目黒パーシモンホールにて、ダンス市場「ダンシェリア」を観劇してまいりました。


小川亜矢子さんが主宰する「青山ダンシングスクエア」の、、、発表会?イベント?という感じの公演でした。
大真みらんさんが振付に入られていて、出演もされていて、、あと、OGでは舞城のどか・美鳳あや・彩海早矢の3名がゲストで参加されていました。84期、85期、86期と期も違い、組も違う3人のダンサーが並んで踊っているのを観るのは、すごく不思議な感じがしました。

それでは、特に印象に残った場面について、かんたんに。


第一部
◆風変わりな美女たち(振付:小川亜矢子)
バーレッスンをするダンサーの卵たち。サティの「ジムノペディ」の流れる静かな空間で、ちょっとした小芝居交じりのダンスシーン。ダンス自体はシンプルでしたが、みんなのまっすぐに伸びた脚が印象的でした。


◆Midnight Quartet(振付:平山素子)
実は、最後まで観て、一番好きな場面はここだったかもしれません。
ちょっと不思議な……なんというか、「ル・ボレロ・ルージュ」のインドっぽい場面で娘役さんたちが着ていた刺青タイツみたいなものを着た女性が3人、あとから一人出てきて、後半は4人で踊っていました。
振付がね、なんというか、宝塚では観たことがない振付なんですよね。なんというか、身体の関節のあちらこちらに糸がついていて、その糸を他のメンバーが持って操っている……みたいな(?)。それをお互いにやっている感じ。なんか説明できなくてすみません。流れるように滑らかな、4人の身体がつながっているかのような不思議な動きの連続で、すごく惹きこまれました。


◆「Lilly」より抜粋(振付:柳本雅寛)
男性二人で、身体のあちこちで床を叩きながら踊る……なんか、全く説明できていませんが、ちょっとコメディタッチの場面でした。動きが独特で、こちらもあまり観たことがないような気がします。
振付の柳本さんがご自分で踊っていらっしゃいました。


◆Even Horizon(振付:二見一幸)
夕日に照らされたような不思議な光のなかで、静かに踊っていた場面ですよね。とてもきれいでした。
シンプルな美しさでした。


第二部
◆あめ模様(振付:赤尾仁紀)
傘をつかったダンスで、可愛らしい女の子たちがくるくる踊っていて、とても可愛かったです。


◆ばーど(振付:大真みらん)
白い衣装でシンプルに踊る、鳥たち。ゲストの3人はここが初登場だったのですが、ももちゃんの振付は宝塚でもよくあるような明るくて元気な場面になっていて、3人がすごく伸びやかに踊っていたのが気持ち良かったです。
あかしが男前で恰好良いのは当たり前として、みほちゃんのあの男前な素敵さは何事かしら……。そして、後半、みっぽーを軽々とリフトしていたのは誰だったのかな……?


◆花火(振付:木下菜津子)
青い祭り半纏で元気に踊りまくる場面。勢いがあって良かったです。


◆熱帯夜(振付:大真みらん)
赤と黒の衣装に、黒の網タイツ、紅のガーター。すみません、ここもゲスト3人が出ていた場面なんですが、はみっぽーしか観てませんでした。「エリザベート」の娼婦でも思ったのですが、こういう場面でのロリータ感というか、無意味に透明感のある可愛らしさは個性なんだな、と思いますね。隣で踊っているみほちゃんのリアルな色っぽさとは全然違う、ファンタジックな色気が面白いダンサーだな、と思います。


◆そして……(振付:大真みらん)
場面というか、パレードですね。出演していた全員が揃うのですが、ここで初めて、場面ごとに着替えて出てきていたわけではなく、みんな1場面しか出ていなかったことに気が付きました(^ ^)。
すごい人数が舞台を埋め尽くしていて、びっくりしました(^ ^)。



平山素子さんの場面でも書きましたが、こう……どこかに紐がつながっているかのような独特の不思議な動きが、平山さんの振付以外の場面でもいろいろあって、これがこのスタジオの特徴なのかな?と思ったのですが。……でも、最初の小川亜矢子氏の場面はそんなことも無かったんだよね……。
ううむ、あの不思議な動きが目に焼き付いて、宝塚でもショーの中でああいうダンスも取り入れていったら面白いのに、と思ったりしました。

なかなかこういう公演を観る機会はないのですが、いつもと違うダンスを拝見できて、とても新鮮で楽しい時間でした!(はぁと)


【7月1日まで、あと163日】

コメント

nophoto
カナリヤ
2012年1月22日0:11

みつきねこさん、こんばんは。
ダンススタジオとしては有名なんですよね。確か?
昔、応援していた生徒さんも東京公演で東京に来たらスタジオに通っていたみたいです。
ダンスは少し習った事がありますが、もっぱら宝塚のダンスばかり見ていて、今は、孫が習っているモダンバレエの発表会しか知りません。そこは、上島先生と共に発表されたりする先生で、コンテンポラリー系の振り付けが多いです。
ダンスって色々なジャンルがあり、その表現の方向性もさまざまですよね。
昔は、アキコ・カンダ先生のバレエチックな振り付けが必ず入っていたり。
でも、ジャズダンスが一番好きかな。。。
外部の振り付けの先生がたって、かなり宝塚寄りの振り付けをされていると思うのです。歩み寄りと言うのかな。だから、目に馴染みやすい。でも、ご自分のスタジオの発表となると独自色が強く出てくるのだろうなぁと思います。
あれ?ダンス談義みたいになってしまいました。(苦笑)たまには良いですね。

みつきねこ
2012年1月22日0:49

カナリアさま
コメントありがとうございます!ダンススタジオとしてはかなり有名だと思います。
私でさえ名前を知っているくらいですし……。
私は、一時期は仕事のからみもあっていろんな系統のダンス公演を観ていたのですが、最近すっかりご無沙汰していて、こういう公演を観たのは久しぶりでした。なかなか刺激的でした(^ ^)。

> 外部の振り付けの先生がたって、かなり宝塚寄りの振り付けをされていると思うのです。

それはすごく感じますね。やっぱり「宝塚らしいダンス」っていうのはあると思います。男役も女役も、動きの基本的な型みたいなのがあって、それを完全に崩すことはなかなか難しいでしょうし……。
たまに外部のダンス公演を観ると、面白いなあという気持ちと、「やっぱり宝塚のダンスは恰好良いな」という気持ちと、両方がありますね(^ ^)。