Blood, Sweat and Tears!【2】
2011年1月12日 宝塚(月)バウ・ダンシング・スペクタクル「Dancing Heroes!」
<Act1 Heroes!>
◆第1景 Studio "D" for Dance!
懐かしき、「ファンシーダンス」の「アイワナダンス」の場面の音楽で始まったこの場面。
初日の速報でも書きましたが、とにかくあの音楽が流れただけで泣いた私には、いろいろと説明できない感動があったのですが、とりあえず書ける(覚えている)ところだけ書きます。
オーディションに臨むダンサーたちの気持ち、みたいな簡単な台詞のやり取りがあって、曲が変わり、園加が歌いだす。
……だから、何故園加に歌わせるんだ!!(←主演ですから!)
まるっとワンコーラス園加が歌って、宇月くんに歌い継いだときにはだいぶホッとしました(すみません)。
しかーし、また宇月くんから歌い継ぐのがヒロイン格のまいまい(萌花ゆりあ)だとゆーのが、また……
下級生は案外と歌える子が揃っているのになあ……なんて思ったりもしつつ。
……誤解のないように申し上げておきますが、私は園加は大好きです。
花組時代から大好きで、「マラケシュ」は園加ばっかり観てました(汗)。そんな園加が月組に来てくれて、どれだけ嬉しかったことか。
何が言いたいかというと、園加はダンサーなんだから、踊ってるときが一番格好良いんだ!!ってことです。
……歌う人って、そんなに大きく踊れないじゃないですか、やっぱり。
その時間が、すごーくすごーくもったいないと思うのです。
ダンスパフォーマンスなんだから、センターの人はひたすら踊ってほしい
特に、そこにいるのは、踊ることで歌うことの100倍くらい表現力が増す園加なんだから。
一曲目は「New World」。たぶん、このショーのための曲だと思うのですが、歌いだしの雰囲気が「JekyL & Hyde」でルーシィが歌う「New Life」に酷似しているので、一瞬驚きました。
ま、似てるのは本当に最初のフレーズだけなんですけどね。歌の内容は似てるからいいのかな。
数人で歌い継ぎながら軽く踊って極まり、次が主題歌(タイトル曲)。
この二曲目が主題歌(タイトル曲)。全員でユニゾンでワンコーラスを歌って踊り、途中で娘役が抜けて男役だけでつないでました。
途中胸元にフリルのついた白い衣装がシンプルでいい。振りもシンプルでかっこいいです。
◆第2景 Red Shoes
「The Heroes!」で極まって、暗転。
少し間があって、音楽と共に照明が入ると、舞台中央に膝の高さくらいまで暗幕が。
カラフルな靴をはいた娘役さんたちが、膝から下だけを見せて踊る。
……ここ、ナウオンで「揃えるために、毎日遅くまでお稽古した」みたいな話をしていましたが、正直、私が観た回は3回ともあんまり揃ってなかったなあ……(涙)。特に二日目の朝はなんかぐちゃぐちゃだった(^ ^;ゞ。うーん、残念。がんばれ娘っ子たち!
これから観劇される方のために、皆の靴の色をレポート。
くれよん(玲実くれあ) 黄色
さち花ちゃん(白雪さち花) 朱色
ちゅーちゃん(咲希あかね) ピンク
カンナちゃん(真凛カンナ) オレンジ
ゆずはちゃん(紗那ゆずは) 水色
ゆめちゃん(愛風ゆめ) 青
叶羽時さん 緑
……違っていたらご指摘くださいm(_ _)m。
右端の青い靴だけ、後半ちょっとスポットが当たるんですが、これがたしか初日は黒い靴を履いていて、二日目に色が変わったので驚いた記憶が(^ ^)。
暗幕があがって全員が舞台前面にでて踊る場面の、くれよんとさち花ちゃんが歌う歌がなかなかパンチが効いていて素敵でした♪
後ろの幕があがると、靴屋の店長(靴屋/宇月颯)と店員たち(シャドウ/貴千・千海・煌月・天翔)が登場。
黒づくめの衣装に銀髪+黒メッシュの鬘。化粧も雰囲気も、かなり黒天使を意識した感じでした。
……ここって結構な早替りだと思うんですけど、化粧もかなりいじってますよね?……最初からあんな顔だった?(←良く観てください)
赤い靴を持ってうろうろと歩き回りながら、ちょっと不思議な旋律を唄う宇月くん。
頼むから、歌ってないで踊ってくれ!!と心の中で叫びました………。
からんちゃんもゆうきも歌えるんだから、どっちかに歌わせるとか、そういうことはできないんでしょうかーーー(涙)。
赤い靴を差し出された娘たちは、誘われるまま、嬉しそうにセットの裏に消え、赤い靴を履いて戻ってくる。
「赤い靴」に振りまわされるように踊りだす娘たちがすごく良いです。あの振付、難しいと思うんだけど、みんな良く踊ってる。
楽しげな笑顔が次第に引き攣って、苦しげなそれに変わっていくのもリアルでした。
そんな店の表に、また一人の少女(愛希れいか)が訪れる。
ちゃぴを誘う宇月くんが色っぽくていいです(*^ ^*)。
ちゃぴが紅い靴を履いたあたりで曲が変わった……んだったかな?(記憶曖昧)歌い終わって宇月くんもちゃんと踊り始めたし、ダンス自体も激しくなります。
そして、娘たちも店員たちも一人ずつはけていって、広い舞台いっぱいに、宇月・ちゃぴ・まんちゃんの三人で踊る。
ちゃぴの女役でのダンスが、色っぽくて迫力があって、とても素敵でした。男役でも綺麗に踊る子だな、と「ラプソディック・ムーン」で思ったのですが、まだ若いせいか子供っぽく見えるのは否めないんですよね。でも、女役になるとさすがに上背もあるし、スタイルもリアルにオンナで、迫力がある(*^ ^*)。
ダンスのイメージは、全然違うんですけど、昔「ハロー・ダンシング!」で麗百愛ちゃんと宇月くんが踊ったデュエットダンスを思い出しました。踊り狂う娘と、それを愛おしげに抱きしめる青年。さっきまで怪しげな(っていうか、赤い靴を創った当の)靴屋だったくせに、踊りだすと逆に、靴に乗っ取られた娘を心配しているように見えるのがツボでした。
それにしても宇月くんのジャンプ(名前がわからない……)は綺麗だなー(惚)。降りるときに、どうして音がしないんだろう………。
ちゃぴは本来は男役なので、「赤い靴」の高いヒールを履くと、どうしても宇月くんより大きくなってしまうのですが、頭が小さくてスタイルがいいせいか、あまり気になりませんでした。宇月くんも、小柄だけど踊っていると大きく見えるんですよね。細いけど肩幅は結構ある方だし、ちゃぴをちゃんと包み込めるだけの包容力があるのはさすがだな、と思いました。……年の功?
そして。
……すみません、まんちゃんのダンスもとっても好きなんですが、ここは宇月くんを観るのに精いっぱいで、全然チェックできませんでした………
まんちゃんは総じて宇月の対角にいるので、今回は公演通してほとんど観れてません!(きっぱり)
本当に本当に、ごめんなさいm(_ _)m。
◆第3景 Club Tango
えらく長くなってきたような気がするので、このあたりは手短に。
若央りささん振付のタンゴ。せっかくダンサー揃いなのにあまり高度な振りではなかったのが残念でした。
園加とまいまいだけでも、「ブエノスアイレスの風」のリカさんと三恵ちゃんみたいな振りがあれば良かったのになあ…。
そうは言っても、タンゴはやっぱりいいなあ(*^ ^*)
前の場面との関係で、宇月くんとまんちゃんがいないのがとても残念。
◆第4景 Heroes
昔大浦みずきさんがなさった「Heroes!」からの再演場面……みたいな話をナウオンでされていましたね。私は大浦さんの現役時代を知らないので、どんなショーか全然わからないのですが、なかなか衝撃的な、面白い場面でした。
プログラムの稽古写真で、園加がまいまいを抱きあげて、まいまいが脚を180度に開いている写真は、この場面のですよね。ちょっと、スーザン・ストローマンが振付した「コンタクト」のブルードレスの舞台写真(カレン・ ジエンバ)を思い出してしまいました(^ ^)。
白雪さち花ちゃんが、老婦人に扮して昔の恋人から来た手紙を読み上げる。
その間に超早替りをした園加が幕前下手側で歌いだす。ここの歌は結構好きです。はい。このくらいなら歌ってもいいんだけどなあ(^ ^)。
迷彩服で銃を持って踊る男役たち。それにしても、どの場面観ても全員出てるなあ……大変ですよね、みんな。
園加の小道具については宇月くんがナウオンで突っ込んでいましたが……たしかに吃驚したよ(@ @)。
KAZUMI-BOYさんの振付は、ダンサーが踊るとまた一段とカッコいい!!と感心します。
戦場でのダンスはあまり大したことは無いように見えるんですが、女の子たちが出てきてから(←回想シーン)のダンスは、あちこちのカップルで色んなリフトがてんこもりで、どこを観たらいいのやら(^ ^;ゞ状態でした。眼がとても忙しいので、気合いを入れて観ないと全然ついていけません(涙)
全体の物語としては、戦場で全滅する瞬間に、走馬灯のように過去を思い出す……みたいな感じの展開なんですが、面白かったです。
「歩き続けるHeroes、夢の彼方まで、行こう……!」と、全体のテーマ曲につないだところはうまいな、と思いました。
……が、だから園加に歌わせるんじゃない、と。
そして、全滅した後、倒れた彼らを切なく見守る現地の少女(さりげなくアオザイを着ていてとても可愛い)ゆめちゃんの澄んだ声が、心に沁みます。全編通して、娘役が一曲ソロで歌うのはここだけなので、とても印象に残りました。
ちょっとだけ「タン・ビエットの唄」っぽい感じ。
I Still Love You。呟くような声が、とても切ない。
◆第5景 Studio "D" for Domani!
ゆめちゃんが歌っている間にまたもや早替りをした男役たちのナンバー。
衣装がいかにも宝塚らしい衣装(エメラルドグリーンの変わり燕尾……だったかな?のわりに、音楽はエグザイルの「願い」。手話で歌詞を表現する振りつけは、「Bugs Under Groove」のTETSUが振付で、めっちゃ格好良かったです。
プログラムの振付の名前を見て、すごい人を引っ張ってきたな!と思いましたが(BUGsの公演は何度か観たことがありますが、TETSUは凄かった!)、、さすがに素敵でした。
◆第6景 My Hero!
みづきちゃん(瑞羽奏都)と娘役さんたちのナンバー。
スターたちが集う舞台裏で、掃除や片づけをする女の子たちの、スターとのふれあいの時間……みたいな設定なのかな(^ ^)。
歌はひまりん、くれよん、まいまいが分け合ってましたが、三人ともそれぞれに良かったです。
回りでモップやバランスボールで遊んでいる女の子たちが本当に本当にもうどうしようもないほど可愛くて、ぶっ壊れてました。どちらかというと、娘役がメインの場面だった印象。
まあ、どう見ても完全な息抜きの場面なので、みづきちゃんの熱心なファンにとっては微妙な場面なのかも……と思いましたが、どうなんでしょうか。せっかくの唯一のセンター場面なのに、歌もダンスも無いんだもん(; ;)
みづきちゃん自身は、他の場面でがっつり踊っていてめちゃくちゃ格好良いので良いと思うんですけど、私もみづきちゃんは前から好きなので、ちょっと微妙な気もしたりしました。
◆第7景 Studio "D" for Dream!
まあ、この作品、一幕はほぼオープニングとこの第7景のためにあると言っても過言ではないので。
他の2~6までの場面は、全部息抜きなのかもしれません。出演者も、まだ初日あけてすぐだったせいか、体力配分を試行錯誤しているというか(^ ^;、最後までもたせるために、前半はかなり抑えているっぽい気配があったので。
正直、一幕は全体を通して物足りないというか、今一つ乗り切れないものを感じていたのですが(園加の歌も多いしさー)、この、最後の場面でなにもかもが吹っ飛びました。
たぶん、出ている人たちも、一幕の間はこの場面のことしか考えていなかったんじゃないかと思う。
……だって、場面が始まったときから顔つきが違ってたもん、みんな(^ ^;ゞ
とにかく、凄かった。
あれはもう、一見の価値があるというか、たぶん、その現場にいないと本当の凄さは伝わらないと思うんですよね。
太鼓の重低音の響きはテレビでは伝わらないし、同じ理由で、みんなのオーラも血も汗も涙も、テレビには映らないものだから。
どんなに言葉を尽くしても伝わらない、あの時間。
すべての鼓動が一つにまとまったような、不思議な空間。
不思議な感覚でした。
……私は昔から割と太鼓のパフォーマンスが好きで、何度か、いろんな地域のプロからアマチュアまで聴いたことがあるんですが、そういうのに比べると、正直、、全然揃ってないんですよね。
でも、彼らは太鼓のプロではないから、それは別に良いんだと思うのです。
ダンスとして、肉体を極限まで使ったパフォーマンスとして提供されたものですから、そのつもりで愉しみました。
衣装もアジアンテイストながらちょっと大陸的な感じで格好良かった!娘役たちの衣装が素敵です。太鼓を打っている時間はそんなに長くないのですが、ダンスとしても洗練された、ショーアップされた良い場面でした。
園加もみづきちゃんもまんちゃんも娘役さんたちもみんなみんな素敵だったけど、、、
終盤の、撥を振り上げてジャンプし、そのまま打ち降ろす、みたいなところでの、宇月くんの笑顔には、かなりやられてしまいました……と、最後に告白してみたりします(*^ ^*)
.
<Act1 Heroes!>
◆第1景 Studio "D" for Dance!
懐かしき、「ファンシーダンス」の「アイワナダンス」の場面の音楽で始まったこの場面。
初日の速報でも書きましたが、とにかくあの音楽が流れただけで泣いた私には、いろいろと説明できない感動があったのですが、とりあえず書ける(覚えている)ところだけ書きます。
オーディションに臨むダンサーたちの気持ち、みたいな簡単な台詞のやり取りがあって、曲が変わり、園加が歌いだす。
……だから、何故園加に歌わせるんだ!!(←主演ですから!)
まるっとワンコーラス園加が歌って、宇月くんに歌い継いだときにはだいぶホッとしました(すみません)。
しかーし、また宇月くんから歌い継ぐのがヒロイン格のまいまい(萌花ゆりあ)だとゆーのが、また……
下級生は案外と歌える子が揃っているのになあ……なんて思ったりもしつつ。
……誤解のないように申し上げておきますが、私は園加は大好きです。
花組時代から大好きで、「マラケシュ」は園加ばっかり観てました(汗)。そんな園加が月組に来てくれて、どれだけ嬉しかったことか。
何が言いたいかというと、園加はダンサーなんだから、踊ってるときが一番格好良いんだ!!ってことです。
……歌う人って、そんなに大きく踊れないじゃないですか、やっぱり。
その時間が、すごーくすごーくもったいないと思うのです。
ダンスパフォーマンスなんだから、センターの人はひたすら踊ってほしい
特に、そこにいるのは、踊ることで歌うことの100倍くらい表現力が増す園加なんだから。
一曲目は「New World」。たぶん、このショーのための曲だと思うのですが、歌いだしの雰囲気が「JekyL & Hyde」でルーシィが歌う「New Life」に酷似しているので、一瞬驚きました。
ま、似てるのは本当に最初のフレーズだけなんですけどね。歌の内容は似てるからいいのかな。
数人で歌い継ぎながら軽く踊って極まり、次が主題歌(タイトル曲)。
この二曲目が主題歌(タイトル曲)。全員でユニゾンでワンコーラスを歌って踊り、途中で娘役が抜けて男役だけでつないでました。
途中胸元にフリルのついた白い衣装がシンプルでいい。振りもシンプルでかっこいいです。
◆第2景 Red Shoes
「The Heroes!」で極まって、暗転。
少し間があって、音楽と共に照明が入ると、舞台中央に膝の高さくらいまで暗幕が。
カラフルな靴をはいた娘役さんたちが、膝から下だけを見せて踊る。
……ここ、ナウオンで「揃えるために、毎日遅くまでお稽古した」みたいな話をしていましたが、正直、私が観た回は3回ともあんまり揃ってなかったなあ……(涙)。特に二日目の朝はなんかぐちゃぐちゃだった(^ ^;ゞ。うーん、残念。がんばれ娘っ子たち!
これから観劇される方のために、皆の靴の色をレポート。
くれよん(玲実くれあ) 黄色
さち花ちゃん(白雪さち花) 朱色
ちゅーちゃん(咲希あかね) ピンク
カンナちゃん(真凛カンナ) オレンジ
ゆずはちゃん(紗那ゆずは) 水色
ゆめちゃん(愛風ゆめ) 青
叶羽時さん 緑
……違っていたらご指摘くださいm(_ _)m。
右端の青い靴だけ、後半ちょっとスポットが当たるんですが、これがたしか初日は黒い靴を履いていて、二日目に色が変わったので驚いた記憶が(^ ^)。
暗幕があがって全員が舞台前面にでて踊る場面の、くれよんとさち花ちゃんが歌う歌がなかなかパンチが効いていて素敵でした♪
後ろの幕があがると、靴屋の店長(靴屋/宇月颯)と店員たち(シャドウ/貴千・千海・煌月・天翔)が登場。
黒づくめの衣装に銀髪+黒メッシュの鬘。化粧も雰囲気も、かなり黒天使を意識した感じでした。
……ここって結構な早替りだと思うんですけど、化粧もかなりいじってますよね?……最初からあんな顔だった?(←良く観てください)
赤い靴を持ってうろうろと歩き回りながら、ちょっと不思議な旋律を唄う宇月くん。
頼むから、歌ってないで踊ってくれ!!と心の中で叫びました………。
からんちゃんもゆうきも歌えるんだから、どっちかに歌わせるとか、そういうことはできないんでしょうかーーー(涙)。
赤い靴を差し出された娘たちは、誘われるまま、嬉しそうにセットの裏に消え、赤い靴を履いて戻ってくる。
「赤い靴」に振りまわされるように踊りだす娘たちがすごく良いです。あの振付、難しいと思うんだけど、みんな良く踊ってる。
楽しげな笑顔が次第に引き攣って、苦しげなそれに変わっていくのもリアルでした。
そんな店の表に、また一人の少女(愛希れいか)が訪れる。
ちゃぴを誘う宇月くんが色っぽくていいです(*^ ^*)。
ちゃぴが紅い靴を履いたあたりで曲が変わった……んだったかな?(記憶曖昧)歌い終わって宇月くんもちゃんと踊り始めたし、ダンス自体も激しくなります。
そして、娘たちも店員たちも一人ずつはけていって、広い舞台いっぱいに、宇月・ちゃぴ・まんちゃんの三人で踊る。
ちゃぴの女役でのダンスが、色っぽくて迫力があって、とても素敵でした。男役でも綺麗に踊る子だな、と「ラプソディック・ムーン」で思ったのですが、まだ若いせいか子供っぽく見えるのは否めないんですよね。でも、女役になるとさすがに上背もあるし、スタイルもリアルにオンナで、迫力がある(*^ ^*)。
ダンスのイメージは、全然違うんですけど、昔「ハロー・ダンシング!」で麗百愛ちゃんと宇月くんが踊ったデュエットダンスを思い出しました。踊り狂う娘と、それを愛おしげに抱きしめる青年。さっきまで怪しげな(っていうか、赤い靴を創った当の)靴屋だったくせに、踊りだすと逆に、靴に乗っ取られた娘を心配しているように見えるのがツボでした。
それにしても宇月くんのジャンプ(名前がわからない……)は綺麗だなー(惚)。降りるときに、どうして音がしないんだろう………。
ちゃぴは本来は男役なので、「赤い靴」の高いヒールを履くと、どうしても宇月くんより大きくなってしまうのですが、頭が小さくてスタイルがいいせいか、あまり気になりませんでした。宇月くんも、小柄だけど踊っていると大きく見えるんですよね。細いけど肩幅は結構ある方だし、ちゃぴをちゃんと包み込めるだけの包容力があるのはさすがだな、と思いました。……年の功?
そして。
……すみません、まんちゃんのダンスもとっても好きなんですが、ここは宇月くんを観るのに精いっぱいで、全然チェックできませんでした………
まんちゃんは総じて宇月の対角にいるので、今回は公演通してほとんど観れてません!(きっぱり)
本当に本当に、ごめんなさいm(_ _)m。
◆第3景 Club Tango
えらく長くなってきたような気がするので、このあたりは手短に。
若央りささん振付のタンゴ。せっかくダンサー揃いなのにあまり高度な振りではなかったのが残念でした。
園加とまいまいだけでも、「ブエノスアイレスの風」のリカさんと三恵ちゃんみたいな振りがあれば良かったのになあ…。
そうは言っても、タンゴはやっぱりいいなあ(*^ ^*)
前の場面との関係で、宇月くんとまんちゃんがいないのがとても残念。
◆第4景 Heroes
昔大浦みずきさんがなさった「Heroes!」からの再演場面……みたいな話をナウオンでされていましたね。私は大浦さんの現役時代を知らないので、どんなショーか全然わからないのですが、なかなか衝撃的な、面白い場面でした。
プログラムの稽古写真で、園加がまいまいを抱きあげて、まいまいが脚を180度に開いている写真は、この場面のですよね。ちょっと、スーザン・ストローマンが振付した「コンタクト」のブルードレスの舞台写真(カレン・ ジエンバ)を思い出してしまいました(^ ^)。
白雪さち花ちゃんが、老婦人に扮して昔の恋人から来た手紙を読み上げる。
その間に超早替りをした園加が幕前下手側で歌いだす。ここの歌は結構好きです。はい。このくらいなら歌ってもいいんだけどなあ(^ ^)。
迷彩服で銃を持って踊る男役たち。それにしても、どの場面観ても全員出てるなあ……大変ですよね、みんな。
園加の小道具については宇月くんがナウオンで突っ込んでいましたが……たしかに吃驚したよ(@ @)。
KAZUMI-BOYさんの振付は、ダンサーが踊るとまた一段とカッコいい!!と感心します。
戦場でのダンスはあまり大したことは無いように見えるんですが、女の子たちが出てきてから(←回想シーン)のダンスは、あちこちのカップルで色んなリフトがてんこもりで、どこを観たらいいのやら(^ ^;ゞ状態でした。眼がとても忙しいので、気合いを入れて観ないと全然ついていけません(涙)
全体の物語としては、戦場で全滅する瞬間に、走馬灯のように過去を思い出す……みたいな感じの展開なんですが、面白かったです。
「歩き続けるHeroes、夢の彼方まで、行こう……!」と、全体のテーマ曲につないだところはうまいな、と思いました。
……が、だから園加に歌わせるんじゃない、と。
そして、全滅した後、倒れた彼らを切なく見守る現地の少女(さりげなくアオザイを着ていてとても可愛い)ゆめちゃんの澄んだ声が、心に沁みます。全編通して、娘役が一曲ソロで歌うのはここだけなので、とても印象に残りました。
ちょっとだけ「タン・ビエットの唄」っぽい感じ。
I Still Love You。呟くような声が、とても切ない。
◆第5景 Studio "D" for Domani!
ゆめちゃんが歌っている間にまたもや早替りをした男役たちのナンバー。
衣装がいかにも宝塚らしい衣装(エメラルドグリーンの変わり燕尾……だったかな?のわりに、音楽はエグザイルの「願い」。手話で歌詞を表現する振りつけは、「Bugs Under Groove」のTETSUが振付で、めっちゃ格好良かったです。
プログラムの振付の名前を見て、すごい人を引っ張ってきたな!と思いましたが(BUGsの公演は何度か観たことがありますが、TETSUは凄かった!)、、さすがに素敵でした。
◆第6景 My Hero!
みづきちゃん(瑞羽奏都)と娘役さんたちのナンバー。
スターたちが集う舞台裏で、掃除や片づけをする女の子たちの、スターとのふれあいの時間……みたいな設定なのかな(^ ^)。
歌はひまりん、くれよん、まいまいが分け合ってましたが、三人ともそれぞれに良かったです。
回りでモップやバランスボールで遊んでいる女の子たちが本当に本当にもうどうしようもないほど可愛くて、ぶっ壊れてました。どちらかというと、娘役がメインの場面だった印象。
まあ、どう見ても完全な息抜きの場面なので、みづきちゃんの熱心なファンにとっては微妙な場面なのかも……と思いましたが、どうなんでしょうか。せっかくの唯一のセンター場面なのに、歌もダンスも無いんだもん(; ;)
みづきちゃん自身は、他の場面でがっつり踊っていてめちゃくちゃ格好良いので良いと思うんですけど、私もみづきちゃんは前から好きなので、ちょっと微妙な気もしたりしました。
◆第7景 Studio "D" for Dream!
まあ、この作品、一幕はほぼオープニングとこの第7景のためにあると言っても過言ではないので。
他の2~6までの場面は、全部息抜きなのかもしれません。出演者も、まだ初日あけてすぐだったせいか、体力配分を試行錯誤しているというか(^ ^;、最後までもたせるために、前半はかなり抑えているっぽい気配があったので。
正直、一幕は全体を通して物足りないというか、今一つ乗り切れないものを感じていたのですが(園加の歌も多いしさー)、この、最後の場面でなにもかもが吹っ飛びました。
たぶん、出ている人たちも、一幕の間はこの場面のことしか考えていなかったんじゃないかと思う。
……だって、場面が始まったときから顔つきが違ってたもん、みんな(^ ^;ゞ
とにかく、凄かった。
あれはもう、一見の価値があるというか、たぶん、その現場にいないと本当の凄さは伝わらないと思うんですよね。
太鼓の重低音の響きはテレビでは伝わらないし、同じ理由で、みんなのオーラも血も汗も涙も、テレビには映らないものだから。
どんなに言葉を尽くしても伝わらない、あの時間。
すべての鼓動が一つにまとまったような、不思議な空間。
不思議な感覚でした。
……私は昔から割と太鼓のパフォーマンスが好きで、何度か、いろんな地域のプロからアマチュアまで聴いたことがあるんですが、そういうのに比べると、正直、、全然揃ってないんですよね。
でも、彼らは太鼓のプロではないから、それは別に良いんだと思うのです。
ダンスとして、肉体を極限まで使ったパフォーマンスとして提供されたものですから、そのつもりで愉しみました。
衣装もアジアンテイストながらちょっと大陸的な感じで格好良かった!娘役たちの衣装が素敵です。太鼓を打っている時間はそんなに長くないのですが、ダンスとしても洗練された、ショーアップされた良い場面でした。
園加もみづきちゃんもまんちゃんも娘役さんたちもみんなみんな素敵だったけど、、、
終盤の、撥を振り上げてジャンプし、そのまま打ち降ろす、みたいなところでの、宇月くんの笑顔には、かなりやられてしまいました……と、最後に告白してみたりします(*^ ^*)
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