まず最初に、先日書いた藤咲えりちゃんのコンサートについて補足させてください。
曲目など、えりちゃん自身がブログに書いてくれたのですが。。。
http://ameblo.jp/eri-fujisaki/entry-11581682546.html

なんと!
9月15日に、銀座のシャンソニエ「蛙たち」でコンサートをするそうです!
わーいわーいわーい♪ まだ「蛙たち」のサイトには出ていないようですが、すごく楽しみです!(^ ^)。




さて、本題。
宝塚バウホールにて、宙組公演「the WILD Meets the WILD」を観劇いたしました!


………もう、ね。
理屈もへったくれもなく、生田大和さんの夢と妄想が詰まった2時間でした。


だってね、2幕中盤、起承転結の「転」にあたる大事なところで、ヒロインが、主人公に言う台詞がね、

「誰にも教えてもらわなかったみたいだから、一度だけ教えてあげる。世の中ってのはねぇ、想像力(=妄想)が動かしてるのよ!」(←だいぶ意訳)

なんだもん!!

生田さんファンの猫としては、もう、その開き直りっぷりにはひれ伏すしかありませんでした。。。



物語そのものは、デビュー作の「BUND NEON ~上海~」を凌駕した破綻ぶり。
そりゃあひどいもんでした。いくらファンでも、物語(脚本)の理屈が通っていないことはわかりますよ。
イチから十まで、疑問だらけの突っ込みポイントだらけで、あまりにも突っ込みポイントが多すぎてとても網羅しきれないくらい凄かった。

なのに!!

文句なく恰好よくて楽しかった!!のです(^ ^)。

生田さんの、ちーちゃん(蓮水)・かいちゃん(七海)・あっきー(澄輝)をはじめとする出演者一人ひとりへの深い愛情と、興味と、そして、彼らを応援する人々の想いに対する理解が、あまりにも的確で、涙が出るほど嬉しかったです。
脚本としての理屈を通すことよりも、役者の魅力を引き出すための場面を創ることに注力した作劇。
今回は、若干「僕(生田)が観たいもの」に流れた感はありますが(^ ^)、それでも決して作者の自己満足ではなく、役者を魅力的にみせるためのツボが随所にあって、そういうところが「大好き」です(告白)。
出演者全員、それぞれに「いつもの魅力」の極限を引き出してもらった人もいれば「いつもと違う、新しい魅力」を引き出してもらった人もいて、そういう意味では本当に見ごたえがありました(幸)。




まだ公演が始まったばかりなのでご覧になっていない方も多いかと思いますが、ネタばれで価値が変わるような作品ではないので、遠慮なくネタばれさせていただきますね。
気にされる方は、ここから先は観劇するまでお読みにならないでください。




といいつつ、あまり内容には踏み込まず、生田さんについて語らせてください。
(すみません!!ファンなので黙っていられなくて!!)


生田さんに一つだけ苦言を呈するとしたら。
役者の魅力を生かしたコメディで勝負したいなら、人を死なせることにはもっと慎重であってほしいというところでしょうか。

少なくとも、神父(夏美)はともかく、あの展開でギルバート(蒼羽)を殺させちゃいかん!銃を構えていたベンジャミン(七海)かエマ(花乃)、どちらかに傷を残すことになるし、、、なによりも、彼らにトラウマが残ってしまうくらいの丁寧な心理描写が、本来の生田さんの持ち味なんじゃないかと思うんですよね。今回はかなりブッ飛ばしてましたけど(^ ^)。

もちろん、一切人死にを出すな、という話ではなく。
2幕冒頭の賞金首(秋音)とその妻(愛白)とのエピソードは、ジェレミー(蓮水)のトラウマを説明するために必要だし、ジェレミーの母モニカ(彩花)も、彼女が生きていたなら、そもそも話が始まらないわけですし、そういうことを言っているんじゃないんですよね。
ただ、「コメディ」の範疇に納めるためには、やっぱりエピソードのある登場人物を死なせる時には、もっと慎重になってほしいな、と思いました。


なんて真面目なことも少し書いてみましたが、それ以外は、どんなに脚本がぶっ飛んでいても許せてしまったあたり、宙ファンかつ生田ファンだから仕方ないんだろうなあ。。。
とりあえず、出演者のファンではないけれども、興味本位で一回くらい観たいなー、という方は、絶対に定価以上のチケットには手を出さないことをお勧めします。
そんな価値はありませんから(←真顔)

でも、出演者のファンや、単なる生田さんのファン(^ ^)は、金に糸目をつけずに何枚でも確保したほうがいいですよ!
下級生もそれぞれに役がついて、役以外のアルバイトもあって……忙しそうでしたし、みんな本当によくやっていたと思います(*^ ^*)。


生田さん、まだまだ当分は完全オリジナルに挑戦するのはやめて、原作付きにしておいたら…?という気もしたりはするのですが(「BUND NEON」でやらかした後、「ランスロット」「春の雪」と2作連続で佳作を出していた流れの中だけに)、、、でも、やっぱり、いままで彼は2作連続でやらかしたことは(一応)ないので、今回のことで「ピカレスクロマン」や「コメディ」の物語の構築方法を学んだのなら、それでいいのかな、と思っています。

ちーちゃんやかいちゃんは上級生だし、彼らの魅力は存分に出ていたので、多少話が破綻していてもあまり大きな問題ではないだろうなと思いますし、ね(^ ^)。



とりあえず。
大空ファンの猫としては、全く違う作品なのに、そこかしこで「血と砂」を思い出してしまって、とっても大変でした!
バウ主演なんて考えたこともなかった上級生二人のW主演。二人がプライベートでも仲良いところも、演出家が凝り性のヲタク(←すみません)で、出演者たちのことが大好きなところも、終演後の挨拶が漫才なところまで、そっくりすぎて思い出が止まらない。。。(←そこ?)

フィナーレでのお遊びといい、色んな意味で、スタッフのノリがいいのも楽しくて良いですね。
観ている時はいろいろ考えるけど、フィナーレと挨拶が面白すぎて突っ込みポイントを忘れてしまいそうです(^ ^)。



作品全体の印象については、以上です。
詳細と出演者についてはまた後日♪

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