東京宝塚劇場にて、星組公演「ノバ・ボサ・ノバ/めぐり会いは再び」を観てまいりました。


私が観たのは11時公演でしたが、残念ながらひろ香祐さんは休演でした。最後にもう一度会えることを期待していたのですが。
代わりといってはなんですが、汐月しゅうくんは元気に踊ってました(^ ^)良かった!もう、心配させないでくださいよ……!!



なにはともあれ、千秋楽おめでとうございます!
天霧真世さん、妃咲せあらちゃん、真吹みのりさん、ご卒業おめでとうございます!
「ノバ」の中詰めでキトリちゃん(稀鳥まりや)と幸せそうにとび跳ねながら踊っていた天霧さん。ラービオスとアルビレオという大役を軽やかに演じきったせあらちゃん。あちこちの場面でキラキラと笑顔をふりまいていた真吹さん。素敵な時間をありがとうございました。明日からの日々が幸せなものでありますように。



東京は無事3パターン制覇して、大劇場で観たのと合わせて4パターン。
男役だけ比較するとこんなパターンでした。
オーロ:紅、 マール:真風、メール夫人:夢乃
オーロ:夢乃、マール:真風、メール夫人:紅
オーロ:真風、マール:紅、 メール夫人:夢乃
オーロ:紅、 マール:夢乃、メール夫人:真風

純粋に好みでいうなら、マールはともみん、メール夫人は真風くんが一番好きかなあ。
真風くんのメール夫人は、すごく天然で可愛かった(はぁと)。そして、オープニングとエンディングのさりげない「上流婦人」の空気がすごく良かったです。お上品で穏やかで優しい、嫌味ではないんだけどちょっと上から目線な親切心みたいなものが、役にぴったりで。
女装も美人で似合っていたし、はじけちゃってボールソを追いまわす場面のキュートな魅力もすごく良かったです。

マールのともみんはとにかく当たり役でした!素晴らしかった。ブリーザへのひたむきな愛と情熱、オーロと対等に闘える大人の迫力。ああ、もう一回観たかったなー。

ベニーのオーロは、ブリーザをひとかけらも愛していないところが、実は、役として正しいような気がしました。
女としてのブリーザはただの遊びだけど、男としてマールに負けるわけにはいかない。そんなチンピラの理屈がはっきりと見えて、その底の浅さというか、「嫌な男」なところがこの役には会ってるのかもしれない、と思いました。

真風くんのオーロもどっちかというとワルに作ってたけど、ベニーほど冷酷じゃないというか、ブリーザのことは結構気にいってた感じだったんですよね。あと、真風くんはキャラが若すぎて、ものすごく背伸びしてキザってる少年みたいに見えたのも、それはそれで可愛いんだけど、どうよ……と思ったり。

ともみんのオーロは、大人な色悪ぶりはさすがなんだけど、いかんせん情熱に溢れすぎてブリーザにマジになってしまうのはやっぱり問題だよな、と。前回も書きましたが、展開的に「ラグリマ」の後は「ベサメムーチョ」を挟んだだけですぐ紫の蝶の館になってしまうので……オーロが「ラグリマ」であんまり嘆きすぎると、観客がついていけないんですよね(- -;ゞ

ともみんのオーロもすごく好きだったけど(←まだ言うか)、やっぱりマールの方が好きかもなー。



ともみん的には、3役の中ではマールが一番ニンだったと思う。
ベニーは、結論だけ言うならたぶんオーロが一番良かった。
そして真風くんは、三役どれもバランスよく良かったんですが……もう一度観たいのはマールかメール夫人だなあ。

というわけで、組み合わせの妙で一番最後にみたともみんマール&ベニーオーロ&真風メール夫人のパターンが一番気に入りました(^ ^)。




それにしても、しみじみとれみちゃんって凄いなあ!(@ @)

ベニーオーロ&真風マールだった大劇場公演。
幼馴染の高校生みたいだったマールとブリーザ。へたしたらキスもしたことないんじゃないかと思うような、初々しい二人。
なのに、ブリーザは通りすがりのクールな美形ホストに惚れてしまう。一時の気の迷いかもしれないけど、この一瞬は、本気で。

ホストの手管にすっかりやられてしまった情熱的な少女が、幼馴染の姿を観て、一瞬にして正気にかえる。ホストの手を振り払って幼馴染の元に駆け寄って。そんな彼女を冷酷な瞳でみつめる男。自分に背を向けた少女に対する殺意。恋しい娘への殺意を感じとって戦いを挑む少年、、なぜそんなことになっているのか理解できない少女……


ともみんオーロ&真風マール。
前半は上と同じく、じゃれてるばっかりでキスもしてないんじゃないかと思うような初々しい二人。
なのに、ブリーザは通りすがりの荒々しい情熱的な男に惚れてしまう。本気で。
惚れた男と楽しく踊っているところに現れた幼馴染の少年。女として完全に男を選んでおきながら、幼さの残る少年に母性をくすぐられて、見捨てることができない。シスコンの弟が姉の恋人に嫉妬するようにつっかかっていく少年、そんな彼を嘲いながら、新しい恋人を抱き寄せる男。少年を心配しながらも、男に抗えない、女。……そして悲劇は起こる。


真風オーロ&ベニーマール
これはもう、「リラの壁の囚人たち」のポーラ(ブリーザ)とジョルジュ(マール)、そしてエドワード(オーロ)の関係に見えて仕方がありませんでした。
エドワードにあたるオーロの力の無さもふくめて、ぴったりすぎる(^ ^; オーロに抱かれてうっとりしながら、マールの姿を見つけた瞬間の、ブリーザの怯えきった貌があまりにいリアルで………(汗)。


ベニーオーロ&ともみんマール
普通にラブラブでちゃんとするべきこともしている成人男女のカップル。もう、この二人のきゃっきゃウフフ場面のきゃっきゃウフフ度といったら………(照)。
なのに、ブリーザは通りすがりのクールな美形ホストに惚れてしまう。恋は理屈じゃない。この一瞬は、本気しかないから。

ホストの手管にすっかりやられてしまった情熱的な女が、恋人姿を観て、一瞬にして正気にかえる。ホストの手を振り払って幼馴染の元に駆け寄って。そんな彼女を冷酷な瞳でみつめる男。自分に背を向けた女と、自分の邪魔をした男にに対する殺意。殺意を感じとって戦いを挑む男、どうして自らこんなことを招いてしまったのかわからなくて、怯える女……。



いやはや、他の2パターンは観ていませんが、れみちゃんがどんな芝居をしていたのかが知りたい気がします。
そして、博多座・中日で、みやるりとしーらんがどんなマールを演じるのか?…両方を観ることはできないかもしれませんが、とにかく楽しみにしています(はぁと)。



星組のみなさま、東宝公演お疲れさまでした!
博多座組みのみなさまも、バウ組のみなさまも、どうぞ体調に気をつけて、がんばってください!



コメント

nophoto
hanihani
2011年7月4日18:23

気が付いたら終わってしまいました。

名古屋におっかけしようと考えてますよ(笑)

私は東京で3種類観ましたが、ともみんマールが一番良かった☆
幕開きのピエロとマールのダンスのジャンプの揃い方とかすごくきれいだったし、
マールはやっぱり誠実さがあって踊れる人であって欲しい
(最初に刷り込まれた印象で)

紅君はオーロが良かったかなぁ
ただ何となくですが(紅ファンには叱られそうだけど)今回の役替りで
紅君の技術力の弱さがますます目に付いたことも本当。
オーロってソールよりももしかしたら年上もアリだと思うのです。
少なくともソールのライバルだけあって、オーロも同格に並んでほしいけど
紅オーロはカッコイイけど下だったよね。
しかも正面向いてキザルことが出来てないから、ちえちゃんがバーンと登場すると
ほんと弱いし。
きざっていても、エッジが鋭くないと思えました。
みやるりなんかは、小さくても鋭いですよね、うふふ

真風くんは、すごい勢いで伸びていて、メール夫人も良い経験になったと思う。
なんか上品だし、私は好きでした。

だから最後のバージョンが好きかなぁ~

すでにノバは全員香盤発表があり、ダンスとかも東京とは場所が変わるから
下級生たちは色々大変だそうです。

ひろ香くんはもうギブスは取れてリハビリ中だそうな♪
舞踊会までスケジュールいっぱいなので、無理しないでしっかり治してほしいですね。

nophoto
カナリヤ
2011年7月4日18:34

あぁ~、一番観たかったのは、マカゼ君のメール夫人だったんですよ。
なのに、チケットに恵まれませんでした。
昭和の初演の印象では、オーロはブリーザとはお遊びでした。争うのも男のプライドみたいだった。そんな事を思い出してみると、みつきねこさんの仰る配役がピッタリかも知れませんね。
あっ、私が観た時に、紅マールがブリーザが死んだ後に「ブリーザ!」って一言発したのです。あらら?台詞あったっけ?と一瞬不思議でした。毎公演そうだったのかなぁ?
それから、先の月組新公のこと、ありがとうございます。月組さんは最近まで射程距離外だったのでよく理解できていなかったみたいです。(汗)

みつきねこ
2011年7月4日22:44

hanihaniさま

> 気が付いたら終わってしまいました。

本当にそんな感じでした(^ ^)。名古屋は行きたいなー。チケット取れるかなー。

> ともみんマールが一番良かった☆

わーい(はぁと)

> マールはやっぱり誠実さがあって踊れる人であって欲しい

私も今回あらためてそう思いました。
真風くんの少年マールも好きですけどね。

> 紅君はオーロが良かったかなぁ

他の役より良かったと思います(^ ^)。
たしかに、どーんとした存在感がないというか、ちょこまか感が先に立って、ちえちゃんのソールに対して弱いなあと思う部分はあったんですが、それでもベニーのキャラクターに合っていたのは、三役の中ならオーロなのかもしれないなあ、と思いました。
ただ、三人の中で最も「二番手」らしいオーロはともみんだったと思うんですけどね。そのあたりは、わずか1学年、されど1学年なのかもしれません。

> きざっていても、エッジが鋭くないと思えました。

ああ、なるほどー!それはありますね。
それこそ、みやるりのボールソと並ぶと小気味のよさで負けちゃう、みたいなところはあったような。

> 真風くんは、すごい勢いで伸びていて、メール夫人も良い経験になったと思う。

ねー、良かったですよね(はぁと)。あの調子で歌も伸びてくれたら鬼に金棒なんだけどなあ。

> だから最後のバージョンが好きかなぁ~

わーい、なかま、なかま!

> ひろ香くんはもうギブスは取れてリハビリ中だそうな♪

良かった!まだ若いんだから、焦らないでしっかり治してほしいですね♪

みつきねこ
2011年7月4日22:59

カナリヤさま

> 一番観たかったのは、マカゼ君のメール夫人だったんですよ。

良かったですよ~~~♪ 美人で、さりげない“お上品”さがあって。


> 昭和の初演の印象では、オーロはブリーザとはお遊びでした。争うのも男のプライドみたいだった。

そうですよね。1999年のリカさんもたーたんさんも、ブリーザに対しては惚れてる感じはしなかったので……ともみんのオーロはちょっと衝撃的でした(^ ^)。

> あっ、私が観た時に、紅マールがブリーザが死んだ後に「ブリーザ!」って一言発したのです。あらら?台詞あったっけ?と一瞬不思議でした。毎公演そうだったのかなぁ?

どうだったでしょうねえ…。少なくとも台詞ではないはずですが……。

>それから、先の月組新公のこと、ありがとうございます。月組さんは最近まで射程距離外だったのでよく理解できていなかったみたいです。(汗)

とんでもない!実は私、間違えてまして、みりおくんの主演はミーマイからラストプレイまでの4作でした。……ラストプレイを忘れてました(汗)。まあ4作っていうと確かに多い方ではあるんですけど、、、まあでも、そのくらいの人は他の組にもいるので、それだけが理由ってことはないと思います(^ ^)。

nophoto
hanihani
2011年7月5日9:46

カナリヤさま

>>あっ、私が観た時に、紅マールがブリーザが死んだ後に「ブリーザ!」って一言発したのです。あらら?台詞あったっけ?と一瞬不思議でした。毎公演そうだったのかなぁ?

そうそう!! 紅マールは2回観ましたが「ブリーザ!」と叫んでいて
あれは私は違反だと思う。
鴨川先生が作られた原型に基づく演出となっているんだし、ラストのソールとエストレーラの二人の会話だけしか言葉が無い・・・その意味をきちんと理解して
紅君には舞台に出ていただきたいと思ったな。
自由にやっていいときと悪い時があるというのは当然理解している学年だし。

あの時は客席で舌打ちしそうになりましたわ・・・(笑)

あと、昭和の再演時もぴんちゃんのオーロはブリーザのことは一夜の関係だったと見えました。
ただ、自分を捨ててマールに戻るブリーザに「おい待てよ」だったと思う。
ぴんちゃんオーロは結構悪いやつだった印象です。

もう宙組が東京に来てるんですね・・・

みつきねこ
2011年7月5日22:45

hanihaniさま
カナリヤさま宛てなのに横からすみません(^_^;

>自由にやっていいときと悪い時があるというのは当然理解している学年だし。

そうなんですよね。
私はマールより、プルギニョンでちょっと気になりました。特に東京後半。
ベニーは大劇場の方が良かったな〜。


>あと、昭和の再演時もぴんちゃんのオーロはブリーザのことは一夜の関係だったと見えました。

やっぱりそっちがデフォルトなんでしょうね。

>ただ、自分を捨ててマールに戻るブリーザに「おい待てよ」だったと思う。

そう、そんな感じであってほしい(^_^)


>もう宙組が東京に

そうですよ!!
もう舞台稽古ですよ!!
……頑張って。

nophoto
カナリヤ
2011年7月8日20:57

みつきねこさま、hanihaniさま、コメントをありがとうございます。
ああ、やっぱり・・・ルール違反ですよね。
紅君、良いものを持っているようですが、突っ走り気味なのが、どうにも落ち着かず、何を見せて貰っても同じキャラクターに見えてくるのが難点かもしれません。
でも、演出家も何も指示指摘しないのがちょっと・・・ね。
もう終わってしまったので。ただ、私がファンならお手紙に書いてると思います。(-_-;)
今度は宙組さんですね。私お観劇予定ありです。
お二人ともありがとうございます。

みつきねこ
2011年7月9日9:45

カナリヤさま
コメントありがとうございますm(_ _)m

>突っ走り気味なのが、どうにも落ち着かず

そうなんですよね。良いものは持っていると思うのですが、バランスが悪いというか。
何が出てくるかわからない面白さはあるんですけどね(^_^;)

>今度は宙組さんですね。私お観劇予定ありです。

ありがとうございます!!また宙組の話もコメントをお待ちしています。