今日のCSニュースで流れていた、月組大劇場公演の稽古場レポート。
るうちゃんもゆりちゃんもちなつちゃんも可愛くて、この三人(+みりおくん)がきりやさんといつも一緒、というのはすごく楽しみだなー、と思いつつ。
ああ、これが流れるってことは、花組の千秋楽ももうすぐなんだ……と、切なくなりました。
というわけで、先日簡単に速報したっきりになっている花組公演を、ここで書いておきたいと思います。
冒頭。警備隊長ミハイロフ(望海)の歌に合わせて、連行されてくる罪人たち。
だいもんの歌がしずかに心に沁みます。
カチューシャ(蘭乃)は上手花道から銀橋へ。
同時に下手奥からも罪人たちが。天真くんを連行するのが真瀬くん、銀華さんを連行するのが日高くん……だったかな?(←違っていたらすみません)。いきなり92期祭りな場面でした。
銀橋を連行されていくカチューシャに揶揄いの言葉を投げつける罪人たち。
「うるさい!あたいは何もしちゃいないんだ!」という切ない叫びは雪に吸われて消えて行く。
暗転、舞台奥の幕があがると、そこは華やかな公爵の館。
公爵令嬢ミッシィと、青年貴族ネフリュードフ伯爵の婚約披露パーティ。
コサックたちの中心で「カリンカ」を歌うまぁくん(朝夏)。軽やかに踊るふみか(紫峰)とらいらい(夕霧)が恰好良い。男役は前の場面の兵士たちと次の裁判に取られているので、娘役が多い場面ですが、その分、華やかで楽しいです。本当に、花組は娘役さんがみんな可愛い!!(←100回言っても足りない)
ミッシィの両親が夏美組長と一花。艶やかな貴婦人の一花も似合いで美しかったです。小柄だから子役もできるけど、こういう役もしっかりやれるところはさすがだなあ。カルロッタ、ティアロッサミと当たり役に恵まれた2011年は終わりましたが、今年もがんがんやってもらいたい!(^ ^)。
ネフリュードフ(ドミトリー)の執事のユーリはさおりさん(高翔)。ああ、こういうさおりさんも好きだなあ、とあらためて思いました。こういう役をみると、なんとなく月組の匂いを感じるのは私が月組好きだからでしょうか?さりげない佇まいと、押しつけがましくない優しさ、誠実さがとてもステキな人だと思います。
コロソフ叔父の浦輝さんも良い味出してました。こういう役は似合いますよねー!蘭トムさんよりずっと大人で渋くて、口数の少ない寡黙で武骨な元軍人、なのに意外にお茶目(^ ^)。さすが石田さん、出演者の個性がわかっているなあと思いました。
イワノーヴナ伯母の京さん。一昔前は若者たちの心を騒がせた貴婦人であることがよくわかる美しさと、さばけた気風の良さはさすがです。「ちいさな花がひらいた」のお久も素晴らしかったし、ロシア貴族のご婦人も素晴らしい。マリア侯爵夫人からお久まで、ひとくちに「貴婦人」といっても幅ひろいものだなあと思います。京さんの芸幅は本当にすごい。
ドミトリーの姉ナターシャのさあや(初姫)。しっとりした落ち着きのある美しいひと。さあやの一面にぴったりの宛書きで、石田さんがあえてさあやに宛書きするのがこういう役であったことが嬉しいです。わずかにのぞく押しつけがましさと上から目線の高飛車さが、穏やかで落ち着いた語り口や風情の中に潜んでいるのがとても良いです。ああいう二重性のある役をやらせたら、右に出る者はいないんだもんね。しかも華やかで美しい。最高です。
クララのきらりん(華耀)。えーっと、ドミトリーの従姉妹……でしたっけ?イワノーヴナ伯母の関係者なんですよね。あのへんの血縁関係はさっぱりですが、とにかく美しくて、「恋の手練れ」の名に恥じぬ存在感でした。未亡人として黒いドレスに身を包み、眼鏡までかけても隠しきれない華やかさ。禁欲的な黒いドレスが余計に艶めかしくみえて、計算かと思いました(^ ^)。
きらりんって、根本的にはあまり色気のないタイプだと思うのですが、こういう、ちょっと格好良い役は嵌るんですよねー!石田さんとの相性は良いので期待していたのですが、期待以上でした(*^ ^*)。
じゅりあの役(マリア・パーブロワ)もちょっと観てみたかったけど。
シェンボック(壮)とアニエス(月野)。
お人形のように可愛らしいアニエスと、その美貌にぞっこんなシェンボック。対等に語りあう、幸せそうな二人がとても良いです。まだお互いちゃんとした自覚にはなっていないけれども、ちゃんと愛し合っているのが観ていてわかる、というのが面白い。
そんな二人と並ぶからこそ、今まさに婚約を披露しているドミトリーとミッシィ(実咲)の二人は、お互いにどこか遠慮があるのが観客ににも判りやすいんですよね。
何事もなければ、時間をかけてその隙間をうめていったんだろう。そうやって、素敵な夫婦になるカップルはたくさんある。まして、結婚には家格のつり合いが重要となる貴族階級なんだから。
でも、何事かは起きてしまった。
この場合は、陪審員としての出廷要請という形で。
叔父も公爵も、声を揃えて「行くべきだ」といい聞かせ、ドミトリーはいつもどおりの誠実な笑顔で婚約者の手を握る。
そこに待つ人が誰なのか、虫の知らせも何もなく。
気落ちしたミッシィを慰めようと、自ら道化役をかってでるシェンボック。
壮ちゃんって、こういう役どころが本当にうまいな、と思います。「メランコリック・ジゴロ」以来、ああいうちょっとワルぶったところのある、うるさくていい加減なのに憎めない「友人」役って、壮ちゃんの当たり役になってますよね。石田さんはそのスターの「判っている魅力」を使いたがるところがあるけど、こういう役を振ってくるところはさすがだと思う。
そして、迷わずに裁判所へ向かうドミトリーの真っ直ぐさも、同じように、蘭トムさんの本質だと思うんですよね。今まであまり組んでいた印象がなかったけど、蘭トムさんは案外と石田役者なのかもしれないな、と感じました。
石田作品の特徴、というか、私が好きなところって何だろう……なんてことをいろいろ考えていたのですが。
私が石田作品を好きなのは、基本的に「説明役のいないお芝居」がメインであるところなんだと思います。
説明役(=地の文)がいないから、登場人物が本音で話しているのか、意識して嘘を吐いているのか、自分でも本当の気持ちに気がつかないのか、観ている側にはわからない。わからないから、いろいろ想像する余地がある。
この場面でも、ドミトリーが義務だと思って出廷しただけなのか、華やかなパーティーがめんどくさくなっていたのでこれ幸いと出かけたのか、あるいは陪審員をやるのが純粋に楽しみだったのか(^ ^)、彼の本音はわからないようになっている。蘭トムさんも一見無表情(というかいつもと同じ笑顔)だから、意識しているのかなと思います。
観客は、ドミトリーの仮面の笑顔を視ながら、彼の「今」を想像するのが楽しいんですよね。シェンボックもそう。ミッシィも、アニエスも、イワノーヴナも、クララも。この場面に出ているメンバーは、一癖も二癖もある貴族たちだから、余計に面白いんだと思います。
暗転して、場面は裁判所の陪審員控室へ。
陪審員たちがぴーちくぱーちく好き勝手に喋っているのを抑えるように歌いだす(という設定らしい)アーサー(煌雅)。ちなみに陪審員たちは「めんどくせえなあ」とか話してるらしいです( ^)。
上手に輝良・真瀬・日高、下手に彩城・冴月と並んで、下手端に蘭トムさんが座ります。上級生3人は軍人で、みんな豪華な礼服(^ ^)。下級生二人は商人(真瀬)と教師(日高)なんだそうです。そこは石田さんの拘りだそうですが。その拘り、伝わりにくいかも(ごめんなさい)。
裁判が始まる。
上手の花道ではマトヴェイ検事(鳳)の論説、下手ではファナーリン弁護士の論説。
どちらも口跡がよくて聴きとりやすく、いかにも「裁判」な感じがします。ちょっと声が高くて早口な真由ちゃんの検事さんは、いつもの笑顔を封じて厳しく攻めつけて、やわらかな口調のみつる弁護士は、ゆったりと陪審員たちを懐柔しようとする。
被告は3人。マウレタニア・ホテルの従業員・カルチンキン(扇)、ボーチコワ(芽吹)、そして、エカテリーナ・マースロワ(蘭乃)。
「カチューシャ……!!」
呟く蘭トムさんの、嘘のない「驚愕」。舞台中央でスポットを浴びる、蘭ちゃんの無表情。
服を脱ぎ捨てて、「ギルティー」のダンスナンバーへ。あの衣装、どっかで観た覚えがあるんですが……なんだっけ。「魅惑」?違うかなあ。
可愛いアニエスや淑やかなコルチャーギン公爵夫人が混ざっていることに驚きが隠せませんが(^ ^)、この場面の眼目はよっち(月央)のダンス!!いやー、恰好良いです~~!!
もちろん蘭ちゃんもかなり踊ってます。ダンサー・蘭はなの本領発揮!という感じで、恰好良かったです(*^ ^*)。
「被告は、以前勤めていた貴族の邸で主人に弄ばれ、捨てられた」
この台詞が、ドミトリーの頭の中をぐるぐる回りつづける。
ところで。
ファナーリン弁護士が繰り返すこの主張が、陪審員の同情を買うためのものにすぎず、彼女の無罪を説明しようとしていないのがちょっと気になりました。
カチューシャ自身は「あたいは何も知らなかった!」と供述してるのに、その線では駄目なのでしょうか?
なんか、全体的にこの裁判に関しては疑問だらけで(汗)。この時代の裁判って、こんなものだったんだろうか。被告も被害者も平民だから??
蘭トムさん、「異議あり!」って叫んじゃえよ!と何度思ったことか。
そんなこんな、いろいろ疑問があって、久しぶりに原作を読み返したいなーっと思った作品でした。……うーん、東京に来るまでに読めるかなあ。家にあった「復活」が、あまりに百科事典のような巨大な本だったので、だいぶ挫けているのですが(- -;ゞ。
ところで。
ショーについては、また別途……と思いつつ、一つだけ。
あの主題歌、月組さんの「ONE」に酷似していませんか?
サビのところの歌いだしとか、真顔で「ONE」を期待してしまうんですけど、私だけですかね…?
【7月1日まで、あと157日】
るうちゃんもゆりちゃんもちなつちゃんも可愛くて、この三人(+みりおくん)がきりやさんといつも一緒、というのはすごく楽しみだなー、と思いつつ。
ああ、これが流れるってことは、花組の千秋楽ももうすぐなんだ……と、切なくなりました。
というわけで、先日簡単に速報したっきりになっている花組公演を、ここで書いておきたいと思います。
冒頭。警備隊長ミハイロフ(望海)の歌に合わせて、連行されてくる罪人たち。
だいもんの歌がしずかに心に沁みます。
カチューシャ(蘭乃)は上手花道から銀橋へ。
同時に下手奥からも罪人たちが。天真くんを連行するのが真瀬くん、銀華さんを連行するのが日高くん……だったかな?(←違っていたらすみません)。いきなり92期祭りな場面でした。
銀橋を連行されていくカチューシャに揶揄いの言葉を投げつける罪人たち。
「うるさい!あたいは何もしちゃいないんだ!」という切ない叫びは雪に吸われて消えて行く。
暗転、舞台奥の幕があがると、そこは華やかな公爵の館。
公爵令嬢ミッシィと、青年貴族ネフリュードフ伯爵の婚約披露パーティ。
コサックたちの中心で「カリンカ」を歌うまぁくん(朝夏)。軽やかに踊るふみか(紫峰)とらいらい(夕霧)が恰好良い。男役は前の場面の兵士たちと次の裁判に取られているので、娘役が多い場面ですが、その分、華やかで楽しいです。本当に、花組は娘役さんがみんな可愛い!!(←100回言っても足りない)
ミッシィの両親が夏美組長と一花。艶やかな貴婦人の一花も似合いで美しかったです。小柄だから子役もできるけど、こういう役もしっかりやれるところはさすがだなあ。カルロッタ、ティアロッサミと当たり役に恵まれた2011年は終わりましたが、今年もがんがんやってもらいたい!(^ ^)。
ネフリュードフ(ドミトリー)の執事のユーリはさおりさん(高翔)。ああ、こういうさおりさんも好きだなあ、とあらためて思いました。こういう役をみると、なんとなく月組の匂いを感じるのは私が月組好きだからでしょうか?さりげない佇まいと、押しつけがましくない優しさ、誠実さがとてもステキな人だと思います。
コロソフ叔父の浦輝さんも良い味出してました。こういう役は似合いますよねー!蘭トムさんよりずっと大人で渋くて、口数の少ない寡黙で武骨な元軍人、なのに意外にお茶目(^ ^)。さすが石田さん、出演者の個性がわかっているなあと思いました。
イワノーヴナ伯母の京さん。一昔前は若者たちの心を騒がせた貴婦人であることがよくわかる美しさと、さばけた気風の良さはさすがです。「ちいさな花がひらいた」のお久も素晴らしかったし、ロシア貴族のご婦人も素晴らしい。マリア侯爵夫人からお久まで、ひとくちに「貴婦人」といっても幅ひろいものだなあと思います。京さんの芸幅は本当にすごい。
ドミトリーの姉ナターシャのさあや(初姫)。しっとりした落ち着きのある美しいひと。さあやの一面にぴったりの宛書きで、石田さんがあえてさあやに宛書きするのがこういう役であったことが嬉しいです。わずかにのぞく押しつけがましさと上から目線の高飛車さが、穏やかで落ち着いた語り口や風情の中に潜んでいるのがとても良いです。ああいう二重性のある役をやらせたら、右に出る者はいないんだもんね。しかも華やかで美しい。最高です。
クララのきらりん(華耀)。えーっと、ドミトリーの従姉妹……でしたっけ?イワノーヴナ伯母の関係者なんですよね。あのへんの血縁関係はさっぱりですが、とにかく美しくて、「恋の手練れ」の名に恥じぬ存在感でした。未亡人として黒いドレスに身を包み、眼鏡までかけても隠しきれない華やかさ。禁欲的な黒いドレスが余計に艶めかしくみえて、計算かと思いました(^ ^)。
きらりんって、根本的にはあまり色気のないタイプだと思うのですが、こういう、ちょっと格好良い役は嵌るんですよねー!石田さんとの相性は良いので期待していたのですが、期待以上でした(*^ ^*)。
じゅりあの役(マリア・パーブロワ)もちょっと観てみたかったけど。
シェンボック(壮)とアニエス(月野)。
お人形のように可愛らしいアニエスと、その美貌にぞっこんなシェンボック。対等に語りあう、幸せそうな二人がとても良いです。まだお互いちゃんとした自覚にはなっていないけれども、ちゃんと愛し合っているのが観ていてわかる、というのが面白い。
そんな二人と並ぶからこそ、今まさに婚約を披露しているドミトリーとミッシィ(実咲)の二人は、お互いにどこか遠慮があるのが観客ににも判りやすいんですよね。
何事もなければ、時間をかけてその隙間をうめていったんだろう。そうやって、素敵な夫婦になるカップルはたくさんある。まして、結婚には家格のつり合いが重要となる貴族階級なんだから。
でも、何事かは起きてしまった。
この場合は、陪審員としての出廷要請という形で。
叔父も公爵も、声を揃えて「行くべきだ」といい聞かせ、ドミトリーはいつもどおりの誠実な笑顔で婚約者の手を握る。
そこに待つ人が誰なのか、虫の知らせも何もなく。
気落ちしたミッシィを慰めようと、自ら道化役をかってでるシェンボック。
壮ちゃんって、こういう役どころが本当にうまいな、と思います。「メランコリック・ジゴロ」以来、ああいうちょっとワルぶったところのある、うるさくていい加減なのに憎めない「友人」役って、壮ちゃんの当たり役になってますよね。石田さんはそのスターの「判っている魅力」を使いたがるところがあるけど、こういう役を振ってくるところはさすがだと思う。
そして、迷わずに裁判所へ向かうドミトリーの真っ直ぐさも、同じように、蘭トムさんの本質だと思うんですよね。今まであまり組んでいた印象がなかったけど、蘭トムさんは案外と石田役者なのかもしれないな、と感じました。
石田作品の特徴、というか、私が好きなところって何だろう……なんてことをいろいろ考えていたのですが。
私が石田作品を好きなのは、基本的に「説明役のいないお芝居」がメインであるところなんだと思います。
説明役(=地の文)がいないから、登場人物が本音で話しているのか、意識して嘘を吐いているのか、自分でも本当の気持ちに気がつかないのか、観ている側にはわからない。わからないから、いろいろ想像する余地がある。
この場面でも、ドミトリーが義務だと思って出廷しただけなのか、華やかなパーティーがめんどくさくなっていたのでこれ幸いと出かけたのか、あるいは陪審員をやるのが純粋に楽しみだったのか(^ ^)、彼の本音はわからないようになっている。蘭トムさんも一見無表情(というかいつもと同じ笑顔)だから、意識しているのかなと思います。
観客は、ドミトリーの仮面の笑顔を視ながら、彼の「今」を想像するのが楽しいんですよね。シェンボックもそう。ミッシィも、アニエスも、イワノーヴナも、クララも。この場面に出ているメンバーは、一癖も二癖もある貴族たちだから、余計に面白いんだと思います。
暗転して、場面は裁判所の陪審員控室へ。
陪審員たちがぴーちくぱーちく好き勝手に喋っているのを抑えるように歌いだす(という設定らしい)アーサー(煌雅)。ちなみに陪審員たちは「めんどくせえなあ」とか話してるらしいです( ^)。
上手に輝良・真瀬・日高、下手に彩城・冴月と並んで、下手端に蘭トムさんが座ります。上級生3人は軍人で、みんな豪華な礼服(^ ^)。下級生二人は商人(真瀬)と教師(日高)なんだそうです。そこは石田さんの拘りだそうですが。その拘り、伝わりにくいかも(ごめんなさい)。
裁判が始まる。
上手の花道ではマトヴェイ検事(鳳)の論説、下手ではファナーリン弁護士の論説。
どちらも口跡がよくて聴きとりやすく、いかにも「裁判」な感じがします。ちょっと声が高くて早口な真由ちゃんの検事さんは、いつもの笑顔を封じて厳しく攻めつけて、やわらかな口調のみつる弁護士は、ゆったりと陪審員たちを懐柔しようとする。
被告は3人。マウレタニア・ホテルの従業員・カルチンキン(扇)、ボーチコワ(芽吹)、そして、エカテリーナ・マースロワ(蘭乃)。
「カチューシャ……!!」
呟く蘭トムさんの、嘘のない「驚愕」。舞台中央でスポットを浴びる、蘭ちゃんの無表情。
服を脱ぎ捨てて、「ギルティー」のダンスナンバーへ。あの衣装、どっかで観た覚えがあるんですが……なんだっけ。「魅惑」?違うかなあ。
可愛いアニエスや淑やかなコルチャーギン公爵夫人が混ざっていることに驚きが隠せませんが(^ ^)、この場面の眼目はよっち(月央)のダンス!!いやー、恰好良いです~~!!
もちろん蘭ちゃんもかなり踊ってます。ダンサー・蘭はなの本領発揮!という感じで、恰好良かったです(*^ ^*)。
「被告は、以前勤めていた貴族の邸で主人に弄ばれ、捨てられた」
この台詞が、ドミトリーの頭の中をぐるぐる回りつづける。
ところで。
ファナーリン弁護士が繰り返すこの主張が、陪審員の同情を買うためのものにすぎず、彼女の無罪を説明しようとしていないのがちょっと気になりました。
カチューシャ自身は「あたいは何も知らなかった!」と供述してるのに、その線では駄目なのでしょうか?
なんか、全体的にこの裁判に関しては疑問だらけで(汗)。この時代の裁判って、こんなものだったんだろうか。被告も被害者も平民だから??
蘭トムさん、「異議あり!」って叫んじゃえよ!と何度思ったことか。
そんなこんな、いろいろ疑問があって、久しぶりに原作を読み返したいなーっと思った作品でした。……うーん、東京に来るまでに読めるかなあ。家にあった「復活」が、あまりに百科事典のような巨大な本だったので、だいぶ挫けているのですが(- -;ゞ。
ところで。
ショーについては、また別途……と思いつつ、一つだけ。
あの主題歌、月組さんの「ONE」に酷似していませんか?
サビのところの歌いだしとか、真顔で「ONE」を期待してしまうんですけど、私だけですかね…?
【7月1日まで、あと157日】
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