東京宝塚劇場にて、宙組新人公演「銀河英雄伝説」を観劇いたしました。
いやはや、楽しかったです(^ ^)。
まだ東宝に来てから本公演を一度も観ていない(大劇場公演も公演の前半に観たっきりな)ので、細かい演出変更や役づくりの違いについてはよく判りませんでしたが、全般的にはうまくまとまっていたような。。
ただ、全体的に、カット箇所は概ね理解できるけど……でも、もうちょっとショーシーンを残しても良かったのでは…?という気がしました。あと、カットしたからといって全部説明しなくても良いんだよ!と言いたくなったりはしました(汗)
新公演出は児玉明子さん。まあ、児玉さんにしてはちゃんと仕上がった方かな?実力のある人は自分でなんとかしていて、いろいろ不器用な人はちょっと苦戦していて……いろんなことがそのまま出ていたような気がしましたが、それが演出意図なのか、それしかできなかったのか、そのあたりはちょっと微妙、かも?(- -;;;
■ラインハルト・フォン・ローエングラム(蒼羽りく/凰稀かなめ)
金髪ロングの巻き毛と華やかな軍服がとても良く似合って、めちゃくちゃ恰好よかった!「美しき生涯」の疾風といい、テルくんの役はよく似合いますよね。受け身の芝居が得意で、苦悩が悩ましい、、、芝居の方向性が似ているのでしょうか。
とはいえ、テルくんのラインハルトとはまた違う魅力があって、求心力と実直な前向きさが、ラインハルトという役にもよく合っていたと思います。ダンスというか、身のこなしがいちいち華やかでスマートなのはさすがダンサー、と感心しました。いや、マントさばきはだいぶアレでしたが(←経験がものを言う分野なので、これからも頑張ってください!)
それにしても。りっくんって、台詞声は強さと柔らかさと両方あってとても良いのに、どうして歌声は駄目なんだろう……(涙)。彼女の芝居がすごく好きなので、歌さえどうにかなれば鬼に金棒!と思い続けてはや3年(?)…てnだいぶ良くなったとは思うのですが、、、うーむ。
■パウル・フォン・オーベルシュタイン(愛月ひかる/悠未ひろ)
公演の幕開きの銀橋登場(&状況説明)がなく、新元帥府まで登場しないので、それまでの殆ど全場面でバイトをしていたのですが(^ ^)、さすがに目を惹く美貌と華やかさでした(^ ^)。っていうか、本公演と同じ髪型で同じような位置で踊られると、なんとなく混乱します(汗)。
オーベルシュタインとしては、かなり本役を忠実に踏襲していた印象ですが、りっくんとの並びの良さはさすがでした。相手役(?)が同期のりっくんということもあって、落ち着いて演じていたと思います。今まで観た愛ちゃんの中で、一番良かったかも(^ ^)。
あとは声さえ良くなれば無敵なのになあ……!!(切実)
■ジークフリード・キルヒアイス(桜木みなと/朝夏まなと)
こんなに歌えたのか!というのが嬉しい驚きでした。ソロが聴けて良かった!
長身のラインハルト+小柄なキルヒアイスという、原作の設定を頭から無視したキャスティングでしたが、これはこれで、原作を知らなければ違和感なく観れるんだろうな、と思いました。特に、「フレイアの星」の後、ラインハルトがキルヒアイスの前髪をちょっといじるところ。膝をついたキルヒアイスと、ちょっと屈みこんで髪に触れるラインハルト、というのは新鮮でした(^ ^)。
全体的に、本公演より発散型のキルヒアイス、という印象でしたが、一番それを強く感じたのは、ラストの直前、ガイエスブルク要塞で再会した二人が口論した後、一人取り残されるキルヒアイスの場面でしょうか。「フレイアの星」リプライズを、自分の中に沈み込むのではなく、その場にいないラインハルトに問いかけるように歌っていたのが印象的でした。
それにしても。
りっくんの腕の中にすっぽり収まるキルヒアイス……原作を知らなければ以下同文。
■アンネローゼ(伶美うらら/愛花ちさき)
素晴らしかった!
決して芝居が巧いひとではないと思うのですが、愁いに満ちた立ち姿と、どこか寂しげな透明な微笑だけで、「アンネローゼ」という存在を表現できるのは素晴らしい、と思いました。
それと、声も良かったですね。穏やかだけど硬質な、あまり感情の載らない声。「キャラクターが嵌る」ことの難しさと喜びを感じました。
本公演のユリアン役で少年役に挑戦しているゆうりちゃんですが、男役が女役を経験して化けるように、娘役は少年役で化けるのかもしれませんね。やっぱり「娘役」を見直す良い機会になったと思うし、露出(出番)の多い通し役で、ちょっとした仕草や目線にも気を使うってことを学んでいるのも大きいでしょうし。公演ごとにぐんぐん色々なことを吸収して、気持ち良く成長してくれているのを感じます。
「逆転裁判」も楽しみですが、それ以上に、「モンテ・クリスト伯」の新人公演が楽しみです!!メルセデス、似合うだろうなあ~~!!(^ ^)
■ブラウンシュヴァイク公爵(月映樹茉/一樹千尋)
この公演を最後に卒業するえなちゃん。
いやーーーー、予想以上に、本役とは全然違うキャラクターを立ち上げてきたなあ、と思いました。いや、相当思い切った予想をしていたつもりなのですが、さらにその上を行かれてしまったた気がする……(^ ^;ゞ
私は本当にえなちゃんの芝居が大好きなのであまり冷静なコメントはできませんが、序盤の元帥任命式のあたりでの貴族らしい落ち着きと貫録から、終盤のガイエスブルク要塞での狂いっぷりまでの振り幅の広さと、通し役としての説得力の両立は凄かった!狂ったときの声の使い方とか、彼が本質的に抱えている二面性の表現とか、そのあたりの解釈もすごく良かったです。
芝居に入り込んでしまうとコントロールを喪いがちで、芝居巧者と言われてはいても、あまりに不安定すぎて使いどころの難しい役者ですけれども、今回のブラウンシュヴァイク侯爵を観て、少しは計算して舞台に立てるようになってきたような気がしました。
役者として本当に成長するのは、これからだっただろうに……、卒業は本当に残念です。本公演でブラウンシュヴァイク役が回ってくるくらいまでは居てほしかった(T T)。
■アンスバッハ(和希そら/凪七瑠海)
本公演やショーでの印象で、あまりコントロールの効かないタイプかと思っていたのですが、今回はすごく落ち着いて演じていたと思います。
相手役(?)のえなちゃんが先にブレーキなにそれ?状態で投げ棄ててしまったので、仕方なくフォロー役に回っていたという気もしますが(^ ^)、良い経験になったのではないでしょうか。
いやもう、、予想外にえなちゃんとの相性がよくてびっくりしました(^ ^)。そして、良い声すぎてドキドキしました(^ ^;ゞ
ただ、姿勢(立ち姿)は早急に見なおした方が良いのではないか、と思います。肩を張って顎を引いて、腰を引きあげる。今のままだと実際より小さく見えるし、だらしないというか、、、女性っぽく見えるんですよね、不思議と。
ダンスは男役ダンスができるようになってきたと思うので、普段の(芝居をしているときの)立ち姿をもう少し意識してほしいな、と思います。
他にも印象に残った方はたくさんいらっしゃるので、そのあたりはまた後日。
最後にちょっとだけ、この公演には何の関係もない呟き。
今回、いわゆる「カーテンコールの並び順」が、りっくんを中央に、花乃、凛城、愛月、桜木と並んでいて、その外側にれーれとえなちゃん、、、だったのですが……
1年前の「オーシャンズ11」は、主演コンビ(真風・音波)以外は香盤順だったんですよね……(T T)(関係ないのにすみません)
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いやはや、楽しかったです(^ ^)。
まだ東宝に来てから本公演を一度も観ていない(大劇場公演も公演の前半に観たっきりな)ので、細かい演出変更や役づくりの違いについてはよく判りませんでしたが、全般的にはうまくまとまっていたような。。
ただ、全体的に、カット箇所は概ね理解できるけど……でも、もうちょっとショーシーンを残しても良かったのでは…?という気がしました。あと、カットしたからといって全部説明しなくても良いんだよ!と言いたくなったりはしました(汗)
新公演出は児玉明子さん。まあ、児玉さんにしてはちゃんと仕上がった方かな?実力のある人は自分でなんとかしていて、いろいろ不器用な人はちょっと苦戦していて……いろんなことがそのまま出ていたような気がしましたが、それが演出意図なのか、それしかできなかったのか、そのあたりはちょっと微妙、かも?(- -;;;
■ラインハルト・フォン・ローエングラム(蒼羽りく/凰稀かなめ)
金髪ロングの巻き毛と華やかな軍服がとても良く似合って、めちゃくちゃ恰好よかった!「美しき生涯」の疾風といい、テルくんの役はよく似合いますよね。受け身の芝居が得意で、苦悩が悩ましい、、、芝居の方向性が似ているのでしょうか。
とはいえ、テルくんのラインハルトとはまた違う魅力があって、求心力と実直な前向きさが、ラインハルトという役にもよく合っていたと思います。ダンスというか、身のこなしがいちいち華やかでスマートなのはさすがダンサー、と感心しました。いや、マントさばきはだいぶアレでしたが(←経験がものを言う分野なので、これからも頑張ってください!)
それにしても。りっくんって、台詞声は強さと柔らかさと両方あってとても良いのに、どうして歌声は駄目なんだろう……(涙)。彼女の芝居がすごく好きなので、歌さえどうにかなれば鬼に金棒!と思い続けてはや3年(?)…てnだいぶ良くなったとは思うのですが、、、うーむ。
■パウル・フォン・オーベルシュタイン(愛月ひかる/悠未ひろ)
公演の幕開きの銀橋登場(&状況説明)がなく、新元帥府まで登場しないので、それまでの殆ど全場面でバイトをしていたのですが(^ ^)、さすがに目を惹く美貌と華やかさでした(^ ^)。っていうか、本公演と同じ髪型で同じような位置で踊られると、なんとなく混乱します(汗)。
オーベルシュタインとしては、かなり本役を忠実に踏襲していた印象ですが、りっくんとの並びの良さはさすがでした。相手役(?)が同期のりっくんということもあって、落ち着いて演じていたと思います。今まで観た愛ちゃんの中で、一番良かったかも(^ ^)。
あとは声さえ良くなれば無敵なのになあ……!!(切実)
■ジークフリード・キルヒアイス(桜木みなと/朝夏まなと)
こんなに歌えたのか!というのが嬉しい驚きでした。ソロが聴けて良かった!
長身のラインハルト+小柄なキルヒアイスという、原作の設定を頭から無視したキャスティングでしたが、これはこれで、原作を知らなければ違和感なく観れるんだろうな、と思いました。特に、「フレイアの星」の後、ラインハルトがキルヒアイスの前髪をちょっといじるところ。膝をついたキルヒアイスと、ちょっと屈みこんで髪に触れるラインハルト、というのは新鮮でした(^ ^)。
全体的に、本公演より発散型のキルヒアイス、という印象でしたが、一番それを強く感じたのは、ラストの直前、ガイエスブルク要塞で再会した二人が口論した後、一人取り残されるキルヒアイスの場面でしょうか。「フレイアの星」リプライズを、自分の中に沈み込むのではなく、その場にいないラインハルトに問いかけるように歌っていたのが印象的でした。
それにしても。
りっくんの腕の中にすっぽり収まるキルヒアイス……原作を知らなければ以下同文。
■アンネローゼ(伶美うらら/愛花ちさき)
素晴らしかった!
決して芝居が巧いひとではないと思うのですが、愁いに満ちた立ち姿と、どこか寂しげな透明な微笑だけで、「アンネローゼ」という存在を表現できるのは素晴らしい、と思いました。
それと、声も良かったですね。穏やかだけど硬質な、あまり感情の載らない声。「キャラクターが嵌る」ことの難しさと喜びを感じました。
本公演のユリアン役で少年役に挑戦しているゆうりちゃんですが、男役が女役を経験して化けるように、娘役は少年役で化けるのかもしれませんね。やっぱり「娘役」を見直す良い機会になったと思うし、露出(出番)の多い通し役で、ちょっとした仕草や目線にも気を使うってことを学んでいるのも大きいでしょうし。公演ごとにぐんぐん色々なことを吸収して、気持ち良く成長してくれているのを感じます。
「逆転裁判」も楽しみですが、それ以上に、「モンテ・クリスト伯」の新人公演が楽しみです!!メルセデス、似合うだろうなあ~~!!(^ ^)
■ブラウンシュヴァイク公爵(月映樹茉/一樹千尋)
この公演を最後に卒業するえなちゃん。
いやーーーー、予想以上に、本役とは全然違うキャラクターを立ち上げてきたなあ、と思いました。いや、相当思い切った予想をしていたつもりなのですが、さらにその上を行かれてしまったた気がする……(^ ^;ゞ
私は本当にえなちゃんの芝居が大好きなのであまり冷静なコメントはできませんが、序盤の元帥任命式のあたりでの貴族らしい落ち着きと貫録から、終盤のガイエスブルク要塞での狂いっぷりまでの振り幅の広さと、通し役としての説得力の両立は凄かった!狂ったときの声の使い方とか、彼が本質的に抱えている二面性の表現とか、そのあたりの解釈もすごく良かったです。
芝居に入り込んでしまうとコントロールを喪いがちで、芝居巧者と言われてはいても、あまりに不安定すぎて使いどころの難しい役者ですけれども、今回のブラウンシュヴァイク侯爵を観て、少しは計算して舞台に立てるようになってきたような気がしました。
役者として本当に成長するのは、これからだっただろうに……、卒業は本当に残念です。本公演でブラウンシュヴァイク役が回ってくるくらいまでは居てほしかった(T T)。
■アンスバッハ(和希そら/凪七瑠海)
本公演やショーでの印象で、あまりコントロールの効かないタイプかと思っていたのですが、今回はすごく落ち着いて演じていたと思います。
相手役(?)のえなちゃんが先にブレーキなにそれ?状態で投げ棄ててしまったので、仕方なくフォロー役に回っていたという気もしますが(^ ^)、良い経験になったのではないでしょうか。
いやもう、、予想外にえなちゃんとの相性がよくてびっくりしました(^ ^)。そして、良い声すぎてドキドキしました(^ ^;ゞ
ただ、姿勢(立ち姿)は早急に見なおした方が良いのではないか、と思います。肩を張って顎を引いて、腰を引きあげる。今のままだと実際より小さく見えるし、だらしないというか、、、女性っぽく見えるんですよね、不思議と。
ダンスは男役ダンスができるようになってきたと思うので、普段の(芝居をしているときの)立ち姿をもう少し意識してほしいな、と思います。
他にも印象に残った方はたくさんいらっしゃるので、そのあたりはまた後日。
最後にちょっとだけ、この公演には何の関係もない呟き。
今回、いわゆる「カーテンコールの並び順」が、りっくんを中央に、花乃、凛城、愛月、桜木と並んでいて、その外側にれーれとえなちゃん、、、だったのですが……
1年前の「オーシャンズ11」は、主演コンビ(真風・音波)以外は香盤順だったんですよね……(T T)(関係ないのにすみません)
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