ケアードのレ・ミゼラブル
2011年4月18日 演劇 コメント (2)帝国劇場にて、「レ・ミゼラブル」を観劇してまいりました。
「さよならレ・ミゼラブル」という刺激的なチラシを見て吃驚していたのですが、あれはケアード演出版がラスト、という意味なんですね。
(世界初演から25年が過ぎて、次から新演出になるらしい)
新演出がどんな感じかまだわからないのでなんとも言えませんが、
……とりあえず。一人のレ・ミゼ「ヲタク」としては、
だったら、最後に本当のオリジナル演出(初演版)を上演してほしかったのに~~っ!!
↑ 10周年版でもいいけど、とにかく短縮版じゃないやつを!という気持ちは抑えきれません……(T T)。
2009年は観られなかったので、久しぶりの「レ・ミゼ」でしたが、2007年のを観たときと、全体の大まかな感想は、残念ながらあまり変わりませんでした(T T)。
●クァトロキャストはカンパニーとして無理があるのでは。
出演者が多すぎて、芝居としてのまとまりがなかなか構築できないんじゃないかと思うんですよね。初日からそんなに経ってないせいもあるとは思うんですが、どうもガラ・コンサートっぽい印象がぬぐえなくて。
ただ、全体に出演者のレベルが10周年の頃とは段違いなので、良い意味でのガラ・コンサートっぽさ(「おお、凄いなあ」という感じ)もあるんですけどね。
●とりあえず「共に飲もう」リプライズは復活させてほしい!!あの数分ってすごく大事だと思うんですが……。何度も書いて恐縮ですが、何度観てもその都度思うんだもん(T T)。
……できるなら、バリケードが出てきた直後のアンサンブルの歌い継ぎも。言いだすとキリが無いけど。
●「レ・ミゼラブル」の指揮を塩田さんっていうのは、彼の無駄遣いだと思うんですがどうなんでしょう。
そうでなくても短縮版になってからシンセの比重が上がって低音の迫力がなくなっているのに、軽やかな音を身上とする塩田さん……って、この話も何度も書いてますね。すみません。
……などと、いろいろ書いてはおりますが。
久しぶりのレ・ミゼラブル、なんだかんだ言ってもやはり面白かったです!
とりあえず、私が観た回のキャストを。(印象に残った順に、かな?)
◆ファンテーヌ 和音美桜
素晴らしかった!
すみません。個人的にマイベストファンテーヌになりました!
歌は文句なかったし、観た目も可愛いのに母性も感じさせて、とても素晴らしかったです。久しぶりに「I Dreamed Dream」と「ファンテーヌの死」で泣きました(^ ^;ゞ
……とにかく声が好きすぎるので、あまり冷静ではない自覚はありますが。
◆アンジョルラス 上原理生
久しぶりに、高音部が強くて、カーンと響くアンジョルラスらしい声のアンジョルラスが出てきたな、と思いました。ビジュアルも迫力あったし、ちょっと94年の幸ちゃん(岡幸二郎)を思いだしてみたりしました(- -;
◆エポニーヌ 平田愛咲
エポニーヌらしいといえばエポニーヌらしかったけど、ちょっと個性的な声ですね。丸顔の可愛らしいお嬢さんで、ちょっと雪組の彩風咲奈さんを思い出しました。
◆コゼット 稲田みづ紀
ビジュアルも可愛いし声も可愛いし、典型的なコゼットだったと思います。「溢れる愛」のラストの高音もあぶなげなく出ていて、とにかく安心して観ていられるコゼットでした。
病院のシーン(「空のテーブル、空の椅子」の後)の強さがもう少し出ると私の好きなコゼットになるんだけどな。
◆マリウス 野島直人
声は良かったし顔も二枚目だと思うんですが、スタイルがちょっと残念だったかなあ。稲田さんとの並びがもう少ししっくりくると良かったんだけど。
◆バルジャン 別所哲也
◆ジャベール 岡幸二郎
◆テナルディエ 駒田一
◆テナルディエ夫人 森公美子
ベテラン陣はさすがの安定ぶりでした。岡さんの「Stars」はノリノリだった!
◆かつら屋 絵理(=嘉月絵理)
相変わらず美人でしたが、かつら屋だとそのビジュアルがあまり生かせなくて残念でした。でも、美声が堪能できてとても幸せ(*^ ^*)。
久しぶりでしたが、やっぱり良い芝居するわー!
見せ場…というか、役名の由来である「ラブリィ・レイディ」の老婆も良かったんですが、個人的には「カルーセル」(バリケードが陥ちた翌朝、カフェ・ソングの前の女たちだけの場面)の疲れた女がとても好きです。あとパリの街(十年後)の乞食は秀逸でしたね(^ ^)。
◆グランテール 土屋研二
グランテールに思い入れがありすぎる猫としては、正直、ちょっと物足りない印象もありましたが、堅実な演技だったと思います。
私が帝劇に通い詰めていた頃は、やたらに美声のグランテールばっかりだったので、ちょっと荒れた声のグランテールが珍しかった……かも。バマタボワ(「ラヴリィ・レイディ」の後、ファンテーヌを苛める嫌な奴)のソロが短縮版になって削られてしまったので、グランテールが美声である必要はなくなったんだなあ、と納得しました(^ ^)。
◆司教/レーグル 武井基治
いい声でした(はぁと)。いつも「さあ入りなさい」で世界に入るので、司教さまが良くないとすごくつまらないんですよね。今回はとっても良かったです!
◆コンブフェール 谷口浩久
工場長が嫌らしくてとっても素敵でした!(^ ^)。なのに、ファンテーヌに対する迫り方がおとなしかったのが残念(←え?)
工場長のキャラクターと、コンブフェールの生真面目さとのギャップが面白かったですね。コンブフェールとしてのソロは落ち着いた声で聴きやすかったけど、もう少しエネルギーがあればもっといいのに、と思いました。
◆ジョリ 土倉有貴
バリケードが陥ちた後の、片足でぶらさがる演技(?)が無かったような気がするんですが、、、演出が変わったのでしょうか?私が見落としただけ?
儲け役なので、もっといろいろ遊んでほしい気もしましたが、まだ幕があいたばかりだから、これからなのかな。
短縮版になってアンサンブルの見せ場が減り、学生たちの結びつきが弱くなっていく中で、マリウスの親友ポジション、というジョリの役割も軽くなってしまったんだな……と残念に思いつつ。
◆ファクトリガール さとう未知子
上背があるので、小柄なたっちんとの喧嘩場面も怖さが見えて良かったです。歌もさすが!パリの街の娼婦マドレーヌも迫力あって良かった♪
さとうさんって「ジェーン・エア」でジェーンの親友を演じていた方ですよね?お芝居、巧いなー(感心)。
◆ジベロット 中村美貴
「ラヴリィ・レイディ」の最後の方で、ファンテーヌに囁きかける「お道具見せてやりな…」が今までに観たことの無い解釈で、非常に興味を惹かれました。
色っぽい、いい声ですね!
◆クールフェラック 杉山有大
◆フイイ 宇部洋之
◆バベ 高山光乗
◆ブリジョン 清辰之介
◆プルベール 五葉隼人
◆モンパルナス 尾崎功使
◆クラクスー 高舛裕一
◆買入れ屋 坂本幸香
◆マテロット 曲木佐和子
◆マダム 谷口ゆうな
◆少年1 北川理恵
◆少年2 山岸麻美子
それぞれの役を演じている役者たちの歌唱力は、10年前に比べたらずっと上だな、と、いろいろなところで思うのですが。
いかんせん、一つ一つの役の個性の強さと、役同士の関係性の深さは、すっかり薄まってしまったな、と観るたびに思います。
私は、どの役がどこで何をしてどのフレーズを歌っているのか、だいたい判っているヲタクではありますが、今「レ・ミゼラブル」のファンになる人は、アンサンブルを全員覚えるの、大変だろうなあ……。(←それ以前に、メインを全員観るのが困難)
◆ガブローシュ 加藤清史郎
◆リトルコゼット 飛鳥井里桜
◆リトルエポニーヌ 蒲生彩華
子役ちゃんたちはみんな良かったです。
清史郎くんは良いですねー!10周年記念公演の浅利陽介くんを思い出しました。華やかさで印象的で、子供なのに芝居がいちいち格好良い。
歌はもう一息、という感じでしたが、あの華があればもうそれで良いような気がします。
飛鳥井さんは可愛くて音程もあぶなげない。蒲生さんは、歌はわかりませんがとにかくパッと目立つ可愛らしさでした。
いやー、10年前と一番違うのは子役のレベルの高さですね!
私にとって永遠のナンバーワンミュージカル、レ・ミゼラブル。
20周年記念スペシャルキャストのチケットは一枚持っていますが、、、たっちんのファンティーヌをもう一度聴きたい!!と思ってしまう今日この頃(^ ^;ゞ
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「さよならレ・ミゼラブル」という刺激的なチラシを見て吃驚していたのですが、あれはケアード演出版がラスト、という意味なんですね。
(世界初演から25年が過ぎて、次から新演出になるらしい)
新演出がどんな感じかまだわからないのでなんとも言えませんが、
……とりあえず。一人のレ・ミゼ「ヲタク」としては、
だったら、最後に本当のオリジナル演出(初演版)を上演してほしかったのに~~っ!!
↑ 10周年版でもいいけど、とにかく短縮版じゃないやつを!という気持ちは抑えきれません……(T T)。
2009年は観られなかったので、久しぶりの「レ・ミゼ」でしたが、2007年のを観たときと、全体の大まかな感想は、残念ながらあまり変わりませんでした(T T)。
●クァトロキャストはカンパニーとして無理があるのでは。
出演者が多すぎて、芝居としてのまとまりがなかなか構築できないんじゃないかと思うんですよね。初日からそんなに経ってないせいもあるとは思うんですが、どうもガラ・コンサートっぽい印象がぬぐえなくて。
ただ、全体に出演者のレベルが10周年の頃とは段違いなので、良い意味でのガラ・コンサートっぽさ(「おお、凄いなあ」という感じ)もあるんですけどね。
●とりあえず「共に飲もう」リプライズは復活させてほしい!!あの数分ってすごく大事だと思うんですが……。何度も書いて恐縮ですが、何度観てもその都度思うんだもん(T T)。
……できるなら、バリケードが出てきた直後のアンサンブルの歌い継ぎも。言いだすとキリが無いけど。
●「レ・ミゼラブル」の指揮を塩田さんっていうのは、彼の無駄遣いだと思うんですがどうなんでしょう。
そうでなくても短縮版になってからシンセの比重が上がって低音の迫力がなくなっているのに、軽やかな音を身上とする塩田さん……って、この話も何度も書いてますね。すみません。
……などと、いろいろ書いてはおりますが。
久しぶりのレ・ミゼラブル、なんだかんだ言ってもやはり面白かったです!
とりあえず、私が観た回のキャストを。(印象に残った順に、かな?)
◆ファンテーヌ 和音美桜
素晴らしかった!
すみません。個人的にマイベストファンテーヌになりました!
歌は文句なかったし、観た目も可愛いのに母性も感じさせて、とても素晴らしかったです。久しぶりに「I Dreamed Dream」と「ファンテーヌの死」で泣きました(^ ^;ゞ
……とにかく声が好きすぎるので、あまり冷静ではない自覚はありますが。
◆アンジョルラス 上原理生
久しぶりに、高音部が強くて、カーンと響くアンジョルラスらしい声のアンジョルラスが出てきたな、と思いました。ビジュアルも迫力あったし、ちょっと94年の幸ちゃん(岡幸二郎)を思いだしてみたりしました(- -;
◆エポニーヌ 平田愛咲
エポニーヌらしいといえばエポニーヌらしかったけど、ちょっと個性的な声ですね。丸顔の可愛らしいお嬢さんで、ちょっと雪組の彩風咲奈さんを思い出しました。
◆コゼット 稲田みづ紀
ビジュアルも可愛いし声も可愛いし、典型的なコゼットだったと思います。「溢れる愛」のラストの高音もあぶなげなく出ていて、とにかく安心して観ていられるコゼットでした。
病院のシーン(「空のテーブル、空の椅子」の後)の強さがもう少し出ると私の好きなコゼットになるんだけどな。
◆マリウス 野島直人
声は良かったし顔も二枚目だと思うんですが、スタイルがちょっと残念だったかなあ。稲田さんとの並びがもう少ししっくりくると良かったんだけど。
◆バルジャン 別所哲也
◆ジャベール 岡幸二郎
◆テナルディエ 駒田一
◆テナルディエ夫人 森公美子
ベテラン陣はさすがの安定ぶりでした。岡さんの「Stars」はノリノリだった!
◆かつら屋 絵理(=嘉月絵理)
相変わらず美人でしたが、かつら屋だとそのビジュアルがあまり生かせなくて残念でした。でも、美声が堪能できてとても幸せ(*^ ^*)。
久しぶりでしたが、やっぱり良い芝居するわー!
見せ場…というか、役名の由来である「ラブリィ・レイディ」の老婆も良かったんですが、個人的には「カルーセル」(バリケードが陥ちた翌朝、カフェ・ソングの前の女たちだけの場面)の疲れた女がとても好きです。あとパリの街(十年後)の乞食は秀逸でしたね(^ ^)。
◆グランテール 土屋研二
グランテールに思い入れがありすぎる猫としては、正直、ちょっと物足りない印象もありましたが、堅実な演技だったと思います。
私が帝劇に通い詰めていた頃は、やたらに美声のグランテールばっかりだったので、ちょっと荒れた声のグランテールが珍しかった……かも。バマタボワ(「ラヴリィ・レイディ」の後、ファンテーヌを苛める嫌な奴)のソロが短縮版になって削られてしまったので、グランテールが美声である必要はなくなったんだなあ、と納得しました(^ ^)。
◆司教/レーグル 武井基治
いい声でした(はぁと)。いつも「さあ入りなさい」で世界に入るので、司教さまが良くないとすごくつまらないんですよね。今回はとっても良かったです!
◆コンブフェール 谷口浩久
工場長が嫌らしくてとっても素敵でした!(^ ^)。なのに、ファンテーヌに対する迫り方がおとなしかったのが残念(←え?)
工場長のキャラクターと、コンブフェールの生真面目さとのギャップが面白かったですね。コンブフェールとしてのソロは落ち着いた声で聴きやすかったけど、もう少しエネルギーがあればもっといいのに、と思いました。
◆ジョリ 土倉有貴
バリケードが陥ちた後の、片足でぶらさがる演技(?)が無かったような気がするんですが、、、演出が変わったのでしょうか?私が見落としただけ?
儲け役なので、もっといろいろ遊んでほしい気もしましたが、まだ幕があいたばかりだから、これからなのかな。
短縮版になってアンサンブルの見せ場が減り、学生たちの結びつきが弱くなっていく中で、マリウスの親友ポジション、というジョリの役割も軽くなってしまったんだな……と残念に思いつつ。
◆ファクトリガール さとう未知子
上背があるので、小柄なたっちんとの喧嘩場面も怖さが見えて良かったです。歌もさすが!パリの街の娼婦マドレーヌも迫力あって良かった♪
さとうさんって「ジェーン・エア」でジェーンの親友を演じていた方ですよね?お芝居、巧いなー(感心)。
◆ジベロット 中村美貴
「ラヴリィ・レイディ」の最後の方で、ファンテーヌに囁きかける「お道具見せてやりな…」が今までに観たことの無い解釈で、非常に興味を惹かれました。
色っぽい、いい声ですね!
◆クールフェラック 杉山有大
◆フイイ 宇部洋之
◆バベ 高山光乗
◆ブリジョン 清辰之介
◆プルベール 五葉隼人
◆モンパルナス 尾崎功使
◆クラクスー 高舛裕一
◆買入れ屋 坂本幸香
◆マテロット 曲木佐和子
◆マダム 谷口ゆうな
◆少年1 北川理恵
◆少年2 山岸麻美子
それぞれの役を演じている役者たちの歌唱力は、10年前に比べたらずっと上だな、と、いろいろなところで思うのですが。
いかんせん、一つ一つの役の個性の強さと、役同士の関係性の深さは、すっかり薄まってしまったな、と観るたびに思います。
私は、どの役がどこで何をしてどのフレーズを歌っているのか、だいたい判っているヲタクではありますが、今「レ・ミゼラブル」のファンになる人は、アンサンブルを全員覚えるの、大変だろうなあ……。(←それ以前に、メインを全員観るのが困難)
◆ガブローシュ 加藤清史郎
◆リトルコゼット 飛鳥井里桜
◆リトルエポニーヌ 蒲生彩華
子役ちゃんたちはみんな良かったです。
清史郎くんは良いですねー!10周年記念公演の浅利陽介くんを思い出しました。華やかさで印象的で、子供なのに芝居がいちいち格好良い。
歌はもう一息、という感じでしたが、あの華があればもうそれで良いような気がします。
飛鳥井さんは可愛くて音程もあぶなげない。蒲生さんは、歌はわかりませんがとにかくパッと目立つ可愛らしさでした。
いやー、10年前と一番違うのは子役のレベルの高さですね!
私にとって永遠のナンバーワンミュージカル、レ・ミゼラブル。
20周年記念スペシャルキャストのチケットは一枚持っていますが、、、たっちんのファンティーヌをもう一度聴きたい!!と思ってしまう今日この頃(^ ^;ゞ
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コメント
私ももう一回たっちんのファンティーヌに、スペシャルキャストも観たい
ところですが・・・欲はつきませんが、ほどほどに行きたいと思ってます。
またお話きかせてくださいね~♪
コメントありがとうございます♪ばったりとお逢いできて、本当に運命を感じましたわ(^ ^)。
えりさんも素敵でしたね!また他の舞台にも立ってくれることを祈りつつ、mさんも、どうぞご無事で(^ ^)。