さいたま市文化センターにて、花組全国ツアー公演「メランコリック・ジゴロ/ラヴ・シンフォニー」を観劇いたしました。


いやー、楽しかった!(^ ^)


約3年前の2008年2月、中日劇場で上演された真飛さんプレお披露目の演目を、そのまま持って回る全国ツアー。
メインキャストではヒロインが桜乃彩音ちゃんから蘭乃はなちゃんに替り、男役はトップ~三番手まではそのままでそれ以外は総入れ替わり。

たしかにキャストが随分替ってはいるんですが、ダニエル、スタン、フォンダリまでは同じなのに、こんなに印象が違うとは(@ @)。
今回、この稿を書くにあたって、3年前の日記を読み直してみたのですが。
『スタンという役は、壮ちゃんが嵌るタイプの役ではありませんが』とか書いてるよ、あたし!!
いやーーーー、びっくりした!
私の中の壮ちゃんのイメージって、本当にプルキルの前後で150度くらい替ってるんですよねえ。今となっては、「壮一帆以外のスタンなんて考えられない」「スタンほど壮一帆が映える役はない」くらいに云いたい感じです。

単純に3年前の私に観る目がなかったのか、壮ちゃんが変ったのか……どっちなんでしょうかね(^ ^;。



そして。
壮ちゃんに関しては、そんなことを書いたことさえキレイサッパリ忘れていた私が、舞台を観ながらしみじみと思ったこと。

……3年前の、トップになりたてのまとぶんは、本当にいっぱいいっぱいだったんだなあ……。

いやー、今回観ていて、今のダニエルと3年前のまとぶんがダブって見えて……
なんだかすごく、懐かしかったです。
いっぱいいっぱいなまとぶん、可愛かったなあ(^ ^)。



蘭ちゃんは、とにかく可愛かった!
キュートでけなげで一途で、本当に可愛らしい。
ヒロインの言葉遣いとしてはちょっと乱暴気味な正塚作品の台詞回しに、若干のとまどいがあったような気がしますが、とにかく可愛らしくて、もうこの作品(役)はそれだけで良いんだな、と思いました。
作品の中で要求されていることに的確に応えていて、とても良かったです。



フォンダリのみわっち(愛音羽麗)は、相変わらず素敵でした。
いやー、色っぽいわダンディだわ格好良いわ………(*^ ^*)。
そして、カティアの(天咲)千華ちゃんが可愛かった!

二十数年もフォンダリを待っていたとは思えない若々しさだったのはいいとして(^ ^)、しっかりとした実業家としてホテル(?)を切り盛りする手腕と、フォンダリの前でしっとりと嫋かに揺れている姿の両立が、素晴らしかった。
みわっちの腕の中で幸せそうに微笑む笑顔が、とても良かった……と思います。



バロットのみつる(華形ひかる)は、、、中日でのまっつ(未涼亜希)の弾けっぷりに比べると、もう一弾けしてほしかったかな(^ ^;
まあ、まっつの場合は「あのまっつが!!」という衝撃があったけど、みつるの場合は、もっと凄い役をいろいろと(ヤスとかヤスとかやっさんとか)やっているので、そこは割り引くべきかも。

ルシルのさあやは、そりゃあもう佳いオンナでしたとも!!アシンメトリーに右側だけ降ろしたしどけない髪型、紅い、ぴったりとボディラインに沿った服。表情の的確さも間の良さもいつもどおりで、みつるのことを莫迦にしきった(?)態度も、その尊大な表情と共に、とてもよく似合っていました。
声はいつもよりちょっとカン高く、耳障りな感じにカツカツ喋っていたのも良かったなあ。美人でキツくて口が悪くて、でもバロットみたいな鈍いタイプには、このくらいストレートなタイプじゃないと無理だろうな、みたいな説得力。
まっつと一花のコンビとは全く違う、これはこれでアリだな、と納得させる関係性が面白かったです。



マチウのめおちゃん(真野すがた)は、、、、面白すぎて目が離せませんでした。
めおちゃんのオールバックって……初めてじゃないよね?ショーとかでやったことありますよね?なんであんなに違和感があったのかしら(^ ^;ゞ オールバックと眼鏡の組み合わせだから??
わからない。わからないんだけど、どうにもこうにも目が離せませんでした(*^ ^*)。
マチウの情けなさやいい加減さ、みたいなところも、すごく面白かったです。

マチウの奥さんは花蝶しほちゃん。中ごろのパーティーの場面でちらっと出てくるだけの人ですが、なかなかにしっとりと美しく、そして、コメディエンヌぶりもなかなかでした(^ ^)。



スタンの恋人(?)ティーナは、華月由舞ちゃん。
中日では野々すみ花ちゃんが演じていた役ですが、これまた全くイメージが違っていてびっくり!!
あらためて、すみ花ちゃんの芝居はぶっ飛んでいたんだな、と思いました。良い悪いとは別に、由舞ちゃんのティーナは、普通の女の子だったから。

すみ花ちゃんに限らず、中日版は全体的にもっと一人ひとりのキャラクターがデフォルメされ、良くも悪くも類型化されていたのかな、と思いました。
ダニエルは「良い人」で、スタンは「悪い奴だけど憎めない」で、フェリシアは「可憐」で……みたいな感じ。

今回は、ダニエルも「悪い」ところをちゃんと出していたし、スタンの「優しい」ところも、フェリシアの「寂しい」ところもちゃんと描かれていたので、一人ひとりの葛藤がよく見えて、物語が厚くなっていたんだと思います。
そういう意味でも、ティーナというのは、無責任で自分勝手なスタンの、ちいさな「優しさ」を見せるための役である、という点が重要なのかもしれないな、と。
少なくとも、スタンが優しい男に見えたのは、ティーナが違うからだ、というのは絶対あったと思います。
いや、壮ちゃんのスタンが丸くなっちゃったみたいで残念!!という気持ちも、若干あるんですけどね(^ ^;;;



最初にダニエルに振られる(?)『金持ちの田舎娘』アネットは、月野姫花ちゃん。いやはや、本当に可愛かったです。ああいう役は類型的なものなので、アニメ声もあまり気にならなかったし、良かったかも。
もうちょっと音響の良い劇場だったら普通に可愛かったと思います。今回は(たぶん、劇場の問題で)非常に音が悪かったので、だいぶ損をしていたような。



レジーナの花野じゅりあちゃんは、いつも演っているような役をいつもどおりに達者にこなしていました。似合うわー!!

レジーナの新しい恋人・ユベールは、夕霧らい。嵌り役過ぎてなんともコメントのしようがありません。

フォンダリを追う刑事二人(夏美よう、月央和沙)は、特に可もなく不可もなく。中日でみつるがやっていた靴下がどうこういうアドリブは無くなって、普通にサラッと流されていました。

何かというと、メインキャストの脇や後ろを通りすがりながら会話をする酔っ払い(冴月瑠那)と、その彼女(仙名彩世)。ルナちゃんの声が好きなので、台詞があるだけで嬉しい(^ ^)。っていうか、酔っ払いの芝居は前にも何かで観たような……。




ショーは盛り上がりました♪
個人的には、中詰め前のカジノ(?)の場面が好きです。紫のリボンダルマの蘭ちゃんが、ものすごく可愛くて、終始見惚れてました。
月組の「ラプソディック・ムーン」ではまりもちゃん(蒼乃夕妃)が白のリボンダルマを披露してくれましたが、骨盤のしっかりした、大人の女らしいスタイルのまりもちゃんと、ほっそりと華奢な蘭ちゃん、この二人が月組で並ぶことがなかったことだけが残念です。

とにかく楽しかったの一言です。
……ルナちゃんとあきらくん(瀬戸かずや)が、ロケットボーイで脚を出してくれなかったのは心残りですが……また次回の全ツに期待。




さいたま市文化センターは、JR南浦和駅からてくてく歩いたところ。
思ったより駅から遠かったのと、音響設備が悪すぎて、役者の声もぜんぶシャーシャーという雑音まじりだったのが非常に残念でした。
ロビーは広いし、座席も良かったんだけどなー、本当に残念(; ;)


コメント

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ゆか
2010年11月25日17:46

みつきねこさん、こんばんは。
私は神奈川公演だけで、さいたま市文化センターには行けなかったんですが
そんなに音響が悪かったんですか?!
埼玉だと以前、川口リリアで観劇した時は特に問題はなかったので
次回の埼玉での全ツは川口だといいかもしれないですね。

さあやルシルがイイ女すぎて私、登場シーンから目が釘付けでした。
もちろん窓に張り付いてるところも(笑)。
フォンダリ&カティアのラブシーンに反応するみつるバロットの表情が
おもしろすぎて、1回だけさあやルシルから目をそらしてしまいましたが。
それにしても登場シーンのさあやルシルがあまりに色っぽいので、一瞬
フォンダリとカップルに見えてしまったのは私だけ?
いや、フォンダリにはちゃんとカティアがいるのはわかってるけど(汗)。
中日公演を観劇できなかった私にはみつるバロットは十分おもしろくて
かっこよかったんですが、まっつバロットも観てみたかったなぁ。
まっつさんと一花さんのコンビ、大好きだったし。
それからショーのさあやちゃん、もちろん1番注目するべきはエトワールだし
笑顔も歌声も陽だまりのようにあたたか&癒し系で素敵でしたが、今回
「ラブ・ゲーム」でのらいちゃんとのダンスシーンがちょっと衝撃的でした!
ああいう濃い絡みのあるダンスシーンって今まであんまりさあやちゃんは
でたことなかったのに、普段から仲良しのらいちゃんが相手だからか
遠慮がなくて妙に積極的に見えて・・・。
ルシルとはまた違うセクシーさでよかったです。
そうそう、埼玉でのさあやちゃんのエトワールはいかがでしたか?

みつきねこ
2010年11月26日1:14

ゆかさま、こんばんは!コメントありがとうございます。
さいたまの音響は悲しいほど悪かったです(涙)でも、さあやのエトワールはすごく綺麗に聴こえました。元々の声そのものの響きが豊かだと、多少音響が弱くても大丈夫なのかも(^ ^)。先月の東宝公演での代役もとてもがんばってましたけど、やっぱり本役でのエトワールは格別でした!

川口リリアは、駅からも近いし、良いですよね♪ あと、大宮も新しいし音響良いし、良いホールなんですよ(^ ^)。

さあやのルシル、本当にイイ女でしたよね。本当に綺麗だったー!!
初見だったらフォンダリとカップルに見えたかもしれません。大人っぽくてホント素敵でした。

>「ラブ・ゲーム」でのらいちゃんとのダンスシーンがちょっと衝撃的でした!

あれは凄かったですね!私の眼は、真ん中で踊っている蘭ちゃんと、斜め後ろのさあやの間をいったりきたりしてました(汗)。二回観たかったな。
たしかに、さあやがああいう場面に出ているのは珍しいかもしれませんね。どちらかというと可愛らしさが勝った美人さんだからでしょうか。
らいちゃんもすんごく色っぽくて、目が離せないお二人でした♪