サンシャイン劇場にて、キャラメルボックス25周年記念公演「サンタクロースが歌ってくれた」を観劇してまいりました。
写真は、西川サンタさんにいただいた「キャラメル・キャラメル」です(^ ^)。「気分爽快/感動豊富」「笑顔と涙の玉手箱」と書いてあります♪
いやーーー、今回は久々に本当にチケットがなくて、当日券にも二回ほど玉砕し、ほとんど諦めかけていたのですが、幸運にもチケットが転がり込んできて、無事観ることができました。
西川浩幸がメインで、昨年退団した上川隆也と、彼と同期の近江谷太朗がゲスト出演する、キャラメルボックスの誇る名作の13年ぶりの再演。これだけの条件がそろえば、そりゃあチケットも払底するわ……見通しが甘かった(^ ^;ゞ。
観ることができて、本当に良かった……感涙
クリスマスイヴの東京。彼氏のいないゆきみ(温井摩耶)は、池袋の映画館で友人のすずこ(前田綾))と待ち合わせ。しかし、すずこが約束の時間(7時)に来なかったため、一人で中へ。
映画のタイトルは「ハイカラ探偵物語」。芥川龍之介(西川浩幸)と平井太郎(上川隆也)が怪盗黒蜥蜴と戦う話だった。ところが、芥川が黒蜥蜴を追いつめた場面で、黒蜥蜴が消失!どうやら、映画の外に逃げたらしい。
芥川と太郎、そして警視庁の菊池警部(近江谷太朗)は、黒蜥蜴を追って映画の外に飛び出し、ゆきみに現代の東京の案内を頼む……
こうしてあらすじを書き写してみると、えらい荒唐無稽な話だな(汗)。
まあ、キャラメルボックスは元々SF的な展開が多いのですが、これはSFってわけでもないし。
でも、お芝居は理屈じゃないんだなあ、と思いました。
どんなに展開が荒唐無稽でも、多少内輪ウケのネタで芝居が止まるようなことがあっても(- -;、クリエイターとして、そこで観客に伝えたいものが確りとあるならば、それはちゃんと伝わるんだな、と。
映画の中の役である芥川だの太郎だのである彼らと、映画でその役を演じた役者である上川や三浦である彼らとのギャップ。西川さんや近江谷さんは役としての出番だけで、役者としての登場がなかったのが残念だったのですが、映画の中では吐露することのできない役者としての本心を語る上川隆也の寂しげな背中が、とても優しくて、切なくて。
ああ、この人たちが創る舞台が好きだなあ、としみじみ思いました。
上川隆也演じる「太郎」は、のちの江戸川乱歩。
夏目漱石が亡くなって数カ月。漱石の弟子として世に出た芥川が、師を喪って筆を折りかけた、大正5年。
決して親密ではなかったはずの芥川と乱歩が、もしも親友だったなら、という設定で綴られた「男同士の友情」物語。
……劇中の映画は、そういう内容だったらしいのですが。(←全編観てみたい気もします)
実際には、二人はそんな関係ではなかったわけで。
ホームズ役の芥川に対して、ワトソン役を務めることなどありえない、という役者・上川隆也の惑いは、結果的に映画全体を巻き込む事態となる。
それでも、彼を最後まで信じる人がいるから。
だから、彼はもう一度、やり直すことができる。
上川さんの、言葉に顕せないものを表現しようとしてムッと押し黙ったときの空気感が、すごく好きです。
白から黒までどんな役でもこなせる人だけど、あんまり饒舌な役よりも、すべてを呑みこんで腹に一物抱えながら生きている男が似合う人だな、と思います。
そして、西川さんの魅力、ということを考えました。
彼のパワーは、いつだって「信じる」パワーなんだな、と。
いろんな役をやっていらっしゃる方ですが、いつだって彼は「信じる」役をやっているような気がする。
信じる対象はその時々で違いますが、それでも、「信じる人」なんだな、と。
近江谷さんは、まさに飄々と軽やかに舞台を掻き回していた印象(^ ^)。
私はあまり役者が素で笑ってしまうようなアドリブは好きではないのですが、近江谷さんと上川さんのコンビのテンポはすごく良かったです。さすがゴールデンコンビ!
この作品を観る直前に、内輪ウケで芝居が止まりまくる公演を観てちょっとイラついていたので、ちょっとすっきりしたというか、「内輪で盛り上がるならここまでやらなきゃ!」みたいな、江戸の敵を大阪で討ったような気分になりました。
元気いっぱいで可愛いゆきみ、冷静で辛辣なすずこ。どちらもテンポ感のある良い芝居で話を進めてくれました。
黒蜥蜴のミツ(岡田さつき)。そっか、この話は黒蜥蜴のラブストーリーだったのか!というのが新鮮でした。後半、上川さんとずっと手をつないでいるのが、ついこないだの花組公演「コード・ヒーロー」の手錠とかぶって、ちょっと笑いがこみ上げたことは黙っておきたいと思います。
お屋敷のサヨお嬢さん(渡邊安理)。わがままで身勝手なのに何か憎めないサヨがとても魅力的。やっぱり渡邊さんは可愛いなあ~♪
その親友で、芥川の婚約者であるフミ(實川貴美子)。芥川に「(映画の世界で)待っていてくれ」と言われたのに、彼が心配で追いかけてしまう行動力に驚きましたが、芥川に「君は僕を信じていない」と責められて、落ち込んだ背中がとても可愛かったです。
メイドのハナ(坂口理恵)。いやもう、この人は居てくれるだけで嬉しいです。その突っ込みのタイミングの良さはホントにすごい。
奥方(大森実紀子)と、菊池警部の部下の巡査(三浦剛)。役の人間と役者の二役をやるのはこのお二人と上川さんだけなんですが、なかなか面白い役どころだったと思います♪
映画監督(筒井俊作)。いやはや、良い味出してました!
この物語とは直接の関係はないのですが。
江戸川乱歩は、まさに日本文壇に新しいジャンルを開拓した人なんですよね。
「推理小説」というジャンルは、日本には無かったのですから。
ということは、当然読者もいなかったということ。
星新一の伝記にも書いてありましたが、日本に「推理小説」を定着させた乱歩は、「SF小説」を日本に根付かせようという一連の動きに全面的に協力してくれるんですよね。
実際、「SF小説」は、当初はミステリの一分野みたいな扱いでした。SFとミステリーをひっくるめて「空想小説」というジャンルがあったようなものですから。
乱歩賞の受賞者に、SF作家が何人も含まれているのをみてもわかります。
日本のSFを創ったのは、もちろん星新一一人ではなく、沢山の人々の積み重ねの上にあるわけですが、
こと「推理小説」については、もしかしたら乱歩一人ががんばった…と言っても良いのかもしれませんね。
そんな乱歩が、まだ自分の道を見出せずに、悶々と芥川への憧れに身を妬かれていた、大正5年。
そんな気持ちを汲んでしまった「役者・上川隆也」と、「太郎」の葛藤は、とても辛いものだったんだろうな、と思います。
それからわずか十数年で芥川は自殺し、乱歩は71歳まで、文壇の主として戦後を生き抜いていく……そんなことは、大正5年の彼らには、何の関係も無いことなのだ、と。
役者冥利に尽きる役なのかもしれませんね、太郎は。
難しい役だな、と思いました。
「役者」として、「役」への思いいれを語る、というのは。
成井さん、周りに恵まれたせいもあるかと思いますが、あなたも十分、天才だと思いますよ。
……いや、そう思ってないとああいう話は書けないと思いますけどね。
Another CAST公演は見事に宙組公演に被っていたので観られませんでしたが、この年末に、この公演に巡り合えて、本当に良かったです。
最後に、カーテンコールで西川さんが言った言葉を。
「みなさんも頑張ってください/それぞれの場所で、それなりに。
思い出したら、またここで逢いましょう。
僕たちはいつでも、ここに居ます」
私が観ているのは映画ではなく舞台だから、あなたたちがいつもそこに居てくれるとは限らないけれども。
でも、また次の公演で逢えるのを、楽しみにしています。
なんたって、ハインラインの「夏への扉」は、私が初めて読んだSFですから!(^ ^)
.
写真は、西川サンタさんにいただいた「キャラメル・キャラメル」です(^ ^)。「気分爽快/感動豊富」「笑顔と涙の玉手箱」と書いてあります♪
いやーーー、今回は久々に本当にチケットがなくて、当日券にも二回ほど玉砕し、ほとんど諦めかけていたのですが、幸運にもチケットが転がり込んできて、無事観ることができました。
西川浩幸がメインで、昨年退団した上川隆也と、彼と同期の近江谷太朗がゲスト出演する、キャラメルボックスの誇る名作の13年ぶりの再演。これだけの条件がそろえば、そりゃあチケットも払底するわ……見通しが甘かった(^ ^;ゞ。
観ることができて、本当に良かった……感涙
クリスマスイヴの東京。彼氏のいないゆきみ(温井摩耶)は、池袋の映画館で友人のすずこ(前田綾))と待ち合わせ。しかし、すずこが約束の時間(7時)に来なかったため、一人で中へ。
映画のタイトルは「ハイカラ探偵物語」。芥川龍之介(西川浩幸)と平井太郎(上川隆也)が怪盗黒蜥蜴と戦う話だった。ところが、芥川が黒蜥蜴を追いつめた場面で、黒蜥蜴が消失!どうやら、映画の外に逃げたらしい。
芥川と太郎、そして警視庁の菊池警部(近江谷太朗)は、黒蜥蜴を追って映画の外に飛び出し、ゆきみに現代の東京の案内を頼む……
こうしてあらすじを書き写してみると、えらい荒唐無稽な話だな(汗)。
まあ、キャラメルボックスは元々SF的な展開が多いのですが、これはSFってわけでもないし。
でも、お芝居は理屈じゃないんだなあ、と思いました。
どんなに展開が荒唐無稽でも、多少内輪ウケのネタで芝居が止まるようなことがあっても(- -;、クリエイターとして、そこで観客に伝えたいものが確りとあるならば、それはちゃんと伝わるんだな、と。
映画の中の役である芥川だの太郎だのである彼らと、映画でその役を演じた役者である上川や三浦である彼らとのギャップ。西川さんや近江谷さんは役としての出番だけで、役者としての登場がなかったのが残念だったのですが、映画の中では吐露することのできない役者としての本心を語る上川隆也の寂しげな背中が、とても優しくて、切なくて。
ああ、この人たちが創る舞台が好きだなあ、としみじみ思いました。
上川隆也演じる「太郎」は、のちの江戸川乱歩。
夏目漱石が亡くなって数カ月。漱石の弟子として世に出た芥川が、師を喪って筆を折りかけた、大正5年。
決して親密ではなかったはずの芥川と乱歩が、もしも親友だったなら、という設定で綴られた「男同士の友情」物語。
……劇中の映画は、そういう内容だったらしいのですが。(←全編観てみたい気もします)
実際には、二人はそんな関係ではなかったわけで。
ホームズ役の芥川に対して、ワトソン役を務めることなどありえない、という役者・上川隆也の惑いは、結果的に映画全体を巻き込む事態となる。
それでも、彼を最後まで信じる人がいるから。
だから、彼はもう一度、やり直すことができる。
上川さんの、言葉に顕せないものを表現しようとしてムッと押し黙ったときの空気感が、すごく好きです。
白から黒までどんな役でもこなせる人だけど、あんまり饒舌な役よりも、すべてを呑みこんで腹に一物抱えながら生きている男が似合う人だな、と思います。
そして、西川さんの魅力、ということを考えました。
彼のパワーは、いつだって「信じる」パワーなんだな、と。
いろんな役をやっていらっしゃる方ですが、いつだって彼は「信じる」役をやっているような気がする。
信じる対象はその時々で違いますが、それでも、「信じる人」なんだな、と。
近江谷さんは、まさに飄々と軽やかに舞台を掻き回していた印象(^ ^)。
私はあまり役者が素で笑ってしまうようなアドリブは好きではないのですが、近江谷さんと上川さんのコンビのテンポはすごく良かったです。さすがゴールデンコンビ!
この作品を観る直前に、内輪ウケで芝居が止まりまくる公演を観てちょっとイラついていたので、ちょっとすっきりしたというか、「内輪で盛り上がるならここまでやらなきゃ!」みたいな、江戸の敵を大阪で討ったような気分になりました。
元気いっぱいで可愛いゆきみ、冷静で辛辣なすずこ。どちらもテンポ感のある良い芝居で話を進めてくれました。
黒蜥蜴のミツ(岡田さつき)。そっか、この話は黒蜥蜴のラブストーリーだったのか!というのが新鮮でした。後半、上川さんとずっと手をつないでいるのが、ついこないだの花組公演「コード・ヒーロー」の手錠とかぶって、ちょっと笑いがこみ上げたことは黙っておきたいと思います。
お屋敷のサヨお嬢さん(渡邊安理)。わがままで身勝手なのに何か憎めないサヨがとても魅力的。やっぱり渡邊さんは可愛いなあ~♪
その親友で、芥川の婚約者であるフミ(實川貴美子)。芥川に「(映画の世界で)待っていてくれ」と言われたのに、彼が心配で追いかけてしまう行動力に驚きましたが、芥川に「君は僕を信じていない」と責められて、落ち込んだ背中がとても可愛かったです。
メイドのハナ(坂口理恵)。いやもう、この人は居てくれるだけで嬉しいです。その突っ込みのタイミングの良さはホントにすごい。
奥方(大森実紀子)と、菊池警部の部下の巡査(三浦剛)。役の人間と役者の二役をやるのはこのお二人と上川さんだけなんですが、なかなか面白い役どころだったと思います♪
映画監督(筒井俊作)。いやはや、良い味出してました!
この物語とは直接の関係はないのですが。
江戸川乱歩は、まさに日本文壇に新しいジャンルを開拓した人なんですよね。
「推理小説」というジャンルは、日本には無かったのですから。
ということは、当然読者もいなかったということ。
星新一の伝記にも書いてありましたが、日本に「推理小説」を定着させた乱歩は、「SF小説」を日本に根付かせようという一連の動きに全面的に協力してくれるんですよね。
実際、「SF小説」は、当初はミステリの一分野みたいな扱いでした。SFとミステリーをひっくるめて「空想小説」というジャンルがあったようなものですから。
乱歩賞の受賞者に、SF作家が何人も含まれているのをみてもわかります。
日本のSFを創ったのは、もちろん星新一一人ではなく、沢山の人々の積み重ねの上にあるわけですが、
こと「推理小説」については、もしかしたら乱歩一人ががんばった…と言っても良いのかもしれませんね。
そんな乱歩が、まだ自分の道を見出せずに、悶々と芥川への憧れに身を妬かれていた、大正5年。
そんな気持ちを汲んでしまった「役者・上川隆也」と、「太郎」の葛藤は、とても辛いものだったんだろうな、と思います。
それからわずか十数年で芥川は自殺し、乱歩は71歳まで、文壇の主として戦後を生き抜いていく……そんなことは、大正5年の彼らには、何の関係も無いことなのだ、と。
役者冥利に尽きる役なのかもしれませんね、太郎は。
難しい役だな、と思いました。
「役者」として、「役」への思いいれを語る、というのは。
成井さん、周りに恵まれたせいもあるかと思いますが、あなたも十分、天才だと思いますよ。
……いや、そう思ってないとああいう話は書けないと思いますけどね。
Another CAST公演は見事に宙組公演に被っていたので観られませんでしたが、この年末に、この公演に巡り合えて、本当に良かったです。
最後に、カーテンコールで西川さんが言った言葉を。
「みなさんも頑張ってください/それぞれの場所で、それなりに。
思い出したら、またここで逢いましょう。
僕たちはいつでも、ここに居ます」
私が観ているのは映画ではなく舞台だから、あなたたちがいつもそこに居てくれるとは限らないけれども。
でも、また次の公演で逢えるのを、楽しみにしています。
なんたって、ハインラインの「夏への扉」は、私が初めて読んだSFですから!(^ ^)
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コメント
観てくださったのですね、嬉しく読ませていただきました(^^)♪
西川上川近江谷3名の揃う「サンタクロースが歌ってくれた」のために宙の初日を捨てた私ですが、もうそんなことは関係なく良い公演で楽しかったです。
最早歯止めの効いてない警部を観ながら、嬉しくて楽しくて仕方ないんだろうな太朗ちゃんと、
音速ツッコミとキレキレな動き健在で箱のサイズも考えず暑苦しい芝居の上川と、
昔は上川に突っ込まれると楽しくて思わずニヤニヤしていた西川さんが穏やかに二人を(いや皆を)見守っていて、
芝居もさることながらジーンときてました。
一時期なくなっていた西川さんの挨拶フレーズ「僕らはいつでもここにいます」が復活したのがとても嬉しいです。
坂口さんの存在感ありすぎのメイドも、存在が暖かい奥様の大森さん、そしてヒロインらしいヒロインが珍しいミツ役のももこさんに、今やしっかり芝居を支える綾ちゃんに新しい才能の若い役者達がいて。
人の変化も劇団の変化も面白いですね。
…なんか取り留めないカキコでお邪魔しました。
ご無沙汰しております!北九州も、キャラメルを配り終わるまでのつなぎのMCは上川さんがやっていたのでしょうか?上川さん舞台に戻っても近江谷さんが全然戻ってこなくて、
「なんでもいいから早く帰ってこーい!!」
などと同期でじゃれているあいだに全員配り終わってしまい、
「あれっ?早かったですね。北九州とかはえっらい広い劇場だったので大変で……」
などと言ってました。いや、早いんじゃなくて君たちがじゃれすぎなんだよ、と若干思いつつ。
私は意識してキャラメルを観るようになったのは割と最近なので、上川さんと近江谷さんが同じ舞台に立っているのを観るのも初めてだったんですが、なんか、気負うことなく「やっぱりキャラメルはキャラメルだな」と思うことができたのが嬉しかったです。
今のキャラメルも、昔のキャラメルも、それぞれ違うところはあるんだろうけど、でもやっぱりキャラメルだから。
>人の変化も劇団の変化も面白いですね。
「劇団」として活動して行くうえで、「進化」と「変化」というのは両輪で動いていくものですものね。
キャラメルが、これからもキャラメルでいてくれますように(^ ^)。
感想有難うございました。
キャラメルに出てる上川さんを観ると、
キャラメルの舞台の上川さんを「大地の子」にピックアップしたプロデューサーってすごいと思ったりします(笑)
コメントいただいていたのにお返事が遅くなってすみません(昨夜から一日サイトがメンテのために落ちていたので…)
ホントに人気公演でしたね。
>キャラメルの舞台の上川さんを「大地の子」にピックアップしたプロデューサーってすごいと思ったりします(笑)
確かに(^ ^)あらためて考えると、人を視る目のあるプロデューサーって凄いですよね(@ @)