花組新人公演「麗しのサブリナ」。まだ書けていない人がたくさんいらっしゃるのですが、まとめて書かせていただきます。

まずは、ララビー家の使用人たちについて。


■フェアチャイルド(夏美よう)の天真みちる
いやー、タソのサブリナパパ、良かったです!(はぁと)
落ち着きと温かみのある大人の男で、「やもめの寂しさ」をベースに、「娘への溺愛」をスパイスにして仕上げた感じでした。
ちょっと丸いけど(^ ^;ゞ、いい男っぷりでしたわ。

フェアチャイルドはめっちゃ良い役なのですが、いつもヤリスギなタソが、この役は過不足なく、ギリギリで「ダンディ」に留まって演じてくれたのが嬉しかったです。髭もよく似合うし(童顔の丸顔が少しは誤魔化せる)、ホント、将来が楽しみな人材ですね♪



■マーガレット(初姫さあや)の梅咲衣舞と、ジェニー(華耀きらり)の遼かぐら
“可愛いおばあちゃん”なさあやと、“可愛いおばちゃん”なきらりん。美女ぞろいの花組の中でも上位に入る美しい二人が気合をいれて創り上げた『可愛らしさ』に、衣舞ちゃんとかぐらちゃんがどこまで迫れるか!?と興味津々だったのですが、、、
可愛かった!!

衣舞ちゃんのどことなく薄倖そうな雰囲気は、マーガレットとは全然相容れないかと思っていたのですが、実際に観てみると全然違和感なかったです。意外や意外、マーガレットは涙もろい薄倖キャラだった(^ ^)。パリから戻ってきたサブリナと再会して泣いちゃうところとか、めっちゃ可愛かったです。

かぐらちゃんもよく似合ってて本当に可愛い!彼女は私がお気に入りに入れて以来、大概の場合は「男前」ラインのこちら側(格好良い側)に居たので、少女のように可愛らしいおばちゃんジェニーを観て、なんだか不思議な気分ではありましたが、ほんとーにほんとーに可愛かったです。

それにしても、今回の新公は妙に私の“好みのタイプ”の下級生が、私の“好みのタイプ”の上級生が演じてる役に入っているような気がして、不思議です。私が配役決めたんだっけ?という気がしてくるような(^ ^;;;



■エドガー(紫峰七海)の夏城らんか
最初に配役を見たとき、「らんかちゃん、ふみかの役かー。あの濃ゆ~い感じを出すのは苦労しそうだけど、大丈夫なあ」な~んて思ったのですが。
このエドガー(執事)さんは思いのほかシンプルな役で、穏やかかで控えめな佇まいが魅力のひとだし、らんかちゃんにぴったりだったと思います。
派手さはないけど、グループ芝居の真ん中でまとめる90期三人衆の一人として、ちゃんと存在感がありました♪



■フリッツ(祐澄しゅん)の真輝いづみと、ビリー(鳳真由)の神房佳希
はにかんだ笑顔が可愛らしいのに、意外とおにいさんなフリッツ、可愛い弟タイプなビリー。濃~いメンバーがそろった使用人ズの中では、爽やかな風をまとったように見えるお二人ですが、新公では、他のメンバーがそこまで濃くなかったせいか、ちょっと個性を出すのに苦労されていたような気がしました。
ああいう爽やかさって、案外と難しいものなのかもしれません。



■アーネスト(真瀬はるか)の航琉ひびきと、アンソニー(天真みちる)の鳳龍アヤ
92期ゴールデンコンビの役を与えられたのは、93期のお二人。歌も芝居も特に問題無く、よくがんばっていたと思います。ただ、本役のお二人はまるで泳ぐのを止めてたら死んでしまう魚のように、とにかく一瞬も休まずに小芝居をしつづけていましたが、新公のお二人はもう少しおっとりとしていたような。

とりあえず、この兄弟にかぎらず、使用人ズはみなさん新公のほうがおっとりしていたような気がします(^ ^)。本役さんたち、みんなやり過ぎだからっ!!(使用人ズがやり過ぎてくれるからこそ、リピートのし甲斐があるんですけどね/笑)



■若き二枚目軍団(華形ひかる→大河凛、真野すがた→冴華りおな、朝夏まなと→水美舞斗、望海風斗→柚香光)
若き二枚目軍団、という位置づけですが、みなさん爽やかで素敵でした♪
しかし、それ以上コメントのしようがない……おかしいなあ。ちゃんと観ていたつもりだったのですが(^ ^;ゞ


■可愛子ちゃんたち(天宮菜生→瞳ゆゆ、華月由舞→花蝶しほ、月野姫花→初花美咲、実咲凜音→桜咲彩花)
有無を言わせぬ可愛らしさ。
4人とも相手役より上級生だったり、意外に大柄だったり、いろいろと苦労があったのではないかと思うのですが、4人とも本当に本当に本当に可愛かったです(デレデレ)。
花娘は可愛い子ぞろい、というのは観るたびに実感するのですが、新公になってもレベルが変らないところは、さすが花組、と思います。この4人は、その中でも特別に可愛い!という4人であってほしいのですが、4人ともちゃんと勤めを果たしていたのがとても嬉しい。
個人的に、初花美咲ちゃんの美貌は猫の好みのど真ん中なので、自慢の可愛子ちゃんが本当に可愛くてとっても幸せでした。ただ、彼女はこの時代の衣装なら可愛いけど、ショーなどで肌を出す衣装を着ると若干ゴツく見えることがあるので、全体にもう少し絞ってくれるといいんだけどなあ、、、、、花組は男役も華奢な人が多いんだもん。本公演のクラブ・プルチネラみたいに、真瀬くんと組んでくれてると安心なんだけど(*^ ^*)
最上級生のゆゆちゃんは、そんなふうにはとても見えない可憐さで、ショートの鬘がとてもよく似合って、すっごくキュート。本当に可愛いですよね。ただ、「銀ちゃんの恋」とか見ていても芝居のできる人なんですが、新公ではあんまりその芝居力を生かす役が回ってこなくてちょっと残念。
花蝶しほちゃんは、あのコケティッシュな色っぽさがたまりません。かーわーいーいー。
桜咲彩花ちゃんは、どうにも去年のスカイフェアリーズでの真瀬くんとのコンビっぷりが目に焼き付いていて(^ ^)、他の男役さんと並んでいると違和感があるというか(汗)、、、そんなこともありますが、おひさまのような笑顔は健在で、とにかく目を離せない魅力的な可愛らしさでした。
93期かあ、がんばってほしいなあ(*^ ^*)。


それにしても。
……男役は4人で一行、なのに娘役はこんなに長い私って、どうなんだろう……。
いや、ほら、男役さんはファンの方が詳しく書いていらっしゃるから、私は娘役を中心にだね、、、、(いいわけ)



■フォンテネル男爵(眉月凰)の銀華水
王子の男爵っぷりがとっても素敵だったので、銀華さんにもすごく期待していたのですが……うーん、意外に難しい役だったのでしょうか。出番とかが削られたわけではないと思うので(たぶん)、印象が弱かったのは、やっぱり「貴族」っていうファクターが弱かったからなのかなあ。
サブリナを別世界に案内してくれる魔法使いでなくてはならないのに、普通のおじいちゃん役に見えてしまったんですよね。「変身」シーンがあるわけではないのにちゃんと魔法使いに見えたのは、王子が巧かったんだろうな……。
銀華さんが十分に芝居上手なのは知っているのですが、、、「貴族」っていうのは、普通の小芝居とは違う「ナニカ」を必要とする存在なのかもしれません。


男爵以外のクッキングスクールメンバーは、正直、あまり判別がついていないので、わかった方のみ書かせていただきます。
ここに取り上げていない方でも、みんなちゃんと喋れていたし、それぞれに個性を出してがんばっていたと思います(はぁと)

■ギュンター(夕霧らい)の輝良まさと
輝良くんがこんなに喋って、お芝居している姿を観たのは……はじめてとは言いませんけど、結構珍しいような気が…?
滑舌も、細かい身振り手振りも、よくがんばってました~!うん、場面をひっぱる人の一人なので苦労もあったと思いますが、良かったと思います♪


■アンリ(月央和沙)の花峰千春
この公演で卒業する花峰さん。……なんだか、私が知っている人とは別人のように丸っとしていたような気がするのですが、前からあんな感じでしたっけ?
よっちも可愛いけど、花峰さんもかわいいなあ、、と思いました。最後の新公、お疲れ様でした!あと4日、がんばってくださいね!!


■ジョルジュ(瀬戸かずや)の日高大地
日高くん、巧くなったなあ(感涙)
ちゃんと喋ってる!!(←失礼な)(すみません)
いやー、「愛と死のアラビア」から二年。さすが、若い人は成長が早いですね。
あきらくんの、何とも言えず可愛らしいゲイキャラとはだいぶ違いましたが、日高くんもなかなか可愛かったです♪



こんなところ……でしょうか。
とにかく花組の娘役さんは皆さん本当に可愛くて、一人か二人持って帰りたくなりました。……家に帰ったらあの笑顔が待っていたら、幸せになれるような気が(*^ ^*)

それにしても。
最後のご挨拶で一列に並んだときの、研1と研2以上の立ち姿のレベルの違いにはびっくり(@ @)しました。
研2以上は全員例外なく可愛いのに、研1さんは化粧も立ち姿も衣装の着こなしもまだまだすぎて、驚くしかない。
最初の一年でこれだけの差がつくんですねぇ……。

これからの一年。研1さんは、ぜひとも精進して「今の」先輩に追いつけるようがんばってね。
もちろん、上級生は今に満足することなく、ずっと先に進んでいてくれると思いますので、実際に追いつくことはできないと思いますけれども☆



90期のみなさま、新公ご卒業、おめでとうございます。
今回も素晴らしい新人公演でした♪

千秋楽まであと4日間。体調を整えて、千秋楽までがんばってください!



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