月組東宝初日おめでとうございます♪
霧矢さん・まりもちゃん率いる月組のみなさま、千秋楽までどうぞよろしくお願いいたします!
そして、大好きな85期の姐さん二人、みっぽーとほたる。最後の公演、毎日を楽しく過ごされますように(祈)。


というわけで、
日本青年館雪組公演「オネーギン」つづき。


■ワシーリィー・ニコラエヴィチ・オネーギン 一樹千尋
やっぱりヒロさんは素敵だ、という単純な事実をあらためて噛み締めました。
なんか、観れば観るほどどんどん好きになる(*^ ^*)ヒロさんの芝居って、素敵ですよね。ホント、シンプルに「貴族」に見える。
「貴族」の優しさも思いやりも責任感も傲岸さも、「貴族」という生き物の裏も表もきちんと持っている役者さんなんだな、と思います。19世紀初頭のロシア貴族、という存在の重みが、轟さんのオネーギンにちゃんと継承されていたのも、すごいなと思いました。
そして、ヒロさんはやっぱり、恋愛体質だなあ(^ ^)。いくつになっても男は色気がないと、ね!!



■マリーヤ・オネーギナ 美穂圭子
雪組の組子時代は、どちらかというとお堅い女教師系を得意としていた印象があった方ですが、専科に行かれてからの自由自在ぶりにはいつも目を瞠っています。
今回のお母様は、どちらかといえば得意分野の役。さすがの貫録でした。美しく、賢く、厳しく、甘さのない冷たさ。それでも、垣間見える優しさがとても魅力でした。
出番は少ないですが、ヒロさんともども、存在感抜群でロシアっぽさがあり、本当に良かったです。



■セルゲイ/コンスタンチン・ラフスキー 奏乃はると
■ミーシャ/エドウィン・コルフ 真那春人
一幕は、エフゲーニィの叔父ワシーリィの邸(ザハーロヴァ村)の使用人、セルゲイとミーシャ。時間がゆっくりと流れていそうな穏やかで明るい空気感の象徴のような、不思議な存在感がある二人。
出番はそんなに多くないのに強く印象に残りました。
おっとりと落ち着いた執事のセルゲイさんは、彼が出てくるだけで、ホッと一息つけるような気がするんですよね。目線が優しいからかな(*^ ^*)にわにわ、いいなあー。
すいすいと燕のように駆け回って用事を片づけているまなはるくんは、なんだか可愛くて可愛くてたまりませんでした。やっぱりあの声、好きだなあ。小野不由美さんの「黄昏の岸 暁の天」に出てくる少年・桂桂ってこんな感じだったのかな?と思ったりしました。なんて、誰にもわからない比喩を述べてみる。

二幕は、革命家たちの総元締め(?)ラフスキー将軍と、革命を志す青年の一人エドウィン。
にわにわの将軍がもつ、熱量と貫録、そして正義が伝わる明快な口跡。一幕の穏やかな空気とは真逆で、全くの別人みたいでした。カッコいいなあ~~!
エドウィンは、三人組の末っ子という感じでちょこまか動いていましたが、こちらも一幕の「子供」とは姿勢とかもだいぶ変えていて、がんばってるなーと思いました。ただ、相変わらず動きすぎなので、こういう役はもう少しどーんと構えてほしいなあ、と思ったりもします。まあ、そういうところも可愛いんですけどね(^ ^;ゞ



■ドミトリー・ラフスキー 蓮城まこと
■アントン・ルイーエフ/召使い(ギヨー) 透真かずき
順番が前後してしまいましたが(すみません)、まなはると一緒に革命家をされていたお二人。
いやはや。二人とも、軍服がよく似合っていてめっさ格好良かった!!(はぁと)

キングは一幕ではアルバイトでラーリン家の舞踏会の客を演じていましたが……思い切った崩しメイクと、やりたい放題な芝居
……客席の何人が、あのキングと二幕のめっちゃ二枚目なラフスキー青年(にわにわの息子)が同一人物だとわかったんだろう?と思ったくらい、本当にすごかったです。
キング、最近本当に面白いわ(^ ^)。目が離せませんよホントに。

りーしゃも軍服が良く似合って格好良かったです。っていうか、あの、なんでまなはるは「ミーシャ/エドウィン」で、りーしゃは「アントン/ギヨー」なんだろう。どっちも、一幕が召使で二幕が革命家っていうのは同じなのに。
ギヨーさんは、ペテルブルクのエフゲーニィの家の召使の一人。これといって見せ場はありませんが、三人の召使たちの中では上級生で、楽しそうにやってました♪



■ダーリャ・ラーリナ(ラーニナ夫人) 麻樹ゆめみ
■フィリピエヴナ(乳母) 此花いの莉
ターニャの母で、地主の奥方ラーニナ夫人は、美穂さんの「貴族の奥方」とは全く違う、明るくて賑やかな空気感がありました。優しい母上。こういう役も巧くなりましたよねえ(感慨)。
乳母は、だいぶ年寄りに見せる芝居をしていましたが、此花さん、下級生なのになんであんなに巧いんだろう(^ ^;ゞ。いやー、将来が楽しみです!いや、将来まで待たずとも、次の「ロミオとジュリエット」新人公演では、ぜひぜひモンタギュー夫人を!!(^ ^)。



■オリガ・ラーリナ(オーレンカ) 透水さらさ
ターニャの妹でレンスキーの婚約者・オリガは、歌のソロがあるわけでもないのにどうしてさらさちゃんだったんだろう?と疑問に思ってしまいました。
さらさちゃんは可愛いんだけど、オリガはやっぱり「その地方一の美少女」でないと!あれじゃあ、ただのおぼこい田舎娘にしか見えないよ(T T)。姉のターニャを壁の花に追いやって、ボールルームのセンターで男たちに声を掛けまくられる存在にはとてもとても。まして、その「壁の花」が美海ちゃんだなんて、無理!!
この違和感は、植田景子さんの責任なんですよねー。さらさちゃんをこの役にするなら、別にオリガがアイドルである設定なんて外してしまって、ふつうに二人して“壁の花”しているところを、エフゲーニィがターニャに見せつけるようにオリガを誘う、という設定にすればいいだけのことなのに。
オリガ=アイドル設定にしたいなら、やっぱりこの作品を花組で上演して、オリガは姫花ちゃんで上演するべき!!(真顔)



■アンドレイ・グレーミン公爵 香綾しずる
まさか、がおりちゃんが髭役で出てこようとは……っ!!(髭萌え)すっごいよく似合ってました。しかーし。細すぎるせいか、さすがに貫録が足りないのかなあ(T T)。轟さんより若く見えるのは、もうこればっかりはしょうがない…って感じでしたけどね。いや、がんばってたし素敵なんですけど。
でもでも、本来ならエフゲーニィよりずっと格上のはずの役を、委縮することなく取り組んでいたのは嬉しかったです。まだこれからバウに行くし、千秋楽のその日まで、試行錯誤してみてほしいな、と思います。
一幕はいろいろアルバイトしていましたが、ラーリン家の舞踏会の客も思いっきり髭姿で、この公演でのがおりちゃんの髭率の高さにはうっとり(←え?)


■召使い(ルネ) 久城あす
■召使い(ジャン) 悠斗イリヤ
エフゲーニィのペテルブルク邸ではたらく召使たち。この2人+りーしゃがペテルブルクの場面になると揃って出てくる、みたいな感じでした。ウクライナあたりっぽいお揃いの衣装が可愛くてお気にいり。
久城あすちゃんは……台詞はあったっけ?でも、二幕にも出てきたので召使といえばあすちゃん、という印象だったかな。ザハーロヴァ村のラーリン家でも似たようなことをやっていたし(^ ^)。
テキパキとした動きと、顔全体で笑う笑顔が可愛いです。宙組の藤咲えりちゃんの妹さんですよね?あらためて観ると、あんまり似てないような。むしろ。笑顔の感じが蘭寿さんに似てるな、と想いながら観ていました。歌える人だった記憶があるけど、ダンスはどうなんでしょうね。
悠斗さんも可愛くて良かったです。



■ポリーヌ 天舞音さら
えーっと。彼女はニーナ(涼花リサ)の付き人、って感じなのかな?(よくわかっていない)
とにかく可愛かった!スカイステージの印象より、舞台の方が可愛いような。この子がオリガで良かったんじゃないか?と思ってしまいました(すみません)新公ジュリエット来ないかなあ(^ ^)。



あとは……
非常に残念なことに、祐輝千寿さんが休演されていましたが、バウも全休のようですね。せっかく重厚な芝居に向いた巧い人なのに、すごく残念。
本来の出番がわからないのですが、なんとなく、ちゃんとした代役はいなかったような気がします。革命家も三人のところを二人でやっていたから、あの二人(涼瀬みうと・久城あす)が代役みたいなものだったのでしょうか…?
朝風れいさんとか居たんだから、使えばよかったのにー、と思ったりもしつつ。

下級生娘役にはあまり役がなかったんですが、雛月乙葉ちゃんはラーリン家の舞踏会での大きなわっかの衣装がよく似合い、黒っぽい髪をセンターでわけて頬にかかるように結った髪型もシンプルで、大人っぽい美人でした。
華吹乃愛ちゃんは、オデッサの果物売りが美人で気風の良い感じが好きです。
同じ場面の花売り(妃桜ほのり)も可愛かったなー♪席が下手の端席だったので、上手側で轟さんとリサちゃんが芝居している間、靴磨きの少年(舞園るり)と喋っている小芝居が見切れてしまったのが残念。

笙乃茅桜ちゃんは、、、目立つ役は二幕のカテリーナ(花帆杏奈)のサロンでの侍女役でしょうか。今回はダンスシーンもないので、あんまり役がついてなかったけど、お化粧も良くなって、本当に可愛くなったな、と思います。


今日明日あたり、月組を観たり帝劇に行ったりするのかなー。
それとも、さっそくお稽古が始まっているのでしょうか。みんな、バウ公演もがんばってくださいね♪


コメント