで生きるなあと思いました。しかーし、マリー(彩凪)への片思いはあんまり感じられなかったぞ。てっきり姉弟設定だとばかり思ってた(滝汗)。
まゆみさん(五峰亜季)は、難しい役でしたけど見事に締めてくれて、感心しました。特にラストのレオニードたちとの会話。ああいう場面で、さりげなく重みのある決め台詞が言える女優になったんですねえ。
磯野さんのレオンは、良い役でしたねえ。もうちょっと良い役にも出来たと思うけど、あえて奥に引っ込んで眺めてる感じが好きでした。
まなはるくんは可愛かった(^ ^)
ヴァーツラフの後継者(?)として、レオンに「美しいね」と感心されるほどの美少年には残念ながら見えませんでしたが、、、そこは絶妙の演出(?)で、磯野さんはレオニードの後ろ姿に向かって言うんだよね。あの雪組では抜群のスタイルが役に立ったなーと感心しました。
帆風くんの男爵は、あまりにも自然で違和感無くて、びっくり。髭姿が超二枚目だった!!
すみません、二ヶ月も前の観劇ですっかり細かいところを忘れてしまったので、あとは当時のメモをもとに、ざっくりと。
●6歳の男の子がダンサーになったくらいのことで家族を養うのは無理では…?ヴァーツラフ、いったい何をしていたんだ?
●ロモラと別れろとは言わないセルゲイ。何故?
●イカルスのモチーフ
「The Last Party」の、「彼の背には翼があったの。私が引きちぎってしまった…」という台詞を思い出しました。
自分たちのためにヴァーツラフが翼を喪ったことに気付かない家族が悲しいな、と。食うために踊るたび、こわれていくヴァーツラフ。アドルフにはわかる。ロモラにはわからない。それが痛い。
そして、翼が融けても、堕ちなかったスコットを思い出しました。
●「野心」を持たないヴァーツラフが、なぜセルゲイに逆らったのか?
●芸術性は高いが、観客がついてきていないという評価(春の祭典)
「Hollywood Lover」と、思いっきり比較してしまいました(^ ^;ゞ
「芸術と大衆のギリギリのラインを目指す」と言ったステファーノと、「100年先の、僕だけの世界」と歌ったヴァーツラフ。
現実として、ニジンスキーの描いた「芸術」は、彼の死後に認められたわけで。彼らは二人とも正しいんですけどね。面白い関連だな、と思いました。
観客への迎合と芸術家としてのプライドの両立。祐飛さんが何度も取り組んでいるテーマなだけに、祐飛さんがニジンスキーという役を(違うホンで)取り組んだらどうなっただろうか?なんてことを思ったりしました。
そんなところでしょうか。
……なんだか、ずいぶん批判的な文章になってますが……キャストはみなさん頑張ってたし、とても良かったと思っています。ただ、私が原田さんと相性が悪いんでしょうね。
三作目の次の作品で、私に観る目がなかったと反省させてくれますように。
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フォトメッセージカード発売♪
2011年6月30日 宝塚全体・OG コメント (4)なんだか最近、ニュースはこまごまとまとめて出すことにしたのでしょうか。
サイトを更新する回数を減らしたいのかなあ?(^ ^)
今日もいろいろニュースが出ましたが、その中で、私として反応したいのは2件。
一つ目は、フォトメッセージカード。
裏にメッセージが書き込めるメッセージカード(3枚組・封筒つき)が、600円で発売されるそうです。
http://kageki.hankyu.co.jp/goods/quatre/campaign/photocard2011.html
このページのtitleが「ポケットカレンダー」のままなのはご愛敬(^ ^)ですが、まさにポケットカレンダー・ブックマークといった一連のアイテムの一つなんでしょうね。
っていうか、メンバーは今年のポケットカレンダーとほぼ同じ(^ ^)。退団者(真飛、真野、桐生)が抜けて、代わりに入ったのは月組の宇月颯、雪組の舞羽の二人だけ。
いやあ、トップ娘役のみみちゃんは当然としても、まさかここにとしちゃんが一人で入るとは!!
すみません。宇月くん大好きなので、とっても浮かれてます(^ ^)。
もしかしてこういうグッズが出るときが来たとしても、絶対に一人じゃなくて若手数人同時に追加だろうと思ってたんだもん。すごい、なんだかしみじみと嬉しいです。
新登場って、きっと制作数は最小ロットですよね……発売日に買いに行ったほうが無難かなあ……(- -;ゞ
などと浮かれつつ。すみません、これって一体何に使うものなんでしょうか。ご本人にお手紙書くためのもの?違うよね……(汗)
二つ目は、秋の花組振り分け。
私は「小さな花がひらいた」も「カナリア」もどちらも観たことがないので、振り分けもどんな風になるか全くの未知数だったのですが、、、でもまあ、みわっち(愛音羽麗)は正塚さんが絶対欲しい!って言うだろうからカナリアだろうな、と思ってたんですよね。
で、「小さな…」は、ストーリーとか読むと二番手はみつるくん(華形ひかる)が似合いそうだなー、と。ただ、みつるくんは歌はあんまり……なので、あの「ル・ポアゾン」の歌がどれも苦しいそうだし、どうなるのかなー?と思っていたんですよね(^ ^;
まさか全ツにみつるとだいもん(望海風斗)、カナリアにみわっちとまあくんという振り分けになるとは(@ @)。
んー、でも、このメンバーならル・ポアゾンの歌はだいもんで聴きたいような気がする。そして、もし中日のままやるんだとしたら、闘牛士の場面を蘭トムさんとみつるくんでがっつり踊ってほしいなあ~。
それにしても、難役だと聞く「カナリア」のヒロイン、アジャーニは誰がやるんでしょうね。またえらく女役陣を豪華に囲い込んでますけど、正塚さん。これだけのメンバーを揃えて、ふたを開けてみたらみわっちがアジャーニとかやめてくださいね(^ ^)。
でもまあ、考えてみれば初演もみどりちゃん・あすかちゃん・シビさんというメンバーだったんですよねー。正塚さんって女役陣がいつも豪華だわあ(感心)。
いやー、それにしても、猫的には「カナリア」が超豪華キャスト!!です。楽しそうだなー(はぁと)。思っていたほど忙しい時期ではないかもしれないけど、それにしても何回行けるだろうか……。
花組さんの全ツの友会入力は、来週にはもう市川とか開始なんですね。早い!(@ @)
まだスケジュール立てるの無理だー。
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サイトを更新する回数を減らしたいのかなあ?(^ ^)
今日もいろいろニュースが出ましたが、その中で、私として反応したいのは2件。
一つ目は、フォトメッセージカード。
裏にメッセージが書き込めるメッセージカード(3枚組・封筒つき)が、600円で発売されるそうです。
http://kageki.hankyu.co.jp/goods/quatre/campaign/photocard2011.html
このページのtitleが「ポケットカレンダー」のままなのはご愛敬(^ ^)ですが、まさにポケットカレンダー・ブックマークといった一連のアイテムの一つなんでしょうね。
っていうか、メンバーは今年のポケットカレンダーとほぼ同じ(^ ^)。退団者(真飛、真野、桐生)が抜けて、代わりに入ったのは月組の宇月颯、雪組の舞羽の二人だけ。
いやあ、トップ娘役のみみちゃんは当然としても、まさかここにとしちゃんが一人で入るとは!!
すみません。宇月くん大好きなので、とっても浮かれてます(^ ^)。
もしかしてこういうグッズが出るときが来たとしても、絶対に一人じゃなくて若手数人同時に追加だろうと思ってたんだもん。すごい、なんだかしみじみと嬉しいです。
新登場って、きっと制作数は最小ロットですよね……発売日に買いに行ったほうが無難かなあ……(- -;ゞ
などと浮かれつつ。すみません、これって一体何に使うものなんでしょうか。ご本人にお手紙書くためのもの?違うよね……(汗)
二つ目は、秋の花組振り分け。
私は「小さな花がひらいた」も「カナリア」もどちらも観たことがないので、振り分けもどんな風になるか全くの未知数だったのですが、、、でもまあ、みわっち(愛音羽麗)は正塚さんが絶対欲しい!って言うだろうからカナリアだろうな、と思ってたんですよね。
で、「小さな…」は、ストーリーとか読むと二番手はみつるくん(華形ひかる)が似合いそうだなー、と。ただ、みつるくんは歌はあんまり……なので、あの「ル・ポアゾン」の歌がどれも苦しいそうだし、どうなるのかなー?と思っていたんですよね(^ ^;
まさか全ツにみつるとだいもん(望海風斗)、カナリアにみわっちとまあくんという振り分けになるとは(@ @)。
んー、でも、このメンバーならル・ポアゾンの歌はだいもんで聴きたいような気がする。そして、もし中日のままやるんだとしたら、闘牛士の場面を蘭トムさんとみつるくんでがっつり踊ってほしいなあ~。
それにしても、難役だと聞く「カナリア」のヒロイン、アジャーニは誰がやるんでしょうね。またえらく女役陣を豪華に囲い込んでますけど、正塚さん。これだけのメンバーを揃えて、ふたを開けてみたらみわっちがアジャーニとかやめてくださいね(^ ^)。
でもまあ、考えてみれば初演もみどりちゃん・あすかちゃん・シビさんというメンバーだったんですよねー。正塚さんって女役陣がいつも豪華だわあ(感心)。
いやー、それにしても、猫的には「カナリア」が超豪華キャスト!!です。楽しそうだなー(はぁと)。思っていたほど忙しい時期ではないかもしれないけど、それにしても何回行けるだろうか……。
花組さんの全ツの友会入力は、来週にはもう市川とか開始なんですね。早い!(@ @)
まだスケジュール立てるの無理だー。
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