月組東宝劇場新人公演「ジプシー男爵」を観劇してまいりました(はぁと)


としちゃん(宇月颯)、新人公演初主演、おめでとうございます!!
そしてみくちゃん(花陽みら)、初ヒロイン本当におめでとう~~!!



いやー、幸せな2時間でした。
私ってば、こんなにとしちゃんのファンだったのかー!!と我ながら唖然としたほどに、としちゃんが出ている場面はとしちゃんしか目に入らなくて、、、(涙)
なんだか本当に、びっくり(@ @)。

なので、ごめんなさい。いちおう覚えている限りは書くつもりですが、あんまり細かいところは観ていなかったりするかも(滝汗)。



まずは幕開き。プロローグのデュエットダンス
暗い舞台にスクエアに照明が入り、そして、二人の男女にスポットが当たった……その、瞬間。
……うわっ、ヤバい、と思いました(汗)。
としちゃん、すごい顔してた。緊張してたんだろうなあ。なんていうのかな、真っ白な貌。
そして、それを観た瞬間に、私のテンションもMAXに振りきれましたね。

いやーーー、としちゃんが緊張しぃだっていうのはよく聞いていた話だったんですが、目の当たりにしたのは初めてだったもんで。
本気で手に汗にぎりました……(^ ^;ゞ

それでも、お二人ともダンサーなので、なんとか振りをこなしていたのですが。
としちゃんったら、なんてことない振りの途中でふらっとコケてくれて(汗)。滑ったのか、変り燕尾の裾が絡まったのか、ちょっとよくわからなかったのですが……みていてなんとなく、膝から下がふわふわしてそうな危なっかしい感じがしていたので、転んだこと自体にはそんなに驚かなかったんですけどね。

すごいなあ、と思ったのは、そこから、ですね。

すぐにすっと立ち上がって、目を丸くしながらも振りを続けていたみくちゃんに笑顔で手を差し出して、ごく自然に振りに入り……にこぉっといつもの笑顔が出たあたりで、完全に自分を取り戻してました(^ ^)。
結構、一瞬の出来事だったような気がします。
セットにライトが入って、掛け声をかけるあたりでは、気合が入り過ぎて掛け声がすっぽ抜けてしまったり、けっこういろいろありましたが(^ ^;;;;、その後は一度も崩れることなく「シュテルク・バリンカイ」を生ききった、と思います。


生真面目な優等生、といわれる割には、芝居はエネルギーに満ちて、自由気儘なタイプなんですよね。しっかり役に入りこんだ上で、その場で感じたままに芝居をしているし、話の相手を本当によく視ているな、といつも感心します。
シュテルク・バリンカイ、という、自由気儘な、でもちょっとさびしい一面を持っている男は、予想以上に嵌り役でした。華やかな美貌とかそういうのは持っていない人だけど、小柄な体を一杯に伸ばして、飛んだり跳ねたり、一瞬も止まらない賑やかさと、ふと止まって回りを見渡した時の大きさ、その両方があるのが素敵だな、と。
子供みたいに好奇心旺盛で、小学生男子みたいに無駄に元気で、一生懸命。そんな魅力的な青年バリンカイでした。


朽ち果てた城跡で仲間たちに囲まれたときの、幕が降りる寸前のうるうるした瞳。
今にも、喜びのあまり丘を駆け下りてジュパン家に飛び込んでしまう気持ちがはっきりと伝わってきました。
仲間たちへの愛、そして、ザッフィへの愛。
包容力というよりは、もっと子供っぽい気持ちのように見えましたが、あの役にはそういうのもアリなんだな、と思いました。
キスするときの性急なのに不器用な手つきも好きだ(^ ^)。

全体を通して、リアルに中学生男子みたいなシュテルクと、中学生女子みたいなザッフィというカップルで、ほのぼのと可愛らしかったですね。いやー、ホントにリアルだったわー。としちゃんって、見た目は結構大人っぽい方だと思うんですけど、笑うとホントに可愛いし、表情がくるくる変わって一瞬もとまらない。
君の笑顔に乾杯(*^ ^*)。



ひびきち(響れおな)も、としちゃんも、挨拶は素朴で凄く良かったです。
お芝居で、方言のつよい田舎貴族として朴訥と喋っていたひびきちが、すらすらといつもの柔らかな声で語ってくれた言葉もすごく良かったし、としちゃんの、「とにかく感謝」みたいな、ひたむきな言葉の羅列も、すごく胸に残りました。

あ。でも。としちゃんは、二度目に幕が開いたときの、
「ありがとうございました……」
と消え入るように語尾を濁して、観客をびっくりさせておいて、
「言葉ではあらわしきれないのですが、」
と続けたところが、すごくとしちゃんらしくて、可愛かったです(^ ^)。



新公演出は上田久美子さん。
今までそんなに印象の無かった人ですが、今回は役者に合わせてこまごまと演出を変えていて、全体をすごくリアルなお伽噺に仕上げていたと思います。
トップコンビだけではなくて、全体がすごく可愛くて、そして、リアルだった!!

……でも、本公演と同じ貴婦人役を新公でもやらせる、とか、そういうのはなるべく無しにしましょうよ……。どうしてもそうなってしまうなら、せめてドレスと立ち位置だけでも変えてあげてください(切望)。


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