落ち穂ひろいの続き。これでいちおう、4月以前に観たものは網羅できたはず。
宙組「ヴァレンチノ」の続きと「記者と皇帝」詳細は、またいずれ書きたいなーと思っています。諦めたわけではありません……いちおう。
■キャラメルボックス「夏への扉」ル・テアトル銀座
この公演の真っ最中に東日本大震災があったりして、記録的な興行成績を残してしまったらしい(←私が観たのは震災前でしたが、それでもモニョモニョ……)ですが、作品としては本当に面白かった!!です。
私は元々ハインラインの原作ファンなのでとても楽しみにしていたのですが、、、非常に原作に忠実なつくりで、本当に良くできてました。原作ファンとしてもだ満足。そして、原作を読んだことのない友人もすごい褒めていたので、本当に良い舞台だったんだなーと思っています。
再演してくれたら他の人を誘って観にいくのになー。再演しないかなー。
キャラメルボックスのタイムトラベルもの、というと、「クロノス・ジョウンターの伝説」をはじめとする一連の梶尾真治作品と同じジャンルに入るわけですが。
リリカルな梶尾作品に比べると、やっぱりハインラインはアメリカ的な雄大さと大雑把さ、そして、大袈裟なほどの楽観主義があるんだなあと思いました。
ハインラインの小説を読んでいると違和感ないんですが、キャラメルボックスという同じフィルターを通すと、その違いが鮮明に見えてくるんですよね。
そして。2011年3月にこの作品を上演していたのは偶然だったんですけど、とっても有意な偶然だったな、と思います。あの作品、後半の展開があまりにも前向きかつご都合主義的すぎてすっごい唖然とするんですけど、でも、心が温まって元気がでる作品だったことは間違いないんですよね。私が観たのは震災前ですが、仕事の関係で結構落ち込んでいたのに、すごく前向きになれました。だからきっと、震災で疲弊した人も観たら元気になれたんじゃないかな、と思う。
それだけの力のある作品だったことは間違いない、とおもっています。
それでは、キャストについて簡単に。
・ダニエル・デイヴィス(畑中智行)
とっても良かった!誠実で真面目で、でも意外とプライドが高くて子供のように純粋な、愛されキャラな青年がとても良く似合ってました。冒頭の酔いどれ芝居も良かったし、未来へ行ってからの誠意のあるお芝居も好きだなあ♪
・猫のピート(筒井俊作)
ダニエルの飼い猫。「夏への扉」を探して家じゅうを歩き回る彼(雄猫なので)がいなかったら、この名作は生まれなかったわけで。原作でも重要なキャラクターですが、舞台では語り手として物語の案内役を務め、、、ほとんど主役!という活躍ぶりでした。
とにかくこの作品、基本のストーリーをきちんとおさえた上で、語り手として猫のピートを使ったところが成功の理由だと思います。さすがキャラメルボックスーーーっ!
それにしても、ダニエルの抱えたボストンバッグから飛び出てくる筒井さんには本当に度肝を抜かれました!(@ @)すげえアイディアだなあおい。しかも、このボストンバッグが小さいんだまた(^ ^)。筒井さん、よくくぐれたよなあ、あれを。いやもう、あの冒頭の驚きを最後まで持続させた筒井さんが、この作品のMVPであることは間違いないと思います♪
・リッキィ・ティッキィ・ジェントリイ(實川貴美子)
ダニエルの仕事仲間・マイルズの娘で、ダニエルと仲良しの少女。
可愛かったー!少女時代の方が登場時間が長いのですが、ちゃんとそれらしく見えて良かったと思います。うん。あどけなさと大人っぽさが同居した、魅力的な少女でした。
・マイルズ・ジェントリイ(大内厚雄)。
ダニエルの仕事仲間で弁護士………だっけ。原作では結構嫌な奴だったんですが、大内さんは真面目な男として演じていたような気がします。
しかーし、大内さん自身は、マイルズよりもトウィッチェル教授の方が印象的だったかも(^ ^)。
・ベル・ダーキン(岡田さつき)
ダニエル・マイルズの会社で秘書として働く美女。ダニエルと恋仲になるが、実は……
いやはや、お見事でした。後半の、30年後のベルに力点をおいた配役であり演技だったと思いますが、、、あまりのリアルさに息を呑みましたわ。
「現在」(原作では1970年ですが、舞台では曖昧)のベルを演じられる美女タイプの役者がいないのはキャラメルボックスの残念なポイントの一つですが、30年後に力点をおいたこういうキャスティングもありなんだなー、と思いました。
・サットン夫妻(西川浩幸、坂口理恵)
タイムマシンで「30年後」の世界から「現代」へ戻ってきたダニエルが、最初に出会う心やさしい人たち。原作ではヌーディストクラブの一員なんだけど、舞台ではそのへんはうまく誤魔化してましたね。(←どうするのかなーと思ってたらしい)
「誠実」を絵に描いたような西川さんにはホントにぴったりのハマり役で。
物語のラスト、30年後の世界でダニエルに逢いにきてくれたお二人に、思いっきり涙がでました(T T)。心が洗われる、とはこのことか……。
原作は1970年を「現在」とし、2000年を「30年後」とする、70年代SFの名作。
しかーし、今は2011年なわけで。
舞台脚本の中ではもちろん年代ははっきりとは言わないんですけど、でも、やっぱり外に出て、ハイヤードガールさえ未だに生まれていない現状を、寂しいなあ、とあらためて思いました。
……そして、ルンバのデモンストレーションを初めて見た時の衝撃を思い出してみたりする。どうしてあれのロゴマークは魔法のランプじゃないんだろう………(真顔)
■「CLUB SEVEN 7th Stage」シアタークリエ
玉野和紀のライフワークともいうべきCLUB7。ついに7th!ということで、今回は
いつものメンバー5人(玉野和紀、吉野圭吾、東山義久、西村直人、原知宏)と、
若者二人(相葉裕樹、佐々木喜英)、女性二人(遠野あすか、涼風真世)
以上9人の出演者で上演されました。
いやー、いつもながら面白かった!!
いつもの5人がサイコーなのは当たり前として、
若い二人がなかなかのキャラクターを発揮していたのが嬉しかったです。うん。クラブ7はキャラクターがないと詰まらないので、お二人がそのあたりをしっかり自覚して出演してくれたのは嬉しい限り。
歌も踊りも案外回りと遜色なくて、最近の若い子はすごいなーと感心しました(^ ^;
あすかちゃんとかなめさんは、良い感じで大活躍。
とくにかなめさんの7色の声を堪能できたことに感激した!!歌が凄いのは知っていたけど、ホントに7色の声なんだ~~!とびっくりしました。
ちょっと今までに出演したOGとは良い意味で違う扱いで、歌姫としての立ち位置がしっかりしていたのが凄いですね。そのかわり、オープニングとエンディングのいつものナンバーはちょっと隅っこでポーズ決めてましたけど(^ ^)。
あすかちゃんはキュートで可愛い♪かなめさんと歌う歌も良かったし、ダンスもがんばってました。かなめさんがちょっと別っぽい扱いの分、あすかちゃんが頑張っていた印象もありました。
……やー、ホント可愛かった!愛されてますねえ相変わらず(*^ ^*)。
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宙組「ヴァレンチノ」の続きと「記者と皇帝」詳細は、またいずれ書きたいなーと思っています。諦めたわけではありません……いちおう。
■キャラメルボックス「夏への扉」ル・テアトル銀座
この公演の真っ最中に東日本大震災があったりして、記録的な興行成績を残してしまったらしい(←私が観たのは震災前でしたが、それでもモニョモニョ……)ですが、作品としては本当に面白かった!!です。
私は元々ハインラインの原作ファンなのでとても楽しみにしていたのですが、、、非常に原作に忠実なつくりで、本当に良くできてました。原作ファンとしてもだ満足。そして、原作を読んだことのない友人もすごい褒めていたので、本当に良い舞台だったんだなーと思っています。
再演してくれたら他の人を誘って観にいくのになー。再演しないかなー。
キャラメルボックスのタイムトラベルもの、というと、「クロノス・ジョウンターの伝説」をはじめとする一連の梶尾真治作品と同じジャンルに入るわけですが。
リリカルな梶尾作品に比べると、やっぱりハインラインはアメリカ的な雄大さと大雑把さ、そして、大袈裟なほどの楽観主義があるんだなあと思いました。
ハインラインの小説を読んでいると違和感ないんですが、キャラメルボックスという同じフィルターを通すと、その違いが鮮明に見えてくるんですよね。
そして。2011年3月にこの作品を上演していたのは偶然だったんですけど、とっても有意な偶然だったな、と思います。あの作品、後半の展開があまりにも前向きかつご都合主義的すぎてすっごい唖然とするんですけど、でも、心が温まって元気がでる作品だったことは間違いないんですよね。私が観たのは震災前ですが、仕事の関係で結構落ち込んでいたのに、すごく前向きになれました。だからきっと、震災で疲弊した人も観たら元気になれたんじゃないかな、と思う。
それだけの力のある作品だったことは間違いない、とおもっています。
それでは、キャストについて簡単に。
・ダニエル・デイヴィス(畑中智行)
とっても良かった!誠実で真面目で、でも意外とプライドが高くて子供のように純粋な、愛されキャラな青年がとても良く似合ってました。冒頭の酔いどれ芝居も良かったし、未来へ行ってからの誠意のあるお芝居も好きだなあ♪
・猫のピート(筒井俊作)
ダニエルの飼い猫。「夏への扉」を探して家じゅうを歩き回る彼(雄猫なので)がいなかったら、この名作は生まれなかったわけで。原作でも重要なキャラクターですが、舞台では語り手として物語の案内役を務め、、、ほとんど主役!という活躍ぶりでした。
とにかくこの作品、基本のストーリーをきちんとおさえた上で、語り手として猫のピートを使ったところが成功の理由だと思います。さすがキャラメルボックスーーーっ!
それにしても、ダニエルの抱えたボストンバッグから飛び出てくる筒井さんには本当に度肝を抜かれました!(@ @)すげえアイディアだなあおい。しかも、このボストンバッグが小さいんだまた(^ ^)。筒井さん、よくくぐれたよなあ、あれを。いやもう、あの冒頭の驚きを最後まで持続させた筒井さんが、この作品のMVPであることは間違いないと思います♪
・リッキィ・ティッキィ・ジェントリイ(實川貴美子)
ダニエルの仕事仲間・マイルズの娘で、ダニエルと仲良しの少女。
可愛かったー!少女時代の方が登場時間が長いのですが、ちゃんとそれらしく見えて良かったと思います。うん。あどけなさと大人っぽさが同居した、魅力的な少女でした。
・マイルズ・ジェントリイ(大内厚雄)。
ダニエルの仕事仲間で弁護士………だっけ。原作では結構嫌な奴だったんですが、大内さんは真面目な男として演じていたような気がします。
しかーし、大内さん自身は、マイルズよりもトウィッチェル教授の方が印象的だったかも(^ ^)。
・ベル・ダーキン(岡田さつき)
ダニエル・マイルズの会社で秘書として働く美女。ダニエルと恋仲になるが、実は……
いやはや、お見事でした。後半の、30年後のベルに力点をおいた配役であり演技だったと思いますが、、、あまりのリアルさに息を呑みましたわ。
「現在」(原作では1970年ですが、舞台では曖昧)のベルを演じられる美女タイプの役者がいないのはキャラメルボックスの残念なポイントの一つですが、30年後に力点をおいたこういうキャスティングもありなんだなー、と思いました。
・サットン夫妻(西川浩幸、坂口理恵)
タイムマシンで「30年後」の世界から「現代」へ戻ってきたダニエルが、最初に出会う心やさしい人たち。原作ではヌーディストクラブの一員なんだけど、舞台ではそのへんはうまく誤魔化してましたね。(←どうするのかなーと思ってたらしい)
「誠実」を絵に描いたような西川さんにはホントにぴったりのハマり役で。
物語のラスト、30年後の世界でダニエルに逢いにきてくれたお二人に、思いっきり涙がでました(T T)。心が洗われる、とはこのことか……。
原作は1970年を「現在」とし、2000年を「30年後」とする、70年代SFの名作。
しかーし、今は2011年なわけで。
舞台脚本の中ではもちろん年代ははっきりとは言わないんですけど、でも、やっぱり外に出て、ハイヤードガールさえ未だに生まれていない現状を、寂しいなあ、とあらためて思いました。
……そして、ルンバのデモンストレーションを初めて見た時の衝撃を思い出してみたりする。どうしてあれのロゴマークは魔法のランプじゃないんだろう………(真顔)
■「CLUB SEVEN 7th Stage」シアタークリエ
玉野和紀のライフワークともいうべきCLUB7。ついに7th!ということで、今回は
いつものメンバー5人(玉野和紀、吉野圭吾、東山義久、西村直人、原知宏)と、
若者二人(相葉裕樹、佐々木喜英)、女性二人(遠野あすか、涼風真世)
以上9人の出演者で上演されました。
いやー、いつもながら面白かった!!
いつもの5人がサイコーなのは当たり前として、
若い二人がなかなかのキャラクターを発揮していたのが嬉しかったです。うん。クラブ7はキャラクターがないと詰まらないので、お二人がそのあたりをしっかり自覚して出演してくれたのは嬉しい限り。
歌も踊りも案外回りと遜色なくて、最近の若い子はすごいなーと感心しました(^ ^;
あすかちゃんとかなめさんは、良い感じで大活躍。
とくにかなめさんの7色の声を堪能できたことに感激した!!歌が凄いのは知っていたけど、ホントに7色の声なんだ~~!とびっくりしました。
ちょっと今までに出演したOGとは良い意味で違う扱いで、歌姫としての立ち位置がしっかりしていたのが凄いですね。そのかわり、オープニングとエンディングのいつものナンバーはちょっと隅っこでポーズ決めてましたけど(^ ^)。
あすかちゃんはキュートで可愛い♪かなめさんと歌う歌も良かったし、ダンスもがんばってました。かなめさんがちょっと別っぽい扱いの分、あすかちゃんが頑張っていた印象もありました。
……やー、ホント可愛かった!愛されてますねえ相変わらず(*^ ^*)。
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