青山劇場にて、舞台版「銀河英雄伝説」を観劇してまいりました。
ひとつだけ叫んでいいですか。
入場したのが遅かったため、プログラムを買えなかった私。
「公式サイトで通販しまーす」と言われたので、サイトに行ってみました。
http://gineiden.jp
そうしたら、「Special」というコーナーに、原作者の田中芳樹さんと、らいとすたっふ社長:安達裕章さんの対談が載っておりまして。
http://gineiden.jp/special02a.html
いきなり最初からこの話ですよ。
【安達氏】 「銀河英雄伝説」は、以前にも舞台化の話があったとお聞きしていますが。
【田中氏】 はい。当時の徳間書店の編集者さんが宝塚歌劇団にお話しを持って行ったことがあります。もう20年近く前の話になりますが。だ、そのときは「恋愛の要素が薄い」ということで実現しなかったと聞いております。
誰だよ、断りやがったのは。
今回、舞台版を観劇して、しみじみと思ったこと。
やっぱりこれは、宝塚でやるべきだーーーーっ!
まずね、衣装が残念でした(T T)。
主役ラインハルトの衣装はなかなかがんばっていたんですが、それ以外のメンバーの軍服がとても安っぽい。
しかも、黒銀じゃない!!(シルバーがかったグレー、って感じで、あまりイケてない)
しかもねー、たしかにみなさん美形ぞろいで、その点では大満足!だったのですが。
残念ながら、スタイルは普通なんですよね………。あああ、軍服といえば宝塚、宝塚といえば軍服っ!
……ぜえぜえ。
ああああ、宙組とか宙組とか宙組とかで観てみたい!!(←別にラインハルト主役じゃなくていいんです)
あの長身超絶スタイルぞろいのメンバーが、黒銀の軍服着て並ぶの!
あああ、諦めきれない。
あとね、そもそも役が多くて、しかもアンサンブルとして大量の人がさばける作品だというあたりも、宝塚向きだなあと思いました。
娘役の役がないので、提督たちの半分は女性になりそうですが(^ ^)。
のっけから作品にあまり関係ないことを叫んでしまいましたが、作品はとても面白かったです!
原作ファンとしてみても、よく出来てました。
あまり予備知識なくチケットをゲットしたので、ミュージカルだとばかり思い込んでいたのですが(汗)、全然違ってました(^ ^;ゞ
コロスのダンスはあるんですけど、プリンシパルもアンサンブルも歌は無しで、お芝居のみ、でした。
もう千秋楽も終わりましたので、ネタバレさせていただきます。
まず、ストーリーは原作の2巻までで終了(原作のあらすじについては、検索すれば出てくると思いますので割愛)。となれば当然ですが、主人公はラインハルト、二番手はキルヒアイス、ここまでは予想どおり。
しかし、三番手は双璧ではなく、オーベルシュタインでした(@ @)。オーベルシュタインとキルヒアイスの確執に焦点を絞ることで、非常に判りやすい物語になっていたと思います。
感心したのは、自由惑星同盟のヤン・ウェンリーを名前だけの登場にして、同盟側の話を全く出さなかったこと。
さっくりとそこを切り捨てて、ラインハルトたちと門閥貴族たちの戦いをメインに持ってきたのがお見事でした。
残念ながら双璧のエピソードも全面的に削られて、若干意味不明な人物になってはいましたが、、、まあ、仕方がないかな。
双璧については続編でフォローする、ということである程度棚にあげつつも、他の提督たちのエピソードはかなり網羅されていて、本当によく出来ていたと思います。
台詞の言い回しとかも原作どおりで、「卿(けい)」という呼びかけにちょっと悶えた(^ ^;ゞ。
ちなみに、続編については6月に「双璧編」を上演することが発表されています。(公式サイトをご参照ください)
となると、今秋か来年早々あたりに、自由惑星同名編……「イゼルローン日記」あたりをやりそうな気がします(^ ^)。
ミラクル・ヤンをいつまでも「謎の人物」にしておくわけにもいかないでしょうから、双璧編には出すのでしょうか…?
前半は暗転の多いぶつ切れの演出が気になっていたのですが、後半の展開はスピーディーで良かったです。特にヴェスターラントの演出が良かった!あれは舞台でないとできない表現だなあと感心しました。
それでは、キャストごとの一言感想を。
【ラインハルト】松坂桃李
なかなかの美貌で、声もよく、かなりよく似合っていたと思います。
こんなキャストがいたら、そりゃ上演したくもなるわー!と。しかも、衣装もラインハルトのだけは特別なんだよ(^ ^)。格好良かったー♪
【キルヒアイス】崎本大海
柔らかでちょっとはにかんだような笑顔と、理知的な表情の同居。声も良いし芝居も良いし、小柄なこと以外は、キルヒアイスというキャラクターにぴったり!でした。
あああ、、、原作ファンな自分が哀しい……。
あと、細かいことなんですが、そこまで髪を紅くするなら、眉の色も考えた方が良いと思います(- -;。……これは結構他のメンバーでも思ったな……いろんな髪の人がいたから。
【アンネローゼ】白羽ゆり
抜群の存在感と美貌、穏やかな低い声。リアル感のないファンタジックなファム・ファタルぶりが、マリー・アントワネット以上の当たり役だと思いました。「銀河英雄伝説」の妄想配役をするときに、いつも悩んでしまうアンネローゼですが、もうとなみちゃんしか考えられません(^ ^)。
とはいっても、原作のイメージとはだいぶ違うので、いまいちだった方もいらっしゃるかもしれませんが……。
【オーベルシュタイン】貴水博之
原作のイメージよりはずっと若くて、突っ張った役作り。優しすぎるキルヒアイスの対抗馬としてちょうど嵌る感じで、よかったと思います。
【ヒルダ】宇野実彩子(AAA)
物語が二巻までなので、まだラインハルトの部下に入っただけのマリーンドルフ家令嬢。ヒロインといえるような役ではありませんが、今後が楽しみだと思いました。
【ミッターマイヤー】中河内雅貴
ビジュアルは、みなさん基本的にアニメ版のビジュアルを参考にしているのでしょうか。ラインハルトもキルヒアイスもそんな感じですもんね。……うーむ。私は元々、帝国ではミッターマイヤーファンなんですが、アニメ版(OVA)のミッターマイヤーのヴィジュアル(小太りな体つき)が納得できなくて買わなかったんだよなー……。いや、中河内さんは非常にハンサムで、全然不満は無いですよ(^ ^)。むしろハンサムすぎるくらい(もうちょっと親しみやすいイメージだった)。
双璧は戦闘場面でダンスがあったりして、ロイエンタールのリーダーともども、とっても格好良かったです♪♪
【ロイエンタール】東山義久
………どうしてあえてキルヒアイスだのロイエンタールだのに、相方(ラインハルト/ミッターマイヤー)よりも小柄な人をキャスティングしたんだろう……(涙)。
東山くん単体ではカッコいいのにーーーっっ!!
【ビッテンフェルト】吉田友一
原作でも美味しい存在ですが、舞台ではますます目立ってナンボという感じで、シリアスで重たい話の中、息抜きになっていたような気がします。
オレンジ色の髪って難しいんだなー。それじゃただの金髪なのでは。(ミッターマイヤーと何度か見間違えました涙)
【メックリンガー】岡本光太郎
【ルッツ】平野勲人
【ワーレン】土屋研二
このあたりは2巻までだとたいした出番はないんですよね。でも、細かいエピソードを拾ってくれているので、やりがいはあったと思います。
いずれにしても、続編に期待(^ ^)。
【フリードリヒ四世】長谷川初範
予想外に大きな役で驚きました。そこで出てくるか!と。
長谷川さん、存在感を自在にコントロールできる方で、すごいなあと感心しました。ラインハルトの妄想のフリードリヒと、アンネローゼの前にたつ一人の男としてのフリードリヒとの違いが、ちゃんと伝わりました。
アンネローゼが原作よりも生命力があるので、フリードリヒも原作とはだいぶイメージが違いましたが(だいぶ腹黒くて、現実みがある)、舞台で映える変更だったと思います。
【ブラウンシュヴァイク公】園岡新太郎
園岡さんが出てるって全然知らなかったので、すごいびっくりしました(^ ^;。突然素晴らしい声で歌いだすおじさんがいるて、誰っ!?と思ったら園岡さんで。渋くて素敵だったー!
ヤンが出ないので敵役を一人で担当していましたが、とっても良かったです♪
【アンスバッハ】高山猛久
格好良かった!!イケメンでびっくり(@ @)。ラストに物凄く重要な役割を果たす人ですが、それだけの存在感がありました。
ブラウンシュヴァイク公とのやり取りがいちいちツボでした。侯爵家の忠臣ではなく、ブラウンシュヴァイク公爵個人の腹心、という感じがよく伝わってきました。ちょっと優男風なのもいい!(*^ ^*)。ああいうことをやらかしそうなキレた感じも良かったです。
【シュターデン】ひわだこういち
冒頭のアスターテ会戦から出てくる嫌味な士官。彼が双璧の士官学校時代の共感だったというエピソードは出てきませんが、マニュアル重視で「理屈だおれのシュターデン」なところはよく書かれていました。
いやー、こんな細かいエピソードまで拾ってちゃんと話を盛り上げた脚本の堀江慶さんは凄いなー!
【オフレッサー】中村憲刀
リップシュタット戦役の後半、レンテンベルク要塞攻略の白兵戦で立ちはだかった男。長身でがっしりした体形は、いかにも「白兵戦のスペシャリスト」という感じ。原作通り突入部隊を率いていた双璧との殺陣は、なかなか見ごたえがありました♪
いったん捕えて逃がし、貴族連合の不信を誘う、というエピソードは削られて、殺陣の最後にちゃんと殺されていました。
【メルカッツ】ジェームス小野田
いやー、渋いわ素敵だわかっこいいわ。
ブラウンシュヴァイク公(リッテンハイム公だったかも?)に「(隊の)配置は私が決めるとのお約束だったはず!」と抗議するところの重々しさはさすがでした。最後の亡命を決意するシーンでのシュナイダーとのやり取りが素敵(はぁと)
【シュナイダー】村上幸平
メルカッツの副官。上官の自殺を止めるところから亡命を提案するところまでがほぼ原作どおりだったんですが、すごく自然でいい芝居でした。なるほど、こういう場面だったのかー、と思いました(*^ ^*)いい男ですよね!こちらも続編にとっても期待♪
【ラインハルトの父】特別出演 堀川りょう
いやー、アニメ版でラインハルトの声を演じた堀川亮さんが出演されるとは(^ ^)。舞台で観るのはもちろんはじめてですが、巧いなーと思いました。ダメな中年男の遣る瀬ない寂しさが、キラキラと輝くラインハルトの中にある曇り(翳り)の意味を伝えてくれたような。
こうしてみると、後で重要な人物になるはずなのに、名前さえ出てこないのはファーレンハイトくらいかな?
ケスラー、ケンプ、ミュラーあたりは、二巻までにはあまりエピソードも無かったような気がするから良いんですけど、ファーレンハイトはこの投降劇が結構印象的だったので……。
続編に登場してくれるのかどうかが若干気になる(^ ^)。
それ以外の出演者は全員コロスという感じで、お揃いの隈取りメーク(顔色を白くして、目の回りを黒くしたメーク)。そのままでコロスとして踊ったり、警備兵になったり、舞踏会の客になったり……なかなか忙しそうでした。
ま、原作ファンなら一見の価値はあると思います♪
原作をご存じない方の意見を聞いてみたいなあ…。
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ひとつだけ叫んでいいですか。
入場したのが遅かったため、プログラムを買えなかった私。
「公式サイトで通販しまーす」と言われたので、サイトに行ってみました。
http://gineiden.jp
そうしたら、「Special」というコーナーに、原作者の田中芳樹さんと、らいとすたっふ社長:安達裕章さんの対談が載っておりまして。
http://gineiden.jp/special02a.html
いきなり最初からこの話ですよ。
【安達氏】 「銀河英雄伝説」は、以前にも舞台化の話があったとお聞きしていますが。
【田中氏】 はい。当時の徳間書店の編集者さんが宝塚歌劇団にお話しを持って行ったことがあります。もう20年近く前の話になりますが。だ、そのときは「恋愛の要素が薄い」ということで実現しなかったと聞いております。
誰だよ、断りやがったのは。
今回、舞台版を観劇して、しみじみと思ったこと。
やっぱりこれは、宝塚でやるべきだーーーーっ!
まずね、衣装が残念でした(T T)。
主役ラインハルトの衣装はなかなかがんばっていたんですが、それ以外のメンバーの軍服がとても安っぽい。
しかも、黒銀じゃない!!(シルバーがかったグレー、って感じで、あまりイケてない)
しかもねー、たしかにみなさん美形ぞろいで、その点では大満足!だったのですが。
残念ながら、スタイルは普通なんですよね………。あああ、軍服といえば宝塚、宝塚といえば軍服っ!
……ぜえぜえ。
ああああ、宙組とか宙組とか宙組とかで観てみたい!!(←別にラインハルト主役じゃなくていいんです)
あの長身超絶スタイルぞろいのメンバーが、黒銀の軍服着て並ぶの!
あああ、諦めきれない。
あとね、そもそも役が多くて、しかもアンサンブルとして大量の人がさばける作品だというあたりも、宝塚向きだなあと思いました。
娘役の役がないので、提督たちの半分は女性になりそうですが(^ ^)。
のっけから作品にあまり関係ないことを叫んでしまいましたが、作品はとても面白かったです!
原作ファンとしてみても、よく出来てました。
あまり予備知識なくチケットをゲットしたので、ミュージカルだとばかり思い込んでいたのですが(汗)、全然違ってました(^ ^;ゞ
コロスのダンスはあるんですけど、プリンシパルもアンサンブルも歌は無しで、お芝居のみ、でした。
もう千秋楽も終わりましたので、ネタバレさせていただきます。
まず、ストーリーは原作の2巻までで終了(原作のあらすじについては、検索すれば出てくると思いますので割愛)。となれば当然ですが、主人公はラインハルト、二番手はキルヒアイス、ここまでは予想どおり。
しかし、三番手は双璧ではなく、オーベルシュタインでした(@ @)。オーベルシュタインとキルヒアイスの確執に焦点を絞ることで、非常に判りやすい物語になっていたと思います。
感心したのは、自由惑星同盟のヤン・ウェンリーを名前だけの登場にして、同盟側の話を全く出さなかったこと。
さっくりとそこを切り捨てて、ラインハルトたちと門閥貴族たちの戦いをメインに持ってきたのがお見事でした。
残念ながら双璧のエピソードも全面的に削られて、若干意味不明な人物になってはいましたが、、、まあ、仕方がないかな。
双璧については続編でフォローする、ということである程度棚にあげつつも、他の提督たちのエピソードはかなり網羅されていて、本当によく出来ていたと思います。
台詞の言い回しとかも原作どおりで、「卿(けい)」という呼びかけにちょっと悶えた(^ ^;ゞ。
ちなみに、続編については6月に「双璧編」を上演することが発表されています。(公式サイトをご参照ください)
となると、今秋か来年早々あたりに、自由惑星同名編……「イゼルローン日記」あたりをやりそうな気がします(^ ^)。
ミラクル・ヤンをいつまでも「謎の人物」にしておくわけにもいかないでしょうから、双璧編には出すのでしょうか…?
前半は暗転の多いぶつ切れの演出が気になっていたのですが、後半の展開はスピーディーで良かったです。特にヴェスターラントの演出が良かった!あれは舞台でないとできない表現だなあと感心しました。
それでは、キャストごとの一言感想を。
【ラインハルト】松坂桃李
なかなかの美貌で、声もよく、かなりよく似合っていたと思います。
こんなキャストがいたら、そりゃ上演したくもなるわー!と。しかも、衣装もラインハルトのだけは特別なんだよ(^ ^)。格好良かったー♪
【キルヒアイス】崎本大海
柔らかでちょっとはにかんだような笑顔と、理知的な表情の同居。声も良いし芝居も良いし、小柄なこと以外は、キルヒアイスというキャラクターにぴったり!でした。
あああ、、、原作ファンな自分が哀しい……。
あと、細かいことなんですが、そこまで髪を紅くするなら、眉の色も考えた方が良いと思います(- -;。……これは結構他のメンバーでも思ったな……いろんな髪の人がいたから。
【アンネローゼ】白羽ゆり
抜群の存在感と美貌、穏やかな低い声。リアル感のないファンタジックなファム・ファタルぶりが、マリー・アントワネット以上の当たり役だと思いました。「銀河英雄伝説」の妄想配役をするときに、いつも悩んでしまうアンネローゼですが、もうとなみちゃんしか考えられません(^ ^)。
とはいっても、原作のイメージとはだいぶ違うので、いまいちだった方もいらっしゃるかもしれませんが……。
【オーベルシュタイン】貴水博之
原作のイメージよりはずっと若くて、突っ張った役作り。優しすぎるキルヒアイスの対抗馬としてちょうど嵌る感じで、よかったと思います。
【ヒルダ】宇野実彩子(AAA)
物語が二巻までなので、まだラインハルトの部下に入っただけのマリーンドルフ家令嬢。ヒロインといえるような役ではありませんが、今後が楽しみだと思いました。
【ミッターマイヤー】中河内雅貴
ビジュアルは、みなさん基本的にアニメ版のビジュアルを参考にしているのでしょうか。ラインハルトもキルヒアイスもそんな感じですもんね。……うーむ。私は元々、帝国ではミッターマイヤーファンなんですが、アニメ版(OVA)のミッターマイヤーのヴィジュアル(小太りな体つき)が納得できなくて買わなかったんだよなー……。いや、中河内さんは非常にハンサムで、全然不満は無いですよ(^ ^)。むしろハンサムすぎるくらい(もうちょっと親しみやすいイメージだった)。
双璧は戦闘場面でダンスがあったりして、ロイエンタールのリーダーともども、とっても格好良かったです♪♪
【ロイエンタール】東山義久
………どうしてあえてキルヒアイスだのロイエンタールだのに、相方(ラインハルト/ミッターマイヤー)よりも小柄な人をキャスティングしたんだろう……(涙)。
東山くん単体ではカッコいいのにーーーっっ!!
【ビッテンフェルト】吉田友一
原作でも美味しい存在ですが、舞台ではますます目立ってナンボという感じで、シリアスで重たい話の中、息抜きになっていたような気がします。
オレンジ色の髪って難しいんだなー。それじゃただの金髪なのでは。(ミッターマイヤーと何度か見間違えました涙)
【メックリンガー】岡本光太郎
【ルッツ】平野勲人
【ワーレン】土屋研二
このあたりは2巻までだとたいした出番はないんですよね。でも、細かいエピソードを拾ってくれているので、やりがいはあったと思います。
いずれにしても、続編に期待(^ ^)。
【フリードリヒ四世】長谷川初範
予想外に大きな役で驚きました。そこで出てくるか!と。
長谷川さん、存在感を自在にコントロールできる方で、すごいなあと感心しました。ラインハルトの妄想のフリードリヒと、アンネローゼの前にたつ一人の男としてのフリードリヒとの違いが、ちゃんと伝わりました。
アンネローゼが原作よりも生命力があるので、フリードリヒも原作とはだいぶイメージが違いましたが(だいぶ腹黒くて、現実みがある)、舞台で映える変更だったと思います。
【ブラウンシュヴァイク公】園岡新太郎
園岡さんが出てるって全然知らなかったので、すごいびっくりしました(^ ^;。突然素晴らしい声で歌いだすおじさんがいるて、誰っ!?と思ったら園岡さんで。渋くて素敵だったー!
ヤンが出ないので敵役を一人で担当していましたが、とっても良かったです♪
【アンスバッハ】高山猛久
格好良かった!!イケメンでびっくり(@ @)。ラストに物凄く重要な役割を果たす人ですが、それだけの存在感がありました。
ブラウンシュヴァイク公とのやり取りがいちいちツボでした。侯爵家の忠臣ではなく、ブラウンシュヴァイク公爵個人の腹心、という感じがよく伝わってきました。ちょっと優男風なのもいい!(*^ ^*)。ああいうことをやらかしそうなキレた感じも良かったです。
【シュターデン】ひわだこういち
冒頭のアスターテ会戦から出てくる嫌味な士官。彼が双璧の士官学校時代の共感だったというエピソードは出てきませんが、マニュアル重視で「理屈だおれのシュターデン」なところはよく書かれていました。
いやー、こんな細かいエピソードまで拾ってちゃんと話を盛り上げた脚本の堀江慶さんは凄いなー!
【オフレッサー】中村憲刀
リップシュタット戦役の後半、レンテンベルク要塞攻略の白兵戦で立ちはだかった男。長身でがっしりした体形は、いかにも「白兵戦のスペシャリスト」という感じ。原作通り突入部隊を率いていた双璧との殺陣は、なかなか見ごたえがありました♪
いったん捕えて逃がし、貴族連合の不信を誘う、というエピソードは削られて、殺陣の最後にちゃんと殺されていました。
【メルカッツ】ジェームス小野田
いやー、渋いわ素敵だわかっこいいわ。
ブラウンシュヴァイク公(リッテンハイム公だったかも?)に「(隊の)配置は私が決めるとのお約束だったはず!」と抗議するところの重々しさはさすがでした。最後の亡命を決意するシーンでのシュナイダーとのやり取りが素敵(はぁと)
【シュナイダー】村上幸平
メルカッツの副官。上官の自殺を止めるところから亡命を提案するところまでがほぼ原作どおりだったんですが、すごく自然でいい芝居でした。なるほど、こういう場面だったのかー、と思いました(*^ ^*)いい男ですよね!こちらも続編にとっても期待♪
【ラインハルトの父】特別出演 堀川りょう
いやー、アニメ版でラインハルトの声を演じた堀川亮さんが出演されるとは(^ ^)。舞台で観るのはもちろんはじめてですが、巧いなーと思いました。ダメな中年男の遣る瀬ない寂しさが、キラキラと輝くラインハルトの中にある曇り(翳り)の意味を伝えてくれたような。
こうしてみると、後で重要な人物になるはずなのに、名前さえ出てこないのはファーレンハイトくらいかな?
ケスラー、ケンプ、ミュラーあたりは、二巻までにはあまりエピソードも無かったような気がするから良いんですけど、ファーレンハイトはこの投降劇が結構印象的だったので……。
続編に登場してくれるのかどうかが若干気になる(^ ^)。
それ以外の出演者は全員コロスという感じで、お揃いの隈取りメーク(顔色を白くして、目の回りを黒くしたメーク)。そのままでコロスとして踊ったり、警備兵になったり、舞踏会の客になったり……なかなか忙しそうでした。
ま、原作ファンなら一見の価値はあると思います♪
原作をご存じない方の意見を聞いてみたいなあ…。
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