宝塚バウホールにて、星組公演「かもめ」を観劇いたしました。
素晴らしかった!
チェーホフの「かもめ」を、どう「タカラヅカ」にするんだろうか、と思いながら観に行ったのですが、思いの外、戯曲どおりの展開で最期まですすんでいき、戯曲どおりに終わったことに驚きました。
台詞を加えたりはそんなにしていないと思うのですが(←たぶん)、いままで観たことがある「かもめ」の中でも、演出的に一番明解で、実にわかりやすくなっていたと思います。
「かもめ」ってこんなに判りやすい話だったのか!?と、ある意味驚きました。
おそらく、小柳さんの解釈が明解で、その解釈をきちんと伝える演出(演技指導)になっているんだろうな、と思います。
逆にいえば、あそこまで明解に演出されてしまうと小柳さんの解釈で観るしかないので、「かもめ」の戯曲が本来持っている、どうにでも解釈できるという観客側の自由は制限されているのかな、とも思うのですが……いやでも、とても面白いので良いのだと思います。
いやー、それにしても、星組の芝居ができる人を全員連れてきましたね、という座組でした。小柳さん、さすがヒットメーカーは強いなあ。
そして、いままでに一度も「芝居が巧い」と評価されたことのないどいちゃん(鶴美)に、落ち着きのあるリアルな男性を魅力的に演じさせ、歌は得意ではないはずのはるこちゃん(音波)に綺麗にハモらせ……どういう魔法を使ったのか、ぜひ教えていただきたいところです(*^ ^*)。
91期の紫月さんを筆頭に、役のついていない10人ほどの出演者のファンの方は辛いだろうなあ、と思いますが、、、宝塚なので、そのあたりは難しいですね。作品としては素晴らしいのですが、本来、11人+αで上演する作品ですからね。。。。専科の美城さんいれて20人という人数は、普通よりは少なめではあるのですが。
礼くんの「ママ」という発音が、とても好きです。マザコンで引きこもりな礼くん、万歳。坂木司の「引きこもり探偵」シリーズ、礼くん主演で観てみたい。
城妃さんのニーナは純粋で可愛くて真っ直ぐで、欲望に忠実で、若くて愚かで、そして、捨て身。2幕後半の城妃さん(と、それを聞く礼くん)の芝居には、本当に引きこまれました。
歌えるし、本当に良い芝居をする娘役さん。。。お化粧、がんばれ!(真顔)
天寿さんのトリゴーリンは、大人なんだけど、本質は子供のまま成長が止まってしまった人。
寂しいと死んでしまう兎のように、常にだれかと一緒にいないとダメなタイプ。女の敵だけど、悪意は無い。クリエーターとしての自分の才能とその限界を知っていて、なんとかそれを越えようとあがきつつ、眼の前のリアルな恋人の動向には無関心で。
名を成した文豪たちを越えたいのなら、まずは眼の前の「現実」をちゃんと視なくちゃ、と思うのですが、彼はそうは思っていないんだろうなあ。思考停止しているというか。
「僕には自分の意志がないんだ」「今までにあったためしがない」という台詞が、こんなにすんなり納得できるトリゴーリンに出会ったのは初めてだったのですが、、、贔屓目でしょうかね…?
いやー、それにしても、文句なく興味深くて面白い公演でした!
「かもめ」ってこういう作品だったのか!?と、眼から鱗。
「何度でも観に来てください」、と、礼くんが最後の挨拶で言っていましたが、、、、こっちだって何度でも観たいよ!! だからチケットくれ!!と心の底から思いました。。。
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素晴らしかった!
チェーホフの「かもめ」を、どう「タカラヅカ」にするんだろうか、と思いながら観に行ったのですが、思いの外、戯曲どおりの展開で最期まですすんでいき、戯曲どおりに終わったことに驚きました。
台詞を加えたりはそんなにしていないと思うのですが(←たぶん)、いままで観たことがある「かもめ」の中でも、演出的に一番明解で、実にわかりやすくなっていたと思います。
「かもめ」ってこんなに判りやすい話だったのか!?と、ある意味驚きました。
おそらく、小柳さんの解釈が明解で、その解釈をきちんと伝える演出(演技指導)になっているんだろうな、と思います。
逆にいえば、あそこまで明解に演出されてしまうと小柳さんの解釈で観るしかないので、「かもめ」の戯曲が本来持っている、どうにでも解釈できるという観客側の自由は制限されているのかな、とも思うのですが……いやでも、とても面白いので良いのだと思います。
いやー、それにしても、星組の芝居ができる人を全員連れてきましたね、という座組でした。小柳さん、さすがヒットメーカーは強いなあ。
そして、いままでに一度も「芝居が巧い」と評価されたことのないどいちゃん(鶴美)に、落ち着きのあるリアルな男性を魅力的に演じさせ、歌は得意ではないはずのはるこちゃん(音波)に綺麗にハモらせ……どういう魔法を使ったのか、ぜひ教えていただきたいところです(*^ ^*)。
91期の紫月さんを筆頭に、役のついていない10人ほどの出演者のファンの方は辛いだろうなあ、と思いますが、、、宝塚なので、そのあたりは難しいですね。作品としては素晴らしいのですが、本来、11人+αで上演する作品ですからね。。。。専科の美城さんいれて20人という人数は、普通よりは少なめではあるのですが。
礼くんの「ママ」という発音が、とても好きです。マザコンで引きこもりな礼くん、万歳。坂木司の「引きこもり探偵」シリーズ、礼くん主演で観てみたい。
城妃さんのニーナは純粋で可愛くて真っ直ぐで、欲望に忠実で、若くて愚かで、そして、捨て身。2幕後半の城妃さん(と、それを聞く礼くん)の芝居には、本当に引きこまれました。
歌えるし、本当に良い芝居をする娘役さん。。。お化粧、がんばれ!(真顔)
天寿さんのトリゴーリンは、大人なんだけど、本質は子供のまま成長が止まってしまった人。
寂しいと死んでしまう兎のように、常にだれかと一緒にいないとダメなタイプ。女の敵だけど、悪意は無い。クリエーターとしての自分の才能とその限界を知っていて、なんとかそれを越えようとあがきつつ、眼の前のリアルな恋人の動向には無関心で。
名を成した文豪たちを越えたいのなら、まずは眼の前の「現実」をちゃんと視なくちゃ、と思うのですが、彼はそうは思っていないんだろうなあ。思考停止しているというか。
「僕には自分の意志がないんだ」「今までにあったためしがない」という台詞が、こんなにすんなり納得できるトリゴーリンに出会ったのは初めてだったのですが、、、贔屓目でしょうかね…?
いやー、それにしても、文句なく興味深くて面白い公演でした!
「かもめ」ってこういう作品だったのか!?と、眼から鱗。
「何度でも観に来てください」、と、礼くんが最後の挨拶で言っていましたが、、、、こっちだって何度でも観たいよ!! だからチケットくれ!!と心の底から思いました。。。
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