月組東宝新人公演「ジプシー男爵」。

CSニュースにやっと流れましたー!
新公が木曜日になってから、ニュースで流れるのが週明けになってしまって、待ち遠しいんですよね。
ああ、としちゃん大好きだ(*^ ^*)。あの中途半端な長髪がよく似合ってる♪ 美形に見えるのは贔屓目だとしても、本当に表情豊かで可愛い。役に入っているときのパワフルなエネルギーと、挨拶のときのいっぱいいっぱいな目の泳ぎっぷりの落差が、めっちゃツボです(^ ^)。

今日のニュースは、新公ともちつきまつりと、月組大特集!でしたね。
いやー、月組もみんな可愛いなあ~(結局それですか)



それでは、新人公演について。



■ホモナイ伯爵(青樹泉)鳳月杏
プロローグが終わって、本舞台のセンターでコーラスの芯になるホモナイ伯爵。
前回のデュハーストもクール&シャープだったちなつちゃん。今回も、本役のもりえちゃんよりだいぶクールな役作りで、うろうろ動き回るシュテルクを、さりげなく手の届くところで放し飼い(?)にしているところがとっても格好良かったです。
そこからえんえんと間があいて、……次に登場するのが「宝石のワルツ」の後、というのは、本当に本当に大変なんだなあ、と、しみじみと思いました。銀橋ソロの最初のワンフレーズは、微妙に腹に力が入ってない感じがありました。舞台度胸のある人だと思うんですが……。

長身&スタイル抜群で、軍服が本当によく似合ってました。本公演ラストと同じ軍服ですが、やっぱり立ち位置が違うと違って見えるなあ、と。
「野郎ども!」で始まるもりえちゃんの演説はとても好きなんですが、新公では、最初のうちはお上品に話していて、最後の最後にぶっとばしてくれた演説も、とても良かったです。それにしても滑舌のいいひとだ!!



■カルネロ伯爵(越乃リュウ)響れおな
わざと母音を強調して、ちょっと朴訥な喋り方を意識した役づくり。芝居巧者のひびきちらしい、とても温かなキャラクターで、シュテルクのことを心配する気持ちがとても伝わってきました。仲の良い同期のお二人、がっつり組んで芝居しているのを観るのが、とても楽しいです♪
としちゃんがCSニュースのインタビューで「同期と一緒の場面は、何も言わなくても判ってくれて…」みたいな話をした後に流れた映像が、まさにこのカルネロ伯爵とのやり取りの場面だったんですよねー。ひびきちのことだけを話していたわけではないのですが、舞台を観ていてもすごく納得できました。

本役のナホちゃんは割と小物タイプというか(^ ^)自分の仕事には真剣に取り組むんだけどそのやり方は若干子供っぽくて「我が道をいく」タイプみたいな感じなんですが、ひびきちのカルネロ伯爵は、すごく生真面目な田舎者で、自分のお役目に誇りを持っている人なのかなと思いました。そしてその分、「仕分け」と言われたときの落ち込みが可愛かった(^ ^)。
そして、今までの人生を糞真面目に生きてきたぶん、シュテルクと出会って、彼のパワーと“真っ直ぐ”さに憧れている部分っていうのも、すごくストレートに伝わってきて、とても素敵な人だな、と思いました♪



■マリア・テレジア(花瀬みずか)彩星りおん
威厳に満ちた、でも、とてもお茶目な女帝陛下でした。
シュテルクの「幼い頃からみなしご稼業」の歌の後の壇から降りるとき、自分の脚で階段を下りてくるのではなく、貴族たちに抱えられてひょいっと降りてきたのはびっくりでした。
会話のテンポも闊達で、シュテルクとも息の合った会話が出来ていて、とてもよかったです。ああいう自由さが、この物語の「マリア・テレジア」には必要なんだな、と思いました。



■侍従長(一色瑠加)海桐望
ただの賑やかしのようでいて、実は、シュテルクに対抗する「秩序」の象徴なんですよね、この役は。
落ち着いた佇まいと、シュテルクのパワーに巻き込まれてオロオロしているときの可愛らしさの同居が魅力的で、とても良かったと思います。独特の風貌が役に合ってましたね!これからのご活躍を楽しみにしています。



■動物たち
玲実くれあ、白雪さち花、紗那ゆずは、晴音アキ
えーっと、すずな→くれよん、ひまりん→さち花、ゆりあ→ゆずは、羽咲→晴音、、、要は香盤順、ってことですね。
本公演とは動き(ダンスとしての動きも、貴族たちとの絡みも)がだいぶ違うような気がしたのですが、あまり確信がありません(^ ^;ゞ。本公演のメンバーよりストレートなダンサーが揃っていて、ダンスシーンとして面白かったです。



■妖精たち
風凛水花、真凛カンナ、都月みあ、楓ゆき、咲妃みゆ、桜奈あい
研1さんが二人も入っていて、びっくり。あの鬘とくるくる回りっぱなしの振付なので誰が誰やら(^ ^;ゞでしたが、、、みなさん綺麗に踊っていたと思います。
……すみません、たぶんシュテルクを観ていたんだと思います、私(滝汗)。



■貴族
使用人(男)以外はほとんど入っていたのかな?
篁祐希くんがこれと「ジプシーの男」だけだったんですね。本公演の使用人も、相変わらず表情豊かで一生懸命で……スタイルもだいぶ磨かれてきて格好良くなってきたのになー。
また次に期待したいと思います。



■貴婦人
こちらはダンサーが動物たちや妖精たちに取られているので、使用人(女)も総動員。まあ、オトカーのソロから始まってまるっと一場面あるから、早変りはそんんなに大変じゃないのかもしれませんが。
咲希あかねちゃんの輝くような美しさ。舞乃ゆかちゃんはホントに可愛い。都月みあちゃんも、本当に可愛くなったなあ~~。そしてちょっとふっくらした真愛涼歌ちゃんが、芳醇な美貌の姫君って感じで、とても素敵でした。




こんなところでしょうか。

とにかく、明るくて真っ直ぐでパワーに満ちた、エネルギッシュな良い新人公演でした。
久しぶりに、花組新公の出来を抜いたかも(^ ^)。
主演のファンだから、というのもあるかもしれませんが、やっぱり、上から下まで実力のバランスが取れていたのと、一人ひとりが「自分ならでは」の役づくりを工夫していたことの積み重ねが、新人公演としての完成度を高めていたのではないかと思います。

個性的なメンバーをまとめあげて、ちゃんと板に載せてくれた上田さんには、心からの感謝を!あああ、どこまでが演出指示で、どこからが演者の発想なのか、教えてくださいぃ~~。




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