新人公演もまだ終わっていないのですが、今日は日経ホールにて行われたトークショーに参加してまいりましたので、その話を。


このトークショーも、何回目かなあ。ヤクルトホールの時代から断続的に参加していますが、私が今までに参加した中では、今回のが一番トークがまともでした(^ ^)。
メンバーは、蓮水ゆうや、鳳樹いち、百千糸。
ちーちゃん以外は素で喋っている姿なんて観たことのないお二人でしたが、 舞台姿から想像していた以上にしっかりと、要領よく話をまとめて、簡潔に話すことのできるメンバーで、ほんとうに感心しました(@ @)。


まず。服装は、ちーちゃんといちくんはモノトーンで手堅くまとめていて、百千ちゃんは紅い薔薇の模様がついたシンプルなAラインワンピ。なんだか、背丈のバランスとか、いろんな面で並んでいてしっくりくる三人でした。
ちーちゃんと百千ちゃんは、みっちゃん(北翔海莉)のディナーショーに一緒に出演して仲良くなったそうです。ちーちゃんは、小柄な百千ちゃんを「リアルアリエッティ(「借り暮らしのアリエッティ」より)」と呼んでいるそうです(^ ^)可愛い!!



それでは、トーク内容を簡単に。


■お芝居の役について
・ちー(オーレリー) 人を「恨む」には凄いエネルギーが必要で、普段あまり感じることのない感情なので難しかった。
舞台に出る瞬間にパッと切り替えられるタイプなので、袖ではいつもどおり皆(同期とか)と遊んでます。

・いち(バラス)  歌と台詞の応酬で場面が進んでいくので、シェイエスの天玲とタイミング合わせに苦労しました。

・百千(いろいろ) 場面で一番多いのはレインボーカラーの召使い。最初の場面でハープを持っているので、勝手に自分はエマの芸術面の教師役だと思っています。あとは、オペラの場面でコーラスをしているんですが、イタリア語で歌うのが難しい。



■役づくりで苦労した点は
・ちー
あまり当時の政治情勢とかに関係のない役なので、「何かにとらわれて狂ってしまう人」ということで、そういう人を扱った映画を視たり……あと、青池保子氏の「トラファルガー」は読みました。私もマスケティアなので(←でも全然関係ないけどね!)
「愛する者のために戦う」がテーマの作品ですが、オーレリーも最初はそうだったはず。それが、ナポレオンに操られて(?)あんなふうになってしまったのかな、と。(←意訳)
結局、衣装をつけて舞台にあがれば見えてくるものがたくさんあって、なんとかなる。

ラストの死ぬところは、笑顔で飛び降りろ(兄の仇を討って満足して死ぬんだから)と演出指導が入った(@ @)らしいんですが、「怖くて笑えない」そうです。そりゃそうですよね…。
死んでからもしばらくハケられなくて、セットの裏で体育座りしながら場面が終わるのを待って、イギリス兵のみなさんと一緒にハケるのですが、皆がうるうると泣いているので非常にいたたまれない、という話が面白かったです(^ ^)

あと印象的だったのは……
オーレリーがハーディーに撃たれて落ちる場面でプシューっとあがる水煙について。
ちーちゃんはずっと、あれは自分が海に落ちたときの水しぶきだと思っていたんだそうです。なのに、どうして自分が落ちるより早く出ちゃうのかな?舞監さんおかしくない?と疑問に思って、訊きに行ったそうです。そしたら!
あれはちーちゃんの落下とは関係なく、排水管が破裂したことを表しているんだそうで。
へーへーへー………

・いち
ナポレオンより上に立つ人なので、どう重厚感を出せばいいのかと苦しみました。ナポレオンを扱った漫画とかだと、バラスはすごいおじいさんで、白髪で長い髭をはやして……みたいな感じで、でもビジュアルについては「ど金髪で外ハネ」という齋藤さんの指定があったから、歩き方や仕種で貫録を出そうとした。

・百千
ドレスが長くて立派なので、裾まできちんとサバくのに苦労しています。
召使いの衣装は凄く可愛くて、みんなで「負けないようにもっと可愛くなりましょう!」と日々頑張っているそうです。



■新人公演
・いち(ウィリアム)
竹下さんに「ウィリアムは良い人なの?」とふられたいちくん。
「すごく愛していたんですよ」と。
「5000ポンドで買ったときから魅了されていた(魅了されていたから買った)んだけど、それを表現する場がないところがが難しかった」

ちー「パレルモでエマを叩いたあと、その手をじっと見る芝居でぐっときた」
いち「あそこが唯一の表現できる場面ですね」
ちー「あれは演技指導?」
いち「それもありました。でも気持ちを入れるのが難しかった。すごく切ないんだけど、その切なさを見せてはいけないので」
竹下「プライドがあるから?」
いち「そうですね…」

大意はこんな会話だったと思います……が、違ってたらすいません。
そう!!先日の日記にも書きましたが、いちウィリアムの、エマを叩いた手を凝っと視て、そしてまた虚空に彷徨わせる一瞬の表情が絶妙に良いかったですよね!(強制)
シンプルな切なさではなく、もっと複雑な感情。その複雑さをどうすれば客席に伝えられるか、本当にいろんな努力をして作り上げたんだろうなあ……と思いました。

いちくんは本当に、誠実で朴訥な人なんだろうな、と思いました。
うん。いろんな意味で、ですが♪
「誰がために鐘は鳴る」の新人公演、いちくんに主演してほしい……かも(ことだまことだま)(*^ ^*)


・百千(ジュゼッピーナ)
本公演でもコーラスをさせていただいていますが、0番で歌うというのは、他のポジションとは全く違う経験でした。
ジュゼッピーナはただの「スパイ」というのともちょっと違っていて、役づくりの参考にしたのはルパン3世の峰不二子さんです。(@ @)


いち(挨拶)
直前まで何も考えられなくて、エマにネルソンの手紙を渡してハケた後、壁とお友達になって考えました。
客電がついているので、笑顔のお客さまの顔が見えてうれしい。

ちー(感想)
宝塚の時より数段良くなっていて、本当に皆がんばったと思う。
あとちょっとだから頑張ってね。



■ショー
振付で難しかったのは、太陽族の場面。
曲はなんとなく知っている曲も多いので、音を聴くとなんちゃってで踊れるんだけど、正式に振付を受けると「出来ない!」の連続。
振付の先生に、「昔は足腰の強い人が多かったけど、最近の人は足腰が弱いわね」と言われた。

■お気に入りの場面
・ちー 大階段の男役群舞。野郎度高く、けだるい感じでスタンバイするのが格好良い。
   あの腕まくりは、人によって色々。フィナーレの最初にでるちーちゃんたちは、最初から腕まくりした状態の衣装があるそうな。

・いち 「プラズマ」という答えを言うまえに、竹下さんみずからプラズマの話になっていました(^ ^)。もしいちくんの答えが「プラズマ」じゃなかったらどうするんだろう(←でもプラズマだよね、きっと笑)
最初の振付が半分くらいまできたところで「嘘、まだ半分!?」と皆倒れそうになった。

・百千 ひまわり。とにかく可愛い。あと、ロケットの発光手袋のところ。あそこになると客席がざわめくのがわかる。
酒場(太陽の戦士)は、「大人っぽく」「あばずれ」に。良い男がいたら自由に寄って行け、と言われた。




舞台に関してはこのあたりだったでしょうか。
あとは、オフの話(ちーちゃんといちくんのラブラブ話だったような……)とか。

そして最後に、

■今「宝塚にいるんだ!」と実感する瞬間は?
・百千 3歳の頃から宝塚を観ていて、合格したときは凄く嬉しかった。毎日パレードで、自分が手にしているシャンシャンに「ももち」って書いてあるのを見るだけで幸せ。

・いち フィナーレで、上手から下手へ(逆だったかも?)ホリゾンとを移動するとき、(鳳翔)大さんとモニターに映るエトワール(花影アリス)を観て、「宝塚だ!宝塚だ!」と大騒ぎをしている(←いみふ)
あと、パレードで銀橋の付け根あたりにいるのですが、ゆうひさんが振り向くときのナイアガラがぶわっと来た時に、ちょっとしみじみと。

・ちー ダンスが好きなので、ショーのときに凄く幸せになる。
本名の自分から「蓮水ゆうや」に切り替わる瞬間がとても好き。



最後にちょっとだけ、蘭トムさんのコンサート「“R”ising」の情報を落として終了しました。
とは言え、本当にちょこっとだけで……

・もうお稽古は徐々に始まっている。すごいハードスケジュール
・藤井さんに訊いたら、「ロックありラテンありJ-POP」ありだそうなので楽しみ!

……そのくらいかなあ(?)っていうか藤井さん、一番当たり障りのないところを言いましたね(^ ^;ゞ



ちーちゃんは二度目のトークショー。竹下さんが「三年まえ、七帆さんと一緒に出てくださったときは、ギンガムチェックのシャツが良く似合って少年のようだったのに………」

……萌えっ!




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