表題について語る前に、ひとつだけ。

まっつ(未涼)、ご卒業おめでとうございます………っ!!(泣)

まっつも研16。いつか必ずこの時が来ることはわかっていたのだし、覚悟もしていたつもりでした。

でも、まだ信じたくない。。。(T T)



麻樹ゆめみ副組長をはじめ、白渚すずさん、大澄れいさん、天舞音さらちゃん、寿春花果さん、そして壮ちゃんあゆっちまっつを含めて8人の卒業生。寂しくなりますね。。。いやでも、チギちゃんみゆちゃん以下、下級生まで充実した雪組が、9月以降も続きますように……。

ゆめみさん卒業後の副組長は、85期のにわにわ(奏乃)。私が初めて観た初舞台生が、もう管理職か……(←いや、花組のふみかの方が下ですから!!)








そんな動揺の中、花組新人公演「ラスト・タイクーン」を観劇してまいりました。

新人公演演出は、田渕大輔さん。生田さんもまだ若いから、新人公演も自分で演出するかも?と思っていたのですが、違いましたね。まだ東宝は1回しか観ていないので細かい演出の違いはあまりわかりませんでしたが、東宝にきての演出変更も含め、概ね本公演と同じ演出で、いかにも新人公演らしい新人公演でした


芸達者ぞろいの93期も、これが最後の新人公演。みんなそれぞれに存在感を見せて、良かったと思います。
一番印象に残ったのは、マキシム(真輝)のアルフレードとピート・ザブラス、かなあ。特にアルフレードは、本役の真由ちゃん(鳳)とは全然違う感じで、面白かったです。

あと、べーちゃん(桜咲)のケイティも、落ち着きと包容力があって、すごく良かった!カラ回りしがちな柚香くんのモンローをさりげなくフォローして、大人っぽくてしっかりしてて、、、本当に「包容力」という感じ。素敵でした♪ 本役の一花とは全然雰囲気が違っていて、べーちゃんらしい、気持ちの入った芝居はとても気持ちが良かったです。

がりんちゃん(大河)のボックスレーも印象的。特に、銀橋の歌が素晴らしくて、この役は意外に歌の役なんだなあとあらためて気がついたり。ただ、ラストのキャサリン、ピートとボックスレーが話す場面で、ちょっと違和感を感じたことは書いておきます。確かにあの3人、それまで全く接点がないのに、急に親しげに話しているんですよね。本公演ではまったく気にならなかったのに、なんでだろう。。。本公演では、やっぱり「蘭ちゃんとまりんさんとみつる」と思って観ているのかしら……?

ボックスレーといえば、彼を映画の世界にいざなう「或る女」の紗愛せいらちゃんがまた、謎めいて美しくて、とても良かったです(*^ ^*)美人はすべてを超えるなあ(真顔)

キキちゃんのブロンソンは、ほぼほぼ予想通り、かな。私がキキちゃん好きすぎて、ちょっと期待のハードルをあげ過ぎた……かも。

ちゃほちゃん(桜帆)は、マーサ(本役・鞠花)。鞠花さんの、なんとも切羽詰まった怖さはないのですが、必死感はよく伝わってきてきました。巧いなー、やっぱり。

こりのちゃん(美花)のジェーン(本役・遼)は、もっと全然役づくりを変えてくるかと思ったのですが、意外に本役どおりでした。動きとかはコミカルで可愛かったけど、あのキャラクターの方向性は演出指示なんでしょうか。。。

ななくらちゃんは、秘書(本役・芽吹)。やっぱり、こういう大人っぽい役のほうが良い!と思いました。

航琉さんはライディングウッド(本役・紫峰)。曲者感はないけど、それが逆に、「真面目にやってきたのに何故クビになるんだ!?」という不信感が素直に納得できるなーと思いました(^ ^)。

今公演で卒業する凪咲さんは、ピートの妻・テレサ(本役・梅咲)。CSのサヨナラインタビューでも語っていましたが、同期のマキシムと組んでの芝居は、気心のしれた感じがとても良かったです。

花奈さんは、ライディングウッドの後任で監督になる役がメインなのだろうと思いますが。。個人的には「二つの貌」で踊る女がとても印象的でした。


……この9人が、次から新人公演には参加しなくなるんですね。92期が卒業したときもすごく心配になったけど、蓋をあけてみれば93期がこれだけやってくれたのだから、94期も大丈夫かなあ(ドキドキ)。
花組新人公演は、私が観はじめただいもんの時代からずっとハイクオリティを保ってきたので、次回はがんばってほしいな、と思います(^ ^)。



93期を先に書いてしまいましたが、他に印象に残ったみなさまを。


主演の柚香くんは、やはりビジュアルのインパクトは圧倒的ですね(^ ^)。センターが似合うことといったら!
歌が弱いのはいずれ克服していただくとして(期待)、台詞の声が浅いのは気になるし、台詞量が増えると喉を痛めるので、もう少し深いところから出せるようになるといいんだけどなあ、と思いました。
6月にはバウ主演を控えて、いまは色々焦ってしまう時期かもしれませんが、これからの花組を背負って立つ逸材になるべく、発声をもう一度見直して、がんばってほしいです!バウは、チケット探します。。。(泣)


ヒロインの華雅さんは、「天使のはしご」の好演が印象に残っていたので楽しみにしていたのですが、、、包容力と落ち着きのある大人っぽい娘役さんだから、逆にこういう、ギリギリのところを歩いている不安定な女性は苦手なんだろうな、と思いました。もっと似合う役でのヒロインを観てみたかったなと思います。
……蘭ちゃんの芝居って、蘭ちゃんならではのキュートさで持っていくところがあるから、意外と新人公演では苦戦しがちなんですよね……。


ブレーディのマイティ(水美)は、水際立ったダンディさがとても良かったです。かーっこいいーーーーっ!!
もう少し、芝居として悔しさをあからさまに出しても良かったと思うのですが。。。そのへんはやっぱり、若さが出ちゃったかな。でも、歌も良かったし、がんばっていたと思います。若い二枚目役も観てみたいなあ♪


あと印象に残ったのは、仙名さんのヴィヴィアン(本役・華耀)。
コケティッシュで魅力的なきらりんのヴィヴィアンに対して、仙名さんのヴィヴィアンは、まさに「高慢で尊大な大女優」。おそらく、今回の新人公演で、意思をもって本役と違う役づくり(演出)になっていたのは彼女だけだったと思います。
台詞も動きも同じなのに、台詞の言い方(声)と仕草であんなに雰囲気が違うんだなあ、と。ハスキーで色っぽい、どちらかといえば迫力のある仙名さんの声は独特なので、ちょっと回りを小馬鹿にしたような尊大な態度(表情)とあいまって、とっても「大女優」感があったんですよね。

良い意味で、それがすごく出ていたのが、ストライキの場面でしょうか。あまり大袈裟な動きはせず、落ち着いて対応している感じがいかにも頭が良さそうで……きらりんの役づくりとは全く違ってて、すごく面白かったです。

ただ、ヴィヴィアンは最後に「私はモンローを選ぶわ。だって、彼のほうが佳い男だもの」という台詞で場を沸かせるという大事な役割があるのですが。。。そこまで尊大キャラで通していて、そこだけ急にコケティッシュになるのは難しいんだなあ、と思いました。決して悪くは無いけれども、微妙なところでバランスが悪いのが気になる……っていうか、ぶっちゃけ、惜しい!と思いました。
芝居全体、場面場面ではなくてプロローグからエピローグまでの芝居全体の流れの中で「1人の人物」を演じる、という意識がもう少し出てくると、良い役者になると思うんだけどなあ。。。それって、出来るようになる人とならない人がいるから、、、難しいことなんでしょうね、きっと。うーん、でもがんばってほしいなあ。



そしてもう一人、エドナ(仙名)役の真彩希帆ちゃんが!!
キュートで可愛くて元気いっぱいで、なのにちゃんとエドナの役割を果たしている絶妙の芝居勘に驚きました。歌も、綺麗なソプラノが本領かと思うのですが、少し胸声を混ぜた「二つの貌」のナンバーも魅力的で(*^ ^*)本役の仙名さんほど“危険”な感じではなかったけれども、ちゃんと“表と裏”のイマジネーションは伝わりました。
それにしても、、、、かーわーいーかーった、なぁーーーーーっ!!!

ただ、スチームローラーの場面など、スタッフの一員としてアンサンブルで出ている時もエドナの化粧のままなので、ちょっと回りから浮いてしまうのは少し気になりました。ショートの鬘はとても似合ってて可愛かったけど、化粧が直せないなら、もう少し顔を隠す髪型を考えるとか、もう少しなにかやれたんじゃないかなあ、と思ったりはしました。
なんて色々書いてますが、可愛かったのでなんでもいいです(投)。スタッフのときは、上手側で春妃うららちゃんや紗愛せいらちゃんと固まっていることが多くて、猫の幸せが集まった一角ができてました。。。
田渕さんありがとうございます!(*^ ^*)


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