東京宝塚劇場雪組公演「ロジェ/ロックオン」初日を観劇してまいりました。
水さん、みなこちゃん(愛原実花)、(真波)そらちゃん、彩夏涼さん、紫友みれいさん、(悠月)れなちゃん、あずりん(梓晴輝)、美乃ほのかさん、花城舞さん、琉動真瑳さん。
東宝で一人ふえて、10人になった卒業生たち。組ファンではない私には判らない方もいらっしゃいますが(すみません)、どうぞ今日から一ヶ月、舞台を楽しんでくださいますように。
そして水さん。東京に秋を連れてきてくださったことには感謝しますが、あまり大雨を降らせないでくださいね(涙)。
正塚晴彦+水夏希、といえば、私の心に燦然と輝く名作「マリポーサの花」がありますが。
今回の「ロジェ」は、「マリポーサの花」とは全く違う方向で水さんの魅力をひきだすべく、正塚さんがんばったな、という印象でした。
まあ、あの、相変わらず下級生の出番は少ないわ、珍しく出てると思ったら帽子を目深に被っていて顔が全然見えないわで、二階席の猫はだいぶ涙目でしたが……。
水くんとキムちゃん(音月桂)、こうやって芝居でちゃんと組んでいる姿を観るのは全国ツアー「星影の人」の総司と土方……以来かな?やっぱりこの二人、意外に似合うんだよなあ、と。
クールでシャープな水さんと、熱血すぎて暑苦しいキムちゃん。正塚さんもそのままなキャラクターを二人に与えていて、役者をよく観ているな、と思いました。
水さんのロジェは、幼いころに理不尽に両親と妹を殺されたトラウマを抱えるインターポールの刑事。キムちゃんのリオンは、捜査に協力するパリ市警の刑事。
舞台となるのは、第二次世界大戦終戦から20数年たっているそうなので、1965年頃のヨーロッパ某国……じゃなくて、パリなのか、パリ市警だから。パリの空気感とか全く感じないけど。
水さんは、心に傷をかかえて生きている男が嵌りますねー。まあ、ちょっとばかり青臭いんですけど(汗)、「マリポーサ」のネロからイメージを離そうとすると若くするしかない。……今回は相棒もキムちゃんなので、あのくらい未熟な感じでちょうどいいのかも。っていうか、あのキャリアであれだけの『未熟さ』を真正面から表現できる水さんって凄いな、と思いました。お披露目の沖田総司を思い出しましたわ。
激しい復讐心に煽られて暴走しようとするロジェを、心配して引きとめようとするリオン。リオンのロジェに対する感情は、すごく素直で可愛いんですよね。ああいう真っ直ぐな愛情表現はキムちゃんの美点だと思うし、これからも大切にしてほしいと思います。
そして、それをそっけなくかわして先を歩いていく水さんの男役としての格好良さというのは、本当に余人をもって替え難いな、と。正塚さんの「マリポーサ」以降の作品の低迷ぶりを考えてみても、もしかしたら水さんが彼の最後のミューズになってしまうのかもしれないな、と思ってしまいました。
水さんと一緒に卒業を決めたみなこちゃんは、ひろみちゃん(彩那音)と一緒に戦犯たちを追うヴィーゼンタール機関の調査員。
もっと制服系というか、タイトスカートのイメージを勝手にもっていたのですが、意外と衣装はバリエーションが豊富で、どれもよく似合ってました♪
途中でロジェに片思いしていることを自覚して一曲歌いますが、残念ながらロジェうには全く相手にされず、「まあ、これからがんばりましょう」みたいな感じで終わってしまったのが若干残念(^ ^)。
……まあ、宙組のコンビがちょっと恋愛体質すぎるだけで、こういうクールなコンビも素敵だな、とは思うんですけどね。物語的に、恋愛の入る余地がない展開だし。
一緒に卒業するそらちゃんは、今回もなかなか絶妙な役♪ 出番は多く、喋りすぎず。本来の役(キムちゃんリオンの部下)でも結構出番が多いのに、さらにブエノスアイレスのタンゴダンサーもやっていて、これがまた超絶格好良い(はぁと)。
スポットの中で踊るタンゴダンサーの、ラインの美しさに惚れぼれしました。
雪組美形軍団の総元締めの卒業は寂しい限りですが、最後にじっくりとタンゴを観ることができて嬉しいです♪
同じく卒業するあずりんは、こまごまと色んなところで出番は多いのですが、残念ながら二階席から顔を観る機会はあんまりない、かも(涙)。
しょぼん。
ただ、後半のタンゴ酒場で、一緒に卒業する同期のれなちゃんと踊っているのが嬉しかったです。舞台前方、上手ががおりちゃん(香稜しずる)&沙月愛奈ちゃんで、下手があずりん&れなちゃん。……かっこいいぞ(ぼそ)(T T)。
役らしい役がついているのは、男役では水さん、未沙さん、キムちゃん、飛鳥組長、にわにわ(奏乃はると)、ひろみちゃん、そらちゃん、キタロウ(緒月遠麻)、チギちゃん(早霧せいな)、コマちゃん(沙央くらま)、(大湖)せしる、彩風咲奈ちゃん、、くらいかな。
娘役でも、物語上意味のある役なのはみなこちゃん、美穂圭子さん、花帆杏奈ちゃん、(涼花)リサちゃん、きゃびぃ(早花まこ)、(舞羽)美海ちゃんくらい。
今名前をあげたメンバー以外にもいくつか目立つ役がありますが(ロジェの家のメイド役の愛加あゆちゃんとか)、物語にはあまり関係ないんですよね。……とはいえ、「マリポーサの花」を考えたらだいぶ役も増えているのかな。正塚さん、がんばった?
とりあえず、猫的には、ラストのタンゴ酒場でのロジェとレアの語らいの場に、下級生が結構たくさん出て小芝居していたのが楽しかったです。雪組さんの小芝居は、よく練られていて興味深いです(^ ^)。
ネタばれというほどのネタでもないので(キタロウと違って)あまり気にせず書きますが、にわにわのゲルハルト氏(資産家で、戦犯の逃亡組織の資金源)が、なかなか面白い役でした。美しい奥様(美穂さん)と可愛いお嬢さん(きゃびぃ)を抱きしめて「お前たちを必ず守る!」(だっけ。違うかも)という場面はぐっときました(^ ^)。
ただ、ちょっと卑小なキャラにつくりすぎているような気もしたんですよね。彼の「真実の姿」を考えれえば、もう少し大物感があってもいいんじゃないかなーーー?、なんて。
チギちゃんのクラウスと対峙するところとか、ちょっと情けなさが先に立つのは、演出指導?(^ ^)。
チギちゃんは、クールでシャープなギャング(←違う)で、新境地、なのかな?
歌もダンスもなく、ただ銀橋を一人で渡っていく演出にちょっとびっくりしました。渡り終わったところでゲルハルトとすれ違って、ワンアクションあって、その後、花道をハケながら天を見上げて嘲うチギちゃんに、いきなり惹きつけられました。
コマちゃんは、役どころはだいぶ違いますが、作品の中の位置としては「マリポーサの花」の馬番と似ていたような。割と深刻な物語の中の、一服の清涼剤のような存在。本当に良い声だなあ(*^ ^*)。でも、そろそろ物語の本筋にかかわるような役をやらせてあげてほしいんですが……
彩風咲奈ちゃんは、ロジェの同居人(?)のヴィンセント。なんだか、「ブエノスアイレスの風に」のマルセーロ(初演は大和悠河、再演は霧矢大夢)のその後(ニコラスに引き取られて一緒に暮らしている設定)、みたいな感じのキャラでした。
ナウオンで自分で言ってましたが、観客に『で、なんで君がここにいるの?』みたいな疑問を抱かせたらおしまいな役なんですが、、、でもよくやっていたかな。小生意気で反抗期だけど、実は優しくてちょっと不器用、なあたり、タニちゃんよりきりやんのマルセーロに近いかな、と思ったり。
顔はまだだいぶ丸いけど、身体はずいぶん絞りましたね。男役らしくシャープになってきたと思います。新公が楽しみ!
ショーは大盛り上がりでした!!
っていうか、初日から客席テンション高すぎ(^ ^)。
とにかく、最初から最後まで盛り上がりまくり。ショースター・水さんの最後のショーは、本当に夢のように楽しいショーでした。
オープニングからいきなり客席降りはあるわ、二階にも下級生が来てくれるわ、楽しいったらないです。っていうか、本公演で客席降りがあるショーって珍しいのに、水さんのショーは客席降り多かった印象………
中詰めの始まりの、杏奈ちゃん・リサちゃんと彩夏涼さん・香音有希さんの場面が意外な配役で面白かったです。こういう場面にも拍手を入れたかったなー。
クールなLady-Killer水さんはめっちゃ格好よく、そしてシルバーのスリットドレスに包まれたみなこちゃんのゴージャスさは群を抜いて華やか。この輝きの頂点で翔びたっていくトップコンビを、ちゃんと見届けなくては、と思いました。
中詰めの後は、日替わりのShow Time。初日はBlues Versionなので、最初にみなこちゃん&チギちゃん&コマちゃんで銀橋をわたり、幕が上がると黒タキシードの水さん・キムちゃん・ひろみちゃん・そらちゃん・キタロウで格好よく踊ってくれました。
あと二回観る予定ですが、Latin Versionも観られますように!!
で。
このショーで一番度肝を抜いたのは、ロケット。
そらちゃん、卒業公演で研11ロケットかよ!!(@ @)
月組も宙組も91期以上はほとんどロケット卒業したのに、なんで雪組だけこんなに上級生が、しかもこんなに人数が少なくて、しかも銀橋で足あげ!!
うっわー、一階席で観てたら、ドキドキものだろうなあ……。
水さん+男役40人の黒燕尾は、キレイに揃っていて実に美しい(T T)。素晴らしい統率力!雪組さんは群舞がいつもキレイだなと思っていましたが、特に今回は人数が多い分、凄い迫力でした!
8人が配属され、10人が去る雪組。
組長さんに「これが最後の、初日のご挨拶」と言われて、ちょっと緊張気味にマイクの前に立った水さん。
あっという間の一ヶ月を楽しみたい、だったか、楽しんでください、だったかという挨拶の後、「たった一つの願いは、キャスト、スタッフ、お客様にいたるまで、全員が心身共に健康で、すがすがしく元気に千秋楽を迎えられること」と、本当にすがすがしく仰っていたのが印象的でした。
二度目のカーテンコールで客席はAll Standing。
笑顔で数歩前にでた水さんは、前方席のお客さんに
「泣いてますね?泣いてちゃだめですよ、笑って免疫力を高めないと」
と突っ込んでいらっしゃいました。……あなたが卒業するから泣いてるんだと思うんだけどな(^ ^;ゞ
その後も数を重ねるカーテンコールに、一回くらい水さん一人で出てきたりするのかなと思ったのですが、5、6回あったカーテンコールはすべて組子全員で。
そういうところ、水さんらしいなと思いました。
「雪組は客席参加型で」だったか
「客席参加型が根付いてきた雪組」だったか
そんなようなコメントで笑いをとりつつ、
「みなさんの拍手で緞帳をあげてください!」と、緞帳を持ち上げるゼスチャー付きで言ってみたい、
「(カーテンコールの回数の)ギネスに挑戦しますか!?」
なんて言ったりしつつ、それでも水さんになだめられて客席の拍手も止まり、、、
トップさんのサヨナラ公演の初日を観たのは初めてだったのですが、なんというか、爽やかなものなのだな、と思いました。
泣いている人もいましたけれども、総じて客席の空気はとにかく「熱」く、そして、矛盾するようですが「爽やか」でした(^ ^)。
あと一ヶ月。
水さんのお言葉どおり、関係者一同(観客含む)が全員、心身ともに健康で、さいごまで10人の卒業生を見送ることができますように(祈)
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水さん、みなこちゃん(愛原実花)、(真波)そらちゃん、彩夏涼さん、紫友みれいさん、(悠月)れなちゃん、あずりん(梓晴輝)、美乃ほのかさん、花城舞さん、琉動真瑳さん。
東宝で一人ふえて、10人になった卒業生たち。組ファンではない私には判らない方もいらっしゃいますが(すみません)、どうぞ今日から一ヶ月、舞台を楽しんでくださいますように。
そして水さん。東京に秋を連れてきてくださったことには感謝しますが、あまり大雨を降らせないでくださいね(涙)。
正塚晴彦+水夏希、といえば、私の心に燦然と輝く名作「マリポーサの花」がありますが。
今回の「ロジェ」は、「マリポーサの花」とは全く違う方向で水さんの魅力をひきだすべく、正塚さんがんばったな、という印象でした。
まあ、あの、相変わらず下級生の出番は少ないわ、珍しく出てると思ったら帽子を目深に被っていて顔が全然見えないわで、二階席の猫はだいぶ涙目でしたが……。
水くんとキムちゃん(音月桂)、こうやって芝居でちゃんと組んでいる姿を観るのは全国ツアー「星影の人」の総司と土方……以来かな?やっぱりこの二人、意外に似合うんだよなあ、と。
クールでシャープな水さんと、熱血すぎて暑苦しいキムちゃん。正塚さんもそのままなキャラクターを二人に与えていて、役者をよく観ているな、と思いました。
水さんのロジェは、幼いころに理不尽に両親と妹を殺されたトラウマを抱えるインターポールの刑事。キムちゃんのリオンは、捜査に協力するパリ市警の刑事。
舞台となるのは、第二次世界大戦終戦から20数年たっているそうなので、1965年頃のヨーロッパ某国……じゃなくて、パリなのか、パリ市警だから。パリの空気感とか全く感じないけど。
水さんは、心に傷をかかえて生きている男が嵌りますねー。まあ、ちょっとばかり青臭いんですけど(汗)、「マリポーサ」のネロからイメージを離そうとすると若くするしかない。……今回は相棒もキムちゃんなので、あのくらい未熟な感じでちょうどいいのかも。っていうか、あのキャリアであれだけの『未熟さ』を真正面から表現できる水さんって凄いな、と思いました。お披露目の沖田総司を思い出しましたわ。
激しい復讐心に煽られて暴走しようとするロジェを、心配して引きとめようとするリオン。リオンのロジェに対する感情は、すごく素直で可愛いんですよね。ああいう真っ直ぐな愛情表現はキムちゃんの美点だと思うし、これからも大切にしてほしいと思います。
そして、それをそっけなくかわして先を歩いていく水さんの男役としての格好良さというのは、本当に余人をもって替え難いな、と。正塚さんの「マリポーサ」以降の作品の低迷ぶりを考えてみても、もしかしたら水さんが彼の最後のミューズになってしまうのかもしれないな、と思ってしまいました。
水さんと一緒に卒業を決めたみなこちゃんは、ひろみちゃん(彩那音)と一緒に戦犯たちを追うヴィーゼンタール機関の調査員。
もっと制服系というか、タイトスカートのイメージを勝手にもっていたのですが、意外と衣装はバリエーションが豊富で、どれもよく似合ってました♪
途中でロジェに片思いしていることを自覚して一曲歌いますが、残念ながらロジェうには全く相手にされず、「まあ、これからがんばりましょう」みたいな感じで終わってしまったのが若干残念(^ ^)。
……まあ、宙組のコンビがちょっと恋愛体質すぎるだけで、こういうクールなコンビも素敵だな、とは思うんですけどね。物語的に、恋愛の入る余地がない展開だし。
一緒に卒業するそらちゃんは、今回もなかなか絶妙な役♪ 出番は多く、喋りすぎず。本来の役(キムちゃんリオンの部下)でも結構出番が多いのに、さらにブエノスアイレスのタンゴダンサーもやっていて、これがまた超絶格好良い(はぁと)。
スポットの中で踊るタンゴダンサーの、ラインの美しさに惚れぼれしました。
雪組美形軍団の総元締めの卒業は寂しい限りですが、最後にじっくりとタンゴを観ることができて嬉しいです♪
同じく卒業するあずりんは、こまごまと色んなところで出番は多いのですが、残念ながら二階席から顔を観る機会はあんまりない、かも(涙)。
しょぼん。
ただ、後半のタンゴ酒場で、一緒に卒業する同期のれなちゃんと踊っているのが嬉しかったです。舞台前方、上手ががおりちゃん(香稜しずる)&沙月愛奈ちゃんで、下手があずりん&れなちゃん。……かっこいいぞ(ぼそ)(T T)。
役らしい役がついているのは、男役では水さん、未沙さん、キムちゃん、飛鳥組長、にわにわ(奏乃はると)、ひろみちゃん、そらちゃん、キタロウ(緒月遠麻)、チギちゃん(早霧せいな)、コマちゃん(沙央くらま)、(大湖)せしる、彩風咲奈ちゃん、、くらいかな。
娘役でも、物語上意味のある役なのはみなこちゃん、美穂圭子さん、花帆杏奈ちゃん、(涼花)リサちゃん、きゃびぃ(早花まこ)、(舞羽)美海ちゃんくらい。
今名前をあげたメンバー以外にもいくつか目立つ役がありますが(ロジェの家のメイド役の愛加あゆちゃんとか)、物語にはあまり関係ないんですよね。……とはいえ、「マリポーサの花」を考えたらだいぶ役も増えているのかな。正塚さん、がんばった?
とりあえず、猫的には、ラストのタンゴ酒場でのロジェとレアの語らいの場に、下級生が結構たくさん出て小芝居していたのが楽しかったです。雪組さんの小芝居は、よく練られていて興味深いです(^ ^)。
ネタばれというほどのネタでもないので(キタロウと違って)あまり気にせず書きますが、にわにわのゲルハルト氏(資産家で、戦犯の逃亡組織の資金源)が、なかなか面白い役でした。美しい奥様(美穂さん)と可愛いお嬢さん(きゃびぃ)を抱きしめて「お前たちを必ず守る!」(だっけ。違うかも)という場面はぐっときました(^ ^)。
ただ、ちょっと卑小なキャラにつくりすぎているような気もしたんですよね。彼の「真実の姿」を考えれえば、もう少し大物感があってもいいんじゃないかなーーー?、なんて。
チギちゃんのクラウスと対峙するところとか、ちょっと情けなさが先に立つのは、演出指導?(^ ^)。
チギちゃんは、クールでシャープなギャング(←違う)で、新境地、なのかな?
歌もダンスもなく、ただ銀橋を一人で渡っていく演出にちょっとびっくりしました。渡り終わったところでゲルハルトとすれ違って、ワンアクションあって、その後、花道をハケながら天を見上げて嘲うチギちゃんに、いきなり惹きつけられました。
コマちゃんは、役どころはだいぶ違いますが、作品の中の位置としては「マリポーサの花」の馬番と似ていたような。割と深刻な物語の中の、一服の清涼剤のような存在。本当に良い声だなあ(*^ ^*)。でも、そろそろ物語の本筋にかかわるような役をやらせてあげてほしいんですが……
彩風咲奈ちゃんは、ロジェの同居人(?)のヴィンセント。なんだか、「ブエノスアイレスの風に」のマルセーロ(初演は大和悠河、再演は霧矢大夢)のその後(ニコラスに引き取られて一緒に暮らしている設定)、みたいな感じのキャラでした。
ナウオンで自分で言ってましたが、観客に『で、なんで君がここにいるの?』みたいな疑問を抱かせたらおしまいな役なんですが、、、でもよくやっていたかな。小生意気で反抗期だけど、実は優しくてちょっと不器用、なあたり、タニちゃんよりきりやんのマルセーロに近いかな、と思ったり。
顔はまだだいぶ丸いけど、身体はずいぶん絞りましたね。男役らしくシャープになってきたと思います。新公が楽しみ!
ショーは大盛り上がりでした!!
っていうか、初日から客席テンション高すぎ(^ ^)。
とにかく、最初から最後まで盛り上がりまくり。ショースター・水さんの最後のショーは、本当に夢のように楽しいショーでした。
オープニングからいきなり客席降りはあるわ、二階にも下級生が来てくれるわ、楽しいったらないです。っていうか、本公演で客席降りがあるショーって珍しいのに、水さんのショーは客席降り多かった印象………
中詰めの始まりの、杏奈ちゃん・リサちゃんと彩夏涼さん・香音有希さんの場面が意外な配役で面白かったです。こういう場面にも拍手を入れたかったなー。
クールなLady-Killer水さんはめっちゃ格好よく、そしてシルバーのスリットドレスに包まれたみなこちゃんのゴージャスさは群を抜いて華やか。この輝きの頂点で翔びたっていくトップコンビを、ちゃんと見届けなくては、と思いました。
中詰めの後は、日替わりのShow Time。初日はBlues Versionなので、最初にみなこちゃん&チギちゃん&コマちゃんで銀橋をわたり、幕が上がると黒タキシードの水さん・キムちゃん・ひろみちゃん・そらちゃん・キタロウで格好よく踊ってくれました。
あと二回観る予定ですが、Latin Versionも観られますように!!
で。
このショーで一番度肝を抜いたのは、ロケット。
そらちゃん、卒業公演で研11ロケットかよ!!(@ @)
月組も宙組も91期以上はほとんどロケット卒業したのに、なんで雪組だけこんなに上級生が、しかもこんなに人数が少なくて、しかも銀橋で足あげ!!
うっわー、一階席で観てたら、ドキドキものだろうなあ……。
水さん+男役40人の黒燕尾は、キレイに揃っていて実に美しい(T T)。素晴らしい統率力!雪組さんは群舞がいつもキレイだなと思っていましたが、特に今回は人数が多い分、凄い迫力でした!
8人が配属され、10人が去る雪組。
組長さんに「これが最後の、初日のご挨拶」と言われて、ちょっと緊張気味にマイクの前に立った水さん。
あっという間の一ヶ月を楽しみたい、だったか、楽しんでください、だったかという挨拶の後、「たった一つの願いは、キャスト、スタッフ、お客様にいたるまで、全員が心身共に健康で、すがすがしく元気に千秋楽を迎えられること」と、本当にすがすがしく仰っていたのが印象的でした。
二度目のカーテンコールで客席はAll Standing。
笑顔で数歩前にでた水さんは、前方席のお客さんに
「泣いてますね?泣いてちゃだめですよ、笑って免疫力を高めないと」
と突っ込んでいらっしゃいました。……あなたが卒業するから泣いてるんだと思うんだけどな(^ ^;ゞ
その後も数を重ねるカーテンコールに、一回くらい水さん一人で出てきたりするのかなと思ったのですが、5、6回あったカーテンコールはすべて組子全員で。
そういうところ、水さんらしいなと思いました。
「雪組は客席参加型で」だったか
「客席参加型が根付いてきた雪組」だったか
そんなようなコメントで笑いをとりつつ、
「みなさんの拍手で緞帳をあげてください!」と、緞帳を持ち上げるゼスチャー付きで言ってみたい、
「(カーテンコールの回数の)ギネスに挑戦しますか!?」
なんて言ったりしつつ、それでも水さんになだめられて客席の拍手も止まり、、、
トップさんのサヨナラ公演の初日を観たのは初めてだったのですが、なんというか、爽やかなものなのだな、と思いました。
泣いている人もいましたけれども、総じて客席の空気はとにかく「熱」く、そして、矛盾するようですが「爽やか」でした(^ ^)。
あと一ヶ月。
水さんのお言葉どおり、関係者一同(観客含む)が全員、心身ともに健康で、さいごまで10人の卒業生を見送ることができますように(祈)
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