OTOKOUTA

2011年4月17日 宝塚全体・OG
最初に一言。
宇月颯さん、お誕生日おめでとうございます!!(はぁと)




で、本題。
CD「14Covers TAKARAZUKA OTOKOUTA」を聴いてみました!


まず、聴く前の印象。
・いちおう全曲元歌を知っている……よね?たぶん。
・元歌の中で一番好きなのは、徳永英明「壊れかけのRadio」、尾崎豊「I LOVE YOU」、さだまさし「奇跡」……かなあ。


聴いた後の感想。
私って、斉藤恒芳さんのファンだったんだなあ……!!(納得)

一曲目の「太陽と埃の中で」のイントロで、いきなりガツンときました。
こんなに好きだったのか(@ @)、斉藤恒芳が紡ぐ音の世界を、私は。
……荻田さんが好きだとずっと思っていけど、実は斉藤さんの音楽が好きなだけなんじゃないか?と思ったことがあったなあ、そういえば。

いや、荻田さんが創る世界は本当に好きなんだけど、それとは関係なく、斉藤さんの創る音そのものが好きなんだと思います。たぶん。



「太陽と埃の中で」⇒「MISSING」⇒「歌うたいのバラッド」⇒「チェリー」、とテンションがmaxに振りきれたあたりで、ぽっかりとくる平穏。「僕は君に恋をする」の水島康貴さんのいっそクラシカルなほどシンプルな編曲と、沢希理寿さんのやわらかくて素直な、ひどくニュートラルな声の融合が心に沁みる。


そして。若手(?)4人で歌う「思い出がいっぱい」の中休みで一息ついて、がつんと中詰め、という感じに(個人的に)盛り上がった「I LOVE YOU」⇒「壊れかけのRadio」。斉藤編曲の本領発揮、という感じで、ここの流れは大好きでした(はぁと)。

中詰めからフィナーレ前の見せ場、って感じの「奇跡」⇒「STAY」⇒「どんなときも」はシンプルな水島編曲。「どんなときも」でフレッシュなロケットを見せて、幕が上がるとがつんと「believe」⇒「悲しみにさよなら」という衝撃的な斉藤ワールドのフィナーレナンバー。そして、ラストのパレードは水島さんで「TRUTH」。

いやはや、CD全体で一つのショーを構成しているかのような、非常に面白い構成でした(^ ^)。





それでは、簡単に一言ずつ。


■太陽と埃の中で(未涼亜希・北翔海莉) 原曲:CHAGE&ASKA
上でも書いてますが、初っ端にこれを持ってきたのが面白いなーと思いました。もともとすごく好きな歌だったので、吃驚した、っていうのが正直なところ。
まっつの声とみっちゃんの声、それぞれに少し響きを似せるように変換かけて、一人の人がエコーかけて歌ってるみたいに作りたかったのかなー?と思いました。


■Missing(望海風斗) 原曲:久保田利伸
これも好きな歌ですが、斉藤さんらしい音作りでありながら久保田の色は残っていたのが面白いところ。もしかしたら、久保田の音と斉藤さんの音って近しいものがあるのかなあ……。
だいもんの歌い方がやわらかくて、久保田と全然違うのがまた面白かった♪


■歌うたいのバラッド(煌雅あさひ) 原曲:斉藤和義
このCDの中で、歌い手本人の好き嫌いを抜きにして、ぱっと聴いたときの一般的なウケが良さそうだな、と思ったのがこの一曲でした。歌自体も良い唄だし、アーサーのやわらかな幅のある声によく似合っていたと思います。


■チェリー(明日海りお) 原曲:Spitz
男役として芝居やショーで歌う歌ではなく、こういう普通のJ-POPを素で歌うのを聴くと、みりおくんの声は意外と甘い……というか、ちょっと甘えたな感じに聴こえる声なんだな、と思いました。なんというか、胸がキュンとする声というのかな(^ ^)。
男役として芝居をしているときは、どちらかといえば攻め系というか、能動的に感情を動かしていくタイプなのに、面白いですね。斉藤編曲との相性はまあまあ、というところでしょうか。


■僕は君に恋をする(沢希理寿) 原曲:平井 堅
5曲目にして最初の水島編曲。ごくごくシンプルな編曲に、理寿さんの優しくもやわらかな声。原曲とはまた全然違う印象でしたが、すごく癒されたのは同じかな(^ ^)。


■想い出がいっぱい(紅ゆずる・煌雅あさひ・香綾しずる・礼 真琴)原曲:H2O
これも大好きな曲なんですよ私。それぞれ個性的に歌ってくれて、聴き分けるのも楽しかった♪


■I LOVE YOU(未涼亜希) 原曲:尾崎 豊
ものすごく好きな曲なのに、前奏聞いてもなんの曲だかさっぱり見当もつかなかった……(滝汗)。っていうか、もしかしてまっつはこの編曲を知らないんだろうか?と思ってしまったほど、正統派で生真面目に歌っているまっつと斉藤編曲のギャップが面白いです。なんか、正統派の歌唱と、吹っ飛んだ編曲が闘っている感じ(^ ^;ゞ


■壊れかけのRadio(香綾しずる) 原曲:徳永英明
これまた本当に好きな曲なんですが、がおりちゃんが歌いだしてからも、しばらく何の曲だかわからなかったよ……(; ;)。
ただ、がおりちゃんの方がまっつより吹っ飛んでいる(←多分褒めてるんだと思う)分だけ、斉藤編曲へのハマり度は上だったような。とりあえずあまり違和感はなかったです。このCDの中で、一番好きな作品の一つです。


■奇跡~大きな愛のように~(紅ゆずる) 原曲:さだまさし
もともと「パンプキンパイとシナモンティー」(←古すぎて誰も知らないだろう)からのさだファンなので、この名曲は大好きなんですが。
今回のCDのコンセプトと、歌い手がベニーであることを考えたら、斉藤編曲にしてがっつりイメージを変えた方が良かったのでは?と思いました。さだまさし得意の、語り(歌詞)を大事にして、メロディラインも編曲もシンプルで壮大なのが特徴の作品なので、そのままの編曲だと声そのものの善し悪しがストレートに出てしまうんですよねー。シンプルな編曲で宝塚っぽく歌うなら、普通にコンサートとかでカバーするのとかわんないし、ちょっと勿体無かったなー、と思いました。


■STAY(望海風斗・明日海りお・沢希理寿・凪七瑠海)原曲:コブクロ
同期4人でのナンバー。レコーディングはバラバラなんでしょうけれども、なんとなくしっくり合ってる気がするのは先入観なんでしょうか(^ ^;
カチャの声をまともに堪能できるのはこの曲だけなので、楽しく聴かせていただきました。


■どんなときも。(礼 真琴) 原曲:槇原敬之
実は、今回のメンバーの中で一番男役声なのは、最下級生の礼くんなんだな(@ @)と思いました(^ ^)。まともに歌を聴いたのは初めて(「メイちゃんの執事」でちょっとだけ歌ってましたが)ですが、いい声ですよねえ。
ただ、舞台で歌った経験が違うせいか、一人だけPOPSっぽい(←カラオケっぽい、ともいう?)歌い方だったのは気になりましたが、元々POPSジャンルの作品で、編曲もオリジナルに近いからそうなるのか、そういう人に水島編曲をあてているのか。。。どっちなんでしょうね。


■Believe(凪七瑠海) 原曲:杉本竜一
「どんなときも」に続いて「believe」が始まったときの衝撃はすごかった!!
このエコーというか、コーラスはぜんぶカチャの声なの???え??という感じ。
カチャのファンで、ただカチャの声が大好きだ!、という方には申し訳ないことなのかもしれませんが、私にとって、このCDの中で一番好きな「作品」は、実は「believe」です。
……そのくらい、私は斉藤ファンなのかもしれません。


■悲しみにさよなら(北翔海莉) 原曲:安全地帯
「believe」で凄くガツンときたので、「悲しみにさよなら」は、まあそんなもんだろう、と思ってしまいました(^ ^;ゞ。むしろ、最初のエコーにまみれたワンフレーズが終わって、エフェクトなしのみっちゃんの声が聴こえてきたときには、がっかりしてしまったくらい(苦笑)。


■truth(全員)
CSニュースなどなど……で散々流れていた「truth」。
編曲は水島さんですが、ほぼオリジナル(小島里美)どおりかな?という印象で、この不思議なCDのラストを飾るにふさわしい曲を持ってきたな、と思いました。
これ、14人で歌いながら踊ったら、カッコいいだろうなあ~~(*^ ^*)。生でコンサート、なんて贅沢言わないから、CSの番組で何かやってくれると嬉しいんですが………。




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