ZORRO-The Musical-
2011年2月25日 演劇日生劇場にて、「ゾロ・ザ・ミュージカル」を観劇してまいりました。
以前雪組で上演した「ゾロー仮面のメサイア」とはかなりストーリーが違っていましたが、ゾロの扮装はほぼ同じ。っていうか、あのゾロの扮装って、1958年の映画「怪傑ゾロ」くらいから殆ど変ってないんですね(@ @)。ちょっとマントの刺繍が豪華になったくらいで、基本は同じ、という感じでした。
私が観た回のメインキャストはこちら。
ディエゴ(ゾロ)坂本昌行
ルイサ 大塚ちひろ
ラモン 石井一孝
イネス 池田有希子
ガルシア軍曹 芋洗坂係長
総督/イネス父 上條恒彦
島田歌穂ちゃんのイネスと、我善導さんのガルシアも観たかったけど、無理でした。……残念(涙)。
でもまあ、1パターンだけでも観られて良かったです。ええ、本当に。
まずは、ディエゴ(ゾロ)役の坂本昌行。
良かったです!私の中では、今のところ彼のベストアクトですね。
以前、「パル・ジョーイ」の感想でも語りましたが、彼は、本当は生真面目な好青年みたいな役の方が良いんじゃないか、と思っていたんですよね。
http://80646.diarynote.jp/201010170311006530/
このディエゴは、好青年というよりは悪ガキで(^ ^)、愛情深い好青年だけど「ルールに縛られない(=守らない)男」という設定なんですよね。だから「好青年100%」というわけではないんですが、それでも、「屈折した大人」とか「根っからのワル」みたいなのよりはずーっと良かったです。
うん。魅力的でした♪髭も似合っていて、セクシーでした。踊っている姿にちゃんとセックスアピールを感じましたよ♪(←髭をつけていたら何でも良い、という可能性も捨てきれないが)
ダンスはフラメンコ。音楽は全面的にジプシー・キングスの音楽を使っていて、「ジョビ・ジョバ」「バンボレオ」……私でさえ良く知っている曲が何曲も出てくるし、知らない曲も耳馴染みがよくてテンションがあがる。彼らの音楽は、日本人にも不思議と合うんですよね。独特のコード進行とリズムが好き。
ダンサーたちは、本場スペインのフラメンコダンサーが半数以上で、ダンスのソロはだいたい彼らが取っていました。カッコいい!!サパテアードとタップ、そしてアイリッシュタップの違いをしみじみと感じさせられました。脚を踏みならすだけであんなにカッコいいんだもんなあ。和物の所作にも床を踏み鳴らす振りがいろいろありますが、文化の交流がなくても、ああいう動きは人間の感性に共通に訴えるんだなあ、と思いました。
それでは、ゾロ以外のキャストごとに。
イネスの池田有希子。
いやもう、今回の公演チラシを見て、「ぜっっったい行く!!」と思った池田イネス。
残念ながら衣装が思ったよりしっかりしたスカートで、あんまり脚を出してくれなかったので(←そこ!?)若干ご不満なんですが、やっぱり彼女の歌は良いわ~~~。
歌穂ちゃんのも観たかった(聴きたかった)なあ。
有希子さんは、「ジャック・ブレルは今日もパリで歌っている」の初演で歌声を聴いて以来、チラシで見かけたら万難を排して観にいっている人ですが。
いやー、満足だ。佳い女で、気風のいい姐さんで、素敵でした♪
ラモンの石井一孝
アレハンドロ総督に拾われたみなしご。ディエゴの兄として育てられた、生真面目な青年。
義父の愛を信じられず、歪んで育った。義弟の出奔から数年後、義父を幽閉して自分が実権をにぎり、カリフォルニアに恐怖政治をしく……。
だだ漏れな色気も、ワルっぽい空気も、なにもかも「さすが」でした。
「オペラ・ド・マランドロ」のタイガーを思い出しました。あれも格好良かった……!!
ただ、ラモンって、基本的なところが「生真面目すぎて壊れた」男の役だったので、、、自らが幽閉した義父アレハンドロに泣きつく場面とか、ちょっと違和感あったかなあ。色気がありすぎて(^ ^)。確かに難しい場面なんですけどね。石井さんって、役の幅はとっても広いけど、結構筋の通った役が多いので、ああいう「壊れた」人物像は案外難しいのかもしれません。むしろ、ディエゴを観たかったよーーー!!
ルイサの大塚ちひろ。
可愛いし歌えるし、健康な(若干ロリータ気味の)お色気もあって、なかなか魅力的でした。元宝塚の神月茜ちゃんにちょっと似てるような……?んーっと、ほっぺたがふくっとしているところだけかもしれません。ごめんなさい。
ルイサが魅力的でないと、ディエゴとラモンの二人に惚れられ、最後にはイネスにまで愛される(いや別にあやしい意味じゃありませんが)のが納得できないので、彼女で良かったな、と思いました。
ガルシア軍曹の芋洗坂係長。
イネスに惚れて、ディエゴの味方をする気の弱い男。
雪組で上演した谷版とは全然違う、情けないけど人間みのある良い男で、良い役でした。
アレハドロ総督/イネス父の上條恒彦。
上條さん、喉を痛めているのかな。いつも素晴らしい声なのに、今回は、なんか声が小さくて聴きとりにくく、張り上げるところでも掠れたりしていたので心配になりました。……マイクの位置がずれていた、くらいのことなら良いのですが。
ディエゴの父親でラモンの養父で、カリフォルニアの人々に愛され、尊敬された名総督。そういう貫録がしっかりとあって、とても良かったです。イネスの父親でジプシーのリーダーという役も、愛情深くて非常に似合っていました。……ああ、残念だ!調子が万全の時に観てみたかったーーーー!!
基本的にこの作品のみどころは、何度も繰り返されるアンサンブル+α のフラメンコシーン。
ホントに格好良かった!!
何度かフラメンコ公演をみたことがあるのですが、これだけの大劇場でこれだけの人数揃えて群舞するのを観たことはほとんどないので、迫力に圧倒されました。
みんなかぁっこいい~~!!
終演後のカーテンコールが何度か繰り返された後、総立ちの客席の前で、アンサンブル中のメインメンバー(ソニア・ドラド、アントニオ・カラスコ、フェルナンド・ソラノ、マリア・ホセ・アルバレスあたり)が一人ずつ、ソロダンスやメインキャストとのデュエットを披露したりしてくれました。ショー場面としてきちんと構成されたものではなく、日替わりっぽかったから、もしかしたらメンバーも日によって違うのかも?
どちらにしても、結構長い時間やってくれて、サービスシーンとしては最高だな、と思いました(*^ ^*)客席も大盛り上がりで、千秋楽が近いせいもあると思いますが、楽しかったです♪
あとは……カーテンコールといえば、リトルルイサ、リトルディエゴ、リトルラモンの子役三人が一生懸命踊っているのが、めちゃくちゃ可愛かった(*^ ^*)。日本の、というか、東宝の子役のレベルは本当にエリザベート初演以来あがったなあ!!1997年のレミゼとか、リトルコゼットは歌えなくて当たり前、って感じだったのに、今じゃみんな、下手すれば大人キャストよりも巧かったりするもんねえ(- -;;;
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以前雪組で上演した「ゾロー仮面のメサイア」とはかなりストーリーが違っていましたが、ゾロの扮装はほぼ同じ。っていうか、あのゾロの扮装って、1958年の映画「怪傑ゾロ」くらいから殆ど変ってないんですね(@ @)。ちょっとマントの刺繍が豪華になったくらいで、基本は同じ、という感じでした。
私が観た回のメインキャストはこちら。
ディエゴ(ゾロ)坂本昌行
ルイサ 大塚ちひろ
ラモン 石井一孝
イネス 池田有希子
ガルシア軍曹 芋洗坂係長
総督/イネス父 上條恒彦
島田歌穂ちゃんのイネスと、我善導さんのガルシアも観たかったけど、無理でした。……残念(涙)。
でもまあ、1パターンだけでも観られて良かったです。ええ、本当に。
まずは、ディエゴ(ゾロ)役の坂本昌行。
良かったです!私の中では、今のところ彼のベストアクトですね。
以前、「パル・ジョーイ」の感想でも語りましたが、彼は、本当は生真面目な好青年みたいな役の方が良いんじゃないか、と思っていたんですよね。
http://80646.diarynote.jp/201010170311006530/
このディエゴは、好青年というよりは悪ガキで(^ ^)、愛情深い好青年だけど「ルールに縛られない(=守らない)男」という設定なんですよね。だから「好青年100%」というわけではないんですが、それでも、「屈折した大人」とか「根っからのワル」みたいなのよりはずーっと良かったです。
うん。魅力的でした♪髭も似合っていて、セクシーでした。踊っている姿にちゃんとセックスアピールを感じましたよ♪(←髭をつけていたら何でも良い、という可能性も捨てきれないが)
ダンスはフラメンコ。音楽は全面的にジプシー・キングスの音楽を使っていて、「ジョビ・ジョバ」「バンボレオ」……私でさえ良く知っている曲が何曲も出てくるし、知らない曲も耳馴染みがよくてテンションがあがる。彼らの音楽は、日本人にも不思議と合うんですよね。独特のコード進行とリズムが好き。
ダンサーたちは、本場スペインのフラメンコダンサーが半数以上で、ダンスのソロはだいたい彼らが取っていました。カッコいい!!サパテアードとタップ、そしてアイリッシュタップの違いをしみじみと感じさせられました。脚を踏みならすだけであんなにカッコいいんだもんなあ。和物の所作にも床を踏み鳴らす振りがいろいろありますが、文化の交流がなくても、ああいう動きは人間の感性に共通に訴えるんだなあ、と思いました。
それでは、ゾロ以外のキャストごとに。
イネスの池田有希子。
いやもう、今回の公演チラシを見て、「ぜっっったい行く!!」と思った池田イネス。
残念ながら衣装が思ったよりしっかりしたスカートで、あんまり脚を出してくれなかったので(←そこ!?)若干ご不満なんですが、やっぱり彼女の歌は良いわ~~~。
歌穂ちゃんのも観たかった(聴きたかった)なあ。
有希子さんは、「ジャック・ブレルは今日もパリで歌っている」の初演で歌声を聴いて以来、チラシで見かけたら万難を排して観にいっている人ですが。
いやー、満足だ。佳い女で、気風のいい姐さんで、素敵でした♪
ラモンの石井一孝
アレハンドロ総督に拾われたみなしご。ディエゴの兄として育てられた、生真面目な青年。
義父の愛を信じられず、歪んで育った。義弟の出奔から数年後、義父を幽閉して自分が実権をにぎり、カリフォルニアに恐怖政治をしく……。
だだ漏れな色気も、ワルっぽい空気も、なにもかも「さすが」でした。
「オペラ・ド・マランドロ」のタイガーを思い出しました。あれも格好良かった……!!
ただ、ラモンって、基本的なところが「生真面目すぎて壊れた」男の役だったので、、、自らが幽閉した義父アレハンドロに泣きつく場面とか、ちょっと違和感あったかなあ。色気がありすぎて(^ ^)。確かに難しい場面なんですけどね。石井さんって、役の幅はとっても広いけど、結構筋の通った役が多いので、ああいう「壊れた」人物像は案外難しいのかもしれません。むしろ、ディエゴを観たかったよーーー!!
ルイサの大塚ちひろ。
可愛いし歌えるし、健康な(若干ロリータ気味の)お色気もあって、なかなか魅力的でした。元宝塚の神月茜ちゃんにちょっと似てるような……?んーっと、ほっぺたがふくっとしているところだけかもしれません。ごめんなさい。
ルイサが魅力的でないと、ディエゴとラモンの二人に惚れられ、最後にはイネスにまで愛される(いや別にあやしい意味じゃありませんが)のが納得できないので、彼女で良かったな、と思いました。
ガルシア軍曹の芋洗坂係長。
イネスに惚れて、ディエゴの味方をする気の弱い男。
雪組で上演した谷版とは全然違う、情けないけど人間みのある良い男で、良い役でした。
アレハドロ総督/イネス父の上條恒彦。
上條さん、喉を痛めているのかな。いつも素晴らしい声なのに、今回は、なんか声が小さくて聴きとりにくく、張り上げるところでも掠れたりしていたので心配になりました。……マイクの位置がずれていた、くらいのことなら良いのですが。
ディエゴの父親でラモンの養父で、カリフォルニアの人々に愛され、尊敬された名総督。そういう貫録がしっかりとあって、とても良かったです。イネスの父親でジプシーのリーダーという役も、愛情深くて非常に似合っていました。……ああ、残念だ!調子が万全の時に観てみたかったーーーー!!
基本的にこの作品のみどころは、何度も繰り返されるアンサンブル+α のフラメンコシーン。
ホントに格好良かった!!
何度かフラメンコ公演をみたことがあるのですが、これだけの大劇場でこれだけの人数揃えて群舞するのを観たことはほとんどないので、迫力に圧倒されました。
みんなかぁっこいい~~!!
終演後のカーテンコールが何度か繰り返された後、総立ちの客席の前で、アンサンブル中のメインメンバー(ソニア・ドラド、アントニオ・カラスコ、フェルナンド・ソラノ、マリア・ホセ・アルバレスあたり)が一人ずつ、ソロダンスやメインキャストとのデュエットを披露したりしてくれました。ショー場面としてきちんと構成されたものではなく、日替わりっぽかったから、もしかしたらメンバーも日によって違うのかも?
どちらにしても、結構長い時間やってくれて、サービスシーンとしては最高だな、と思いました(*^ ^*)客席も大盛り上がりで、千秋楽が近いせいもあると思いますが、楽しかったです♪
あとは……カーテンコールといえば、リトルルイサ、リトルディエゴ、リトルラモンの子役三人が一生懸命踊っているのが、めちゃくちゃ可愛かった(*^ ^*)。日本の、というか、東宝の子役のレベルは本当にエリザベート初演以来あがったなあ!!1997年のレミゼとか、リトルコゼットは歌えなくて当たり前、って感じだったのに、今じゃみんな、下手すれば大人キャストよりも巧かったりするもんねえ(- -;;;
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