誰がために鐘は鳴る【2】
2010年11月17日 宝塚(宙)宙組大劇場公演「誰がために鐘は鳴る」。
遠征先から速報をいれたきり、衝撃の発表でぶっ飛んで、そのままになっていましたね。失礼しました。
作品としては非常にシリアスで濃密なお芝居なのですが、、、、
いやー、もっと重厚な、歴史物っぽいつくりなのかと思っていたら、本当にびっくりするほどのメロドラマでした(^ ^;
スペイン内戦、というのは、思想的にも歴史的にも非常に興味深い戦争だったと思うのですが、「歴史」の渦の中におけるこの戦争の意味とか、戦況に対するロバートに課せられた任務の影響力とか、そういうのがもっとがっつり書きこんであるのかな、と思っていたのですが、実際みてみたらそういうのはほぼスルーで、ひたすら極限状況における刹那の恋を描くことに注力していた印象でした。
……この作品が初演された32年前には、スペイン内戦の経緯に対する共通認識があったのでしょうか……?
「誰がために鐘は鳴る」というヘミングウェイの名作自体、タイトルは知っていても内容はよく知らない、という人の方が多いと思うのですが、当時はもっとメジャーな話だったのかなあ。
あ。でも。
この舞台作品を鑑賞する上で、余計な歴史認識はなくてもなんら問題はありません!
そこは誤解なさらないでくださいね。決して小難しい話ではありません。戦況を変えるキーとなるはずの作戦を任された有能なエージェントと、彼を助けようとするゲリラたち、そして、ゲリラたちによって匿われていた一人の女性の物語、なんですから。全然難しくない。
なんというか、大空祐飛と野々すみ花というトップコンビが、いかに恋愛体質であるかを見せつけられたような気がしました。
宝塚のトップコンビというものの、一つの典型なのかもしれないな、とまで思ったほど、二人の「恋愛一直線」ぶりが、とても新鮮でした。
まあ、正直、今の時代に「誰がために鐘は鳴る」を脚色するとしたら、もっと世界情勢をからめた展開にしたんじゃないかと思いますが、これはこれで、「古き良き宝塚」の空気がある、良質なお芝居でした。
初演は勿論観たことがないのでわかりませんが、木村さんの演出で変ったところはどこなんでしょうね。割と、観ていてもあまり違和感なく、ああ柴田作品だなーと思いながら観ていたのですが。
それでは簡単に、キャストごとに一言ずつ。
有名な物語ですので、ネタはばらしています。未見の方はご注意ください。
■ロバート・ジョーダン 大空祐飛
先日も書きましたが、本当にタフでカッコいい!!(惚)。
一幕ラストと、あとは、二幕でダイナマイトの雷管を盗まれたと判った後が素晴らしいです。「Hollywood Lover」のステファーノといい、祐飛さんにはこういう、『次々に降りかかってくる困難にも挫けず、最後まで前向きに戦いを挑むタフガイ』が似合うような気がします。それも、運命に戦いを挑んだあげく、最後は破れて死んでいくところに魅力がある(^ ^)。
ヨン・ホゲも、選んだ道は間違っていたけれども前向きは前向きだったし。茨木はちょっと違いますが、リック、ホレイシオ、ロバート、、、みんなそういう感じ。面白いなあ、と思います。
外からやってきて、あっという間に皆の信頼を勝ち得てしまうあたりは、祐飛さん本人に近いのかなあ?なんて(ファンなので)思いつつ。
恋愛体質だけれども任務を忘れて溺れることはない、というその自信が、本当に素敵です。
それにしても、本当に恋愛体質なんだなあ(感心)。ラストシーンの前にマリアと話す場面なんて、それまでのゲリラ仲間たちと話すのとは声のトーンも話し方も全く違うのが凄い!、と思いました(^ ^)。眼をつぶって聞いていたら、ほとんど別人ですよあれは。
■マリア 野々すみ花
ショートヘアが本当に可愛い!「うさぎさん」と言われるたびにニコっと微笑むのが、堪らないほど可愛いです(はぁと)
……ただ、ラテンヨーロッパで女性を「うさぎ」と呼ぶのは、あまり上品な言葉ではない、という話を聞くので、、、どうなんだろう?と思うんですけどね。祐飛さんのロバートは原作よりスマートな感じなので、あんまりそういう言葉は使わないんじゃないかな、と思ったりしました。
……まあ、結局は日本語なので、別に問題は無いんですけどね(^ ^)
■アグスティン 蘭寿とむ
パブロ隊の若頭。
いやはや、格好良いです。ええ。長髪のオールバックが、シャープな野性味を醸し出していて、学は無いかもしれないけれども優しくて思慮深い、行動派のリーダーシップを見事に体現していました。
動きにキレがあるので、戦いでも頼りになりそうなんですよね。ラズロさんとはまた150度くらい違う感じの役ですが、実に似合っていて格好良かったです(はぁと)。
ショーシーンを別にすると、アグスティンの見せ場は、最後の夜のロバートとの語りと、ラストシーンになるのかな。個人的には、登場シーンも好きです。仲間三人で連れだって出てきて、ロバートを紹介されて、ちょっと探るような目でじぃっと視た後、にこぉっと破顔一笑(^ ^)して握手するまでの流れが凄く好き。
宙組での最後のお芝居。祐飛さんと組む最後のお芝居。楽しんでくださいますように。
■ピラール 京三紗
パブロの妻で、気風のよいおかみさん。
パブロ隊の実質上のリーダーとして、ロバートに協力を申し出る素敵な役。京さん、最近当たり役続きですよね。マリアも素敵だったけど、ピラールも素晴らしい。体調に十分気をつけて、千秋楽までどうぞよろしくお願いいたします。
■パブロ 星原美沙緒
パブロ隊の隊長。っていうか、「元」隊長、ですね(^ ^)。
原作の内容は全然覚えていないのですが、パブロはもっと格好良い役だと思っていました……あれえ?すごく人間臭い、切ないほど優しい人なんですね。星原さんって、意外とこういう情けない役も似合うんだなあ。
本質的に優しい人なんでしょうね。ヤン王みたいな役よりも、こっちの方が断然良いです。ただ、最後の……というか、逃亡するためにやった行動の説得力はまだまだ、かな。あの行動を観客に納得させることができたなら、作品全体のレベルもひとつ上がるような気がするのですが。
パブロがロバートに敵対する理由は、ただ、自分の地位を脅かすかもしれないから、だけじゃないんだと思うのです。
自分の隊のメンバーへの愛情過多ゆえに、メンバーが傷つくかもしれない事態に耐えられなくなってしまった、弱い男。子供たちを抱えた家鴨みたいな感じですよね、たぶん。危ない子とは一切やらせたくないの。子供たちが大事だから。そんな彼にとっては、危険な任務を運んできたロバートは、まさに「敵」そのもの。本当の敵(ファシスト)よりも、たちが悪いかもしれません。
たぶんパブロは、若いころはもっと強かったんでしょう。「強い」っていうのは、この場合、犠牲を恐れないことです。自分の隊から犠牲者を出してでも、必要な任務は絶対に遂行しようとする強い意志。それが、「覇気」です。もちろん、彼は昔から優しかったはずで、だからこそ「退却の名人」とまで呼ばれるようになったんでしょう。それは、「覇気」とは相反しないものですから。
犠牲をいとわずに作戦を遂行することと、犠牲を最小限にとどめるために努力することは矛盾しない。
でも、犠牲をなくすために作戦遂行に影響が出るとしたら、リーダーとしての資質を喪ったと言わざるを得ません。
ロバートは、有り余るほどの「覇気」をもっていました。だからこそ、ゲリラの若いものは皆彼を信頼する。
でも、年老いたパブロには、もう覇気がない。昔は確かにあって、アグスティンほどの男も魅了した覇気を、パブロは喪ってしまった。犠牲を引き受ける勇気が無いから、とにかく犠牲を出さない方向に考えたがる。引きこもって小さくなって、
怖いお化けが早く通り過ぎるように、と祈る。
だから、パブロとロバートの対立は必然で、ついには爆破装置の破壊(雷管の奪取)という騒ぎが起こる。
……でも。
パブロは帰ってくるんですよね。
結局彼は、仲間たちを捨てられなかった、ってことかな、と思いました。
彼らが一人でも減ることなんて、考えることもできない。「さびしい」という言葉に籠められた意味を、皆が感じて、受け入れる。だから。
……だからこそ、最後の彼の行動が、切ないです。ただ、その行動に込められた意味を伝えられるような演出になっていないことが、とても残念!!
初演の演出では、あの辺りはどう表現されていたんでしょうねえ……。
……今日はベテラン陣、ということで、先に共和国政府軍関係をまとめて書いちゃいますね。
スターさんたちは明日以降にまた書きます。
■ゴルツ将軍 寿つかさ
ものすごくカッコいい(*^ ^*)。シャープでクールで頭がよくて、素敵な将軍でした。戦場に咲く一輪のダリアのような人だ(←意味不明)
最初のパリのパーティーでの服装も、とてもダンディで、さすがでした(*^ ^*)いやあん、すっしーさんもっと観たいー。
■デュバル参謀長 天羽珠紀
こちらも良かったです。ちょっと優しげな風情が合ってましたね。芝居は巧いなあ。過不足なくてちょうどいい。
スタイルはちょっとアレですが、軍服をきっちり着こなしていると貫録があってとても素敵。すっしーさんとの並びもお似合いで、「正規軍」という感じがあったのが嬉しいです。
■アンセルモ 珠洲春希
ゴルツ将軍がロバートにつけた案内人。頬髭に隠れて貌が良く見えないのですが、歩き方や仕草の一つ一つまで、ちゃんと「老人」になっていたのがさすがだなー!!と感心しました。本当に巧いわ。
どの場面も良いのですが、個人的には、1幕でタオルを振りまわしながらパブロ隊のメンバー皆で踊っているときの、さりげない踊りっぷりとか、悠未さんとのさりげないやり取りとかが最高!でした(*^ ^*)。
まだまだこれから、楽に向けて芝居も深まり、役同士の関係性も太くなっていくでしょうから、次の観劇がとても楽しみです♪
遠征先から速報をいれたきり、衝撃の発表でぶっ飛んで、そのままになっていましたね。失礼しました。
作品としては非常にシリアスで濃密なお芝居なのですが、、、、
いやー、もっと重厚な、歴史物っぽいつくりなのかと思っていたら、本当にびっくりするほどのメロドラマでした(^ ^;
スペイン内戦、というのは、思想的にも歴史的にも非常に興味深い戦争だったと思うのですが、「歴史」の渦の中におけるこの戦争の意味とか、戦況に対するロバートに課せられた任務の影響力とか、そういうのがもっとがっつり書きこんであるのかな、と思っていたのですが、実際みてみたらそういうのはほぼスルーで、ひたすら極限状況における刹那の恋を描くことに注力していた印象でした。
……この作品が初演された32年前には、スペイン内戦の経緯に対する共通認識があったのでしょうか……?
「誰がために鐘は鳴る」というヘミングウェイの名作自体、タイトルは知っていても内容はよく知らない、という人の方が多いと思うのですが、当時はもっとメジャーな話だったのかなあ。
あ。でも。
この舞台作品を鑑賞する上で、余計な歴史認識はなくてもなんら問題はありません!
そこは誤解なさらないでくださいね。決して小難しい話ではありません。戦況を変えるキーとなるはずの作戦を任された有能なエージェントと、彼を助けようとするゲリラたち、そして、ゲリラたちによって匿われていた一人の女性の物語、なんですから。全然難しくない。
なんというか、大空祐飛と野々すみ花というトップコンビが、いかに恋愛体質であるかを見せつけられたような気がしました。
宝塚のトップコンビというものの、一つの典型なのかもしれないな、とまで思ったほど、二人の「恋愛一直線」ぶりが、とても新鮮でした。
まあ、正直、今の時代に「誰がために鐘は鳴る」を脚色するとしたら、もっと世界情勢をからめた展開にしたんじゃないかと思いますが、これはこれで、「古き良き宝塚」の空気がある、良質なお芝居でした。
初演は勿論観たことがないのでわかりませんが、木村さんの演出で変ったところはどこなんでしょうね。割と、観ていてもあまり違和感なく、ああ柴田作品だなーと思いながら観ていたのですが。
それでは簡単に、キャストごとに一言ずつ。
有名な物語ですので、ネタはばらしています。未見の方はご注意ください。
■ロバート・ジョーダン 大空祐飛
先日も書きましたが、本当にタフでカッコいい!!(惚)。
一幕ラストと、あとは、二幕でダイナマイトの雷管を盗まれたと判った後が素晴らしいです。「Hollywood Lover」のステファーノといい、祐飛さんにはこういう、『次々に降りかかってくる困難にも挫けず、最後まで前向きに戦いを挑むタフガイ』が似合うような気がします。それも、運命に戦いを挑んだあげく、最後は破れて死んでいくところに魅力がある(^ ^)。
ヨン・ホゲも、選んだ道は間違っていたけれども前向きは前向きだったし。茨木はちょっと違いますが、リック、ホレイシオ、ロバート、、、みんなそういう感じ。面白いなあ、と思います。
外からやってきて、あっという間に皆の信頼を勝ち得てしまうあたりは、祐飛さん本人に近いのかなあ?なんて(ファンなので)思いつつ。
恋愛体質だけれども任務を忘れて溺れることはない、というその自信が、本当に素敵です。
それにしても、本当に恋愛体質なんだなあ(感心)。ラストシーンの前にマリアと話す場面なんて、それまでのゲリラ仲間たちと話すのとは声のトーンも話し方も全く違うのが凄い!、と思いました(^ ^)。眼をつぶって聞いていたら、ほとんど別人ですよあれは。
■マリア 野々すみ花
ショートヘアが本当に可愛い!「うさぎさん」と言われるたびにニコっと微笑むのが、堪らないほど可愛いです(はぁと)
……ただ、ラテンヨーロッパで女性を「うさぎ」と呼ぶのは、あまり上品な言葉ではない、という話を聞くので、、、どうなんだろう?と思うんですけどね。祐飛さんのロバートは原作よりスマートな感じなので、あんまりそういう言葉は使わないんじゃないかな、と思ったりしました。
……まあ、結局は日本語なので、別に問題は無いんですけどね(^ ^)
■アグスティン 蘭寿とむ
パブロ隊の若頭。
いやはや、格好良いです。ええ。長髪のオールバックが、シャープな野性味を醸し出していて、学は無いかもしれないけれども優しくて思慮深い、行動派のリーダーシップを見事に体現していました。
動きにキレがあるので、戦いでも頼りになりそうなんですよね。ラズロさんとはまた150度くらい違う感じの役ですが、実に似合っていて格好良かったです(はぁと)。
ショーシーンを別にすると、アグスティンの見せ場は、最後の夜のロバートとの語りと、ラストシーンになるのかな。個人的には、登場シーンも好きです。仲間三人で連れだって出てきて、ロバートを紹介されて、ちょっと探るような目でじぃっと視た後、にこぉっと破顔一笑(^ ^)して握手するまでの流れが凄く好き。
宙組での最後のお芝居。祐飛さんと組む最後のお芝居。楽しんでくださいますように。
■ピラール 京三紗
パブロの妻で、気風のよいおかみさん。
パブロ隊の実質上のリーダーとして、ロバートに協力を申し出る素敵な役。京さん、最近当たり役続きですよね。マリアも素敵だったけど、ピラールも素晴らしい。体調に十分気をつけて、千秋楽までどうぞよろしくお願いいたします。
■パブロ 星原美沙緒
パブロ隊の隊長。っていうか、「元」隊長、ですね(^ ^)。
原作の内容は全然覚えていないのですが、パブロはもっと格好良い役だと思っていました……あれえ?すごく人間臭い、切ないほど優しい人なんですね。星原さんって、意外とこういう情けない役も似合うんだなあ。
本質的に優しい人なんでしょうね。ヤン王みたいな役よりも、こっちの方が断然良いです。ただ、最後の……というか、逃亡するためにやった行動の説得力はまだまだ、かな。あの行動を観客に納得させることができたなら、作品全体のレベルもひとつ上がるような気がするのですが。
パブロがロバートに敵対する理由は、ただ、自分の地位を脅かすかもしれないから、だけじゃないんだと思うのです。
自分の隊のメンバーへの愛情過多ゆえに、メンバーが傷つくかもしれない事態に耐えられなくなってしまった、弱い男。子供たちを抱えた家鴨みたいな感じですよね、たぶん。危ない子とは一切やらせたくないの。子供たちが大事だから。そんな彼にとっては、危険な任務を運んできたロバートは、まさに「敵」そのもの。本当の敵(ファシスト)よりも、たちが悪いかもしれません。
たぶんパブロは、若いころはもっと強かったんでしょう。「強い」っていうのは、この場合、犠牲を恐れないことです。自分の隊から犠牲者を出してでも、必要な任務は絶対に遂行しようとする強い意志。それが、「覇気」です。もちろん、彼は昔から優しかったはずで、だからこそ「退却の名人」とまで呼ばれるようになったんでしょう。それは、「覇気」とは相反しないものですから。
犠牲をいとわずに作戦を遂行することと、犠牲を最小限にとどめるために努力することは矛盾しない。
でも、犠牲をなくすために作戦遂行に影響が出るとしたら、リーダーとしての資質を喪ったと言わざるを得ません。
ロバートは、有り余るほどの「覇気」をもっていました。だからこそ、ゲリラの若いものは皆彼を信頼する。
でも、年老いたパブロには、もう覇気がない。昔は確かにあって、アグスティンほどの男も魅了した覇気を、パブロは喪ってしまった。犠牲を引き受ける勇気が無いから、とにかく犠牲を出さない方向に考えたがる。引きこもって小さくなって、
怖いお化けが早く通り過ぎるように、と祈る。
だから、パブロとロバートの対立は必然で、ついには爆破装置の破壊(雷管の奪取)という騒ぎが起こる。
……でも。
パブロは帰ってくるんですよね。
結局彼は、仲間たちを捨てられなかった、ってことかな、と思いました。
彼らが一人でも減ることなんて、考えることもできない。「さびしい」という言葉に籠められた意味を、皆が感じて、受け入れる。だから。
……だからこそ、最後の彼の行動が、切ないです。ただ、その行動に込められた意味を伝えられるような演出になっていないことが、とても残念!!
初演の演出では、あの辺りはどう表現されていたんでしょうねえ……。
……今日はベテラン陣、ということで、先に共和国政府軍関係をまとめて書いちゃいますね。
スターさんたちは明日以降にまた書きます。
■ゴルツ将軍 寿つかさ
ものすごくカッコいい(*^ ^*)。シャープでクールで頭がよくて、素敵な将軍でした。戦場に咲く一輪のダリアのような人だ(←意味不明)
最初のパリのパーティーでの服装も、とてもダンディで、さすがでした(*^ ^*)いやあん、すっしーさんもっと観たいー。
■デュバル参謀長 天羽珠紀
こちらも良かったです。ちょっと優しげな風情が合ってましたね。芝居は巧いなあ。過不足なくてちょうどいい。
スタイルはちょっとアレですが、軍服をきっちり着こなしていると貫録があってとても素敵。すっしーさんとの並びもお似合いで、「正規軍」という感じがあったのが嬉しいです。
■アンセルモ 珠洲春希
ゴルツ将軍がロバートにつけた案内人。頬髭に隠れて貌が良く見えないのですが、歩き方や仕草の一つ一つまで、ちゃんと「老人」になっていたのがさすがだなー!!と感心しました。本当に巧いわ。
どの場面も良いのですが、個人的には、1幕でタオルを振りまわしながらパブロ隊のメンバー皆で踊っているときの、さりげない踊りっぷりとか、悠未さんとのさりげないやり取りとかが最高!でした(*^ ^*)。
まだまだこれから、楽に向けて芝居も深まり、役同士の関係性も太くなっていくでしょうから、次の観劇がとても楽しみです♪
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