壮一帆ディナーショー「Bright」、楽しいショーでした。
ちょっと間があいてしまいましたが、あらためて「おめでとうございます!」の気持ちをこめて、簡単に。



■「It’s Today」(メイム)
元気な、そして元気のでるオープニング。ミュージカルの曲を使ったコンサートなどのオープニングによく使われる曲ですが、いかにも「ショーが始まる!」というワクワク感があるのが良いですよね。
紅い衣装がみんな良く似合ってて、素敵でした♪

いきなりの挨拶とメンバー紹介。一曲歌ってMCって割と珍しいパターンのような?いや、ディナーショーってあまり行かないのでパターンと言えるほどの経験はありませんが(汗)。
東日本大震災へのお見舞いを真摯に、さらっと語って、すぐに明るくもっていくところがさすがだな、と思いました。


■「未来へ」(エクスカリバー)
「(指揮の)吉田優子先生が作曲されたた名曲を」と前振りして、壮ちゃんのソロ。
いやー、歌うまくなったなあ、と感心したのはまずここですね。なんといってもこの曲は、ずんこさん(姿月あさと)さんの声で耳に残っているので(汗)。


■ミュージカル映画『バーレスク』より三曲。
壮ちゃんがハケると、娘役が順番に「パッサージュ」のチュールレースの衣装で登場。さあやが黄色で残り二人がオレンジだったかな?違うかも。【はな さまからコメントをいただきました。さあやがピンク、くみちゃんがオレンジ、朝月さんが黄色だったそうです。失礼しました!その後の黄色の場面とごっちゃになったらしいです】
「ル・パラディ」でも使われていたけど、この衣装は本当に可愛いですよねー。大好きなので何度見ても嬉しい。可愛い娘役が着ていると、それだけで幸せになれる(*^ ^*)。

歌はちょっとムーディーで色っぽい、猥雑な空気感。コード進行が私好み♪ちょっと「キャバレー」を思い出しました。
シャツにベスト姿の真由ちゃんと娘役たちの掛け合いが良かった。真由ちゃんって色っぽいなー。

一曲終わって暗転、いきなり壮ちゃんのアカペラのソロ。
照明が入ると、センターに壮ちゃん。衣装はパーシー・ブレイクニーのシマウマの衣装(トウコさんのだったかな)。すごく似合ってて吃驚した!)。ああいうのって裾は伸ばせるのね(@ @)と思ったことは内緒です。髪形もちょっとパーシーっぽく後ろでひとくくりにしてて、可愛かった。
音楽も格好良くて、いい場面でした。「Rock’n Roll!」/「腰を振り」とか、そんな歌詞を繰り返すサビがちょっとラップっぽくてすっごい格好良かった♪


客席を盛り上げるだけ盛り上げて、MCコーナーへ。
とは言っても大したおしゃべりは無かったかな。さあやが壮ちゃんの衣装を褒めようとして自爆していたくらいしか覚えてません(ごめんなさい)。

最初に、壮ちゃんがシマウマの上衣を脱いで真由ちゃんに渡すと、真由ちゃんがいったん引っ込んで水を持って現れるんですが……、喋り続ける壮ちゃんの脇に控えて、飲み終わるのを待つ真由ちゃん、めっさ可愛かったー!
水を呑みながら「じゃあ喋ってて」と言われて「えっっっっ!」とキョドる真由ちゃんも可愛かったなあ(デレデレ)。あのネタって、蘭寿さん+鳳翔大くんでもやってたなー(^ ^)。大くんはかろうじてつないでたけど、真由ちゃんのことはさあやが助けてあげてたような(^ ^)。

飲み終わった水のボトルをもって真由ちゃんは退場、壮ちゃんと娘役三人でもう一曲♪
これもすごく格好良くて、「バーレスク」を観てみたくなりました!


■「私には羽根がある」(虞美人)
4人がハケると、上手袖から中国風の衣装に着替えた真由ちゃんが登場。
芝居の中で歌うのと、こういうコンサート(ショー)で「音楽」として歌うのとでは全然違うはずなんですが、真由ちゃんは、そこをちゃんと意識して歌っていたと思います♪ すごく良かったです。
この一曲だけのために髪まで全部用意した真由ちゃん。綺麗でした。せっかくなので、項羽と劉邦の掛け合いの歌を二人で歌ってほしかった(^ ^)


■「遥かなる呼び声~命よりも長く」(オグリ!)
コーラスの呼び声に応えて、オグリさま登場!

衣装は「太王四神記」のタムドクのだったかな?(←違うかも)黒髪ロングが似合うなあ。っていうか、まさかこの衣装でオグリかよ!と突っ込んでしまいましたが。
しかし良かったです。すみ花ちゃんとのデュエットももちろん大好きだったけど、こういうコンサートの場では、さあやちゃんの柔らかな声の方が映えるかも、と思いました。……普通に恋人同士のラブソングに聴こえる(見える)のがとても不思議。ママだったのにー。


■「眠れ愛しい子よ」(太王四神記)
壮ちゃんのプルキル、好きすぎる。あの歌を単体で聴くのは初めてでしたが、思いのほか良い歌でした。いや、あの歌きいたら眠れないけど(^ ^;ゞ
物語性のある歌が似合うひとだなあ(感心)。


■「東へ」(虞美人)
「眠れ、愛しい子よ」とメドレーのようにつながってましたが、違和感のなさに驚きました。


■日本物コーナー

・「川霧の橋」(主題歌)
同期の蘭寿さんも、3月のディナーショーでも歌っていましたが、良い曲ですよねえ。
歌い方も全然違ってて、なんかお得な気分でした。蘭寿さんは「月の燈影」のイメージまんまでしたが、壮ちゃんは日本物では不思議と貴公子っぽい雰囲気(声)がある人なので、本当に別の作品みたいだなーと思いました。

・「恋の曼荼羅」(新源氏物語)
芯の強い声が、こういう歌いあげる系の歌にあうのでしょうか。ワンコーラスだけだったのが残念なくらい似合ってました。

・「この恋は雲の涯まで」(主題歌)
壮ちゃんの義経、観てみたい!!
この作品を再演しなくてもいいんですが、鎌倉時代の武士は壮ちゃんにすごく似合いそう。
悲劇の貴公子っぽさを前面に出した脚本じゃなくて、時代の中でもがきながら主導権を握ろうとする鎌倉武士を、人間として描くような作品を観てみたいです(^ ^)。


■「愛 燃える」(主題歌)
作品はともかく、この歌はすごく好きでした。
壮ちゃんの声質にもよく合っていて、ほぼ独りでもたせた長大なコーナーの最後を飾るにふさわしい大曲を見事に歌い上げていたと思います。おおーと思いました(*^ ^*)。

CSだったかMCだったかで「(岡田先生に)歌いたい曲をいろいろ言ったら、全部採用されてしまって……主題歌だらけになってしまって大変だった」という話をしてましたが、これだけの大曲を立て続けに歌ってまったく疲れを感じさせない強靭な喉には感心(^ ^)。


■「春風の招待」(主題歌)
壮ちゃんがはけたあと、それまでとはうって変わって軽やかなメロディーが。
「Flush Collecion」のオープニングの曲ですよね?可愛い曲だなあ~♪
黄色い衣装のコーラスたちの真ん中で、真由ちゃんがメロディを歌ってました。こういう曲だったのか(「Flush…」では前奏と後奏しか使われてないような?)。
4人とも、とにかく可愛い(はあと)。

客席降りもあったのですが、ディナーショーでコーラスのみの客降りって珍しい…ですよね?
さあやちゃんがすぐ近くをとおってくれて幸せでした(はぁと)。


■「嵐が丘」(主題歌)
壮ちゃんのソロ。いやー、歌いだしが低くて吃驚。そういえば、たかこさん(和央ようか)はフランツを軽々歌ったひとだったな……。
壮ちゃんって、なにげに音域広いんですねえ(感心)


■「ジタン・デ・ジタン」(主題歌)
リズミカルな前奏に合わせて、娘役3人の「ジタン!」のコーラス。
イベントでの鳳蘭さんの熱唱が印象的な名曲。専科エンカレでも誰か歌ってたましたよね。こういう、血が滾るような曲を後半に持ってくるのは良いなあ。気持ちが盛り上がる。
色っぽい歌をきっちり色っぽく歌ってくれた壮ちゃん。とっても素敵でした。さりげなく絡む娘役との振りが素敵。



ここで、少しまとまったMCコーナーがあったのですが、
ちょっと、じゃなくてすごーーーーく長くなりそうなので、詳細は後回しにさせてください(汗)



■「闇が広がる」(エリザベート)
盛り上がったMCの空気を鎮めるように、ちょっと間をとりながら曲を紹介する壮ちゃん。
一瞬前まで賑やかだった空気が、前奏が始まった途端に闇に染まるのがすごい。

紺色のスーツの壮ちゃんと、明るい水色の真由ちゃん。光と闇な二人。
どS満開で、楽しそうに真由ルドルフを追いつめるトート閣下。真由ちゃんのピッチが少し高めなのでハーモニーは若干微妙でしたが、芝居に完全に引きこまれていました。


■「セピア色の写真」(ウォーターフロント・ララバイ)
娘役3人で歌う可愛らしいナンバー。美しいコーラスはもちろん素敵だったけど、3人でソロフレーズを歌い継ぐような感じになっていたのが嬉しかったです。三人とも歌えるってすごいなあ(*^ ^*)。


■「風に立つライオン」(さだまさし)
こう書くと、なんか「さだまさし」というミュージカルがあるみたい(^ ^)。

「私は青春のすべてを宝塚に打ち込んできました」
という壮ちゃんの独白が、とても印象的でした。
なんというか。胸にすとんと落ちてきたんですよね。壮ちゃんの「青春」の重みが。
それは本当に、「すべて」だったんだろうな、と。

「僕は風に向かって立つライオンでありたい」
そう歌う壮ちゃんの周囲を吹き抜けた乾いた風の、びょうびょうとした音が聴こえるようで。
その風が歌う「Amazing Grace」の優しい響きに、身体ごと包みこまれるようで。

壮ちゃんは、この風の音を聞きながら、今も、そしてこれからもこの場所に立ち続けてくれるのだ、と。
それが嬉しくて、そして、苦しくて。

立ともみさんが専科エンカレッジコンサートで歌ってくれた時もボロ泣きしたんですよね、私。
いや、それ以前に、さだまさしが歌ってるのを聞いたときも泣きましたけど(^ ^;ゞ

「すべてを捧げてきた」と言い切れる人でないと、なかなか歌いきれない歌だなあ、と思います。
壮ちゃんも、よく歌いきったな、と。

「Amazing Grace」は赦しの音楽なんですよね。
三木さんが「Dancing Heros!」で使っていましたが(「Rock On」全ツバージョンにも)、ああいう場面で使うとなんか安っぽい感じがしてしまう……(汗)


■「Beautiful Love」(ビューティフル・ピープル)
全精力をかけて歌いきった壮ちゃんがはけて、コーラス4人が黒で登場。メロディが綺麗で、素敵な曲でした♪

白い衣装に着替えた壮ちゃんが、輝くような美しさ。
ああ、うつくしい人だなあ、としみじみと思いました。


■アンコールその1
メニューに載っていなかったので多分アンコール扱いだと思うんですが、構成としてはここまでが一連のショー、という印象でした。
曲は「ローズ」。穏やかで優しい、素敵な曲。壮ちゃんの優しさを全身に浴びた気がしました。


■アンコールその2
いったん挨拶して、バンドのみなさんもハケた後、もう一度戻ってきた壮ちゃんと吉田優子さん。

吉田さんのピアノ伴奏で、壮ちゃんが歌う「薔薇色の人生」。
腕に数本の薔薇を抱えた壮ちゃんが、甘く歌うラヴ・ソング。

間奏でゆっくりと舞台を降り、すぐ目の前のお客さまに腕の中の薔薇を一本。
ゆっくりと会場を歩いて、中央あたりのテーブルに座っていた真飛さんに一本。感想を聞いて、軽くじゃれてからテーブルを離れ……かけて、くるんと振り向いてめおちゃんにもう一本(*^ ^*)。
その、間のとりかたが憎らしいくらいキマってて、素敵でしたぁ! スターだなあ……(←いまさら?)



ほんとに良いショーでした。
壮ちゃんのスター性と芝居力、歌唱力をしっかりと魅せつつ、総勢5人とは思えないほどいろんな組み合わせがあって、全員に見せ場があって。
音楽もバラエティに富んで飽きなかったし、なんたって、全員がある程度歌えるって素晴らしい♪

岡田さんのショーって、一定のレベルは確実に超えてきてくれるんですよね。
本当に楽しい、あっという間の一時間強でした。

素敵な、そして“Bright”な時間を、本当にありがとうございました!


コメント

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わかな
2011年5月12日5:40

初めまして。いつも拝読しております。突然すみません。
「風に立つライオン」ですが、私はむしろもうすぐ「宝塚という国」を離れて、新しい道へ進まれてライオンになるのかしら・・・と思ってしまったのですが、本当のところはどうなのでしょう・・・。
「ありがとう」「さようなら」が気になってしまいました・・・。

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ゆか
2011年5月12日15:25

壮さんディナーショーの追加レポありがとうございました。
『バーレスク』の曲でさあやちゃんが着てた『パッサージュ』のドレスは
ピンクでしたよ。
あとの二人の色は思い出せない(汗)。
あのドレスは『パッサージュ』で初めて見た時からかわいくて私も大好きで
その話をさあやちゃんにしたら、さあやちゃんもあのドレスはかわいくて
気に入ってたそうですよ~。
『オグリ!』の曲の衣装は・・私も正直に言ってえっ・・・その衣装?って
思いました(笑)。
続く曲との整合性の方を重視したんでしょうね。
壮さんの着こなしじたいはかっこよく、さあやちゃんは綺麗だったけれど。
さあやちゃんの髪飾りもすごくかわいくて素敵でした。
客席降りでさあやちゃんがすぐ近くを通ったんですね~。
いいなぁ、今回は私の席からさあやちゃんは遠めだったので。
客席降りの時のさあやちゃんってニコニコって微笑みかけてくれて、
幸せな気分になれますよね。
「風に立つライオン」を含めたしかにさよならムードと受け取れなくもない
雰囲気はありましたが、あと2作の出演は確実に発表されてるしその時その時の
壮さんのお姿を素直に楽しみたいと思えたディナーショーでした。
とにかく題名通り、出演者全員が輝いていて本当にすばらしかった!
では、みつきねこさん、トークショー(笑)の詳細も待ってますよ~。

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はな
2011年5月13日0:06

初めまして。いつも楽しく読ませて頂いています。
「パッサージュ」のドレスはさあやちゃんがピンク、くみちゃんがオレンジ、ひらめちゃんが黄色のかわいい三人でしたよ!
「風に立つライオン」はとても感動しました。照明演出も壮さんをより美しく観せてくれて、壮さんの歌唱力、表現力に感動でした。
東京では「ありがとう、さようなら」の歌詞は歌われていなかったのですが、宝塚では歌われていたのでしょうか? ファンが心配しないようにと、優しい壮さんのご配慮で歌われなかったのだと、勝手に解釈していたのですが…。
長々すみません。MCのレポも楽しみにしています♪

みつきねこ
2011年5月13日0:38

わかなさま、はじめまして♪
コメントありがとうござます!

>「風に立つライオン」ですが、私はむしろもうすぐ「宝塚という国」を離れて、新しい道へ進まれてライオンになるのかしら・・・と思ってしまったのですが、本当のところはどうなのでしょう・・・。

正直、私が書いた「この場所」というのは、もう少し抽象的なというか……精神的なイメージで書いたので、あまり具体的に「タカラヅカ」とか「花組」とかを考えて書いていたわけではないのですが……(いい加減ですみません)

でもまあ、たしかに改めて読み返してみると、わかな様のようには思っていないみたいですね、私は(^ ^)。
あの曲自体が、過去の迷いに別れを告げて「今の自分」と「今の自分を選んだ過去」を肯定するものですし。

いずれにしても、来年の大劇場公演までまだあと1年ちかくタカラヅカに居てくださることは確実なんですから、あまり心配しても仕方がないのでは?(いやでも、常に覚悟は必要だと思いますが)

みつきねこ
2011年5月13日1:19

ゆかさま

>さあやちゃんの髪飾りもすごくかわいくて素敵でした。

素敵でしたよね~♪たった4回のショーのために、あれだけちゃんと作りこむんだからすごいなあ。

>客席降りの時のさあやちゃんってニコニコって微笑みかけてくれて、
>幸せな気分になれますよね。

そうなんですよね!本当に可愛かったです♪♪いい匂いもしたし(*^ ^*)

>とにかく題名通り、出演者全員が輝いていて本当にすばらしかった!

本当に楽しかったですー♪

みつきねこ
2011年5月13日9:22

はなさま、初めまして!コメント本当にありがとうございます!!

「バーレスク」のドレスの色、ありがとうございました(^ ^)。観ているときは確認したのになあ(↓)
本文には追記させていただきましたm(_ _)m。

> 風に立つライオン はとても感動しました。照明演出も壮さんをより美しく観せてくれて、壮さんの歌唱力、表現力に感動でした。

本当にそのとおりでしたね!歌っている壮ちゃんの眼には、その光景が見えているんだろうな、と思いながら聴き入っておりました。

>東京では ありがとう、さようなら の歌詞は歌われていなかったのですが、宝塚では歌われていたのでしょうか?

「キリマンジャロの白い雪 それを支える紺碧の空/僕は風に向かって立つライオンでありたい」のあと、Amazing Graceに入ってそのまま終了、だったと思いますが……あれ?なんだか、あらためて問われると自信がない(T T)。
でも、たぶん最後の一節は歌っていないと思います。「ライオンでありたい」で切った方が音楽的にエンディングを盛り上げやすいからじゃないかな、と思っていたのですが、はなさまが書かれているような理由なのかもしれませんね。

nophoto
わかな
2011年5月14日0:39

みつきねこ様、お返事ありがとうございます。
どうしても色々不安で、神経質になってしまっていたかもしれません。
おっしゃるとおり、まだあと一年近くは・・・本当ですね。
私も前向きになります。すみませんでした。

みつきねこ
2011年5月14日2:07

わかなさま
再度のコメントありがとうございます(^ ^)

いろいろ不安になってしまうときってありますよね。でも、壮さんのあの笑顔と輝きは本物だと思えたので、何があっても大丈夫なよう覚悟はしつつ、落ち着いて「今」を楽しみたいなと思っています。
ご一緒に見守っていけたら嬉しいです♪