一日遅れてしまいましたが、月組東京宝塚劇場公演千秋楽、おめでとうございます!
結局、チケットもなくて本公演一回と新人公演しか観られませんでしたが、宝塚を代表する名作に取り組んで学んだことを、これからの公演に生かしてくださいね。
そして。
あまりら(天翔)、ゆめちゃん(愛風)、あちょうさん(華央)、あーちゃん(花瀬)、、、ご卒業おめでとうございます(T T)。
とても寂しいですが、今日からの日々が充実したものになりますように、祈っています。
さて。
東宝千秋楽の翌日の今日は、バウホール公演「月雲の皇子」の配役が発表されました♪
【コメントをいただきましたが、集合日は30日だそうです。カナリヤさま、ありがとうございました!】
■允恭天皇の息子たち
細かいことを言うなら、この時代に(5世紀)には「天皇」とか「日本」とかいう表記はなかったのですが(どちらも大化の改新より後)。。。まあ、通例に従って天皇と書くことにします。
まずは、(役としては登場しないようですが)、允恭天皇。
5世紀前半に在位した倭王・済に比定される王。仁徳天皇の息子で、覆中・反正両王と兄弟で、安康(穴穂)・雄略(大長谷)両皇子の父親……と言われている人です。最近は、允恭は元々の王家の血筋につながる人間ではなく、新しい王朝の創始者であるという説もあるようですが、、、まあ、そういう話ではないんでしょう、きっと。
允恭の息子は、長兄が木梨軽皇子(珠城)で、次男が境之黒日子皇子(星那)、次が穴穂皇子(鳳月)、八瓜之白日子皇子(煌海)ときて、末弟が大長谷皇子(朝美)。この5人は全員同母兄弟(母親は皇后・忍坂大中津姫/琴音)なんですね。
このうち王位につくのは穴穂と大長谷の二人だけで、木梨軽皇子は允恭の死後に亡くなり、境之黒日子・八瓜之白日子両皇子は安康の死後に大長谷皇子によって粛清されたことになっています。
……木梨軽と穴穂以外の3皇子は、今回の物語の時代だとあまりエピソードがないはずなのですが、どういう扱いになるんでしょうか。子供時代があるのも二人だけ(木梨軽=千海、穴穂=楓)だし、名前だけかも?
ところで、允恭天皇が配役にないということは、天皇が亡くなったところから始まるという理解で良いのでしょうか?
人物名から見ても、配流されるのが木梨軽皇子であるところからも、基本は「古事記」を下敷きに組み立てているようなのですが(「日本書紀」だと配流されるのは軽大郎女/咲妃)、それだと、伊予の地で再会した二人が心中するだけで終わっちゃって、2幕には穴穂以下の皇子たちは出てこないことになりかねない……うーむ。
■伊予の蜘蛛族
貴千、千海、星輝、隼海、漣、 白雪、咲希、晴音と7人が配されている「蜘蛛族」。
「土蜘蛛」といえば神武伝説に出てくる葛城山の一族が有名ですが、意外と、全国の風土記に「まつろわぬ民」として登場するので、、、伊予にもいた、という解釈なのでしょうか。
……いや、今回配役に書いてあるのはあくまでも「蜘蛛族」であって、「土蜘蛛」とは書いてないんですけどね(^ ^;ゞ
それにしても、上田さんはどういう種族をイメージしていらっしゃるのかしら? 名前の傾向(キラン、ヤシュ、ガウリ、アミル、ポポ、ルク、パロ、ザンド)をみると、少なくとも韓国系ではないような気が……。アイヌ系でもない気がするし、ポリネシア系の名前なのかな?とか思ったりしたのdすが、どうなんでしょうね。ちなみに、古代韓国語もアイヌ語もポリネシア語もまったく知らないので、何の根拠もありませんすみません(汗)
メンバーの中では、「戦士」のまんちゃんと「女戦士」のちゅーちゃんがおいしそう…というか、目立つ役だったらいいな(*^ ^*)。お二人とも扮装も役柄もめっちゃ似合いそうで、今からワクワクしてしまいますね(^ ^)。
あとは、さち花ちゃんと隼海さんの母子も、なんとなく主筋に絡んできそうで楽しみ!みなしご(晴音)の役割も楽しみです。
ここで、公式サイトに書かれている「あらすじ」の最後のところを転記してみます。
> 運命に翻弄され流刑の身となった木梨軽皇子を衣通姫は追ってゆくが、
> 地の果てで再会した愛しい人の貌に、もはやかつての優しい「兄」の面影はなかった・・・。
> 古代の混沌から国家が形をなしていった日本の黎明期、歴史の大きな流れに
> 呑まれて消えていった人々の悲哀と、そして、「物語」に込められた思いを、
> 現代的な感覚で劇的に描きだす。
「歴史の大きな流れに呑まれて消えていった人々」というのが、「まつろわぬ者」であった土蜘蛛(蜘蛛族)のことを指すのであれば、まんちゃんやちゅーちゃんたちが対立軸の一方の主役になるはずなのですが。。。
うーん、どうなるかなあ。
主役が軽皇子で、ポスターにも出ている二番手が穴穂皇子ということは、普通に考えたら、メインの舞台になるのは大和朝廷内部の王位継承権の話になるはずなんですよね。でも、允恭天皇が出てこないこと、「伊予の蜘蛛族」に配された顔触れをみると、大和朝廷の中では話が終わりそうにないんですよね。。。
まあでも、「国家」としてはまだまだ未熟な「大和朝廷」を追われた軽皇子を助けた土蜘蛛たちが、穴穂皇子率いる大和朝廷に対する叛旗の象徴として軽皇子を掲げる。そんな騒ぎのさなかに、恋しい兄を追ってきた軽大郎女が伊予に到着する。。。
そんな展開ならありかなあ?(←たぶん、全然違うと思いますよ)
■允恭天皇の娘たち
咲妃みゆちゃんが演じる軽大郎女(=衣通姫)が第二皇女。
橘大郎女(都月)が第三、酒見郎女(紗那)が第四皇女。 第一皇女は出てこないんですね。
こまごまエピソードはあった気がしますが、どの程度の出番(役割)があるのかは謎だなあ。
それにしても、なんという美人姉妹!!ちびあず(琴音)、GJ!!(えっそこ?)
■朝廷の武人
物部大前宿禰(有瀬)・物部小前宿禰(貴澄)の二人。
元々は木梨軽皇子の味方だったのに、途中で寝返って穴穂皇子についたひとたち。この二人の事情をきちんと描くのか、軽皇子が世論を的に回したことの象徴になるのか、配役だけではなんともいえませんが……まあでも、「武人」が似合うお二人なので、楽しみです。
■渡来人たち
身挟村主 青(夏美)と 博徳(輝月)。
この二人の名前は、末弟の雄略天皇(大長谷皇子)の時代に中国(?)へ派遣された使者の名前として出てくるんですよね。(←漢織、呉織という職人たちを連れて帰国する人たち)
となると。。。
もしかして、物語全体が彼らの「回想」という枠にはまる可能性もあるかな?とか思ったりもしました。たとえば、大陸へ向かう舟の中で、青が語る昔話、、、みたいな構成だったりしてね、と。
さらに想像をたくましくすると、大長谷皇子の参謀として伊予攻めに従軍した青が、滅びた蜘蛛族の子供を拾って育て、舟漕ぎ童として大陸へ連れていこうとしている、とか?
まあ、安康天皇の時代はわずか3年と短いので、雄略8年にそれなりの地位にあった青と博徳が、安康の初期に現役であっても不思議はないのですけれども。
古代史の中でも、邪馬台国時代や欽明朝以降に比べると、間にはさまれた感のあるマイナーな時代ではありますが、日本の歴史の中でも大陸との関係の深いこの時代に、王家と“蜘蛛族”と渡来人、それぞれの愛と正義がぶつかり合うような作品になれば興味深いだろうな、と思います。
上田さんのデビュー作、期待しています!!
.
結局、チケットもなくて本公演一回と新人公演しか観られませんでしたが、宝塚を代表する名作に取り組んで学んだことを、これからの公演に生かしてくださいね。
そして。
あまりら(天翔)、ゆめちゃん(愛風)、あちょうさん(華央)、あーちゃん(花瀬)、、、ご卒業おめでとうございます(T T)。
とても寂しいですが、今日からの日々が充実したものになりますように、祈っています。
さて。
東宝千秋楽の翌日の今日は、バウホール公演「月雲の皇子」の配役が発表されました♪
【コメントをいただきましたが、集合日は30日だそうです。カナリヤさま、ありがとうございました!】
■允恭天皇の息子たち
細かいことを言うなら、この時代に(5世紀)には「天皇」とか「日本」とかいう表記はなかったのですが(どちらも大化の改新より後)。。。まあ、通例に従って天皇と書くことにします。
まずは、(役としては登場しないようですが)、允恭天皇。
5世紀前半に在位した倭王・済に比定される王。仁徳天皇の息子で、覆中・反正両王と兄弟で、安康(穴穂)・雄略(大長谷)両皇子の父親……と言われている人です。最近は、允恭は元々の王家の血筋につながる人間ではなく、新しい王朝の創始者であるという説もあるようですが、、、まあ、そういう話ではないんでしょう、きっと。
允恭の息子は、長兄が木梨軽皇子(珠城)で、次男が境之黒日子皇子(星那)、次が穴穂皇子(鳳月)、八瓜之白日子皇子(煌海)ときて、末弟が大長谷皇子(朝美)。この5人は全員同母兄弟(母親は皇后・忍坂大中津姫/琴音)なんですね。
このうち王位につくのは穴穂と大長谷の二人だけで、木梨軽皇子は允恭の死後に亡くなり、境之黒日子・八瓜之白日子両皇子は安康の死後に大長谷皇子によって粛清されたことになっています。
……木梨軽と穴穂以外の3皇子は、今回の物語の時代だとあまりエピソードがないはずなのですが、どういう扱いになるんでしょうか。子供時代があるのも二人だけ(木梨軽=千海、穴穂=楓)だし、名前だけかも?
ところで、允恭天皇が配役にないということは、天皇が亡くなったところから始まるという理解で良いのでしょうか?
人物名から見ても、配流されるのが木梨軽皇子であるところからも、基本は「古事記」を下敷きに組み立てているようなのですが(「日本書紀」だと配流されるのは軽大郎女/咲妃)、それだと、伊予の地で再会した二人が心中するだけで終わっちゃって、2幕には穴穂以下の皇子たちは出てこないことになりかねない……うーむ。
■伊予の蜘蛛族
貴千、千海、星輝、隼海、漣、 白雪、咲希、晴音と7人が配されている「蜘蛛族」。
「土蜘蛛」といえば神武伝説に出てくる葛城山の一族が有名ですが、意外と、全国の風土記に「まつろわぬ民」として登場するので、、、伊予にもいた、という解釈なのでしょうか。
……いや、今回配役に書いてあるのはあくまでも「蜘蛛族」であって、「土蜘蛛」とは書いてないんですけどね(^ ^;ゞ
それにしても、上田さんはどういう種族をイメージしていらっしゃるのかしら? 名前の傾向(キラン、ヤシュ、ガウリ、アミル、ポポ、ルク、パロ、ザンド)をみると、少なくとも韓国系ではないような気が……。アイヌ系でもない気がするし、ポリネシア系の名前なのかな?とか思ったりしたのdすが、どうなんでしょうね。ちなみに、古代韓国語もアイヌ語もポリネシア語もまったく知らないので、何の根拠もありませんすみません(汗)
メンバーの中では、「戦士」のまんちゃんと「女戦士」のちゅーちゃんがおいしそう…というか、目立つ役だったらいいな(*^ ^*)。お二人とも扮装も役柄もめっちゃ似合いそうで、今からワクワクしてしまいますね(^ ^)。
あとは、さち花ちゃんと隼海さんの母子も、なんとなく主筋に絡んできそうで楽しみ!みなしご(晴音)の役割も楽しみです。
ここで、公式サイトに書かれている「あらすじ」の最後のところを転記してみます。
> 運命に翻弄され流刑の身となった木梨軽皇子を衣通姫は追ってゆくが、
> 地の果てで再会した愛しい人の貌に、もはやかつての優しい「兄」の面影はなかった・・・。
> 古代の混沌から国家が形をなしていった日本の黎明期、歴史の大きな流れに
> 呑まれて消えていった人々の悲哀と、そして、「物語」に込められた思いを、
> 現代的な感覚で劇的に描きだす。
「歴史の大きな流れに呑まれて消えていった人々」というのが、「まつろわぬ者」であった土蜘蛛(蜘蛛族)のことを指すのであれば、まんちゃんやちゅーちゃんたちが対立軸の一方の主役になるはずなのですが。。。
うーん、どうなるかなあ。
主役が軽皇子で、ポスターにも出ている二番手が穴穂皇子ということは、普通に考えたら、メインの舞台になるのは大和朝廷内部の王位継承権の話になるはずなんですよね。でも、允恭天皇が出てこないこと、「伊予の蜘蛛族」に配された顔触れをみると、大和朝廷の中では話が終わりそうにないんですよね。。。
まあでも、「国家」としてはまだまだ未熟な「大和朝廷」を追われた軽皇子を助けた土蜘蛛たちが、穴穂皇子率いる大和朝廷に対する叛旗の象徴として軽皇子を掲げる。そんな騒ぎのさなかに、恋しい兄を追ってきた軽大郎女が伊予に到着する。。。
そんな展開ならありかなあ?(←たぶん、全然違うと思いますよ)
■允恭天皇の娘たち
咲妃みゆちゃんが演じる軽大郎女(=衣通姫)が第二皇女。
橘大郎女(都月)が第三、酒見郎女(紗那)が第四皇女。 第一皇女は出てこないんですね。
こまごまエピソードはあった気がしますが、どの程度の出番(役割)があるのかは謎だなあ。
それにしても、なんという美人姉妹!!ちびあず(琴音)、GJ!!(えっそこ?)
■朝廷の武人
物部大前宿禰(有瀬)・物部小前宿禰(貴澄)の二人。
元々は木梨軽皇子の味方だったのに、途中で寝返って穴穂皇子についたひとたち。この二人の事情をきちんと描くのか、軽皇子が世論を的に回したことの象徴になるのか、配役だけではなんともいえませんが……まあでも、「武人」が似合うお二人なので、楽しみです。
■渡来人たち
身挟村主 青(夏美)と 博徳(輝月)。
この二人の名前は、末弟の雄略天皇(大長谷皇子)の時代に中国(?)へ派遣された使者の名前として出てくるんですよね。(←漢織、呉織という職人たちを連れて帰国する人たち)
となると。。。
もしかして、物語全体が彼らの「回想」という枠にはまる可能性もあるかな?とか思ったりもしました。たとえば、大陸へ向かう舟の中で、青が語る昔話、、、みたいな構成だったりしてね、と。
さらに想像をたくましくすると、大長谷皇子の参謀として伊予攻めに従軍した青が、滅びた蜘蛛族の子供を拾って育て、舟漕ぎ童として大陸へ連れていこうとしている、とか?
まあ、安康天皇の時代はわずか3年と短いので、雄略8年にそれなりの地位にあった青と博徳が、安康の初期に現役であっても不思議はないのですけれども。
古代史の中でも、邪馬台国時代や欽明朝以降に比べると、間にはさまれた感のあるマイナーな時代ではありますが、日本の歴史の中でも大陸との関係の深いこの時代に、王家と“蜘蛛族”と渡来人、それぞれの愛と正義がぶつかり合うような作品になれば興味深いだろうな、と思います。
上田さんのデビュー作、期待しています!!
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コメント
え?25日が集合日だったのですか?(知らなかった・・・)
空想が広がりますね。私には到底無理・・・(^^;
さて、まんちゃん達以下下級生までダンサーを揃えてのメンバーでダンスナンバーが多いそうです。だから、役名は付いていても余り芝居に関わってこないのかな?と単純に考えていました。(「春の雪」ぐらいの比重かな?)
上田先生は、スカイステージの「輝け!ヤングパワー」でちなつちゃんへのコメントを(「ジプシー男爵」新公担当でしたよね)話してくださっていました。
デビュー作という事で、かなり力が入って面白く作ってくださるのではないかと私も期待しています。芝居巧者が多いメンバーなので大いに楽しみです!!
ねこさん、配役発表はありましたが、集合日は30日らしいです。
多分まだお休み中のようですよ。(^O^)
すみません、まだ集合していなかったんですね!!ご指摘ありがとうございますm(_ _)m。
千秋楽の翌日だったからすごくびっくりしましたが、良かったです、違ってて。
> さて、まんちゃん達以下下級生までダンサーを揃えてのメンバーでダンスナンバーが多いそうです。
蜘蛛族ですよね!良い振付がつくといいですね!
> 上田先生は、スカイステージの「輝け!ヤングパワー」でちなつちゃんへのコメントを(「ジプシー男爵」新公担当でしたよね)話してくださっていました。
いくつかの新人公演で演出を観て、わりと信頼している新人の一人です(^ ^)たまきちやちなつちゃんとの相性はとても良さそうで、楽しみ~~!!
> 芝居巧者が多いメンバーなので大いに楽しみです!!
本当ですよね!ポスターの3人が3人揃って芝居巧者だなんて、めぐりあわせですね♪