モーツァルト!【2】
2010年12月29日 ミュージカル・舞台毎年、年末は宝塚公演が一段落した後で、いろんな公演を観まくることが多いのですが……、今年はちょっとした事情があって友人の家のベビーシッターを引きうけることになり、年末が飛ぶことになったのでした……(T T)。
1月は宙組公演中なので、アンナ・カレーニナだけは年末に観ておこうとか思ってたのになあ……。
いや、それどころか!正月には友人が泊りにくるというのに、大掃除もできないよー。ごめんよ、友よ(←すでに諦めているらしい)(いいのかそれで)
と、いうわけで。日記に書くようなことも無いので、12月に観て、まだ日記に書いていない作品について、簡単に書かせていただきます。
・モーツァルト
・SAMURAI7
・GODSPELL
……だけ、かな?(他にもあったりして?)
と、いうわけでまずは「モーツァルト!」の二回目観劇について。
かろうじて、井上芳雄ヴォルフの「モーツァルト!」を観劇することができました。
千秋楽直前でチケットはとっくに無く、キャストを選んでいる場合ではなかったので、ヴァルトシュテッテン男爵夫人は前回と同じ涼風真世さん。せっかく二回観るなら香寿さんのも観たかったなーと残念にも思いつつ、やっぱり涼風さんの男爵夫人は素晴らしい!と、大満足でした♪
で。
前回観劇したときにいろいろ書かせていただいたので、今回は井上くんのヴォルフガングについて。
えっと。
私は、井上くんのヴォルフガングを観たのは、8年ぶりになります。
別に避けていたわけではなく、単純に中川(晃教)くんのヴォルフが好きだったのでそちらを優先していたのと、前回公演は予定が合わなくて一回も観なかったせい、なのですが。
いやー、良かったです(^ ^)!
本当に良くなっていた!と思う。
初演でしか観ていなくて、あまり良い印象を持っていなかった私のような方が他にもいらっしゃるようでしたら、ぜひ次回公演あたりで井上くんのヴォルフも観ていただきたいなと思いました。
初演時はかなり音域的に無理があった高音部もだいぶ磨かれて、ギリギリでしたけどちゃんと歌いきれてました。
本当は、もう1,2度上まで出ると余裕を持って歌えると思うのですが、感情が高ぶる部分なので、その不安定さが逆に芝居を援けていたような気もしましたし。
ただ。
面白いな、と思ったのは、やっぱり山崎(育三郎)くんのヴォルフは、系統でいえば中川くん系統なんだな、と思ったことでしょうか。
中川くん⇒山崎くんのヴォルフは、なんというか「天才肌」で、才能(=アマデ)に振りまわされたエキセントリックな青年だったのですが。
井上くんのヴォルフはもっと普通の存在で、愛し、愛される普通の青年、なんですよね。いろんな意味で。
初演時も同じことを思い、だからこそ中川くんのヴォルフが好きだったのですが。
井上くんの「好青年」なヴォルフも、いろんなことがここまで完璧に磨かれれば十分に魅力的なんだな、と納得したのでした。
それが8年という月日であり、彼の成長だったのだと思いますが。
解釈として一番違うな、と思ったのは、一幕の「僕こそミュージック」でした。
「愛されない僕」の寂しさを前面に出して、「愛してほしい」と全身で訴える山崎(≒中川)ヴォルフと、
「僕は愛されるのが当然」と確信した上で、「どうして愛せないの?」と父親を責める……責めるが言い過ぎなら、『不思議に思う』というところでしょうか。そんなふうに見えた、井上ヴォルフ。
もちろん、どちらが正解というものでもなく、役者本人のキャラクターと解釈の相乗効果なんですけど、ヴォルフガングという役の解釈にはこの二種類が成立するんだなあ、と思ったのでした。
ちょっと話はそれるのですが。
生で聴いたわけではありませんが、以前CSで流れていた「花組マグノリア・コンサート」での真瀬はるかさんの「僕こそミュージック」は、どちらかといえば中川くん系統だったと思います。(役づくりは吃驚するほど子供でしたが)
まあ、そういうイベントもので単独で歌われる場合は、役づくりと言ってもその一曲分だけですからだいぶ違うとは思いますが(^ ^)。
まあ、どちらにしても彼が真実に望んだものは手に入らず、アマデを道連れにこの世に別れを告げることになるのですが。
ただ、天上の音楽だけをこの世に遺して。
(「音楽の他に、彼が遺したものは借金だけよ」byスタンツィ)
井上芳雄、という役者は、「エリザベート」のルドルフ役で、まさに“彗星のように”デビューした時からとても好きでした。「モーツァルト」のヴォルフガングはあまりピンときませんでしたが、その後も(順不同ですが)「ファンタスティックス」のマット、「ミス・サイゴン」のクリス、「ME AND MY GIRL」のビル、、、どれも大好きで。
そして、昨年の「ウェディング・シンガー」で、またひと山越えたな、と思ったところでした。(祝再演!)
デビューがルドルフだったせいか、デビュー後しばらくは弾けた役が不得手だというイメージがあった井上くんでしたが、私は「ファンタスティック」で、実はこの人、弾けた役の方が魅力的なんじゃないか?と思い、そういう役が来ればいいのになーと思っていたくらいでした。
でも、彼に本当に似合う「弾け方」は、ヴォルフガングみたいな『エキセントリックな』人物ではなく、「ウェディングシンガー」のような、しっかりと地に足のついた優しさのある愛されキャラなんだろうな、と、あらためて思ったことも事実です。
それでも、そんな彼にしかできない「愛されキャラ」なヴォルフガングはとても魅力的でしたし、その特異な解釈での舞台をきっちりと支える技術面の確かさと華やかさは、彼ならではのものだと思いました。
そして、もう一人。
前回観劇したときから、「可愛いなあ~~~、うーん誰かに似てる!」と思っていた、スタンツィの島袋寛子さん。
たぶん私だけだと思いますが(^ ^;ゞ、ちょっと斜めになったときの口もとや頬の感じが、星組の稀鳥まりやちゃんに似てるような気がしました。
……サイズがだいぶ違いますけど(汗)。
そっか、だから無条件に可愛い!と思ったんだなー、私(納得)。
.
1月は宙組公演中なので、アンナ・カレーニナだけは年末に観ておこうとか思ってたのになあ……。
いや、それどころか!正月には友人が泊りにくるというのに、大掃除もできないよー。ごめんよ、友よ(←すでに諦めているらしい)(いいのかそれで)
と、いうわけで。日記に書くようなことも無いので、12月に観て、まだ日記に書いていない作品について、簡単に書かせていただきます。
・モーツァルト
・SAMURAI7
・GODSPELL
……だけ、かな?(他にもあったりして?)
と、いうわけでまずは「モーツァルト!」の二回目観劇について。
かろうじて、井上芳雄ヴォルフの「モーツァルト!」を観劇することができました。
千秋楽直前でチケットはとっくに無く、キャストを選んでいる場合ではなかったので、ヴァルトシュテッテン男爵夫人は前回と同じ涼風真世さん。せっかく二回観るなら香寿さんのも観たかったなーと残念にも思いつつ、やっぱり涼風さんの男爵夫人は素晴らしい!と、大満足でした♪
で。
前回観劇したときにいろいろ書かせていただいたので、今回は井上くんのヴォルフガングについて。
えっと。
私は、井上くんのヴォルフガングを観たのは、8年ぶりになります。
別に避けていたわけではなく、単純に中川(晃教)くんのヴォルフが好きだったのでそちらを優先していたのと、前回公演は予定が合わなくて一回も観なかったせい、なのですが。
いやー、良かったです(^ ^)!
本当に良くなっていた!と思う。
初演でしか観ていなくて、あまり良い印象を持っていなかった私のような方が他にもいらっしゃるようでしたら、ぜひ次回公演あたりで井上くんのヴォルフも観ていただきたいなと思いました。
初演時はかなり音域的に無理があった高音部もだいぶ磨かれて、ギリギリでしたけどちゃんと歌いきれてました。
本当は、もう1,2度上まで出ると余裕を持って歌えると思うのですが、感情が高ぶる部分なので、その不安定さが逆に芝居を援けていたような気もしましたし。
ただ。
面白いな、と思ったのは、やっぱり山崎(育三郎)くんのヴォルフは、系統でいえば中川くん系統なんだな、と思ったことでしょうか。
中川くん⇒山崎くんのヴォルフは、なんというか「天才肌」で、才能(=アマデ)に振りまわされたエキセントリックな青年だったのですが。
井上くんのヴォルフはもっと普通の存在で、愛し、愛される普通の青年、なんですよね。いろんな意味で。
初演時も同じことを思い、だからこそ中川くんのヴォルフが好きだったのですが。
井上くんの「好青年」なヴォルフも、いろんなことがここまで完璧に磨かれれば十分に魅力的なんだな、と納得したのでした。
それが8年という月日であり、彼の成長だったのだと思いますが。
解釈として一番違うな、と思ったのは、一幕の「僕こそミュージック」でした。
「愛されない僕」の寂しさを前面に出して、「愛してほしい」と全身で訴える山崎(≒中川)ヴォルフと、
「僕は愛されるのが当然」と確信した上で、「どうして愛せないの?」と父親を責める……責めるが言い過ぎなら、『不思議に思う』というところでしょうか。そんなふうに見えた、井上ヴォルフ。
もちろん、どちらが正解というものでもなく、役者本人のキャラクターと解釈の相乗効果なんですけど、ヴォルフガングという役の解釈にはこの二種類が成立するんだなあ、と思ったのでした。
ちょっと話はそれるのですが。
生で聴いたわけではありませんが、以前CSで流れていた「花組マグノリア・コンサート」での真瀬はるかさんの「僕こそミュージック」は、どちらかといえば中川くん系統だったと思います。(役づくりは吃驚するほど子供でしたが)
まあ、そういうイベントもので単独で歌われる場合は、役づくりと言ってもその一曲分だけですからだいぶ違うとは思いますが(^ ^)。
まあ、どちらにしても彼が真実に望んだものは手に入らず、アマデを道連れにこの世に別れを告げることになるのですが。
ただ、天上の音楽だけをこの世に遺して。
(「音楽の他に、彼が遺したものは借金だけよ」byスタンツィ)
井上芳雄、という役者は、「エリザベート」のルドルフ役で、まさに“彗星のように”デビューした時からとても好きでした。「モーツァルト」のヴォルフガングはあまりピンときませんでしたが、その後も(順不同ですが)「ファンタスティックス」のマット、「ミス・サイゴン」のクリス、「ME AND MY GIRL」のビル、、、どれも大好きで。
そして、昨年の「ウェディング・シンガー」で、またひと山越えたな、と思ったところでした。(祝再演!)
デビューがルドルフだったせいか、デビュー後しばらくは弾けた役が不得手だというイメージがあった井上くんでしたが、私は「ファンタスティック」で、実はこの人、弾けた役の方が魅力的なんじゃないか?と思い、そういう役が来ればいいのになーと思っていたくらいでした。
でも、彼に本当に似合う「弾け方」は、ヴォルフガングみたいな『エキセントリックな』人物ではなく、「ウェディングシンガー」のような、しっかりと地に足のついた優しさのある愛されキャラなんだろうな、と、あらためて思ったことも事実です。
それでも、そんな彼にしかできない「愛されキャラ」なヴォルフガングはとても魅力的でしたし、その特異な解釈での舞台をきっちりと支える技術面の確かさと華やかさは、彼ならではのものだと思いました。
そして、もう一人。
前回観劇したときから、「可愛いなあ~~~、うーん誰かに似てる!」と思っていた、スタンツィの島袋寛子さん。
たぶん私だけだと思いますが(^ ^;ゞ、ちょっと斜めになったときの口もとや頬の感じが、星組の稀鳥まりやちゃんに似てるような気がしました。
……サイズがだいぶ違いますけど(汗)。
そっか、だから無条件に可愛い!と思ったんだなー、私(納得)。
.
コメント