月組東宝劇場公演「ジプシー男爵」小ネタ集つづき。


…あ、そのまえに、前回の分に追記(^ ^)。

■第4場 豚飼いの王さま
今日も観劇したのですが、三人娘が登場したときの歌でのアルゼナ(彩星りおん)のソロの最後の「オトカー……」の高音が、きれいに出るようになってました(はぁと)。確かにちょっと辛そうだけど、でも良い声だなあ(うっとり)


■第8場 ジプシー男爵
「すまない。俺はお前たちを自慢したくて……辱めるつもりはなかったんだ」
「生まれたときからこんなですから、慣れてますよ」
「慣れるな!」
っていう会話のあたりで、壇上のパリ(龍真咲)の表情が僅かに色をなすところの芝居がだいぶ良くなったような気がします。「勝負に負けたから」じゃなくて、「自分たちのことを本気で考えてくれる人だとわかったから」ご主人さまと認めざるをえなかったのかな、と。でも、このときはまだ自分では納得できていなくて、ぷいっと逃げてしまうのがパリの「素直な男」たるゆえんなんですが(^ ^)。

小ネタとしては、そこよりそもそもこの場面になんでパリがいるの?の方が突っ込みどころなんですけどね!

そして、乱闘。
この場面はもう、小ネタだらけで何回観ても拾いきれないんですが(^ ^)
「ジュパンの抱いている豚を取り上げて殴りつけるツィプラ」(中央)、
「宇月&ゆりやん、男役二人がかりでも敵わないクニグンデ(妃鳳こころ)」(上手)
という、先日書いた二件に、もう一つ、
「召使いの女の子二人にやっつけられる珠城りょう」(下手の花道手前)
を追加しておきます。あの長身で小柄な娘役を見下ろしながら、抵抗されるとどうしたらいいのか分からなくなる気の弱さというか、『気は優しくて力持ち』っぽさが最高に可愛い。

というか。
あの場面、まともに戦いとして成立しているのは娘役同士の組み合わせ(りおん&すずな、とか)ばっかりで、男役対娘役は例外なく娘役優位なんですけど。
月組以外では再演できない作品だなあ…(いや、しなくて良いんですけど)



追加は以上です。
では、続きを。


■第11場 徴兵の歌
上手にお宝を持ったメンバーが踊りながらハケていくと、下手からホモナイ伯爵(青樹泉)が登場。軍服がめっちゃお似合い!!でもちょっとチークが濃いかも(^ ^;。歌はがんばってます。聴いていると簡単そうな歌ですが、歌うと難しいんだよね、ああいう歌って。がんばってください。

ハンガリー兵は、ウィーン宮廷の貴族たちとほぼ同じ、かな?下級生の一部は成績順で外れている人もいますが……ううう、シビアだな。軍服の着こなしは、やっぱり経験がものを言うのでしょうか。学年順に似合っていた印象があります。っていうか、みづきちゃん(瑞羽奏都)カッコいいなあ(*^ ^*)。


■第12場 いざ、戦場へ
幕があがると、ジュパン家の中庭(?)。徴兵のワインを載せた馬車の前でホモナイ伯爵が口上を述べる。
この場面はあまりにもツボが多すぎて全部は書けないような気がしますが……とりあえず、思い出せるものだけ。ツボというか、突っ込みかも。

ホモナイに「軽騎兵は女性たちにモテモテだぞ!」と言われて、、「入隊するぞ!ほらほーい♪」と美声を聴かせる研ちゃんがめっちゃツボ!
・オトカー(明日海りお)が、どうしてそんな立派な衣装で登場しなくてはならないのかどうしてもわからない(汗)。
・ツィプラ(美鳳あや)、その手紙はいったい誰にもらったの?いったい何語で書いてあったの?
・パリの「待てよ!」は、どうしてそのタイミングなんだ?なんか不自然じゃないか?
・カルネロ伯爵(越乃リュウ)は、何時の間に従軍することになったの?

シュテルクはザッフィと仲間たちのため、義務を果たすことを選ぶ。
義務を果たし、それなりのお墨付きを得なくては仲間たちを守れない。早くに両親を亡くし、幼いころから孤児稼業」で生きてきた割には、人間社会で生きるためのルールを知っている人だな、と思う。幼い息子にそういうしつけをしたシャンドール・バリンカイさんは、ツィプラたちが従うに足る人格者だったんだろうな、と思います。

……などと、真面目なこともたまには考えつつ、
月組ファン的には「きりやんのパパはシャンドール!」っていうのは笑うところです(^ ^)。


パリはシュテルクのために戦いに参じ、オトカーはアルゼナのために身を投じる。
だから、「いざ、戦場へ!」の行進でも、パリは振り返らずに先に行く。ヴィオルカが手を伸ばしても、パリはヴィオルカのために戦場に行くんじゃないから。
オトカーとシュテルクは振り向いて、愛しい人に約束をする。
かならず帰ってくる。君を守れる僕になって。

オトカーはアルゼナに。
シュテルクはザッフィと、そして、残る仲間たちすべてに。

三人に共通するのは、大切なものを守れる自分になるために戦場へ行く、という想い。
戦争に負けたら自分の祖国が危ない、だから戦場へ行く、という発想は、オトカーには若干あるかもしれませんが、シュテルクやパリにはない。ただ、ここで戦いを忌避すれば、幸せは手に入らない。それは判る。
だから、行く。自分自身をまっとうするために。



まあ、なにがどうであれ、この場面で一番好きなのは、ワイングラスを持ってさりげなーーーーーくシュテルクに寄り添う汝鳥さん!素敵過ぎます(^ ^)。



■第13場 キャノン砲は悪魔の叫び
紗幕がおりて、舞台に残された娘役たちのコーラス。
娘役だけの場面って珍しいので、すごく楽しいです。さすが月娘、どっちのチームも迫力が半端ない!

男ってどうしてそう単純なの!?
引き止めるなんてできっこない。だって、彼らはあたしたちのために戦争に行くんじゃないんだもの。自分たちのためよ。
ならばいいわ。行けばいいのよ、ご勝手に。
でも、かならず帰ってくるのよ!何があっても、かならずよ!
あんたたちの我侭で行ったんだから、ちゃんとあたしの許に帰ってらっしゃい!!

……っていう歌ですよね?あれ(^ ^)。本気で怒ってるんだもんなあ、皆。


暗転して女性陣がハケると、鐘の音が鳴り響く。
召使いの一人(可愛かったんですけど、あれは誰でしたっけ?)が上手から駆けこんできて、
「戦争は終ったわ!」
と叫ぶ。と同時にマーチがかかって、凱旋行進の始まり。
……場面として「凱旋行進」が独立していないとは露思いませんでした。たしかにセットは変らないけど、そういうものなの?

上手花道からまさお&とし&ゆりやん。三人で旗を振りながらワンフレーズ歌って、間奏の間に下手にみりお&ゆうき&たまきちが登場。同じメロディで二番(?)を歌って、、、そのあたりで、客席後方から霧矢さんをはじめとする上級生(89期までだったかな)が登場。
みんなお仕着せの赤い軍服を着て、めちゃめちゃ格好良いです。
この場面のツボは、汝鳥さんが抱っこしている豚のぬいぐるみもお揃いの軍服を着ていること。大劇場の最初に観たときは何も着ていなかったはずなのですが、最後に観たときは着てたんだよね。何時頃から着てるんでしょうね、あれは。

っていうか。
ジュパンさん、その豚はいったいなんのために戦場へ連れて行ったんですか……?


戦場に行っている間にすっかり柄が悪くなったホモナイ伯爵。
「野郎ども!」
「女王が褒美をくれるらしいぜっ!!」
……素敵に野郎系な月男どもが可愛いです。どうせ娘役に勝てないくせに、男役だけの場面だとがんばれるんだな(^ ^;ゞ

この場面では、きりやんやナホちゃんがアレコレまさおをイジっているのが面白いんですが、あれもいつから遣っているんでしょうか。私が気付いたのはごく最近なのですが(ずらりと並んだ軍服を隅から隅まで観るのに忙しかったもんで!)(^ ^)


■第14場 風のように自由に
幕があがると、玉座のある風景。……テメシュバールに御座所を造ったのか?凄いなあ。
迎えにきた家族と再会する兵士たち。相方を探して右往左往するメンバーが可愛いです。あまりにもあちこちでいろんなドラマが上演されているので、とても全部はチェックできません。月組っ子に通し役をやらせたら、ここまで盛り上がるのか、と、それが楽しい。
そして、右往左往した末に、相方が見つけられなくて肩を落として花道に戻る下級生二人(天翔りいら、朝美絢)がとても可愛い(はぁと)。

貴族たちと貴婦人たちは、最初の宮殿場面と同じメンバー。ついでに言えば、同じ衣装(^ ^;
ってことは、マリア・テレジアはお取り巻きの貴族たちも引き連れてテメシュヴァールへ来てるってこと?……ますます凄いなあ。どんだけ手柄をたてたんだあんたたち。

貴族たちが全員いる、ってことは、ホモナイと一緒に徴兵にきていた軽騎兵は誰一人ここにはいないってことですよね。
……なぜだ。まさか全滅したのか?(谷作品で誰も亡くならないなんて珍しい、と思ったら……?)

玉座に座りこんで偉そうに座るパリ。焦って止めようとするヴィオルカ。
大劇場では二人仲良く座り込んでラブラブしていたんですが、これはいい修正だと思います。谷さんGJ。
……戦場で、パリにいったい何があったのか?については、ぜひぜひ話を聞きたい気がするんですけどね(^ ^;;;;

ツィプラはシュテルクを迎えて、その後はにこにこしながら回りを観ているんですよね。
カルネロ伯爵はゲルトルードを探して部屋中を探し回るけど、どこにもいないので意気消沈して整列する。
……いろいろ仕方がないとは思うのですが、こういう作品なので、最後は「全員」カップルにしてあげたかったなー。
天翔さんと朝美くんは、ぜひ貴婦人のどなたかを口説き落としたまえ!
そしてみっぽー、ナホちゃんを慰めてあげてください(^ ^)。



なんか、小ネタというか、私の覚書という感じになってしまいました。すみません。
後半はホント、大勢口の場面ばっかりなのでネタが多いんですよねー。
また思い出したら追記します。



コメント

nophoto
naka
2010年11月16日14:53

たくさんの小ネタありがとうございます!
一回きりだから全部は見れない…たぶん
見たいのは、柱の陰から様子を伺ってるパリ、凱旋の場面でいじられてるパリと玉座にのうのうと座ってるとこ。あと娘っ子達が頑張ってるとこ。
楽しみにしてます。
明日17日はトークスペシャル見に行きます。どんな話が聞けるか楽しみです。

みつきねこ
2010年11月17日0:31

nakaさま♪
こんにちはー!コメントありがとうございます!
凱旋の場面でいじられているパリ、こないだやっていたときは無かったので、日替わりかもしれません。もしなかったらごめんなさい。
柱の影に隠れているパリ(城跡)も可愛いけど、ジュパン家の庭の場面のパリもお勧めですよ♪檀の上にひっそりと立っていて、途中ではけてしまうのでご注意ください(^ ^)。

トークスペシャルは、私も行きます!がんばって仕事を終わらせなければ!!