ルイ14世の双子の弟
2011年11月5日 宝塚(雪)本題に入る前に、一つだけ叫ばせてください。
「紅5コンサート」決定、おめでとうございます!!
いやー、自分が参加できるかどうかはまた別の問題なのでおいといて、こういう企画が実現したことに驚いています。劇団主導ではない、ジェンヌさんの「内輪受け」から始まった企画ユニットがこんなふうに実を結ぶことがあるなんて!!
……企画構成を考えるのにまたお休み返上になりそうですが、どうぞお身体をいといつつ、せっかくのチャンスなので精一杯楽しんでほしいなと思います。がんばれ、紅5!
さて、本題。
東京宝塚劇場にて、雪組公演「仮面の男/ロイヤルストレートフラッシュ!」を観てまいりました。
「黒い瞳」も「ハウトゥサクシード」も観て、「ロミオとジュリエット」もみみちゃんのジュリエットしか観ていない私には、「舞羽美海娘役トップお披露目」とか言われても今更、って感じでピンとこないのですが。
ふつーに、熱いキムちゃんと可愛いみみちゃんのコンビがお似合いで、それを観ているだけで幸せでした。
私は大劇場公演を観ていないので、どこがどのように変更されたのかが判らないのですが。
なんといえばいいのかな。駄目なところは十分にたくさん目についたのですが、ある意味「コードヒーロー」みたいな突き抜け感がないというか、この程度の作品は今までにもいろいろあったな…(遠い目)程度の拙さに収まってはいたと思います。
それが、修正されたおかげでそのレベルになったのか、そのあたりは不明ですが。
気になったのは、「あー、ここから盛り上がるのかな?」と思うたびに肩透かしを食らう、みたいな“がっかり”感と、そして「その場面長すぎませんか?」的なところ、かな。
とにかく、緊張感が最後まで続かないんですよね。個々の場面は良いなと思うところもあるんだけど、最後まで観て、緞帳が降りてくるのを待ちながら、
「……で、何の話だっけ?」
と思ってしまったテーマの弱さが結構致命的なんじゃないかな、と。
この作品で児玉さんが描きたかったものは何なのでしょうか。
フィリップの優しさ?強さ?ルイーズの純愛?三銃士の格好良さ?宮廷と民衆の対立?太陽王ルイの元で繁栄を謳歌したフランス宮廷?それともダルタニアンの復讐譚?
どれもすごく中途半端で、ぜんぜん描けてないと思うんですよ。
フィリップは優しいし、ルイーズは可憐だし、三銃士は格好良いし、サンマールは素敵だし、、、良い場面もそれぞれにあるんだけど、それがつながらない。最終的に「で?」で終わってしまう。観終わった後で残念感しか残らない気がするんです。
児玉さんが描こうとしたテーマが、演出変更の中で消えてしまったのかもしれません。本来は、もっとちゃんとしたテーマがあって、それに沿った演出だったのかも。
でも、、、正直、児玉さんの今までの作品を振り返れば、元々あまりちゃんとした「オリジナルのテーマ」を持った作品を創った実績がない人ではありますよね。
「龍星」とか「メイちゃんの執事」とか、大劇場作品では「シークレットハンター」とか、佳作とまではいかなくてもまあ普通に楽しめる作品もあるんですけど、「伝えたいテーマ」を中心に据えた作品づくりをしたことがないんじゃないか、と思う。
……そんなことを観劇しながら考えてしまったくらい、なんというか、隙間だらけで集中しにくい作品だった、というのが全てかも(; ;)。
ネタ作品であっても、伝わってくる『テーマ』がちゃんとあれば、私は結構楽しめるんですけど。そういうものがないと、ツッコミどころを探す気力もなくなって、「早く終わらないかなー」と思ってしまうんですよね……。
なんて、作品に対する愚痴はこのくらいにして、キャスト別に簡単に。
◆ルイ/フィリップ(音月桂)
ピュアで優しいフィリップと、尊大で我慢のきかない、我侭なルイ。二役の演じ分けはさすがでした。
ただ、宝塚スターとしてのキムちゃんの持ち味はフィリップ的なところにあると思うので、ルイは無理している感も強かったし、ああいう言い訳のできない悪役をトップが(半分とはいえ)演じて、勧善懲悪の結果として成敗されてしまうという落ちは違和感があるなあ、と思いました。
それを誤魔化すために、ダルタニアンが復讐する対象はルイではなく、実際に手を降したルーヴォアということにしたわけですが、、、ルーヴォアが仇であることが判明するまでの経緯も無茶だったしなあ、、、。
ちぎちゃんとキムちゃんなら体格も似ているし、ちぎちゃんにルイをやらせるっていう手もあったと思うんだけどなーと思ったりもしました。
◆ルイーズ(舞羽美海)
かわいいー。みみちゃんの持ち味でもある「頑固さ」が良い意味でいきる無茶な役で、良かったです♪ ラウルのことをあっさり忘れてしまうのはアレだけど、まあ「コードヒーロー」より100倍マシかな。(←比較対象はそこでいいのか?)
◆ダルタニアン(早霧せいな)
ちぎちゃんは格好良かったけど、、、意味不明な役でしたね。ダルタニアンっていうから、「ハウトゥ」のバドみたいな可愛いちぎちゃんにまた逢えるのかと楽しみにしていたのに……。
残念。
あゆちゃんのコンスタンスとはお似合いで可愛かったです。でも、一番お似合いだったのは、ショーでのせしるとの美男美女並び!
◆ルーヴォア(彩那音)
演技巧者なひろみちゃんですが、こういう「ちゃんとした悪役」は、もしかして初めてかな?
最後にして新しい挑戦、という感じでしたが、渋みがあってとても良かったです。「エリザベート」の頃は髭をつけてもなんか違和感があったのに、もうすっかり板について……格好良かった(はぁと)。
ルイが中途半端な役(←トップが二役で演じる役だから)になってしまった中で、ルーヴォアがカバーする領域は大きかったと思いますが、その期待によく応えてくれたと思います。
卒業は残念だけど、千秋楽まで「大好きな宝塚」を満喫してくださいますように。
◆アトス(未涼亜希)
いやはや、格好良かった!!(はぁと)
アトスってホントおいしい役ですよね。作品によって設定は色々だけど、必ずおいしい(^ ^)。
ラウルの兄で三銃士のリーダー格。クールでハンサムなまっつにぴったりの良い役でした!
バウも期待してます♪
◆ポルトス(緒月遠麻)
ほっと息をつかせてくれる役どころをきちんとこなしていて、やっぱりキタロウはこうでなくちゃ!と思いました(はぁと)。単なるコミカルな役ではなくて、キタロウの存在そのものに面白みがあるからこそ、ああいう役が良いんですよね。まっつ・キングとのバランスも良かったです。
◆アラミス(蓮城まこと)
で、今回大当たりだったキングのアラミス。キングの軽やかな明るさは、役に嵌ると本当に魅力を発揮しますね。まっつの重み、キタロウの面白み、そしてキングの明るさと可愛げ。この三人の個性のバランスが秀逸で、とても良かったです。
◆サンマール(沙央くらま)
銃士隊の隊員として、隊長のダルタニアンに従い、牢獄の管理を受け持つ男。
フィリップとの会話の底知れない怖さや、ラストシーンの「当たり前」のようにダルタニアンに一礼する姿にぐっときました。面白い役だったな~。
◆ロシュフォール(大湖せしる)
あらためて綺麗な人だなあとしみじみ。台詞もだいぶ良くなってきましたよね。
ルイの回りは、ルーヴォア、ロシュフォールと綺麗な人ばっかりで、ルイは女性だけじゃなくて部下たちも顔で選んでいるのかと突っ込みたい。
◆アンヌ王太后(梨花ますみ)
「不吉」とされた息子をあっさりと手放す冷たさと、その息子が戻ってきたときに抱擁する腕のまろやかさ、、、その両方をあわせもつ女性。優しいばかりの“愛情に溢れた”女性ではないこういう役を、さりげなくできるのはみとさんの強みだなと感心しました。
新公のあゆちゃんがどんなふうに取り組むのか、ちょっと好奇心。
◆ミレディ(舞咲りん)
「三銃士」という作品では、なんというか、お約束的な役なので何の説明もなく出てくる意味不明な役ですが、ヒメ個人はよくやっていたと思います。
個性的な女役はこういうピンポイントの役で使ってこそだな、と実感。
◆酒場の主人(奏乃はると)
ここ数年、酒場の主人ばっかりやっているような気がするのは気のせいでしょうか。
さすがに手慣れたもので、あちこちで皆が勝手なことをしている場面をよくおさめていたような気がします。85期男役も、ついに最後の一人になっちゃうんですね………。
◆酒場の女房(花帆杏奈)
にわにわと同期で夫婦役の杏奈ちゃん。大好きな二人があれこれ小芝居しているのを観るのはとても楽しいです。もっとやれー!
◆ラウル(彩凪翔)
ルイーズの恋人でアトスの弟。出番は前半で終わってしまいますが、いわゆる「若手スターを売りだすための良い役」の典型的な役。とても良かったと思います。文句なしの美貌に長身、ルイーズとの並びも良かったし、衣装もアラが出ないように工夫されていて……。これは実際、人気出るんじゃないかな(出るといいな)、と思いました。
新公主演おめでとうございます。がんばってね!
◆仮面の男(真那春人)
役名になっている仮面の男より、酒場の男がすっごい印象的でした。かわいー。
新公は大役ダルタニアン。喋る声が好きなので、CSニュースでインタビューされてるだけで嬉しくなってしまいます。新公はチケットを持っていないので観られるかどうかわからないけど、がんばってくださいね!
◆モリエール(彩風咲奈)
劇作家。アトスの旧友。狂言回し的に「早わかり世界史」を語ったりしてくれる役ですが、なんつーか……ちょっと児玉さんの犠牲者的な印象があったかも。彩風さんが悪いんじゃないけど、彼女の場面は丸ごといらないよね、みたいな。
でも、歌が聴けたから良しとするべきかな。あの学年で役がつくだけ凄いことなんだし。
◆大女優(晴華みどり)
◆水戸光圀(大凪真生)
お二人とも、名前のついている役よりもアンサンブルで貴婦人や銃士をやっているときの方が素敵だったけど……うーん。卒業生なのにこの役かー、というべきか、卒業生だからこそ無理やり役をつくってくれたと解釈するべきなのか。いやあの、作品を壊してまで餞別してくれなくてもいいのに、と思うのは、私がお二人のファンではないからなのでしょうか。
……お二人とも、役でも、役以外のいろいろな場面でも、良い仕事してくれてました。
もちろん、ショーは大活躍だったし。
でもなんか、忸怩たる思いは残ってしまう、かも……↓
そんな感じでしょうか。
ショーはいかにも齋藤さんっぽくて楽しかったです。一番好きなのは文句なく「渇望」。がおりちゃん(香稜しずる)が格好良すぎ!!もう、がおりちゃんに夢中で下級生が全然チェックできませんでした。あの場面だけもう一回観たいです。
その次は、せしるが娘役をやっている青いインディアンの場面、かな。せしる綺麗だったー!(←そこ?)
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「紅5コンサート」決定、おめでとうございます!!
いやー、自分が参加できるかどうかはまた別の問題なのでおいといて、こういう企画が実現したことに驚いています。劇団主導ではない、ジェンヌさんの「内輪受け」から始まった企画ユニットがこんなふうに実を結ぶことがあるなんて!!
……企画構成を考えるのにまたお休み返上になりそうですが、どうぞお身体をいといつつ、せっかくのチャンスなので精一杯楽しんでほしいなと思います。がんばれ、紅5!
さて、本題。
東京宝塚劇場にて、雪組公演「仮面の男/ロイヤルストレートフラッシュ!」を観てまいりました。
「黒い瞳」も「ハウトゥサクシード」も観て、「ロミオとジュリエット」もみみちゃんのジュリエットしか観ていない私には、「舞羽美海娘役トップお披露目」とか言われても今更、って感じでピンとこないのですが。
ふつーに、熱いキムちゃんと可愛いみみちゃんのコンビがお似合いで、それを観ているだけで幸せでした。
私は大劇場公演を観ていないので、どこがどのように変更されたのかが判らないのですが。
なんといえばいいのかな。駄目なところは十分にたくさん目についたのですが、ある意味「コードヒーロー」みたいな突き抜け感がないというか、この程度の作品は今までにもいろいろあったな…(遠い目)程度の拙さに収まってはいたと思います。
それが、修正されたおかげでそのレベルになったのか、そのあたりは不明ですが。
気になったのは、「あー、ここから盛り上がるのかな?」と思うたびに肩透かしを食らう、みたいな“がっかり”感と、そして「その場面長すぎませんか?」的なところ、かな。
とにかく、緊張感が最後まで続かないんですよね。個々の場面は良いなと思うところもあるんだけど、最後まで観て、緞帳が降りてくるのを待ちながら、
「……で、何の話だっけ?」
と思ってしまったテーマの弱さが結構致命的なんじゃないかな、と。
この作品で児玉さんが描きたかったものは何なのでしょうか。
フィリップの優しさ?強さ?ルイーズの純愛?三銃士の格好良さ?宮廷と民衆の対立?太陽王ルイの元で繁栄を謳歌したフランス宮廷?それともダルタニアンの復讐譚?
どれもすごく中途半端で、ぜんぜん描けてないと思うんですよ。
フィリップは優しいし、ルイーズは可憐だし、三銃士は格好良いし、サンマールは素敵だし、、、良い場面もそれぞれにあるんだけど、それがつながらない。最終的に「で?」で終わってしまう。観終わった後で残念感しか残らない気がするんです。
児玉さんが描こうとしたテーマが、演出変更の中で消えてしまったのかもしれません。本来は、もっとちゃんとしたテーマがあって、それに沿った演出だったのかも。
でも、、、正直、児玉さんの今までの作品を振り返れば、元々あまりちゃんとした「オリジナルのテーマ」を持った作品を創った実績がない人ではありますよね。
「龍星」とか「メイちゃんの執事」とか、大劇場作品では「シークレットハンター」とか、佳作とまではいかなくてもまあ普通に楽しめる作品もあるんですけど、「伝えたいテーマ」を中心に据えた作品づくりをしたことがないんじゃないか、と思う。
……そんなことを観劇しながら考えてしまったくらい、なんというか、隙間だらけで集中しにくい作品だった、というのが全てかも(; ;)。
ネタ作品であっても、伝わってくる『テーマ』がちゃんとあれば、私は結構楽しめるんですけど。そういうものがないと、ツッコミどころを探す気力もなくなって、「早く終わらないかなー」と思ってしまうんですよね……。
なんて、作品に対する愚痴はこのくらいにして、キャスト別に簡単に。
◆ルイ/フィリップ(音月桂)
ピュアで優しいフィリップと、尊大で我慢のきかない、我侭なルイ。二役の演じ分けはさすがでした。
ただ、宝塚スターとしてのキムちゃんの持ち味はフィリップ的なところにあると思うので、ルイは無理している感も強かったし、ああいう言い訳のできない悪役をトップが(半分とはいえ)演じて、勧善懲悪の結果として成敗されてしまうという落ちは違和感があるなあ、と思いました。
それを誤魔化すために、ダルタニアンが復讐する対象はルイではなく、実際に手を降したルーヴォアということにしたわけですが、、、ルーヴォアが仇であることが判明するまでの経緯も無茶だったしなあ、、、。
ちぎちゃんとキムちゃんなら体格も似ているし、ちぎちゃんにルイをやらせるっていう手もあったと思うんだけどなーと思ったりもしました。
◆ルイーズ(舞羽美海)
かわいいー。みみちゃんの持ち味でもある「頑固さ」が良い意味でいきる無茶な役で、良かったです♪ ラウルのことをあっさり忘れてしまうのはアレだけど、まあ「コードヒーロー」より100倍マシかな。(←比較対象はそこでいいのか?)
◆ダルタニアン(早霧せいな)
ちぎちゃんは格好良かったけど、、、意味不明な役でしたね。ダルタニアンっていうから、「ハウトゥ」のバドみたいな可愛いちぎちゃんにまた逢えるのかと楽しみにしていたのに……。
残念。
あゆちゃんのコンスタンスとはお似合いで可愛かったです。でも、一番お似合いだったのは、ショーでのせしるとの美男美女並び!
◆ルーヴォア(彩那音)
演技巧者なひろみちゃんですが、こういう「ちゃんとした悪役」は、もしかして初めてかな?
最後にして新しい挑戦、という感じでしたが、渋みがあってとても良かったです。「エリザベート」の頃は髭をつけてもなんか違和感があったのに、もうすっかり板について……格好良かった(はぁと)。
ルイが中途半端な役(←トップが二役で演じる役だから)になってしまった中で、ルーヴォアがカバーする領域は大きかったと思いますが、その期待によく応えてくれたと思います。
卒業は残念だけど、千秋楽まで「大好きな宝塚」を満喫してくださいますように。
◆アトス(未涼亜希)
いやはや、格好良かった!!(はぁと)
アトスってホントおいしい役ですよね。作品によって設定は色々だけど、必ずおいしい(^ ^)。
ラウルの兄で三銃士のリーダー格。クールでハンサムなまっつにぴったりの良い役でした!
バウも期待してます♪
◆ポルトス(緒月遠麻)
ほっと息をつかせてくれる役どころをきちんとこなしていて、やっぱりキタロウはこうでなくちゃ!と思いました(はぁと)。単なるコミカルな役ではなくて、キタロウの存在そのものに面白みがあるからこそ、ああいう役が良いんですよね。まっつ・キングとのバランスも良かったです。
◆アラミス(蓮城まこと)
で、今回大当たりだったキングのアラミス。キングの軽やかな明るさは、役に嵌ると本当に魅力を発揮しますね。まっつの重み、キタロウの面白み、そしてキングの明るさと可愛げ。この三人の個性のバランスが秀逸で、とても良かったです。
◆サンマール(沙央くらま)
銃士隊の隊員として、隊長のダルタニアンに従い、牢獄の管理を受け持つ男。
フィリップとの会話の底知れない怖さや、ラストシーンの「当たり前」のようにダルタニアンに一礼する姿にぐっときました。面白い役だったな~。
◆ロシュフォール(大湖せしる)
あらためて綺麗な人だなあとしみじみ。台詞もだいぶ良くなってきましたよね。
ルイの回りは、ルーヴォア、ロシュフォールと綺麗な人ばっかりで、ルイは女性だけじゃなくて部下たちも顔で選んでいるのかと突っ込みたい。
◆アンヌ王太后(梨花ますみ)
「不吉」とされた息子をあっさりと手放す冷たさと、その息子が戻ってきたときに抱擁する腕のまろやかさ、、、その両方をあわせもつ女性。優しいばかりの“愛情に溢れた”女性ではないこういう役を、さりげなくできるのはみとさんの強みだなと感心しました。
新公のあゆちゃんがどんなふうに取り組むのか、ちょっと好奇心。
◆ミレディ(舞咲りん)
「三銃士」という作品では、なんというか、お約束的な役なので何の説明もなく出てくる意味不明な役ですが、ヒメ個人はよくやっていたと思います。
個性的な女役はこういうピンポイントの役で使ってこそだな、と実感。
◆酒場の主人(奏乃はると)
ここ数年、酒場の主人ばっかりやっているような気がするのは気のせいでしょうか。
さすがに手慣れたもので、あちこちで皆が勝手なことをしている場面をよくおさめていたような気がします。85期男役も、ついに最後の一人になっちゃうんですね………。
◆酒場の女房(花帆杏奈)
にわにわと同期で夫婦役の杏奈ちゃん。大好きな二人があれこれ小芝居しているのを観るのはとても楽しいです。もっとやれー!
◆ラウル(彩凪翔)
ルイーズの恋人でアトスの弟。出番は前半で終わってしまいますが、いわゆる「若手スターを売りだすための良い役」の典型的な役。とても良かったと思います。文句なしの美貌に長身、ルイーズとの並びも良かったし、衣装もアラが出ないように工夫されていて……。これは実際、人気出るんじゃないかな(出るといいな)、と思いました。
新公主演おめでとうございます。がんばってね!
◆仮面の男(真那春人)
役名になっている仮面の男より、酒場の男がすっごい印象的でした。かわいー。
新公は大役ダルタニアン。喋る声が好きなので、CSニュースでインタビューされてるだけで嬉しくなってしまいます。新公はチケットを持っていないので観られるかどうかわからないけど、がんばってくださいね!
◆モリエール(彩風咲奈)
劇作家。アトスの旧友。狂言回し的に「早わかり世界史」を語ったりしてくれる役ですが、なんつーか……ちょっと児玉さんの犠牲者的な印象があったかも。彩風さんが悪いんじゃないけど、彼女の場面は丸ごといらないよね、みたいな。
でも、歌が聴けたから良しとするべきかな。あの学年で役がつくだけ凄いことなんだし。
◆大女優(晴華みどり)
◆水戸光圀(大凪真生)
お二人とも、名前のついている役よりもアンサンブルで貴婦人や銃士をやっているときの方が素敵だったけど……うーん。卒業生なのにこの役かー、というべきか、卒業生だからこそ無理やり役をつくってくれたと解釈するべきなのか。いやあの、作品を壊してまで餞別してくれなくてもいいのに、と思うのは、私がお二人のファンではないからなのでしょうか。
……お二人とも、役でも、役以外のいろいろな場面でも、良い仕事してくれてました。
もちろん、ショーは大活躍だったし。
でもなんか、忸怩たる思いは残ってしまう、かも……↓
そんな感じでしょうか。
ショーはいかにも齋藤さんっぽくて楽しかったです。一番好きなのは文句なく「渇望」。がおりちゃん(香稜しずる)が格好良すぎ!!もう、がおりちゃんに夢中で下級生が全然チェックできませんでした。あの場面だけもう一回観たいです。
その次は、せしるが娘役をやっている青いインディアンの場面、かな。せしる綺麗だったー!(←そこ?)
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