宙組新人公演「美しき生涯」について、その3。



◆大谷吉継(春瀬央季/七海ひろき)
せっかく綺麗な人なのに、メインの見せ場で覆面なのは残念……と、本公演と全く同じことを思ってしまいました。そのぶん、北ノ庄とか関ヶ原の武将、あるいは大阪城や長浜城の近習で美形っぷりは十分楽しめるんですけどね(^ ^;ゞ

新人公演の秀吉(松風輝)は、本公演とは全然違っていたのですが。その中でも特に、この場面で見せた、三成に対する悪意、あるいは憎悪のようなものがとても印象的だったのですが。
本公演では、ただ心配そうに三成を見守っている大谷が、新人公演では、思いっきり主従二人から目を逸らしていたのが面白い解釈だなと思いました。

うーん、やっぱり大谷と三成のエピソードは、ちょっとでいいから脚本の中に入れて欲しかったなあ……(涙)。


◆前田玄以(七生眞希/鳳樹いち)
僧侶でありながら信長の嫡男に仕えてその息子(三法師)を預かり、清州会議で秀吉が勝利するきっかけをつくった玄以。長く京都所司代をつとめ、一筋縄ではいかない人物ですが、まあ、この作品の中では単なる「五奉行」という記号なので、経歴を云々しても仕方がない、かな?
台詞もしっかりしているし、所作も存在感も、過不足なく演じていたと思います。ショーでもバザールの少年とか楽しそうに踊っていて、つい観てしまうんですよね(^ ^)。あれと、この僧侶姿、同じ人が演じてるのに、不思議だなあ。


◆長塚正家(実羚淳/愛月ひかる)
「シャングリラ」の雹の子供時代で、ポケッと立っていた実羚くん。ここに来て急に役がついて目立つようになったし、ショーでもすごい良い位置で踊ってますよね。芝居も所作も問題無かったし、下級生には「成長期」があるんだああ、としみじみ……。


◆増田長盛(和希そら/蒼羽りく)
先日も書きましたが、すごい下級生なのに声の良い子だな、と。りっくんも良い声なので、この役は声で選んでいるのか?(いやそんなはずはない)とさえ……
今回あたりから急に出てきたような気がするのですが、次回を楽しみにしています。


◆徳川家康(天玲美音/寿つかさ)
天玲さんの正しい使い方、、、かも、と思いました。牢獄での三成とのやりとりが、なかなか深くて良かったです。素敵♪


◆女童(愛白もあ、夢涼りあん、彩花まり、美桜エリナ)
4人ともよくがんばっていました。お化粧は表情とあわせてもう一工夫、かな。
歌は、ユニゾンはよく揃っていたけど、ハーモニーになるとがくんと崩れるのがなんとかなればなあ。本役の4人はさらっと歌っていますが、、、場数の問題なのでしょうか、やっぱり。


■天輝トニカ(山伏/天羽珠紀、清州の丘の領民、柴田軍の武将/澄輝さやと、関ヶ原前の領民、ラストの商人)

最後に、今公演で卒業してしまうトニカちゃんについて。
いろんな役を演じていましたが、一番大きいのは山伏……ですよね?すごく良かったです!ショーのバザール前の歌もすごく良いんですけど、なんというか、雰囲気のある歌を歌える人ですよね。

本公演でたまちゃんがやっている役とあっきーがやっている役をほぼカバーしていたと思うんですが、どこで出てきてっもすぐに見分けられる美貌もあとわずかかと思うととても残念。ご本人の新しい世界でのお幸せと、妹さんたちのご活躍を祈っています。、



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