星組東宝公演「ダンサ・セレナータ/セレブリティ」を観劇いたしました。
まず、おお!!と思ったのは、プログラムのねねちゃん(^ ^)。檀ちゃんが「ロマンチカ」で着ていた衣装に身を包んだねねちゃんは、まさに「セレブ」の麗しさで、ついにこの衣装が再び使われる日がきたのか!と思ったのですが……実際の公演では使われてなかったけど(しょぼん)。
お芝居の「ダンサ・セレナータ」は、一言でいえばいつもの正塚芝居。
ただ、いつもと違うのは、主人公の過去が革命の闘士ではなかったことでしょうか。礼音くんは「ブエノスアイレスの風」で革命の闘士くずれを演じているので、あえて変えてきたんだろうと思うのですが、たしかに今回の設定のほうが似合っていたと思います。
物語の序盤で白華れみちゃん演じる元恋人のアンジェリータに、かなり散々な評価をされるイサアクさんですが、最後までその生き方を貫いたところは潔くて良いなと思いました(^ ^)。
ねねちゃんのモニカは、植民地生まれのハーフ。独立戦争がはじまったので父親の祖国に避難してきている。物語が始まるまで何をして食べていたのかよくわかりませんが、浅黒い肌も艶やかで美しく、スタイル抜群のダンサー役はぴったりだったと思います(^ ^)。
今の宝塚で、正塚芝居のヒロイン歴ナンバーワンだけあって、お芝居がすごく良かったです。天然で鈍感で頑固で優しくて、正塚さんの宛書きは健在だな、と思いました。
涼さんのジョゼは、イサアクが働くクラブ「ルアアズール」のバーテンダー。オーナーのローザ(万里)、支配人のフェルナンド(美稀)に次いで、裏方のリーダー的な存在……なのかな。
イサアクとそれほど親しげにする場面はないんですが、なんとなく、店の古株としてイサアクが入店した当時から見守ってた先輩、みたいな感じが伝わってくるのは、現実とリンクしているからなのかな…と思ったり。
最初と最後の枠組みを組み立てるのがジョゼだっていうのは、すごく良いなと思いました。この公演が最後、と思うと、もう少し出番があればいいのに…と思ったりもしましたが、逆に、物語全体を包み込むジョゼの視点が感じられる……というか、ジョゼの包容力の中に物語世界がぜんぶ包まれている、、、そんな雰囲気が伝わってきて、この役で良かったなあと思いました。
まさこ(十輝)のアンジェロは、宙組時代にも何度か観たことがあるゲリラの役。公演中盤での、反政府運動家たちとの腹の探りあい的な芝居がすごく好きです。まさこちゃんがお芝居を引っ張っていて、すごく恰好良い(*^ ^*)。作品全体を通して、芝居としての面白みがある場面はそんなにないので、数少ないそういう場面の真ん中を任されたことがとても嬉しかったです。
ベニー(紅)のホアキンは、軍属の、秘密警察情報部の中尉。
最近の正塚さんのお芝居には、物語のすべての矛盾を背負う人物がよく出てきますが、今回の作品ではホアキンがそれでしたね。行動の何もかもがあまりに意味不明で面白かったのですが、ベニー自身の持つ面白さとはうまくマッチしていたような気がします。
最後に空砲を撃って、うなだれた姿がとても可愛くて、きゅんとしました。
れみちゃんのアンジェリータは、大人の女。
イサアクと付き合った過去も、自分で決断して別れているから傷にはなっていないし、それでもダンサーとしてのイサアクの隣は譲らない、というプライドも素晴らしい。そのプライドの高さが、痛々しくないところがれみちゃんの素敵なところなんだな、と思いました。
自分に自信があるから、そんなことには揺らがない。いろんなことを乗り越えてきた強さは本物だから、痛みを自信に変えてきた過去が真実だから、痛みを積み重ねてきた過去があるから、だかられみちゃんは美しいんだな、と、すごく納得しました(^ ^)。
真風くんのルイスは、ルアアズールのダンサーで、イサアクの自称・親友。
ヘタレで可愛くて、真風くんに完全宛書きの役で、、、客席の注目と笑いを1人で浴びていました。
ただ、なんていうか……新公の長の学年でやる役じゃない、というか。。。真風くんって、たしかにヘタレで可愛いところも魅力なんですけど、それ以上に大人っぽくて恰好良い役が似合うんだけどなあ(涙)。今回の公演も、ホアキンくらいの役をやらせてみたかったです……前回公演のライナス、その前のエルモクラートと、本公演でヘタレな役が続いたのも残念でした。次もエルモクラートだし、せっかくちゃんとした二枚目ができる美形なのに、そういうイメージがついてしまうのは残念だなあ。
ショーは華やかで楽しい、バラエティ・ショーという印象。
好きな場面はたくさんあって……プロローグも好きだし、中詰めの黒燕尾も凄く好きだし。
でも、一番好きな場面は、中詰め最初の、涼さんが軍服で銀橋を渡って、本舞台ではるこちゃん(音波)と碧海りまさんが踊る場面、、、かも。はるこちゃんが可愛くて軽やかで、優しい空気に満たされる気がします。
……あ。エイトシャルマンは、別枠で大好きです(^ ^)。
みっきぃさん、本当に痩せたんだなあ。。。(←いまさら)
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まず、おお!!と思ったのは、プログラムのねねちゃん(^ ^)。檀ちゃんが「ロマンチカ」で着ていた衣装に身を包んだねねちゃんは、まさに「セレブ」の麗しさで、ついにこの衣装が再び使われる日がきたのか!と思ったのですが……実際の公演では使われてなかったけど(しょぼん)。
お芝居の「ダンサ・セレナータ」は、一言でいえばいつもの正塚芝居。
ただ、いつもと違うのは、主人公の過去が革命の闘士ではなかったことでしょうか。礼音くんは「ブエノスアイレスの風」で革命の闘士くずれを演じているので、あえて変えてきたんだろうと思うのですが、たしかに今回の設定のほうが似合っていたと思います。
物語の序盤で白華れみちゃん演じる元恋人のアンジェリータに、かなり散々な評価をされるイサアクさんですが、最後までその生き方を貫いたところは潔くて良いなと思いました(^ ^)。
ねねちゃんのモニカは、植民地生まれのハーフ。独立戦争がはじまったので父親の祖国に避難してきている。物語が始まるまで何をして食べていたのかよくわかりませんが、浅黒い肌も艶やかで美しく、スタイル抜群のダンサー役はぴったりだったと思います(^ ^)。
今の宝塚で、正塚芝居のヒロイン歴ナンバーワンだけあって、お芝居がすごく良かったです。天然で鈍感で頑固で優しくて、正塚さんの宛書きは健在だな、と思いました。
涼さんのジョゼは、イサアクが働くクラブ「ルアアズール」のバーテンダー。オーナーのローザ(万里)、支配人のフェルナンド(美稀)に次いで、裏方のリーダー的な存在……なのかな。
イサアクとそれほど親しげにする場面はないんですが、なんとなく、店の古株としてイサアクが入店した当時から見守ってた先輩、みたいな感じが伝わってくるのは、現実とリンクしているからなのかな…と思ったり。
最初と最後の枠組みを組み立てるのがジョゼだっていうのは、すごく良いなと思いました。この公演が最後、と思うと、もう少し出番があればいいのに…と思ったりもしましたが、逆に、物語全体を包み込むジョゼの視点が感じられる……というか、ジョゼの包容力の中に物語世界がぜんぶ包まれている、、、そんな雰囲気が伝わってきて、この役で良かったなあと思いました。
まさこ(十輝)のアンジェロは、宙組時代にも何度か観たことがあるゲリラの役。公演中盤での、反政府運動家たちとの腹の探りあい的な芝居がすごく好きです。まさこちゃんがお芝居を引っ張っていて、すごく恰好良い(*^ ^*)。作品全体を通して、芝居としての面白みがある場面はそんなにないので、数少ないそういう場面の真ん中を任されたことがとても嬉しかったです。
ベニー(紅)のホアキンは、軍属の、秘密警察情報部の中尉。
最近の正塚さんのお芝居には、物語のすべての矛盾を背負う人物がよく出てきますが、今回の作品ではホアキンがそれでしたね。行動の何もかもがあまりに意味不明で面白かったのですが、ベニー自身の持つ面白さとはうまくマッチしていたような気がします。
最後に空砲を撃って、うなだれた姿がとても可愛くて、きゅんとしました。
れみちゃんのアンジェリータは、大人の女。
イサアクと付き合った過去も、自分で決断して別れているから傷にはなっていないし、それでもダンサーとしてのイサアクの隣は譲らない、というプライドも素晴らしい。そのプライドの高さが、痛々しくないところがれみちゃんの素敵なところなんだな、と思いました。
自分に自信があるから、そんなことには揺らがない。いろんなことを乗り越えてきた強さは本物だから、痛みを自信に変えてきた過去が真実だから、痛みを積み重ねてきた過去があるから、だかられみちゃんは美しいんだな、と、すごく納得しました(^ ^)。
真風くんのルイスは、ルアアズールのダンサーで、イサアクの自称・親友。
ヘタレで可愛くて、真風くんに完全宛書きの役で、、、客席の注目と笑いを1人で浴びていました。
ただ、なんていうか……新公の長の学年でやる役じゃない、というか。。。真風くんって、たしかにヘタレで可愛いところも魅力なんですけど、それ以上に大人っぽくて恰好良い役が似合うんだけどなあ(涙)。今回の公演も、ホアキンくらいの役をやらせてみたかったです……前回公演のライナス、その前のエルモクラートと、本公演でヘタレな役が続いたのも残念でした。次もエルモクラートだし、せっかくちゃんとした二枚目ができる美形なのに、そういうイメージがついてしまうのは残念だなあ。
ショーは華やかで楽しい、バラエティ・ショーという印象。
好きな場面はたくさんあって……プロローグも好きだし、中詰めの黒燕尾も凄く好きだし。
でも、一番好きな場面は、中詰め最初の、涼さんが軍服で銀橋を渡って、本舞台ではるこちゃん(音波)と碧海りまさんが踊る場面、、、かも。はるこちゃんが可愛くて軽やかで、優しい空気に満たされる気がします。
……あ。エイトシャルマンは、別枠で大好きです(^ ^)。
みっきぃさん、本当に痩せたんだなあ。。。(←いまさら)
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コメント
私もこの平日に星組公演を観てきました。
お芝居は、マリポーサとかブエノスアイレスの焼き直しっぽくて。
ちえちゃんは、正塚作品の演じ方を頑張ってたなぁ。ねねちゃんは、カッコよくて。紅君、役はテンパってるけど可愛かった。すずみんはもうちょっと大きな役にして欲しかった。まさこさんが居ると締まる気がする。そして、マカゼくん、ヘタレ以外の何ものでもありませんでした。(笑)宛書き過ぎて、この印象が固まってきて残念。そして、ヘタレで下手だった。(汗)
ショーは、そうそう、黒燕尾やエイトシャルマン、所々楽しかったのですが、バラバラな印象でした。それにしても、ちえちゃんのパワフルさが眩しかったです。そして、ねねちゃんが目の保養。
すずみんもれみちゃんもショーでは大活躍。CSの対談も見ましたが、このお二人の退団は本当に残念で寂しいです。
やはり一度の観劇では見切れませんね~。でも、もう来月が控えているので観劇予定無しなんですよ。
> お芝居は、マリポーサとかブエノスアイレスの焼き直しっぽくて。
でしたねえ。「マリポーサ」がそもそも「ブエノスアイレスの風」の続編ちっくなところがあったので、余計に中途半端感がありましたが……。
> 宛書き過ぎて、この印象が固まってきて残念。
そうなんですよねえ……いや、可愛いんですけど、そればっかり続くのはちょっと……と思いました。
> バラバラな印象でした。
ああ、たしかに、バラエティに富んでいるぶん、全体のまとまりが弱い感じはしたかも。
でもまあ、礼音くん・ねねちゃんを中心とした星組のパワーは凄いなーと思いました。
暑苦しいほどの星組パワーの中に、清涼剤のように涼さんの場面が混ざる……という構成を観ていると、全ツはいったいどうするのかなあ?と不安になりますが(^ ^;ゞ
> もう来月が控えているので観劇予定無しなんですよ。
来月は大変ですから、備えておかないとね!
というか、この公演もあと一週間なんですものね……一ヶ月公演、短いなあ。