花影アリスちゃん、
舞姫あゆみちゃん、
千紗れいなさん、
輝海せいやさん、

ご卒業おめでとうございます。
みなさまの未来に、幸あらむことを。

皆の幸せを祈るのよ、ホレイシア(^ ^)。





お芝居の感想の方はまるっきり途中で止まっておりますが、とりあえず(^ ^)、宙組千秋楽公演を観劇することが出来ましたので、取り急ぎご報告を。



ここ数日で、木曜の夜公演、土曜の16時、日曜の11時半と16時(千秋楽)と、かなり連続で観劇させていただいたのですが。
毎回毎回、舞台のナマモノっぷりに驚くばかりでした。


なんとなく、大劇場ではかなり大きく変化することはあっても、東宝に来てからはある程度一定のラインが出来ているのが当たり前、と思っていました。そのラインの上で多少の色づけが違ったり、間の取り方で印象が変わったり、ということはあっても、観るたびに別人のように違ったりすることはないはず、と。
でも、今回の「トラファルガー」の登場人物たちは、みんな本当に観るたびにまるで別人みたいで。
あれだけ印象が変ると、毎回「な、なにがあったの?」と思ってしまうんですよね。

木曜日の夜公演を観て、エマの変化に愕然とし、
土曜日の夕方の公演でネルソンと彼を囲むイギリスメンバーの変化に驚愕し
楽の日の朝の公演でネルソンの変容ぶりにまたもや愕然として、
……そして千秋楽。

フランス陣営は、議員たちの場面での下級生の小芝居がだいぶ進化していたり、タレーラン(風羽玲亜)の小芝居がエスカレートしたりしていたくらいで、メインどころは安定していたのですが、とにかくイギリス海軍メンバーのぶっ飛び具合が素敵でした。
そして、千秋楽で、いきなり強気な『英雄ネルソン』に戻った祐飛さん。
ここ数日、変り続けていたいろんなピースが、ピタッとあるべきところに嵌った感があって、実にお見事でした。

凄いなあ。

ショーも観るたびにツボに来る場面が違っていて、宙組って自由な組だなあ、と、あらためて実感。
祐飛さんの柔軟さとぴったり合う、破れ鍋に綴じ蓋……いや、なにかもう少し表現があるだろうけど(汗)、なんだかそんな気がしました。
祐飛さんが以前、「すべては今、この宙組に来るためにあった」というようなことを仰っていましたが、私も今、この宙組をファンとして見守ることができて、とても幸せだと思っています。




博多座で幸せなお披露目をさせていただいてから、ちょうど一年。
今、胡蝶(アリス)を見送る祐飛さんの想いは、ただ想像することしかできませんが。
でも!!宙組の他のメンバーと比べたって、積み重ねてきた年月は違っても、濃さでは変らないと思うんですよね。
そのくらい、この一年はきっと、アリスにとっても濃い一年間だったと思う。
すっかり脱皮して「いい女」になったアリスの輝きは、真っ直ぐ視ることさえはばかられるほどに眩しくて。「女」っていうのは魅力的な生き物なんだな、と思いました。

アリスは「花影アリス」をまっとうして、今、宝塚を卒業していく。
それをしっかり見送ることができて、良かったです。





■お芝居のアドリブ

・ナポリ
ネルソンとハミルトンやフェルディナンド4世が会話をしている間、上手に立っている輝海くんのところに、次から次へといろんな人がやってきて激励していました。
なんか、「カサブランカ」のパリのレストランでもやっていたし、ああいう激励の仕方って宙組独特の慣習なのでしょうか…?月組花組ではあまり観なかったパターンだなあ。

・同じくナポリ
千鈴まゆちゃんとハーディー(悠未ひろ)のダンスで何かやらかしてくれるかな?と思ったのですが、そこはいつもどおり(いや、いつもよりちょっと派手だったかも?)で終了。なーんだと思っていたら、ハーディーが王子様たちと可愛い民族舞踊みたいなのを披露してくれました。可愛かったーー!!

・パレルモ
ハーディーの「こちらの若いツバメたちがマダムのお相手を」という台詞に合わせて、その場面に出演している「パレルモの男」たちがほとんど全員集合(^ ^)してポーズをとっていました。……「ツバメたち」って、そゆこと!?
ちなみに、このツバメたちの中には王子様もまざっていて、めっちゃ可愛かったです♪


芝居全体がずいぶん雰囲気が変っていたので、ある意味「全編これアドリブ」みたいな感じでしたけど(^ ^;ゞ、「アドリブ」といえるのはこのくらいかな。もし抜けがあったら教えてくださいm(_ _)m。


個人的には、ラストの前にエマとホレイシアを訪ねてくる場面のファニーが印象的。
エドマンドに
「ホレイシオがもうすぐ帰ってくる!!」
「ノーフォークへ帰ろう、ファニー」
と言われて、ほんの一瞬、今にもわっと泣きだしそうな表情を浮かべてから、そのまま綺麗な笑顔につないで
「ええ」
と答えるまでの表情の変化に、ぐっとこみ上げるものがありました。
ほんとうに、良い芝居をするようになったなあ、アリス(しみじみ)。





■ショーでつけていた花とアドリブ(?) 卒業生中心に。

・プロローグ
上手銀橋の千紗れいなちゃんは、白がメインでちょっと紺色(?)が入った花。
くらっちはピンク、アリスは白。輝海くんは千紗ちゃんのにちょっと似た白と紺のだったと思うのですが、一階席だったのでほとんど見えませんでした(T T)。



・太陽族
蘭トムさんが持っていたのは、一抱えもあるような特大のボードみたいなラヴ・レターに「アリス愛してる!」とキラキラの紙?を貼って大書きしたもの。
着替えるときも無理やり客席に向けて持っていて、すっしーさんがさりげなく持って行ってくれました。
アリスを着替えさせるあゆみさんの手には、白いヴェール。
アリスの頭にしっかりつけてあげて、それから、コートをばたばたと脱がせて去っていきました(^ ^)。

くらっちは白っぽい花を胸につけて可愛い笑顔で登場したのですが、少し踊ったところでふと観たら、瞳に涙をためて、うるうると泣きかけの笑顔でした。くらっちと組んでいたのは、同期の長のカチャ(凪七瑠海)。カチャ、なにかやったの?

そういえば、太陽族ではもう一つ、ツイストのところで、大がいきなり「異議あり!」ポーズをやって、蘭トムさんにポイ捨てされてたな(^ ^)。
……そのくらいかな?



・ひまわり
千紗ちゃんの胸にはミニひまわり。かわいーーーーっ!!

ラストは、いつもすみ花ちゃんに突つかれてばかりの祐飛さんが、すみ花ちゃんを突いてました。あげくに、二人で抱き合って「離さないよ!」だって。
……次は銀ちゃん(「だって銀ちゃん、傍に居てくれないじゃない……!!」)なのに、いいのかな(^ ^)。



・中詰め
くらっちもミニひまわりだったような気がします。

とにかく、くらっちが凄くキレイで、びっくり。
サニーのラストに、蘭トムさんくらっちにキスしてました(^ ^)。蘭トムさん、かっこいーーーーっ!!

アリスの花はオレンジのダリア(?)。華やかで美しい。

アリスと一緒に踊るみーちゃんとちーちゃん。場面がそろそろ終わる、というころにゴソゴソ何かやっているから、何かな?と思ったら、「8」と「8」というキラキラした素材で飾った立体文字が!!!
……88期って。


祐飛さんが出てくる前の掛け声も、すごい迫力で。
………おーい(滝汗)。



・プラズマ
くらっちは、白と黄色の小さな花を集めた、意外と大きめの花をつけていました。
ここの踊りは派手だから、花は無しかなーと思ったのですが(踊りにくそうだから)、そんなことは無いんですね。ダンス自体はあまり気にならなかったかな。ただ、かけるくん(風馬翔)がリフトするときに、支える手の置き場所に花があったみたいで、ちょっと手が泳いでたように見えましたが(^ ^;


珠洲さん、大海亜呼さん、くらっちがソロで踊るときに、一人一人の名前を呼ぶ蘭トムさんのアナウンスが入ったことに感動!!でも、えっちゃんとか、脚をあげた瞬間に名前を呼ばれて、思わず力がぬけたように見えました。要注意(^ ^;。

身体のラインの綺麗なダンスをするくらっちですが、千秋楽のジャンプの高さとポーズの美しさは、まさに「素晴らしい」という感じでした。
すごいなあ(*^ ^*)。



・太陽の戦士
卒業公演の千秋楽だからといって、こんなにあらゆる場面で花をつける組も珍しいと思うのですが、「太陽の戦士」のアリスは花はなし。この場面は「お芝居」カウントなのかな?


男役メンバーがともちんの「ハイエナ」の歌にあわせて踊る場面。
娘役たちは後方で皆、酒とグラスをもちよって、アリスにどんどん注いでいました(^ ^)。

ジョッキをにぎって一息に飲み干すアリスが、男前で格好良いことと言ったら!!



・ロケット
千紗ちゃんも輝海くんも、頭飾りに合わせたようなオレンジの花をつけていました。
可愛い~。



・パレード
プロローグの衣装なので、花もプロローグと同じだったかな。
みんな笑顔がキラキラと輝くようで、最後の公演をしっかりとまっとうしてくれました。



ご挨拶は、みんな良い声で、ハキハキと滑舌良く語ってくれました。
若干とぎれとぎれになったりもしましたが、皆良い挨拶だったと思います。


そんな中でも、アリスの男前な挨拶の最後を締める
「私の愛する、華麗なる88期生を、そして、ステキな祐飛さんが率いる大好きな宙組を、私と一緒に応援してくださいますよう」
という一言に、本当に冗談でも比喩でもなく、涙がぶわっと溢れました。


可愛いアリス。
優しいアリス。

男前な、アリス。


「ファントム」本公演で短いソロを歌っていた美少女に注目したあの夏から、はやいもので、もう6年が過ぎました。
お人形のように可愛いアリスちゃん。上にまちゃみ(美羽あさひ)、たっちん(和音美桜)と実力派の可愛い系娘役がいたせいか、なかなか芝居で重要な役が回ってこなくて、可愛い妹というイメージがつきすぎたのが、今となっては本当にもったいなかったなあ、と思います。
今の情感をもっと早くみせていたら、違う道もあったかもしれないのに。


あの可愛らしさも、男前なキャラクターも、本当に本当に愛おしい。
幸せになってほしい、と、本当に心から祈っています。



今日、宝塚を飛び立っていったみんなの、輝かしい未来に、乾杯!


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