若人たちの復活【3】
2012年3月3日 宝塚(花)だいぶ間があいてしまいましたが、花組新人公演「復活」について。
■鞠花ゆめ(ワシーヴァナ夫人/桜一花)
芝居巧者のゆめちゃん。最初の婚約披露パーティーなどで見せるコケティッシュさと、貴婦人としての優雅なたたずまいが違和感なく融合しているあたり、本当に巧いんだなと感心します。
小柄な人ですが、大きなドレスに負けることなく着こなしていて、可愛らしい丸顔も上手に大人っぽく描いていたし、とにかく良かった。「銀ちゃんの恋」の焼き肉屋の女将で瞠目してから、3年。女役の大役がある作品が回ってくるのを楽しみにしています!
■春花きらら(ナターシャ/初姫さあや)
こちらもお見事!!いままでも、いつもいいお芝居をする人だなと思っていましたが、最後の新人公演で、これだけ見事に大人の女性像を見せていただけるとは!たおやかだけど芯の強いロシア女性、心優しく愛情深い貴婦人像がしっかりとできていて、台詞回しもまろやかで聞きやすく、とても幸せでした。
美人だし可愛いしお芝居できるしスタイル良いし、これからが楽しみです!
花娘は人材豊富すぎてなかなか役が回ってこないかもしれませんが、どんな隅っこにいてもちゃんと観ていますから、舞台を楽しんでください。
■神房佳希(ユーリ/高翔みず希)
神房さんのユーリ、配役を聞いた時から納得して、楽しみにしていました(^ ^)。
本当は真瀬にやってほしかったくらい良い役で、私は大好きなんんですが、神房さんのさりげなさはとても素敵でした♪これからもよろしくお願いします!
■銀華水(コロソフ叔父/浦輝ひろと)
銀華さんといえばおじさま、おじさまといえば銀華というくらい、ここ数作立て続けに年配の男性役でヒットを飛ばしている銀華さん。厳格そうに見えて、意外におおざっぱでお茶目なコロソフ叔父の魅力を、存分に見せていただきました(^ ^)。
■輝良まさと(コルチャーギン公爵/夏美よう)
ハマさんといえば、ヴィジュアルは満点、芝居は赤点ギリギリ……、みたいなイメージがあったのですが(^ ^;ゞ、さすがに新公も長の学年ともなると貫録が出てくるものだなあ、と感心しました。
ミッシィとドミトリーが別れる場面で、ドミトリーを追おうとする娘にかける「追うな!」という一言とか、良かったと思います。
■天真みちる(ワーニコフ刑務所長/悠真倫)
タソの一番お得意分野の役。新公独自のアドリブも多く、なんら危なげなく演じてました。
そのまま本公演に出てきても違和感ないかも、というくらい貫録が合って自然な印象でしたが、、、真由ちゃんやがりんちゃんと同期(同年)という設定を、もう少し意識しても良かったかもしれません(^ ^;。
っていうか、あんなに髭もじゃでおっさんくさいのに、ドミトリーやシェンボックと同期だと言われても違和感ないまりんさんがすごいのかも?
■和海しょう(セレーニン検事/朝夏まなと)
押し出しの良い人だし、衣装も似合っていたと思います。ドミトリーやシェンボックが若いので、ワーニコフ以外の3人は同じ年くらいに見えたかな(まぁくんは彼らと同年には見えないので……)
でも、私は、、、和海さんはセレーニンより婚約披露パーティーの「カリンカ」の歌手の方が印象的でした。本当にいい声だ!
■日高大地(カルチンキン/扇めぐむ)
日高くんが喋ってる!!
いきなりすみません。「愛と死のアラビア」から3年半、、、ですか。人は成長するんだなあ。
ところで。カルチンキン役と、カチューシャとシモンソンの結婚を認める司祭役が同じ役者なのは、石田さんの意図なんでしょうか……?なんか、あの結婚式を観るたびに、毎回「そもそもはお前が……」と説教したい気分にかられるのですが(^ ^;
■花蝶しほ(ボーチコワ/芽吹幸奈)
ちょっとべたっとした色っぽさが、とても良かったです。日高くんの(良くなったとはいえまだまだな)芝居をしっかりフォローしつつ、銀橋の渡り方も堂々としていて、長の学年って本当にすごいなあと思いました。
■羽立光来(スメリコフ/宿の主人/紫峰七海)
身体が大きいので、事件の再現場面でカチューシャに絡むところは迫力ありました。
歌がなかったのは残念ですが、爽やか好青年のイメージがあった羽立くんの違う一面が観れて良かったです。次も楽しみにしています!
後半の宿の主人も、がんばってました(^ ^)。むしろそっちの方が違和感は小さかったかも。
■航琉ひびき(ウスチーノフ/夕霧らい)
らいらい演じるウスチーノフの、一見爽やかな好青年っぽく見えて実は怖い、みたいな二面性はそれほど目立たず、ちょっと暗い感じの役づくりだったような気がします。
暗いっていうか、おとなしかった……のかな?
■菜那くらら(婦長/遼かぐら)
もっぱら子役専科で、今公演でも本役は少女サーシャを演じているななくらちゃん。今回の新人公演は、まさに初めて観るななくらでした。大人の役もいけるね!!(喜)。
本役の遼かぐらさんも大劇場では苦戦していて、東宝にきてやっと芝居が落ち着いて嵌ってきた印象なので難しい役なんだろうな、と思うのですが、ななくらちゃんは落ち着いていて驚きました。本役ほど感情的に「娼婦に対する嫌悪感」を表に出すことはせず、事務的に語っていたのでやりやすかったのかも(?) ただ、本当は本公演くらい婦長が「嫌な女」に徹してくれた方が観客もカチューシャに共感しやすいのですが、児玉さんは、演出的な冒険はしても、芝居的な冒険はしないんだなーと思いました。
他にもいろいろ印象に残った人はいらっしゃいましたが、、、
とりあえず、そんなところでしょうか。実力不足が目立つキャストもなく、いい新人公演でした。
91期のみなさま、新人公演ご卒業おめでとうございます!
今後のご活躍を楽しみにしています(^ ^)。
【7月1日まで、あと120日】
■鞠花ゆめ(ワシーヴァナ夫人/桜一花)
芝居巧者のゆめちゃん。最初の婚約披露パーティーなどで見せるコケティッシュさと、貴婦人としての優雅なたたずまいが違和感なく融合しているあたり、本当に巧いんだなと感心します。
小柄な人ですが、大きなドレスに負けることなく着こなしていて、可愛らしい丸顔も上手に大人っぽく描いていたし、とにかく良かった。「銀ちゃんの恋」の焼き肉屋の女将で瞠目してから、3年。女役の大役がある作品が回ってくるのを楽しみにしています!
■春花きらら(ナターシャ/初姫さあや)
こちらもお見事!!いままでも、いつもいいお芝居をする人だなと思っていましたが、最後の新人公演で、これだけ見事に大人の女性像を見せていただけるとは!たおやかだけど芯の強いロシア女性、心優しく愛情深い貴婦人像がしっかりとできていて、台詞回しもまろやかで聞きやすく、とても幸せでした。
美人だし可愛いしお芝居できるしスタイル良いし、これからが楽しみです!
花娘は人材豊富すぎてなかなか役が回ってこないかもしれませんが、どんな隅っこにいてもちゃんと観ていますから、舞台を楽しんでください。
■神房佳希(ユーリ/高翔みず希)
神房さんのユーリ、配役を聞いた時から納得して、楽しみにしていました(^ ^)。
本当は真瀬にやってほしかったくらい良い役で、私は大好きなんんですが、神房さんのさりげなさはとても素敵でした♪これからもよろしくお願いします!
■銀華水(コロソフ叔父/浦輝ひろと)
銀華さんといえばおじさま、おじさまといえば銀華というくらい、ここ数作立て続けに年配の男性役でヒットを飛ばしている銀華さん。厳格そうに見えて、意外におおざっぱでお茶目なコロソフ叔父の魅力を、存分に見せていただきました(^ ^)。
■輝良まさと(コルチャーギン公爵/夏美よう)
ハマさんといえば、ヴィジュアルは満点、芝居は赤点ギリギリ……、みたいなイメージがあったのですが(^ ^;ゞ、さすがに新公も長の学年ともなると貫録が出てくるものだなあ、と感心しました。
ミッシィとドミトリーが別れる場面で、ドミトリーを追おうとする娘にかける「追うな!」という一言とか、良かったと思います。
■天真みちる(ワーニコフ刑務所長/悠真倫)
タソの一番お得意分野の役。新公独自のアドリブも多く、なんら危なげなく演じてました。
そのまま本公演に出てきても違和感ないかも、というくらい貫録が合って自然な印象でしたが、、、真由ちゃんやがりんちゃんと同期(同年)という設定を、もう少し意識しても良かったかもしれません(^ ^;。
っていうか、あんなに髭もじゃでおっさんくさいのに、ドミトリーやシェンボックと同期だと言われても違和感ないまりんさんがすごいのかも?
■和海しょう(セレーニン検事/朝夏まなと)
押し出しの良い人だし、衣装も似合っていたと思います。ドミトリーやシェンボックが若いので、ワーニコフ以外の3人は同じ年くらいに見えたかな(まぁくんは彼らと同年には見えないので……)
でも、私は、、、和海さんはセレーニンより婚約披露パーティーの「カリンカ」の歌手の方が印象的でした。本当にいい声だ!
■日高大地(カルチンキン/扇めぐむ)
日高くんが喋ってる!!
いきなりすみません。「愛と死のアラビア」から3年半、、、ですか。人は成長するんだなあ。
ところで。カルチンキン役と、カチューシャとシモンソンの結婚を認める司祭役が同じ役者なのは、石田さんの意図なんでしょうか……?なんか、あの結婚式を観るたびに、毎回「そもそもはお前が……」と説教したい気分にかられるのですが(^ ^;
■花蝶しほ(ボーチコワ/芽吹幸奈)
ちょっとべたっとした色っぽさが、とても良かったです。日高くんの(良くなったとはいえまだまだな)芝居をしっかりフォローしつつ、銀橋の渡り方も堂々としていて、長の学年って本当にすごいなあと思いました。
■羽立光来(スメリコフ/宿の主人/紫峰七海)
身体が大きいので、事件の再現場面でカチューシャに絡むところは迫力ありました。
歌がなかったのは残念ですが、爽やか好青年のイメージがあった羽立くんの違う一面が観れて良かったです。次も楽しみにしています!
後半の宿の主人も、がんばってました(^ ^)。むしろそっちの方が違和感は小さかったかも。
■航琉ひびき(ウスチーノフ/夕霧らい)
らいらい演じるウスチーノフの、一見爽やかな好青年っぽく見えて実は怖い、みたいな二面性はそれほど目立たず、ちょっと暗い感じの役づくりだったような気がします。
暗いっていうか、おとなしかった……のかな?
■菜那くらら(婦長/遼かぐら)
もっぱら子役専科で、今公演でも本役は少女サーシャを演じているななくらちゃん。今回の新人公演は、まさに初めて観るななくらでした。大人の役もいけるね!!(喜)。
本役の遼かぐらさんも大劇場では苦戦していて、東宝にきてやっと芝居が落ち着いて嵌ってきた印象なので難しい役なんだろうな、と思うのですが、ななくらちゃんは落ち着いていて驚きました。本役ほど感情的に「娼婦に対する嫌悪感」を表に出すことはせず、事務的に語っていたのでやりやすかったのかも(?) ただ、本当は本公演くらい婦長が「嫌な女」に徹してくれた方が観客もカチューシャに共感しやすいのですが、児玉さんは、演出的な冒険はしても、芝居的な冒険はしないんだなーと思いました。
他にもいろいろ印象に残った人はいらっしゃいましたが、、、
とりあえず、そんなところでしょうか。実力不足が目立つキャストもなく、いい新人公演でした。
91期のみなさま、新人公演ご卒業おめでとうございます!
今後のご活躍を楽しみにしています(^ ^)。
【7月1日まで、あと120日】
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