突然ですが。
いわゆる「大化の改新」って、645年6月12日なんだそうですね。
中大兄皇子と中臣鎌足が蘇我入鹿を暗殺した日。

鎌足と中大兄。両方を演じた経験のある祐飛さんが久しぶりの日本ものに取り組んでいる時に、こういう記念日が来るのも面白いな〜と思います。

一週間ぶりの遠征(←三週連続)で、お芝居のラストのオシドリたちを観ながら、しみじみ懐かしさに浸ってしまいました。
「飛鳥夕映え」も「あかねさす…」も、大好きだったなあ〜!
「美しき生涯」とは時代が違いますが、あれも大津京の話ですから、場所は被っているんですよね。壬申の乱のルートと関ヶ原に至るルートも似てる…というか、結局日本の歴史って琵琶湖廻りの交通の要所をおさえたものが天下を取るから、常にこの辺で闘っている印象。

…観ながら、そんなことを考えました(^_^)。




そういえば。

今回のお芝居の、関ヶ原合戦の場面。
背景のスクリーンに風景が映るんですが、それが三成の本陣から見た関ヶ原の風景によく似ていることに、あらためて感心しました。

結構広いんですよね、関ヶ原って。盆地をぐるっと山が取り巻いていて、西軍内でも、人がいるのはわかるけど、伝令を送ってもすぐには届かないくらいの距離がある。
その空間に、合計して15万を超える兵が詰め込まれたらどうなるか。
……まあ、実際には西軍の半分以上は働かずに逃げちゃったわけですが(^_^;。


あの風景はすごく印象的でした。本来なら西軍が負けるはずのない配置だったというのが、感覚で理解できたから。
でも、秀頼を引っ張り出せなかった西軍は、残念ながら人心をまとめる旗印がなかった。「裏切り者は許さん!」と叫んでも、人はついてこない。 そんなこと、交渉ごとに強かった三成はよくわかっていた筈だから、そのぶんを兵力で埋めようとしたんでしょうね。なだめすかして東軍より大きな兵力を揃え、相手の内部分裂を狙った。

残念ながら、大名たちに対する交渉戦では、経験豊富で軍隊の総合力も強い三河の狸に敵わなかった……ということなのかな、と。



秀吉のもとで三成が作った様々な制度が、そのまま徳川政権に引き継がれたのを見ると、三成の「三つのなすこと」のうち、民の平安は果たされたのかもしれません。
そう考えれば、最期の穏やかさも納得だな、と。
大劇場公演はこれで最後の遠征ですが、あと一週間でどう化けるか、東京で楽しみに待ってます♪

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