雪組公演「ベルサイユのばら」フェルゼン篇、千秋楽おめでとうございます。
そして。
ソルーナさん(磯野)、大樹くん、ご卒業おめでとうございます。


もちろん今日の公演は観られませんでしたが、先週拝見させていただきました(^ ^)。
いやー、中日で大羽背負った壮ちゃんを観てはいましたが、本公演の大階段を最後に降りてくる壮ちゃんを、組子全員が出迎えるところが観られて、すっごい嬉しくなりました!
祐飛さんのときも本当に嬉しくて幸せだったけど、ホントに、掛け値なしで、同じくらい嬉しかったです。



作品については、、、もう何も言うまい。という感じなので黙っておきます。
あ、でも、一つだけ言いたい!先日CSで、昭和のころのベルばらを観たのですが、すごく良かったです!なぜ、いま、あれをやらないの!?「ベルサイユのばら」は、いつの間にあんなに変な作品になっちゃったのでしょうか……(涙)。



もとい。
脚本は、周りでご覧になった方々から聞いていた以上にひどい内容でしたが、、、でも、思ったよりも違和感なく世界に入れた気がします。壮ちゃんの研18という学年は、伊達ではないんだな、と思いました。あの酷い脚本と演出で、それでも「フェルゼン」という貴公子の存在を納得させてしまうだけの、気迫。そう、あれは「気迫」だったのだと思う。18年の間に様々な経験をして、栄光も挫折も両方を知っている人だけがもつ、気迫。
立ち姿の美しさ、口跡の涼やかさ、一つ一つの所作に溢れる気品。今まで磨いてきた「男役」のスキルのすべてを懸けて、あのどうしようもない脚本に取り組んでいた壮ちゃん。……次の「Shall We Dance?」が、壮ちゃんのスキルにふさわしい、佳い作品であることを祈ります。

ま、その前に文四郎さまですから!楽しみ!



アントワネット役のあゆちゃん(愛加)。最初の出番がいきなりフェルゼンとの別れだったので吃驚しましたが、豪華なドレスに負けない豊かな美しさで、似合っていたと思います。「フランスの女王 マリー・アントワネット」というよりも、華やかで明るい、そこに居るだけでぱぁっと場が華やぐような眩しさのある美女、という印象でした。
牢獄のシーンの台詞回しについては、型があるんだなあ……と懐かしくとなみちゃんの台詞回しを思い出しておりましたが、、、いや、、元々好きな場面なんですけれども、あらためて良い場面だなあ、と思いました。
となみちゃんはもっと「女王」イメージが強く出ていた印象で、それゆえに「フランスの女王として死なせてください」という台詞もすんなり入ってきたのですが、あゆちゃんはもっと「普通の女性」っぽいイメージだったので、そんな彼女が、最期を前に涙をこらえ、決死の覚悟で愛する人に別れを告げる、その「必死さ」が切なくて、、、薔薇のように華やかで明るい、可愛らしい笑顔だけが最後の印象として残る、そんなマリーでした。

ルイ16世のソルーナさん。あゆちゃんとの並びは、とても数歳違いには見えませんでしたが(←当然か)、とても優しくて、愛に溢れた、でも、それを伝えられない国王陛下でした。寂しいというか、切ないひとだな、と。フェルゼンの帰国の報に対して、「困る」と言う陛下の迷いのなさに、彼の最期の言葉として伝えられている台詞につながる「人間」としての大きさを感じました。
この人だったら、国民の反乱を「ばかばかしい」とか言わないと思うけど……なんていう脚本への文句は脇に置いとくつもりだったのですが。……いやでも、長い男役スターの最後の役、もっと脚本的にもちゃんと描きこまれたまともな役だったらなあ、と、残念に思ったことは正直に書いておこう、かな。




オスカルのチギちゃん(早霧)と、アンドレのまっつ(未涼)は、どちらもとても良かったです!
硬質な美貌のチギちゃんは、ストイックなオスカルのイメージによく似合っていたし、まっつの一歩控えた優しさは、原作のアンドレファンでもある猫の心を見事に射抜きました(^ ^)。
ちょっと話は逸れますが、この公演を観るまで、私の一番好きなアンドレは樹里ちゃんのアンドレ(稔幸さんのオスカル篇)だったんですよね。原作の前半でのイメージに近い、「ちょっとお間抜けで可愛い」アンドレで、本当に大好きだったんです。でも、今回のまっつは、原作の後半における「オスカルを優しく見守っている、大人な」アンドレのイメージそのままで(*^ ^*)。いやー、本当に素敵だった!!いつかチギちゃんがトップになる日がきたら、この二人でオスカルとアンドレ篇を上演してほしいなあ、と思ったりしたくらい、二人の並びもよかったし、芝居の相性も良かったし、とにかく素晴らしかったです♪



国王陛下につき従う従者の二人(真那、久城)が無駄に可愛かったり、花祭りのダンサーが(私的に)えらく豪華だったり、“国王陛下の最期”を噂する村人たちの会話(割台詞)が妙に不自然で「村祭りのお芝居の練習中」みたいだったり、、、っつか、ヴァレンヌ逃亡事件もないのにいきなり死刑判決っていうのも無茶な展開だなおい、とか、、、、あ、いけない、脚本に突っ込んじゃいけないんだった(^ ^;ゞ まぁとにかく、組子の出番については色々言いたいこともありますが、全体として、脚本の不備を役者がカバーした(カバーし得た)珍しい公演だった、と思います。


願わくば、もうこれ(と年末の「風と共に去りぬ」)を花道に、100周年以降は植田紳爾氏は制作から一切手をひいてくださることを心の底から祈りつつ、、、

壮ちゃん、あゆちゃん、お披露目公演のご盛況、おめでとうございます!
次の作品を、楽しみにしています(^ ^)




コメント

nophoto
水を差すようですが…
2013年7月22日8:26

100周年は植田氏の新作があるらしいです…orz

nophoto
hanihani
2013年7月22日8:48

無事に千秋楽が終わりました。
長くて疲れた公演だった…

客席に昨日は池田先生がいらしたので、「もう植田先生以外の人に脚本演出させるように言って!」と直訴しそうになりました。

でもコメントで、今日の発表に植田氏の新作があると(泣)


どこの組がやらされるのだろうか、僕はこわい…

みつきねこ
2013年7月23日0:09

水を差すようですが…さま、コメントありがとうございます!
新作もありましたが、それ以上にベルばらがショックでした。。。何のために今年ベルばら×2に風共にまで耐えたんだろう……。

みつきねこ
2013年7月23日0:10

hanihaniさま、コメントありがとうございます!

> 無事に千秋楽が終わりました。

本当に本当に本当に(∞)、お疲れさまでした。。。

> 客席に昨日は池田先生がいらしたので、「もう植田先生以外の人に脚本演出させるように言って!」と直訴しそうになりました。

言うべきでしたね。。。もう遅いけど。