帝国劇場にて、ミュージカル「モーツァルト!」を観劇してまいりました。
キャストは、ヴォルフガング=山崎育三郎さん、ヴァルトシュテッテン男爵夫人=涼風真世さん。
2000年世界初演、2002年に日本初演された、ウィーンミュージカル。
「エリザベート」と同じクンツェ&リーヴァイコンビによる「ウィーンの有名人の伝記」もの。
今回は4回目の上演だそうですね。
私は初演で中川晃教さんのヴォルフガングに嵌り、結構通いました(^ ^)。井上芳雄さんのヴォルフガングも複数回観たのですが、残念ながらあの初演シリーズの井上くんは、開幕してすぐに喉を壊したりして、非常にボロボロだったんですよね……。今回のプログラムで、演出の小池さんも井上くん自身もかなりはっきりと「初演時は駄目だった」っぽいことを書かれていらっしゃって驚きましたが、まあ、、、8年もたてば本音も言えるんだね、という感じでしょうか。
とにかく、その時の印象があまり良くなかったので、今回はあえて初役の山崎くんを選んで観に行ったのですが……
山崎くんのヴォルフは、おおっ!?と吃驚するほど中川くんに似ているところがあったりして、ちょっと……そう、ちょっとだけ落ち着きが悪いところもありましたが、全体的にはとても良かったと思います。若くて無邪気で、心優しいヴォルフでした。
あまり肺活量がないのか、ロングトーンをどれも短めに切っていたのが気になりましたが、声質自体は役に合っていたと思います。うん。
彼は8年前の初演時(高校生だったらしい。……若いな)にこの作品を観て、本格的にミュージカルの道を歩むことを決意したそうですが。良い意味でも悪い意味でも、そういうプレッシャーを感じさせる演技でした。
井上くんも今回は非常に良かったらしいので、次の機会にはぜひ井上ヴォルフを聴いてみたいと思っています(^ ^)。
涼風さんの男爵夫人は、素晴らしかった!!
包容力と母性、そして裏の顔を持つ貴族らしさが覗いた初演の久世星佳、
ただただ優しい、気の良い奥方だった再演の香寿たつき。
どちらとも全く違う、芸術に生きる青年の魂を深く愛したミューズ、残酷で無慈悲な運命の女神のような圧倒的な存在感が新鮮でした。
高貴な身分の女性だけが持つわがままな指導力と、コロレード大司教と同格で渡り合える威厳、そして、掴みどころのない妖精のような非現実感。
最近の涼風さんは、神懸かっているようなような気がします。
あ。
歌が素晴らしいのは言うまでもありません(^ ^)。
透明感と強さのある声で、題名どおり天から降るように聴かせてくれた「星から降る金」。
その声の美しさが、平場での家族の芝居の切なさを増していたように思います。
判ってもらえない悔しさと、肯いてやれないもどかしさ、そして、どちらの味方もできない哀しさ。
美しかった。なにもかもが、本当に。
島袋寛子さんのコンスタンツェは、可愛いなあ。
最初のマンハイムの場面から、思いっきり露骨にヴォルフ狙いでアロイジア(秋園美緒)と張り合っていたのは演出変更ですよね?松たかこさんも西田ひかるさんも、あんなことはやっていなかったはず。
芝居としてはまだまだ新人、と言う感じでしたが(実際新人なんだから仕方ない)、歌はさすがでした!「ダンスはやめられない」と「約束しよう」、全然違う声で歌えていて、感心しました。歌唱力は今まで観た中では一番です!
初演からずっとやっていらっしゃるメンバーの中でも、ナンネールの高橋由美子さん、シカネーダーの吉野圭吾さんは特に素晴らしかった!
いやー、他の人が演じるのが想像できませんわ、お二人とも。
特にナンネール。初演の時は可愛らしいばかりで。もしかしたら再演時にはキャストが変わっているかもね、と思ったりもしたのですが。
最終的にヴォルフを追いつめるナンネールの闇があまりにも深くて、むしろ初役の山崎くんがその闇についていけていない感じでした。8年間って長いなあ……。
子供時代から父親の死を告げに来るまでを素で演じられる天賦の外観と、甘く柔らかな少女の声。あの声のまま、2時間半の間にみるみる闇を深めていくナンネールを観てしまうと、本当に別の役者が想像できないです……(^ ^;ゞ
シカネーダーも、初演から話題をさらった人ですが、相変わらず意味も無く派手で意味も無く華やかで、とっても素敵でした(はぁと)。
ウェーバー夫人の阿知波悟美さん。この人については、相変わらず素晴らしいという以外に言葉はないです(^ ^)。
初演当時から目玉キャストだったレオポルドの市村正親さんと、コロレード大司教の山口祐一郎さんは、正直、お二人ともずいぶん衰えたなあと思ってしまいました。
市村さんは、初演当時でギリギリくらいな感じだったし、元々こういう役はあまりニンではないんですよね。さすが市村さん、とは思うのですが、なんだかもったいない気がしてしまいました。そして祐様は、、、もう少し柔軟に歌った方が良いのではないかと思うのですが……うーむ(凹)。
アンサンブルでは、アロイジアのソンちゃん(秋園美緒)と、役名はついてなかったけど華城季帆ちゃんが出演していて、二人ともとても綺麗でした♪
いやー、ソンちゃんのアロイジア、はまり役だなあ~~(*^ ^*)。
で。
この作品、今の雪組で上演してほしい!!と思ったので、その話を最後に(^ ^)。
ヴォルフガング=音月桂
ナンネール=愛加あゆ
スタンツィ=舞羽美海
レオポルド =未涼亜季
コロレード =緒月遠麻
シカネーダー=早霧せいな
アルゴ伯爵 =沙央くらま
ウェーバー=麻樹ゆめみ
アロイジア=晴華みどり
男爵夫人=美穂圭子(←困った時の美穂さん)
番手はよくわからないので、学年順です(^ ^)。
レオポルドとコロレードは役替わりでもいいかも(真顔)。
実際、海外ではこの二役を両方持ち役にしている人がたくさん居ますし。
個人的な目玉は、ナンネール=愛加あゆとスタンツィ=舞羽美海。
いやぁん、二人ともあの衣装扮装が絶対似合うわ~~~っ!!
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キャストは、ヴォルフガング=山崎育三郎さん、ヴァルトシュテッテン男爵夫人=涼風真世さん。
2000年世界初演、2002年に日本初演された、ウィーンミュージカル。
「エリザベート」と同じクンツェ&リーヴァイコンビによる「ウィーンの有名人の伝記」もの。
今回は4回目の上演だそうですね。
私は初演で中川晃教さんのヴォルフガングに嵌り、結構通いました(^ ^)。井上芳雄さんのヴォルフガングも複数回観たのですが、残念ながらあの初演シリーズの井上くんは、開幕してすぐに喉を壊したりして、非常にボロボロだったんですよね……。今回のプログラムで、演出の小池さんも井上くん自身もかなりはっきりと「初演時は駄目だった」っぽいことを書かれていらっしゃって驚きましたが、まあ、、、8年もたてば本音も言えるんだね、という感じでしょうか。
とにかく、その時の印象があまり良くなかったので、今回はあえて初役の山崎くんを選んで観に行ったのですが……
山崎くんのヴォルフは、おおっ!?と吃驚するほど中川くんに似ているところがあったりして、ちょっと……そう、ちょっとだけ落ち着きが悪いところもありましたが、全体的にはとても良かったと思います。若くて無邪気で、心優しいヴォルフでした。
あまり肺活量がないのか、ロングトーンをどれも短めに切っていたのが気になりましたが、声質自体は役に合っていたと思います。うん。
彼は8年前の初演時(高校生だったらしい。……若いな)にこの作品を観て、本格的にミュージカルの道を歩むことを決意したそうですが。良い意味でも悪い意味でも、そういうプレッシャーを感じさせる演技でした。
井上くんも今回は非常に良かったらしいので、次の機会にはぜひ井上ヴォルフを聴いてみたいと思っています(^ ^)。
涼風さんの男爵夫人は、素晴らしかった!!
包容力と母性、そして裏の顔を持つ貴族らしさが覗いた初演の久世星佳、
ただただ優しい、気の良い奥方だった再演の香寿たつき。
どちらとも全く違う、芸術に生きる青年の魂を深く愛したミューズ、残酷で無慈悲な運命の女神のような圧倒的な存在感が新鮮でした。
高貴な身分の女性だけが持つわがままな指導力と、コロレード大司教と同格で渡り合える威厳、そして、掴みどころのない妖精のような非現実感。
最近の涼風さんは、神懸かっているようなような気がします。
あ。
歌が素晴らしいのは言うまでもありません(^ ^)。
透明感と強さのある声で、題名どおり天から降るように聴かせてくれた「星から降る金」。
その声の美しさが、平場での家族の芝居の切なさを増していたように思います。
判ってもらえない悔しさと、肯いてやれないもどかしさ、そして、どちらの味方もできない哀しさ。
美しかった。なにもかもが、本当に。
島袋寛子さんのコンスタンツェは、可愛いなあ。
最初のマンハイムの場面から、思いっきり露骨にヴォルフ狙いでアロイジア(秋園美緒)と張り合っていたのは演出変更ですよね?松たかこさんも西田ひかるさんも、あんなことはやっていなかったはず。
芝居としてはまだまだ新人、と言う感じでしたが(実際新人なんだから仕方ない)、歌はさすがでした!「ダンスはやめられない」と「約束しよう」、全然違う声で歌えていて、感心しました。歌唱力は今まで観た中では一番です!
初演からずっとやっていらっしゃるメンバーの中でも、ナンネールの高橋由美子さん、シカネーダーの吉野圭吾さんは特に素晴らしかった!
いやー、他の人が演じるのが想像できませんわ、お二人とも。
特にナンネール。初演の時は可愛らしいばかりで。もしかしたら再演時にはキャストが変わっているかもね、と思ったりもしたのですが。
最終的にヴォルフを追いつめるナンネールの闇があまりにも深くて、むしろ初役の山崎くんがその闇についていけていない感じでした。8年間って長いなあ……。
子供時代から父親の死を告げに来るまでを素で演じられる天賦の外観と、甘く柔らかな少女の声。あの声のまま、2時間半の間にみるみる闇を深めていくナンネールを観てしまうと、本当に別の役者が想像できないです……(^ ^;ゞ
シカネーダーも、初演から話題をさらった人ですが、相変わらず意味も無く派手で意味も無く華やかで、とっても素敵でした(はぁと)。
ウェーバー夫人の阿知波悟美さん。この人については、相変わらず素晴らしいという以外に言葉はないです(^ ^)。
初演当時から目玉キャストだったレオポルドの市村正親さんと、コロレード大司教の山口祐一郎さんは、正直、お二人ともずいぶん衰えたなあと思ってしまいました。
市村さんは、初演当時でギリギリくらいな感じだったし、元々こういう役はあまりニンではないんですよね。さすが市村さん、とは思うのですが、なんだかもったいない気がしてしまいました。そして祐様は、、、もう少し柔軟に歌った方が良いのではないかと思うのですが……うーむ(凹)。
アンサンブルでは、アロイジアのソンちゃん(秋園美緒)と、役名はついてなかったけど華城季帆ちゃんが出演していて、二人ともとても綺麗でした♪
いやー、ソンちゃんのアロイジア、はまり役だなあ~~(*^ ^*)。
で。
この作品、今の雪組で上演してほしい!!と思ったので、その話を最後に(^ ^)。
ヴォルフガング=音月桂
ナンネール=愛加あゆ
スタンツィ=舞羽美海
レオポルド =未涼亜季
コロレード =緒月遠麻
シカネーダー=早霧せいな
アルゴ伯爵 =沙央くらま
ウェーバー=麻樹ゆめみ
アロイジア=晴華みどり
男爵夫人=美穂圭子(←困った時の美穂さん)
番手はよくわからないので、学年順です(^ ^)。
レオポルドとコロレードは役替わりでもいいかも(真顔)。
実際、海外ではこの二役を両方持ち役にしている人がたくさん居ますし。
個人的な目玉は、ナンネール=愛加あゆとスタンツィ=舞羽美海。
いやぁん、二人ともあの衣装扮装が絶対似合うわ~~~っ!!
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