宝塚大劇場宙組公演「風と共に去りぬ」千秋楽、おめでとうございます。


幸運にも友の会で当たったので、日帰りで見送りに行ってまいりました。

本公演の「風と共に去りぬ」については、実は先日Bパターンを観にいっていたのですが、やっとAパターンも観ることができましたので、後でまとめて書きたいと思います。


卒業生関連では、停車場の夢月車掌があちこちから構われていたことくらいしかわかりませんでしたが(←そもそも、1回しか観ていないので普段がどうなのかが解らない)、舞台と客席に漲る緊張感が気持ち良く、集中して観ることができました。

フィナーレは、夢月くんも貴姿くんもロケットでは花をつけていなくて、、、結局、全員パレードでしか花はつけていなかったと思います。……あ、ともちんはセントルイスブルースでつけてたかも?(泣いちゃったので覚えてませんすみません)
紅い衣装をビシっとキメて、客席にウィンクしながら「Comeon’ Baby!」と呼ばわったともちんは、くらっとくるほど素敵でした(はぁと)。




組長さんによるともちんの紹介をはさんで、「悠未ひろサヨナラショー」が開幕。


最初の曲は、「逆転裁判」の主題歌を、若手男役スター陣と一緒に。
エッジワースの扮装で、ビシッと「異議あり!」ポーズを決めるともちん。……きっと、3月には同じ場面がフェニックス・ライトでも(^ ^)再現されるんだろうな、と思ったら、元気が出るはずの曲なのにすでにうるっと(←早い)


曲が終わって群舞がはけると上手から黒い衣装のれーれ(すみれ乃)が登場。エッジワースの例の上着を脱ぎ捨てたともちんと、「逆転裁判3」の最後に踊ったデュエットを。あのデュエット、好きだったのでもう一度観られて嬉しかったです。……いや、振付を全部覚えているわけではないのですが。
この場面のカゲソロは誰だったのかなあ?


場面が終わると、暗転して二人でハケて……着替えの間、どうやってつなぐのかな?と思っていたら、すぐに、シャツの上に白い変わり燕尾の上着だけ羽織ったともちんが再登場!そのまま銀橋に出て、「傭兵ピエール」の「ラ・ピュセル」を熱唱。ともちんのおおらかな優しさが出ていて、ああ、良い歌だなあ……と思いました。

銀橋を上手から下手へ渡ったところで、下手花道の上級生女役さんたちに迎えられ、そのまま「銀ちゃんの恋」の全ツバージョンで追加された専務のソロに。たしか、ここは娘役さんに囲まれていたような……気がします。(違っていたらすみません)
歌い終わったところでどこからともなく緑色に輝くカラータイマーが登場。ちゃんと髪型も“秘書”に合わせて眼鏡まで用意してきたタラちゃん(愛花)を相手に、

「私はキザらないと死んでしまうんだ~!はああ、キザりたい~!」
「……ねえ、いつキザるの?」
「「今でしょ!」」

というネタを披露した末に、

「この指にすべてを託して……異議あり!(←それがキザることなんですか?)……あれっ?これ、カラータイマーじゃないじゃないの!」
「「「ぐっ!」」」

という流れから「銀河英雄伝説」の義眼ソング(←正式タイトル不明)へ。


いやはや、
……サヨナラショーって、泣くものだと思っていたよ……



義眼ソングはほんのワンフレーズで、そのまますぐに「ル・プティ・ジャルダン」の主題歌へ。
明るい流れで、この曲はたしか卒業生4人で絡みながら歌っていたと思います。……さすがに3人とも下級生すぎて、3人だけで歌う曲もないもんね……。もう一曲くらい「ル・プティ・ジャルダン」から歌ってくれるかと思ったのに、これだけだった……ディナーショーに取っておかれてしまったのかな。。。ディナーショーは行けないから悲しい……。



次の曲のイントロは、咄嗟には何の曲だか解らなかったのですが、、、気がついたら泣いてました。

「激情」の、十字架の曲。
本当に好きだったんです、あの場面。観るたびに泣いてたあの頃。あの作品に、下級生として参加していたともちんも、袖で毎日泣いていたのかな、なんて想像しながら。


♪振り返れば そこにはふるさとが いつも俺の心守り続けていた

という歌いだしが、この「風と共に去りぬ」という作品のテーマとも重なって見えて、ひどく切なくて。
ともちんのホセ、観てみたかった……と、これは今だから思うこと。聴いているときは、ただただ泣いてました。

ホセのパートが終わったところでまぁくん(朝夏)に引き継いで、ともちんはいったん退場。
さらにキタロウに歌い継いで、最後にみりおん(ミカエラ)が加わって、コーラスへ。

♪別れの時が来るとわかっても なぜか

サヨナラショーでこういう曲を歌わないでほしい……なぜかじゃないよ、ねえ(T T)(やつあたり)

♪愛すること、生きることは、どうして切ないのか

もともとこの曲は名曲なんですが、まぁくん、キタロウ、みりおんのコーラスが予想外に良くて、ずっと聴いていたい…と思いました。しみじみとした、しずかな追憶の時間。
人が変わり、時代が変わっても、やっぱり宙組はちゃんとコーラスを聴かせてくれる組でいてくれるのかな、と思いながら。




いい加減泣き疲れたあたりで、「明日へのエナジー」のイントロが流れて、ともちんが再登場。
すみません、もうこの頃には頭が飛んでいたので、ともちんが何を着ていたのか、どこから登場したのか、覚えていません(T T)

ただ、覚えているのは、ともちんの笑顔。
温かな、穏やかな、、、最近しばらく視ていなかったような気がする、明るい笑顔。


♪何億光年 彼方の星の光は語る
♪私の血潮には太古の記憶が流れてる

「激情」と「シトラスの風に」。
自分のサヨナラショーに、初舞台でもない下級生時代の作品から二曲選んだともちんの、「宙組」というものへの想いの深さと、熱さ。
宙組の生え抜きとして、「ミスター宙組」であることに誇りをもっていたともちんの、まだろくに役もついていなかった初代・姿月時代への憧憬の美しさと、痛々しさ。

最後に、自分の血潮に流れる「記憶」の色あいを確認したいと思ったのでしょうか。

ペンライトを振りながら、宙組自慢のコーラスに、ノックアウトされながら。
なんでこんなに切ないのかわからないのに、なんだか本当に涙が止まらなくて。

ともちんが去ってしまうから寂しいのも事実だけれども、たぶん、それだけじゃなくて。

宙組が発足したのは、1998年1月。
当時私は、まだ「宝塚ファン」としては初心者もいいところで、「新しい組ができた」ということの大変さなんて、何もわかっていなかったけれども。
それでも、「明日へのエナジー」の真ん中で「♪さあ翔んでゆけ 夢を信じて」と歌っていたずんこさんの姿は、何となく心のどこかに残っているような気がします。

昔が良かったとか、今いる人がどうこうとかじゃなくて。



宙組16年。宝塚100年の歴史の中ではほんのわずかな時間かもしれないけれども、それでもやっぱり、16年分の重みがあって。
その16年がすべてだった人が、いま、この宝塚を、宙組を、翔びたとうとしている。

♪さあ、翔んでゆけ。

私が「宝塚ファン初心者」時代にみた夢が綺麗に昇華されていくのを、涙と共に見送りながら。

♪遮るものはない
♪限りない力と 輝く若さと 夢を信じて

これは、ともちんから、後に残る宙組子たちへのメッセージなのだ、と。





終わって時計を見たら、わずか15分くらいの短いショーでした。

でも、そんな時間にはとても思えない、とても濃くて、笑うだけ笑って、泣くだけ泣いた、感情の起伏の激しい時間でした。

ともちんが、長いこと「宙組」という看板を背負ってきた自負と自信と、そして、愛。
長い時間の間にはいろいろな感情があったと思いますが、、、苦しみも悩みも、そのすべてを昇華させたような、ほんのりと温かなサヨナラショーでした。




挨拶は、下級生3人のほうがしっかりしてるかもしれん、なんて危惧したりもしたのですが、ともちんもしっかりと、「上級生」としての貫録を見せてくれて、ホッとしました(違)。
同期のお花は、元宙組トップ娘役、紫城るいちゃんから。「Dream A Dream」は今日はお休みなんだっけ。来てくれて嬉しいな。
東宝もるいちゃんが来てくれるのか、それともかなみちゃん(彩乃)か、、、はたまたみわっちさんとかあもたまさんとかそのあたりでしょうか?さすがに東宝の楽は観られないのですが、CSさんきっと流してくれますよね(^ ^)。


挨拶の内容は、記憶が曖昧なのと、どうせ明日のニュースで流れるだろうから、省略。

2回目のカーテンコールだったかな?緞帳があがったら、ともちんが一人で立ってる…と思ったら、その後ろからテルくんと卒業生たちがひょこっと顔を出したのがめっちゃ可愛かった!!あれ、センター席だと本当にともちんしか見えなかったんですよね。羽もないのに、すごいなあ(^ ^)。CSさん、センターカメラがあると良いんだけど!
緞帳が上がるたびに、テルくんがともちんにアイコンタクトしてて、君たちそこでラブラブしない!!と思いました。あと、何度目かのカーテンコールで、スカーレット役のまぁくんが、男役の恰好のまま、スカーレットの笑顔でアシュレともちんに笑いかけていたのが、とても微笑ましくて可愛かったです(^ ^)。テルくんもまぁくんも、ともちんとの身長差がとても良い感じで、二人に向けるともちんの笑顔の柔らかさと、首の角度がとてもツボでした。



ディナーショーのお稽古は、少しは余裕持ってやれるのでしょうか。
終わったらすぐに東宝が始まってしまうので、体調に気をつけて、楽しんでほしいなと思います。

東宝で、お待ちしています!(←チケットないけど/涙)


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