華やかなりしクライマックス
2012年4月27日 宝塚(宙)宝塚大劇場にて、宙組公演「華やかなりし日々/クライマックス」を観劇いたしました。
初日週は行けなかったので、これが初見でした。
観るまでは、と思ってナウオンも初日映像も視ないでのぞんだ観劇。
個人的には、良い意味で「サヨナラ」色が薄く、さりげなくて良かったな、と。
ここ数年のトップスター卒業公演の作品は、これでもかとばかりに泣かせにくるものが多く、『3時間のサヨナラショー』に体力を使い果たしてしまいがちで。
それこそ、前作の「クラシコ・イタリアーノ/ナイスガイ」みたいな作品を本当のサヨナラ公演でやられた日には、千秋楽頃には本気で廃人になってしまいそうでしたので、このくらい薄くてちょうど良かったかも、と、少しホッとしています(^ ^)。
■華やかなりし日々
私は原田さんの作品は今のところ全部観ているはずですが、、、この作風だったら1幕物の方が向いているんじゃないかしら、と思っておりました。
ただ、過去の作品では物語を動かすキャストが少なく、一昔前のブロードウェイミュージカルみたい(少数のメインキャストと大勢のアンサンブル)な構成だったので、大劇場公演は当分無理だろうと思っていたのですが……。
それが今回、まず集合日の配役を見てちょっと驚いたんですよね。だって、これだけの人数に名前があるだけでも、原田さんにしては画期的!!(^ ^)
実際に観てみても、メインのメンバーにはそれなりのエピソードと役割があって、しかも1幕100分にちゃんとおさまっている!(^ ^)。一つ一つのドラマの説得力は弱いんですけど、それでも原田さんにしては頑張ったなーと思いました(^ ^)。
とりあえず、終盤のフォーリーズのショーからラストにかけての流れが好きです。
あの場面をするために話を組み立てたんだろうな、と思ったら、ちょっとしみじみしました。
「20年かけてマンハッタンをのぼっていった」という発言には、かなりウケましたけど(←すみません)
主人公が詐欺師で、ちょっと大規模な詐欺を企んでいて、その詐欺の現場で純真無垢な女の子と出会って恋をして、、、最後には、彼女の望みを叶えつつ彼は独りで姿を消す。……「華やかなりし日々」って、こうして大枠を辿ってみると「花咲く港」、あるいはそれを原案とする「パリの空よりも高く」と酷似していると思うんですよね。
でも、あれと一番違うのは、詐欺師の「過去」の扱い。彼の過去に生涯を賭けた夢とシリアスな事件を設定したことで、話を膨らませようとしたあたりが原田さんらしいなと思うのですが、ちょっと蛇足感がありました。
ああいう形でお洒落に終わらせるなら、過去の事件ももう少しお洒落に扱ったほうがしっくりきたと思うんだけどな、と。
まあ、そのあたりは好みでしょうか。
原田さんの最初の構想と、実際の舞台にのった脚本はだいぶ違うんだろうな……と、こまごましたところで思ったりもしましたが、大空野々の役者コンビが脚本では省かれている心情の推移をよくフォローして、うまくまとめていたと思います。
原田さん、良い形での大劇場デビュー、おめでとうございます(*^ ^*)
ショーについてはまた後日~。
【7月1日まで、あと65日】
初日週は行けなかったので、これが初見でした。
観るまでは、と思ってナウオンも初日映像も視ないでのぞんだ観劇。
個人的には、良い意味で「サヨナラ」色が薄く、さりげなくて良かったな、と。
ここ数年のトップスター卒業公演の作品は、これでもかとばかりに泣かせにくるものが多く、『3時間のサヨナラショー』に体力を使い果たしてしまいがちで。
それこそ、前作の「クラシコ・イタリアーノ/ナイスガイ」みたいな作品を本当のサヨナラ公演でやられた日には、千秋楽頃には本気で廃人になってしまいそうでしたので、このくらい薄くてちょうど良かったかも、と、少しホッとしています(^ ^)。
■華やかなりし日々
私は原田さんの作品は今のところ全部観ているはずですが、、、この作風だったら1幕物の方が向いているんじゃないかしら、と思っておりました。
ただ、過去の作品では物語を動かすキャストが少なく、一昔前のブロードウェイミュージカルみたい(少数のメインキャストと大勢のアンサンブル)な構成だったので、大劇場公演は当分無理だろうと思っていたのですが……。
それが今回、まず集合日の配役を見てちょっと驚いたんですよね。だって、これだけの人数に名前があるだけでも、原田さんにしては画期的!!(^ ^)
実際に観てみても、メインのメンバーにはそれなりのエピソードと役割があって、しかも1幕100分にちゃんとおさまっている!(^ ^)。一つ一つのドラマの説得力は弱いんですけど、それでも原田さんにしては頑張ったなーと思いました(^ ^)。
とりあえず、終盤のフォーリーズのショーからラストにかけての流れが好きです。
あの場面をするために話を組み立てたんだろうな、と思ったら、ちょっとしみじみしました。
「20年かけてマンハッタンをのぼっていった」という発言には、かなりウケましたけど(←すみません)
主人公が詐欺師で、ちょっと大規模な詐欺を企んでいて、その詐欺の現場で純真無垢な女の子と出会って恋をして、、、最後には、彼女の望みを叶えつつ彼は独りで姿を消す。……「華やかなりし日々」って、こうして大枠を辿ってみると「花咲く港」、あるいはそれを原案とする「パリの空よりも高く」と酷似していると思うんですよね。
でも、あれと一番違うのは、詐欺師の「過去」の扱い。彼の過去に生涯を賭けた夢とシリアスな事件を設定したことで、話を膨らませようとしたあたりが原田さんらしいなと思うのですが、ちょっと蛇足感がありました。
ああいう形でお洒落に終わらせるなら、過去の事件ももう少しお洒落に扱ったほうがしっくりきたと思うんだけどな、と。
まあ、そのあたりは好みでしょうか。
原田さんの最初の構想と、実際の舞台にのった脚本はだいぶ違うんだろうな……と、こまごましたところで思ったりもしましたが、大空野々の役者コンビが脚本では省かれている心情の推移をよくフォローして、うまくまとめていたと思います。
原田さん、良い形での大劇場デビュー、おめでとうございます(*^ ^*)
ショーについてはまた後日~。
【7月1日まで、あと65日】
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