月組東宝劇場公演「ジプシー男爵」を観てまいりました。



今日は小ネタ集にしたいと思います♪

■第1場 プロローグ
ここはさすがに小ネタはないので、衣装について。
綺麗な白い衣装でとてもよくお似合いなんですが、霧矢さんのステップがすごく綺麗なのに、上衣がひらひら付なのが残念です。足元が見えないよー。
まりもちゃん(蒼乃)の衣装はGJです。スリットからのぞく脚の美しく、たくましいことといったら(^ ^)。


■第2場 幼い頃からみなしご稼業
あーちゃん(花瀬みずか)のこんな当たり役、何年振りだろう。谷さんGJ。
幕あきはホモナイ伯爵(青樹泉)のソロだと思っていたんですが、コーラスだったんですね(汗)。あの衣装は「愛のソナタ」の幸ちゃんの…?こないだの「トラファルガー」でも観た気がするのは気のせいだろうか(トラファルガーはこれより少し後の物語ですが)
霧矢さんの歌に合わせてでてくる動物たち(憧花・美夢・萌花・羽咲)と妖精たち。初めて観たときは意味がわからなくてちょっと唖然としたんですが、「Jazzyな妖精たち」の悪夢を考えれば、メインの物語に絡んでこないだけだいぶマシだと思うようになりました(^ ^)。しきい値低いなー<自分。
踊っているみなさんは普通に可愛いです。特に、妖精たちの可愛い子率の高さはすごいなあ。
貴族たちは、研7のみづきちゃん(瑞羽奏都)から研1さんまで。みんな、どっかで見たような衣装でがんばってます。翔我さん、化粧が綺麗になってかっこよくなったなあ。星那くん、眼の芝居が好きだ。
貴婦人たちは研8の妃乃あんじちゃんから。都月みあちゃんが表情豊かで本当に可愛い(はぁと)あと、美里夢乃ちゃん(上手側御青いドレス)も可愛くなったな~。
せっかくの音楽なのに、ワルツを踊ってくれないのがとても残念。


■第3場 朝から晩までお宝探し
前にも書いた気がしますが、オトカー(明日海りお)が出てきて銀橋で歌っているとき、次に出てくるのが最下の朝美絢くんなのがツボです。
次々に使用人たちが出てくるんですが、シャベルその他の荷物は自分で持ってくるんじゃないんですね。梯子を両手で掴んで上ってくる脇から荷物だけが差し出されて、それを朝美くんが受け取り、出てきた人に渡す、という段取りになっている。けっこうやることが多いので、アセアセしている朝美くんが可愛いです。

歌いながら銀橋を渡るオトカー。CSニュースの「キラキラQ」で、「あの一曲で何回ザクザクするでしょうか」という質問を出していましたが、何度観てもよくわからない(汗)。(←とっくに締め切りは過ぎたけど)


■第4場 豚飼いの王さま
小ネタではないんですが、船頭の研ちゃんの舟歌は素晴らしいです。あれを聴くだけでチケット代のモトを取った気になれる。

ちょっと美人過ぎるけど(^ ^)気風がよくてリアリストで、「肝っ玉かあさん」なヨランダ(天野ほたる)。みっぽーだのすずなだの、力強い女役が周りに多いなか、比較的落ち着いた役が回ってくることが多かったほたるの最後の役がコレ、っていうのが面白いです。
ジュパン(汝鳥伶)のなんともいえない間の良さは、ぜひ組子みんなで見習ってほしい!
イシュトバン(星条海斗)の空気の読めなさが素敵です。
長女クニグンダ(妃鳳こころ)の「自慢は身体よ♪」って言うけど、こころは十分すぎるほど華やかな美人なので、ちょっと違和感。でも、ソロもあるこんな役にあててくれて、谷さんありがとう!!
二女マルギット(夏月都)は「愛は情熱♪」みたいな歌詞ですが、要するに「見た目より中身が大事よ!」ってこと?(^ ^;
三女アルゼナ(彩星りおん)、お化粧がまた可愛くなっていて安心しました。ただ、今回は珍しく歌に苦戦していますね(T T)。アルゼナのナンバーは確かに音域広くて難しいけど、どうかがんばって。「忘れましょう」の高音の安定ぶりを思うと嘘みたいですが、大劇場初日に比べれば、あれでも随分良くなってきてはいるんですよー(T T)。
他はともかく、最後の「オトカー…」のピアニシモ、あれだけはもっと息を混ぜても良いからピッチを合わせないと!(切望)


■第5場 ジプシー娘
プログラムの解説を読んで気がつきました。この場面、ザッフィ(蒼乃夕妃)は最初から城跡で歌っていて、風に乗って聞こえてきたその歌声に導かれて、シュテルクは城跡に向かう……っていう場面だったのね(^ ^;ゞ。てっきり、道ですれ違って跡をつけてきたんだとばかり(←絶対に違う)
それにしても、何故ザッフィが仲間をさげすむようなあんな歌詞で歌っているのかがよくわからん。


■第6場 朽ち果てた城跡
ザッフィの歌声にひかれて城壁へやってきたシュテルク。
スポットと共に登場するツィプラ(美鳳あや)がめっちゃ格好良いです。たぶん、今の月組で霧矢さんの次に男前で格好良いのはみっぽーだと思う(←おい)。
それにしても本当に良い声だ(惚れぼれ)場面を切り裂いて、包み込む。いい役者になったなあ……。

メンバーがあまりにも多いんでちょっと眼が泳ぎますが、個人的に、今回は上手側から出てくる宇月颯くんにくぎ付けです。なんだか二枚目の美形に見えるんですけど、気の迷いでしょうか……。浅黒い肌にくっきりした眼もとの化粧。いつもとは別人みたいに格好良く見えます。……ファンだなあ私。

あ!そうだ。ヴィオルカ(愛希)も可愛くなってました(はぁと)。東宝の最初はやっぱり慣れないのかしら。
鬘は変ったのかな。すっきりしたような気がします。仕草もだいぶ娘役らしくなってきましたよね。それにしても、劇団は彼女をどうしたいのかな…。ショーの男役も結構好きなんだけどなあ。

パリ(龍真咲)の声が好きです。まさおくん、今回のショーの歌は高い声、芝居は低い声と両方を使いわけているんですが、私は断然パリ派。まさおくんの高音部はちょっと癖が強くて硬いんですよね。低音部の、ちょっとハスキーな色っぽい声のほうが私は好きです。
で、……ダンスは、がんばれ。

みっぽーの服がじゃらじゃらしていてとても踊りにくそうで、せっかく踊る占い師なのになーと残念。さすがなんですけどね。
まさおくんと組んで踊るところで、「おお、まさおにひけをとらない小顔がここに居たか!」と思いました(^ ^)。今回みっぽーはまさおともみりおくんとも組んでるんだよねー、研12にして(^ ^)。
踊りだす園加がとても素敵。さすが、若い子とは貫録が違うわ、と思いました。まさお、がんばれ!!

ナンバーが終わったあとのパリの芝居がだいぶ良くなってきたと思います。一瞬シュテルクに駆け寄るときの、なんともいえない表情に色がついてきた感じ。そして、追おうとして追い切れないヴィオルカが切ない。そんなヴィオルカの背中を押すみっぽーの、あたたかな包容力がたまらない。

ヴィオルカが去ったあと、とつぜん舞台の真中に出てきてナイフを出す宇月くん。掌に傷をつけて、ナイフをシュテルクに差し出すんですが……実は、毎回驚いてます(@ @)。なんで君がこんなところに?それは園加の役割ではないの?みたいな。
あれはやっぱり、新公主演のお祝いですか?(^ ^)。

続けて歌いだすみっぽー。いやー、まさか最後の公演でみっぽーと宇月くんのデュエットが聴けるとは!みりおくん主演の「ホフマン物語」で、裏と表である女神とニクラウスを演じた二人。ダンサーで芝居巧者、という共通点を持つ、仲の良いお二人。みっぽーの月組魂を継いで、これからも末長く、よろしくお願いいたします。


■第7場 群れを捨てた獣
一人孤独にソロを歌うスターに、なんやかやと話しかけるKYな娘、というネタは、谷作品にはよく出てくるパターンのような気がします。「エルドラード」のアツの役とか。
でも、ヴィオルカはあんまりウザい感じがしなくて、どちらかというとパリよりヴィオルカに共感できました。谷さんが大人になったのか、私が変わったのか、愛希れいかちゃんが巧いのか……どれなんでしょうね。


■第8場 ジプシー男爵
仲間を見出した嬉しさのあまり、なんか叫びだしたい気分で夜の闇の中に出ていくシュテルク。……っていう場面だったんですね、ここ。初見では、なんのためにこの場面があるのかよく判らなくて、ハテナが飛んでました。だって、パリとヴィオルカのシリアスな場面を挟んでいるから、もう一つ前の場面とつながらないんですもん。

シュテルクを心配して追いかけてきたザッフィとツィプラ。ってことかな?女二人は。
ジュパンの邸まで来ると、おりしもオトカーが窓辺のアルゼナに恋の唄をうたっている真っ最中。これはひとつ、からかってやろう!となって、暗闇の中、相手を入れ替えて逢引の邪魔をする三人。
アルゼナに化けて(?)オトカーを騙すツィプラ。みりおくんと並んでもなお可愛い研12(←贔屓目?)に目を瞠る(^ ^)。

ジュパンを呼んでこさせたシュテルクは、自分が男爵の称号を得たことを宣言し、仲間たちを紹介しようとする。
「あんな非民どもに祭り上げられるような愚かな男に、娘はやれん!」
敢然と拒否するジュパン。怒るシュテルクの哀しみ。

「すまない。俺はお前たちを自慢したくて……辱めるつもりはなかったんだ」
「生まれたときからこんなですから、慣れてますよ」
「慣れるな!」

一喝するシュテルク。ここの霧矢さんの芝居が、観るたびに集中が高まっている気がします。そして、回りのメンバーがそれについていっているのが次につながるな、と。
この場面での、召使たちも含めたみんなの小芝居がとてもいいです。迫力があって、それぞれがそれぞれの人生を背負ってる。こういうところの層の厚さは、さすが月組だなあ、と自慢な気がします。

歌いながらバラけて、乱闘が始まる。
とりあえず、ジュパンの抱いている豚を取り上げて殴りつけるみっぽーと、宇月くんとゆりやん、二人がかりなのに全然敵わない、こころの月娘っぷりに、乾杯。

ところで。
カルネロ伯爵、あなた、もう一人の署名はもう良いんですか………?


■第9場 ハンガリー/風の歌
ラベンダー、ライラック、ヴァイオレット。どーしてそんなに、なにもかも紫色なんですか>まりもちゃん。


■第10場 宝石のワルツ
トップコンビが熱烈なキスをすると、地下から出てくる金銀財宝。……だからいったいどういう仕組みで(黙)。
こういうのをスルーできるようになった私は、どっぷり宝塚ファンになったということでしょうか。今観たら「エルドラード」も大丈夫かもしれないな。(いや、実際に「エルドラード」でファンになったんですけど何か?)

ゆりやん(紫門ゆりや)の「馬車の車輪がー!」っていうトボけた訴えが可愛くて可愛くてたまりません。一生懸命訴えているゆりやんを、周りのみんなが甘やかすように暖かく見守っているところが最高。


せっかく「宝石のワルツ」っていうタイトルなんだから、男役と娘役、組んで踊ってほしかったなあ……。
出演者の大半がカップルな作品って珍しいと思うんですけど、カップルで踊る場面がトップコンビ以外は全然ないんだもん。

他にもいろいろあったような気がしますが、とりあえず、今日はここまで(^ ^)。



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