アランチャ(オレンジ)と笑顔
2011年3月23日 宝塚(宙)バタバタしておりましてずっと更新できずにおりましたが、無事、シアタードラマシティにて「ヴァレンチノ」を観劇してまいりました。
ご心配くださったみなさま、大変失礼いたしました&ありがとうございました。
大震災からもうすぐ半月。いろいろなことがありましたが、なにはともあれ、この公演を観ることができた幸せを噛みしめています。
たぶん、たくさんの方々が東京で観るつもりだったり、ドラマシティに行く予定だったのに駄目になったりしていらっしゃることでしょう。
だから。
……観ることができた私は、この作品を語り伝えたいと思っています。
祐飛さんが終演後の挨拶で仰ったように、あの舞台に立っていた宙組っ子30人にいただいた勇気と元気と笑顔を、観にいけなかった方々と分け合うために。
笑顔になることを恐れることなく、
「ヴァレンチノ」という舞台によってたくさんの元気をもらったことに、ファンとしての誇りを持って。
なんて言ってはみたものの、今は本当にいろんなことがあって、なかなか文章をまとめる頭と時間がないのですが……(汗)。
たぶんあまり巧くお伝えできないと思うのですが(←ごめんなさい祐飛さん)、努力することは諦めないでいたいと思います。
ミュージカル「ヴァレンチノ」。
初演も再演もまったく知らない私が思ったことは。
とにかく、この作品でデビューした小池修一郎は、ホンモノの天才だったんだろうな、……と。
まあ、デビュー作とは言っても再演時にだいぶ手を入れられたようですから、今回上演されたものは完全な「デビュー作」ではないのかもしれませんが。
それでも、こういう題材をこういう切り口で!という着眼点と、非常に緻密に構成されたエピソードの積み重ね自体は最初から変わっていないはずですし、本当にお見事!としか言いようがなくて。
いやー、面白かったです。
最下まで全員に何かしら見せ場があって、しかも、その見せ場以外にも出番が多く、いろんなキャラクターのいろんな役で場面ごとに違うグループ芝居をしてたのがとても楽しかったです♪
私は公演のラストの方しか観ていませんが、初日頃とはだいぶ違う出来だったみたいですね(^ ^)。なによりも、みんながすごく頑張っていて、しかも楽しそうなのがすごく嬉しかったです(^ ^)。
通し役でないと学べないこともあるけれども、逆に、こうやっていろんな場面にいろんな役で小芝居しつつ、芝居の本筋や場面そのものを壊すことのないようにチェックしあって、全体で一つの「世界」を創り上げていくのを眺めるのは、なんというか……、ショーと同じ愉しみを感じました。
次の作品は和モノですが、この作品で学んだ「芝居の中の自分の居方」みたいなものを生かしつつ、作品をよくするのは自分たちだと自覚をもって取り組んでほしいな、と思います。
それにしても、この下級生の使い方はすごい!!と思っていたら……実質的な演出指導は、助手の生田大和さんがなさったようですね。小池さんも、雪組「ロミオとジュリエット」、東宝「Mitsko」と複数の作品が同時進行している状況下で、こういう細かいところを安心して任せられる助手がいるのはありがたいことでしょうね。
生田さん、新作も観たいけど、こういう既存の名作を演出するのも巧いんですよねー。役者をよく観ているし、一人ひとりにあった使い方をしてくれる人だから。
柴田さんの古い作品も、中村暁さん木村信司さんばっかりじゃなくて、こういう若い人に演出を任せて再演したら、どうなるんでしょうね。大野さんの「紫子」も良かったし、そういう試みがこれから増えていくといいなあ。
……っていうか生田さん、次の大劇場公演も演出助手に入って、新公演出してくださいませんか?(*^ ^*)
それにしても、下級生含めて、宙組ッ子はみんな、本当にがんばっていた!と思います♪
そしたら当然、役付きのメンバーはそれ以上にがんばるはず!
ヴァレンチノと対立するN.Y.のギャング、ジャック・デソウル(悠未ひろ)と、メトロ映画の宣伝マンで、のちにヴァレンチノのマネージャー格になるジョージ・ウルマン(春風弥里)。
どちらも印象的な役で、歌も芝居もダンスも、どっちもすごくよかった(はぁと)です(*^ ^*)。
でも、今回の公演で、主筋となって物語を動かすのはヴァレンチノを取り巻く二人の女、でしたね。
「イタリア移民」という名の「エトランゼ」であり、出会う人すべてを愛していた素朴な田舎者、ルドルフ・ヴァレンチノ(大空祐飛)。
インテリだけど家庭的で優しい、母性愛に満ちた「嘘のプロフェッショナル」ジューン・マシス(野々すみ花)。
そして、勝気だけど素朴なアラバマの田舎娘の素顔を「ロシア人芸術家」という仮面の下に押し隠し、突っ張って生きてきたナターシャ・ランボア(七海ひろき)。
いやーーー、この三人のトライアングルは、本当に興味深かったです。
たぶん、初演・再演のキャラクターとは全然違うんだろうなあ、と思いながら観ておりました。うん、実に、実に!素敵だった♪
……と言いつつ、今日のところはこのあたりにさせてください……m(_ _)m。
そうこうしているうちに少しずつ少しずつライフラインの復旧が進み、一人でも多くの人々が日常に戻っていけると良いのですが。
とりあえず、私はとっくに成人しているし、今検出されている程度の放射能はまったく怖くないから、牛乳もほうれん草も捨てないで出荷してほしい………(T T)。
たとえ今後数値が上がったとしても、福島県は大変に広いので、福島県全域の農産物がダメになることはあり得ない。同じ県内といったって、浜通りの原子力発電所から県中央部なんて、東京と大して距離は変わらない(しかも間に山がある)んだから(T T)。
今まで散々風評におどらされてきた都会人ですけど、今回ばかりはセンセーショナルな風評に踊らされずに、福島県産の(出荷可能な)野菜はしっかり食べなくてはいけないな、と思っています。
本当の意味の「復興」は、義捐金ではまかなえない。義捐金にできることはライフラインが整うまでで、真実「復興」を遂げるためには、現地の産業を支え、その生産物を消費してあげなくてはいけないんですから。
被災地で苦しんでいるみなさまが、一日でも早く「日常」に戻れますように。
そして、「日常」に戻ってきた宝塚ファンのみなさまが、今回の宙組メンバーが精魂かけて再構築した「ヴァレンチノ」という名作の再々演を、関東で愉しむことができますように、と祈りつつ。
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ご心配くださったみなさま、大変失礼いたしました&ありがとうございました。
大震災からもうすぐ半月。いろいろなことがありましたが、なにはともあれ、この公演を観ることができた幸せを噛みしめています。
たぶん、たくさんの方々が東京で観るつもりだったり、ドラマシティに行く予定だったのに駄目になったりしていらっしゃることでしょう。
だから。
……観ることができた私は、この作品を語り伝えたいと思っています。
祐飛さんが終演後の挨拶で仰ったように、あの舞台に立っていた宙組っ子30人にいただいた勇気と元気と笑顔を、観にいけなかった方々と分け合うために。
笑顔になることを恐れることなく、
「ヴァレンチノ」という舞台によってたくさんの元気をもらったことに、ファンとしての誇りを持って。
なんて言ってはみたものの、今は本当にいろんなことがあって、なかなか文章をまとめる頭と時間がないのですが……(汗)。
たぶんあまり巧くお伝えできないと思うのですが(←ごめんなさい祐飛さん)、努力することは諦めないでいたいと思います。
ミュージカル「ヴァレンチノ」。
初演も再演もまったく知らない私が思ったことは。
とにかく、この作品でデビューした小池修一郎は、ホンモノの天才だったんだろうな、……と。
まあ、デビュー作とは言っても再演時にだいぶ手を入れられたようですから、今回上演されたものは完全な「デビュー作」ではないのかもしれませんが。
それでも、こういう題材をこういう切り口で!という着眼点と、非常に緻密に構成されたエピソードの積み重ね自体は最初から変わっていないはずですし、本当にお見事!としか言いようがなくて。
いやー、面白かったです。
最下まで全員に何かしら見せ場があって、しかも、その見せ場以外にも出番が多く、いろんなキャラクターのいろんな役で場面ごとに違うグループ芝居をしてたのがとても楽しかったです♪
私は公演のラストの方しか観ていませんが、初日頃とはだいぶ違う出来だったみたいですね(^ ^)。なによりも、みんながすごく頑張っていて、しかも楽しそうなのがすごく嬉しかったです(^ ^)。
通し役でないと学べないこともあるけれども、逆に、こうやっていろんな場面にいろんな役で小芝居しつつ、芝居の本筋や場面そのものを壊すことのないようにチェックしあって、全体で一つの「世界」を創り上げていくのを眺めるのは、なんというか……、ショーと同じ愉しみを感じました。
次の作品は和モノですが、この作品で学んだ「芝居の中の自分の居方」みたいなものを生かしつつ、作品をよくするのは自分たちだと自覚をもって取り組んでほしいな、と思います。
それにしても、この下級生の使い方はすごい!!と思っていたら……実質的な演出指導は、助手の生田大和さんがなさったようですね。小池さんも、雪組「ロミオとジュリエット」、東宝「Mitsko」と複数の作品が同時進行している状況下で、こういう細かいところを安心して任せられる助手がいるのはありがたいことでしょうね。
生田さん、新作も観たいけど、こういう既存の名作を演出するのも巧いんですよねー。役者をよく観ているし、一人ひとりにあった使い方をしてくれる人だから。
柴田さんの古い作品も、中村暁さん木村信司さんばっかりじゃなくて、こういう若い人に演出を任せて再演したら、どうなるんでしょうね。大野さんの「紫子」も良かったし、そういう試みがこれから増えていくといいなあ。
……っていうか生田さん、次の大劇場公演も演出助手に入って、新公演出してくださいませんか?(*^ ^*)
それにしても、下級生含めて、宙組ッ子はみんな、本当にがんばっていた!と思います♪
そしたら当然、役付きのメンバーはそれ以上にがんばるはず!
ヴァレンチノと対立するN.Y.のギャング、ジャック・デソウル(悠未ひろ)と、メトロ映画の宣伝マンで、のちにヴァレンチノのマネージャー格になるジョージ・ウルマン(春風弥里)。
どちらも印象的な役で、歌も芝居もダンスも、どっちもすごくよかった(はぁと)です(*^ ^*)。
でも、今回の公演で、主筋となって物語を動かすのはヴァレンチノを取り巻く二人の女、でしたね。
「イタリア移民」という名の「エトランゼ」であり、出会う人すべてを愛していた素朴な田舎者、ルドルフ・ヴァレンチノ(大空祐飛)。
インテリだけど家庭的で優しい、母性愛に満ちた「嘘のプロフェッショナル」ジューン・マシス(野々すみ花)。
そして、勝気だけど素朴なアラバマの田舎娘の素顔を「ロシア人芸術家」という仮面の下に押し隠し、突っ張って生きてきたナターシャ・ランボア(七海ひろき)。
いやーーー、この三人のトライアングルは、本当に興味深かったです。
たぶん、初演・再演のキャラクターとは全然違うんだろうなあ、と思いながら観ておりました。うん、実に、実に!素敵だった♪
……と言いつつ、今日のところはこのあたりにさせてください……m(_ _)m。
そうこうしているうちに少しずつ少しずつライフラインの復旧が進み、一人でも多くの人々が日常に戻っていけると良いのですが。
とりあえず、私はとっくに成人しているし、今検出されている程度の放射能はまったく怖くないから、牛乳もほうれん草も捨てないで出荷してほしい………(T T)。
たとえ今後数値が上がったとしても、福島県は大変に広いので、福島県全域の農産物がダメになることはあり得ない。同じ県内といったって、浜通りの原子力発電所から県中央部なんて、東京と大して距離は変わらない(しかも間に山がある)んだから(T T)。
今まで散々風評におどらされてきた都会人ですけど、今回ばかりはセンセーショナルな風評に踊らされずに、福島県産の(出荷可能な)野菜はしっかり食べなくてはいけないな、と思っています。
本当の意味の「復興」は、義捐金ではまかなえない。義捐金にできることはライフラインが整うまでで、真実「復興」を遂げるためには、現地の産業を支え、その生産物を消費してあげなくてはいけないんですから。
被災地で苦しんでいるみなさまが、一日でも早く「日常」に戻れますように。
そして、「日常」に戻ってきた宝塚ファンのみなさまが、今回の宙組メンバーが精魂かけて再構築した「ヴァレンチノ」という名作の再々演を、関東で愉しむことができますように、と祈りつつ。
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