小野不由美の人気シリーズ「十二国記」の新刊をGETしました!


今回は本編ではなく、シリーズ2冊目の短編集。前半の二篇は、「yomyom」に掲載された短編で、後半の二篇は書き下ろし。12年ぶりの書き下ろしですよ!!……感慨深いわ……。


このシリーズ、今までの作品はほとんどが「王」を中心に物語が進んでいたのですが、今回の新刊に掲載されているのは、ほとんどが「王」には拝謁もできないような下官たちの物語。
自分の職務を全うするために全てを懸ける人々の「想い」が詰まった物語でした。


大事に読もう、と思って、まだタイトルにもなっている「丕緒の鳥」しか読んでいないのですが。。。「yomyom」で読んだときも泣いたけど、また泣きました。「創る」こと、そして「伝える」ことの難しさ。命を懸けても、何を捧げても、受け取り手がいなければ何も伝わらない、その絶望と、「良き観客」を見出したときの歓喜。その落差の大きさと、彼が伝えようとしたモノの重さが、とても痛々しくて、切なくて。

小野さんの語る「ひと」の生き様は、どれもとても魅力的で、美しい。
あと3篇、早く読みたい気持ちが半分、読んでしまうのがもったいない気持ちが半分、のせめぎ合いです。



読んでいると、こういうリアルな表現力のある文章を書けるようになりたいなあ、と思ったことを思い出したりして、しみじみします。……12年ぶりだものね。一言一言を大切に咀嚼しながら読みたいと思います!!

ああ、本編の続きも早く出ないかなあ~~~(^ ^)。





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